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令和7年2月13日(火曜日)
県庁24階 教育委員会会議室
平田郁美教育長、河添和子教育長職務代理者、日置英彰委員、小島秀薫委員、中澤由梨委員、宮坂あつこ委員
高橋正也教育次長、栗本郁夫教育次長(指導担当)、古市功総合教育センター所長、小林謙五総務課長、高林和彦管理課長、酒井隆福利課長、西村琢巳学校人事課長、酒井暁彦義務教育課長、高橋章高校教育課長、上原ひとみ特別支援教育課次長、星野貴俊生涯学習課長、橋憲市健康体育課長、角田毅弘総務課学びのイノベーション戦略室長、羽鳥正総務課次長、井澤悟志総務課補佐(行政係長)、丸山裕美総務課副主幹
午後1時00分、平田教育長、教育委員会会議の開会を宣す。
傍聴人は2名、取材者は3名であることを報告。
平田教育長が今回の会議の会議録署名人に日置委員を指名。
議案審議に先立ち、平田教育長から、第44号議案から第52号議案は議会に提出する案件であるため、審議は非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成で議決した。
教育委員会の主要行事日程及び次回定例会議の日程について、総務課長が説明。
(平田教育長)
初めに私から一言申し上げる。
2月4日に知事から来年度当初予算案の発表があった。「こどもまんなか推進&新産業創出加速予算」と名付けられた予算案だが、重点施策として「こどもまんなか推進」「新たな富の創出に向けた未来への投資」「持続可能な成長の促進」「県民の幸福度向上」「財政の健全性の確保」の五つが掲げられている。
重点施策の1番目に「こどもまんなか推進」が掲げられ、知事も「子育て圧倒的No.1」と言っておられたように、教育も含め、子どもたち一人ひとりが大切にされる施策に県全体で取り組んで行くことになる。教育委員会関係の主要事業では、非認知能力の評価・育成に5,027万円、ぐんま教育ビジョン実現PJに6億4,375万円、スクールカウンセラー配置・スクールソーシャルワーカー配置に3億3,610万円、スクールロイヤー活用に620万円、インクルーシブ教育推進に3,327万6千円、ぐんま天文台モニュメント等再生に4,726万5千円、地域部活動改革推進に1億775万8千円などが計上されている。
なお、予算案については、今後、県議会での議決を経た上で決定となるので、ご承知おき願いたい。
次に、前回定例会以降の出席行事について、1月27日から28日の2日間、東京で行われた全国都道府県教育委員会連合会令和6年度第2回総会等に、河添委員と出席した。
27日の研究協議会では「インクルーシブ教育の在り方について」をテーマに四つの分科会に分かれて協議を行った。河添委員は第4分科会に、私は第2分科会に出席し、埼玉県や佐賀県など、他県の教育長と様々な意見交換を行った。
28日は全国都道府県教育長協議会に出席した。本県は、学校教育をテーマに調査研究活動を行う部会に属しており、今年度は「『深い学び』の実現に向けた探究活動の取組について」をテーマに、徳島県、岐阜県が担当となって調査研究を行った。当日は、研究結果の報告案が示され、鹿児島県の教育長から説明がなされたほか、来年度の研究テーマ案についても議論がなされた。
今後も、好事例等を含め、他県と情報交換を図りながら、本県の取組を進めていきたいと考えている。
また、2月1日に総合教育センターで行われた「ぐんま教育フェスタ」に、教育委員の皆さんと私が出席した。長期研修員の先進的な事例の発表、特別発表のインクルーシブ教育推進とデジタルアーツ教育の推進のいずれも素晴らしかった。また、産業医・スポーツドクターの辻秀一先生の講演も、非常に参考になった。
今回、宮坂委員にオンラインで参加いただいたように、多くの人に見てもらえるよう、新たにオンライン、オンデマンド形式での参加を可能とした総合教育センターにも感謝申し上げる。私からは以上である。次に、教育委員から報告等があればお願いしたい。
(河添委員)
それでは、貴重な機会をいただいた3点について報告させていただく。
まず、1月27日に、全国都道府県教育委員会連合会令和6年度第2回総会等に、教育長と参加させていただいた。
合同研究協議会では、初めに、文部科学省初等中等教育局の生方特別支援教育課長より「インクルーシブ教育システムの構築に向けた特別支援教育の更なる推進について」の行政説明があった。
その後、私は第4分科会に参加し、22名の教育委員と一緒に各都道府県の現状や今後の課題等について意見交換を行い、大変貴重な経験をさせていただいた。
私は今、幼児教育に関わっているため、5歳児健診のフォローアップ体制、適切な支援に向けたアセスメントツールの導入等に大変興味があり、さらに知りたいと思った。
群馬県の取組としては、令和6年度から三つの柱「基礎的な調査研究」「理解促進」「モデル校の実践研究」を進めていること、また、モデル校の取組の理解促進に向けたシンポジウムに触れながら、紹介させていただいた。
インクルーシブ教育を推進するためには、社会的な風土や価値観の広がり、加えて、人的、物的社会的環境の充実が今後さらに大切になるだろうとあらためて感じたところである。
また、2月1日には「ぐんま教育フェスタ」に出席させていただいた。
オープニングセレモニーの後、主に幼児教育センターの研究発表に参加させていただいた。
研究基調提案に続き「小学校第1学年における非認知能力の発揮及び伸長を促す架け橋期のカリキュラムの提案~子供の発達に基づいた環境の構成や教師の構えを視点として~」という、桐生市の木村先生の発表を拝聴した。「やってみたい」「安心できる」という内発的動機づけや安全基地等をはじめ、子どもが安心できる教師との関係としてのアタッチメントのほか、温かな雰囲気づくりや風土づくりなど、非認知能力を育み支える上で大切な基盤を明確にした上で、150もの事例を集めて、架け橋期のカリキュラムを、実際の子どもたちの姿から開発したという、本当に地に足のついた丁寧な実践研究をされていたのがとても印象的だった。
地域の幼稚園との連携も充実しており、1点びっくりしたのは「公園での出会い」を、幼稚園と小学校の子どもたちが偶然出会うというところからスタートしていることである。もちろん、実際には念入りな計画のもと行っているが、子どもたちがわくわくする工夫と展開により、子どもたち同士の繋がりが深まる。そうした部分を見ることができて、大変感動した。
今回の参加を通じて、総合教育センター全体がおもてなしと情報ネットワーク、アイデアにあふれた場所であることを実感し、まさに教育フェスタだと感じた。こうした研究発表が、県内外の教職員に広まり、さらに深まっていくことを期待している。
2月8日には、公益社団法人日本教育会群馬県支部が開催した記念講演会に個人的に参加し、文部科学省初等中等教育局の武藤教育課程課長の講演を拝聴した。
「次期学習指導要領に向けてお伝えしたいこと」と題して、背景や利用者へ見通しを持って今を改善したいという熱い思いと、学びの本質及び現在の懸念点、そこに向かう視点や論点整理など、本当に丁寧に深く話をしていただいた。また、講演会終了後、私もあらためて、令和6年9月に出された有識者検討会の論点整理について読む機会を持った。
この講演会について、大変参考となったため、一部紹介させていただく。
特に、学びの保障と意味理解の大切さの観点。人生100年時代となり、生涯にわたって主体的に学び続け、自ら人生を舵取りする力を身につける重要性が増していること。良質のデジタル教材を使うことで得た時間を有効的に使うこと。
一方、懸念点としては、ICTのツールが意外と深い学びに繋がっていないという例も見受けられること。特に、OECDの調査結果で、デジタル機器により注意散漫になる児童生徒の数が、諸外国では非常に多かった。ところが、日本は極端には多くなかった。これには、日本の教育のよさ、つまり、日本の学級経営、学習環境、一定の学習規律、土台基盤づくりなど、そうした教師の教育技術にとてもよい面があり、これらを全て自由にしてしまっては、他国のような傾向になってしまうのではという懸念があると話されていた。
令和6年9月に出された有識者検討会の論点整理では、教師の指導性の位置付けについても触れている。学習環境を教師がデザインすることなど、学習者が主体的に学ぶ中で自ら学習を調整しつつ資質・能力を身につける重要性や、その中で教師が発揮すべき指導性について、具体的に議論し、位置付けを検討すべきとされている。子ども一人一人を見取り、適切な指導や関わりを行う教師の指導性は、より積極的かつ高度なものが求められるし、時には教師が主導することが重要な場面もある。懸念として「教師は教えなくてもいい」「全て子どもに委ねればよい」といった誤ったメッセージとして伝わることのないよう、最大限の注意を払うべきと話されていたことがとても印象的だった。話を聞き、私も実際にそうした懸念があることを感じ取ってきたところでありとても参考になった。
群馬県が進めている、エージェンシーをみんなが発揮しやすくしていくためには、時に、発達段階に応じた単元内の自由進度学習等をより有効的で確かなものとして取り入れていくための土台として、自他のよさを安心して発揮し合えるような学級や、その学び方について学ぶことを含め、基礎・基本や教師の指導性を含めた群馬県教育ビジョンを、具体として生かしていけるとよいと思った。以上である。
(日置委員)
私も2月1日に皆さんと一緒に「ぐんま教育フェスタ」に参加してきた。
いくつか分科会があり、どれにするか非常に迷ったが、二つほど参加した。
一つは、学校外の学びの場を提供している「つなぐんオンラインサポート」の分科会に行った。「つなサポ」に入室する前の子どもたちは、コミュニケーションが苦手なことが多いということだが「つなサポ」に通うようになってからは、メタバース空間で人との繋がりを強く求めるように、だんだん変化していくということが報告された。
どのような仕掛けがあるのかと興味深く思ったが、やはり、サポートスタッフが、子どもたちが互いに協力するような場面を意図的に作ったり、子どもたちが表現しやすい場面を作ったりするなど、いろいろな仕掛けや工夫が紹介されており、これが成果に繋がっているのだなと強く感じた。
1学期から継続して今もずっと通っている児童生徒も多く、また、まだ開設して1年経っていないが「つなサポ」を卒業して学校復帰したりフリースクールに通ったり、新たな居場所を見つけている児童生徒もいるということで、非常に成果が上がっていると感じたところである。
今後は保護者同士の情報交換の場を設けることや、保護者への支援についても検討していきたいという話もあり、今後の発展を非常に楽しみに持っているところである。
もう一つは、教職の魅力向上に関する分科会に参加した。
教員不足という現状もあり、教職の魅力向上ということだと思うが、高校生をインターンシップとして受け入れたり、大学生と現場の教員の座談会を設けたりして、教職の魅力を発信することについて報告があった。
元々教職志望とか教員になりたいと思っている高校生や大学生の意識をさらに強くするという意味では非常に効果があると感じたが、一方で、教員志望の生徒や学生を増やすためには、教員という仕事の魅力にまだ気づいてないような高校生段階の子どもたちにも広く伝えられるような取組があると、さらによいと感じたところである。
それから、最後に行われた辻秀一先生の特別講演では、心の状態をマネージメントすることがその質を高めるという話があった。最近、ウェルビーイングという言葉がよく使われているが、ご機嫌でいることの大切さ、それが非常になるほどなと思う内容だった。
教員も、ご機嫌であれば仕事のパフォーマンスが上がるし、何より教員が生き生きとしていると、教職の魅力度もアップして、「あんな先生になりたい」と教員を目指す子どもたちも増えてくるということで、やはり教員がご機嫌で働ける労働環境づくり、働き方改革が益々とても大切だと感じたところである。
(小島委員)
私も2月1日の「ぐんま教育フェスタ」に参加させていただいた。参加は今年で3回目だが、皆さん活気のある議論をしており、教育界は明るいな、と非常にご機嫌になって帰ってきた。
今年は、見るものを事前に三つ決めて参加した。予算において、非認知能力の育成とインクルーシブ教育の推進の二つが大きなテーマとして上がっていたので、これらに関連するものと、三つ目は、自分の仕事柄、長期研修に参加している方が企業でどんなことを勉強しているのかが気になったので、長期社会体験の発表に参加した。
三つ全部見ようと思っていたが、長期社会体験のところが長くなり、ほかはあまり細かく見られなかったが、それぞれみんな活発な議論をしていてすごいなと思った。
言葉として共通に出ていたのは、交流、寛容、多様という言葉がいろいろなところに出てきて、何かキーワードのように感じた。
一番注目していたのは、株式会社ヤマトに研修に行かれた方の発表だった。建設業界に限らず、コンプライアンスは企業の中で一番重要視されるところで、日本語に訳すと法令遵守ということだが、このコンプライアンスを守るという観点に立ったとき、学校における校則がコンプライアンスに相当するのではという話で、いわゆる校則自体は、自分で自分を守ることに繋がるということを話していた。
それはそのとおりで、私も教育の場でよく学んできてほしいと思うことは、何を決めてもよいが、決まったことを守るということ、それがすごく大事なんだということ。どちらかというと、こういう校則だからこの校則を守るというよりは、何でこういう校則を作ったのかという過程をよく知ってもらうことが大事なんじゃないかという気がした。
具体的に、例えば建設業の現場作業では、その現場の中をどう歩いてもいいけれど、危ないところは避けてこのルートの上だけを歩こう、とみんなで決める。そして、決めたらそのルートを歩かないといけない。近道だからと別のルートを歩いて、万が一、上から何か落ちてくる可能性も無きにしも非ずなので、このルートにしようと決めたら、その決めたことを絶対に遵守するということがすごく重要なことなのである。
そういう意味で言うと、学校の中でも、ただ単に校則を守るということではなく、何のためにその校則を決めたのか、その意味や過程がわかったら、その校則には絶対に従う、ということを学んでもらいたい。社会に出たとき、建設業に限らずほかの職業でも同様に、全員で決めたことは理由があって決めているわけだから、それは守らないといけないんだ、というスタンスを勉強してもらうことがすごく大切なのだろうと研修発表を聞いて思った。
(中澤委員)
私も皆さんと一緒に、2月1日「ぐんま教育フェスタ」に参加させていただいた。いくつか感じたことがあるので共有させていただく。
事前にプログラムをいただいて、どれも全て聞きたいものばかりだったが、研究基調提案については「つなぐん」の取組やインクルーシブ教育について、聞かせていただいた。
また、時間の都合で全部は聞けなかったが、長期研修員の先生の自由進度学習についての取組発表を聞いていたところ、ほかの教員の方々も大変興味深い様子で集まってきて、発表の後、長期研修員の先生の提案で、発表内容について意見交換をすることになり、何人かで話し合っていた様子を少し聞かせていただいた。実際に自分が自由進度学習をやるとなったらどうするかというスタンスで、とても具体的に話し合い、自由進度学習の課題点や難しさについて、教員の皆さんが自分ごととして、すごく具体的に考えて話し合いをしていたのが印象的だった。実際に今すぐ自由進度学習に取り組むことは難しいかもしれないが、皆さん取組にとても興味を持っていることがわかり、非常に興味深かった。また、どの先生も本当に熱量高く発表していたのがとても印象的だった。
その後、辻秀一先生の特別講演を聞かせていただいて、とても感じるところがあった。
今回、いろいろな発表でも非認知能力についての発表やテーマが割と多く見受けられたように思ったが、辻先生の話は、私たちがいかにいつも認知的な方に偏っているかということ、どうしても「こうすべきじゃないか」「こうすべきだからこうだ」など、すごく認知的になってしまいがちだが、自分のフローな状態や自分の心をチェックしながら日々過ごしていくことがどれだけ大事かということを、会場が沸くほど、非常に話術に長けた様子で話され、とてもおもしろく聞かせていただいた。
その話を聞いているときに、最近見た海外の子ども向けのアニメ番組のことを思い出した。幼稚園のような場面で、先生が子どもたちに「今日の調子はどう」「どんな座り方がしたい」「あなたはどう」と聞き、子どもたちが「僕はこういう座り方がしたい」「今日はこういう気持ちなんだ」と答えると「いいね。じゃあ今日はそれでいきましょう」という感じで、自分の心を確認して、それを表明し、他者と共有する、受け止めてもらう場面があり、すごく素敵だなと思った。こうしたことは、なんとなく後回しになってしまい、もっと認知的にこうすべきだということが強くなっていく。やはり、辻先生が言っていたとおり、社会生活の中で認知的な部分はとても大事だが、自分の心の状態を自分で確認して、他者に表明していく、そして受け止めて互いに確認していくということは、自己肯定感に繋がっていくと思った。そういうことを大人がやっているのを子どもも見ているので、大人も、そうした心が開いた状態というか、少し自分の心をチェックしていくということは、働き方改革にも繋がるし、すごく大事なことだと思い、非常に興味深く聞かせていただいた。とても貴重な機会をいただき、皆さんに感謝申し上げる
(宮坂委員)
私も皆さんと同じく2月1日の「ぐんま教育フェスタ」に、オンラインで参加させていただいた。
まず、オンラインで参加できるというのは、とても価値があると思う。私たちのような子育て世代にとって、実はこの日、ちょうど子どもが熱を出していたこともあって、オンラインで参加できて本当にありがたかった。遠方に在住しているなどの理由で、こうした学びの場に行けないから受けられないというのではなく、県としてプラットフォームとして整えていることは、準備等大変だったと思うが、すごく価値があると思った。感謝申し上げる。
私も、皆さん話されていたように、スポーツドクターの辻秀一先生の特別講演を聞かせていただいた。
「おとなのココロ、子どもの笑顔『ごきげん』関係で、子どもは伸びる」というタイトル通り、今、私は職場のラジオ局で、いろいろな生徒や学生と交流する機会があり、現役の大学生と一緒に番組を作るなどもしているが、そうしたところで、意外と教員になりたいという子がいる。教員のなり手不足の話題をよく耳にするが、そうした中でも、教員志望の子がいることはすごく実感している。なぜ教員になりたいのか聞くと「出会った先生がよかったから」とみんな答える。だから、ご機嫌に働いているというか、仕事を楽しんでいる教員が多かったのかなと、この辻先生のタイトルにも集約されているように、出会う教員がよかったのかなと思う。また、教員だけでなく、親も同様で、辻先生も「家で愚痴を言っていないですか」と言っておられたが、やはり言葉で環境も作られていくと思うので、家庭で仕事の愚痴を言っていないかとか、今日はどのくらいご機嫌で仕事できたかということについて、大人がしっかり意識していくことはすごく大切なことだと思う。疲れたことを子どもに話してもいいとは思うが「コップに半分しか水がない」と言うのではなくて「コップに半分も水があるよ。どういうふうに遊ぶ。」という言い方にするとか、そういう発想になっていけるといいなと辻先生の話を聞いていて思った。やはり「足るを知る」というか「あるもので自分がどれだけ幸せか」ということを大人がしっかり意識していくと、本当に子どもに伝わっていくのではないかと、あらためて思った。
辻先生の話がおもしろくて、その後いろいろと検索してみたところ、非認知能力の高さや、仕事に向かうときの自分の意識についてのテストがあり、ちょっとやってみたが、やはり、非認知能力を高めようとして生きているつもりでも、結構テストで結果にこだわってしまうなど認知的なところもあり、意外と自分もそうだったと気づくこともあった。過程を楽しむとか、そういう意識にしていきたいと、辻先生の話を聞いて、きっかけをいただいた。
(平田教育長)
各委員から報告いただき、感謝申し上げる。また「ぐんま教育フェスタ」の発表の中で、たくさんの学びをいただくことができ、感謝申し上げる。
続いて、関係所属長から報告をお願いする。
義務教育課長、資料1 (PDF:202KB)により報告。
義務教育課長、資料2 (PDF:45KB)により報告。
義務教育課長、資料3 (PDF:44KB)により報告。
高校教育課長、資料4 (PDF:107KB)により報告。
高校教育課長、資料5 (PDF:69KB)により報告。
高校教育課長、特別支援教育課長、資料6 (PDF:263KB)により報告。
健康体育課長、資料7 (PDF:268KB)により報告。
健康体育課長、資料8 (PDF:283KB)により報告。
(平田教育長)
ただいまの報告について、委員から意見・質問等はあるか。
(河添委員)
学校部活動の地域連携及び地域移行について、伺いたい。まず、課題のところで「実施主体の確保」という項目があるが、実施主体とは、今どのようなところが代表的なのか。それぞれの市町村において、リーダーシップを取っているところ、窓口は教育委員会だったり、スポーツ部局だったり、様々だと思うので、分かる範囲で代表的なところを教えていただきたい
(健康体育課長)
先行的に取り組んでいる市町村、例えば吉岡町ではスポーツ少年団だったり、他の自治体では地域の総合型スポーツクラブだったり、さらには教育委員会が実施主体になれないかと検討しているところもあるという話も聞いている。やはり多種多様な実施主体が想定されているからこそ、地域の実情を踏まえた検討が必要となり、実施主体を限定できないからこそ難しくなっていると思っている。
昨日の県市町村教育長協議会でも吉岡町や前橋市の事例を紹介させていただいたが、各取組や好事例を共有しながら、それぞれの実情に応じて実施主体も考えていく必要があると思っている。
県としては、市町村の取組をサポートできるよう、全市町村を回らせていただき、きめ細やかな支援ができるように取り組んで参りたいと考えている。
(河添委員)
それぞれの担当部局が尽力している様子がよくわかった。先ほどの説明の中で、今後の具体的な方向性というところに課題を感じている市町村が多いので、県としてはサポートしていけるところを支援していくという話があったが、それがまさに全市町村を回っているということか。ほかにもあるのか。
(健康体育課長)
委員おっしゃるとおり、全市町村を回ってという点はもちろんである。また、国においては、令和5年度から7年度までを改革推進期間と謳ってきており、来年度に最終年度を迎える。令和8年度以降どうなっていくのか、その方向性についても、やはり市町村によっては不安に思っているところである。国では、令和8年度からは、今後は改革実行期間ということで、令和13年度までの6年間を考えているため、その中で、群馬県としてはどういう形で方向性を示していくのか、検討委員会で検討しながら、来年度はさらに議論を深めていきたいと考えているところである。
(河添委員)
今後の具体的な方向性については、どの市町村も迷いながら取り組んでいると思うが、今後、検討委員会等で検討して進んでいくと思うので、引き続き見守っていきたい。
また、令和10年度第67回全国学校体育研究大会群馬大会について、今後の課題として、教職員の働き方改革を踏まえた大会運営、学校や園の負担にならない大会運営ということを明確に示していただいており、これはやはり群馬県だなと、きちんとこの部分について大切に考えていてくれていることが伝わってきて、ありがたいと思った。特に前橋市や高崎市においては大変かと思うが、よろしくお願いしたい。
(平田教育長)
貴重な意見に感謝申し上げる。
先ほどの学校部活動の地域連携及び地域移行における実施主体に係る委員の質問について、事務局は、実際の地域における実施主体、受け皿について回答したがよいか。それとも、市町村における窓口という意味か。例えば、群馬県では、教育委員会と地域創生部のスポーツ振興課が一緒になり、実施主体となって取り組んでいるが。
(河添委員)
実際にリーダーシップを持って推進しようとしているところ、やはりそこが難しいと思うので教えてほしい。
(平田教育長)
群馬県の場合は、教育委員会と知事部局との連携が、このところよく取れてきているところではある。市町村についてはどうか。
(健康体育課長)
群馬県においては、健康体育課とスポーツ振興課の連携がうまく取れており、検討委員会やワーキンググループ会議、実務者会議という形で、様々な立場からどう取り組んだらよいか検討を進めている。各市町村においても、県と同様、教育委員会と首長部局にスポーツ担当部局が分かれていることもあるので、教育委員会だけではなく、スポーツ担当部局にも情報共有できるように、県教育委員会からは市町村教育委員会に対して、スポーツ振興課からはスポーツ担当部局に対してというように、両方からアプローチをして、市町村の中でも共有できるように取り組んできている。また、教育委員会とスポーツ担当部局のどちらがリーダーシップを取るのかということについては、地域の実情により様々であるのが実態である。
(平田教育長)
県の取組について、今後の学校部活動の地域連携及び地域移行の推進に関する予算について、県からのコーディネーターの依頼や、地域移行後の地域の核となる人材などについて、説明願いたい。
(健康体育課長)
コーディネーターについては、今年度6名を健康体育課に配置いただいているが、来年度については、文化部専任のコーディネーターの配置についても予算要求しているところである。
また、部活動指導員については、市町村からの希望を踏まえ、拡充に向け予算要求しているところである。また、県立の高等学校への配置についても、実証事業のための予算要求をしている。将来的には、部活動指導員が、教職員の働き方改革や部活動の充実だけでなく、地域指導者の核につながるものと考えており、人材育成を図っていきたいと考えている。
(平田l教育長)
ほかに委員から質問等があるか。
(日置委員)
学校部活動の地域連携及び地域移行について、これだけ少子化になってくると、やはり今までのように、学校でいろいろな部活を全て持つことは難しいと思う。また、小さな市町村においては、一つの市町村だけで考えることも難しいと思うが、市町村同士が一緒になり検討するような機会はあるのか。
(健康体育課長)
令和5年度は、少し広域的な形で動き出そうということで、複数の市町村で一緒に取り組んでいただいた地域もあった。今年度については、そのまま大きく広げていこうということではなく、少し課題も見えてきたこともあり、それぞれの市町村でどんなことができるか検討いただいていると聞いている。今の段階では、具体的に市町村を越えて取り組んでいるところはないが、特に山間部の地域などでは、それぞれの市町村の思いを各教育事務所が音頭を取って取りまとめ、市町村ごとにどんなことができるかということについてコーディネートして検討しているところである。
(日置委員)
広域になると、保護者による送迎など、いろいろと難しい問題があるとは思うが、市町村をまたいだ検討も進んでいるということがわかった。
(平田教育長)
ほかに質問等はあるか。なければ、教育長事務報告は以上とする。
ここで、平田教育長から、これからの審議は非公開で行う旨の発言があり、傍聴人及び取材者は退室した。
総務課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
総務課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
総務課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
福利課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
福利課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
学校人事課長、原案について説明
異議なく、原案のとおり承認
学校人事課長、原案について承認
異議なく、原案のとおり承認
教育委員会記者会見資料について、総務課長が説明。
午後2時54分、平田教育長、教育委員会会議の閉会を宣す。