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第17回定例記者会見要旨(8月10日)

更新日:2022年8月10日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年8月10日(水曜日)午後2時7分~2時43分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年8月10日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:949KB)

知事冒頭発言

発表項目

1 はじめに
2 新型コロナ直近の感染状況について
3 抗原定性検査キットの無料配布について
4 お盆期間におけるお願い
5 ベトナム訪問について
6 旧統一教会について
7 直滑降ストリームの告知

質疑応答はこちらをクリック

1 はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 まず、先週から、北陸や新潟、東北など広範囲で、線状降水帯による記録的な大雨が発生しています。土砂災害や浸水被害が相次いで報道されておりますけれども、たいへん甚大な被害になっています。
 被災された皆さまには、心からお見舞いを申し上げますとともに、できる限り早期に復旧されることをお祈り申し上げたいと思います。

 また本日、「防災ヘリコプター事故殉職者4周年追悼式」を、墜落現場に近い渋峠と、県の消防学校の2会場で執り行いました。私自身は渋峠で行われた追悼式に出席してまいりました。
 県の防災航空隊員4名、及び吾妻広域消防本部の職員5名が亡くなるという、大変重大な事故でした。改めてこの場をお借りして、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。
 私自身が、今日は再び墜落現場の近くまでまいりました。あの場所で亡くなられた皆さんの無念の思いを感じ取ってまいりました。私たちにできることは、事故でお亡くなりなった方々のご遺志をしっかり胸に刻み、この航空事故を風化させないことだと思っています。
 遺族会の会長である田村会長から、「4年経っても、最愛の人達を失った悲しみはとても癒えない」という話がありましたけれども、お亡くなりになった方々のご遺志をしっかり踏まえて、もう二度とこういう悲惨な事故が起きないように、全力を尽くしていきたいと思います。
 防災ヘリコプターの安全、確実な運航について、事故直後から様々な対応をしてまいりましたが、とにかく、防災航空体制の強化に引き続き全力で取り組んでいきたいと考えております。

 それでは、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。
 新型コロナの直近の感染状況、それから、知事のベトナム訪問の報告、それから、旧統一教会との関係について、お話をさせていただきたいと思います。

2 新型コロナ直近の感染状況について

 まずは、新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の2,784人を含めて、1万7,350人ということになりました。先々週の1万3,590人、それから先週の1万6,113人から増加していることが分かります。
 新規感染者の増加のペースは、こうして見ると、鈍化してまいりました。しかしながら、いまだに多くの感染者が確認されておりまして、感染拡大のピークが見通せない状況です。

 続いて、昨日時点での客観的な数値について報告をしたいと思います。
 スライドをご覧ください。上段の感染状況からご説明したいと思います。
 (1)の1日当たりの新規感染者数は、2,445.3人ということになります。
 (2)の(感染)経路不明の割合は79.0%です。これは過去最多の数値になっています。
 (3)の検査の陽性率ですが、これは82.9%です。医療機関から検査数の報告が遅れているために、高い数値となっていますが、それを差し引いても非常に高い水準が続いていると言っていいと思います。
 (4)の今週先週比ですが、1.0を上回る状態が、39日続いている状況です。
 続いて、下段の医療提供体制についてもご説明したいと思います。
 (1)の病床使用率は56.7%ということで、警戒レベルでいうと、3の水準にあるということが分かっていただけると思います。
 一方、(2)の重症病床使用率は8.1%。3名の重症の方がおられるということで、これは警戒レベル2の水準にあるということです。
 また、この1週間で12名の方が亡くなりました。心からお悔やみを申し上げたいと思います。

 続けて、新規感染者数の年代別の状況です。スライドをご覧ください。
 11歳以下を中心とした若い世代の方々の感染が多い状況ですが、1カ月の推移を見てみると、60代以上の割合が少しずつ増えてきているということで、この点はちょっと注意が必要だと思っています。

 続いて、療養者の状況についてもご報告したいと思います。
 昨日時点の療養者数は、4万30人ということになりました。そのうち入院されている方が1%ということです。

 続いて、入院されている方の年代です。スライドをご覧ください。
 60代以上の方の入院が増えました。ここで80%を占めています。

 続いて、入院されている方の症状です。スライドをご覧ください。
 入院者の症状についてですが、重症の方が1%になっていますが、3人いらっしゃいます。また中等症の人数が増加しています。傾向は変わらず、中等症のうち、9割は65歳以上の高齢者になっています。
 前回の会見でも発表しましたが、病床使用率の急激な高まりを受けて、群馬県では、早期退院等の実施、陽性者外来の再開などによって、コロナ専用病床の効率的な運用を図っております。
 こうした取り組みにより、何とか病床のひっ迫を抑えられているという状況です。ただし、医療機関ではクラスターが多発しています。今月だけですでに13件も発生をしております。一部のコロナ受け入れ病院でも、受け入れ病棟以外でクラスターが発生し、新規のコロナ患者が受け入れられないという事態が生じています。そのため病床使用状況は、この数値よりも厳しいと考えています。
 重症化リスクの高い高齢者の皆さん、基礎疾患をお持ちの皆さんは、なお一層の感染対策の徹底をお願いしたいと思います。

3 抗原定性検査キットの無料配布について

 次に前回の記者会見でお伝えした、抗原定性検査キットの無料配布の詳細が決まりましたので報告いたします。スライドをご覧ください。
 症状の重い方や、重症化リスクの高い方が適切な医療を優先して受けられるように、症状が軽く、重症化リスクの低い方に、抗原定性検査キットを無料配布いたします。対象は、年齢が2歳以上60歳未満で基礎疾患がない方や、あるいは妊娠中でない方など、重症化リスクが低い方ということになります。
 県のホームページの専用サイトで、本日から申し込みを受け付けております。1日あたり1,000キット配布予定です。
 これによって、診療検査外来の負担軽減を見込んでいます。医療提供体制のひっ迫を防ぐため、今後とも県としては、できる限りの対策を講じてまいります。

4 お盆期間におけるお願い

 最後に、今週から始まるお盆休みに向けて、改めて県民の皆さまに知事からお願いをしたいと思います。
 お盆休みの帰省・旅行前には、ワクチン接種、そして無料検査の活用をお願いいたします。お盆休みは、帰省や旅行をされる方も多いと思いますが、ぜひ事前の3回目あるいは4回目のワクチン接種を重ねてお願いしたいと思います。
 また、帰省して、ご高齢の親族などとの接触の機会が増える方も多いと思います。現在、群馬県内の236カ所の薬局等において、抗原定性検査等による無料検査事業を実施しております。さらに、18日木曜日までの間、JR高崎駅構内で、臨時の無料検査場所が設置されております。
 特に3回のワクチン接種を終えてない方は、ワクチン接種をお願いしたいと思います。
 帰省前及び帰省先から戻った後には、薬局等の無料検査を活用するなど、積極的に検査を行っていただくように、これもお願いを申し上げたいと思います。
 検査を受けて陰性だったとしても、油断しないでください。久しぶりに会う人と食事や会話をするときは、感染リスクが非常に高くなります。このことを念頭に置いて、黙食とマスク会食というものを、くれぐれも心がけていただきたいと思います。
 県民の皆さまには、何度もここで申し上げておりますが、コロナに「うつらない」「うつさない」ために、改めて基本的な感染防止対策、特に換気の徹底を重ねてお願いしたいと思います。

5 ベトナム訪問について

 続いて、先週のベトナム訪問についてご報告したいと思います。
 ベトナムと群馬県の交流を深化させるため、8月2日から6日にかけてベトナム国を訪問し、知事のトップ外交を展開いたしました。今回の訪問には大きな手応えを感じています。これまでの常識を覆す、独自の自治体外交を構築するための最初の一歩を踏み出すことができたのではないかと考えています。

 本日改めて、その概要をご報告いたします。スライドをご覧ください。
 まずは、首都ハノイでの取り組みです。
 フック国家主席との会談では、群馬県からの経済ミッション団の派遣、IT・デジタル分野での連携等、経済関係を強化していくこととか、技能実習生など人材の受け入れをスムーズにしていく点について確認させていただきました。
 また、フック国家主席からは、群馬に住むベトナム人へのサポートに対する感謝の言葉をいただきました。群馬県が人口比で、最もベトナム籍の方がいるということもよくご存知でした。
 その他、安倍元総理への深い哀悼のお言葉をいただいたことも、申し添えておきたいと思います。

 ミン第一副首相との会談では、経済、教育、文化など様々な分野で、群馬県とベトナムの交流を進めることで合意をいたしました。
 特に、フック国家主席との協議でも話のあった経済関係の強化や、技能実習生の受け入れについて、その実態や課題、今後の相互協力のあり方について、率直な意見を交わしました。
 また、文化交流については、ベトナム国立交響楽団が来日する際には、ぜひ群馬県でも公演をして欲しいと、私から直接要望させていただいたところです。

 次のスライドをご覧ください。ヴー外務副大臣の立ち会いのもとで、ベトナム国の外交官養成機関であるベトナム外交学院と群馬県の間で、学生や教員同士の交流を促す協定を締結してまいりました。
 この協定により、双方の大学同士の交流が進み、ベトナムと群馬の文化の相互理解が深まることを期待しています。

 さらに、現地大手IT企業である、FPTソフトウェアを訪問いたしました。同社のハ会長とは、群馬県からの進出企業とベトナム現地における製造業、IT・デジタル産業などの産業の現状について意見を交換しました。

 次のスライドをご覧ください。ダナンでの取り組みについてもご紹介したいと思います。
 世界的に有名なアジアの観光地であるダナンでは、群馬県が目指す「リトリートの聖地」の参考とするために、ダナン市政府幹部のクアン党委員会書記やミン人民委員会副委員長と会談をいたしました。
 群馬県とダナンの交流を今後深めることとか、外資の誘致などの観光政策について意見を交わすと同時に、世界レベルの観光拠点において、長期滞在や外国人誘客に関する取り組みを調査いたしました。
 多面的で、ハイレベルな取り組みには大変感銘を受けました。特に、海と山の両方の観光資源を生かした観光戦略は、「リトリートの聖地」を目指す群馬県にも、大いに活用できるのではないかと考えております。

 今回の訪問には、県内の経済界を代表して、企業の現地進出とか貿易取引のサポートも行っている、群馬銀行の深井頭取に同行していただきました。経済分野での関係強化が図れたほか、教育や文化などの様々な分野における交流の可能性というものを改めて実感いたしました。
 こうした知事のトップ外交、今回新しい形のトップ外交を展開できたと思っていますが、これを、今後の高度人材の育成とか、IT関連投資の促進とか、外国人宿泊客の増加等の具体的な成果にいかにつなげていけるかだと思います。ここからが非常に勝負所だと思っています。
 今後も、知事自らが先頭に立ち、自治体独自の外交を進めることで、群馬県の経済、教育、文化をさらに活性化してまいりたいと思います。

6 旧統一教会について

 次に、世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会の問題についてもご説明させていただきます。
 現在、旧統一教会と、政治家との関係、特に、自民党所属議員との関係が次々と表面化をし、問題視されております。このことについては、国民の関心が高い一方で、様々なメディアのアンケートを見ても、政治家側の説明が足りないという批判も強くなってきていると認識をしています。
 こうした流れを受けて、自民党の国会議員を24年間務め、今、知事として3年目を迎える1人の政治家として、これまでの政治活動における、旧統一教会との関係について、改めてご説明させていただきます。
 まず、最初に申し上げますが、私と旧統一教会との関係は一切ありません。
 ただし、過去の活動をつぶさに調べていく中で、旧統一教会から接近を試みられたことがありましたので、この点をご報告しておきたいと思います。

 2015年2月に開催された、日英有識者フォーラムについてです。スライドをご覧ください。
 この件については、当時のブログに記載したとおりでありますけども、改めて経緯をご説明したいと思います。
 私がこのフォーラムに出席したのは、イスラム教徒として初めて英国の上院議員に選出された、ナジール・アーミッド卿の講演を聴くためでした。何でこの講演に行ったのか、正確には覚えていないのですが、誰かに頼まれたか、声をかけられたというような、おぼろげな記憶があります。講演の内容とか、その後の意見交換は勉強になりましたが、実は、この会合で私が違和感を覚える出来事がありました。
 会場に入った途端に、突然このフォーラムの後援団体である、平和大使協議会(UPF-Japan)、それと平和政策研究所なる団体のトップの方と、写真を撮ることになったんです。アーミッド上院議員もご一緒だったので、その場で強く拒絶はしませんでしたけれども、私にとっては余りにも不自然な出来事であって、この当時のブログにも違和感を覚えたとはっきり書き記しています。
 このブログは当時、結構政治家の間でも視聴率が高かったので、ある意味抑止力になったんだと思いますが、この違和感をしっかりブログに記録しておいたことで、写真を他の場面で使われたことはないようです。
 ただし、これは私が望んだ撮影ではなかったことと、それからここに「念のために書いておく」と記してあるように、こうした団体の素性は全く知らなかったということをはっきり皆さまに申し上げておきたいと思います。
 なお、このブログのせいかどうか分かりませんが、この団体とは、このイベントの以前、また以後においても、一切の関わりを持っておりません。

 次に、3年前の知事選の際、ある人から、名前は申し上げませんけれども、旧統一教会の関係者に挨拶をしたらどうかという働きかけがありました。
 これについては、秘書を通じてそういう働きかけあったのですが、これまでも全く関係がないですし、きっぱりその場でお断りをさせていただいています。

 最後に、2006年の5月に開催された旧統一教会関連イベントに祝電を送ったとされる、ネット上の書き込みについても言及したいと思います。
 これについて、山本事務所の過去の記録を確認したところ、このイベントに祝電を送った事実はないということが分かりました。
 亡父の時代から、長年勤めて、ずっと助けてもらっていた、20年を超えるキャリアを持つ秘書にも確認してみましたが、私が政治家になって以来、なる前も、旧統一教会のイベントに出席したり、メッセージを送ったりした記憶は一切ないということです。この点は私の認識とも一致しています。
 仮に、このネット上に出てくる会合で、私の名前で祝電が送られていたとすれば、これは私の預かり知らぬところで名前が使われたということであり、この点については非常に遺憾に思っています。
 知事選に限らず、私のこれまでの選挙に関して、旧統一教会に応援をお願いしたり、支援を受けたことは1度もありません。そのことは、この場ではっきり申し上げておきたいと思います。今後も、何かお付き合いをするということもありえないということもここで断定をしておきたいと思います。

7 直滑降ストリームの告知

 最後に、今週の直滑降ストリームについてのお知らせです。スライドをご覧ください。
 「となりの始動人」のコーナーをお送りしたいと思います。ゲストは来年4月にエストニアで実施される「第34回世界伐木チャンピオンシップ」の日本代表、今井陽樹(いまい ひのき)さんと横山大蔵(よこやま だいぞう)さんです。
 群馬県が世界に誇るチェーンソーマンの2人と、伐木競技の詳しい内容や醍醐味、林業の魅力などについて対談をいたしました。実際の競技や作業中の動画も盛りだくさんです。
 放送は、前編を今週金曜日の19時から、後編を8月19日金曜日19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信します。
 これ、かなり面白い内容なので、ぜひ大勢の皆さまに見ていただきたいと思います。群馬県に、世界大会に行くような、実はもう日本を代表するチェーンソーマンがいるということをぜひ県民の皆さまにも知っていただきたいというふうに思います。ぜひご覧ください。

 私からの冒頭の説明は以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

BA.5対策強化宣言について

(記者)
 まず、コロナの関係で一点お伺いをしたくて、先日栃木県もBA.5対策強化宣言というものを出していました。先月末の会見の際、知事は、「まだ内容がなかなか分からないので、今後把握を」というふうにおっしゃっていましたが、その後、何か群馬県においてはどういうことをしようとか展望は見えてきていますでしょうか。

(知事)
 近県でも、政府が方針を打ち出した、この宣言をしているところがあると承知しておりますけども、群馬県は現時点では考えておりません。これまで様々な対策を講じておりますので、それをしっかりやっていくということだと思います。全体を冷静に受け止めて、対応していきたいと思います。

(記者)
 ちなみに、必要ないというところにどういった根拠があるかというものも伺ってもよろしいでしょうか。

(知事)
 (この宣言をすることによる国からの)財政支援があるわけではないので、これをやることによる効果とか、あるいは今の群馬県の状況とか、総合的に考えて、今この宣言を出すことは考えていません。
 先ほど申し上げたとおり、感染防止対策もそうですし、医療提供体制の強化も手を打ってまいりました。それから、入院というか療養方針など、いろいろな方針の見直しもやってきました。この中でしっかり努力をして、感染拡大を抑止していきたいと思います。

旧統一教会について

(記者)
 今、ご説明いただいた旧統一教会について、(知事は)ブログにおいても、永田町と一般にかなり大きな認識のずれがあるということを言及されてまして、先日群馬県選出の福田達夫さんも「何が問題か分からない」という発言を受けてニュースにもなっていたかと思いますが、その発言にはどのような認識を持たれていますでしょうか。

(知事)
 まず、福田達夫前(自民党)総務会長とはもう長年の付き合いになりますけども、政治家としては非常にクリーンですよね。真面目だし、いろいろな意味でクリーンな政治家であるというふうに思っています。
 あの発言は、少し誤解を呼んだところもあると思いますけども、すぐ訂正の発言をされているので、旧統一教会の問題自体が非常に深刻だということは認識をされていたんじゃないかと思っていますので、最初の発言は本当に、ほとんど付き合いがないから、何が起こっているのか分からないというところが強調されちゃったんですが、2番目のメッセージをしっかり見てもらえれば前総務会長の達夫議員の意図はちゃんと伝わっているのかなと思っています。
 それから、認識のずれっていうのは、例えば国会議員としての経験で言うと、どこかの団体とか、いろいろなところから祝電を送ってくださいと(頼まれるんです)。
 うちは、もちろんものすごくベテランの秘書がいて、何か気になることがあれば必ず私に相談するんですけれども、それでもやはり「祝電をください」と言われた時には、何となく送ってしまう傾向はあると思うんですよね。例えば選挙区なんかで、応援してますよと、来ていた人のバックグラウンドチェックもして拒否するとかいうことは、国会議員時代の経験からすると、そういうところについて十分な注意を払っていないという部分はあると思うんです。
 ただ、例えば、何となく我々が、そういうことはあまり大したことじゃないと思っている点と、多くの国民が、これだけ多くの国会議員が、特に与党、自民党の国会議員が関わってきたことについて、やはり旧統一教会の実態というものが改めて明らかになる中で、かなり大きな衝撃を受けていると思うんですね。
 こんなに大勢の自民党の議員の人たちが関わってたのかみたいな、これはやっぱりその国民の認識をしっかり我々は踏まえていかなければいけないと思います。ですから、(自民党)茂木幹事長のおっしゃったように、しっかりとチェックをして、これから関係を持たないようにしようと呼びかけられた、そういうふうに宣言されたのは、私は正しいことだと思います。

(記者)
 統一教会関連で、知事は政治家としては関係がないということをご説明いただきましたが、群馬県として、イベントへの後援とか、何かしたことがあったりするのでしょうか。

(知事)
 県としてですか。それは、ちょっと調べないと分からないです。調べてみますけれども、少なくとも私が知事になってからはないと思います。
 改めて今、記者さんから質問があったので、群馬県としてというのであれば、少し過去のことも調べてみたいと(思います)。

(記者)
 イベントもピースロードとかいろいろな団体名で活動したりするようなので、そこら辺でどうなのかなというところが分かればと思います。

(知事)
 確認します。

警戒レベルについて

(記者)
 新型コロナの警戒レベルの話で、病床使用率が警戒レベル3の基準を超えています。徐々に高まっているような状況で、知事からも「実際のひっ迫度合いは、その数字以上だ」というご発言もありました。
 今後の警戒レベルへの考え方について伺えればと思います。

(知事)
 警戒レベルについては、今まで申し上げているとおり、いろいろな状況を総合的に考えて判断していきたいと思っています。
 今の警戒レベルも、これまでのいろいろな状況や流れをとみんなで議論した上で決めておりますので、今のところその方針でやっているということです。

岸田改造内閣について

(記者)
 内閣改造の人事も含めて、受け止めを伺えればと思うんですが、いかがでしょうか。

(知事)
 ちょっと領海侵犯気味になるので、気をつけなきゃいけないと思うんですけれども、個人的には、河野太郎大臣が再入閣したので、本当に良かったと思っています。
 特に、デジタル担当大臣ということなので、昨日、携帯メールを送って、もう水を得た魚みたいに頑張って欲しいと(メールで)送ると、すぐ返ってきました。やはり、菅政権で、デジタル化をしっかり推進することを決めて、岸田政権でも、それについて努力してきたので、この分野では、河野大臣以上の適任者はいないと思うので、ぜひ頑張って欲しいと思いますし、いつも言っているように、30年来の親友だから言うわけじゃないんですけれども、彼の政治家としての活躍を常に応援し、期待しておりますので、それは大変よかったなと思いました。

技能実習制度について

(記者)
 ベトナム訪問のことでお伺いしたいんですけれども、フック主席との会談の中で、技能実習制度のことでいくつか言及されておられて、その中で、技能実習制度の制度設計を今後考えていかないといけないというような趣旨のことを、知事がおっしゃっているので、(技能実習制度について、)どういう問題意識で、今後どうされていくか、ちょっと教えていただければと思います。

(知事)
 特に、ミン第1副首相にお会いしたときに申し上げたんですけれども、ベトナムの技能実習生の受け入れをスムーズにするためには、(送り出す側と受け入れる側の)両方の努力が必要だと思うんですよね。ベトナム側も、送り出すプロセスをしっかりとしてもらわないといけないし、法律改正もやってもらっているんですが、もちろんベトナム側にもそういうことをやっていただきたいと思うんですけれども、受け入れをする群馬県の側も、改善点がないかということをよく考えて、努力をしていくと。だからつまり、技能実習生の受け入れをスムーズに進めていくためには、双方の努力が必要だということを確認させていただきました。
 その中で、送る側と受け入れる側が、しっかりとお互いに努力することの中で言うと、例えば今後の具体的な取り組みとして、県が行政として、これをスムーズにするために、より積極的な役割を果たす必要があるんじゃないかという問題意識があるんですね。
 例えば、具体的な取り組みとして言うと、県が中心となって、例えば、受け入れる管理団体とか、市町村とのネットワークを図って、技能実習に関わる、いろいろな課題とか実態を共有すると。それについては、例えば駐日ベトナム大使館とも連携を進めるという取り組みによって、県内技能実習生の企業への定着を後押しする。何か問題があれば、県もしっかり積極的に、それに対して対応するという制度というか、仕組みを、これからよく協議して作っていきたいということを申し上げました。

(記者)
 この制度をめぐっては、人権問題上の課題とかも指摘されているかなと思うんですけども、やっぱりそういった問題意識はあるということになるんでしょうか。

(知事)
 そうですね。ベトナム側から人権問題みたいな取り上げられ方はしていませんでしたけれども、やはり受け入れる側にもいろいろな問題があって、しっかりとしたキャパシティで受け入れて、例えばしっかりと仕事をしていただくなら、仕事をしていただくという仕組みをちゃんと作ることが大事だと思います。
 ベトナム側にも申し上げたんですけれども、県民の皆さんにも、よくお伝えしなきゃいけないんですけど、これからは、やはり外国籍県民の皆さんの力が、いろいろな経済の分野で必要になってくるので、選ばれる群馬県にならなければいけない。つまり、良い人材に選ばれる群馬県にならなければいけないということだと思います。そういう点についても、向こうに伝えてまいりました。

岸田改造内閣について

(記者)
 先ほど、改造内閣への受け止めで、河野大臣への期待がありましたけれども、改造内閣全体に期待することとか、もうちょっと教えていただけたらと。

(知事)
 いつも言っているように、知事として期待しているのは政治の安定なので、今回の改造内閣ができて、ざっと布陣を見たら、もうほとんど知っています。24年間も国会議員をやっているので。非常に手堅い布陣だなと思いますので、とにかくまずは、コロナの問題や様々な課題がありますので、そういうものを一つ一つ乗り越えて、しっかり政治を安定させていただきたいと思いますし、特に地方との連携についても、岸田総理は、これまでも一生懸命やっていただいていますが、引き続き、しっかり地方自治体との連携にも力を入れていただきたいと思っています。

防災ヘリ墜落事故に関する登山道の整備について

(記者)
 防災ヘリの事故の関係で、今日の式典でも、ご遺族の方から登山道の整備について要望があったかと思います。まだ調査段階だと思うんですけれども、ある程度めどであったり、進捗を示しつつ進めていくことも必要なのかなと思うんですけれど、県としてどのように進めていかれたいでしょうか。

(知事)
 登山道については現状を危機管理監の方から報告させていただきます。どうぞ。

(危機管理監)
 ご遺族から強い要望が出ております登山道につきましては、予定しているルートの確認をしてございます。
 ただ、やはりちょっと急峻な面等もございまして、本当にそこでいいのかどうかというところをしっかり精査した上で、なるべく、1日も早く決定していきたいということで、今進めているところです。

(知事)
 今日の追悼式後の囲み取材でも申し上げたんですけれども、確かに、今のルートを行くのは本当大変なんですね。長野県側で、しかも私有地なので、許可も取りながら、5キロぐらい、ずっと行かなきゃいけないので。これは私も自ら行きましたので、ご遺族の皆さまのお気持ちはよく分かります。
 ただ、もう一つ分かっていただきたいのは、あそこに登山道を作るのは、地形的にすごく難しくて、いろいろなことを検討しているんですけれども、なかなかまだそれが決まらないということなので、よくご遺族の皆さまのご要望も伺いながら、本当に可能なのか、果たしてそこでいいのかということを、しっかりと詰めていきたいと思いますし、それはもう1日でも早く進められればと思っています。

 他にありますか。よろしいでしょうか。
 それでは、県民の皆さんに、改めて知事の方からお願いを申し上げたいと思います。

知事メッセージ

 感染拡大の上昇ペースは随分緩くなってまいりました。先週を下回るという日も、2、3日続いてるかなと思うんですけれども、全体としては、残念ながらまだまだピークアウトが見通せない状況です。
 こういった中で、医療関係者の皆さんの大変なご協力、ご尽力もあって、厳しいところなんですけども、何とか病床使用率を5割後半ぐらいで踏みとどまっているという状況です。
 皆さんにご説明した、県の様々な対応方針、例えば療養方針のいろいろな見直しとか、医療提供体制強化のためのいろいろな施策とか、こういうものがある程度効果を発揮してきて、何とか今、踏みとどまっているという状況だと思っております。
 いずれにせよ、毎日の感染者を少しでも減らさないと、なかなか厳しい状況ですので、何度も申し上げますけれども、県民の皆さまには、感染防止対策の徹底をお願いしたいと思いますし、今日も何度も申し上げましたが、3回目のワクチンを打っていない方は、ぜひ一刻も早く、3回目のワクチンを打っていただきたいと思いますし、4回目のワクチン接種対象者の皆さまにも、1日も早くワクチン接種を実施していただきたいと、このことを重ねてお願いを申し上げたいと思っております。
 今、群馬県でもいろいろ対応しております。国の決めた宣言を出している県も出していない県もあると思うんですけれども、群馬県は現段階では、とにかくこれまでやってきた施策をしっかりと進めていくということで、この第7波を乗り切っていきたいと思います。
 引き続き、一人一人の県民の皆さまのご理解とご協力をいただきながら、この第7波を乗り越えて、いつもいつも言っているように、とにかく地域経済をしっかり回し続けたいと思いますので、重ねて皆さま方のご理解とご協力をお願いしたいと思います。
 今日も45分になりましたが、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて、定例の会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。