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第28回定例記者会見要旨(10月8日)

更新日:2021年10月8日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年10月8日(金曜日)午後3時15分~4時10分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年10月8日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.4MB)

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知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.県内主要スポットにおける人流分析について
4.県内のワクチン接種の状況について
5.内部統制について
6.G-アナライズ&PRチームによる「ぐんまのりんご」分析結果等について
7.アニメ「ぐんまちゃん」について

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきたいと思います。
 本日、早朝から上京いたしました。岸田新政権で新たに登用された、本県選出の福田達夫自民党総務会長、それから、小渕優子自民党組織運動本部長、そして、堀内詔子ワクチン・五輪担当大臣を訪問させていただきました。
 福田総務会長には、党4役就任のお祝いを申し上げると同時に、政局から政策、地元の情勢まで幅広く意見を交わしました。
 小渕組織運動本部長にも、もちろん本部長就任のお祝いを申し上げると同時に、今後、様々な点で、政府与党との橋渡し役として、お力をいただくようにお願いさせていただきました。
 堀内大臣には、初入閣のお祝いを申し上げ、激励をすると同時に、本県のワクチン接種の取り組み、群馬県の今の状況、これからの対応をしっかりと説明させていただきました。引き続き、国と連携して進めていくことを確認させていただきました。もちろん、堀内大臣のことは以前から存じ上げていますけれども、大変誠実で、真面目で、ワクチンの問題にも本当に真剣に取り組もうという様子が伺えたことは、ご報告しておきたいと思います。
 来週の月曜日も、複数の大臣に直接お目にかかることになると思います。
 やはり、政権発足して間もないわけですが、特に群馬県にとって重要な問題、ワクチンの問題もそうですし、デジタル化の問題もそうですし、さらに、これからの様々な経済対策についてもそうです。こうした関連の大臣には、来週早々にも、お目にかかれたらと思っています。
 過去の会見で申し上げましたが、岸田体制に変わったわけですが、知事としてはこれまでどおり、喫緊の課題である新型コロナ対策をはじめとした、様々な対応に関して、群馬県のため、関係閣僚、そして本県選出の国会議員の皆さまとしっかりと連携をしてまいりたいと思います。
 いつも申し上げているとおり、知事になることが目的ではありません。知事という手段を使って、群馬県を少しでも良くすることが目的ですから、その目的のために、あらゆる努力をさせていただきたいと思っています。
 それでは、ここから本日の会見にいきたいと思います。
 スライドをご覧ください。主な内容です。「直近の感染状況」、「Gアナライズ&PRチームのリンゴの分析結果」が出ましたので、報告したいと思います。それからアニメ「ぐんまちゃん」の状況についてもご報告したいと思います。

2.直近の感染状況について

 それでは、直近の感染状況です。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 ずっと下がっていることが分かると思います。直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者数8人を含め、52人ということになりました。先々週は199人、先週は103人ということで、半分に減り、さらにまた半分に減少しているということになります。

 次のスライドは、客観的な数値の感染状況です。
 (1)の、1日当たりの感染者数は、前回からさらに下がって、10人を切りました。8.9人ということで、基準の20人を大きく下回っていることは分かっていただけると思います。
 (2)の経路不明の感染者は、40.3%です。だいたい4割ぐらいを行ったり来たりするわけですけれども、基準の50%は下回っています。
 (3)の検査の陽性率、これも1.3%ということで、前回2.4%まで下がりましたが、さらにこれが減少したということです。

 続いて、新規感染者のワクチン接種状況についてもご報告したいと思います。
 新規感染者のワクチン接種状況をまとめたスライドです。
 昨日までの1週間の新規感染者について、ワクチン接種状況を調査したところ、未接種の方が66%、1回接種のみの方が3%、2回接種している方が31%でした。
 2回接種済みの方の割合、ブレークスルー感染が増えていることが分かります。
 そもそも、県全体で約7割の方が、2回の接種を終えています。もう75%ぐらいに達していると思いますが、加えて、全体の感染者数自体が減っておりますので、これは相対的に割合が高くなるという見方もありますけれども、前から言っているように、2回接種している方のブレークスルー感染の割合が上がっているということについては、十分注視をしていきたいと思っています。
 いずれにせよ、何度も申し上げておりますが、これまでの県のデータを見る限り、ワクチンの2回接種による発症予防効果はかなり高いですし、特に重症化を防ぐ確率というのは非常に高いということは、改めて申し上げておきたいと思います。

 続いて、亡くなった方のワクチン接種状況について報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。県内の死亡者のワクチン接種歴です。
 今年の8月から9月に新型コロナウイルス感染症で亡くなられた17名の方について、ワクチンの接種状況をまとめてみました。
 全年代で見ると、17人のうちワクチン未接種の方が11人ということになっています。1回接種の方が4人、2回目の接種から2週間以上経った方が2人でした。
 なお、ワクチン接種後に亡くなられた方は、6人全員に基礎疾患があったということです。
 年代別に見ると、65歳未満では、2回接種完了後に新型コロナで亡くなられた方はいないということになります。
 何度もこの会見で申し上げているとおり、ワクチンには発症予防効果、重症化予防効果があります。
 ただ、ワクチンは万能ではありませんので、100%ではありません。従って、ワクチンを2回接種した後、2週間経っても油断せず、マスクの着用や3密を避けるといった基本的な感染防止対策は徹底していただく必要があります。
 他方で、このデータから、ワクチン接種が確実にご自身の命を守ることに繋がるということも分かっていただけると考えています。
 接種がお済みでない方は、ぜひご自身を守るため、また、ご家族など大切な方々を守るため、積極的な2回のワクチン接種をご検討いただきたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。年代別の新規感染者の状況です。
 20代、30代の割合が今一番高くなっておりますが、それぞれの年代で幅広く感染が見られています。

 次のスライドをご覧ください。新規感染者の状況を推定感染経路別にまとめました。
 感染経路不明が40%、次いで家庭内感染が36%となっています。1カ月見ても同じような傾向です。大きな傾向はこの1カ月変わっていないと言えると思います。

 続いて、医療提供体制の客観的な数値についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。医療提供体制についてのスライドです。
 まずは、スライド上段の重症例を見てください。
 現在、人工呼吸器を使用している方は4人に減りました。うち、ECMOを使用する方はゼロということになります。また、人工呼吸器の使用には至っておりませんが、ICU、集中治療室を利用されている方が1人。それから、酸素投与が必要な中等症の方が7人いらっしゃいます。
 これを見ていただくと、前回よりも全体として重症者の数が減っているということが分かっていただけると思いますし、また、中等症の方も、前回に比べて10人以下に減っていることが見てとれると思います。
 スライド中段の病床稼働率ですけれども、8.9%で、これは1割を切りました。6週連続で減少傾向にあるということです。
 スライドの下段、入院以外の療養の状況ですけれども、宿泊療養施設は30人、前回80人でしたので、これも半分以下になっています。
 それから、自宅療養者も、一時かなり増えましたけれども、先週の22人からさらに減り、11人というところまできたということです。
 なお、この1週間で、新たに1人亡くなられた方がおりました。謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆さまには、心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

 続いて、保健所ごとの感染者数です。スライドをご覧ください。
 すべての地域で、10万人当たりの感染者数が1人未満となっています。
 相当落ち着きを取り戻したと。少し前まで真っ赤でしたので、かなり落ち着きつつあるということが、保健所管内別のこの図からも分かっていただけると思います。
 以上が、直近の感染状況ということになります。

3.県内主要スポットにおける人流分析について

 続いて、県内主要スポットの人流分析についても、ご説明したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。
 調査地点は、いつものとおり高崎駅、太田駅、そして草津温泉周辺の3カ所です。調査期間は、まん延防止等重点措置が適用される直前の8月1日の日曜日から、緊急事態宣言解除直後の今週、10月3日日曜日までとしています。
 このグラフを見ると、3カ所ともに少しずつですけれども、人流が戻っていることが見てとれると思います。高崎駅周辺と太田駅の周辺では、まん延防止等重点措置前の水準に戻りつつあるということが、分かっていただけると思います。

 皆さまのご協力のおかげで、県内の感染状況は総じて落ち着いてまいりました。第5波は、一旦収まったと言っていいと思います。
 本日から、県の警戒度を「3」に引き下げます。飲食店等に対する営業時間短縮要請についても、全県において解除となっています。今後は、疲弊した地域経済の立て直しに向けて、一歩ずつ着実に前に進んでまいりたいと考えています。
 県民の皆さまにおかれましては、引き続き、3密となるリスクが高い場所や感染防止対策がとられていない場所への外出は自粛していただきますように、お願い申し上げます。
 また、マスクの着用や換気の徹底といった、基本的な感染防止対策にも、ぜひご協力をお願いいたします。

4.県内のワクチン接種の状況について

 続いて、県内ワクチン接種センターの稼働状況についても、ご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。県央ワクチンセンターの稼働状況です。
 先週、10月2日の土曜日をもって、Gメッセ群馬における県央ワクチン接種センターの稼働を終了いたしました。
 6月17日の稼動開始以来、約3カ月半の接種実績は、職域接種「群馬モデル」を含め、延べ56万人を超えています。累計の稼働率も83.1%ということで、他の都道府県の類似の施設と比べても非常に高い、トップクラスの数値となりました。
 ここまで順調に稼動できたのは、市町村の皆さま、県議会の皆さまのご理解ご協力はもちろんですけれども、何より接種にご協力をいただいた医療関係者の皆さまのご尽力があってこそだと思っています。この場をお借りして、ご尽力いただいたすべての関係者の皆さまに、知事として改めて深く感謝を申し上げたいと思います。
 県央センターに関しては、3日の日曜日から、会場を群馬産業技術センターに移して、2回目の接種を実施しております。
 今後も引き続き、円滑な接種が行えるよう、尽力してまいりたいと考えています。

 次のスライドをご覧ください。東毛ワクチン接種センターの稼働状況です。
 東毛ワクチン接種センターに関しては、昨日7日木曜日までの接種人数の累計が、約17万6千人。これまでの通算の稼働率は88.2%ということで推移しています。
 なお、県民の接種率が高まってきていることから、東毛センターに関しては地元市町村とも相談の上、11月21日の日曜日をもって、稼働を終了することといたしました。1回目の接種については、10月24日で終了ということになります。
 現在、東毛センターでは、東毛地域に限らず、県内全域から接種を受け付けています。1回目の接種の受付は残り2週間程度となりましたが、皆さまに、ぜひ、ご活用いただきますようにお願いいたします。

 続いて、12歳以上のワクチン接種率に関しても、ご報告いたします。
 次のスライドをご覧ください。12歳以上のワクチン接種率です。
 まず1回目の接種率ですが、昨日時点で84.45%、全国平均の79.18%を上回り、全国順位は4位ということになっています。あまり差がないですけれども、本当にトップクラスにいるということが分かっていただけると思います。
 2回目ですけれども、こちらも76.28%というところまで達しています。これも、全国平均の68.58%を大きく上回っておりまして、全国順位では4位ということになっています。
 県が目標としている、12歳以上の接種対象者への2回目の接種率8割、これも目前に迫ってきたと言っていいと思います。

 ワクチン接種率も高まり、感染状況も落ち着きを見せてきたことから、現在、県では群馬県版ワクチンパスを活用した、愛郷ぐんまプロジェクト、あるいはGo To Eatキャンペーンといった需要喚起策の実施を検討しています。
 すでに、一部報道もなされておりますが、来週15日の金曜日から事業を開始したいと考えております。
 なお、10月6日水曜日に開催された県議会の連合審査会において、各会派から様々なご意見をいただきました。こうした県議会からの貴重なご意見、また市町村や観光団体、経済団体のご要望もいただきつつ、現在事業内容の詳細については、最終的な検討を行っているところです。
 制度の概要等については、県議会で議決をさせていただいた後、来週改めて会見で、ご説明させていただきたいと考えています。

5.内部統制について

 続いて、昨年度から導入した内部統制制度の取り組みについても、ご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。内部統制の群馬モデルです。
 平成29年に地方自治法が改正され、令和2年度から各都道府県に内部統制制度というものが導入されることになりました。本県においても令和2年4月から、この制度を導入しております。
 内部統制制度とは、簡単に言うと、法令等に則って適正に事務が行われるよう、そのルールを作ること、また、それが守られているかのチェック体制を整備し、事務の適正な執行を確保することです。
 具体的には、県庁内の業務について、想定される不適正な事務処理やミスなどを事前にリスト化し定期的に点検を行うということです。
 群馬県で導入するにあたっては、県庁のガバナンスを強化したいという私自身の強い思いから、群馬モデルということで、この過去の会見でも発表させていただきましたが、他県にはない取り組みを実施しております。
 特に、県職員を守るという観点、群馬県内で、すでにいろいろな談合事件等々もありましたので、公正な職務の執行を損なう恐れのある外部からの不当の働きかけの対応に関しても、内部統制の対象に加えております。
 また、制度の実効性を高めるため、制度の運用についての助言をいただく専門の弁護士チームも設置しています。これも群馬県だけだと思います。

 今回、この内部統制に関して、令和2年度の実施状況を評価した報告書をはじめて取りまとめました。
 次のスライドをご覧ください。令和2年度群馬県内部統制評価報告書についてのスライドです。この評価報告書は、内部統制の体制がしっかりと整備されているか、その評価を取りまとめたものです。評価書のポイントは2点あります。
 1点目は、全体としての評価です。一部の事務において不備があったものの、すべての不備において、ぜひ措置を講じ、リスクマネジメントの強化につなげているということで、内部統制は、概ね有効に運用されていたと評価いたしました。
 2点目は群馬県独自の取り組みである「働きかけ」に関するものです。市町村長や議員、職員OBなど一定の公職にある者等からの要望や問い合わせ状況について、各部局から報告してもらった結果、昨年度は428件の報告がありました。
 そのすべての内容について、群馬県が設置している弁護士チームに確認していただきましたが、報告のあった事例について、不当な働きかけに該当するものはないということは確認させていただきました。
 なお、評価報告書については開会中の県議会に、すでに報告をしています。
 また、広く県民の皆さまに知っていただくため、本日県のホームページでも公表しています。
 近年、県内の自治体で相次いで官製談合の疑いで職員が逮捕される事件が発生しています。私は、群馬県の職員に限って、こういったことはないと、もちろん信頼をしています。
 しかしながら、行政の信頼を失いかねない事案というものを未然に防ぐということは極めて大事ですし、特に群馬県職員が、知らず知らずのうちに、利権構造に巻き込まれるリスクを防ぐことは、知事の重要な責務だと考えています。
 今後も、引き続き、ガバナンスの強化充実に努めてまいりたいと思っています。

6.G-アナライズ&PRチームによる「ぐんまのりんご」分析結果等について

 続いて、G-アナライズ&PRチームによる報告です。
 Gアナライズ&PRチームは、群馬県産の農畜産物について、「健康」などに関わる成分を分析し、その成果を販売促進等に繋げていくプロジェクトチームです。
 5回目の今回は、「ぐんまのりんご」について報告します。スライドをご覧ください。
 今回の分析では、群馬県農業技術センターが育成した4品種について、それぞれの品種の個性、強みを明らかにしました。詳しくは、このあと、チームの方から報告をしていただきますが、香り、甘さ、食感はもちろんのこと、健康成分である「ポリフェノール」の含量とか、品種ごとに個性の違うりんごが揃っています。群馬県は本当に「リンゴ大国」だと思いました。
 今回のキャッチフレーズは「りんご とりどり。個性いろいろ ぐんまのりんご。」です。分析結果の詳しい内容については、G-アナライズ&PRチームの高橋さんから、ご報告をお願いしたいと思います。どうぞ高橋さん。

(G-アナライズ&PRチームの高橋主任)
 農政部蚕糸園芸課の高橋と申します。ぐんまのりんごの分析成果をG-アナライズ&PRチームでまとめましたので、代表してご報告させていただきます。

 最初に、本県のりんご生産の特徴について簡単にご説明します。
 ポイントは2つあります。1つ目は、群馬生まれの個性豊かな品種たちを次々にバトンリレーしながら楽しむことができます。2つ目は、樹の上でりんごの実を完熟させ、一番おいしいタイミングで収穫するため、新鮮でおいしいりんごを楽しむことができます。

 ここからは、今回分析を行いました県育成品種、「おぜの紅」「紅鶴」「ぐんま名月」「スリムレッド」のそれぞれの分析結果について、各品種の強みを中心にご紹介します。

 こちらのスライドをご覧ください。まず、「おぜの紅」になります。
 「おぜの紅」の一番の特徴は、香りが豊かであるということです。この図は、香り成分の含量について、「おぜの紅」と収穫期が同時期の品種であります「つがる」について分析比較したものです。「つがる」に比べて、甘い香りを感じる成分である酢酸ヘキシルが約5倍、りんごらしいフルーティーな香りを感じる成分の酢酸ペンチルの含量が約4倍多い結果となりました。

 続きまして「紅鶴」です。こちらのスライドをご覧ください。
 「紅鶴」の一番の特徴は、ポリフェノールが豊富であるということです。この図は、主な、りんご品種を対象に、総ポリフェノール含量について分析した結果です。ポリフェノールは体の免疫機能低下を引き起こす活性酸素の発生やその働きを抑制するとされています。
 また、この「紅鶴」ですが、皮が果肉のかたさとほぼ同じであるということが分かりました。皮ごと食べても皮があまり気になりません。ポリフェノールは、皮ありのりんごの方が皮なしより1.3倍多く含まれるということも分かっていますので、「紅鶴」を皮ごと食べることで、より多くのポリフェノールを摂れるということに繋がることが分かりました。

 続きまして「ぐんま名月」です。こちらのスライドをご覧ください。
 「ぐんま名月」の一番の特徴は、甘さとコクです。左側の図は、甘酸比と旨味系アミノ酸の量を表した図になります。「ぐんま名月」は、甘味が強いだけではなく、コクが深いということが分かりました。
 右側の図は「本県産ぐんま名月」と「他県産ぐんま名月」の糖度について比較したものです。「本県産ぐんま名月」は「他県産ぐんま名月」よりも、1度以上糖度が高い結果となりました。市場出荷がメインの「他県産ぐんま名月」と比較して、「本県産ぐんま名月」は完熟した「ぐんま名月」になりますので、完熟した「ぐんま名月」の方がおいしいということを裏付ける結果となりました。

 続きまして「スリムレッド」です。こちらのスライドをご覧ください。
 「スリムレッド」の一番の特徴は、丸かじりにぴったりな品種ということです。この図は、皮のかたさについて、「スリムレッド」と収穫期が同時期の主要品種であります「ふじ」、サイズの小さい外国産りんご「エンヴィ」を分析比較したものです。「スリムレッド」は「ふじ」や「エンヴィ」に比べ、皮が柔らかく、皮ごと食べやすい品種であるということが分かりました。
 スリムレッドはその名のとおり、形が縦に細長くサイズもやや小さめの品種になります。このような形からも、丸かじりにぴったりな品種であるということが言えます。

 以上から、ぐんまのりんごについて、「りんごとりどり。個性いろいろ。ぐんまのりんご」とまとめさせていただきました。
 今回の分析結果は、県内の各りんご園にポスターとして掲示してもらう予定ですので、りんご園に訪れた際は、ぜひご覧いただきたいと思います。
 また、これからは「紅鶴」が旬の時期となります。「紅鶴」は、新品種で生産が始まったばかりで、希少な品種であり、知名度も低い状況となっています。県では「紅鶴」を多くの方に興味を持ってもらい、食べてもらう機会を増やすために、コンテスト形式の「紅鶴キャッチフレーズ募集事業」を実施中です。ぜひ、りんご園で「紅鶴」を食べていただき、「紅鶴」の魅力を分かりやすく表現したキャッチフレーズを応募していただきたいと思います。「紅鶴」の後には、人気の「ぐんま名月」や個性派の「スリムレッド」など、先ほどご紹介しましたすばらしい品種が控えておりますので、ぜひ県内各地のりんご園に足を運んでいただきまして、群馬のおいしいりんごを味わっていただきたいと思います。
 以上で説明を終わります。ありがとうございました。

(知事)
 高橋さん、ありがとうございました。
 今の高橋さんの発表にあったように、群馬県のりんごは、りんご狩りや直売所での販売が中心となっています。りんごを一番おいしく食べるには、樹の上でしっかりと完熟させてから収穫することがとても大事だと言われています。
 県民の皆さまには、ぜひ、各地のりんご園へ足を運んでいただきたいと思います。
 今日も、Gアナライズ&PRチームに登場していただいたので、これは私の肝いりですけれども、自慢のチームなんですね。今までいろいろなパンフレットを作ってきたのですけれども、特に広告会社の力も借りず、それぞれ知恵を絞って、デザインも一生懸命やってくれて、みんな頑張ってくれているので、これをしっかり知事として活用して、どこまで内外に発信できるか、これは私にかかっていると思っていますので、みんなの努力がちゃんと実を結ぶように、しっかり頑張っていきたいと思います。メディアの皆さまにも、群馬のりんごのPRにご協力いただきたいと思います。

 それでは、次のスライドをご覧ください。
 今回のりんごについては、「ヤマトヤコーヒー32」とのコラボメニューの販売が決定したので発表させていただきます。
 メニューは「旬のフルーツパフェ~紅鶴の恩返し~」。いいでしょ。「鶴の恩返し」じゃなくて「紅鶴の恩返し」ですから。このキャッチコピーいいなと思っているのですが、今が旬の「紅鶴」にサツマイモとミルクアイスを合わせた、秋にぴったりのパフェとなっています。明日からの期間限定での販売になります。
 ぜひ、多くの方々に、県庁32階にあります「ヤマトヤコーヒー32」へ足を運んでいただきたいと思います。私も早速、宇留賀副知事と一緒に食べてみようと思います。
 この後も12月まで、毎月違う品種のりんごを使ったコラボメニューが登場予定です。ぜひ、楽しみにお待ちいただきたいと思います。
 G-アナライズ&PRチームでは、「旬」、「産地の意欲」、「今後、消費者に新たに発見、注目してもらいたいもの」、「他県産ライバルの存在」などの観点から、品目を選定しています。
 現在、「梅」など県を代表する農畜産物の分析を進めております。新たな知見が得られましたら、随時、会見で報告させていただきます。どうぞご期待をいただきたいと思います。

7.アニメ「ぐんまちゃん」について

 続いて、アニメ「ぐんまちゃん」についてもご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 今週10月3日から、アニメ「ぐんまちゃん」の放送が始まりました。放送後には、Twitterのトレンド「アニメ部門」で第1位、全体でも24位にランク入りするなど、多くの反響をいただいております。
 今、ローカルの地上波といいますか、群馬テレビとか、東京だったらMX、栃木テレビ、テレ玉、それから千葉テレビ、それからテレビ神奈川、それから京都等でローカルの放送を行っておりますし、後でちょっと触れますけれども、これだけ配信サービスもありますが、いわゆるメインの地上波で放送されていないアニメで、Twitterのトレンド入りするというのはなかなかないことだと、昨日あるメディア関係者が電話で言っていましたので、そういう意味でも、非常に反響がいいと言っていいと思います。
 ツイートの内容を、県のメディア戦略アドバイザーが端から端まで見ているのですが、「子どもが何度も見ている」とか、「子どもが群馬に行きたいと言っている」、ここポイントですよね。「子どもが群馬に行きたいと言っている」とか、「群馬県攻めてる」とか、概ね好評だと受けとめています。
 令和2年度から製作してきたアニメを、やっと皆さまにご覧いただくことができたということで、私自身も大変うれしく思っております。
 ご覧になった感想はいかがでしょうか。群馬名物あり、ユーモアもありで、ちょっとシュールな面もあって、面白い内容だったと思います。
 なお、新たに「Hulu」など14の動画配信サービスでの追加配信も決定いたしました。これもなかなかないことだと思うんですよね。次々と追加配信が決まっているので、今22社で配信をやっているということになりました。
 来週以降も、期待を裏切らない内容になっています。ネタバレは避けたいと思いますが、すでにご覧いただいた方も、ますます面白いキャラクターも登場しますし、いい感じのストーリーになっていますので、これからご覧になる方にも、ぜひご期待をいただきたいと思います。
 アニメはぐんまちゃんです。

 次のスライドに行きたいと思います。まだ、ぐんまちゃんの話題ですが、県公式のぐんまちゃんLINEスタンプについてもご報告をしたいと思います。
 アニメ放送を記念して、「県公式ぐんまちゃんLINEスタンプ」の販売を開始いたしました。スタンプはLINEストアとかLINEアプリ内のスタンプショップで購入することができます。
 アニメを見た感想など、ぜひ、お友達とのLINEでのやり取りにご利用いただければと思います。
 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

第6波への懸念について

(記者)
 先ほど、直近の感染状況について説明する中で、第5波は一旦収まったとお話になっています。
 この「一旦」という部分について、第6波への懸念をお話になっているのかなと思うんですが、ご説明いただきたいと思います。

(知事)
 今、記者さんがおっしゃったように、数字だけ見てみると、これまでの第4波と同じように、ずっとピークまで上がって、これが下がってきたということでいうと、第5波は収まったということなんですけれども、そこは少し警戒の気持ちも含めて、「一旦は」という表現を使わせていただいたということです。
 一応数字だけ見るとピークは過ぎたということなんですけれども、収まったと言うと、「もうこれで大丈夫」みたいになっても困るので、「一旦」はというアジェクティブというか、形容詞をつけさせていただいたということです。

(記者)
 巷で言われているように、第6波への懸念というのは当然あろうかと思うんですけれども、この点について、どのように警戒しているのかお聞きしたいと思います。

(知事)
 第6波はもちろん警戒しています。以前会見でも申し上げたんですけれども、今までずっと、第1波から今回の第5波までずっと流れを見ると、だいたい4カ月に1回ぐらいの周期で起こっています。この法則に当てはめると、だいたい11月頃に、もう1回波が来るかもしれない。しかも、冬は多くなりますから、これについては非常に警戒が必要だと思っています。
 ただ、これも過去の会見で申し上げましたが、いろいろな見方、いろいろな分析があると思いますが、今、日本全国で、これだけ第5波の感染が収まってきた大きな理由の1つがワクチンの接種であるとすれば、これからの展望というのは、今までよりも、少し光が見えるのかなという感じがしています。
 今のところ、こうして落ち着いているんですけれども、状況によっては例えば、これは国の動きをよく見ますけども、ブースターショットみたいなものが必要になるかもしれないということで、こういうことも、一応シミュレーションをしておく必要があるのかなと思っていますし、毎回申し上げているとおり、この状況ならば、おそらく15日から事業を展開できると思うんですけれども、経済を開けていくにも、ここで何度も申し上げましたが、ロードマップにも書いたとおり、ただ事業を展開するのではなくて、感染防止対策の徹底をお願いし、さらには今もそのプロセスの途中なんですが、医療提供体制を強化していくと。この3本柱で慎重にやっていくと。それによって第6波に備えていくということだと思います。
 それからもう1つ。数日前の(県議会常任委員会における)連合審査で、担当委員会の産経土木常任委員会で可決していただいたワクチンパスを、こういう言い方をするかどうか分かりませんが、仮称ですけれども、これを踏まえた、2つの経済対策についての予算を県議会(産経土木常任委員会)で一応可決していただいたということなんですけども(議案については、10月12日の本会議で採決予定)、これは、今この段階で、ある意味群馬県が、もちろん国とはしっかり相談しながらやっていますが、ワクチンパスのような仕組みをしっかり確立していくことが、第6波の備えにもなると思っています。
 もう1回大きな波が来る。さらにもっと大きな波が来る。あるいはさらに感染力の強い変異株が出てきたりしたときに、経済を回すための仕組みを一つでも多く立ち上げておくことが、県民を守ることになる、経済を守ることになると思っていますので、この第6波の備えという意味からも、このワクチンパス、仮称ですけれど、名前はいろいろ検討したいと思いますが、ぜひこれは全国に先駆けてしっかりやりたいと思います。
もう一つ言うと、群馬県が独自のワクチンパス(仮称)を作り、さらにそれに基づく事業をやるという中ですごく大事なことは、国としっかり連携していくということだと思うので、前政権では、総理と官房長官と平井デジタル担当大臣、それから西村経済再生担当大臣にしっかりご説明をして、ご了解を得て発表したのですが、政権が変わったということで、今日、堀内大臣にも、これまでの経緯とか、群馬の今の対応とか、前大臣とのいろいろな話し合いについてもしっかりとご説明してきました。
 来週、デジタルとか経済財政なんかの分野でもしっかり関係閣僚に会って、新しい大臣に会って、連携を維持できるような信頼関係を作っていきたいと思います。

病床稼働率について

(記者)
 病床の稼働率について伺いたいのですが、8.9%ということで1割を切ったということですけれども、いつぶりかというのは分かりますでしょうか。

(知事)
 武藤健康福祉部長からお願いします。

(健康福祉部長)
 1割を切るのは、7月19日以来ですので、3カ月にはなりませんが、本当にそのくらいの状況です。

群馬県版ワクチンパスについて

(記者)
 ワクチンパスについてです。
 今ご説明にもありましたけれども、第6波への備えという話もありましたが、改めて全国に先駆けて導入する意義について、簡単に教えていただけますか。

(知事)
 まず1つは、群馬県の経済を1日も早く、できるだけ早く、非常に疲弊した、大変なダメージを被っている地域経済の需要喚起のための対策を打ちたいということが、まず根底にあります。
 やはり、このワクチンパスを導入するためには、接種率が高いということが非常に大事な条件になってくるのですが、その意味でいうと、今日もご説明したとおり、群馬県の12歳から64歳までのワクチン接種率は、1回目も、2回目も全国1位ですから、その意味でいうと、群馬県が最も早く準備が整っていると。国よりも1カ月早く、2回の接種について8割を達成できるということなので、それを、とにかく活用したいということがあります。
 大きな理由としては、そういうことですし、もう1回言いますけれど、やっぱり第6波を考えた時に、ワクチンパスという名前にするか分かりませんが、こういった仕組みをしっかり群馬県で作っていくということが、第6波の備えにもなってくるだろうということで、そういうことを総合的に判断して、ここで行わせていただくということです。
 もう1回言いますが、ワクチンパスについて、もともとこの議論というのは、群馬県が急に飛び跳ねたのではなくて、(国の)分科会の提案があって、それを受けて準備をスタートさせたということなので、国の方ともしっかり連携をしてやると。もちろん全国に先駆けてでありますけれども、そのあと、おそらく国の制度設計が出てくるので、それもよくにらみながら、国のこのワクチン接種証明の動きもよく見ながら、きちっと連携できるような形で進めていければと思います。

(記者)
 先日の県議会の連合審査会では、いろいろな議論がありまして、今後ワクチンパスが悪い方の形で、例えば入店拒否されたり、何かイベントに参加することができなかったり、ワクチンを打ってない人が、何か不利益を被るような広がりを懸念する声も上がっていましたけれども、そういった懸念の声にはどういうふうに答えられますか。

(知事)
 それは、会見でもお答えした覚えがありますが、このワクチンパス、名前は仮称ですが、これを導入する際には、やはり県として、ワクチンを打てない方々もいるわけなので、こういう方々に対して差別に繋がらないような形でやっていくということが、1番の基本だと思います。
 今回のコンセプトも、例えば、これ(ワクチン接種していること)を条件にするのではなくて、インセンティブにするということです。
 ですから、そこのところは、しっかりとまず県民の皆さまにご説明をしていかなければならないと思いますし、これから民間とか、例えば他の自治体でもいろいろな動きが起こってくると思うので、少なくとも県の方針として、いろいろな機会を通じて、今日の会見もそうですけれども、差別に繋がるようなやり方はやはり良くないので、そうならないように十分配慮してやってくださいと、こういうことはいろいろなルートで呼びかけていきたいと思っています。
 それから、なぜワクチンパスなのかという話について、1つ言い忘れので(付け足すと)、ワクチン接種率を上げる、これをちょっと言い忘れました。
 大事なポイント。ワクチンを接種できない方々がいるわけですよね。アレルギー体質とか、あるいはワクチンを受けられるけれど、受けたくないという方もいるわけですよね。
 こういう方々を守るためには、何度も言っているように、(コロナの)社会的なリスクを下げていかなければいけないわけですよね。そのためにはワクチンを打てる方の接種率は1%でも上げなければいけないと。今回のワクチンパスの導入と今度の事業によって、やはり接種率を上げる。かなりいいところまできていますが、1%でも上げるためのインセンティブを作ろうという目的もあります。

自民党群馬1区の公認について

(記者)
 衆院選についてお聞かせいただければと思います。
 自民党の群馬1区の候補者についてですが、現職の2人が公認を求めて争っています。どんな決着が望ましいとお考えでしょうか。

(知事)
 私は今、群馬県知事という立場ですし、今、自民党県連会長でなくて、よかったなと思いますけれども、なかなかこれは難しい判断だと思いますが、これは何か自民党、県の関係者も、党本部に一任されたということなので、これは党のご判断でしょう。
 私の方から何かコメントすることはありません。党本部でご判断されるんだと思います。

(記者)
 今、知事のご発言にもありましたけれども、前回の衆院選のときには、候補者選定には、県連の会長として携わられたので、何か思いがあるかなと思って、聞きたかったのですが。

(知事)
 そこはいろいろありますけれども、やっぱり知事の立場としては、コメントは控えたいと思います。

群馬県版ワクチンパスについて

(記者)
 ワクチンパスについて、いくつかお伺いしたいと思います。
 さっきもちょっとお話に出たのですが、連合審査会の方では、かなりいろいろな懸念とか、課題を指摘する声もたくさん上がっていて、私も一部見せていただいたのですが、ワクチンを打てない方とか、打ちたくない方に対しては、PCR検査の陰性証明で対応できるというお話がありました。
 でも、PCR検査を受ける、陰性の証明もらうのにも費用がかかってしまうこともあって、それが完全に無料でない限りは完全に平等とは言えないのではないかと思いますが、その辺り知事のお考えをお聞かせいただけますか。

(知事)
 そこは、今ちょうど、どんな制度設計にするかを議論しておりますので、今、記者さんがおっしゃった連合審査のいろいろなご意見もそうですし、(県議会の方で)附帯決議が出ていますから、その附帯決議を踏まえて、どんな制度設計にするかを考えていきたいと思います。
 あんまり途中で言わないほうがいいと思うので、今言ったような様々なことを考えながら、我々としてどんな設計にするかは、しっかりと(県議会で)議決された後に、ここで(記者会見で)発表したいと思います。

(記者)
 それを踏まえて、PCR検査費用を県で負担するとか、そういったことも視野にお考えになったりとか・・・

(知事)
 それは申し訳ないけれど、まだ議論の最中なので、まだ細かいことは決まっていません。
 どういう内容にするかを今詰めているところなので、申し訳ないのですが、来週(12日の)議決の後で、ちゃんと会見を開いて、ご説明したいと思います。

(記者)
 (ワクチンパスは)条件ではなくて、インセンティブというお話もありました。
 インセンティブとしては今、群馬県は(12歳~64歳までの)ワクチンの接種率が1位ということで、かなり上の方に来ていて、80%を超えると。あとは、打ちたくない方、打てない方が割合としては多くなってくるのかなと思います。
 その中で、どれほど効果があるのか、ちょっと疑問もあるかと思いますが、その辺りは、どのように考えていらっしゃいますか。

(知事)
 インセンティブは常に必要だと思っていまして、先ほども申し上げたとおり、やっぱり1%でも上げることが大事だというふうに思っています。
 おっしゃったように、8割を超えれば、かなりの方々に行き渡ったということですが、それでもやはりまだ、打つかどうかを迷っている方々もおられると思うので、こういうインセンティブによって、もう1回言いますけれども、2回接種する方が1人でも増えれば、それはワクチンを打ってない方々を守ることにも繋がるということで、できることは何でもしっかりやっていきたいと思っています。

ブレークスルー感染について

(記者)
 ワクチンを2回接種したのに感染している人の割合が上がっていて、この点に注意が必要と、先ほど知事はおっしゃっていましたが、例えば、どういう部分が、これから気をつけていきたいというところなんでしょうか。

(知事)
 理由ははっきりしないところもあると思うんですね。専門家の方々に聞いてみると、例えばファイザーなんかは、これは一般の意見ですよ。例えばNBCとかCNCとかを見てても、いわゆるアメリカの専門家が言うのは、やはり時間が経つと免疫がある程度落ちてくることもあるかもしれないし、もともとワクチンは万能じゃないのでね、いろいろな原因があると思うので、これは毎回、健康福祉部長にも、よく注視して、調べてくれと言っているのですが、いろいろな分析があるのですが、とにかく1つはっきりしてることは、2回ワクチンを打って、2週間経っても、注意が必要だということだと思うんですね。
 例えば、2回接種した方でも、密の状態が続いたり、マスクを取って普段どおり行動したりすることはリスクが伴うと。
 これはどうも可能性が高いと思うんですね。群馬県のブレークスルー感染の状況を聞いてみると。だから、こういうことには十分注意をして、もう1回言いますけれども、ブレークスルー感染(の割合)がちょっと上がってきているのは、いろいろな理由があると思いますけれど、とにかく2回接種して、安心しないで欲しいと。あるところで、2回接種したということで、マスクをしないで来る方が結構いるということを心配している経営者の人がいたので、そういうことはないように、やっぱり2回打っても、いわゆる基本的な注意はしていただくということを呼びかけるとか、こういうところは十分配慮していかなけれならないと思っています。
 トレンドはずっと分析しているので、今言ったいくつかの理由だと思いますけれども、例えば群馬県として、少し参考になるような事例が出てきたりした時には、しっかり我々としてそこから学んで、ちょっと国とも付き合わせながら、考えていきたいと思います。
 ただ、もう一度言いますが、(ワクチン接種は)基本的にオールマイティ、100%じゃないとしても、相当の確率で発症を防いでいることは確かですよね。今の段階にきても、(感染している)7割、8割の方々は、やはり未接種の方がなっているので。
 それと、もう一つ言いますけれど、今日、おかげさまで、大変心配していた重症者の数がここに来て減ってきたのですが、とにかく重症化の確率はものすごく低いと思いますよね。
 だから、ここは科学的根拠に基づいて、しっかり県民に説明していかなければいけないと。科学的根拠に基づいて、やはりワクチン接種率を上げて欲しいということを、申し上げているということです。

(記者)
 毎週、1週間に感染された方の中の2回接種済の人の数字も出していただいていて、これまで2回接種で感染された方は、例えば、だいぶ前に接種していて、抗体が落ちている可能性があるとか、何かそういう時期的な特徴みたいなものはありますか。

(知事)
 何かあれば、武藤健康福祉部長から答えてもらいます。

(健康福祉部長)
 先ほど知事から説明したとおり、ブレークスルー感染の関係について、いろいろ調べておりまして、今の段階では、(ワクチン接種時期が)ちょっと前の方もいらっしゃいますし、それほどでもない方もいらっしゃるので、その辺は今、調査を進めているところであります。

ワクチン接種に関する今後の対応について

(記者)
 県のセンター(県営ワクチン接種センター)は、もうすぐ東毛も終わりになるという発表がありました。
 その後の、ワクチン接種に対する県の関わり方みたいなところは、今の時点で何か、どういうところがありますでしょうか。

(知事)
 基本的に先ほども質問がありましたけれど、8割を超えてきたら接種率の伸びはだんだん鈍ってくるわけですよね。
 そういう中で、新型コロナワクチン接種推進局の方で、関係市町村ともよく相談した上で、だいたいここら辺で閉じてもいいだろうと。そういう合意もできたので、これはこれで一旦、活動を終了させようということです。
 それから、これからの国の動きにもよりますが、今ちょっと収まっているので、あまり議論が出てこないような気がしますけれども、場合によっては、ブースターショットをやらなければならないという時には、同様の体制をしっかりと立ててやらなければならないと考えています。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 東毛センターの方が11月21日で最後になります。
 この期間については、最近の予約の状況、それから東毛の市町村でも、集団接種は、だいたい10月の半ばぐらいでやめて、後は個別で対応していくという状況も聞いてきたので、そこら辺の流れとも合致するタイミングかなと思っています。
 県は主にモデルナを打ってまいりました。今の県央も東毛も、モデルナセンター的な役割を果たしておりますので、東毛が閉まった後も、モデルナについては、何らかの対応をしていきたいと思っています。
 それから、少なからず、まだ接種を希望される方がいらっしゃると思いますので、そういった方につきましては、市町村の個別接種を中心に、市町村とよく連携して、接種を希望される方が打てる場所を確保したいと考えております。

(知事)
 よろしいでしょうか。
 PCR検査について、さっきちょっと話がありましたが、岸田総理の所信表明演説の中で、PCR検査の無料化推進みたいな話もあったので、こういうことについては、政府の方針をしっかり我々としては注視して、この流れを踏まえて、いろいろと対応していきたいということだけは、申し上げておきたいと思います。

知事メッセージ

 他に質問はないということなので、最後にまた県民の皆さまにお願いしたいと思います。
 今日も(新規感染者は)一桁です。県民の皆さまのご協力、ご努力のおかげで、第5波は、さっき一旦と言いましたけれども、何とか収束を迎えつつあります。
 ただ、何度も申し上げているとおり、油断は禁物だと思っておりまして、今日ちょっとブレークスルー感染の話もありましたが、やはり2回接種された方が75%ぐらいまできました。
 2回接種をされて2週間経ったとはいっても、やはりマスクを外すとか、感染のリスクの非常に高い場所に長時間いる。こういうことは、ぜひ気をつけていただいて、引き続き、ワクチン接種が終わった方々も、基本的な感染防止対策をしっかりと徹底していただくようにお願い申し上げたいと思います。
 皆さまのご協力のおかげで、いよいよ感染状況が落ち着いてまいりましたので、今月の中旬から、群馬県独自のワクチンパス、あくまで仮称ですが、こうしたワクチンパスのような仕組みを活用して、地域経済の需要喚起策も全国に先駆けてやりたいと思っています。
 これからも、県民の皆さまの命と健康を守りながら、地域経済を回していくと。このことにしっかりと力を注いでまいりたいと思います。
 もちろん、こうやってこれから地域経済の制限を緩和していくわけですが、あくまでも慎重に、段階を踏んでやっていきたいと。今日も申し上げたとおり、感染対策についてはしっかり続けていただき、なおかつ、医療提供体制についても強化する中で、この3つの柱を一緒に進めたいということも、最後にお伝え申し上げ、今日の定例会見を終わりたいと思います。
 記者の皆さまには、最後までご同席をいただきまして、ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。