本文
管理職にはメンタルヘルスに対する知識や理解を深めることが求められます。日頃からアンテナを高くして情報を得たり、研修会に参加したりすることも大切です。
また、教職員のメンタルヘルスに対する認識を深めるためにも、校内で研修会をもったり啓発活動を行うことも重要です。
日頃から話をしやすい明るい雰囲気や人間関係を職場内につくっておくことが必要です。管理職として、職員の様子を適切に把握し、職員の相談や悩み事を親身になって受けとめる姿勢が重要です。
職員がいきいきとやりがいをもって働ける環境をつくることが管理職の役割として大事なことです。
その際、物理的な環境(職員室の机の配置、校内の採光・空調・清潔等)、人的な環境(人間関係やコミュニケーションの状況、危機発生時の組織体制、職場内の相談体制等)、業務内容(校務分掌、習慣化している教育活動の見直し等)といった視点で職場環境を見直し、改善していくことが重要です。
職員への「いつもと違う」といった気づきが早期発見と早期対応の原点になります。
管理職自らの気づきはもちろん、教務主任や学年主任、養護教諭等、組織全体で職員の変化を早期に察知することが必要です。以下は「いつもと違う」サインの一例です。
(厚生労働省「職場における心の健康づくり~労働者のための心の健康の保持増進のための指針~」より)
「いつもと違う」と気づいたら、速やかに対応することが大切です。
まず、管理職は、職場で何が問題になっているか、困っていることは何か等、課題を見極め、その改善に努めます。必要に応じては、個人情報の保護に配慮した上で、専門家に適切につなげるなど、関係機関との連携も必要になります。