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第50回定例記者会見要旨(3月17日)

更新日:2022年3月17日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年3月17日(水曜日)午後3時5分~3時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 16人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年3月17日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:692KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.まん延防止等重点措置の解除について
3.3回目のワクチン接種について
4.ウクライナ支援について
5.直滑降ストリームについて

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めたいと思います。
 昨夜11時30分過ぎに、宮城県や福島県で最大震度6強を観測する非常に強い地震がありました。本県でも震度4が観測されましたが、今のところ大きな被害は報告されておりません。
 気象庁によると、1週間程度、同規模の地震に注意が必要ということです。県民の皆さまにはくれぐれもご注意をお願いいたします。
 本県としても、被災地の支援について、国や全国知事会とも連携し、対応してまいりたいと考えております。

 それでは本日の会見の主な項目です。スライドをご覧ください。
 本日は、まん延防止等重点措置の解除、3回目のワクチン接種等について発表させていただきます。

2.まん延防止等重点措置の解除について

 まず、まん延防止等重点措置の解除についてです。
 昨日の16日水曜日に政府に対して、ぶら下がり会見でも申し上げましたが、まん延防止等重点措置の解除要請をいたしました。すでに報道もなされておりますが、本日の午前中に、政府の分科会が開催され、21日の期限をもって、18都道府県に適用されている措置をすべて解除するという方針が了承されております。夕方に開催される政府の本部会議で正式に決定される見込みになっています。
 こうした中、本日は、現在想定している措置解除後の県の対応について発表させていただきます。

 来週22日の火曜日から、まん延防止等重点措置を解除し、飲食店等に対する営業時間短縮要請も解除いたします。ただし、県のガイドラインに基づく警戒レベルは2を継続いたします。その上で、一部の行動については引き続き注意を呼びかけてまいります。期間は4月8日金曜日までにさせていただきます。
 なお、実際の適用に関しては、政府において措置解除が正式決定されることが前提となりますので、その点はご留意いただきたいと思います。

 1月21日に本県へのまん延防止等重点措置が適用されてから約2カ月が経過いたしました。これまでの県民の皆さまのご協力に対して、知事として心から感謝を申し上げたいと思います。措置の解除に伴い、今後は経済活動の再開に向けて、徐々に足を進めていくことになります。
 他方で、この後詳しくご説明いたしますが、依然としてピークアウトのペースが遅く、感染者数は高止まりしている状態です。第6波はまだ収束していないと捉えています。このまま、次の感染のリバウンド期に入る可能性も、何度もこの会見で申し上げているとおり否定できないということで、今後も十分な警戒が必要だと考えています。
 厚労省のアドバイザリーボードの脇田座長も、一昨日の会合で、全国の感染状況についてコメントをされています。その内容は「新規感染者数は減少傾向にあるが、その速度は穏やかで、しばらくは高いレベルで推移していくことが予想される」というものでした。
 また「オミクロン株の派生型BA.2への置き換えが進むなどで、再び感染者数が増加傾向に転じる可能性もある」といった警戒感も示しています。
 感染者数を減らす。すなわち医療の負荷を減らす。その上で、経済活動を再開させる。そのためには、措置解除後も基本的な感染防止対策の徹底、さらには積極的な追加接種に、ぜひともご協力をいただけますよう、知事として重ねてお願い申し上げます。

 それでは、今回の決定に至った背景からご説明いたします。スライドをご覧ください。
 先週11日の金曜日、政府分科会が開催され、措置解除に関する新たな考え方が示されました。以前お示ししたスライド上段記載の4つの目安を基本としつつも、下段に記載した状況下でも、解除を可能とするということです。
 具体的に言うと、新規感染者数が微増、または高止まりしていても、病床使用率が低下し、医療への負荷が低下する見込みがある場合、または病床使用率、重症病床使用率が50%を超えていても、新規感染者数が減少傾向にあって、今後医療への負荷が低下する見込みがある場合、いずれの場合でも解除は可能ということになりました。

 こうした考えを前提にしつつ、現在の県内の状況について、ご説明させていただきます。
 まずは新規感染者数です。スライドをご覧ください。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の750名を含めて、4,396人となりました。先週の4,123人を上回っています。つまり、この図を見ていただければ分かるように、群馬県内では高止まりしているということが言えると思います。

 次のスライドをご覧ください。
 感染者の年代を見ると、60歳代以上の方の割合が低くなっています。これは追加接種が進んできた影響があると考えています。

 次のスライドは、県内の直近2週間の感染者数について、年代とワクチン接種率を比較したものになっています。
 このスライドのとおり、オレンジ色の線で示した3回目の接種率と、黄色で示した年代別の感染者数には、逆の相関関係があることが見て取れます。
 これも大事な点ですけれども、同様の傾向は国のデータからも確認することができます。スライドは、一昨日の厚労省アドバイザリーボードの資料をもとに、全国の感染者数をワクチン接種歴と年代別にまとめたものです。
 未接種者と2回以上接種済みの方で、人口10万人当たりの新規感染者数を比較した場合、いずれの年代でも2回以上接種済みの方の感染者数が圧倒的に少なくなっているということです。
 特に、スライドを見ていただけると分かると思うんですけれども、高齢者では非常に顕著な差があるということです。この資料は、高齢者の3回目の接種が進んで、感染者が減っていること。さらには高齢者で未接種の方が、特に感染しやすいこと。こういった2点を示唆していると思います。
 今後、感染者数を減らしていくためには、高齢者の接種をさらに進めることは必要だと思いますが、加えて、特に追加接種が十分に進んでいない年齢層への接種を急ぐ必要があると考えています。

 続いて、医療の状況について、ご報告いたします。スライドをご覧ください。
 下段(1)の病床使用率は39.7%ということで、ようやく4割を切ってまいりました。重症病床使用率は10.8%ということで、これも下がってきています。
 いずれも見ていただいているように、先週から減少傾向にあるということで、分科会が示す解除措置解除の目安である50%を下回っていることを分かっていただけると思います。
 なお、病床に関しては、今週の18日の月曜日から新たに9床追加いたしました。577床での運用となっております。

 続いて、療養者の状況について、ご報告いたします。スライドをご覧ください。
 昨日時点の療養者数は5,216人ということで、減少傾向にあり、こちらも分科会が示す目安をクリアしています。

 続いて、入院者数の状況もご報告いたします。スライドをご覧ください。
 入院者の年代を見ると、60才以上の方が8割を占めている状況は変わっておりません。(全体の)入院者数自体が減少しているために、60歳代以上の方の入院者実数も減少しています。減少していますが、重症化リスクの高い高齢者の感染には今後も十分注意が必要だと考えています。

 次のスライドをご覧ください。
 入院者の症状を見ていただきたいと思いますが、こちらについては重症、中等症の人数は減少傾向にあります。

 以上のとおり、新規感染者数は高止まりの状況にあって、感染のリバウンドには十分な警戒が必要だということが分かります。他方で、追加接種の効果もあって、高齢者の感染割合は低下しています。また、病床使用率、重症者数等は改善傾向にあります。これは国の基準に照らしても、措置解除の目安をクリアしていると言っていいと思います。
 こうした県内の状況を踏まえ、感染症危機管理チームの専門家の方々からは、措置解除には賛成というご意見をいただいております。一方で、新規感染者数の減少スピードが遅く、福祉施設、病院等のクラスターも複数発生しており、引き続き注意が必要だというご意見もいただいております。
 以上を総合的に判断し、今回の決定に至りました。

 それでは、警戒レベル2における県民の皆さま、事業者の皆さまへの要請内容についてご説明したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。警戒レベル2における要請に関するスライドです。
 まず、県民の皆さまへの要請内容をまとめております。
 県民の皆さまにおかれましては、これまでと同様、感染リスクの高い場所とか県外への外出については、十分注意をしていただきますようにお願いいたします。
 特に、これから年度末となって、歓送迎会等の人が集まる機会も増えると思います。大人数での会食、飲み会は感染リスクを高める行為になります。実施については、慎重に判断いただくとともに、実施する場合には、スライドに書いてありますけれども、1テーブル4人以下を基本とするといった感染防止対策の徹底にご協力をお願いしたいと思います。
 加えて、先ほどご説明いたしましたが、3回目のワクチン接種と感染者数には逆相関の関係があります。ぜひとも積極的に追加接種を受けていただきますように、重ねてお願い申し上げます。

 続いて、事業者の皆さまへの要請内容です。
 引き続き、業界ごとのガイドラインに基づき、適切な感染防止対策の徹底をお願いいたします。加えて、テレワーク、時差出勤等を積極的にご活用いただき、職場や通勤時等において、密を作らないような対策にご協力をお願いしたいと思います。
 高齢者施設や病院等における面会に関しては、依然としてクラスターが複数発生している状況等に鑑み、オンライン面会の活用等をお願いしたいと思います。直接面会を行う場合には、面会者の健康状態を確認する、面会を短時間にするといった工夫をするなど、面会の実施には十分に注意をいただきたいと思っています。

 続いて、学校についてです。
 県立学校においては、通常登校を継続いたします。部活動に関してですが、感染防止対策を徹底した上で、通常の活動を実施してもらうことにします。なお、全国大会等を除いて、県外との対外試合や宿泊を伴う活動等については、自粛とさせていただきます。
 市町村立、私立学校に対しては、こうした県立学校の対応を参考に、適切な対応をお願いしたいと考えております。

 以上が警戒レベル2における要請内容となります。
 昨日、岸田総理が記者会見で「今後しばらくは平時への移行期間だ」とおっしゃいました。引き続きの警戒を国民に対して呼びかけられました。
 他方で、安全安心を確保しながら、可能な限り日常の生活を取り戻すということで、濃厚接触者の認定の見直しとか、県内旅行割引を支援する県民割について、4月1日から地域ブロック単位へ拡大するという意向も示されています。県民割に関しては、新潟県など、先行して措置が解除された自治体などでは、すでに再開されている場所もあります。
 県としても、こうした先行事例とか、県内の感染状況、さらには追加接種の状況等も見極めながら、可能な限り早期に愛郷ぐんまプロジェクトを再開させたいと考えております。その上で、国の方針も踏まえながら、隣接県や地域ブロック単位での事業の実施など、地域経済の早期回復に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。

3.3回目のワクチン接種について

 続いて、3回目のワクチン接種についてご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 3月16日の時点で、65歳以上の高齢者の追加接種対象者に対する接種率は78.5%となりました。
 ここまでは順調に接種が進んでいます。先日発表した「経済活動再開に向けたロードマップ」でお示したとおり、今月下旬には8割に達成するとものと見込んでいます。
 他方で64歳以下の追加接種対象者に対する接種率は、まだ29.6%にとどまっております。
 2つの県営ワクチン接種センターの予約状況に関しても、3月に入ってから予約数の鈍化が見られています。また、市町村の接種会場においても、予約枠の空きが増えていると、こんな報告も受けています。

 先ほど申し上げたとおり、新規感染者数を抑え、早期に経済活動を再開させていくためには、今後この接種率をいかに高めていくかが鍵になります。
 そのため、県としては、市町村とも連携をしながら、万全の接種体制を整える、これはもちろんのことですが、接種の有効性とか副反応等について、丁寧な情報発信を行っていく必要があると考えています。
 このため、これまでも海外の研究結果とか、国の公表データ、あるいは私自身の抗体価の推移等を用いて、ワクチン接種の有効性等をご説明させていただいているところです。
 こうした中で、本日は、追加接種の副反応に関して、県が独自に行ったアンケート結果を取りまとめましたので、この会見でご紹介させていただきます。

 スライドをご覧ください。今回のアンケートは、実際に追加接種を行った県庁職員約2,300人を対象に行ったものです。実際に県内で接種を行った人の声ということなので、これは県民の皆さまに身近に感じていただけるのではないかと思います。
 スライドには、接種したワクチンの種類ごとに副反応の発現状況をまとめてあります。
 特徴的な部分をちょっとご紹介させていただきたいと思います。接種部位の痛み、倦怠感、頭痛、こういった症状については、追加接種でモデルナを接種した方の方が、ファイザーを接種した方より高くなっております。
 他方で、リンパ節の腫れについては、追加接種でファイザーを接種した方の方が高くなる傾向が見えています。

 次のスライドをご覧ください。
 2回目の接種と3回目の接種の「症状の重さの違い」についても調査させていただきました。
 青枠で囲った部分のとおり、概ね7~8割の方が同程度、もしくは追加接種の方が軽かったと回答されています。
 他方で、右下の円グラフを見ていただきたいと思いますが、初回接種をファイザー、追加接種をモデルナで接種した方については、初回より重かったと回答した方が6割弱になりました。
 一般的にファイザーよりモデルナの方が、副反応が強いと言われていますが、そうした中で、初回接種のファイザーと比べて、軽かった、同程度だったと感じた方が4割強いたということでもあります。

 次のスライドをご覧ください。
 最後にもう1つデータをご紹介させていただきたいと思います。
 Gメッセ群馬の県央ワクチン接種センターにおける「救護室の利用状況」です。
 初回接種のうち、2回目接種の方が8割以上を占める9月の1カ月間の実績と、追加接種における直近1カ月間の実績を比較してみました。
 これによると、9月は1日平均で、1万人当たり47.0人が、副反応によって救護室を利用していることが分かりました。
 他方で、追加接種においては、1万人当たり8.3人にとどまっていることは分かりました。追加接種では、副反応による救護室の利用は5分の1以下となっているということが分かっていただけると思います。

 以前の会見で、追加接種の副反応は概ね初回の「同等以下」と、こういう見込みをご紹介させていただきましたが、今回の結果はそれを裏付けるものだと考えています。
 特に、副反応が強いと言われるモデルナを使用している県営センターにおいて、2回目接種時よりも救護室の利用が大幅に少なくなっているというデータは、追加接種の副反応に不安を抱き、接種をためらっている方の背中を押すことになると、そういうデータだと考えています。
 ぜひとも、県民の皆さまには、本日ご紹介したデータも参考にしていただきながら、積極的な接種のご検討をお願いしたいと思います。

 なお、本日より追加接種のインセンティブの応募が始まっています。スライドをご覧ください。
 記者会見で発表させていただきましたが、この事業は、追加接種の加速化を図るため、4月末までに追加接種を受けた64歳以下の県民の皆さまを対象に、抽選で特典を付与するものです。
 本日の午前9時から応募を開始いたしましたが、13時時点で、すでに1,200件を超える応募をいただいております。
 応募期間は5月31日まで、県のLINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」から受け付けを行っております。
 特典は63種類、850名様分ご用意しています。特定の総額は850万円ということになります。特典の内容や応募状況等の詳細は、県のホームページでご確認をいただきたいと思います。
 ぜひ、多くの県民の皆さまにワクチン接種を受けていただきたい、応募していただきたいと考えています。皆さまのこの事業への応募を心からお待ちしております。

4.ウクライナ支援について

 続いて、先週に引き続き、ウクライナ支援についてご報告いたします。スライドをご覧ください。今日もウクライナを意識したネクタイをしてまいりました。

 まず、募金についてです。先週9日水曜日から募金の受け付けを開始いたしました。昨日までの8日間で、123万7,994円のご寄附をいただいています。
 本当にたくさんの方々にご協力をいただきました。県民の皆さまのご支援、ご協力に対して、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。
 県民の皆さまから、より身近な場所で募金したいという要望もありましたので、今日からは、11カ所ある県の行政県税事務所でも募金箱を設置しています。平日のみの受け付けとなりますが、多くの県民の皆さまのご協力を重ねてお願いを申し上げます。

 続いて、ライトアップについてです。
 昭和庁舎に引き続き、来週22日の火曜日から、Gメッセ群馬でのライトアップを実施いたします。

 引き続き、県内において、温かい支援の輪が広がっていくよう、知事として切に願うものです。

5.直滑降ストリームについて

 最後に直滑降ストリームについてお知らせいたします。スライドをご覧ください。
 先週の会見でもお知らせしましたが、本日18時から、ザスパクサツ群馬の石井社長と大槻監督をゲストにお招きして、直滑降ストリームを配信させていただきます。
 現在チームは、1勝2分1敗の11位につけておりますが、主将である細貝選手が怪我で長期離脱するなど、厳しい戦いが予想されます。細貝選手には、焦らずしっかり怪我を治してチームに戻ってきていただきたいと願っています。
 サポーターの皆さまとチームを盛り上げるためにも、本日の放送では、ザスパクサツ群馬の魅力をしっかりお伝えしたいと思います。
 サポーターの皆さまはもちろん、多くの県民の皆さまに見ていただきたいと思います。ぜひ、今日の直滑降ストリームをご視聴いただければと思います。
 ちょっと長くなりましたが、私からは以上です。ここからは、記者の皆さんのご質問をお受けしたいと思います。

質疑応答

昨晩発生した地震による被害について

(記者)
 冒頭ご発言のあった地震被害の関係で、大きな被害は県内で確認されていないということなんですが、一応改めて、把握された範囲で、主だった被害についてご説明いただければと思います。

(知事)
 危機管理監から報告してください。

(危機管理監)
 昨晩11時36分に大きな地震が東北地方の福島沖を震源として発生しました。県の方でも情報収集体制をとりまして、各地域の被害状況を確認したんですけども、昨晩の時点または朝の時点でも、人的被害、住家被害なしということで、県内は最大震度4でしたけれども、被害がないという状況です。

11歳以下の3回目のワクチン接種率について

(記者)
 ワクチンの接種率で、高齢者が78.5%、18歳から64歳が29.6%ということですが、11歳以下の方の数字も参考までに聞いてよろしいでしょうか。

(知事)
 大久保局長、どうぞ。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 11歳以下のワクチンの接種状況ということでございます。昨日時点の登録者数につきましてご紹介します。
 接種をされた方1,811名(1,2回目全体)、接種率は0.81%となります。

副反応に関するアンケート調査について

(記者)
 県職員に今回(3回目接種時の副反応に関する)アンケート調査をやっていただいて、ファイザー×モデルナ、モデルナ×ファイザーとかの4通りについてお示しいただいたと思うんですけれども、出た症状と、どちらの方が重かったですかという以外に、他に何か聞いたことはあるんでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 接種した職員にアンケート調査の協力をお願いしました。
 端的に県民の皆さんにお伝えしたいこと、3回目接種の重さがどうだか、それから、例えば発熱だとか、そういった症状、初回と違うワクチンを接種された方、同じワクチンを接種された方、それぞれ症状がどうかというところでお聞きしております。
 今日ご紹介させていただいた、この各種症状、それから重かった・軽かった。アンケートの内容は、この2点でございます。

県民に対する要請内容について

(記者)
 警戒レベルの関係で、県民に要請する内容の関係なんですが、変更点としては、部活動の関係と、感染リスクの高い場所への移動が、自粛から十分に注意というふうになったという認識でよろしいでしょうか。

(知事)
 危機管理監から説明させます。

(危機管理監)
 ご指摘のとおりです。あとはですね、県外への移動についても、従来は、できるだけ控えてということを言っていたんですけれど、今回は十分注意。それから、高齢者施設とか病院での面会は禁止でお願いしたいということで言ったんですけれども、今回は十分注意していただいてお願いしたいということであります。そこが大きなところですかね。

医療体制の充実について

(記者)
 人数的に大分抑えられてきたとはいえ高止まりしていて、ここで一般的な活動を再開すると、知事もおっしゃっていましたけれども、ピークアウトせずにそのまま広がって、医療体制の逼迫とかの懸念もありますけれども、今後そういう医療体制の充実、なかなか積み増すのが難しかったりする状況で、どういうふうな対策を打っていけばいいか、知事の考えとしてはいかがでしょうか。

(知事)
 まずは武藤部長の方から現状について。病床数、少しずつ積み増していますよね。

(健康福祉部長)
 やはり高齢者の方が重症化しやすいというところもございますので、高齢者の施設等につきましてですね、医療提供がしっかり充実できるような形で、今いろいろ医師会さんの方とは調整させていただいておりますし、あと病床の方もですね、なかなかいっぺんに何十床、何百床というわけにいかないんですが、少しずつ病院さんのご理解をいただきながら、増やしているところであります。
 あとはやはりなかなか難しいんですけれども、最後の手段として、臨時の医療施設なども視野に入れているところであります。

愛郷ぐんまキャンペーン等の需要喚起策について

(記者)
 経済活動関係で、愛郷とか需要喚起策、ロードマップでももわっと4月末以降ぐらいの雰囲気でしたけれど、基本的には、できるだけ早くというお話もありましたけれども、それぐらいで進められたらなという思いはあったりはするんでしょうか。

(知事)
 ロードマップに示した感覚ですけども、ここからまたちょっとよく推移を見なくてはいけないと。解除された後もちょっと油断できないと思うんですね。
 何度も言っているとおり、この会見で言ったとおりになってるわけですよ。もう非常に(減少の)ベースが遅くて、かなり高止まりが続いているという状況の中なので、今後の推移をよく見極めなくてはいけないし、あと、いよいよ政府の動きが出てきたので、今日、GoToトラベルについても。そういうことも全部見極めながら総合的に判断したいと。できるだけ早期にやりたいと思いますが、全体を見ながら、判断していきたいと思います。

まん延防止等重点措置解除後における群馬県独自措置の実施について

(記者)
 今回、まん延防止等重点措置の解除後に、独自の時短措置とか酒類の提供禁止などは行わないということでよろしいでしょうか。

(知事)
 現段階ではそういうことは考えておりません。

(記者)
 改めて、その理由について教えていただいてもよろしいでしょうか。

(知事)
 それは、まん延防止措置の延長を政府に要請した際の記者会見でも申し上げたとおり、できるだけ早く経済を回したいとずっと思っていましたので、そのための「準備の2週間」として捉えてくださいと申し上げたので、これ以上経済活動を制限するようなことはやりたくないと思っています。
 先ほどから慎重なことも言っていますけども、全体として見れば、感染状況が落ち着いてきていることは事実なのと、またすぐ上がるかもしれませんけども、病床使用率が5割を切って、現時点で4割を切ったということで言うと、解除の判断ができる状況だと考えています。
 県民の皆さまには、もちろん引き続き注意を呼びかけていきたいと思いますし、いつも言っている追加接種は、今の段階でも群馬県はかなり進んでいますが、さらに加速できるようにやっていきたいと思います。そうやって県民の皆さまに、しっかり感染防止対策を含めた、あるいはワクチン接種を含めたお願いをしていく中で、そうした制約をかけずに、何とか経済を回していきたいと思っています。

まん延防止等重点措置の効果等について

(記者)
 知事に2点お伺いしたいのですが、これまでの会見でも質問が重ねられてきたと思うのですが、今回の重点措置の効果をめぐってというところですが、先ほどおっしゃったように、かなり社会的な活動の制限をかけるというものの中で、まだ感染者数というところも高止まりをしている状況の中で、見合うだけの効果はあったと捉えていらっしゃるでしょうか。

(知事)
 これは記者さんもご存知のとおり、いろんな分析があるので、なかなかどのぐらい効果があったかというのを見極めるのは難しいと思うのですが、岸田総理も一定の効果があったっと言っているように、ある程度の効果があったんじゃないかと、一定の効果があったんじゃないかと思っていますけれども、引き続きしっかり国としても分析してですね、より説明していただきたいなと思っています。
 何度も言っているように、早期に解除した都道府県の動きとか、いろんなことから総合的に判断して、ある程度の効果があったんじゃないかと思ってますけれども、今後もよく状況を見極めていきたいと思いますし、特に、このまん延防止措置も含めた、国のいろんな対策についてはですね、もうちょっときめ細かに、柔軟に対応できるようにして欲しいと思っていますので、これは全国知事会でも申し上げたんですけれど、制度をもうちょっと柔軟に対応できるような形で、少し修正するというか、より進化させてもらいたいと思っていますので、そういう要望はずっと国にしていきたいと思っています。

(記者)
 今まさに回答でおっしゃっていただいたんですけれども、柔軟にというところで、今回の重点措置の要としてですね、時短要請というところが伴ってきたと思うんですけれども、今回、飲食店でのクラスターが確認されていないことなどを踏まえると、知事として、そこをさらに一歩踏み込んでというところでの柔軟性というのを考えていらっしゃいますでしょうか。

(知事)
 もう1回言いますけれども、今できるいろんな選択肢の中の1つがまん延防止なので、これはですね、とにかく新型コロナを抑えないことには経済を再開できませんから、できることはしっかりやっていこうということで、こういう(まん延防止の)適用もさせていただきました。
 いずれにせよ、いろんな分析があると思いますけれども、やっぱり大声で話すとか、そういうリスクの高い状況というのはなるべく作らないほうがいいという中で、こういう形になってるんだと思っています。

(記者)
 そこの中で、重点措置と時短要請がセットになっているというところに対しては、柔軟な少し運用というところでは・・・。

(知事)
 柔軟なって、どういう意味かと言うとね、例えば今回、まん延防止措置の延長を要請するときに、例えば延長するにしても、少しきめ細かにできないかなと。例えば、お酒の部分を少し緩和するとか、いろんな状況に応じて、もう少し要請する中身をですね、強弱を付けるとか、こういうことが今の仕組みだとなかなかできないんですね。
 だから、そういうところを、もう少し現場の実情に応じて判断できるような形に変えて欲しいなと思っています。

 他にありますでしょうか。よろしいですか。

知事メッセージ

 それでは最後に、知事の方から県民の皆さまに改めて呼びかけさせていただきたいと思います。
 まん延防止措置は解除される見込みになりました。
 この後ですね、22日以降、時短要請のような、経済活動に制約をかけるような措置はなくなります。
 しかしながら、今日も申し上げたとおりですね、引き続き、県民の皆さまには、感染対策について、より一層注意していただきたいと思いますし、感染のリスクが高い場所の出入りとかですね、いろんな移動についても、これも十分注意をしていただきたいと思っています。
 群馬県の感染状況も、比較的落ち着いておりますが、先ほども申し上げたとおりですね、一時のピークから比べれば、随分よくなってるんですけれども、まだまだ高止まりの状況が続いておりますし、これから場合によっては、再感染が起こる可能性もあるというふうに思っています。
 私たちとしては、今日記者の皆さんから質問が出ましたが、医療提供体制の強化を図っていくと。高齢者施設等でもクラスターが出ていますので、そういう対応もしっかり強化をしていくと。それから、病床の使用率の関係もあるので、少しでも使える病床を積み上げていく努力も繰り返していきたいと思います。
 いろんなあらゆる手段を講じて、何度も言いますが、何とかこの第6波を乗り越えていきたいと思いますので、引き続き県民の皆さまのご協力を、重ねてお願い申し上げたいと思います。
 ということで、今日もちょっとまた長くなりました。記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
 これにて、定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。