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山本知事のプロフィール

更新日:2023年10月27日 印刷ページ表示

1 生年月日

昭和33年1月24日

2 出身地

群馬県吾妻郡草津町

3 経歴(略歴)

  • 昭和51年3月 群馬県立渋川高等学校卒業
  • 昭和57年3月 中央大学法学部卒業
  • 昭和60年5月 米国ジョージタウン大学大学院国際政治学修士課程(MSFS)修了
  • 昭和61年10月 国際協力事業団(JICA)勤務
  • 平成3年10月 国連開発計画(UNDP)ニューヨーク本部出向
  • 平成7年2月 参議院議員山本富雄秘書
  • 平成7年7月 参議院議員当選(以後4回連続当選)
  • 平成11年10月 外務政務次官
  • 平成15年9月 参議院外交防衛委員長
  • 平成20年8月 外務副大臣
  • 平成24年12月 内閣府特命担当大臣
  • 平成28年9月 参議院予算委員長
  • 令和元年7月 群馬県知事

4 趣味

音楽活動(シンガーソングライターとしてこれまで6枚のCDをリリース)

5 令和5年第1回臨時県議会 知事就任挨拶要旨

 第1回臨時県議会の開会にあたり、謹んで知事就任の御挨拶を申し上げます。この機会に、県政を担うに当たっての所信の一端を皆様にお示しすると同時に、私が掲げた理念や政策に関して、議員各位をはじめ、県民の皆様の深い御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げる次第です。

 〔感謝〕
 私は、去る7月23日に行われた群馬県知事選挙におきまして、2期目の当選の栄を得て、再び知事に就任いたしました。誠に身に余る光栄であり、感謝にたえません。投票率は残念ながら3割を下回ったものの、前回を上回る約8割もの得票率でした。県民の皆様方の期待の大きさに思いをいたすとき、改めてその責任の重さに身が引き締まる思いです。

 〔振り返り〕
 知事として1期目の4年間は、文字どおり「危機管理の連続」でした。就任直後から台風災害や豚熱、鳥インフルエンザの発生など、様々な難問 に直面しました。
 特に、過去3年間は、新型コロナウイルスという未知の脅威から、県民の生命と健康、暮らしを守ることが、常に知事としての最優先事項でした。
そうした「常に守りを強いられた」厳しい環境にあっても、新しい群馬を創り上げるという「志」が揺らぐことはありませんでした。
 もちろん、反省すべき点や今後の課題とすべき点は多々ありますが、それでも幅広い分野で「未来につながる道筋や実績を残すことができた」と感じた4年間でした。
 新型コロナ対策はもちろん、各種の産業振興政策、教育イノベーションやデジタル化の推進、社会保障政策、トップセールス、メディア戦略など数多くの政策分野において、独自の群馬モデルを次々と発案し、実行に移してきました。
 新型コロナや自然災害、貧困等の問題から県民の生命と健康、暮らしを守ることに全力をあげる一方で、群馬県の新たな富につながる未来への投資にも力を注いで来ました。初めて県内誘致に成功したG7閣僚会合も、世界に向けた群馬のPRに大きく貢献したと確信しています。

 〔基本姿勢〕
 このように、守りを強いられた4年間から、次の4年間は攻めの4年間にしていきたいと思います。県民幸福度の向上という山本県政の原点を大切にし、群馬県が掲げる3つの近未来構想「リトリートの聖地」「クリエイティブの発信源」「レジリエンスの拠点」の実現に向けた取組を着実に進めてまいります。
 その中でも、公約として掲げた基本姿勢を貫いていくことは、言うまでもありません。「お天道様の下でできないことは、やらない!」という哲学に基づき、県民全体の利益を考えた透明な政治に徹します。「県庁を舞台に、政官民の叡智を結集する!」という考えで、胸襟を開いてあらゆる新しい考え方や人材を受け入れ、世界最先端の地方行政である群馬モデルを発案かつ発信することで世の中を変えていきます。加えて、これらの構想を実現するためには、知事と議会との信頼関係の構築、県と市町村との連携を図りつつ、議会や県民に対して説明責任を果たしていくことが不可欠です。
 首都圏にありながら、豊富な水と森林資源、美しい自然に恵まれ、自然災害も少ない群馬県。ポストコロナ社会でも際立つ群馬の特徴や強みを最大限に活かしつつ、「地方から中央を変え、日本を元気にする」という壮大な目標に向かって、全力を注ぎたいと思っています。

 〔基本政策〕
 2期目における基本政策は「県民の幸福度向上」と「新群馬の創造」です。

 〔県民の幸福度の向上〕
 まず「県民の幸福度の向上」については、3つの方針で臨みたいと考えています。
 1つ目は「誰一人取り残されない群馬」です。これまでに引き続き、県民一人ひとりが輝き、幸福を実感できる群馬を目指します。
 例えば、社会情動的スキルの獲得を目指すSEL 教育の推進や、こどもまんなか推進監の新設、県庁職員の各段階における女性比率5割などに取り組みます。
 また、自家用車による移動から、GunMaaS を基本とした公共交通への転換も図ります。持続可能な公共交通とするため、将来投資に繋がる補助へと行政支援のあり方を見直します。地域の実情を踏まえて、路線の選択と集中、最適な交通モードの検討を進めるとともに、経営改善を含む構造改革を実施し、高齢者や子ども、障害者といった交通弱者にも配慮した利便性の高い未来の交通の実現に取り組みます。

 2つ目は「幸福度指標の引き上げ」です。
 「群馬県幸福度レポート」を踏まえ、幸福度の指標として県民が重視する健康、所得等について目標を定め、社会全体の幸福度を引き上げていきます。
 具体的には、次のパンデミックへの対応に責任を持つ病院に、病床の重点的な割り当てや集約を行います。また、10月から実施する子ども医療費の18歳までの無料化、小児医療センターの再整備を進めます。さらに、障害の有無を問わずあらゆる生徒が同じ教室で学ぶことができるインクルーシブ教育を推進します。  

 3つ目は「ワイズスペンディングと未来投資」です。
 劣化版東京に陥らないよう、先進的投資にあたっては、「ワイズスペンディング」の考えに基づき、負担を抑えながら最大の成果を追求していきます。そのために、職員の知恵、官民の知恵を結集し、必要なところへの集中投資により、施策効果が高く質の良い、一流のものを造り上げていきます。
 例えば、県庁舎の積極的な活用や、県立水泳場の県産材による整備、県庁周辺道路の「トランジットモール」化や堤ヶ岡飛行場跡地活用の未来構想などを進めてまいります。

 〔新群馬の創造〕
 続いて、「新群馬の創造」について、次の3つの方針で臨みます。
 1つ目は「リトリートの聖地」です。
 群馬県の温泉や食、伝統文化等の魅力を活かし、心と身体を癒やす滞在型観光の一大拠点を目指します。
 具体的には、癒やしの長期滞在を打ち出した観光活性化戦略をとりまとめます。ラグジュアリーリゾートの誘致、官民共創による魅力的な観光拠点の構築のほか、有機農産品によるリトリートの価値向上などに取り組みます。

 2つ目は「クリエイティブの発信源」です。
 アートやコンテンツのみならず、イノベーション等も含めた価値の創出・発信を牽引する企業集積県・人材輩出県を目指します。
 具体的には、デジタル人材やクリエイティブ人材に係る輩出プログラムをとりまとめます。海外で成功しているモデルの導入による育成拠点づくりや、デジタル&クリエイティブ職の創設のほか、世界的なデジタル&クリエイティブ企業の誘致にも取り組んでまいります。

 3つ目は、「レジリエンスの拠点」です。
 地震、水害、パンデミックなどに対し、自然条件としてレジリエンスの高い群馬県ですが、防災・減災の取組を進めることで、社会インフラのレジリエンスも高めていきます。
 具体的には、災害対策への集中投資の継続、核シェルターの整備など政府と連携したレジリエンスの最先端の取組、インフラ・メンテナンスの産業化などにも取り組んでまいります。

 〔群馬モデルの発信〕
 以上の取組を進めるにあたっては、何でもかんでも東京の真似をしようとする「劣化東京主義」を払拭し、あらゆる分野で群馬の強みを活かした独自の群馬モデルを発案し、実行する、そして国内外に発信するという流れを作ります。そのために、県外から多様な人材を受け入れ「群馬を開く」、課題解決先進県として独自の解決策を「群馬で創る」、そして知事が先頭に立って成果を発信し他県や国を「群馬が動かす」という姿勢を心掛けていきます。
 「県民幸福度の向上」及び「新群馬の創造」の実現に向け、時代の流れを先読みして、いち早く動くフロントランナーを目指していきます。

 〔まとめ〕
 以上、県政に臨むにあたっての所信の一端を述べさせていただきました。
 知事である私の基本理念は、新群馬総合計画のビジョンで掲げた「誰一人取り残すことなく、全ての県民が自ら思い描く人生を生き、幸福を実感できる自立分散型社会」の実現です。これは2期目においても変わることはありません。
 新しい群馬の創造は、まだ道半ばです。県民が誇りと幸福感を持てる社会の実現に向けて、これからの4年間も全身全霊で取り組んでまいります。
 議員の皆様方並びに県民の皆様方に、重ねて力強い御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、就任の御挨拶といたします。
 ありがとうございました。

6 知事就任後の実績と成果