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平成31年2月1日、県立高等学校2年に在籍する女子生徒が、上毛電気鉄道沿線の踏切で電車にはねられ、その後、搬送先の病院で死亡が確認される事案が発生しました。
死亡した生徒の保護者の証言からいじめによる自殺が疑われたため、当該校においていじめ防止対策推進法第23条第2項及び文部科学省が策定した「子供の自殺が起きた時の背景調査の指針」に基づく基本調査が行われました。
平成31年3月31日、当該校から県教育委員会教育長に対し、調査の結果として、当該生徒がフラワー装飾技能士検定の試験を控え授業が辛いと感じていた時期があったことや、学校行事を巡るクラスメートとのトラブルの中で一部の言動にいじめに該当する行為が確認されたことなどが報告されました。また、当該生徒が亡くなったことと基本調査で把握できたことの因果関係の有無を判断するには、専門的な観点から、さらなる調査が必要であるとの考えが示されました。
県教育委員会では、本事案をいじめ防止対策推進法第28条第1項に掲げる重大事態として対処することとし、事実関係を明確にするともに、同種の事態の発生の防止に資するため、当該校の設置者として詳細調査を行うことを、平成31年4月10日に開催した教育委員会会議臨時会で決定しました。
詳細調査の実施にあたっては、県条例に基づき、県教育委員会の附属機関である群馬県いじめ問題等対策委員会(以下、「対策委員会」)が行うこととされています。
対策委員会では、平成31年4月24日に開催した第1回対策委員会で県教育委員会から諮問を受け、調査審議を実施しました。
参考:諮問書(平成31年4月24日群馬県教育委員会)(PDFファイル:40KB)
令和2年11月30日付けで、県教育委員会に対し、対策委員会委員長から答申書が提出されました。
参考:答申の概要(令和2年11月30日記者会見資料)(PDFファイル:167KB)
※重大事態の調査審議に係る議事及び審議内容は非公開です。