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第23回定例記者会見要旨(9月30日)

更新日:2022年9月30日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年9月30日(金曜日)午後2時4分~2時44分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年9月30日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.33MB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
3.全国旅行支援の開始について
4.新ぐんまチャレンジ支援金の要件緩和について
5.ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについて
6.2021年魅力度ランキング検証報告について

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1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 今週の27日に故安倍晋三元総理の国葬儀に参列をしてまいりました。葬儀委員長でもある岸田総理、それから菅前総理の大変心のこもった追悼の辞を聞きながら、改めて、この日本にとってかけがえのないリーダーを失ってしまったことを改めて強く感じました。
 生前の安倍元総理からの恩義に報いるためにも、知事の仕事に改めて全力で打ち込みたいという思いを強くした次第です。

 また25日には、安倍元総理の国葬儀への参列のために来日された、ベトナムのフック国家主席と都内のホテルで会談を行いました。8月上旬のベトナム渡航時に続き、今年で2回目の会談ということになります。
 今回の会談では、来年が日本とベトナムの外交関係樹立50周年に当たるということから、ベトナムと群馬県との経済、教育、文化面での関係強化について、フック国家主席の方から「しっかりと後押ししていく」というお言葉をいただきました。
 これは、群馬県内にベトナム系住民が多いこととか、群馬県が多文化共生のための施策を進めていることが、ベトナム政府にも十分伝わっているからにほかならないと考えています。
 これからも、知事自ら先頭に立って、地域外交を進め、ベトナムなどの諸外国との友好関係を構築してまいりたいと思います。

 次に、発表項目に入る前に少しお時間をいただいて、今週行われた県議会の一般質問について、知事答弁を中心に所感だけ述べさせていただきたいと思います。スライドをご覧ください。9月26日の一般質問に関するスライドです。

 伊藤県議からは3つの質問をいただきました。自民党の総務会長ですが、特に次期知事選への思いについて、県議会本会議という重要な場所で、県議や県民の皆さまに対して改めて、この説明をさせていただく機会を頂戴したと。このことには大変感謝をしています。その他、トップ外交とか県民広場の整備についてもご質問いただきましたが、こうしたことも着実に進めてまいりたいと思います。

 後藤県議からは、直接私に対する質問はありませんでしたが「ぐんま5つのゼロ宣言」実現条例の推進についてご質問いただきました。
 再生可能エネルギーの普及に対する後藤県議の思いは、私としてもしっかり受けとめさせていただきました。

 大和県議には、5つ、政調会長ということで質問をいただきました。
 9月補正に計上している映像クリエイティブ拠点化については、群馬県の近未来構想の実現に向けた重要な一歩だと位置付けています。Gメッセをデジタル技術を用いた多様な撮影が可能なオンリーワンの施設にできるように、全力で取り組んでまいります。
 なお、この件については、自民党からの政策要望の中にも入れていただいていたということで大変心強く思っています。

 井田県議の方からは、県庁県民広場の再整備についてご質問いただきました。県庁舎、県民広場は群馬県にとって重要な資産です。県民広場の再整備によって、県都前橋に人のにぎわいを創出できるように、しっかりと取り組んでまいりたいと考えています。

 次のスライドをご覧ください。次に9月28日、2日目の一般質問に関するスライドです。
 安孫子県議からは、3つご質問いただきました。中でもコロナ禍で自殺者が多くなっている中で、長年にわたって活動されている「群馬いのちの電話」など、民間団体による取り組みを取り上げていただいた、これは大変意義深かったと感じています。

 薬丸県議からは、リトルベビーハンドブックに対する知事の思いをご質問いただきました。
 私も、直接お母さん方のお話をお聞きして、このハンドブックの作成が小さく産まれた子どものお母さんやそのご家族の不安を少しでも和らげるものになればと考えています。

 大林県議からは、小中学校のICT教育についてご質問いただきました。
 私自身が、吉岡町の明治小学校で、1人1台の端末を活用した授業の視察をいたしました。こうした先進的な取り組みを県内各地に広げたいと考えております。

 相沢県議の方からは、ペットとの共生についてご質問いただきました。
 フィンランドの探知犬施設の視察を通じて、県独自の取り組みとして、人とペットがパートナーとして共生する、そういう未来を目指したいという思いを改めて強くいたしました。

 次のスライドをご覧ください。9月29日の一般質問3日目のスライドです。
 秋山県議からは、工業都市太田の位置付けについてご質問をいただきました。群馬県の未来を考える上で、これは重要な視点だと思っています。
 産業構造の転換も視野に、全国屈指の工業都市である太田市と連携をして、群馬県の未来の産業のあり方を考えていきたいと思っています。

 鈴木県議の方からは、県立高校の共学化についてご質問いただきました。
 大きな方向性としては、私にももちろん思いがあるわけですが、実際の共学化については、様々な意見に耳を傾けて、地域の実情も踏まえながら丁寧に進めていきたいと、答えさせていただきました。

 牛木県議の方からは、カーボンニュートラルの実現についてのご質問がありました。
 引き続き、私自ら先頭に立って群馬発のグリーンイノベーションの取り組みを進め、環境と経済の好循環する持続可能な社会づくりを目指していきたいと思います。

 久保田県議の方からは、直接知事に対するご質問はなかったんですが、農業分野の価格高騰対策についてご質問いただきました。
9月補正においては、農家の皆さんに対する支援を予算計上しております。しっかりと取り組んでいけるように、県議の皆さまにもご支援いただきたいと思っています。

 今週の質疑については以上です。質問に立たれたすべての県議の皆さまに対し、この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。
 おそらく知事の会見でこういうことをやっている県はないと思いますけれども、県議会との関係を大変重視している知事として、少し時間をいただきました。
 各議案のさらなる審議については、今後各委員会で行われることになりますので、議員各位にしっかりとこの予算をご理解いただけるように、全力を尽くしてまいりたいと思います。

 前置きが長くなりましたが、それでは会見の中身です。
 スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は「新型コロナ対策本部会議の結果」「全国旅行支援の開始」それから「2021年魅力度ランキング検証報告」などについて発表させていただきます。

2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 まずは、本日開催した新型コロナ対策本部会議の結果です。
 現在の警戒レベルの期間が、30日金曜日で終了するということで、本日、第93回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。
 警戒レベル等について検討を行いましたので、その結果から報告したいと思います。今フリップを早く出しちゃったんですけども、全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することにいたしました。期間は10月14日金曜日までの2週間ということになります。

 それでは今回の決定に至った理由を説明いたします。
 まずは新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移のスライドです。
直近1週間の新規感染者4,590人ということで、本日の564人を含めた数字です。スライドのとおり、ずっと減少傾向が続いていることが見て取れます。

 続いて、医療提供体制の状況を報告したいと思います。次のスライドをご覧ください。
 (1)の病床使用率は24.6%ということで、2割台を維持しています。
 それから(2)の重症病床使用率は8.1%で、重症者数が3人になっています。
 以上のとおり、県内の新規感染者は減少傾向が続いておりまして、医療提供体制にも改善傾向が見られます。
 しかしながら、何度も申し上げていますが、依然として多くの感染者が確認されており、まだまだ油断ができないと思っています。

 以上を総合的に判断し、現状の警戒レベルを継続ということにいたしました。
 なお、要請内容は、これまでと変更はありません。
 県民の皆さんにおかれましては引き続き、感染リスクの高い場所への外出は十分注意をしていただくようにお願い申し上げたいと思います。
 以上が対策本部会議の結果です。

 今週の26日から、感染者の全数届出の見直しに伴って、健康フォローアップセンターの運用を開始いたしました。発生届対象外の感染者の、およそ8割の方が登録を行っておりまして、これは順調に運用できていると捉えています。併せて、医療機関や保健所の負担も軽減されつつあるという報告を受けています。
 群馬県としては引き続き、届出対象者はもちろんのこと、届出対象外となる方々にも安心して療養していただけるように取り組んでまいりたいと考えています。
 県民の皆さまにおかれましても、陽性が判明した場合には健康フォローアップセンターへの積極的な登録を改めてお願いしたいと思います。

3.全国旅行支援の開始について

 続いて、全国旅行支援についてです。
 先週22日、岸田総理が全国旅行支援の開始を発表いたしました。本日は国の発表を受け、県としての方針を決定しましたので発表いたします。
 群馬県においては、国の事業開始に合わせて、10月11日の火曜日から全国を対象とした「愛郷ぐんま全国割」を開始いたします。期間は10月11日から10月31日宿泊分までといたします。
 なお、実施期間については、今後の予算やコロナの感染状況を踏まえ、延長も検討していきたいと思います。
 また、現在実施している愛郷ぐんまプロジェクト第5弾については、全国旅行支援の開始まで延長し、切れ目のない支援を行ってまいります。

 次のスライドをご覧ください。
 愛郷ぐんま全国割の内容です。愛郷ぐんま全国割では、愛郷ぐんまプロジェクトと異なり、近隣県以外も含めた全国の方が対象になります。
 一方、要件については、愛郷ぐんまプロジェクトと同様で、ワクチンの3回目接種が済んでいる方、PCR検査等の結果が陰性だった人、そしてそのような方々に同行する11歳以下の人ということになります。
 続いて割引率ですが、旅行代金や宿泊代金の40%となります。
 割引上限額ですが、これは鉄道、バスタクシーなどの交通と宿泊をセットにした旅行商品の場合は、1泊当たり最大8千円。それから、宿泊費のみとか、日帰り旅行の場合は最大で5千円の割引になります。
 また、これとは別に県内全域で利用できるクーポン券を配布いたします。クーポン券は、平日の旅行の場合で3千円。休日は1,000円ということになります。

 次のスライドをご覧ください。利用方法については予約方法によって異なります。宿泊施設に直接予約される場合は、予約完了後に、ご自身で公式サイト検索予約サービス「STAY NAVI」に登録し、予約QRコードを取得していただきます。その後、チェックインの際に、ワクチン手帳等の接種証明、またはPCR検査等の陰性を証明するものとあわせてQRコードを提示することで割引が受けられます。現地で割引後の代金を支払いいただく仕組みになります。
 次に、旅行会社や宿泊予約サイトからの予約の場合です。この場合は、事前の予約を行い、チェックインするときに、ワクチン接種証明または検査の陰性証明を提示する必要があります。
 しかしながら、この場合はQRコードは必要ありません。
 予約条件に応じて、ご旅行前あるいは現地で割引後の代金をお支払いいただきたいと思います。

 以上のように愛郷ぐんまプロジェクトと異なり、愛郷ぐんま全国割の適用は、事前の予約が必須ということになります。
 割引の適用方法などの詳細については、本日公開予定の全国旅行支援群馬県事務局のホームページをご覧ください。

 愛郷ぐんま全国割は文字どおり対象者が全国に拡大いたします。私自身、新型コロナや物価高騰などで疲弊した県内経済を回復させる起爆剤となるものだと考えておりまして、大いに期待しています。
 群馬県としては、この機を逃すことなく、日本全国の方に群馬県を観光してもらえるよう取り組んでまいります。これから秋の行楽シーズンとなります。ぜひ皆さん、群馬県にお越しください。

4.新ぐんまチャレンジ支援金の要件緩和について

 続いて、新ぐんまチャレンジ支援金の対象要件の見直しについてご報告いたします。スライドをご覧ください。
 今、県では、新型コロナや原油価格、物価高騰などの影響によって、厳しい経営環境となっている中小事業者の方々を支援するため、新ぐんまチャレンジ支援金制度を設けています。
 8月1日から受け付けを開始し、これまでに約800件の申請があったと聞いています。これまでは、経費の高騰とか売り上げの減少を考えるにあたって、令和4年の4月、5月を、直近3カ年の同月と比較するということでやっておりました。
 しかしながら、昨今の新型コロナ第7波等の影響によって、夏以降の売り上げ減少等が顕著であり、事業者からは、支給要件の柔軟な適用についての要望もいただいております。
 こうした状況に対応するため、10月1日から対象要件を一部緩和することといたします。具体的には、比較対象月を「4月、5月」に限定せず「令和4年4月以降の連続する2カ月」ということにさせていただきたいと思っています。
 なお、支給の上限額はこれまでと変わらず、法人が40万円、それから個人事業者が20万円です。申請方法も変わりません。オンライン、郵送ともに可能となっています。
 今回の要件緩和によって、中小事業者等の方々にとって、より利用しやすい内容になると考えています。厳しい状況の中、懸命の努力を重ねている県内の中小事業者等の皆さんの事業継続に向けた取り組みを、県はこれからもしっかり後押ししていきたいと考えています。

5.ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについて

 続いて、ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについても、ご報告いたします。
 群馬県では、走る広告塔としての役割が期待される図柄入りナンバープレートの導入に向けて、現在準備を進めております。以前の会見でも、ご報告したと思うんですが、この図柄について、群馬県のブランディングや情報発信の効果等を総合的に勘案し、ぐんまちゃんを採用しました。スライドをご覧ください。
 この度群馬県では、ナンバープレートのデザインを決定するための県民アンケートを実施することといたしました。期間は10月3日から21日まで。デザインの候補はスライド記載の3案になります。
 まず左上のG案ですけども、これはぐんまちゃんワールドと題して、ぐんまちゃんのかわいらしい世界感で、豊かな自然を背景に、群馬県の魅力を表現したデザインになります。
 続いて、右上のS案は、ぐんまちゃんと幸せの繭玉模様ということで、繭玉を背景に、遠くから見ると、シルエットのぐんまちゃんが存在感を主張するというようなシンプルなデザインになっています。
 最後に、左下のU案は、疾走する馬です。群馬にちなみ、疾走する馬に、背景をグラデーションとした、すっきりとしたデザインになっています。
 以上、三つの候補の中から、県民の皆さまのご意見を踏まえ、ナンバープレートのデザインを決定したいと思います。
 投票は、パソコンやスマートフォンで、ぐんま電子申請受付システムにアクセスいただくか、メールや郵送でも回答することが可能です。詳細は明日以降、群馬県のホームページでお知らせしたいと思いますので、そちらをご確認いただき、ぜひ多くの方々にアンケートにご参加いただければ幸いです。

6.2021年魅力度ランキング検証報告について

 最後に、魅力度ランキングの検証結果について、発表したいと思います。
 ブランド総合研究所が実施する都道府県魅力度ランキングについては、従来から問題点を指摘してまいりました。
 そしてこのたび、現時点で最新となる2021年のランキングについて、専門家の協力も得ながら、客観的かつ科学的に、より精緻な検証を行いましたので、ご報告をさせていただきます。
 昨年のランキング検証においては、統計学の専門家にご協力いただきましたが、今回の検証では、データ分析や既存の学術研究などをもとに、より深い分析を行いました。
 今回の検証結果をご覧いただき、ランキングについて、県民の皆さまにも、国民の皆さまにも正しい理解を持っていただきたいと考えています。昨年度、すでにご説明した内容も含んでいるため、ご存知の方もいると思いますが、改めて、この点ご説明させていただきます。

 まずは「魅力度ランキング」というものの概要です。スライドをご覧ください。
 いわゆる「魅力度ランキング」と呼ばれているものは、ブランド総合研究所が実施している地域ブランド調査の中の一つの項目に関する調査結果を示すものです。地域ブランド調査自体は、インターネット上で行われる調査で、89の項目からなりますが、このうちの一つである魅力度だけが抜き出され、毎年「魅力度ランキング」として公表されているということです。
 このランキングは、発表の度にメディアで大々的に取り上げられており、社会的影響力があるものだと認識しています。このような社会的影響力があるランキングを公表する以上、実施責任者は、ランキング結果に関する客観的な分析や解説、ローデータの公表など、その説明責任、社会的責任を果たすべきではないかと、かねてより、この問題点を指摘してまいりました。
 加えて、本当に自治体の魅力度を示すランキングと言えるのか、その調査自体にも疑問を抱いておりました。

 それでは、今回の検証結果をご説明します。次のスライドをご覧ください。
 分析の結果、昨年4月の検証結果とほぼ同じ点に問題があるという評価になりました。今回改めて整理した問題点は四つあります。そのうち昨年と同じ点は三つです。
 一つ目は、魅力度という抽象的な概念を一つの質問だけで測定していること。
 二つ目は、回答に対する配分点が不自然であること。
 三つ目は、ランキング下位がわずかな点数内で密集していることです。
 そして今回新たに指摘された問題点は、経験の異なる回答者が混在していることです。
 本日は、今回改めて整理した四つの問題点の中で、新たに指摘された点と、昨年指摘した、わずかな点数内に密集しているという点の2点について、詳しくご説明させていただきます。

 次のスライドをご覧ください。この調査では、対象の都道府県に対する認知、居住経験、訪問経験を問わず、その都道府県が魅力的かどうかという質問をしています。
 対象の都道府県の魅力について、居住経験があれば居住地としての魅力、観光での訪問経験があれば、観光地としての魅力、いずれもなければ回答者それぞれが考える、これ以外の観点から回答するということになります。
 こういった異なる観点の魅力を同じ土俵で比較しているということは大きな疑問点だと思います。大都市等、居住や訪問経験が多い地域がある一方で、地方では居住や訪問経験が少ないにも関わらず、魅力を評価されてしまうという傾向にあります。
 これでは、適正な測定がなされているとはとても考えられません。

 次のスライドをご覧ください。
 次に昨年度指摘した点ですが、平均値のみでランキングを作成している問題について、より詳細に検証しましたので、ご説明いたします。
 抽出調査の場合、ばらつき誤差が発生するため、学術研究ではこれを考慮し、分析評価いたしますが、当ランキングでは平均値のみでランキングしています。
 統計学の一般的な手法で検証すると、群馬県と有意な差が見られなかったのは、14県にも上るという結果が分かりました。
このことは、統計的に意味のない誤差の範囲でのランキングとなっているということを示しています。
 以上が今回の検証報告です。
 今回の検証結果をもってしても、やはり魅力度ランキングは魅力度を適切に示すランキングとは言えないということが改めて判明いたしました。
 この魅力度ランキングに限らず、昨年の会見でもお話した覚えがありますが、こういった都道府県ランキングに関して、調査自体を否定するものではありません。しかるべき説明責任を果たしていただいた上で、全国の自治体にとって目標となるような信頼性の高いものであって欲しいと、私はそう考えています。
 また、群馬県はもちろんですけれども、行政、民間問わず、昨今はエビデンスに基づく説明責任というものが求められています。
特にメディア各社、各記者の皆さんにおかれましては、多くの方々に正しい情報を発信するという、とても大切な役割があります。より一層、情報源の信頼性というものが求められている時代だと私は思います。
 本日の記者会見では、ランキングの問題点のポイントのみご説明いたしましたが、この後、より詳しい分析結果をまとめた検証報告書を、県のホームページにも掲載させていただく予定です。
 県民、国民の皆さま、メディア関係者の皆さまにはぜひ、このランキングについて正しいご理解を持っていただきたいと思います。

 最後に申し上げますが、群馬県としては、このブランド総合研究所がコンサルティング業務なるものをやっているということですけども、群馬県として、コンサルティングみたいなことをお願いするつもりはありませんし、そういう予定も、未来永劫ございません。
 他の都道府県のことは一切知りませんが、群馬県はそういう方針であるということだけはお伝えしていきたいと思います。
 私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

愛郷ぐんま全国割について

(記者)
 まず、愛郷ぐんま全国割に関してですが、先ほど知事から、延長するということでしたが、現時点では予算残高が乏しくなっていて、期間を10月末というところで区切っているという状況について、知事としてどのように捉えていて、今後県民のニーズも非常に強い施策だと思いますので、どう取り組まれていくのか、お聞かせください。

(知事)
 担当の戦略セールス局長から、少し丁寧に答えてください。

(戦略セールス局長)
 期間の関係なんですけれども、まず国から現時点で示されていますのが、10月11日から12月下旬までという表現をされております。その下旬が果たしていつなのかというのがはっきりしていない状況でございます。
 そういったこともありまして、12月下旬までという形で、お示しするわけにもいかないので、どこかの時点でというところで、まず考えました。
 次に、コロナの状況もございますので、そういったことも含めて、期間については慎重に考えていきたいと思っております。
加えて、県民割の方なんですけれども、非常に好評で、使いやすいというお話もいただいた中で、非常にたくさんの方に使っていただいております。その中で、本当にたくさん使っていただいていることもありますので、事業費的なものが、今の時点で、県民割の方の残ってる金額でやっていく形で、考えております。加えて、国の方にも、追加の配分を求めておりますので、そういったものをいただいて、予算の方に上程させていただき、使える形にして、事業の検討をできればと思っております。以上です。

(宇留賀副知事)
 ちょっと補足すると、今回、まず、10月いっぱいまでの宿泊分の受け付けとしていますけれども、また国の制度がその後、12月の方がどうなるかとかもありますけど、基本的には全国と同じように11月、12月と続けていくつもりではありますので、予算がないから10月で終わっちゃうとか、そういうことではなく、基本11月、12月も続けていくもので、今回「予約を10月分のみ、まず受け付けます」としていると、ご理解いただければと思います。

魅力度ランキングについて

(記者)
 先ほどの、魅力度ランキングについて、今回いろいろな問題点が判明したということで、ブランド総合研究所に対して、こういう改善点があるとか、そういったようなことを、しっかり伝えて反映するような要請というか、そういうことを求めていくんでしょうか。

(知事)
 特に今、具体的な話は、まだ考えていませんけれども、少なくとも、このランキングが不正確なもので、ずさんなものであるということは、いろんな形で訴えていきたいと思っています。
 それから、先ほど群馬県の方針について、例えば「コンサルティング業務みたいなものを受けるつもりもないし、その予定もない」と言ってしまったんですけど、未来永劫とか言っちゃった気がするけれども、もっと正確に言うと「私が知事である限り、そういうことは有り得ない」という意味ですので、一応正確に訂正していきたいと思います。

ブランド総合研究所への対応方針について

(記者)
 念のための確認で、ブランド総合研究所に法的措置も含めてという話もあったと思うんですが、そこら辺についてはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
 それは、すべての可能性は否定せず、従来の方針のままということです。

新型コロナ感染者の全数把握について

(記者)
 コロナの全数把握の簡素化に関連して、医療機関に与える影響とかについて、知事としての受け止めについて伺えればと思います。

(知事)
 健康福祉部長の方から現状報告させてください。

(健康福祉部長)
 今日も、いくつかの保健福祉事務所の所長に意見を聞いてみました。
 大分負担は減っているということでございます。医療機関については、特にそういった負担が減ったという話は寄せられていないんですけれども、同じように、やはり発生届の件数も少なくなっておりますので、負担は減っているものと考えております。

新型コロナ警戒レベルの基準について

(記者)
 関連して、警戒レベルの関係なんですけれども、茨城では独自の指針の基準の値とかを変えたり、行動制限の基準も変えたりしているようなんですけれども、群馬県としてはそこら辺いじったりするようなことはありますでしょうか。

(知事)
 群馬県では、いろいろと総合的に判断した結果、さっき言った期間については、警戒レベル2を維持することにしました。
 何か、宇留賀さん、補足はありますか。

(宇留賀副知事)
 今日、多分報道でもあったところだと思うんですけれども、やはり行動制限だったり、オミクロンよりもう少し感染力の低い時に作った基準なので、今、群馬県では、1日の新規感染者数が40人という判断基準がありますけれども、少し現在の実態と合わない、もう経済活動も普通にする中で、皆さんワクチンも打たれている状況でというと、数字を見直したり、医療のところに限定していくとか、そういうこともあると思います。
 今、まさに検討を内部でしているという状況になります。

(記者)
 前向きというか、見直す方向で検討しているみたいな言い方で。

(宇留賀副知事)
 見直しをするのが妥当で普通かなと思っています。

G7関係閣僚会合について

(記者)
 G7関係閣僚会合の会場とか日程調整の進捗状況について伺えればと思います。

(知事)
 これはご存じのとおり、群馬で開催するということが政府から発表されて、今、担当の、特にデジタル担当大臣といろいろと協議をしているところなので、今のところはまだ詳細詰まっていませんけれども、具体的な案をどうするかということを今ちょうど協議しているところです。

ぐんまちゃん図柄入りナンバープレートについて

(記者)
 最後に1点、ナンバープレートの話で、ちなみに知事はどの案が推しでしょうか。

(知事)
 それは言わないほうがいいですよね。県民に影響を与えてもいけないので。私のお気に入りがあるんですけれど、言わないようにしておきます。県民の皆さまで決めていただければと思います。

円安・物価高の影響について

(記者)
 円安とか物価高の影響について伺いたいと思っています。食料品などの値上げが続いていて、来月もさらなる値上げが予定されているものもあります。本会議に補正予算案を提出していますが、県内経済の影響についてどう考えていらっしゃるか。
 そして、円安が進む中、いわゆる外国人労働者の方も含めた県内の影響をどう考えていらっしゃいますか。

(知事)
 これはまず担当の産業経済部長から、どうぞ。

(産業経済部長)
 円安物価高の影響については、先日の議会の一般質問でもございました。やはり、群馬県は中小企業が大部分を占めておりますけれども、非常に大きな影響が出ていると感じています。円安の影響については、これからますます、その影響が広がっていくんじゃないかと思っております。
 円安の影響は、県民の方にも影響がありますから、県内経済としますと、個人消費の停滞の部分、それから企業さんでいいますと、設備投資部分の停滞というところが非常に心配しているところであります。
 そんな中で、先ほどの愛郷ぐんまもそうですけれども、個人消費を動かしていくための制度、それからチャレンジ支援金のような、新たな取り組みを生み出していく制度、そういったものをやりながら、何とか県内経済を継続させていくような取り組みを県として行っているところであります。
 いろいろ、中小企業さんの相談窓口を設けておりますし、融資制度の見直しも行ってまいります。
 あらゆる手を尽くして、ただこれは国と、それから市町村と、それぞれ役割分担をしながら取り組んでいく必要があるなと考えております。以上です。

県職員採用に当たっての国籍条項撤廃について

(記者)
 2点お伺いします。まず、今日も話が出ていた県議会の中で、大和県議に対する答弁で、県職員の国籍条項についての話が出ていたかと思います。
 県職員採用の国籍条項を撤廃するという話で、実際来年度からということなんですけれども、外国籍の方が県職員として今後採用されていくと、どういうところにメリットがあるかとか、知事ご自身はどういうところに期待をしているかというところをお伺いしたいです。

(知事)
 まずは担当部から、総務部長から最初に内容を説明してください。

(総務部長)
 知事が議会でご答弁申し上げたのは、来年度の試験から外国人の方にも門戸を開くという方向で、これから具体的な検討を始めますということですので、これから必要な手続き、例えば人事委員会との調整等も必要ですので、そういった手続きを進めていきます。
 それから、やはり外国人の方を採用とということで、当然群馬県は外国人との共生というのを進めておりまして、その条例も施行しておりますので、そういった点からも本当に多様な幅広い方のご意見を踏まえた県政を進めるということでも、意義のあることなんじゃないかと、私としては思っております。

(知事)
 ちょっと、知事としてコメントさせていただくとね。まず、この外国籍の撤廃というのは群馬県だけじゃなくて、これまでに8つの府県で、もうすでに実施をされています。同じやり方で、国籍要件を撤廃するということになります。
 そこで、外国人県民の方々に、答弁でも言ったんですが、規制行政など公権力の行使や公の意思形成に関わらない分野の業務に携わっていただくと。ここはポイントで、ここで活躍をしていただくということを、ぜひお願いしたいと思っているのと、それから、やはり外国籍の皆さんの中にもね、日本の伝統とか文化、もちろんルールもそうですけども、こういうものをしっかり尊重されている方々は数多くいるので、個人的にはそういう方々に職員になっていただきたいと思います。
 もう1回言いますが、配置について言うと、公権力の行使、公の意思の形成にかかる公務員には、日本国籍が必要だと、この基本原則はしっかり守りながら、ここに基づいて配置を行っていくことになると思います。
 そういう分野でいけば、外国籍の皆さんに活躍していただける余地は、かなりあるのではないかと感じています。

(記者)
 何かポジティブな影響でこういうところに何か変化が生まれるといいなみたいな期待するところはありますか。

(知事)
 基本的に、何度も言うように、群馬県が目指していくのは、多文化共生の社会なので、いろんなバックグラウンドを持った価値観の人たちが共生している、そういう社会の方が絶対ダイナミズムがあるんですよね。
 これも答弁で言ったんだけれど、イノベーションもだいたい異分野融合から出てくるので、群馬県は、やはり20年後のビジョンを見れば、そういう方向に進んでいくので、そういう意味では、群馬県の掲げている大きな理念に沿っているだろうと。今言ったようなルールをしっかり踏まえながら、活躍していただける分野では、ぜひ活躍していただきたいと思っています。

魅力度ランキングへの法的措置について

(記者)
 先ほどの魅力度ランキングの方で、法的措置も含めてあらゆる可能性があるとさっきおっしゃっていたんですけれども、今後何があったら法的措置をとることになるのか、法的措置に対して、具体的にどういう状況なのかというところをお伺いしてもいいですか。

(知事)
 それは、これからのいろんな展開にもよるので、特に何か細かくこうしたらこうしようみたいな話ではなくて、群馬県のスタンスとしては今までと同じ対応でいくと、こういうことです。

 他にありますか。よろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは、最後に県民の皆さまに、また知事の方からお願いをしたいと思います。
 今日もご報告をいたしましたが、第7波は相当に落ち着いてまいりました。先ほど、健康福祉部長の方からもご報告をさせていただきましたけども、全数届出の見直しによって、保健所の負担も減り、おそらく医療全体の負担も軽減されているだろうということだと思います。
 しかしながら、感染者数推移のグラフを見ると分かっていただけるように、まだ毎日かなり大勢の感染者の方々が出てきているということもありますので、ぜひ、もう毎回毎回同じことで恐縮ですが、県民の皆さまには基本的な感染防止対策について、引き続きしっかりと対応していただければ大変幸いでございます。
 それから、ちょっと魅力度ランキングの話も出ましたけど、何度も言いますが、民間のランキングにいちいち目くじらを立てるということよりは、やはりどういうランキングなのかということをしっかり皆さんに、正確な事実を把握していただきたいと思って、今回もより精緻な分析をさせていただきました。
 今日は記者の皆さんにお願いしましたが、報道する側の責任というのもあるので、マスコミの皆さんにも、やはりどういう中身なのかということをしっかりと正確に把握した上で、報道するならしていただきたいと思っております。
 かなり精緻な報告書を作りましたので、ご興味ある方はぜひホームページでご確認いただければと思っています。
 今週はちょっとボリューム多かったんですけれども、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。