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イネカメムシ対策
更新日:2025年6月30日
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本ページでは、イネカメムシの防除等について掲載します。
1 イネカメムシの生態
- 成虫の体長約12~13ミリメートルと大型の斑点米カメムシ類です。
- イネへの嗜好性が強く、雑木林などの越冬場所から直接水田に侵入します。
- 穂が出る頃から水田に侵入し、穂が出た頃から加害します。
出穂直後の穂からの吸汁で「不稔籾」が発生し、収量が低下します。
乳熟期頃の吸汁で「斑点米」が発生し、品質が低下します。 - 水田内で産卵、増殖します。
水田や周辺での見回りによる早期発見が重要です。
【見つけるポイント】
- 周辺の水田より出穂期がとても早い、またはとても遅い水田ではイネカメムシが集中するため、見つけやすくなります。
- 真夏の暑い時間帯では、イネの株元に潜ってしまい見つけづらいため、気温の低い早朝や夕方に確認してください。
- ふ化直後の幼虫は小さく、発生に気づかない場合があります。
2 防除対策
イネカメムシ防除には、薬剤による水田内での防除が最も有効です。
1回目防除:出穂期 (不稔籾防止)
2回目防除:1回目防除から7~10日後頃 (斑点米防止)
- 他の斑点米カメムシ類と防除適期が異なることに注意します。
- 水田ほ場内で発生が多い場合は、出穂始め(水田内の穂が1番始めに出た頃)~出穂期に1回目の防除を行います。
- 豆つぶ剤、粒剤は防除適期の2~3日前を目安に散布します。
- 顆粒水溶剤、液剤は防除適期に散布します。