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第29回定例記者会見要旨(11月10日)

更新日:2022年11月10日 印刷ページ表示
■日時    令和4年11月10日(木)午後2時2分~2時40分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年11月10日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDFファイル:758KB)

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに
2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果について
3.マイナンバーカード申請促進キャンペーン開始について
4.防災ヘリ墜落事故現場への登山道整備について
5.直滑降ストリームの告知について

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 先週、4日の金曜日、前橋市発注の工事の入札で予定価格を漏らしたとして、前橋市の前副市長が逮捕されました。実質的には現副市長と言ってもいいかもしれません。
 前橋市では、昨年、贈収賄と官製談合が発覚し、市が調査委員会を設置したと聞いていました。再発防止に向けてスタートを切っていたまさに、その矢先の出来事だと思います。
 今回逮捕された前副市長は、確か数日前に辞意を表明されたと思いますが、その調査委員会の委員長という立場にあったと伺っています。
 また、これは警察が捜査中なので、詳しいことは分かりませんが、こうした立場の方が事件を起こしたことが事実であれば、大変残念に思います。
 こうした事件を踏まえて、他人ごとではないということで、県においても、改めて襟を正さなければいけないと感じています。
 群馬県の職員に限って、こうしたことはないと信頼はしておりますけれども、例えば、外からの圧力やいろんなプレッシャーで、知らず知らずのうちに、利害関係に巻き込まれてしまうリスクがないとは言い切れないと思います。
 山本県政では、群馬県の職員が、そうした事件に、決して巻き込まれることがないように、組織を挙げて不正を許さない姿勢を示してまいりました。全国的に見ても厳正な内部統制制度というものを導入して、コンプライアンスの強化に努めております。
 今後とも、知事自らが先頭に立って、クリーンな県政運営とガバナンスの強化に全力を注いでいきたいと考えています。
 
 それでは、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。
 本日の会見の主な項目です。今日は、「新型コロナ対策本部会議の結果」それから「マイナンバーカード申請促進キャンペーンの開始」、「群馬県の防災ヘリ墜落事故現場への慰霊登山道整備」等について、発表させていただきたいと思います。
2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果について
 まずは、新型コロナ対策本部会議の結果です。
 本日、第95回の新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。この会議で、警戒レベル等について検討を行いましたので、その結果からご報告させていただきます。
 全県において、県のガイドラインに基づく警戒レベルを「2」に引き上げるということにいたしました。期間は11月12日土曜日から、25日金曜日までの2週間とさせていただきます。
 それでは、今回の決定に至った経緯をご説明します。
 
 まず、新型コロナの直近の感染状況です。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の1,399人を含めて、7,714人ということになりました。一目瞭然ですけれども、先々週の4,128人、先週の6,256人から増加しています。
 
 続いて、警戒レベル移行の判断基準である医療提供体制の状況について見ていきたいと思います。スライドをご覧ください。
 (1)の病床使用率は46.7%で、前回は38.3%ですから、かなり大きく上がっていることが分かっていただけると思います。これは警戒レベル2の水準になります。
 一方、(2)の重症病床使用率については、2.7%ということで、横ばいです。これ(人数)は1人のみです。
 県内の新規感染者数は増加傾向が続いておりまして、医療提供体制の負荷は高まってきています。以前から予想されていた第8波の入口に入った可能性も指摘されています。
 感染症危機管理チームの専門家の方々からは、「医療機関において、クラスターが多数発生しており、県内の医療提供体制の余裕がなくなってきている。警戒レベル2への引き上げが妥当」というご意見をいただいております。
 こうしたことを総合的に判断し、現状の警戒レベル1から一段階引き上げ、警戒レベル2にすることといたしました。
 
 それでは、警戒レベル2における県民の皆さま、事業者の皆さまへの要請内容についても、ご説明したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。警戒レベル2における要請内容です。
 まず、県民の皆さまへの要請内容の中身について、ご説明したいと思います。
 県民の方々には、基本的な感染防止対策を徹底していただくとともに、警戒のギアを1段上げて行動していただきたいと思っています。
 そして、ぜひ、早期にワクチン接種をお願いしたいと思います。最近の感染拡大を受け、平日夜間、土日などは予約が取りづらくなっている地域もあります。感染拡大が本格化すると、接種したくても接種できない状況になる可能性があります。最新のオミクロン株対応ワクチンも、今、ご存知のとおり、接種できるようになってきています。今打てるときにワクチン接種をお願いしたいと思います。
 
 次に、県立学校についてです。これまでどおり、感染防止対策を徹底した上で、通常の教育活動や部活動を継続させていただきます。
 
 以上が、対策本部会議の検討の結果になります。
 新型コロナは、過去2年間、年末年始に感染者が増加しています。特に、この冬は、ここでも何度か申し上げましたが、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されています。この夏を上回る感染拡大が生じるようなことがあれば、その時は医療機関を速やかに受診できない場合も考えられます。発熱などの体調不良時に備えて、あらかじめ薬局で新型コロナの検査キットや解熱鎮痛剤購入をして、自己検査、あるいはセルフケアの準備を今からお願いしておきたいと思います。
 また万一の感染に備え、少なくとも3日間程度の食料品や日用品の備蓄もあわせてお願いしておきたいと思います。
3.マイナンバーカード申請促進キャンペーン開始について
 続いて、マイナンバーカード申請促進キャンペーンについてです。
 先月の会見でもお話しましたが、マイナンバーカードの申請機会の拡大に関する具体的な取り組みに関しては、開始時期や場所などの詳細が決まったら、ご報告をすると申し上げておりましたけども、大体これが決まりましたので、発表したいと思います。
 
 群馬県では、11月18日の金曜日から12月26日月曜日までの間、県内各地の商業施設計26店舗に、申請をサポートする特設ブースを開設いたします。
 「平日、役所に行く時間がない」とか、「時間があっても申請手続きが難しそうだ」という声に応えるため、県内の至るところで気軽に申請書類を作成できるようにいたしました。多くの商業施設にご協力いただいて、このキャンペーンを開始することができました。知事として、この場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。
 
 それでは、特設ブースを開設する店舗を具体的にご紹介します。
 スライドをご覧ください。まず、11月18日から、けやきウォーク前橋とかスマーク伊勢崎や、イオンスタイル高崎などの計8店舗に開設させていただくことになっています。さらに11月下旬以降は、イオンモール太田など5店舗に開設させていただきます。
 
 次のスライドをご覧ください。12月以降も開設店舗はさらに拡大していきたいと思います。スーパーとか家電量販店とか、県内各地で特設ブースを開設します。
 ぜひ皆さまには、買い物ついでに、あるいは外出ついでに、お立ち寄りいただければ幸いです。
 なお、店舗ごとに開設日が異なります。各店舗の開設日の詳細は群馬県のホームページでご確認いただきたいと思います。
 また、19日土曜日の新聞折り込み広告、LINEデジタル窓口、キャンペーン特設ウェブサイトなど、様々な広報媒体でもお知らせしたいと思いますので、あわせてご覧いただきたいと思います。
 
 続いて、申請サポートの流れについて説明いたします。
 スライドをご覧ください。今回開設する特設ブースでは、事前予約は必要ありません。ご自宅に郵送されているQRコードつきの交付申請書を持参していただくと、手軽に手続きが完了する仕組みになります。申請に必要な写真は無料で撮影できます。申請書への記載を、丁寧に、このブースでサポートいたします。最短10分ぐらいで手続きが終了すると考えてもらっていいと思います。
 なお、手ぶらで来場された場合でも、写真撮影とか申請書の記載、サポートを受けることができますので、ぜひ、ご活用いただきたいと思います。
 さらに、特設ブースを利用した県民の皆さま全員に、クオカード500円分をその場でプレゼントさせていただきます。
 1人でも多くの県民の皆さまにマイナンバーカードを取得してもらいたいという気持ちから用意させていただきました。ぜひ皆さんこの機会に、特設ブースをいっぱい作りますので、お立ち寄りいただいて、マイナンバーカードの申請手続きをしていただきますように、知事の方からも重ねてお願い申し上げたいと思います。
 また、このほかにも、抽選で1万名の方々に、県の特産品をプレゼントするという企画も今準備しています。これについても、また詳細が固まり次第、ここで発表させていただきたいと思っています。
 
 マイナンバーカードを普及させていくことは、何度もここでも申し上げましたが、デジタル先進県を目指す群馬県にとっても、また国全体のデジタル化を推進するためにも、これは必要不可欠だと考えています。
 マイナンバーカードは、将来必ず役に立つ、利便性を感じられるものであるということを、知事として、今後も、県民の皆さまに丁寧にお伝えしていきたいと考えています。
 一方、デジタル庁が令和3年度に実施した調査によると、マイナンバーカードを取得していない理由として、「メリットを感じないから」という理由も多いんですけども、もう一つあるのは、「情報流出が怖いから」という理由なんですね。マイナンバーカードは、万一悪用された場合のことを考えて、申請を躊躇してしまう方が多いということは、私自身も理解しています。
しかしながら、県民の皆さまにお伝えしたいのは、マイナンバーカードは高い安全性を持つカードだということです。
まずカードに顔写真が付いておりますので、第三者が悪用することは困難です。また、カードのICチップ自体には、税関係の情報とか、年金関係の情報とか、プライバシー性の高い情報は記載されておりません。
ですから、それが流出することはないということです。
 万が一、紛失してしまったという場合でも、24時間365日コールセンターで一時的に利用を停止することもできます。さらに、不正に情報を盗み取ろうとすると自動的に記録情報を消去するという機能も備わっています。
 このように、マイナンバーカードは高い安全性を持っていることを、ぜひ県民の皆さんにも、ご理解をいただきたいと思っています。利便性だけでなく、安全性もしっかりしているということをですね、お伝えをしておきたいと思います。
 そして、重ねて申し上げますが、この機会にぜひ、マイナンバーカードを申請していただきたいと思います。
 マイナンバーカードの取得率が低いということで、努力している市町村の取り組みが滞るようなことがあってはならないし、それが県民の皆さまに不利益を及ぼすようなことは、知事として断固避けなければいけないと思っています。
 そのためには、皆さんのご協力をいただいて、群馬県のマイナンバーカード取得率を上げていく必要があると思っています。
4.防災ヘリ墜落事故現場への登山道整備について
 続いて、群馬県防災ヘリコプター墜落事故現場への登山道整備について、ご報告したいと思います。
 平成30年8月、県の防災ヘリコプター「はるな」が、中之条町の山中に墜落いたしました。この事故で、搭乗していた9名全員が死亡されるという悲劇が発生したわけです。
 最愛のご家族を一瞬で失われたご遺族の皆さまに対して、改めて心からのお悔やみを申し上げたいと思います。
 群馬県としては、これまで、ご遺族のご要望等をお聞きしながら、慰霊碑の建立とか、あるいは追悼式、慰霊登山、こういった各種事業を実施してまいりました。
 本日は、懸案となっていた、慰霊登山道として整備するルートが決定いたしましたので、発表したいと思います。
 
 スライドをご覧ください。慰霊登山については、モニター資料のとおり、これまで長野県側の入山口から草津峠を経由して、墜落現場に至る片道約5キロメートルのルートを使用してまいりました。(モニター資料における)この青線が、現行のルートです。
 ただし、このルートは、民間管理地を通るために、特別な通行許可が必要なこと、片道約5キロメートルと距離が長くて、非常に負担が多いということで、ご遺族の皆さんからは、もうちょっと距離が短くて自由に通行できる新たな登山道を設置していただけないかという要望が強く寄せられておりました。
 こうしたご要望にお答えするため、群馬県としては、これまで様々なルートについて検討を行ってまいりました。
 
 そしてこのたび、ご遺族も一緒に現地調査を行っていただきながら、新しいルートについて検討を進め、合意をすることができました。そのことをお伝えしたいと思います。
 新しいルートは、墜落現場から南側です。渋峠と横手山の山頂を結ぶ管理用道路を起点として、墜落現場に降りるという片道約1キロメートルのルートです。高低差が大きいということで、険しい山道でありますが、約1キロメートルという距離で現場まで行くことが可能となり、大幅な時間短縮になるルートです。
 なお、新しいルートは、令和6年度中の供用開始を見込んでおります。
 今後、ご遺族の皆さんはもちろん、環境省や林野庁などの関係機関ともしっかり相談をしながら、さらに安全対策にも十分配慮した上で、設置に向けた準備を進めてまいりたいと考えています。
 
 私としては、事故でお亡くなりになった方々のご遺志を胸に刻み、この航空事故を風化させてはならない、そのことが最も大事だと考えています。
 今後、二度とこうした悲惨な事故が起きないように、慰霊登山道の整備はもちろんですが、防災ヘリコプターの安全や確実な運航にも全力を尽くしてまいる所存です。
5.直滑降ストリームの告知について
 最後に、今週の直滑降ストリームについてお知らせします。
 スライドをご覧ください。今週のゲストは、ハーゲンダッツジャパン株式会社の代表取締役社長の平井弓子(ひらい ゆみこ)さんです。
 平井社長とは、ハーゲンダッツと群馬県をテーマに対談させていただきました。ハーゲンダッツの工場は日本、アメリカ、フランスの世界に3カ所しかありません。日本にある工場は高崎市にあります。皆さんご存じだと思いますが、日本では高崎市にしかありません。
 世界的企業が群馬県に工場を持っているのは、群馬県民にとって、誇りと言っていいのではないかと思っています。
 対談では、このハーゲンダッツの歴史とか品質へのこだわりについて、平井社長から貴重なお話を伺うことができました。
 スタジオで食べたバニラのハーゲンダッツは本当に美味しかったですね。しかも、ハーゲンダッツのおいしい食べ方というものがあるんですよね。これも教えていただきましたので、特にハーゲンダッツファンの皆さんには見ていただきたいです。
 さらには、世界的企業のブランド戦略に興味がある方にとっても、いろいろな情報が満載なので、ぜひ、この直滑降ストリームを、1人でも大勢の皆さんに、ご覧いただきたいと思います。明日11日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひ、ご期待ください。
 ということで私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

 質疑応答

●感染者増加について
(記者)
 全国的に増加傾向にあるので、群馬でも伸びるというのは自然なことだと思うんですけれども、群馬県内で数字が伸びていることの要因、こういうところが大きく影響しているとか、どういうふうに分析されていますか。
 
 
(知事)
 これは群馬県だけに限ったことじゃなくて全国的な傾向だと思うんですが、もちろん一時ピークアウトして、いろいろ経済活動も戻ってきて、人が増えているということもあると思うんですが、もうちょっと細かいところがあれば、健康福祉部長から補足してください。
 
 
(健康福祉部長)
 感染につきまして全国的に増加しているという状況でございまして、過去最多の数を記録するところもございます。
 群馬県も増えていますが、全国と比較して、特筆して群馬県が多いという状況ではないと思っています。
 
 
(知事)
 要因として考えられるのは、例えば、人が戻ってきているとか・・・
 
 
(健康福祉部長)
 やはり、人の活動、海外との交流も含めてですね、活発になってきているというのが日本全体の状況で、特に群馬県が、ということではないんですけれども、やはりそういったもの。あとは、ワクチンの効果が少し減衰してきているということも原因とは言われております。
 
 
(記者)
 他県の知事ですと、今週第8波に入ったと明言する知事もいるんですけれども、群馬県の場合は、全国的に見るとまだ少しは抑えられているというか、先ほどの第8波の入口に入った可能性というようなお言葉もありましたけれども、そういう認識ということでしょうか。
 
 
(知事)
 第8波をどう定義するかという議論もあると思うんですけどね、もうこの会見で何度も、いわゆる第7波がピークアウトしたあたりからですね、秋から冬にかけて新しい波が来る可能性もあると申し上げてきたので、ある意味想定の範囲内だと思います。
 こうやって再拡大が始まったことを、第8波と呼んでいいかどうかというのは議論のあるところだと思いますが、少なくともう1回、このまま本格的な流行の波になる可能性あるかなと思います。
 
 
(健康福祉部長)
 (先ほどの発言を補足すると、)群馬県が、特に(感染を)抑えられているという認識ではございませんので、拡大はしていると考えております。
 
 
●防災ヘリ墜落事故現場への慰霊登山道について
(記者)
 ちょっと細かいんですけれど、新ルートの出発は中之条町になるんですか。
 
 
(知事)
 危機管理監から。
 
 
(危機管理監)
 ちょっと細かく確認しないと何とも言えない部分はあるんですが、おそらく中之条町ではないかと思います。
 
 
(記者)
 通る山の所有は。
 
 
(危機管理監)
 国ですね。
 
 
(記者)
 そうすると、今後の工事については林野庁や環境省になる(相談して進めていく)んですかね。
 
 
(危機管理監)
 はい。
 
 
(記者)
 何か特別な指定とか区分とかはあるんでしょうか。
 
 
(危機管理監)
 今日発表させていただいたのも、林野庁と環境省さんの方に、事前にこういうルートでどうだというのを確認させていただいた上で発表させていただきましたので、今後、実際の測量設計を実施した後、正式に許認可の手続きを取った上で、工事を施工させていただくという流れで考えております。
 
 
(記者)
 すいません、細かくて。林野庁と環境省それぞれに(許認可を)取る必要があるんですか。
 
 
(危機管理監)
 はい。
 
 
(記者)
 令和6年度の供用開始予定ということで、工事の具体的なスケジュール、今の段階で決まっているものがあれば教えてください。
 
 
(危機管理監)
 工事なので、どういう状況になるかということが、非常に急峻な地形ですし、冬は雪に覆われるということがあって、スケジュールを作るのが難しい部分もあるんですけども、我々とすれば、可能な限り令和6年8月10日の開通をめがけて、工事を進めていきたいと考えています。
 
 
(記者)
 そうすると、来年は、まだ全然使えないということですよね。
 
 
(危機管理監)
 そうですね。
 
 
(記者)
 知事に改めてなんですが、6年の供用開始に向けて、県として、知事として、どう取り組んでいきたいかというところについて改めて伺いたいと思います。
 
 
(知事)
 ご遺族の皆さんの意見を丁寧にお聞きししながら進めなくてはいけなかったので、かなり時間がかかりましたが、今回、危機管理監を中心にしっかりと話し合いをしていただいてようやく合意ができたので、本当によかったと思います。
 合意したルートが決まったからには、今話もありましたけど、できるだけ早く、これを整備できるように県としても努力をしたいと思います。
 
 
(記者)
 現時点で、何か課題というか、これが難題になりそうだというものは基本的になく、環境省、林野庁とも調整が概ねできていてというか、そういう理解でいいですか。
 
 
(危機管理監)
 しっかり調整しながらですね、ロスのないように準備を進めていきたいと考えています。
 
 
●ワクチン接種の促進について
(記者)
 感染拡大もあって、オミクロン株対応のワクチン接種などが課題になってくるかなと思うんですけれども、現状の接種率と、今後、接種の促進に向けて何かテコ入れのようなことを考えていらっしゃるのか伺えればと思います。
 
 
(知事)
 どうぞ、ワクチン推進局長。
 
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 現状の(本県の)接種率は、人口割合で6.3%です。
 
 
(記者)
 全国は?
 
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 全国は今手元にないんですが、今、全国平均よりちょっと下がっている状態なので、これからいろいろ対策を打って進めていきたいと思っています。
 
 
(記者)
 テコ入れについては何かお考えはありますでしょうか。
 
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 今まで(接種に対する)需要がすごく少なくて、(これまで)需要喚起策をいろいろ打ってきているんですけれども、ここに来て、予約がかなり埋まり始めてきていますので、市町村の接種体制をもう少し拡大していこうかなと思っています。
 やはり(これまで)接種(を希望する方)の数が少なかったので、それに合わせて接種体制も小さくしていたのですが、ここに来てかなり(接種希望者が)増えてきていますので、それに合わせて拡大していきたいと思っています。
 
 
(記者)
 接種体制を拡大する、需要にという応えるのが一番大きなところということになりますか。
 
 
(新型コロナワクチン接種推進局長)
 はい。
 
 
●知事選における自民党の推薦について
(記者)
 政務の関係で、昨日、自民党の方で、知事選での山本氏の推薦が決まりました。受け止めについて伺えればと思います。
 
 
(知事)
 知事選の推薦、党本部への申請をして欲しいという依頼は、吾妻支部から県連に、7月30日か31日に、30日かな。31日かもしれません。31日にもう出してあったので、そこからかなり時間がかかったんですけども、この間、小渕県連会長とか、あるいは自民党県議団の執行部の皆さんに本当に汗をかいていただいて、申請をしていただいたということなので、これ、正式に決定したということなので、大変安堵しています。それから、森山選対委員長にもいろいろとお力添えいただきました。
 選挙は8カ月後ということなんでね、時間はかなりかかったと思うんですけど、これだけ早く推薦を出すというのは異例だと思うんですよ、知事選で。そういう意味で言うと、これをひとつの契機にして、さらに選対組織を固めるとか、様々な選挙準備を加速させていきたいと思っています。
 
 
●防災ヘリ墜落事故現場への慰霊登山道について
(記者)
 慰霊登山道のことで確認させていただきたいんですけれども、新ルートの出発地点に道路があると思うんですけど、県道なのかとか、どういう道路になるんでしょうか。
 
 
(危機管理監)
 渋峠と横手山頂ヒュッテ、ゲレンデの下とゲレンデの上を結ぶ管理用道路です。その管理用道路のところから、一番墜落現場に近いところから降りていくというルートで考えております。
 
 
(記者)
 この議論の中で、確か費用の問題もあったと思うんすけど、整備費用などはいくらかかって、どう賄っていかれるのかお聞かせください。
 
 
(危機管理監)
 まだ正式な測量設計をやったわけではないので、細かいところまでは把握できてはいないんですけれども、概ね5千万円程度はかかると見込んでおります。
 経費については、基本的には県で負担していくということになると考えております。
 
 
●前橋市の官製談合を受けての対応について
(記者)
 冒頭に、前橋市の官製談合について発言があって、同趣旨のコンプライアンス強化とか、同じような不正を県では起こさないという趣旨の指示・通達を県庁内でした、あるいはこれからするというお考えがあれば教えていただければと思います。
 
 
(知事)
 これを受けて何か通達をしたということはないと思いますが、先ほど申し上げたとおり、群馬県は、他の都道府県と比べても、かなりしっかりしたコンプライアンス体制を作りました。
 4人の弁護士の方々にチームを作っていただいたので、そこでしっかり、それを中心にこれを強化していくということです。
 何か付け加えることはありますか、総務部長。
 
 
(総務部長)
 今、知事が申し上げましたとおり、今回の事件を受けて、改めて通知というのはしておりませんけれども、知事からお話ありましたように、内部統制制度で、定期的に弁護士さんにも、例えば外部からの働きかけとか、そういうものがあれば、ご相談させていただいていますので、それによって日常的に対応しているということかと思います。
 
 
(記者)
 庁内の会議での挨拶とかでもしてないですかね。
 
 
(知事)
 庁議でもちろん言いました。この事件が起こった次の日あたりに庁議があったので、庁議ではだいたい30分から40分ぐらいしゃべりますから、その中で、この問題にも触れて、決して他人ごとではないと。県庁の方は皆さんにご協力をいただいてしっかりやっているけど、間違ってもこういうことがあってはならないと。山本県政ではとにかく絶対にこういうことは起こさないということは、しっかり皆さんに申し上げました。
 
 
●マイナンバーカード申請促進キャンペーンについて
(記者)
 すごく細かくてすいませんが、マイナンバーカードの関係で、500円のクオカードを(特設ブースの)利用者全員に(配布する)というのが、ちょっとだけ、性悪説的な感じなんですけど、申請しないのに、自分は持っているけど家族の相談で行って、クオカード欲しさに利用する人がいるのではと、ちょっと心配になったんですが。
 
 
(知事)
 それは、岡田DX推進監から。
 
 
(DX推進監)
 ご心配の点、私どももやはり懸念をしておりました。ただ、今回、性善説に立つという立場でおりまして、確かに少額ではありますが、そういった目的のために悪用というか、申請を偽る方もいらっしゃるかと思いますが、そういった方よりも、おそらくですね、普通に申請をするために来られる方の方が多いであろうということで、今回は性善説に立ってですね、県民の良識を信じて、こういった形にさせていただきました。
 
 
●経済と感染対策の両立について
(記者)
 コロナの警戒レベルを引き上げましたが、経済と感染対策の両立ということがずっと言われていますが、今回引き上げたことで、どういうふうに考え方が変わるのかお聞かせください。旅行支援の対応なども含めて聞かせてもらえればと思います。
 
 
(知事)
 今回、警戒レベルを「1」から「2」に引き上げた経緯と理由は先ほど説明したとおりです。
 警戒レベルを「2」に上げても、地域の経済活動を制限するような措置はありません。ただ、やはり、これだけ感染が増えてきているということでいうと、しっかりとそれを県民の皆さんに分かっていただくと。こういうある意味で言うと、警戒を呼びかけるという効果もありますので、そういうことも全体を考えて、2に上げたということです。
 今日の会見で発表する前に、12人の市長には全員電話しました。その時に一応ご説明して、とにかくこの上まで行かないように、ここから上がらないように、とにかく力を合わせてしっかり抑え込んでいきたいと、ご協力をお願いしますと申し上げて、電話で直接お話ができた市長さんは、一緒に頑張ろうと言ってくださったので、何とかここを抑えたいと。
 感染防止と経済活動を両立させるという考え方は変わりません。できる限り、経済活動は続けていくと。その中でいろんな工夫をしながら、あるいはいろんな対策をしながら、感染を抑えていくという流れです。
 
 
(記者)
 旅行支援については今のところ・・・
 
 
(知事)
 特にそれについて、今、「2」に上げたからどうということは考えていません。
 

知事メッセージ

 それでは最後に、知事からまた県民の皆さまにお願いを申し上げたいと思います。
 今日の会見で発表させていただきましたが、感染者数がかなり増えてまいりまして、病床使用率も4割を超えたということで、総合的な要素を勘案してですね、県全体の警戒レベルを「1」から「2」に引き上げるということにさせていただきました。
 そもそも群馬県はずっと(警戒レベル)「1」だったんですけども、群馬県より病床使用率が低い、例えば関東の近県も「2」だったということもありますし、ここは「1」で抑えたいという気持ちもありましたが、いろいろな要素を勘案して、2に引き上げるということにいたしました。
 これはですね、先ほど申し上げたとおり、ここから季節性インフルエンザが流行ってくるという見方もありますので、ぜひ皆さまにはですね、警戒レベルが「2」になっても行動制限みたいなものはないんですけども、それでも皆さまにはですね、これ以上レベルを引き上げることを防ぐためにもですね、ぜひ、今まで以上に、警戒のギアを上げていただいて、日頃のいろいろな活動に注意を払っていただければと思っています。
 ここからまた、もしかすると第8波になるのかと、今、第8波に入ったと判断するかみたいなご質問もありましたが、いずれにせよ、これが本格的な再流行といいますか、本格的な波になったとしても、これまでと同様、皆さまとしっかり力を合わせればですね、乗り越えていけると思いますし、その中で、県民の皆さまのご協力、特に事業者の皆さんのご協力もいただきながら、経済をしっかりと回し続けると。経済と感染防止をしっかりと両立すると。こういう方針でやってまいりたいと思いますので、ぜひご理解いただきたいと思います。
 そして、こうして感染者が増えて、病床使用率も上がってくると、さらにまたワクチン接種の重要性が増してまいりますので、今日もお願いをさせていただきましたが、ぜひですね、ワクチン(接種)についてはできるだけ早く検討していただきますように、ぜひワクチン接種をしていただきますように、最後に改めて知事の方から、県民の皆さまにお願いをしたいと思います。
 今日は40分ですっきり終わりましたが、記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これで今週の定例会見を終わりたいと思います。
  

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。