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平成31年4月24日(水曜日) 午後7時00分開始
県庁24階 教育委員会会議室
小磯正康委員長、福田正人委員、横田正夫委員、横倉美香委員
笠原寛教育長、飯塚裕之教育次長、山口政夫教育次長(指導担当)、山崎浩通総務課長、村山義久高校教育課長、小林謙五総務課次長、羽鳥正総務課補佐(行政係長)、高橋章高校教育課補佐(生徒指導係長)、阿部憲和高校教育課指導主事、宇津木牧子総務課主幹
亡くなられた県立高校女子生徒の御冥福を祈り、黙祷をささげた。
笠原教育長から、群馬県いじめ問題等対策委員会の小磯委員長に対し、諮問書を提出した。
(笠原教育長)
2月1日前橋市内の踏切において、県立高校2年の女子生徒が電車にはねられて死亡する大変痛ましい事案が発生しました。未来に無限の可能性を持った生徒の尊い命が失われたことは、痛恨の極みであります。改めて、亡くなられた生徒の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。
この事案発生以降、学校において文部科学省の「子供の自殺が起きたときの背景調査に係る指針」に基づき、基本調査を行ってまいりました。3月31日にその調査結果を御両親に報告させていただくとともに、県教育委員会も、同日、学校から報告書の提出を受けました。
この指針では、基本調査等を踏まえ必要な場合には、専門家からなる調査組織による詳細調査に移行することとされています。既に御両親から調査の実施を希望する意向が示されていることに加え、県教育委員会としても、事実関係の検証と再発防止を進めていくため、詳細調査を行う必要があるとの考えから、今月10日に開催された臨時教育委員会会議において、群馬県いじめ問題等対策委員会で調査を実施することを決定しました。
本日、貴委員会に詳細調査の実施について諮問させていただきますが、当該生徒に係るいじめの事実関係及び死亡に至る過程や心理を検証していただきますとともに、今後、こうした事態の発生を防止するための再発防止策について、御提言いただきますようお願い申し上げます。
未来に無限の可能性を持ち、これからの社会を担うべき生徒が自ら命を絶ってしまうことは絶対にあってはならないことであります。県教育委員会としても、貴委員会の調査に最大限の協力をしてまいりたいと考えています。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
小磯委員長が会議の開催を宣す。
入澤充委員長職務代理者が本日の会議を欠席する旨の連絡があったことを報告。
(小磯委員長)
本日はお忙しい中、御出席いただきありがとうございます。委員長の小磯正康と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
ただいま、群馬県教育委員会からの諮問書を教育長から受領いたしました。これから本事案について調査するに当たり、当委員会を代表して、亡くなられた生徒さんの御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆様に心からお悔やみ申し上げます。
本県においては、これまで本委員会で重大事態の調査に至る事案は発生しませんでしたが、全国で重篤ないじめに至る事例が後を絶たない中で、重大事態に係る調査審議が必要となった折りに、速やかに調査に着手できるよう、情報共有を図ってまいりました。
先ほど教育長から諮問を受けましたが、調査にあたっては、御遺族の思いを受け止めつつ、公平・中立の観点から先入観を持たずに事実関係の把握と検証を行うとともに、それらを通じて二度とこうした悲しい出来事が起こらないことを願って、提言を行ってまいりたいと考えております。
本委員会の各委員がその専門性をもって真摯に取り組み、時には様々な立ち位置から活発に議論を交わしながら、教育委員会のこれからの教育活動やいじめ防止の取組の一助となるよう、調査報告書を取りまとめたいと考えております。
本県の未来を切り開く前途ある若者の死は、どのような事情があったにせよ、痛恨の極みであります。本委員会としては、県教育委員会の協力のもと、全力を挙げて事実関係の検証と再発防止に取り組んでまいりたいと思います。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
委員及び事務局出席者が自己紹介を行った。
議事の審議に先立ち、小磯委員長から、本日の委員会は重大事態の調査審議に係る内容であるため、以降の会議を非公開で行いたい旨の発議があり、全員賛成した。
ここで、小磯委員長から、以降の会議は非公開で行う旨の発言があり、取材者は退室した。
総務課長、群馬県教育委員会からの諮問について、資料1により説明。
高校教育課長、学校が行った基本調査結果について、資料2により説明。
総務課補佐、第三者委員会による詳細調査について、文部科学省が定めるガイドライン等から想定される手順等について、資料3により説明。
質疑及び委員協議後、今後の調査の進め方について確認した。
次回開催を5月22日以降とすることを決定した。
次回委員会以降、重大事態の調査・検証を目的に開催する会議については、審議を非公開とすることを決定した。
小磯委員長から、その他の意見等があれば自由に発言してほしい旨の提案があり、委員から発言があった。
午後8時46分、小磯委員長、いじめ問題等対策委員会会議の閉会を宣す。