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令和元年6月21日(金曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
笠原寛教育長、平田郁美委員、青木章子委員、武居朋子委員、益田裕充委員
飯塚裕之教育次長、山口政夫教育次長、上原篤彦総合教育センター所長、山崎浩通総務課長、柿沼輝信管理課長、塩谷聡福利課長、上原永次学校人事課長、鈴木佳子義務教育課長、村山義久高校教育課長、町田英之特別支援教育課長、福田芳美生涯学習課長、柴野敦雄文化財保護課長、矢島貢健康体育課長、小林謙五総務課次長、羽鳥正総務課補佐(行政係長)、宇津木牧子総務課主幹
午後1時00分、笠原教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は1名、取材者は1名であることを報告。
笠原教育長が、藤原教育長職務代理者から欠席の届出があったことを報告。
笠原教育長が今回の会議の会議録署名人に平田委員を指名
議案審議に先立ち、笠原教育長から、第18号議案は非公開情報を含む審査請求に関する案件であるため、第19号議案及び第20号議案並びに第22号議案は附属機関の委員の委嘱に関する案件であるため、第21号議案は附属機関への諮問に関する案件であるため、第23号議案は教職員の人事に関する案件であるため、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(笠原教育長)
最初に私から報告する。
まず1点目は、平成31年2月1日に発生した県立高等学校生徒死亡事案についてである。5月の定例会において、現在、本事案について詳細調査を行っている群馬県いじめ問題等対策委員会の委員の委嘱について決定したところであるが、翌日、5月22日に第2回委員会が開催され、引き続き基本調査の確認・検証が行われるとともに、今後の調査計画の策定に向け、調査期間や更なる調査の範囲等について検討が行われたところである。調査計画については、委員会の中で引き続き検討していくこととされた。次回、第3回の委員会は6月26日に開催され、亡くなられた生徒の御両親からの御要望を改めて確認した上で、調査内容の検討が行われる予定とのことである。今後、いじめ問題等対策委員会としての調査計画及び調査方針をまとめ、教育委員会からの諮問事項に対して、今年度末を目途に何らかの形で報告が行われるよう、調査審議が進められる予定である。県教育委員会としても、引き続き調査審議が円滑に行われるよう、全面的に協力したいと考えている。
2点目は、神奈川県川崎市で発生した児童等殺傷事件についてである。5月28日に川崎市内において、登校のためスクールバスを待っていた小学生と保護者らが襲われ、小学6年生の女子児童などが殺害されるという大変痛ましい事件が発生した。亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆様に対して心よりお悔やみを申しあげる。この事件の容疑者はすでに亡くなっており、動機も明らかになっていないが、無限の可能性を持つ児童の命が不当に奪われたことに大変強い憤りを覚える。本県でもこのような事件・事故により子供たちが被害に遭うことがないよう、県教育委員会として、登下校時の安全確保の徹底について、改めて各市町村教育委員会や県立学校等に対して通知したところである。今後、今回のような事件・事故に対して、どのような安全対策を取ることができるのか、地域や関係部所との連携を図りながら、しっかり検討を進めたいと考えている。
3点目は、県議会の関係である。今年2回目、令和元年となって初めての定例県議会が、5月15日から6月11日までの会期で開催された。定例会の一般質問においては、大沢知事の下で行われた12年間の施策への評価について、多くの議員から発言があった。その中でも、特別支援学校の整備の関係、あるいは学校を含めた教育委員会における女性管理職登用の関係の質問があった。また、主権者教育の一環として、学校における投票率の向上に向けた取組、また、県立高校によるICT教育の環境整備、高校生の自転車通学におけるヘルメット着用などの交通安全対策などについても質疑がされたところである。常任委員会においては、学校給食、学校の危機管理体制、県立高校のスポーツ施設等の整備・改修等の状況、教職員の多忙化解消に向けた取組、さらには、運動部の部活動指導員の活用の関係。さらには、来年度から制度の導入が予定されている会計年度任用職員の制度の関係。また、太田市立太田養護学校の県立移管などについての質疑もされたところである。また、新しい議員構成になってから初めての議会であることから特別委員会の設置が行われた。今議会において、新たに「防災・減災対策」、「外国人との共生」、「まちづくり戦略」の3つの特別委員会が設置された。
教育委員会からは、「防災・減災対策」に管理課と健康体育課が、「外国人との共生」に総合教育センター、義務教育課、高校教育課が、「まちづくり戦略」には、高校教育課と特別支援教育課が、それぞれ執行部として参加をすることとなった。
なお、教育委員会関係の提出案件については、全て原案のとおり可決されたことを報告する。県議会関係は以上である。
前回の定例教育委員会以降、教育委員と私が出席した主な行事等について報告する。
5月21日に、全国都道府県教育長協議会第1部会の令和元年度第1回研究会議が東京で開催された。当日が教育委員会会議の開催日であったことから、山口教育次長が代理で出席した。この会議の中では、平成30年度の研究成果として、外国語教育の充実に向けた取組や、教職員の働き方改革の推進などについて、各部会の研究担当県から成果発表があったと報告を受けている。なお、この研究会については、令和2年度(来年度)は、本県が研究担当県となる予定である。
6月14日には、教育事務所長と教育委員の意見交換会を開催した。藤原委員、平田委員、青木委員、武居委員に出席をいただいた。本会議では、新学習指導要領の実施に伴う対応状況をテーマに、中でも、英語の教科化、特別の教科道徳、プログラミング教育の3点について意見交換を行ったところである。
それでは、続いて関係所属からの報告をお願いする。
学校人事課長、2020年度(令和2年度)採用公立学校教員選考試験の応募状況について、資料1により説明
義務教育課長、令和元年度いじめ防止フォーラムの実施について、資料2により説明
高校教育課長、平成31年度フレックススクール秋期選抜について、資料3により説明
総合教育センター所長、総合教育センターで行われた平成30年度研修の実施結果について、資料4により説明
(笠原教育長)
説明は以上である。委員から質問等があるか。
(武居委員)
資料4の6ページ「教育研修員研修事業」2-(2)の中の研究領域について質問したい。新しい学習指導要領では、複数の教科領域を横断したプログラミング教育やキャリア教育などが強化されてきている。そういったところを研究領域に入れる予定はあるか。また、こうした教科の枠を越えた教育が増えることで学校の負担も増えると思うが、しっかりと研修できる機会を持つことができるか。
(総合教育センター所長)
プログラミング教育については、今年度、希望研修として「小学校プログラミング研修講座」を実施する。また、指定研修でも「キャリア教育実践研修」を実施する予定である。今必要な研修は、しっかり取り入れるようにしている。指摘があった点については今一度確認し、これから準備を始める次年度の研修にどう取り入れていくかよく検討したい。特にプログラミング教育については、実際の授業等の事例を多く取り入れたいと考えている。7月2日と12日には、理科・数学の授業での実践を試みる予定である。
(笠原教育長)
来年度から小学校で使用する教科書が示された。教科によってはプログラミング教育についても載っている。研修員には、改めて特別研究領域として、それぞれの教科の中で、プログラミング教育の観点からも考えてもらってはどうか。
(総合教育センター所長)
これから各教育事務所や市町村教育委員会を回り、次年度の研修への要望の聴き取りを行う予定である。それらをまとめる中で、今いただいた御意見も含めて考えていきたい。
(益田委員)
同じ資料6ページの2-(2)の長期研修、長期社会教育研修、特別研修について確認したい。長期社会教育研修はその内容や目的が資料から読み取れるが、長期研修と特別研修の違いは何か。2月にあった教育フェスタを見た限り、長期研修では、県全体の課題を踏まえた研究を行っているものと思うが、特別研修はどのような研修が中心になっているのか。
(総合教育センター所長)
長期研修については、研修の仕方から学んでいる。課題を踏まえたテーマ設定と仮説を立て、それを検証していくという作業を1年間かけて行っている。それに対し、特別研修は週1回なので、そこまで深い研究は行えない。この2年は『はばたく群馬の指導プラン』とタイアップした内容の研究も行っている。来年度は研究の仕方についても触れる内容にしていきたいと考えている。
(笠原教育長)
それでは事務報告は以上とする。
高校教育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
高校教育課長、原案について説明
(武居委員)
前橋南高校が、教育の機会均等の観点から男女一括募集になったと説明があった。今回、高崎商業高校については男女別に募集しているが、同じような観点から、見直しに向けた検討を進めてほしい。また、性別を明らかにすること自体を苦痛に感じる生徒もいると聞いている。今後、性別を表記すること自体も検討した方がよいのではないか。
(高校教育課長)
男女別募集については、これまで、教育の機会均等の観点から、男女一括募集に変更してきている。そうしたことも踏まえて、今後、高崎商業高校の募集形態についても検討してまいりたい。性別表記についても、検討を行っているところであるが、いただいた御意見も踏まえて、更に検討を進めたい。
(笠原教育長)
学級減について、継続して取り組まなければならず、非常に大きな課題である。現在、高校改革が令和3年度までの計画で動いているが、令和4年度以降の高校再編等の計画について、外部の方を交えた検討委員会で協議が進められている。そうした中でも男女別学についても論点の一つとして挙がっている。教育委員会の中だけでなく、外部の方の意見も聞きながら、更なる検討を進めていきたいと考えている。
以上の審議の後、原案のとおり決定
ここで、笠原教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人及び取材者は退室した。
総務課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
生涯学習課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
生涯学習課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
生涯学習課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
健康体育課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
ここで、笠原教育長から、これからの審議は教職員の人事に関する案件である旨の発言があり、関係課長以外は退室した。
学校人事課長、原案について説明
異議なく原案のとおり決定
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明
午後2時01分、笠原教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。