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赤城山景観ガイドラインについて
赤城山景観ガイドライン
群馬県及び前橋市は、「県立赤城公園の活性化に向けた基本構想」(令和4年策定)に基づき、将来に向けて自然豊かな赤城山の価値を守り繋ぎ、良好な景観形成を図ることを目的として、赤城山デザイン協議会を組織し、地元の住民や環境団体の方と協力してガイドライン及びその運用のためのデザインコードを策定しました。
赤城山の良好な景観を守るため、本ガイドラインの遵守をお願いいたします。
赤城山景観ガイドライン(本編) (PDF:3.54MB)
赤城山景観ガイドライン(概要版) (PDF:585KB)
※発行者の赤城山デザイン協議会は、赤城山の景観ルールを検討するために群馬県と前橋市が共同で立ち上げた協議会です。
対象区域
県立赤城公園及び公園範囲内に存在する民有地(下図参照)
区域を「賑わいエリア」、「回遊エリア」、「保全エリア」の3つに区分し、それぞれルールを定めています。
※詳細は赤城山景観ガイドライン(PDF)を御確認ください。
対象物
- 建築物
- 広告物
- 工作物
- 外構、車両施設
- 主要な眺望
- 不要物
※詳細は赤城山景観ガイドライン(PDF)を御確認ください。
対象行為
<建築物、広告物、工作物>
- 新築、増築、改築、移転、修繕若しくは模様替え又は外観の変更
<外構、車両施設、主要な眺望>
- 外観の変更
<不要物>
- 全て
※詳細は赤城山景観ガイドライン(PDF)を御確認ください。
デザインコード
以下は一部抜粋です。詳細は赤城山景観ガイドライン(PDF)を御確認ください。
<建築物に関するデザインコード(一部抜粋)>
- 建築物や工作物などは、「地の色」の推奨色を活用する
- 建築物の高さは13メートルまでが望ましい
- 隣接する建築物や、同じまとまりのエリア内の建築物は、高さ、庇の高さ、屋根勾配の角度、色、素材などに共通性をもたせるなどして連続性をつくるよう努める
- 湖畔には建築物は極力設置しない
- 湖畔、湖上、対岸から見える建築物は、自然素材や推奨色とするなどしてできるだけ自然景観に馴染ませる
<工作物に関するデザインコード(一部抜粋)>
- 建築物や工作物などは、「地の色」の推奨色を活用する
- 沿道の工作物は、自然素材か、推奨色を使用することが望ましい
- 柵は木柵や生垣などの自然素材とするか、推奨色を使用することが望ましい
- 同じまとまりのエリア内にある同じ種類の工作物は可能な限り製品や色を揃えるよう努める
- 湖畔に常時設置されているボートや桟橋などの工作物も共有するなどして可能な限り数量を減らす
<広告物に関するデザインコード(一部抜粋)>
- エリア内のサインは、自然素材や景観に配慮した色や素材で可能な限り統一する
- サインは歩行者の主要な動線に合わせる、重複した内容のものを立てないなど、計画的に行うことが望ましい
- 建築物の外壁や建築物前の広告物の数、面積、高さをできるだけ抑え、歩行者にとって効果的に配置する
- 建築物のガラス面を埋めるような貼り紙は可能な限り避ける
- 広告物のベースとなる色、高さ、書体、設置場所などは周辺から大きく逸脱しないよう努める
<その他のデザインコード>
- 駐車場は、出入口、車両動線、駐車スペース、歩行動線、大型車、バイク、自転車などの区分を明確にし、安全で適切な誘導に努める
- 視点場から見える遮蔽物は除くなどして、視点場からの見通しを確保し景観を整える
- 視点場から見える建築物や広告物は、山の勾配を逸脱しない高さに抑え、推奨色にするなどして、自然景観に馴染ませるよう努める
- すぐに使用しないもの、やむをえず屋外に設置する資材などは整頓し、周りを緑化する、柵で覆うなどして遮蔽に努める
- 湖畔への車両の乗り入れを制限する、または駐車場や歩車境界を明確にする
策定過程
赤城山景観ガイドラインを策定するにあたり、地元住民や地元事業者、自然環境団体の方々を対象としたワークショップを開催しました。
全5回実施したワークショップでは、専門家のレクチャー、調査を含めたフィールドワーク、グループワークなどを行い、調査結果や議論の内容から、ガイドラインの方針を決定しました。
- 事例紹介:レクチャー、グループワーク(赤城の魅力、ガイドラインに織り込んでほしいこと)など
- フィールドワーク:建築物、広告物、工作物などを対象とした調査、課題の抽出など
- 赤城山カラーハンティング:自然物の測色とカラーパレット制作など
- 目指すべき景観:イメージパースを元にした目指すべき景観についての議論
- 景観ガイドライン策定会議:景観ガイドラインの骨子案についての理解と議論