1 期日
令和5年11月16日(水曜日)午後7時から午後9時
2 場所
県庁24階 教育委員会会議室(対面・オンライン併用)
3 出席者
- 委員(9名中9名出席)
高橋純委員、たかまつなな委員、溝口史剛委員、茂木三枝委員、青木美穂子委員、
大森昭生委員、藤澤都茂子委員、二渡諭司委員、吉田悟委員
- 事務局(職員24名出席)
4 協議事項
(1)開会
開会
(2)あいさつ
平田郁美教育長によるあいさつ
(3) 議事
ア 懇談会委員からの御意見(10月23日〆)まとめ
(ア) 資料に対する意見反映箇所の説明・確認
(イ) 意見交換
配布資料により事務局が説明し、意見交換を行った。
イ 第4期群馬県教育振興基本計画(教育ビジョン)パブリックコメント案について
配布資料により事務局が説明し、意見交換を行った。
ウ 教育ビジョンの進行管理にかかる事業ツリーと指標案(令和5年11月16日時点)
配布資料により事務局が説明し、意見交換を行った。
(4) その他
今後の予定等について事務局から事務連絡を行った。
5 委員の主な意見
(1)懇談会委員からの御意見(10月23日〆)まとめ
(A委員)
- これからは「基盤となるコンピテンシー」、「知識・スキル」、「姿勢」など含めて身についたか等を見ていくことになる。すべてのコンピテンシーを100%持つ子を目指すのではないことを、誤解のないように表現していきたい。
- うっすらと全体(的にコンピテンシー)を持ちつつも、「自分はこれが得意」とかはあるし、うっすらしたままの人もいるかもしれない。そういう認識をしていけるといい。
- 「個別最適な学び」という言葉が出て、しばらく経った現在、本当にできているかについては、疑問もある。イメージが定まっていないのであれば、群馬が国に先行してもいいかと思ったが、事情は了解した。
- 伸びていく子は伸びていく、ゆっくり伸びていく子はゆっくり。1人の子の中でも、伸びていく部分と、ゆっくり伸びていく部分がある、というのを見取っていけるのか。それを覚悟できるかが、教育界に求められている大きなポイント。
- どこまで群馬がやるかは、今後、議論しないといけないだろう。
- 「男女共同参画」と「ジェンダー」の記述については、二つが「別物」と見られることは避けたいと考えた。ジェンダーを学ばずして、男女共同参画はありえないと考える。
(B委員)
- 教育振興基本計画に入れるか否かの判断はできないが、今年、非常に自殺企図が多い。「自殺予防」を入れられないか。みなさんのお考えをうかがいたい。
- (教育とは)別物と言えば別物だが、今年も自殺者は(全国で)500人を超えるだろう。
- 今後も減らないと思う。ただ、それを教育振興基本計画に載せるべきかがわからない。
(C委員)
- 学校現場の先生方が困っているのは、「死にたい」という子のこと。
- 高校に関しては、予防に関するマニュアルづくりが進み始めている。
- 「Sosの出し方教育」もスタート地点は「自殺予防」。その内容としては、この(計画の)に散りばめられていると思う。明確に強い言葉で書くことがよいのか、気になっている。
- 「命を守る」ということが、明確には示されていないような。けれども、計画には全部含まれてもいる。(教育ビジョンが)実現できれば、子どもたちにも先生たちにも伝わる。
- 「命を守る」と書くかどうかは、計画の大きなイメージを変えると感じる。
- 「特別な配慮が必要」な子どもたちもここに含まれてくるか。これまでの議論では、生活の基盤の部分などが前面に出ていたが、そもそもの「命を守る」も大切。
- コロナ禍が明けて、通常の学校が戻ってくる中で、そのエネルギーについていけない子どもたちが、これまでとは違った悩みを抱え始めている。
- これからの時代、多分それが続いていくと思うと、今後も減らないと思う。
(A委員)
- 例えば、d「(1)心と体の健康への理解」の説明に「命を守る」等文面を加えてはどうか。つまり、「自殺防止」と項目を立てると、目立つと同時に矮小化される気がする。
- 1事業として出すことで、先ほど話していた「この計画の全部ができれば」から、変わってしまう気がする。ソーシャルスキルも教育相談も社会連携も、さまざまな取り組みが全体として関わってくるものだと思う。
- 本当に「自殺防止」の項目を立てるなら、「主なテーマ」くらいの大きさでないといけない。「再掲」だけで、全部がそこに関わってくる、そのくらいのボリュームだろう。
(A委員)
- 「学校の魅力向上」は、「グランドデザイン」や「カリキュラムポリシー」などがあって、それに向かって、生徒も先生も、学びを作っていくことが大切。
- 生徒も、先生も確認しながら進んでいくことがすごく大事。
- 生涯学習の「学びの充実」についても、ちゃんと履歴を蓄積しながら、エビデンスとして自分の次のステージに役立てていくようなことだったりする。民間の動きとしては、オープンバッチ制度などもあり、学びを可視化しながら、次へ行く取組がある。
- これからは、どんどん学び直しが推奨されていく。「デジタル先進県群馬」が取り組んでいくのも大きな柱になるのではないかと思った。
- 今後、どういうふうにしていくか、というところではあるけれど、「検討を始める」、くらいはあってもいいのではないか。次の5年でできる、は早すぎるかもしれないが。
- 今後、検討していかねばいけない項目だと思うので、次の計画なりに向けて、考えてもらえたらよい。
(D委員)
細かいところですが、括弧のかかり方について、「思考・判断・表現力等」の「等」まで括弧するのか。よく「思考・判断、表現力」までなのか。
(2)第4期群馬県教育振興基本計画(教育ビジョン)パブリックコメント案について
(A委員)
- (策定に向けた想いについて)「学習者全般」とするのはありかな、と思うが、「良くしようと願う心や」は、エージェンシーの話にして、「それは子どもたちが元から持ってる」と、「先生たちや親たちにも気づいてほしい」というメッセージであると。
- もしかしたら「子どもたちは誰しも」と、言った方が、インパクトがあって、「周りの大人たちの」として、次の行で「これは大人の学習者にも同じことがいえるでしょう」のような、そんな表現でもいいかと思った。
(B委員)
- 「対話する力」、「自律する力」とあって、「失敗を恐れる心」とあって、これらを目指せということなのか?と、一瞬混乱した。
- 見出しは、「拾ってほしい言葉」に統一した方がいいかと思う。「失敗を恐れない心」としてはどうか。
(A委員)
- 「子どもの意見表明」を考えると、子どもにも読んでほしい。
- いっそ、「想い」を生徒に向けて書いたらいいか、と思った。「皆さんには生まれついて」と書いて、「最後に、私たち大人はこうします」と。
- 子どもたちには、こういうメッセージを出している。じゃあ、我々大人たちは、みんなにこういう約束をするよという、それがこの計画なんだ、と。
(E委員)
- (基盤の)政策(4)と政策(5)に関して、「政策(4)」のような、学びに向かうエネルギーがものすごくある生徒に対しては、民間やその他もろもろが、非常に協力的。現場感覚としても、連携が進んでいると感じる。
- 一方、政策(5)の方は、なかなか進んでいない。どうしても、家庭と学校で、こういう児童生徒を見ていかなければならないという現状がある。
- 政策(5)に書いてある団体等の方々と連携するためには、その人たちに、学校だけが抱えるのではなく、みんなで協力していきましょう、というメッセージが必要。
- (いろいろな団体の)方々にも計画を見ていただきたい。それと同時に、こうした方々が読むのであれば、「具体的にどういうことで協力・連携を求めています」まで踏み込んで書けると、読んでもらったときに、「我々はこういうところで力になれるな」等が相手にもわかるのではないかと感じた。
- 大きい見出しの「具体的な施策」かは分からないが、地域や民間団体の方々が読んだときに、「こういうことなら我々もできる」とか、そういった新しい発想を生むような書き方ができたらよい。
6 結び
委員の意見、パブリックコメント及び教育関係団体等からの意見等を踏まえ、事務局が第4期計画の最終案を作成する。次回は事務局の作成した最終案について協議する。
7 当日の配布資料
次第 (PDF:343KB)
委員名簿 (PDF:89KB)
資料1_第3回 委員意見 (PDF:726KB)
資料2_最上位目標~教育ビジョン全体イメージ (PDF:3.15MB)
資料3_各論再編整理について (PDF:1.38MB)
資料3-1_各論委員意見一覧 (PDF:916KB)
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