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山本一太
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豚熱(CSF)発生に関する臨時記者会見要旨(8月7日)

■日時    令和3年8月7日(土)午後7時5分~7時35分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 18人
   
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年8月7日臨時記者会見動画(You Tube:外部リンク)

 モニター資料(PDFファイル:263KB)

質疑応答はこちらをクリック

■知事冒頭発言

発表項目
1.豚熱(CSF)の発生について
2.発生状況について
3.陽性確定までの経緯
4.今後の対応について


 

1.豚熱(CSF)の発生について
 報道機関の皆さまにおかれましては、急遽お集まりいただきまして、ありがとうございます。
 本日17時40分、国の機関の検査により、桐生市内の農場において、豚熱(CSF)の患畜が確認されました。本県の発生事例としては、4月2日に続き、3例目ということになります。
 3例目は絶対に出さない。こういう強い決意のもとで、これまで関係者一丸となって各種対策に取り組んでまいりました。それだけに、今回こうして3例目が発生してしまったことは、知事として、まさに痛恨の極みと言えると思います。
 豚熱対策については、本県の主力産業の1つである養豚業を守るため、知事就任以来、一貫して、国及び市町村等と連携しながら、最重要課題の1つとして取り組んでまいりました。
 例えば、飼養豚へのワクチン接種に関しては、今年の6月に全国に先駆けて、知事認定獣医師制度をスタートさせました。県内の全飼養豚に対して、適切な時期でのワクチン接種も進めてきたところです。これは、群馬県が要請し、農林水産大臣に二度にわたって、私自身が面談したことから実現した制度だというふうに考えています。
 また、農場での防鳥ネットの整備支援、農場の飼養衛生管理徹底のための点検アプリの運用、野生イノシシの捕獲強化、経口ワクチン散布、こうしたことも全力で取り組んでまいりました。会見でも、その都度、発表させていただいたことは、皆さんご存知だと思います。
 こうした考え得る対策を知事としても、先手先手で実施し、万全を期してきたつもりでした。しかしながら、こうして再び豚熱が発生してしまったことに関して、農家の皆さまの日頃の大変なご努力を考えると、知事として本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 しかしながら、発生してしまった以上は、冷静にこれを受けとめ、これ以上感染を広げないための対策を速やかに講じていかなければなりません。
 新型コロナ感染拡大に対応しているさなかの事態でありますが、今回の豚熱発生という状況に対しても、畜産農家の皆さん、関係者の皆さんと協力して、しっかり対応していきたいと考えています。
 

2.発生状況について
 それでは、まず豚熱の状況についてご説明させてください。
 事案が発生してから時間が経っておりませんので、現時点で分かっている範囲において、できるだけ正確に情報を伝えさせていただきます。
 スライドをご覧ください。豚熱の発生状況をまとめたものです。
 今回、豚熱の感染が確認されたのは、桐生市に所在する農場で、正確な数は確認中ですけれども、殺処分が必要な頭数は約5,000頭だというふうに考えられます。
 なお、昨年9月の第1回目は約5,900頭、今年4月の第2例目は約1万頭規模でした。
 この農場の3キロメートル圏内には、他に29の農場がありますが、全てワクチン接種済みです。家畜伝染病法に定める家畜の移動制限というものはかかりません。
 また、10キロメートル圏内には、他に85の農場がありますけれども、こちらも、すべてワクチン接種済みということで、搬出制限もかかりません。
 これだけの農場が密集しておりますので、近隣に波及させないよう、早期に殺処分や消毒など、防疫措置を講じていく必要があります。
 また、農場の持ち主や農場の所在地等の情報については、県の防疫マニュアルに基づき、風評被害の防止、部外者等の立ち入りによる感染拡大防止の観点から、前回と同様ですけれども、非公開とさせていただきたいと思います。この点は、ぜひご了承いただきたいと思います。
 

3.陽性確定までの経緯
 次に、第1報から陽性確定までの経緯についてもご説明させていただきます。
 スライドをご覧ください。患畜判明までの経緯を時系列でまとめさせていただきました。
 当該農場においては、7月下旬から、離乳豚の調子が悪く、直近2週間で13頭から14頭の死亡が確認されていました。なお、死亡豚はすべて40日齢前後で、ワクチン未接種の豚だと聞いています。
 通常、ワクチン接種は国の基準等に基づき、母豚からの移行抗体が弱まる50日から60日齢前後で行っております。正確な検証はこれからですが、移行抗体の低下とワクチン接種のわずかな空白期間、このはざまに感染してしまった可能性もあると私たちは考えています。

 昨日6日金曜日、16時55分に、県の東部家畜保健衛生所に対して、豚の死亡が増加しているという第1報がありました。これを受けて、同保健衛生所が立ち入り検査を行い、19時40分に検査を開始しました。そして、本日、午前5時30分に、遺伝子検査の結果、豚熱の感染が疑われる旨の結果が出ました。
 その後、国に検体を送付して、遺伝子解析を行ってもらったところ、17時40分に豚熱患畜であることが判明したと、こういうことです。
 

4.今後の対応について
 今後の対応についても、ご説明したいと思います。次のスライドをご覧ください。豚熱発生を受けて、今後の対応をまとめました。
 現時点で、殺処分が必要となる頭数は、先ほど申し上げましたけれども、約5,000頭ということになります。殺処分後の埋却地については現在調整中です。
 処分に際しては、農政部を中心に、県職員を動員するとともに、近隣市町村、県外獣医師の方々にも協力を依頼し、作業にあたってまいります。
 現時点で、殺処分までは10日程度、その後の消毒も含めると、2週間程度を見込んでおります。
 多方面にわたる方々からご協力をいただきながら、1日も早く措置が完了するように、努めてまいりたいと思います。

 今回、豚熱が発生した農場ですが、飼養衛生管理基準に関連して、県が求めるすべての項目において、しっかりとした対応を行っていると、こういう報告を受けておりました。
 それでも、こうした状況に至ってしまったということは、何か原因があるはずだと思います。感染を広げないためにも、原因を究明・分析すること、これは非常に大事だと思っています。
 本県は、他県に比べて、飼養頭数が多いことは、皆さんご存知だと思います。本州では最大の養豚県ですが、この養豚県で、3件豚熱が発生してしまったことは、知事としても、重く受け止めなければいけないと考えています。
 明日の8日から農林水産省による疫学調査を始める予定です。政府ともしっかり連携しながら、原因究明を行うとともに、必要な対策を講じてまいりたいと思います。
 県としては、本県の主力産業である養豚業を守るため、引き続き全力を尽くしてまいります。
 県内の農場主の皆さまにおかれましても、これまで以上に、日々の飼養衛生管理基準の遵守を重ねてお願い申し上げたいと思います。
 また、風評被害が懸念されます。毎回お伝えしているように、豚熱は、豚やイノシシの病気であり、人に感染することはありません。感染した豚の肉が市場に出回ることもありません。仮に豚熱に感染した豚の肉や内臓を食べても、人体への影響はありません。そのことをぜひ県民の皆さまには、改めてご理解いただきたいと思います。
 なお過去2例目の豚熱発生時には、本県産豚肉の市況に大きな影響はありませんでした。
 本県にとって、先ほど申し上げましたように、養豚業は、農業産出額の2割を占めています。本当に大事な産業です。この重要な養豚業を守るため、今回このような事態にはなりましたけれども、これからも全力で対応していきたいと、このことを申し上げて、私からの説明を終わりたいと思います。
 皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

   

 ◎質疑応答

●県内3例目の豚熱(CSF)の発生を受けて
(記者)
 先ほど、お話がありましたが、群馬県としては、かなり先手先手で方策を講じてきたにもかかわらず、今回3例目が発生してしまったという、この現状に関して、改めてお伺いします。


(知事)
 これはもう一言で言うと、痛恨の極みとしか言いようがありません。
 3度目は出さないということを目標に頑張ってきたという自負があります。養豚業が、いかに大事かということも、知事として常に意識しておりますので、こういう中で3度目の発生を防げなかったということは、痛恨の極みですし、ずっと頑張っていただいてる県内の養豚業の皆さん、それから県民の皆さんには大変申し訳ないと思っています。
 しかしながら、発生してしまったからにはですね、とにかく原因を究明して、二度とこういうことが起こらないようにする。これがやはり知事の務めだろうなと思っています。


●対策の強化について
(記者)
 今後、さらに対策を強化していく必要性みたいなところは、知事どのようにお考えでしょうか。


(知事)
 今までも必要な対策をずっと講じてきたつもりなんですが、まず今回なぜ発生してしまったのかということについて、しっかり検証したいと思います。国の疫学調査も入ってくるので、例えば、この農場は一生懸命やっていただいてると、そういう形で見ていたのですが、何が足りなかったのかということを、よく検証して、それを踏まえてしっかり対策を立てていきたいと思います。
 ただですね、関係部局長との会議の場でも申し上げたんですけれども、野生イノシシが感染する例が非常に増えていたと。特にこの地域は、今農政部の方で細かく分析してもらっていますけれども、かなり多く感染した野生イノシシが見つかっていたと。なおかつ、ここは、農場が集中しているところなんですね。
 ですから、まだこれから議論しなければならないので、どういう形でやるかわかりませんけれども、例えば、感染した野生イノシシが多く見つかったところは、リスクが高いということですから、こういうものを常にモニターしてですね、例えば、その都度、その地域の農家の方々にアラートをしっかり出すとか、そういった形の対応も少し考えていかなければならないと思っております。
 野生イノシシの対策についても、過去の会見でいろいろ発表させていただいて、進めていたのですが、強化していかなければならないと思います。
 いずれにせよ、まずはなぜ起こったのかということをよく検証した上で、新たな対策を講じる必要があると、知事としてはそう考えています。


●第一報の経緯について
(記者)
 まず、(県への)一報について、どなたから、どういった内容があったのか、教えていただきたいと思います。


(知事)
 一報というのは、私に対するもの。


(記者)
 県に対してです。


(知事)
 それは、角田農政部長からお願いします。


(農政部長)
 患畜が発生した農場の担当獣医師から連絡がありました。
 連絡の内容ですが、7月から具合の悪い豚が発生しており、ここ1週間で急に増えてきたという連絡が入ったものです。
 それを受けて、家畜保健衛生所が立ち入り検査を行ったという流れとなっております。


(記者)
 かなり、死亡する豚が増えてきたということなんでしょうかね。


(家畜防疫対策室長)
 こちらの農場は成績がよい農場だったので、たくさん飼養豚(がおりまして)、この日齢のサイズは、通常は月10頭ぐらいが発育不良等で死亡するということがありました。
 そのような平均値の事故率であった中で、ここ2週間で、13頭から14頭と死亡豚が増加しているというところに、(担当の獣医師の)先生がお気づきになりまして、様子を見たところ、発熱、チアノーゼ等、外見上少しおかしいのではないかということで、先生の方から、家畜保健衛生所にその日のうちに、直接通報をいただいております。


●患畜が確認された豚の状況について
(記者)
 今回、陽性が確認された豚は、ワクチンを接種する前の豚だということでよろしいですか。


(農政部長)
 先ほど、知事から説明しましたとおり、40日齢。生まれて40日ということで、通常は50日から60日で接種するということで進めてきておりまして、翌週にも、接種するタイミングだった豚です。
 ですので、未接種の豚で患畜が確認されたものです。


●豚熱(CSF)発生の要因について
(記者)
 先ほど、知事から言及がありましたが、原因究明はこれからだと思いますが、移行抗体が低下するタイミングと、ワクチンの空白期間の中で、少し感染してしまった可能性があるんじゃないかという、そういう見立てで今のところよろしいでしょうか。


(知事)
 そうです。先ほど説明したと思うんですけれども、これから検証するということで、はっきり分かってくると思うんですけれども、これが事実だとしたら、ちょっと国の方針と異なる面も出てくるので、これに基づいて、我々としては、少しいろんな要望をすることもあり得ると思いますが、とにかく今は事実を正確に把握することだと思います。
 今つかんでいる話で言うと、先ほど説明したように、移行抗体が切れると言われてる頃の豚です。


●ワクチン接種のタイミングについて
(記者)
 例えばですが、もう少し早くワクチンを打てていれば、感染を防ぐことができたのではというご指摘もあるかと思います。
 これからだと思いますが、ワクチン接種のあり方、50日、60日よりも少し前に打ってみるとか、そういう接種のあり方について、国と協議を進めるお考えはありますでしょうか。


(知事)
 それは、先ほど申し上げたとおり、いろいろと検証した上で、必要があれば、少し国と相談してみたいと思いますが、まずですね、何度も過去の会見でも申し上げてきましたが、群馬県としては、国が定めたルール、方針にしっかり沿って、できる限りのことをやってきたと思っています。
 ワクチン接種回数で他県に劣っていることはないし、むしろ今回の知事認定(獣医師)制度も(全国で)最初に取り入れましたから、今までのいろんな基準から考えて、群馬県のワクチン接種が少なかったとは考えていません。
 ただ、それを言ったところで、今回発生してしまったので、とにかくなぜ発生したのかということを、まずよく検証しなければいけないと思っています。


●埋却地及び今後の対応について
(記者)
 埋却地の関係で伺いますけれども、埋却地について今の段階で構わないのですが、どこら辺にするかとか、今後のスケジュール感が分かれば教えていただけますか。


(農政部長)
 埋却地につきましては、地元と調整中でございますので、現時点では決まっておりません。


(記者)
 例えば、農場の近くなのか、少し離れているのか、そこら辺について、今明らかにできるものはありますか。


(知事)
 今の段階では、なかなか言えないと思います。農政部長が話したとおり、地元市町村としっかり協力するということで、桐生市長とはメールを交換しましたが、桐生市ともよく協力しながら、しっかり埋却地を探していく、決めていくことになると思います。
 前回、前橋市内で発生した時に、緊急に対応しなければならないということで、仕方ない面もあったのですが、やっぱり地域住民の方々からいろいろ不安の声もあったので、そのことも踏まえて、少し丁寧にやっていきたいと思っています。
 現段階では決まってません。


(記者)
 処分は、今日の夜から始めるという理解でよろしいですかね。


(農政部長)
 農政部の職員が、今夜から入って、殺処分を進めてまいります。


(知事)
 他にありますか。よろしいでしょうか。
 

県民へのメッセージ

 それでは、県民の皆さんに一言申し上げたいと思います。
 ずっと懸念してました豚熱、県としてもですね、様々な豚熱発生を回避するための施策を他県に先駆けて打ち出してきたつもりですが、残念ながら今日こういうご報告に至ってしまいました。
 冒頭申し上げたとおり、養豚業は群馬県の主要産業の一つです。知事としても、大変この養豚業を重視してきた立場から言うと、今回、豚熱の発生を防げなかったことは痛恨の極みだと思っていますし、県民の皆さまには、大変申し訳ないと思ってます。特に養豚業の皆さんも、ここまで頑張ってこられたので、これについては申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 しかしながら、いろんな対策を講じてきたつもりですが、起こってしまったということは、やはりそこに原因があるわけで、この原因をしっかりと検証して、二度とこういうことが起こらないように、最大限の対策を打っていくことが重要だと思っています。
 防疫措置もですね、県庁を挙げて、しっかりとやってまいりたいと思っています。
 非常に暑い時期なので、そういうことも考慮しながらですね、スケジュールをしっかり立てて、先ほど申し上げた殺処分も含めた防疫措置をしっかりやり遂げていきたいと思っています。
 私としては、皆さんご存知のとおり、群馬県も第5波にさらされておりまして、そうじゃなくてもワクチン接種、特に新型コロナ対策で相当県庁の職員に負担をかけていると。関係部局だけじゃなくて、全庁挙げて取り組んできたということで、ここで豚熱が発生したということで、さらに職員への負担も大きくなると思いますが、ここら辺は十分ですね、健康管理も考えながら、しかし我々がやるしかないので、当事者である我々が県民の皆さんを守るために、先頭に立たざるを得ないので、十分いろんな工夫をしながら、新型コロナ対策を進めると同時に、この豚熱への対応もしっかり進めてまいりたいと、このように思っております。
 何度も申し上げますが、豚熱は、豚とイノシシの病気で、人間に移ることはありません。
 豚熱の患畜の肉が市場に出回ることはありません。万が一食べたとしても、全く影響はありません。そのことは、ぜひ県民の皆さまにもわかっていただきたいと思います。
 養豚農家の皆さんも、大変不安を抱えていることと思います。養豚協会の会長とも、電話でいろいろお話をしましたけれども、農場主の皆さんとも協力して、しっかりですね、この豚熱の対応を最後まで完遂していきたいと思います。皆さんと力を合わせて、群馬県の養豚業を守っていきたいと思いますので、ぜひともご協力をお願いをしたいと思います。
 さらには、前回もそうだったのですが、この防疫措置を進めていくためにはですね、県庁だけではできません。いろんなところにご協力もいただかなければいけませんが、建設業もそうですし、その他、農協もそうですし、いろんな関係者とも協力をしながら、しっかりとこの防疫対策を進め、群馬県にとって大事な養豚業を守ってまいりたいと思います。 県民の皆さまのご協力と、ご理解もあわせてお願いしたいと思います。
 

 

( 以上で終了 )
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