本文
食肉衛生検査所の令和5年度事業概要(令和4年度実績)
はじめに
群馬県食肉衛生検査所は、安全・安心な食肉を消費者へお届けできるよう、と畜検査や食鳥検査による疾病獣畜の排除、診断のための精密検査、動物用医薬品等の残留有害物質の検査、と畜場や食鳥処理場への衛生指導、各施設が実施するHACCPシステムに対する外部検証業務などを行っています。また、当所は、対米、対EU等に牛肉を輸出している輸出食肉認定施設を所管しており、各輸出相手国の求める衛生基準を満たした食肉検査や衛生指導なども実施しているため、年々輸出量が増加する輸出関連業務も重要な業務のひとつとなっています。さらに、群馬県でも発生が見られた豚熱や高病原性鳥インフルエンザにり患した動物が食肉流通システムに入らないように生体検査を充実させるとともに、と畜場や食鳥処理場で、豚熱や高病原性鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が発生した際に迅速に対応できるよう、関係機関と連携し、情報共有を図っています。
さて、新型コロナウイルス感染症のように人獣共通感染症は、人への感染が確立した場合には、社会生活に大きな影響を与えることになります。安全な食肉提供の責任は元より、人間を含めた動物の感染症への対応の最前線にいる重責を自覚しながら業務を確実に遂行していきます。今後も困難な事案が起こるかもしれませんが、職員一同、さらなる知識・技術の向上に努め、関係者と連携を図りながら最善を尽くしたいと思います。ここに令和5年度の群馬県食肉衛生検査所の事業概要(令和4年度実績)をとりまとめましたので、御活用いただければ幸いです。
令和5年10月 群馬県食肉衛生検査所長 杢代 俊枝
目次
1 食肉衛生検査所の概要
2 と畜検査業務の概要
- 年度別と畜検査頭数
- 月別と畜検査頭数
- と畜場別検査頭数
- とさつ禁止・解体禁止及び廃棄(全部・一部)頭数
- 輸出牛肉処理施設に係る業務
3 食鳥検査業務の概要
- 年度別食鳥検査羽数
- 種類別・処理場別・月別食鳥処理羽数
1)大規模食鳥処理場
2)認定小規模食鳥処理場 - 食鳥検査結果に基づく廃棄処分羽数
4 精密検査業務の概要
- 精密検査の実施状況
1)検査区分別精密検査実施状況(牛海綿状脳症を除く)
2)牛海綿状脳症スクリーニング検査実施状況 - 食肉衛生に関する検査・調査
1)残留抗菌性物質の調査結果
2)残留有害物質モニタリング調査
3)牛肉の放射性物質スクリーニング検査 - 検査の業務管理基準(GLP)について
- 学会・研究会等への報告
5 その他業務の概要
6 付表
- と畜場の概要
- と畜関係手数料
- 食鳥処理場の概要
- 食鳥検査手数料
- 令和5年度事業概要(令和4年度事業実績) (PDF:2.7MB)