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第5回群馬県高校教育改革検討委員会及び第8回ワーキンググループ1会議

1 日時

令和2年1月31日(金) 14時00分~16時30分

2 会場

群馬県庁 第1特別会議室

3 出席者

群馬県高校教育改革検討委員会委員 11名(欠席10名)
同委員会ワーキンググループ委員(県立高等学校長) 3名

4 概要

  1. 挨拶 委員長
  2. 議事 ワーキンググループ1会議の検討結果報告及び協議、これまでの審議のまとめ及び報告案に係る協議

<配付資料>

次第、群馬県高校教育改革検討委員会委員名簿、群馬県高校教育改革検討委員会ワーキンググループ委員名簿、群馬県高校教育改革検討委員会幹事名簿、群馬県高校教育改革検討委員会ワーキンググループ幹事名簿、第5回高校教育改革検討委員会資料

5 議事概要

「議事」

(委員長)
 本日は、平成30年12月の第1回検討委員会から数えて5回目の会議であり、まとめをお願いしたい。本日の進め方について事務局から説明をお願いしたい。

(事務局)
 (協議の概要を説明)

(委員長)
 それでは、ワーキンググループ1からの報告をお願いしたい。

「ワーキンググループ1会議の検討結果報告」

(委員)
 今回、ワーキング1からは、検討テーマ6「男女共学に関すること」、検討テーマ7「入学者選抜に関すること」、検討テーマ9「その他高校教育改革に関すること」について、検討結果を御報告させていただく。まずは、テーマ6について、事務局から資料説明をお願いしたい。

(事務局)
 (ワーキンググループ1からの報告に係る資料説明)
 検討テーマ6「男女共学に関すること」

(委員)
 それでは、検討テーマ6について、ワーキンググループでの意見を紹介する。「共学化を推進することが望ましい」という意見と、「共学化は当然だが、慎重に進めることが望ましい」という、大きく分けて2つの意見があった。「推進することが望ましい」ことの理由としては、「共学化の推進は、男女共同参画を実現するという県民へのメッセージである。」、「性差で学校選択が制限されるということはあってはならず、学習や部活動において男女が共にいるということが自然である。」という御意見を頂いた。また、「慎重に進めることが望ましい」については、「異性の目を気にしないで伸び伸びと学べることは別学の良さである。」、「男女共学は目指すべきだが、別学校の伝統や女子のリーダーを育成してきた女子校の教育は評価できる。」という御意見を頂戴した。
 これらを踏まえて、ワーキンググループ会議のまとめとしては、「男女共同参画の理念に基づき、男女が相互に尊重し、協力する態度を養う教育を推進する必要がある。男女別学校については、社会の変化や県民のニーズ等を踏まえ、地域や関係者の理解と協力を得ながら、共学化を進めることが望ましい。」とさせていただいた。
 続いて、テーマ7について、事務局からの説明をお願いしたい。

(事務局)
 (ワーキンググループ1からの報告に係る資料説明)
 検討テーマ7「入学者選抜に関すること」

(委員)
 それでは、検討テーマ7について、ワーキンググループでの意見を紹介する。現行の選抜制度については、「1本化すべき」という意見と「2回を維持すべき」という2つの立場から意見を頂いた。
 1本化の理由としては、「受検機会の複数化と言っても、実際は定員を半分ずつにしているだけであり、前期選抜で不合格になった生徒への心理的負担は大きい。」、「2回実施していることで、長期間に渡り、年度末の大切な時期に登校できないというデメリットは大きい。」、「2回の選抜がどちらも学力によるものであるため、差が分かりにくいという意見もある。」、「1本化して、1回の検査の中で特色と学力の両方の基準を設定できるとよい。」、「1回なら、時期は前期選抜に近い方がよい。」というものがあった。
 2回を維持するのが望ましい理由としては、「前期選抜では、志願理由のよりはっきりした生徒が行きたい学校を受検できる。学力検査に1本化することにより、生徒が希望の学校を受検できなくなるのは困る。」、「中学校3年間の成果が試されるので、2回のチャンスで2校受検できる方がよいと思う。」、「保護者としてはチャンスは2回あった方が有り難い。」という意見が出された。
 全県一学区については、「全県一学区の流れは変えられないと思うが、これにより高崎と前橋に生徒が集中し、地域の中核校の活力が失われたという現状は直視すべきだ。」という意見があった。
 インフルエンザ罹患生徒や外国人生徒等、多様な生徒への対応についての意見としては、「多様性の担保という観点で考えるべきである。合理的配慮を進めてもらっていることについては有り難い。」という意見があった。
 ワーキンググループ会議のまとめとしては、「生徒の能力や適性、学習到達度を公平かつ公正に評価できるよう、現行の選抜制度(受検機会や検査内容等)のより適切な在り方について、検討する必要がある。受検生が自由に学校を選択できる全県一学区については、今後も継続することが望ましい。不登校経験を持つ生徒や特別な支援を必要とする生徒に加え、インフルエンザ罹患生徒や外国人生徒等、多様なケースへの対応に当たっては、公平性の確保に配慮しながら、より適切な制度設計について検討する必要がある。」とさせていただいた。

 続いて、テーマ7について、事務局からの説明をお願いしたい。

(事務局)
 (ワーキンググループ1からの報告に係る資料説明)
 検討テーマ9「その他高校教育改革に関すること」

(委員)
 それでは、検討テーマ9について、ワーキンググループでの意見を紹介する。ICT教育の充実については、「国の示す水準まで整備の充実を図ってほしい。」、「遠隔授業について、国から示された条件の中では小規模校維持の対応策にするのは難しい。何らかの改変を求めたいところである。」、「特別支援教育では、遠隔授業が有効に活用されていくと思う。」、「時代に遅れないよう、設備を充実してもらえると有り難い。」という意見が出された。
 また、本県高校教育の魅力化について、頂いた御意見を紹介する。「全国募集ができるほどの特色化は難しい。」、「周辺部の高校の生き残りのために特色化しても、希望する生徒がそこまで通学できないような場所にあっては意味がないので、特色ある学校はどの地区からも通学しやすい中心部にあった方がよい。」、「高校生であっても地域創生をテーマにした特色ある取組はできると思うが、地域を活性化できるような取組にするなら、小規模校ではなく、それなりの規模を持った地域の中心校で実施した方がよい。将来的には地元に戻ってリーダーになってくれるような人材育成が図られるとよい。」、「卒業後の進路につながるかどうかが大きな意味を持つ。」、「親が子どもを遠くまで通わせるためには、卒業後の生活に役に立つということを保障する必要がある。又は実際には難しくてもチャレンジしてみようと思えるような魅力があるかどうかである。中途半端では駄目だと思う。」とのことであった。
 これらを踏まえて、ワーキンググループ会議のまとめとして、「AI等の技術革新が進む新しい時代に適切に対応し、生徒の多様化を踏まえた個別最適化された学びを実現するため、ICT環境整備とICTを活用した学習活動の充実を推進していく必要がある。本県の高校教育の一層の魅力化については、県外にも発信できるような特色ある教育内容を引き続き検討していく必要がある。」とさせていただいた。

「ワーキンググループ1会議の検討結果に係る協議」

(委員長)
 今の報告に御質問はあるか。
 それでは、御報告いただいた3つのテーマについて、順番に御意見を頂きたい。
 「男女共学に関すること」については、共学化を進めるのは基本ではあるが、早急に無理に進めるというよりも、地域の方々や各学校の伝統などを尊重しながら、という報告内容だったと思う。北関東には伝統的に別学校が多かったというような状況もあるようだが、共学化は社会のすう勢だとは思う。

(委員)
 高校時代は人生の多感な時期である。その時期に、学問を究める人は、別学を希望される人が多いように思う。共学だと別の方向に気を取られてしまうようなこともあり、一辺倒に全て共学化するよりも、選択の余地を残しておく方がよいような気がする。また、高校は一番大事な時期なので、学びを深めるには学年に関係なく、飛び級といったような制度で更に学びを進めていけるようなことがあってもよいのではないかとも思う。
全部の学校が共学を目指さなくても、別学があってもそれはそれで尊重していきたいと思う。

(委員)
 とても難しい課題だと思う。個人的には、社会全体を見て、男女共学は当たり前であろうと感じている。私は男子校出身であるが、日本では伝統的に、男女7つにして席を同じうせずといった考え方もあり、良い意味での伝統を高校教育にどのように残していくかということも考えられるのではと思う。
 少なくとも中学校までは共学で、大学も女子大以外は共学という状況において、高校の3年間だけ、別学になることの意味が何なのか、自分でも整理はできていない。農業という産業でみれば、女性の農業従事者は確実に増えていて、法律も整備されてきているので、社会的には間違いなく男女共同参画が進んでいる。このことは頭の中では理解はできているのだが、トラディショナルな考え方があってもよいのかもしれないという気もする。

(委員長)
 私は前橋女子高校のSSHの指導をしているが、女子校に前橋高校や高崎高校といった男子校の生徒を招待して発表会をすることもあり、共学化しなければ男女の交流ができないということはないのかもしれない。

(委員)
 私自身が共学出身ということもあると思うが、共学推進派だと思っている。学力的なデータでは、別学の方が少し優位な点があるのかもしれないが、私が共学が望ましいと考える理由は、多感な時期に多様性を理解できるということである。書物などで頭の中だけで理解するということでなく、実際の経験をもって理解するということにおいては、共学校の中での方が、その数が多いと考えているからである。
 男子校がよい、女子校がよいという方もいるかと思うが、結局は、選べるということが大事だと思う。学力レベルとか、専門とかに関係なく、選択肢を確保することが、学生の多様な性のアイデンティティにも関わってくることもあり、そこに配慮することが大切である。
 また、アイデンティティに関わるような性の問題については、居心地が悪いと感じる場合には、そこから別のところに行くという選択を考え始める人間もいるということである。そういう意味では、いろいろな学力や専門性の中で、別学、共学の選択肢が担保できるような環境があれば、誰にとっても学びやすい県になるのかなと考えている。

(委員長)
 次の「入学者選抜に関すること」に移りたい。まずは、現在2回実施している選抜を1回にするかどうかということである。かつて1回の選抜を2回にしたのは、学力ではない観点からも生徒を評価しようということであったと思う。現在では、前期選抜でも学力を測ろうということになっていて、学力とそれ以外の観点のバランスをどうとっていったらよいか、ということも課題になっている。
 全国的には1本化の流れがあるようだが、群馬としてもそういう形になるのがよいかどうか、また、全県一学区制についての課題もあるので、御意見をお願いしたい。

(委員)
 1回にするか2回にするかは、選抜の効率や、教員の働き方といった論点に関わる問題だと思う。
 また、選抜でどんな力をみるのかということだと、学力とは何か、どのような方法で何を評価するのか、という問題になる。例えば、学校の5段階評価において5をとった生徒が、塾で出した偏差値では50を切るというような状況もあり、学校の評価と偏差値とが、等しくリンクしている訳ではない。このような現状を踏まえると、評価とは何かという課題が突きつけられているのだと思う。
 新しい学習指導要領に示された3観点の評価をきちんと分析した上で、何を問うかということ、そしてもう一つは、回数を含めてどのような方法で問うのかということだと思う。

(委員長)
 次は「高校教育改革に関すること」だが、一つはICT、もう一つは高校教育の特色化ということについて、説明があった。ICTの充実については、異論はないと思うが、何か御意見があるか。
 また、学校の魅力化について、全国にここにしかないというような、特色ある学校ができればよいとは思うが、何か御意見はあるか。
私が思うには、生徒がいなくなると学校の活力がなくなるから、全国から生徒を呼び込もうというのは、少し違うのではないかと思う。全国募集を少子化問題の対応策と考えて、全ての学校でこれをやってしまうと、小さいパイの奪い合いになってしまうのではないかということである。それは、鉄道の第3セクターが観光客を呼び込もうという再建策にも似ているように思う。観光客を呼び込むことと、もともとの地域の交通機関を守るというのとでは、意味が違ってきてしまう。それと同じことが高校の全国募集で起こっているのではないかという危惧を感じている、いうことを申し上げたい。
 ワーキンググループの検討結果のまとめについては、これでよいか。それでは、先に進めたい。

「これまでの審議のまとめ」「高校教育改革検討委員会からの報告(案)に係る協議」

(委員長)
 これまでの審議のまとめを事務局から説明願いたい。

(事務局)
 (これまでの審議のまとめに係る資料説明)

(委員長)
 報告書案について、内容や構成、表現について、委員の皆様の御意見を頂きたい。

(WG委員)
 「特色ある高校教育の推進」の記載についてだが、技術革新に対応できる力の育成については記述があるが、地域を支える人材育成については書かれていない。産業教育では地域を支える人材育成を図っているので、これを踏まえた記載をお願いしたい。
 次に、「小規模校について」の記載だが、定員を引き下げている5校について、「当分の間存続させることについても考える必要がある」と言い切ってしまっているのはどうか。例えば、長野原高校と嬬恋高校は、とても近い距離にある学校だが、5校とも存続させるという考え方を示しているのか。

(事務局)
 当該の5校についても、「実情を踏まえた再編整備の基準を設定するなどして、地域との情報共有をしっかりと図っていく必要がある」と記載している。分かりにくい表現があると思うので、検討したい。

(委員長)
 「当分の間」という記述が、どのくらいの期間を指すのか、ということかもしれない。表現については検討をお願いしたい。

(WG委員)
 「全日制総合学科の在り方」の中に、「今後は、学校の小規模化への対応として、総合学科のメリットを生かした学科改編等も検討していく必要がある」と記載されているが、これだと総合学科から普通科にするとか、商業科にするとか、そういう意味にとれてしまうような気がするが、どうか。

(事務局)
 全国的な例で言うと、総合学科は一定程度の学校規模があって、多様な系列を用意するというのが本来の趣旨ではあるが、2学級以下の小規模であっても、より多様な選択肢を用意するという観点で、総合学科に改編するという例がある。そういったことも想定しながら、これまで県内にあった総合学科とは違う考え方で、総合学科のシステムを活用できればという意味がある。記述については、分かりやすい形で修正したい。

(委員)
 「確かな学力の育成」のところで、「小規模校等におけるICTによる遠隔授業の可能性」について記載されているが、ワーキングの検討では、現行の制度の中では難しいということではなかったかと思う。私自身はICTを使った教育自体には賛成であるが、「遠隔授業をやります」と書いてあるように思えるので、この表現はいかがなものか。
 また、「信頼される学校づくり」の中で、「不登校傾向や学校不適応、非行等の問題を抱える生徒」や「特別な支援を必要とする生徒」の対応として、「スクールカウンセラーの全校配置や特別支援教育の通級による指導の導入」が挙げられている。子どもたちの発達に偏りがあって問題行動を起こしてしまうケースもあるにはあるが、この文脈の流れの中では「非行」だけが違和感があるような気がする。

(事務局)
 「非行」については不適切な表現になると思うので、修正したい。
 また、遠隔授業についてであるが、現行の、国からの示された条件の中での展開には難しいところもあるが、遠隔授業のメリットを生かすような研究については進めていくというような趣旨なので、誤解のないような表現に改めさせていただきたい。

(委員)
 「特色ある高校教育の推進」の中で、県外にも広く発信できるような高校教育の魅力について書かれているが、中学生から見た高校の魅力とは何かを考えてみると、自分がどう成長できるか、可能性がどう広がるか、どんな力が付くかなどに期待できることが魅力なのだと思う。逆に目的が特定されて、こうなるために勉強しましょう、というのは、誰にとっての魅力化なのか、対象が変わってしまっているような気がする。高校の魅力を発信する先は、中学生に向かうものだと思うのだが、本県の持つ魅力を発信すると書くと、発信先は県外になってしまって、発信先が変わってしまう、という印象を受けた。

(委員長)
 ここで書かれていることは、県内の中学生にとっての魅力を書いているはずなのに、県外に向けての本県の魅力の発信と、混在してしまっているということかと思う。

(委員)
 今年、総合文化祭の開会式を見せてもらったり、日本教育会の関係で利根商業高校や伊勢崎商業高校の生徒のプレゼンを見せてもらったりしたが、見ていた大人たちが感動して拍手を送っていた。高校性がこんなに力を付けている、その姿を中学生に見せたいと思った。中学生にとっては、決められた何者かになるために高校に行きたいのではなくて、高校生になって成長できるということが魅力になるということである。ものづくりや伝統文化、観光資源など、本県には魅力があると書かれているが、これを担う人材育成のために、特化した教育が用意されてしまうことには、少し違和感がある。そちらを担う人材育成ももちろん大事だと思うが、中学生にとっての魅力と同じ文脈の中で語られてしまうと、中学生にとっては理解されにくいということである。

(委員長)
 結局のところ、中学生は、何かの専門家、群馬で言えば、例えば温泉の専門家などになりたいのではなくて、もっと漠然としたイメージながら、生き生きと活躍したり、成長できることが魅力であるということだと思う。特定の分野を担う人材の育成は、大学や専門学校が行うことで、高校段階ではまだ早いということかもしれない。
 中学生にとっての魅力と、県外に発信する魅力とが、報告書の中では混在してしまっている、という御指摘だと思うので、整理した方がよいだろう。

(委員)
 「特色ある高校教育の推進」を読むと、本質は、生徒が本県の魅力をきちんと理解するような教育を実施するという意味なのではないかと思う。県外に発信するということよりも、まずは、生徒がそれを理解することが、本質的なことなのではないかと思う。

(委員長)
 つまり、誰を対象にしているのかということだと思う。一つは中学生にとっての魅力は何かということと、もう一つは小規模校に全国から生徒を集めてくるための魅力は何かということ、この2つが混在しているところが分かりにくいのだと思う。ベースに考えるべきことは、県内の中学生にとっての魅力化、これがまず第一番なのだろうと思う。そういう視点で、整合性を踏まえると、全国への魅力の発信については、例えば「小規模校について」のところに、別の視点だと分かるように整理して書いてもらえばよいのだと思う。
 他に御意見はあるか。

(委員)
 「男女共学化に係る基本的な考え方」の中に、「これまでに地域で果たしてきた役割」、「地域や関係者の理解と協力」との記述があるが、男女別学校が地域に果たしてきた役割とは、どのようなものなのか、と思う。高校という教育機関の地域における役割なら分かるが、別学校が、どういう役割を果たしてきて、それをどのように地域の人が思っているということなのか、分かりにくい。

(委員長)
 役割というか、伝統なのかもしれない。

(教育長)
 別学校が歴史を重ねる中で、地域の中核校として、現在活躍されている多くの方々を輩出してきた、という経緯がある。それは共学校でも同様のことがあったとは思うが、今までの歴史的な経緯として、それぞれの学校が、地域の人材育成において役割を果たしてきた、ということで御理解いただきたい。今までの経緯を踏まえて、今後のことを考えていきたい、ということである。

(委員長)
 男女別学というところに特別な意味があったということではなく、男女別学ならではの役割という意味ではない、ということだと思う。それぞれの学校が歴史を積み重ねてきた、という意味だとすれば、文章表現をもう一度検討していただきたい。

(委員)
 「生徒の多様化」の中に、「家庭や地域の教育力の低下も指摘されており、学校での対応に、困難の生じるケースも増加している」とあるが、具体的にどういった状況なのか。

(事務局)
 家庭の状況が多様化していて、学校から保護者の方に連絡をしても、これまでのように、家庭と学校が協力して生徒の指導に当たれないような、価値観の共有が難しい状況が見られるようになってきた、ということを踏まえている。

(委員長)
 私の理解では、DVのような命に関わるような状況があっても、保護者との価値観を共有できないケースが出始めている、ということだと思う。

(委員)
 子供を指導するに当たって、という理解でよろしいか。文章として分かりにくい、というよりも私自身の疑問として質問した。

(委員)
 「公立高校と私立高校の協調」の部分であるが、ワーキングの座長としてお話させていただく。この部分については、会議の検討内容を慎重に踏まえて文章化されていると思う。
 報告書のタイトルは「今後の県立高校の在り方」となっており、Society5.0に向けた人材育成をどのように進めていくか、ということで書かれている。記載内容についてであるが、働き方改革のことは書かれてはいるが、学校経営についての叙述が少ないかと思う。文科省では、学校Ver.1、2、3というものを示していて、それに伴う学校づくりを進めなければいけない。今、学校経営の質が問われており、もちろん、管理職の質も問われている。その辺りの叙述が少し弱いかなと思う。

(委員長)
 経営というのは金銭的な部分も含まれるか。

(委員)
 全体的なものであり、全てを含む。

(委員長)
 学校経営についての提言が必要だということか。

(教育長)
 今後の高校教育改革の前提となるようなことだと思うので、「県立高校の再編整備に係る基本的な考え方」の記載内容などとも関係させながら、基本的な部分と位置付けて、書き込めるところを検討させていただきたい。

(委員)
 学校という組織に関する記述が、少しは必要だと思う。前提があっての、今後の高校の在り方なので、そのような方向でよろしくお願いしたい。

(委員長)
 そういった視点からの記述が必要ということで、どう書いていくかは検討させていただく。

(委員)
 「地域との連携・協働の推進」の最後の文章については、「地域の活性化を図っていくような取組の工夫が求められている」ではなく、「必要である」と言い切った方がよい。
 また、曖昧に「地域との連携」と書くだけではなく、産業界や工業界との連携ということについても、はっきりとした言葉を付け加えてもらえるとよいと思う。

(委員長)
 産業界との連携についての記述がちょっと薄いので、もっと入れた方がよいという御意見でよろしいか。

(委員)
 「学校と地域がともにパートナー」という記述や、「地域の活性化を図っていくような取組の工夫」という記述はあるが、それよりももっと強い言葉であってもよい。

(委員長)
 「地域」という言葉だけでなく、具体的に「産業界」という言葉を入れた方がよい、ということか。

(委員)
 子どもたちが地域と関わることで、将来、地域産業の仕事に関わるような人が出てくるかもしれないと思っている。大事な地域参加ということを、もっと強力に伝えてもよいのではないかと思った。

(委員長)
 「地域」も教育の一環を担っているということで、産業も含めて、もう少し記述を充実してほしいということだと理解した。

(教育長)
 「地域との連携・協働の推進」の記載内容については、専門高校が中心で、普通教育のイメージがあまりないかもしれない。産業教育審議会でも御議論いただいているとおり、専門高校だけではなく、普通高校においてもキャリア教育を進めながら、郷土を担う人づくりについて考えていかなくてはと思う。例えば、大学進学で県外へ出ても、将来は地元へ戻ってきてもらえるような人を増やしていかなければならないというミッションも、我々は持っている。専門高校だけのイメージにならないように、普通高校も含めて取組を進めていくという記述にしたい。ただ今、頂いた御指摘を含めて、考えさせてもらいたい。

(委員)
 「信頼される学校づくり」の最初の部分で、高校の一層の魅力化、特色化について書きながら、後半はLGBTの問題などについて書かれていて、それらを合わせて「信頼される学校づくり」にまとめてしまっていいのかな、という違和感がある。

(委員長)
 県外にも発信できるような特色や魅力ということと、信頼に足る学校ということは、違うのではないか、という御指摘かと思うので、御意見を踏まえて整理していきたい。
 最後にワーキングを取りまとめていただいた委員に一言頂ければと思う。

(委員)
 ワーキンググループ1の座長を務めさせていただいて、いろいろと御意見を頂く中で、先生方、保護者、産業界、地域の方々、本当に皆さんが教育のために御尽力されている様子がよく分かった。教育は今、大変な局面にあるが、ワーキンググループでも、群馬の教育のために、前向きに検討できていたならよかったと思う。
 私自身はキャリア教育が専門だが、若者が社会の中にあって、生きづらさを感じているかもしれないという懸案事項がある。日本の若年者の死亡要因の1位が自殺であるという、特徴的なデータがあるが、本当に社会の流れが速くて、追いついていくのが難しい。特に産業界の流れについては、学生の就職支援をしながらも、激変していると感じている。一方で、社会とは何か、人間とは何かといういう、根底にある、変わらないものもある。学生には、右目で移り変わりの早い社会を見ながら、左目で人間理解、社会理解を通して自分の生き方を見つめなさい、両方のバランスが大事である、と話している。学生はともすると、すぐに役立つことや得をすることに視点が移りがちだが、今回の検討に参加させていただいたことは、私自身が教育に臨むに当たって、中学、高校、大学のつながりを踏まえて、20年先30年先の種まきをしなければという、学びをたくさん頂いた時間であった。

(委員)
 今回の答申は、Society5.0という社会に向けて、活躍できる人材育成に向けた学校教育の在り方が、よく示されている答申であると思っている。しかし、実際に、実現に移すとなると、非常に難しい課題ばかりである。
 私は何年か前に、文科省の小・中・高校の教員リーダー研修の担当をしていたが、全国から選ばれて参加する先生たちの中で、高等学校の先生方は特に熱心に取り組んでいた。時代に合わせて、臨機応変に頑張っていると感じた。群馬の先生方も恐らく、新しい時代にしっかり対応してくれるだろうと、私は希望を持っている。難しい課題ばかりだから、考え過ぎてしまうと動けなくなってしまう面もあるが、マネージメントの視点で考えたときに、やはり、学校であるならば、次世代の子どもたちが自立して幸せに生きる、という原理原則を踏まえることが大切なんだろうと思う。勇気を持って進めていただければよい。
 それから、本日御参加いただいたそれぞれの立場から、大いにバックアップしながら、群馬の教育を盛り上げていくことが必要なのだろうなと感じたところである。これを御縁に、今後も微力ながら尽力させていただきたい。

(教育長)
 本日の報告案はたたき台なので、まだまだ未完成で申し訳ない。「信頼される学校づくり」では、特別支援教育にも触れているところだが、これはあくまでも現状の状況と今後の充実についての抽象的な表現となっている。これまでにも、障害を持った生徒が合格した場合に、エレベーター設置などの対応を進めてきたが、これらの整備が十分でなく、また、介護者の確保なども難しい場合には、障害を持った生徒の進学先が限られてしまっていた面もあったかと思う。県教育委員会としては、今後は、更にできるだけの対応をしていかなければと思っている。障害を持っていても、自分の希望する高校でしっかり学べるような環境づくりに向けた整備については、現状の対応だけでなく、取り組まなければならないものも含めて、もう少し膨らませた記述に修正させていただければと思う。
 「男女共学化に係る基本的な考え方」には、県民意識のアンケートが掲載されているが、大分前のものである。これまでの男女共学化は再編整備に併せて進めてきており、安中、伊勢崎、藤岡で実施し、最近では富岡、吾妻、桐生と進めて、今はまた沼田が動き出している状況である。これまで再編整備に併せて進めてきた共学化について、問題が生じている、という私自身の認識はない。いずれの学校も頑張ってくれていて、それがこれまでの成果であると考えている。そうしたことを踏まえて、一気に推進すべきという意見と、慎重にという意見との、両方の意見を聴く必要がある。
 これまでに行ってきた共学化の成果を踏まえて、というような記述についても、少し書き加えさせていただけければ、今後の対応についても幅が出てくるのではないかなと思っているので、これから修正案を考えさせていただきたい。

(委員長)
 今後は、事務局と委員の方とで、必要に応じて何回かやりとりをさせていただく。事務局から御連絡するので、御意見をなるべく反映し、実のあるものしていきたいと思う。私としても、限られた時間の中ではあるが、事務局と協力して最善を尽くしたい。
なお、修正案については、郵送させていただくので、御確認をお願いしたい。その後の最終的な判断については、委員長に一任ということでお願いできればと思う。
 検討委員会の最後に、一言御挨拶を申し上げる。委員長として、行き届かない所もあったと思うが、皆様の御協力の賜で、しっかりとした報告がまとまりそうである。報告書がまとまった後は、教育委員会の方にお任せすることになるが、是非この報告を御参考に、より良い群馬の高校教育を推進していただければと思うので、よろしくお願いしたい。
今までの検討の中で、一番影を落としているのは、やはり少子化の問題だと思う。少子化で学校が小規模化するとか、活力がなくなるので統合するとか、という問題が大きい。その一番の被害者はこの時代に生まれてきた子どもたちである。私たちが直接少子化を解決することは難しいが、私たちのできる最大限のことは、できるだけのことをやってあげる、という意識だと思う。一番のメッセージは「君たちを好きなんだ、大切にしているんだ」と伝えることであり、それが子どもたちへのエールになるのではないかと思う。先ほどのお話にもあったが、自殺は、「自分が大切にされてない、自分には価値がない」の思いが根底にあるからだと思う。難しい時代ではあるが、今回の提言が、高校生へのメッセージの一つに位置付けてもらえればとお願いし、挨拶とさせていただく。

-以上-

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