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麻しん(はしか)に注意しましょう

更新日:2024年11月13日 印刷ページ表示

 かつては毎年春から初夏にかけて流行が見られていましたが、平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。
 しかしそれ以降も、海外で麻しんに感染し、日本国内へ持ち込まれる例が報告されており、それに伴った、国内での感染例も報告されています。
 2020年から2022年までは新型コロナウイルス感染症による入国規制により、患者数は激減しましたが、2023年以降、再び麻しんの感染事例が増えてきています。
 2024年においては10月以降、近県で麻しん患者の報告が続いています。
 海外に行かれる場合は、発生状況に注意するとともに予防接種歴について確認しましょう。

どんな病気?

 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。
 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
 感染すると潜伏期(10~12日間)の後、38度台の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
 2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発しんが現れます。肺炎や脳炎などの合併症を伴い、重症化することもあります。
 麻しんに係るご相談は、お住まいの地域の保健福祉事務所(保健所)にお問い合わせください。

 保健福祉事務所相談窓口一覧

麻しんを疑う症状が出たとき

 発熱や発しんなど、麻しんを疑う症状があった場合は、必ず受診前に医療機関に電話等で連絡しましょう。麻しんを疑う旨を伝えた後、医療機関の指示に従い早急に受診してください。周囲に感染を広げないよう不要な外出は自粛し、医療機関受診の際は、公共交通機関の利用は避けてください。

予防方法は?

 麻しんの予防接種を受けましょう。

 麻しん・風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方(国立感染症研究所)<外部リンク>

 予防接種歴を確認しましょう。母子健康手帳等で確認することができます。予防接種を受けた記録のない方、接種歴不明の方は、予防接種についてご検討ください。
 また、麻しんの定期接種対象者(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)は、予防接種を受けましょう。
 かかりつけの医師や、市町村の予防接種担当にご相談ください。

群馬県内の報告状況

 麻しんは、2008年以降、感染症法上の全数把握対象疾患となりました。
 県内では、2016年は1例(輸入例)、2017年は2例(輸入例、国内感染例)の患者が報告されています。
 以降、県内で患者の報告はありませんが、2024年9月中旬より首都圏からの報告が複数例続いています。

麻しんの患者報告数推移(人)
報告数 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
群馬県 3 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0
全国 462 35 165 186 279 744 10 6 6 28 39

※2024年は第44週(10月28日~11月3日)までの報告数です

最新の報告数はこちらをご覧ください。

医師の皆様へ

 医療機関において、麻しん・風しん(疑いを含む)患者様が受診した場合は、最寄りの保健所にご連絡いただき、積極的疫学調査の実施についてご協力ください。

 感染症法に基づく医師の届出のお願い(厚生労働省)<外部リンク>

麻しん・風しん(疑いを含む)患者様へ感染拡大防止について説明するためのリーフレットです。診療時に御活用ください。

麻しん・風しん疑いと診断された人へ(通常日本語版) (PDF:442KB)

やさしい日本語版 (PDF:425KB)

スペイン語版 (PDF:438KB)

ポルトガル語版 (PDF:398KB)

ベトナム語版 (PDF:405KB)

ネパール語版 (PDF:472KB)

中国語簡体字版 (PDF:488KB)

中国語繫体字版 (PDF:328KB)

英語版 (PDF:415KB)

関連情報

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