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食肉衛生検査所の令和4年度事業概要(令和3年度実績)
はじめに
畜産県にある当所は、安全・安心な食肉を消費者へお届けできるよう、と畜検査や食鳥検査による疾病獣畜の排除、診断のための精密検査、動物用医薬品等の残留有害物質の検査、と畜場や食鳥処理場への衛生指導などを行っています。
昨年6月からは、と畜場や食鳥処理場が実施するHACCPによる衛生管理が適切か、現場検査や記録検査、微生物試験などを行い確認する外部検証業務が本格的に始まり、検証結果に基づき助言・指導を行っているところです。
また、当所は、対米や対EUなどの輸出食肉認定施設を所管しており、牛肉の輸出量が年々増加していることもあり、輸出関連業務も重要な業務のひとつとなっています。
さらに、と畜場や食鳥処理場で、豚熱や高病原性鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が発生した際に迅速に対応できるよう、関係機関と連携し、情報共有を図っています。
さて、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、減少と増加を繰り返しており、出口は見えない状況です。そんな中、今年6月には3年ぶりに業績発表会を開催し、職員が日常の業務で遭遇した事例や課題に取り組んだ成果を発表することができました。「新しい生活様式」を実践し、新型コロナウイルスとも上手につきあっていかなくてはなりません。
今後も困難な事案が起こるかもしれませんが、知識・技術の向上に努め、関係者と連携を図りながら、職員一丸となって乗り越えてゆく所存です。
ここに令和4年度の群馬県食肉衛生検査所の事業概要(令和3年度実績)をとりまとめましたので、御活用いただければ幸いです。
令和4年9月
群馬県食肉衛生検査所長 砂長 千晶
目次
1 食肉衛生検査所の概要
2 と畜検査業務の概要
- 年度別と畜検査頭数
- 月別と畜検査頭数
- と畜場別検査頭数
- とさつ禁止・解体禁止及び廃棄(全部・一部)頭数
- 輸出牛肉処理施設に係る業務
3 食鳥検査業務の概要
- 年度別食鳥検査羽数
- 種類別・処理場別・月別食鳥処理羽数
1)大規模食鳥処理場
2)認定小規模食鳥処理場 - 食鳥検査結果に基づく廃棄処分羽数
4 精密検査業務の概要
- 精密検査の実施状況
1)検査区分別精密検査実施状況(牛海綿状脳症を除く)
2)牛海綿状脳症スクリーニング検査実施状況 - 食肉衛生に関する検査・調査
1)残留抗菌性物質の調査結果
2)残留有害物質モニタリング調査
3)牛肉の放射性物質スクリーニング検査 - 検査の業務管理基準(GLP)について
- 学会・研究会等への報告
5 その他業務の概要
6 付表
- と畜場の概要
- と畜関係手数料
- 食鳥処理場の概要
- 食鳥検査手数料
- 検査所案内図