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群馬県教育ビジョン(第4期群馬県教育振興基本計画)が掲げる目標である「最上位目標」及び「群馬の教育が目指す学習者像」の実現に向けた様々な事業を、「目標実現のために持ち続ける視点」及び目標とのつながりを意識しながら進めます。
令和6年度(2024年度)は、児童生徒や教職員のエージェンシー向上、多様化・複雑化・深刻化する児童生徒の支援や課題への対応、それを支える教職員の働き方向上などに係る施策や、それらに必要な体制や設備の整備等に重点的に取り組み、計画を着実にスタートアップさせて、児童生徒・教職員・県民一人一人と社会のウェルビーイングに向けた、より良い群馬県の教育の実現を図ります。
研究者、教育実践者、群馬県教育委員会・学校関係者から構成される「専門家委員会」を引き続き設置します。
専門家委員会の助言を受けながら、指定校での実践研究や、令和5年度(2023年度)に実施したOECD調査(SSES※注)の結果分析や活用方法について検討を行い、「群馬モデル」の作成に向けた具体的な取組を開始します。
※注 SSES…OECDが実施する社会情動的スキル(感情のコントロール、他者との協働、目標の達成といった力)に関する調査
不登校等、様々な悩みをもつ児童生徒、保護者、教職員等からの相談に対応し、関係機関へつなぐ相談窓口として、心と学びのサポートセンター「つなぐん」を開設します。
相談窓口を一元化するほか、オンラインによる学びの場「つなサポ」を提供するなど、学校外の支援の充実と切れ目のない支援を推進します。
悩みを抱える児童生徒や保護者の心のケアを図るため、心理の専門家であるスクールカウンセラーを配置します。
また、児童生徒を取り巻く環境面の問題に対応する学校の支援体制を充実させるため、スクールソーシャルワーカーを配置します。
不登校児童生徒等への学習支援や居場所づくりなどの支援を充実し、児童生徒が自ら社会とつながろうとする力を高められるよう、フリースクール等に対する事業費補助を実施します。
教職員が働きやすい環境を整備するため、以下の取組を実施します。
高校入試の出願や採点を電子化するとともに、県立特別支援学校・県立高等学校及び中等教育学校における校務支援システムの導入・更新を通して、県立学校のDXを加速させます。
障害のある子もない子も同じ場所で共に学ぶための「インクルーシブな学校」のモデル校を設置し、調査研究や児童生徒・保護者・関係者の理解促進を図るための取組を行います。
高等学校に在籍する日本語指導が必要な生徒への支援を充実させるため、日本語指導支援員の配置や、モデル校における研究実践、ICTを用いた支援等を行います。
デジタル教育推進アドバイザーの支援を得ながら、県内全市町村が参加するICT教育推進研究協議会を運営します。
また、教職員の多忙化解消やGIGAスクール構想の各課題等について協議し、県と全市町村が共通理解を図ります。
さらに、教育DX推進リーダー及び教育DX推進アシスタントが公立小中学校を巡回し、直接的支援を通して地域間格差の解消を目指すとともに、ポータルサイトによる好事例の横展開を行います。
1人1台端末を用いて、授業支援ソフトウェアやプログラミング教育ソフトウェアなどを利用できるような環境を整備し、活用を促進します。