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第1回定例記者会見要旨(4月7日)

更新日:2022年4月7日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年4月7日(木曜日)午後3時5分~3時45分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年4月7日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.33MB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.対策本部会議の結果について
3.愛郷ぐんまプロジェクトについて
4.ぐんまちゃんとサンリオピューロランドのコラボイベントについて

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきます。
 令和4年度がスタートいたしました。令和4年度が始まって1週間が経過していますが、本日は新年度となって最初の記者会見ということになります。昨年同様、「真剣勝負」で臨みたいと思います。記者の皆さまには、改めて今年度もよろしくお願い申し上げます。

 さて、新型コロナについてですが、新規感染者数は高止まりしております。感染のリバウンドを正直に言うと懸念しています。
 こうした中で、感染の再拡大と医療の逼迫を抑えつつ、いかに経済を回していくか、まずは、この点に全力を注いでまいりたいと考えています。今年度は、ポストコロナを見据えた新しい群馬県を作っていく上で、重要な1年となると、こういう認識です。当初予算でお示しした「Next Leap」、飛躍、ジャンプ、大幅に一気に飛躍するという意味ですけれども、「Next Leap」という言葉に込めたとおり、飛躍への新たな一歩を踏み出す1年にしてまいりたいと考えています。
 県庁の幹部職員も新たな布陣となりました。体制も新しくなって、4月1日に辞令交付を行っていますが、昨年度に引き続いて、知事である私と同じ志、責任感を共有して、ともに仕事をしてくれる体制ができたということで、大変心強く感じています。
 引き続き、県庁が一丸となって、県民の皆さまの幸福度向上に向けて、全力で取り組んでまいりたいと、このように決意を新たにしております。

 それでは、本日の会見の主な項目からご紹介したいと思います。スライドをご覧ください。
 本日は、「新型コロナ感染症対策本部会議の結果」、それから「愛郷ぐんまプロジェクトの実施状況」、それから、「ぐんまちゃんとサンリオピューロランドのコラボイベント」について発表させていただきます。

2.対策本部会議の結果について

 まず、本日開催した対策本部会議の結果についてご報告をいたします。
 現在の警戒レベルの期間が8日の金曜日で終了いたします。そういうことを受けてですね、本日、第82回となる新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。
 この会議で4月9日土曜日以降の警戒レベルを決定いたしました。その結果をここで報告したいと思います。
 明後日、9日土曜日以降、全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続するということにいたします。期間は4月22日金曜日までの2週間ということになります。

 それでは、こうした判断に至った状況についてご説明いたします。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の604人を含め3,782人となりました。
 先週の4,011人から減少していますが、先々週より増加しており、依然として高止まりの状態が続いているということが言えると思います。

 続いて、「客観的な数値」についてもご報告いたします。スライドをご覧ください。
 まず、上段の感染状況、(1)の1日当たりの新規感染者数は、549.3人ということで、前回よりやや減っている程度です。(2)の経路不明の割合は、56.3%ということで、前回とほとんど変わっておりません。それから、(3)の検査の陽性率は、46.4%ということで、前回よりもかなり上がっています。(4)の今週先週比は、1.0を下回っています。

 続いて下段の「医療提供体制」についてご報告いたします。
 (1)の病床使用率は、33.4%ということで、前回よりわずかに下がっているという状況です。(2)の重症病床使用率ですが、これは5.4%ということで前回と変わりません。

 なお、この1週間で新たに7人の方が亡くなられました。
 亡くなられた皆さまに、謹んで哀悼の意を表したいと思います。あわせて、ご遺族の皆さまにも、心からお悔やみを申し上げたいと思います。

 続けて、感染者の「年代」についてご報告いたします。スライドをご覧ください。
 活動的な、20代から30代、この世代の感染が引き続き増加しておりまして、40代から50代もですね、これも若干増えていることが分かります。

 続いて感染者の「推定感染経路」です。スライドをご覧ください。
 感染経路不明が最も多く、調査中も含めて56%。次いで家庭内感染が31%ということになっています。
 また20代だと経路不明が68%ということで、3人に2人が家族以外のどこかで感染しているという状況が続いています。

 続いて、感染者の「ワクチン接種状況」です。スライドをご覧ください。
 新規感染者のワクチン接種状況ですが、未接種の方が36%。それから2回接種済みの方が45%ということになっています。未接種の方は、接種した方に比べて、明らかに重症化や死亡のリスクが高くなります。今からでも接種の検討をお願いしたいと思います。

 続いて県内の「ワクチン接種率」です。スライドをご覧ください。
 4月6日時点で、65歳以上の高齢者の追加接種対象者に対する接種率は90.2%というところまで上がってまいりました。
 他方で64歳以下の追加接種対象者に対する接種率は44.3%にとどまっています。
 群馬県では、希望するすべての県民の方々への追加接種の早期完了を目指して、県央と東毛の2カ所にワクチン接種センターを開設しています。予約不要の当日受け付け枠もご用意しておりますので、県民の皆さまにはぜひ追加接種にご協力をお願いしたいと思います。

 続いて「療養者の状況」です。スライドをご覧ください。
 昨日時点の療養者数は4,795人で、横ばいの状況が続いています。

 続いて「入院されている方の症状」です。スライドをご覧ください。
 入院者の症状ですが、中等症の割合が若干増えているという状況です。

 続いて「入院されている方の年代」についてもご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 入院者の年代を見ると、ワクチンの追加接種率が低い20代から30代のですね、割合が増えてきています。

 以上が客観的な数値となります。

 総じて言うと、群馬県の感染者数は依然として高止まりしているということで、油断できない状況が続いていると認識しています。
 全国の状況については、昨日開催された厚労省の専門組織、アドバイザリーボードで、「全国の直近1週間の感染者数が前週と比べて1.08倍になっていると。すなわち2週続けて前の週を上回っている」という分析結果をまとめています。
 地域別に見ても、群馬県を含む34都道府県で増加しています。
 これは、先ほど申し上げたとおり、感染のリバウンドの兆候が見え始めているということだと思います。
 一方で、高齢者の3回目ワクチン接種が進んだこともあって、おそらくそうだと思いますが、病床使用率が33.4%と改善の傾向が見られます。今この時点で医療が逼迫する状況にありませんが、皆さん分かっていただけるように、病床使用率がなかなか思ったより下がらないという状況です。
 ただ、「愛郷ぐんまプロジェクト」などの地域の経済を回していくための施策も、この全体の流れを踏まえて、もちろん継続していきたいと考えております。
 こうしたことを総合的に勘案して、警戒レベル2を継続するという方針を決定いたしました。

 続いて「要請内容」になります。スライドをご覧ください。警戒レベル2における要請内容です。
 警戒レベル2における要請内容は、スライドにあるようにこれまでと変更ありません。
 この時期、歓迎会等の人が集まる機会も多くなると思います。大人数での会食や飲み会は、感染リスクを高める行為です。実施については、慎重にご判断いただきたいと思います。
 同時に、こういうことを行う場合にはですね、1テーブル4人以下を基本とし、感染対策をしっかり行っている店を選ぶとか、こうした感染防止対策の徹底にご協力を改めてお願いしたいと思います。

 続けて学校について申し上げます。
 県立学校においては、通常登校を継続いたします。
 部活動については、感染防止対策を徹底した上で、通常の活動を継続したいと思います。対外試合等他校との交流も可能としますが、生徒の感染者が増えていることから、宿泊を伴うものは引き続き自粛をするということにさせていただきます。
 市町村立、私立学校に対しては、こうした県立学校の対応を参考に、適切な対応をお願いしたいと考えています。

 以上が警戒レベル2における要請内容ということになります。
 この会見でも何度か言及しておりますが、国内のオミクロン株の変異種BA.2への置きかわりが、ここから本格化すると考えています。欧米や韓国などの諸外国の感染状況を考慮すると、この会見でも何度も申し上げましたが、日本でも、第6波が完全に収束する前に第7波が来るという事態を今から想定しておくべきだと考えています。そして私自身は、大型連休前には感染の再拡大が起こるのではないかと思っています。
 同時に、第7波に備えて、医療提供体制を整備しておかなければならない、これはもういうまでもありません。特にコロナ専用病床については、できる限りの数を確保できるように、その後も取り組みを進めております。3月30日からは、新たに10床を追加し、587床での運用を行っています。
 今後は4月末までに600床、ゆくゆくは650床の確保を目指して、頑張っていきたいと思います。
 医療関係者の皆さまには、大変だと思いますが、どうぞこの点ご協力をお願いしたいと思います。
 もちろん、感染者数を減らしながら、地域経済を回していくと。これを達成していくためにはですね、やはり3回目のワクチン接種を進めていくことが重要だと考えています。先ほどもご説明しましたが、高齢者の追加接種は進みました。そのこともあって、県内の医療提供体制には改善の傾向が見られます。
 今後県内の感染状況を落ち着かせるためには、やはり64歳以下の現役世代への追加接種を加速していく必要があると考えています。
 群馬県では、この会見でも申し上げたとおり、4月末までに追加接種を受けた64歳以下の皆さまを対象に、追加接種のインセンティブを実施しております。特典は63種類、850名様分を用意してあります。
 ぜひ、多くの県民の皆さまに接種していただき、このプロジェクトにも、ご応募いただければと考えております。

3.愛郷ぐんまプロジェクトについて

 続いて、愛郷ぐんまプロジェクトについて報告したいと思います。
 先週の記者会見で、地域ブロック単位への対象拡大について発表させていただきました。すでに報道されておりますが、さらに対象地域が増えたので、ご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 4月6日から、神奈川県にお住まいの方々を、愛郷ぐんまプロジェクトの割引対象に追加することを決めました。これで隣接県及び地域ブロック内の6県との相互利用が可能になったということです。
 なお、他の隣接県等に関しても、現在調整を行っておりまして、決まり次第、順次追加する予定です。

 次に、割引内容についてです。スライドをご覧ください。
 割引内容についても、先週発表した内容から変更ありません。追加となった県にお住まいの方々に関しては、感染拡大防止の観点から、この5千円割引のみを実施させていただきます。スライドの下段に記載の3千円割引の対象は、群馬県民のみということになりますので、この点はご注意いただきたいと思います。
 なお、今回追加となった県がそれぞれ実施を予定している県民割の事業については、利用方法等や割引内容が異なります。詳細はそれぞれの県のホームページでご確認いただければと考えております。
 愛郷ぐんまプロジェクトは、先週の1日から開始しています。
 観光事業者の皆さまからは「愛郷ぐんまプロジェクトの開始が発表されて以降、予約が入り始めた」とか「他県からの旅行客が徐々に増えてきた」といったご意見もいただいております。私自身の感触でも、好調なスタートを切れたのではないかと思っています。
 また、前回の会見でもお伝えしましたが、17市町村にご協力いただいて、愛郷ぐんまプロジェクトと連携した地域クーポン券の発行を実施していただいております。宿泊割引とか、地域クーポンなどによって、地域経済の立て直しに繋がっていくことを期待しています。
 今後とも市町村とはしっかり連携し、多くの皆さまにご利用いただけるよう、PRしていきたいと考えております。
 もちろん、人の動きが活発になれば、感染のリバウンドには十分な注意が必要となります。旅行の際は、ソーシャルディスタンスの確保とか、こまめな手指消毒、マスク会食など、基本的な感染防止対策を取っていただきたいと思います。
 こうした感染対策をとっていただいた上で、ぜひ、この愛郷ぐんまプロジェクトをご活用いただきたいと思っております。

4.ぐんまちゃんとサンリオピューロランドのコラボイベントについて

 続いてぐんまちゃんに関する新たな取り組みを発表したいと思います。
 この度、ぐんまちゃんとサンリオピューロランドのコラボイベントを開催することとなりました。「ぐんまちゃんトーク&ライブinサンリオピューロランド」と題し、アニメぐんまちゃんの声優とぐんまちゃんたちによるトークとかミニライブを開催する予定になっています。このイベントは、5月2日の月曜日に、東京都多摩市にあるサンリオピューロランドで行われます。公演は第1部が14時30分から、第2部が17時30分からの2回になります。
 出演者はハローキティ、ぐんまちゃん、あおま、みーみのほかに、アニメぐんまちゃんのメインキャストの高橋花林さん、内田彩さん、小倉唯さんです。詳しくは、サンリオピューロランドの公式ホームページをご覧いただきたいと思います。
 ぐんまちゃんについては、これまでもご紹介いたしましたが、アニメの制作をきっかけに多くの企業の皆さまから、コラボ商品の制作などのお声掛けをいただいています。この度のコラボイベントについても、サンリオピューロランド側から群馬県に対して打診があり、実現いたしました。
ぐんまちゃんが、世界的に大人気のハローキティと一緒にイベントができることを知事としても大変うれしく思っています。
これはやはり、ぐんまちゃんのプロモーション活動の成果ではないかと捉えています。これまでにない、またこれまでと違ったぐんまちゃんのPRの機会になると思いますので、皆さまにはぜひ、このイベントにご期待いただきたいと思います。

 また、アニメぐんまちゃんは、現在NHK前橋放送局でも再放送中です。こちらも、ぜひ多くの県民の皆さまにご覧いただきたいと考えております。
 今後も引き続き、ぐんまちゃんが、群馬県のさらなる認知度の向上とか、県民プライドの向上に繋がるように取り組んでまいりたいと考えています。

 私からは以上です。
 何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

大型連休を控えての対応について

(記者)
 新型コロナ関連でお伺いしたいんですけれども、4月末の大型連休前には第7波が来る可能性があるということでしたけれども、大型連休を控えて、例えば旅行ですとか、もうそろそろ予定を組んでいる方もいらっしゃると思うんですけれども、県を超える移動ですね、そういうものに対しての何か呼びかけを現時点で検討されていたりはするんでしょうか。

(知事)
 手元にメモがあるんですけれども、先ほど、BA.2の置き換わりが本格化すると申し上げましたが、国立感染症研究所の全国推計でも、(BA.2の感染者が全体の感染者に占める割合が)4月の第1週には6割だったものが、5月の1週目には9割になると報告されています。
 先ほども、厚労省のアドバイザリーボードの脇田座長のお話を紹介したと思うんですけれども、脇田座長が新規感染者について、「すべての年代で増加傾向に転じている。特に10代から20代が顕著で、リバウンドの可能性も懸念される」と分析されているということです。
 他方で、地域経済においては、もう何度も申し上げているとおり、愛郷ぐんまプロジェクトのような需要喚起策を講じて、もうすでにかなり傷んでいる地域経済の回復を進めていくことも大事だと思っています。
 そうしたことを受けて、今のご質問ですけれども、現時点での呼びかけとしては、本日の冒頭発言でもありましたけれども、県民の皆さまには、とにかく改めて基本的な感染防止対策を徹底していただくことが大事だと思います。そして、特にワクチン接種が可能な方には、早めの接種をお願いするということをさらにやっていきたいと思います。
 よく感染状況とか医療の逼迫状況を注視して、先手先手で県民の皆さまへの呼びかけを行っていきたいと思っています。
 健康福祉部長から付け足すことはありますか。警戒レベルについて何かありますか。

高齢者施設における医療提供体制の整備について

(記者)
 医療提供体制の整備に向けてなんですけれども、これまでも特にクラスターが多く発生していた高齢者施設での対応というものが1つポイントになると思いまして、それに対しての対応というものを知事会見でされたと思うんですが、特に感染が起きたときに、どうやって医療介入していくかということですね、高齢者施設に対して。そのときのポイントとして、医師会との連携が1つあったと思うんですが、検討状況といいますか調整状況がどうなっているか教えてください。

(知事)
 歌代健康福祉部長の方からお願いします。

(健康福祉部長)
 高齢者施設での医療提供体制でございますけれども、まず高齢者施設で感染者が確認された場合には、速やかにC-MATチームを派遣いたしまして、ゾーニングだとか、感染拡大を防ぐような指導をやっております。
 さらに、入院の必要がないと判断された方については、まずは施設の嘱託医や協力医療機関などが健康観察などを行いまして、住み慣れた施設の中で療養をしていただくことになっております。
 そして、重症化リスクの高い高齢者については、速やかに治療につなげることが重要でございまして、クラスターが発生して、多くの感染者が発生した場合には、医療体制の提供ということで、先ほどお話のあった医師会等との連携を進めているところでございます。基本は嘱託医、協力医療機関ということになると思うんですけれども、それで対応できない場合には、地域の医師会と、ということで、現在具体的に調整を進めているところでございます。(医師会等からは)ある程度前向きに回答いただいているところがございまして、(医師等の)派遣のスキームも含めて、そこは具体的にそれぞれ地域によって医師会の体制も異なりますので、個々に医師会さんと話をさせていただいて、中和抗体薬あるいは経口薬の投与なども含めまして、どのような形で対応していくかということを、今、調整しているところでございます。

警戒レベル1への引き下げの可能性について

(記者)
 警戒レベルの話で、現状ではなかなか医療提供体制もそれほど下がっていないので、(警戒レベルを)1(に引き下げる)という話にはならないんだと思うんですけれども、今後、先ほど知事からもありましたけれども、リバウンドの懸念もありますし、警戒レベル1を検討するような状況は、今のところ訪れなさそうだという認識でよろしいでしょうか。

(知事)
 先ほど申し上げたとおり、いろいろな側面から検討して、今回は警戒レベル2を維持するという判断をいたしました。この警戒レベルの判断は、これからの状況を見ていかないと分からないので、先ほど申し上げたとおり、感染者数だけじゃなくて、病床使用率とか、もうちょっとその総合的な、いわゆる重症化の状況とか、こういうこと全体を踏まえて、おそらく判断していくことになると思いますが、現時点では1に下げるような状態ではないということです。
 それはそれとして、私はどこかでリバウンドが起こってくるだろうと思っていますが、これからやはりリバウンドが起こった場合でも、いろいろコロナウイルスの正体も分かってきたし、いろいろな知見を積み重ねてきたので、この中でいかに経済を回していくかということをいろいろな形で考えていきたいと思っています。

ぐんまちゃんと他のゆるキャラ等とのコラボについて

(記者)
 ぐんまちゃんについてなんですけれども、まずサンリオピューロランド、キティちゃんとのコラボということになりますけれども、今後他のゆるキャラ、キティちゃんはゆるキャラではないと思うんですけれども、コラボについてのお考えはいかがでしょうか。

(知事)
 それは知事戦略部長から話があればと思いますけれども、例えばミシュランマンとかどうかって言われたりとかいろいろな話が来ているので、これからいろいろ検討することになるんですけれども、どうぞなにか知事戦略部長からあれば。

(知事戦略部長)
 企業の方からも、ゆるキャラも含めていろいろ話はきていると思いますけれども、まだ調整中のものもありますので、もし決まったものがあれば、その段階でしっかり公表していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

(記者)
 知事としては、ぜひどんどんやっていきたいというようなお考えでしょうか。

(知事)
 先ほど申し上げたとおり、NHKの再放送も始まったりして、水面下ではいろいろな働きかけが実はあるので、ここからたぶんぐんまちゃんについては、またいろいろなことが起こってくるだろうと。今はちょっと言えませんけれども、いろいろなことがまた起こってくるだろうと思っています。
ゆるキャラとしての発信力を高めて、群馬県の農畜産物の消費とか観光とか、そういうところに目に見える成果を上げられるような、そういうキャラクターに進化させていきたいと思います。

知事選について

(記者)
 政務の話になりますけれども、先日前橋市支援市議団を作ってご報告にいらっしゃったりもしました。
 改めて、知事選に向けた意気込みというか態度表明の時期とかについても伺いたいと思いますがいかがでしょうか。

(知事)
 次の知事選に対する姿勢はもう一貫しているので、去年から言ってるように、この7月の下旬までは、よく考えたいと思っていまして、今ちょうど政治的な話になりますけれども、70の後援会で役員会が次々に今、開かれるという状況になってまして、今週末は高崎で開かれたりとか、ほとんどの後援会で役員会をやって、そこでまず皆さんの声をよく聞くと。それからもう始めてますけど、県内を行脚しながら、やっぱり市井の声、県民の本当の気持ちをしっかり吸い上げていくと。それから職域団体との意見交換をずっと県知事としてやっておりますので、あらゆる材料を集めて、7月下旬に判断したいと(思います)。70ある後援会で、いつも1年に1回戦略会議をやっていますので、そこで来年の7月、今から1年4カ月後ぐらいでしょうかね。ここで出るのか出ないのかということは、しっかりと表明したいと思っています。

コロナ専用病床の確保目標について

(記者)
 先ほどコロナ専用病床で650(床)を目指すとおっしゃったんですけれども、私の記憶違いだったら大変申し訳ないですけれども、今までの目標って650でしたか600でしたかね。

(知事)
 600だと思いますけれども、どうぞ、お願いします。

(健康福祉部長)
 これまで600床ということでお話をさせていただいておりました。各病院さんに、調整で回らせていただく中で、600床確保のめどがある程度ついたということで、そこで終わりにするのではなくて、さらにまた上積みをしていくということで、650床ということで、お話させていただきました。

(記者)
 まだこれから当然各病院との協議とか、当然、コロナ病床ということで、補助金とか必要な予算措置等もろもろ話し合いをやっていくと思うんですけれども、だいたいいつごろぐらいまでに650まで積み増したいとか、目標みたいなものはもしありましたら、部長でも、知事でも・・・

(健康福祉部長)
 先ほど知事の話では、ゆくゆくはということなんですけれども、(現在、)民間の医療機関さんと具体的な話をさせていただいておりますので、そんなに遠くないところではやりたいと思ってるんですけれども、またちょっとそこのところはですね、今後ある程度めどが立ったところでお話できればと思います。

(知事)
 先ほど、歌代健康福祉部長から話があったように、600床のめどは何とかついたということで、一応目標を掲げましたけれども、また50床増やすのは大変なんですね。
 ただ、やはりできる限り、多く確保していかなければいけないと。第7波のことを考えると、ここはやっぱりしっかりと医療提供体制を強化していかなければいけないと思っているんです。
 それで、これはもちろん他の都道府県もそうだと思いますが、病床はあればいいというものじゃなくて、だから私は、野戦病院を作れという話があったときに否定的だったんですけれども、ベッドなんかどこでも用意できるんです。やろうと思えば。要は、場所は確保できても、そこに例えばベッドを並べて、機材を置いたとしても、それをしっかりと運営するスタッフがいなければいけないわけですよね。他の都道府県もそうだと思いますが、群馬県の健康福祉部は今すごく苦労してもらっているんだけど、いつも言っているのは、やはり、例えば目標を立てて、(病床を)少しずつ増やしてきたんですけれども、一気にはなかなかできないと。我々は、当然他の都道府県もそうだと思いますけれども、ちゃんと病院側と相談して、医師とか看護師を含めた人達を配置できるかどうか、こういうことを確認しながら(確保した病床を)、実は(確保)病床として発表しているんですね。だからここは、いつも言っているように、希望的観測はいけないと。県民に対して正確な事実を伝えるためにもしっかりと、ちゃんと協議をして、もちろん例えば、すべての都道府県が100%の病床を稼働できるかというと普通無理ですよね。きっと実質的には8割とかなのかもしれないけど、しかし我々はもう1回言いますが、病床を確保するときは、ちゃんと医師会とかあるいは、特に病院関係者とお話して、何とか、医療関係者やスタッフをしっかりつけられるという目算を立てて進めてきましたし、このことはしっかりやるように指示しているんです。ここは、群馬県は、どの都道府県もそうだと思いますが、相当真面目に誠実にやってまいりました。
 その中でも、何とか600床は確保できそうなので、これは本当に県内の医療関係者の皆さまにも、特に病院の皆さまにも本当に感謝を申し上げなければいけないんですけれども、何とか600床まで来たんですが、できれば、やはり650床ぐらいまで、さらに増やせるように努力をしていきたいと思います。
 今の時点で、どこまでというのは、今言ったような交渉が必要なので、なかなか言いにくいんですけれども、できるだけ早い時期に、そう簡単ではないんですけれども、まずは600床を実現して、そのあとできるだけ早く、なかなか簡単ではないと思うんですけれども650床まで積み上げられたら、と思っています。

ぐんまちゃんの出演料等について

(記者)
 先ほど、ぐんまちゃんの話があり、サンリオピューロランドから招待されたというお話でした。
 NHKさんの方でも今再放送されているということで、(ぐんまちゃんが)求められているということは、すなわち、ビジネス的に県の方に出演料が入るというような形、そういうビジネスモデルになっているとか、その辺りの仕組みをお聞かせください。

(知事)
 どうぞ。知事戦略部長。

(知事戦略部長)
 まずサンリオピューロランドについては、発表があった1日のイベントになりますけども、サンリオピューロランド主催のイベントでして、ぐんまちゃんに出演していただけないかという中で、こちらの方で、最低限の人件費的なことは、こちらのぐんまちゃんの出演でかかってはいますけども、ほぼそういった負担も少ない中で、すべてサンリオピューロランド側でやっております。

(記者)
 NHKさんの再放送については。

(知事戦略部長)
 NHKの再放送についてはですね、以前の話もありましたけども、NHKについても先方から打診がありましてやっております。ただ、こちらで放映する場合についてはちょっと調整する中で若干動きがありまして、放送について、当初は無料という話もありましたけども、有料も含めて、今、NHKさんと調整をしているところでございます。

警戒レベル2が長期にわたっていることについて

(記者)
 警戒レベル2が1月12日ぐらいからだったと思いますが、かれこれ4カ月近くになりますが、この点について、なぜ警戒レベルの引き下げが難しいのかということについて、知事のコメントをお聞きしたいと思います。

(知事)
 個人的にはもう何度も言っているように、知事で個人的にと言っちゃいけないかもしれませんけども、できるだけ私は、経済を回す方向にしたいと思っているんですね。
 今、警戒レベル2ですけども、何かこう経済活動に大きな制約をかけているという状況じゃない状態ですよね。まん延防止等重点措置も解除されていると。
 今の状況を見ると、確かに全体として落ち着いているんですけども、ここからリバウンドがあるかもしれないと。こういうことを考えた時、やっぱりメッセージとしても、今ちょっと警戒レベル1に下げるという判断は、ちょっと早計なのではないかと。これからの状況もよく見極めていきたいと思いますが、そういうことです。
 それからおそらく、他の都道府県でも1にするところは少ないんじゃないかなと。今の時点でも2のところは多いと思うんですね。やはりもう1回言いますが、ちょっとこれからの動向を見極めてみないと、今の段階で警戒レベル1にするのは早計ではないかなということで、今は2を維持しているということです。

コロナ対策と経済対策のバランスについて

(記者)
 コロナと観光施策のバランスについてお尋ねします。
 警戒レベル2ですと、要請内容として「県外の移動は十分注意」と明記されている状況でも、先ほど知事もおっしゃったとおり、傷んだ経済の回復にかなりの思いがあるということで、今、愛郷ぐんまプロジェクトをなさっていると思います。
 傷んだ経済を回復することが、県民の幸福度上昇にどういうふうに影響するのか、そこの思い入れの部分についてお尋ねします。

(知事)
 幸福度の問題と直接結びつけるのはあれなんですけども、当然、県民の幸福度にはいろいろな要素がありますが、当然、ノーマルな生活に近づくということはものすごく大事だと思うんですよね。県民の皆さまに幸福度を感じていただくためには。
 この間この会見でも申し上げたんですけど、幸福度の指標はなかなか難しいんですが、いろんな知恵を絞って群馬県としての独自の指標を作って、それに関して初めてのアンケートをやったんですね。幸福度の。それによると、ここでも発表しましたけども、県民の中で幸福を感じている、やや幸福を感じているという人を総合すると67%だったんですよね。その中で、幸福かどうかの判断基準の一番がですね、確か60%超えていたと思うんですけども、「健康」だったんですよね。
 だからそういう意味でも、とにかくコロナを乗り越えて、正常な社会にするということは、もちろん県民の幸福度に直結すると思っています。
ただそこはもう、分かってお聞きになっていると思うんですけども、政府でも自治体でも非常に難しいところなんですが、例えばこれからリバウンドが起こってくるという場合にですね、こういう中でどうやって感染防止対策をやりながら、どうやって医療提供体制の逼迫を防ぎながら、抑えながら、経済を回していくのかというのは、なかなか難しいところだと思います。
 ただ、さっきも言ったように、状況も見極めながらですね、今まで我々も、いろいろコロナ対策について知見を積み上げてきたので、その中でいろんな工夫をしてですね、経済を上手く回し続けたいなと思っています。

(記者)
 観光業以外の方だと、実際にもう次のリバウンドが来るんじゃないかとおっしゃっていながらも県外から人を呼び寄せるというのは、ちょっと矛盾しているんじゃないかと感じられる県民もいらっしゃると思います。その中でも、経済回復がどれだけ大切かということについて、県民へのメッセージはありますでしょうか。

(知事)
 まず、いつもこの記者会見で言っているように、知事としてまず、県民の皆さまの命と健康、それから暮らしを守らなくてはいけないと言っているので、とにかく新型コロナ感染症の急拡大を防がなくてはいけないというのと同時に、暮らしも守らなくてはいけないと。だから、感染防止対策にご協力をいただくというのは、暮らしを支えることにも繋がるんだと。こういうのは毎回会見でも言っているつもりだし、この間、土曜日に県内で遊説をやってきたんですけど、その時にも申し上げました。とにかくもう、経済を制限するようなことはやりたくないと。まん延防止措置も皆さまのおかげで解除されましたと。ただ、しっかりと経済を回していくためには、感染の急拡大というのはできる限り抑えたいので、そのために、感染防止対策に協力をしてくださいということをお願いしているので、そこはですね、これからも記者会見等々を通じて県民の皆さまに呼びかけていきたいと思います。
 経済、相当傷んでいますから、やはり経済は回していかなくてはいけない。でも回すためには、やはり、もうすでに大変なご不便をおかけしていますけど、県民の皆さま一人一人の感染防止対策の努力が必要なので、その点はよく、知事としてメッセージを伝えていきたいと思っています。

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さまに、知事から直接呼びかけさせていただきたいと思います。
 今日の記者会見で申し上げましたが、新型コロナの感染状況は落ち着いているんですが、決して、感染者数が大きく下がっているわけではなく、全国的にも高止まりしている状況です。そして、もうすでにリバウンドの兆候が出てきていますけども、どこかで第7波が起こる可能性が高いと。ここは、しっかり頭に置いておかなければいけないと思っておりまして、先ほどの記者さんのご質問にもお答えをしましたが、できるだけ経済をこのまま回していきたいと。二度とですね、いつも言っているように、経済活動を制限するような措置を取りたくないと思っているんですね。
 第7波は来ると思ってください。これはですね、落ち着いて対処するしかないと思っているんですけども、ただある程度リバウンドしてもですね、急激に広がるようなことはぜひ抑えたいと。この波の高さをぜひ抑えていきたいとい思っています。
 その中で、地域経済を回していく知恵をしっかりと使いながら、経済を動かしていきたいと思っています。
 そのためにはですね、やはり県民の皆さまの協力が必要だと思っています。皆さんすでに十分やっていただいていると思いますが、基礎的な感染対策ですね、今日も記者会見で記者の皆さん、マスクをつけていただいておりますが、マスクの着用ももちろんですけども、例えば、当たり前のことなんですけども、こまめな手指消毒とかですね、頻繁に換気をするとかですね、あるいはやはり密のある場所を避けるとかですね。県内外に移動するときも十分気をつけていただくとかね。こういう基本的な感染対策の徹底は、改めて県民の皆さんにお願いをしたいと思います。
 コロナとの闘いは長期戦ですけども、皆さんと協力すれば必ず乗り越えていけると思っていますし、今日も新体制になって初めての記者会見なんですが、強力な新体制ができましたので、県の方もですね、全力で県民の皆さんの命と健康と暮らしを守っていきますので、ぜひその点も信頼していただいてですね、もう1回言いますが、感染防止対策の徹底にご協力をいただきたいと思っています。
 最後にもう一度申し上げますが、感染防止対策はしっかり徹底していただいた上でですね、愛郷ぐんまプロジェクトもぜひ積極的に活用していただきたいと思います。
 コロナ渦で非常に疲れた体と心をいやすことにもなりますし、皆さんにこの事業を活用していただくことが、県内の事業者の皆さんを応援する、観光地を活性化するということにも繋がるので、この点も知事として重ねてお願いしたいと思います。
 それから、ぐんまちゃんがNHKで再放送をやっておりますので、とにかく一生懸命我々も作ったので、1人でも多くの県民の皆さまに見ていただきたいと思っています。
 まだぐんまちゃんを見ていないという方がいたら、ぜひですね、NHKの再放送で見ていただきたいと思いますし、一度見た方もですね、またご家族で再放送を楽しんでいただきたいと思っています。
 ということで、今日も少し長くなりましたが、記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。今年度もこうやって、真剣勝負で、しっかりと皆さんの質問に答えていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 これをもちまして、新年度最初の定例会見は終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。