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第2期高校教育改革推進計画(原案)に関する意見の募集結果について

更新日:2021年3月18日 印刷ページ表示

 県では、第2期高校教育改革推進計画の原案を作成し、令和3年1月28日(木曜日)~令和3年2月26日(金曜日)までの30日間、郵便、ファクシミリ、電子メール、持参により、広く県民の皆様から意見の募集を行いました。
 このたび、寄せられましたご意見(延べ22件)及びそれに対する県の考え方を下記のとおり取りまとめましたので、公表いたします。
なお、寄せられましたご意見につきましては、取りまとめの便宜上、適宜集約させていただいております。また、本手続きと直接関係がないと考えられる意見については除外させていただきましたので、ご了承ください。
 今回、ご意見をお寄せいただきました方々のご協力に厚く御礼を申し上げるとともに、今後とも県教育行政の推進にご協力を賜りますようお願い申し上げます。

計画の題名及び策定日

第2期高校教育改革推進計画
施行予定日:令和3年3月(予定)

意見の提出数

合計 11通(いずれも電子メール)
(意見の延べ総数 22件)

意見の採択により修正した箇所

あり(「『第2期高校教育改革推進計画(原案)』に関する意見募集結果の反映状況について」のとおり)

提出された意見の概要及び意見に対する考え方

主に「特色ある高校教育の推進」に関する御意見
番号 意見の概要 意見に対する考え方
1 「教育イノベーション」「始動人」とあるが、多額の税金を投入する教育施策としては具体性や緻密性に欠ける。「群馬ならでは」とあるが、「デジタルトランスフォーメーション」や「ICT」「STEAM教育」はもはや群馬の独自性とはなり得ない。 いただいた御意見については、今後、具体的な施策を策定する際の参考とさせていただきます。
2 専門高校の卒業生には、入社後に専門的な業務を覚えて頂き、指示に従って業務を実施して頂くことになる。IT技術等、時代の流れに沿った知識は必要であるが、それ以上に、仕事をすすめる上では、素直な心、周囲の人たちの意見(心)に対する理解、自分自身の健全な考えとそれをわかり易く表現できる力が大切だと感じている。基本的な事柄だが、こういった人間力を高められる場を群馬県の教育として高めてゆくことができれば、県内産業の強化にもつながると思う。 御意見のとおり、県内産業を支える人材の育成は、高校教育が担う大変重要な役割であると考えています。「時代を切り拓く力」の育成とともに、その基盤となる「確かな学力」と「豊かな人間性と健やかな体」の育成にもしっかりと取り組んでまいります。
3 昨今は優れた能力を有する大卒・院卒の学生を採用することが難しくなりつつある。ここに掲げられている時代を切り拓く力がある人材を群馬県から輩出するよう取り組む事は素晴らしいが、できればそういった優れた人材が県外の大学から群馬県に戻って働いてくれるなら、県内の活気も高められると考える。既存の産業を魅力的に育ててゆくことは県内企業の役割である。しかし、郷土への誇りや愛着の心を持つ人材を育てることが出来れば、将来的に新たな産業が群馬県から創出され、県内の活性化に繋げられると思う。 本県で育った人材が、県外から戻って県内各地域で活躍してくれることについては、県全体の課題ともなっている重要な視点の一つです。いただいた御意見を参考に、地域との連携や協働を推進し、郷土への誇りや愛着の心を育んでまいります。
4 今後、公立高校の全ての進学校では、就職指導や専門学校指導を積極的に取り組むことが重要である。先生が生徒に大学進学を強要したり、先生や生徒が大学進学にこだわったりしてはいけない。「進学校で就職指導や専門学校指導を積極的に取り組むこと」、「進学校の普通科では、文系クラス、理系クラス、就職・公務員クラスの3つを確実に分けること」、「進学校の大学進学率60%を上限とすること」の3つを素案に盛り込んで欲しい。進路決定者の割合としては、大学進学50~60%、短大・専門学校進学20~30%、就職20~30%程度が望ましい。また、民間企業からの進学校の求人票の数を増やすことが望ましい。 御指摘の進路指導については、「特色ある高校教育の推進」において、「国内外の高等教育機関、企業、NPO法人、地元市町村等との連携による多様な学びの機会を通して社会的・職業的自立に必要な力を育成する」ことについて記載しており、いただいた御意見も参考に、キャリア教育の充実に取り組んでまいります。
主に「生徒受入体制の在り方」に関する御意見
番号 意見の概要 意見に対する考え方
5 「2 県立高校の再編整備」について、「中核校」「拠点校」が示されると、それ以外の学校は、今後の存亡の危機に絶えず苛まれることになる。 中学校卒業者の大規模かつ継続的な減少が見込まれる中、高校教育の質的水準の維持・向上を図る観点から、県立高校の再編整備を計画的に進めることは不可欠であると考えています。今後、いただいた御意見も参考に、社会の変化や生徒の学習ニーズ、地域の実情を踏まえながら、魅力ある学校づくりを進めてまいります。
6 学校の再編というベクトルは「誰一人取り残さないSDGs」のベクトルと逆に感じられる。教育や芸術、スポーツに費用対効果の考え方はなじまない。 中学校卒業者の大規模かつ継続的な減少が見込まれる中、高校教育の質的水準の維持・向上を図る観点から、県立高校の再編整備を計画的に進めることは不可欠であると考えています。今後、いただいた御意見を参考に、生徒の多様化や地域の実情等を踏まえ、全ての生徒が安心して学べる高校教育環境の整備に努めてまいります。
7 「地域の衰退」→「学校の衰退」であるので、学校ベースだけではなく、町や村の機能として考える必要がある。地域振興担当部局や都市計画担当部局と、部局横断的に取り組むことを盛り込んだ方がよい。 いただいた御意見を参考に、行政における部局横断的な取組も拡充しながら、地域と一体となって魅力ある学校づくりを進めてまいります。
8 県独自の少人数学級編制の対象を高校にも拡大することを強く求める。 現在1学級当たりの定員引下げを実施している学校に加え、職業系専門学科の学級定員の引下げについても検討してまいります。
9 「3 小規模校の扱い」について、「扱い」という表現に違和感を感じるので、工夫していただきたい。 他の項目の表現に合わせて、「3 小規模校」と修正しました。
10 「3 小規模校の扱い」において、3つの方向性「個別最適化された学び」「地域探究」「コンソーシアムの構築」を示してほしい。 御指摘の3つの方向性は大変重要な視点であり、「特色ある高校教育の推進」において、取組について記載しています。小規模校に限らず、全ての高校で推進していくものと考え、原案どおりとさせていただきます。
11 小規模校の取組として、地域の担い手や少子化における「新たな教育」の探究者の役割、弾力的なカリキュラム編成など、小規模校のプラス面での展望を示した上で、統廃合を含む改革を進めていただきたい。 御指摘の小規模校のプラス面を生かした特色化については、本計画の方向性と合致していると考えます。具体的な方策については、小規模校が地域で担ってきた役割や地域の実情を踏まえながら検討していくことになるため、原案どおりとさせていただきます。
12 小規模校の「40人を下回る状況3年連続で再編整備を検討・実施」との方針については、年限を切られて呆然となった学校関係者も多いはずである。 中学校卒業者の大規模かつ継続的な減少が見込まれる中、高校教育の質的水準の維持・向上を図る観点から、県立高校の再編整備を計画的に進めることは不可欠と考えます。地域や小規模校の実情を踏まえながら、学校の特色化と再編整備について検討を進めることといたします。
13 入学者選抜制度については、全県一学区制を見直し、全県の子どもたちが通学するのに無理のない学校の存続と各地域を基盤とした学区制の再構築を求める。「受検機会の見直し」が一刻も早く行われ、入試の一本化を基軸とした制度に改善されることを求める。 入学者選抜制度の改善に向けては、現在、有識者会議を設置し、生徒の多様化や感染症への対応等を踏まえた検討を行っているところです。いただいた御意見も参考にしながら、より適切な制度設計に取り組んでまいります。
14 具体的に男女共学化に言及のないこの計画案では、男女共学推進の根拠となる「SDGs」の語も空しく感じる。 御指摘の男女共学化については、県民の理解を得ながら、今後の高校教育改革の中で推進してまいります。
主に「地区別の再編整備の方向」に関する御意見
番号 意見の概要 意見に対する考え方
15 「2 伊勢崎・佐波地区」や「3 高崎・安中地区」の小規模校の取組方向に、他地区にはある「ICTの活用や1学年1学級化など」の文言が含まれない理由は何か。 御指摘の「ICTの活用や1学年1学級化など」の文言については、1学年2学級規模の小規模校のうち、地理的状況等を踏まえて特例的に定員の引き下げを行っている学校を対象に、教育の質の維持・向上と再編整備の観点から、取組の例として記載したものです。
16 「1 前橋地区」と「8 桐生・みどり地区」以外の6地区の取組の方向(3)に、「生徒の通学状況等に応じて」とある。通学状況とは、一般的に、通学手段や通学時間のことと理解できるが、通学地域の状況や入学者状況なども含まれるよう、表記を変えていただきたい。 御意見を踏まえ、「学校や地域の実情を踏まえて」と修正しました。
17 各地区の小規模校の取組の方向について、まず「学校の活性化と魅力化を図ります。」とした上で、「再編整備を検討・実施します。」とすべきである。 御意見を踏まえ、文の記述の順を入れ替える等の修正をし、「…学校の活性化と魅力化を図ります。あわせて、…再編整備を(について)検討・実施します」としました。
18 高校のあり方は、村の発展や存続に大きな影響があり、「地域づくり、むらづくり」の観点からも、深く慎重に考えていくべき問題である。尾瀬高校に「学校と地域をつなぐコーディネーター」を派遣してほしい。
尾瀬高校がなくなってしまうと、近隣の高校に通学するために、大きな時間的・経済的負担がかかることになる。本計画策定の趣旨に、SDGsの理念の下、「多様な個性を持つ子どもたち全てが安心して高校教育を受けられる体制づくりを進めていく」という視点が加えられたことは、山間部に住む子どもたちにとっても、有り難いことであり、尾瀬高校だけでなく、山間部の子ども、学校、地域を、県民皆さまの力で支えていただければと思う。ついては、「1学年1学級化」の文言をカットするとともに、さらなる学校の特色化や個を大切にしたきめ細やかな指導の継続をお願いしたい。
御指摘の「1学年1学級化」については、特に通学に配慮が必要な地域において、高校教育の学びの場を確保するという教育の機会均等の観点から、対応の一例として記載しています。学校の規模に関わらず、地域と連携しながら、学校の活性化と魅力化を進め、教育の質の維持・向上を図っていくことが必要であると考えています。
19 尾瀬高校では、仮に1学年1学級化となると地域から普通科がなくなってしまい経済的理由で高校進学を諦めざるを得ない可能性もあります。誰一人取り残さない、学びの保証、過疎地を切り捨てることの無いよう1学年2学級化を維持してほしい。 御指摘の「1学年1学級化」については、特に通学に配慮が必要な地域において、高校教育の学びの場を確保するという教育の機会均等の観点から、対応の一例として記載しています。学科やコースの在り方については、今後、地域や学校の実情を踏まえて検討してまいります。
20 山間地域にある高校の存在意義を現地の状況調査などを行い把握して地域に合った高校再編を望む。
高校の7割が普通科という現状の中、生徒の選択肢に合った指導が行われずひとくくりとなっている。これを受けての高校普通科の再編と理解している。尾瀬高校の普通科の存在意義は大きく、連携中学にとっても必要な受け皿である。今後連携中学の生徒の数は減少傾向にあるが、普通科の中に自然環境科のように全国から入学をしてくれるような魅力あるコースを設置し、村内外から多くの生徒が希望するような魅力ある高校再編を期待したい。
御意見のとおり、学校・学科の特性を生かした特色化の推進は、本計画における重要な視点の一つです。「生徒受入体制の在り方」「4 学校・学科等」「(1)全日制普通科系学科」にも、「特色ある普通科系専門学科やコースの設置などについて検討する」と記載しています。
21 尾瀬高校の存在は地元住民にとっては非常に重要であり、今の社会情勢だからこそこうした小回りの利く、痒い所に手が届く小規模校も必要であると考える。中学卒業者の減少に対応するため、2学科で1学年2学級(各32名 計64名)の募集形態を、45~50名のくくり募集とするなどすれば、生徒は普通科・経営情報科・自然環境科の多様な学びを選択でき、様々な分野で社会貢献できる人材が育成されると思う。 いただいた御意見については、今後、具体的な施策を策定する際の参考とさせていただきます。
22 沼田高校と沼田女子高校を統合し、大学進学等のニーズに対応できる中核校を早期に実現することを強く望む。もはや学級減では学校の活力を維持することは難しい。男女共学化により多様な学びを保障するべき。各地域に活力ある高校が存在してこそ群馬県の高校の力が高まる。伝統や歴史を土台に、新しい理念のもとでの教育を進めてほしい。 御意見のとおり、各地区ごとの学びの保障や男女共学化の推進、学校の特色化・魅力化は、高校教育改革を進める上での大変重要な視点です。地域や学校の実情を踏まえ、地元との意見交換を継続しながら取組を進めてまいります。

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