ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 第39回定例記者会見要旨(1月27日)

本文

第39回定例記者会見要旨(1月27日)

更新日:2023年1月27日 印刷ページ表示
■日時    令和5年1月27日(金)午後2時4分~2時59分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 17人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年1月27日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:3.29MB)

知事冒頭発言

発表項目
1.はじめに
​2.新型コロナ 対策本部会議結果
3.重要施策の方向性について
 (1)子ども医療費無料化の対象拡大について
 (2)県立小児医療センターの再整備について
​4.Gアナライズ&PRチーム「ギンヒカリ」分析結果
5.今週の直滑降ストリームについて

 

質疑応答はこちらをクリック

 

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきます。

 まずは、鳥インフルエンザについてご報告させていただきます。

 すでに発表しておりますが、昨日、前橋市内の農場で鳥インフルエンザが疑われる事案が発生し、本日、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜を確認いたしました。県内の養鶏場での発生はこれで3例目ということになります。今週の25日、県内2例目の疑似患畜の殺処分が終了し、今、引き続き必要な防疫措置を行っている中で、3例目の発生ということになってしまいました。

 知事として最大限の警戒を呼びかける中で、感染を抑え込むことができなかったことを大変残念に思っています。今後、畜産農家の方々や関係の皆さまと協力して、迅速かつ的確に防疫措置を実施し、これ以上感染が拡大しないように、しっかりと対応してまいりたいと考えています。

 なお、今月18日に発生していた県内2例目の事案については、先ほど申し上げたとおり、25日に殺処分が終了し、現在農場及び施設の清掃等の作業を実施しています。28日には農場の防疫措置も完了する見込みとなっています。

 殺処分した羽数は44万7,959羽ということで、殺処分終了時点での従事者数は、県、自衛隊、前橋市、JA、建設業協会など、累計で3,576人になっています。まだ防疫作業は続いておりますが、ご協力いただいているすべての皆さまに、知事として改めて感謝を申し上げたいと思います。

 今回、19日から22日までの間、災害派遣要請を行った陸上自衛隊第12旅団の旅団長に対しては、私から直接お礼の電話をさせていただきました。浜田防衛大臣には、お礼を今日申し上げようと思っております。

 まずは、2例目3例目の防疫措置をしっかりと進めたいと思いますが、これ以上の発生を防ぐためにも、関係機関と速やかに調整した上で、県内の農場に対して、予備費や既決予算を活用し、消石灰を配布することといたしました。また搬出制限、移動制限で影響を受けている農家の経営支援も行ってまいりたいと思っています。

 県内の農場主の皆様におかれましても、引き続き飼養衛生管理基準の遵守徹底をお願いしたいと思います。

 それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。

 本日の主な内容です。今日は「新型コロナ対策本部会議の結果」「重要政策の方向性」「G-アナライズ&PRチームの分析結果」などについて発表させていただきます。

 

2.新型コロナ 対策本部会議結果

 まずは、新型コロナ対策本部会議の結果です。昨日、第101回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。警戒レベル等について検討を行いましたが、すでに報道で、ご存知だと思いますけれども改めて結果をご報告したいと思います。

 スライドをご覧ください。全県に適用されている県のガイドラインに基づく警戒レベル2を継続することといたします。期間については1月28日土曜日から2月10日金曜日までの2週間ということにさせていただきます。

 それでは、今回の決定に至った理由を説明したいと思います。

 まずは新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめました。

 直近1週間の新規感染者数は、本日の790人を含めて、7,306人になりました。先々週、先週に比べて減少傾向にあることは明らかだと思います。

 続いて、警戒レベル以降の判断基準である医療提供体制の状況です。

 スライドをご覧ください。病床使用率は42.7%で、ようやく4割台前半まで下がってまいりました。そして、重症病床使用率は21.6%ということで、人数にすると8名になります。

 なお病床については、先週末新たに2床を追加いたしました。現時点で698床で運用させていただいています。今後、類型の見直しが行われた場合には、より多くの病院で受け入れができる体制を整える必要があります。引き続き、医療機関の皆さまには、ご協力をお願いしたいと考えています。

 以上のとおり、感染状況はピークを超えて減少傾向になっています。病床使用率も先ほど申し上げたとおり40%台まで下がってまいりました。しかしながら、医療提供体制への負荷はまだまだ高いと認識しています。

 こうしたことを総合的に判断し、現状の警戒レベル2を継続することといたしました。なお、警戒レベル2における要請内容は変更ありません。引き続き基本的な感染防止対策をお願いしたいと思います。

 

3.重要施策の方向性について

 続いて、重要施策の方向性について発表させていただきたいと思います。

 現在、来年度予算の編成作業が大詰めを迎えております。群馬県が目指すべき大きな方向性について、年明け以降、相当の時間をかけて議論を重ねてまいりました。こうした中で、これまで県議会、市長会、町村会を含む多くの方々からご要望いただいてきた件について、県として、大きな方向性を決定いたしました。この点をご報告したいと思います。

 

(1)子ども医療費無料化の対象拡大について

 まずは、子ども医療費の無料化です。子ども医療費については、現在市町村と協力して、中学校卒業までを無料としているところですが、このたび県としての新たな方針を決定いたしましたので、発表させていただきます。

 県では、現在、自己負担なし、所得制限なし、窓口支払いなしで、中学生まで無料としている子ども医療費について、対象を拡大いたします。高校生まで無料にしたいと思います。

 スライドをご覧ください。子ども医療費助成制度の概要です。

 子ども医療費の助成制度については、子育て世帯の負担を軽減し、子どもたちが安心して必要な医療が受けられるよう、医療保険の自己負担額を県と市町村で、2分の1ずつ助成する制度です。

 群馬県では、昭和48年にこの制度を開始し、平成21年からは対象範囲を中学校卒業までに引き上げました。県内どこに住んでいても子どもの医療が無料で受けられるようにしてきたということです。

 次のスライドをご覧ください。現在、全国の47都道府県のうち、入院通院ともに、中学生まで医療費を助成しているのは13都府県あります。これ以外の都道府県は「小学生まで」か「就学前まで」助成対象になっています。

 そして、この13都府県のうち、自己負担や所得制限などの条件を設けていないのは、実は群馬県と沖縄県だけなんですね。現状でも、すでに全国トップクラスの充実した使いやすい制度になっていると自負をしています。

 一方、県内の市町村においても独自に財源を確保して対象を高校生まで拡大するところが増えてきています。

 こうした状況のもとで、多くの市町村長の方々から「県として一律の支援が必要ではないか」、「ぜひそうしてくれないか」というご要望をいただいております。また、県議会からも同様の要望がなされております。こうした要望を知事として真剣に受け止め、検討を重ねてまいりました。

 こうした中、今週23日に岸田総理が施政方針演説で、「急速に進展する少子化により、我が国は社会機能を維持できるかどうかの瀬戸際に置かれている」という強い危機感を示されました。子ども・子育て政策への対応は待ったなしということで、先送りの許されない課題だと思います。政府としても、少子化対策に本格的に取り組む姿勢を示しておられます。

 加えて、子ども服で有名なミキハウスが2017年に実施した民間の調査ではありますが、ご存知の方もおられるかもしれませんが、関東1都6県の中で、群馬県が子育て満足度第1位というデータもあります。特に、子ども医療費助成の満足度が高いという意見が多くて、これは、群馬県の子育てしやすい環境が評価されているのではないかと我々は分析しています。

 また、ふるさと回帰支援センターが実施する昨年の移住希望地ランキングでは、皆さんご存知だと思いますが、過去最高の5位にランクされました。これをさらに上げていくためにも、全国トップクラスの子育て環境をさらに充実させていきたいと考えています。

 以上を踏まえ、厳しい財政状況のもとでありますが、今回の決断に至りました。

 高校生まで助成対象とする県は、実は、いずれも自己負担などの条件がありますけども、高校生までを助成対象としている県は現状で、福島県、鳥取県、それから静岡県の3県があります。さらに言うと、東京都などでも高校生まで拡大する方針だと伺っています。この流れは、今後ますます加速していくのではないでしょうか。

 しかしながら、先ほど申し上げたとおり、群馬県の場合は、所得制限なし、自己負担なし、窓口での立て替え払いなしということで、この状況のままで対象年齢を拡大しますので、調べてみましたが、これは先行自治体でも例がない取り組みだということが分かりました。つまり、使いやすさという点では、全国でトップの制度になると自負しています。

 今回の対象年齢の拡大については、県内すべての市町村が同じ条件で取り組めるようになった時点で開始したいと考えています。現時点で具体的な時期はお示しできませんが、なるべく早く実施できるように必要な調整を進めてまいりたいと考えています。なお、すでに高校生までの医療費無料化を実施している市町村に対する県の補助についても、時期をそろえて開始したいと考えています。何卒、この点、ご理解をいただきますようにお願い申し上げたいと思います。

 今回、県全体で一律に実施するということで、先行していた一部の市町村の負担が軽減されることになります。該当市町村におかれましては、この分の財源を活用し、ぜひ、その分さらなる子育て支援の充実に取り組んでいただくことを期待しております。

 少子化対策の成果をすぐに出すというのは本当に難しいことだと思いますが、今後も、市町村や関係団体、民間企業等と連携し、取り組みを進めてまいりたいと思います。

 

(2)県立小児医療センターの再整備について

 次に、小児医療センターについて、ご報告したいと思います。

 群馬県病院局が開設・運営している子どもの専門病院「群馬県立小児医療センター」について、新たな方針を決定いたしました。これについても発表させていただきます。

 群馬県立小児医療センターは、建て替え再整備を行うという方針を県として決定いたしました。そこに向けて、必要な予算のうち、まずは再整備の基本計画、マスタープランの策定に必要な費用を来年度の当初予算に計上させていただきたいと思います。

 それでは、今回の決定に至った理由等について、ご説明いたします。スライドをご覧ください。小児医療センターの概要に関するスライドです。

 小児医療センターは、群馬県唯一の子ども専門病院として、昭和57年に、当時の北橘村、今の渋川市に開設して以来、40年が経過しています。

 この間、小児・周産期医療の三次医療機関、つまりは「群馬県の小児・周産期医療の最後の砦」として、群馬県の子どもたちの健康と成長を支えてまいりました。

 また、NICUなど、産科と新生児科の両者において、高度な医療を提供できる総合周産期母子医療センターとして県内で唯一無二の存在となっていると言っていいと思います。

 一方、小児医療センターでは、開設後40年が経過し、建物や医療機能の面で様々な課題が顕在化しています。

 建物の面では、頻発する雨漏りをはじめ、電気や給排水設備等の老朽化が大変深刻になっています。修繕だけでは対処しきれない問題もあり、このままでは、診療の提供にも支障をきたしかねない状況になっていました。

 医療機能の面では、子ども専門病院ではありますが、ゆえにやむを得ない部分もあるとはいえ、小児患者以外への対応が困難という課題もあります。具体的には、それまでかかりつけとして受診を続けていた患者の方であっても、成人期に達してからは診ることができないケースがあったり、周産期の母親に十分な医療を提供できなかったり、具体的には、こうした課題があります。

 この問題に対しては、私自身、前回知事選の際に掲げた政策集の中で、「小児医療センターの機能強化、母体を含めた周産期医療の体制を整備」と問題提起をしています。さらに知事就任直後に、小児医療センターを視察いたしました。当初から、実は懸案事項として捉えてまいりました。今まで、何となく結論が先延ばしされてきた感もあり、私の決断で、この問題をしっかり前に進めていきたいと思っていたところです。

 しかしながら、新型コロナや豚熱が猛威を振るい、その対応に忙殺されていることもあって、なかなか思うように、今まで議論を先に進められない状況が続いていました。

 一方で、これまで県立病院の未来を考える有識者会議の場で慎重にかつ抜本的な議論を行ってまいりました。その後、令和4年1月に取りまとめられた報告書を受けて、県としても関係者と度重なる協議を行い、熟慮に熟慮を重ね、内々に、様々な選択肢をずっと検討してまいりました。

 加えて、県議会においては、皆さんご存知だと思いますが、昨年12月の第3回後期定例会で、小児医療センターの方向性について、早期の結論を求める決議が採択されました。

 こうしたことも踏まえて、一刻も早く今後の方向性を示すことが求められておりました。

 そして今回、新型コロナが徐々に落ち着き始めたこのタイミングで、状況を総合的に勘案し、小児医療センターを再整備する方針を決定させていただきました。再整備の詳細については、来年度以降、「基本構想マスタープラン」として具体化していく予定です。

 今回の再整備によって、今後も県民のニーズに応じた役割機能を果たせるように、小児・周産期医療の充実強化を進めてまいりたいと考えております。

 以上、この大きな方向性について2点ご報告を申し上げました。この2点については、県民の皆さんの生活への影響も大きいですし、とにかく財政的な負担を考えても、決して軽いものではないと思います。しかしながら、今回の決断が、県の明るい未来に繋がる、県民の皆さまの幸福度向上に繋がると知事としては確信しています。関係の皆さまにご理解をいただけるように、これからまた政策の実現に向けて、県庁一丸となって取り組んでまいりたいと思います。

 

4.Gアナライズ&PRチーム「ギンヒカリ」分析結果

 続いて、「Gアナライズ&PRチーム」による報告です。

 私が知事に就任して以来、群馬県産の農畜産物について、健康などに関わる成分を科学的に分析し、その結果を販売促進等につなげていくために、Gアナライズ&PRチームによるプロジェクトを推進してまいりました。スライドをご覧ください。思い出していただきたいと思いますが、Gアナライズ&PRチームではこれまで、「やよいひめ」とか「豚肉」とか、スライド(に記載の)六つの品目について、分析を行ってまいりました。

 7回目となる今回は、「ぐんまのサーモン ギンヒカリ」について、報告いたします。

 群馬県はご存知のとおり海がありません。しかしながら、恵まれた自然環境を活かし、古くから川や湖などで、漁業と養殖業が営まれてまいりました。今回発表する「ギンヒカリ」は、養殖業の主要な魚であるニジマスを高付加価値化するために、水産試験場が10年以上かけて開発した特別なニジマスです。県内の温泉旅館とか飲食店などを中心に出荷され、高級食材として高い評価を得ています。

 今回、そんなギンヒカリの味や香り、健康成分などを分析することで、これまでの評価を裏付ける数値的なエビデンスを取得し、レポートにまとめさせていただきました。セールスポイントを端的に表現すると、「さっぱり、ヘルシー!魚が苦手な方にもオススメ!『ぐんまのサーモン ギンヒカリ』です。

 それでは分析結果の詳しい中身については、Gアナライズ&PRチームの渡辺さんから、お願いしたいと思います。

 

(Gアナライズ&PRチーム)

 群馬のサーモン 「ギンヒカリ」の分析結果をチームでまとめましたので、代表して報告させていただきます。

 まず、ギンヒカリの説明に入る前に、ニジマスという魚について簡単にご説明します。

 川魚と知られるニジマスは、サケ科の魚で、北アメリカ東部などを原産としております。現在では、国内のいたるところで養殖されるようになり、食用として、また釣り用として大変人気の高い魚です。群馬県では、吾妻や利根沼田地域を中心に、最も多く養殖される魚となっており、生産量は年間約150トンで全国7位となっております。

 この後紹介するギンヒカリも、実はこのニジマスという魚に当たるのですが、ギンヒカリの生産量は、本県のニジマス生産量の約13%を占めております。

 続きまして、ギンヒカリがどのような魚かを簡単に説明します。

 一般的に、普通のニジマスは2年で成熟するのに対し、ギンヒカリは3年で成熟する、群馬県水産試験場が開発した特別なニジマスを使っております。この特別なニジマスは、成熟が普通のニジマスより1年遅いことで、普通のニジマスが成熟して、肉質を落とす期間でも上質な肉質を維持したまま大型化するという、食用に適した特徴を持っております。県は10年以上かけて、この特別なニジマスを増やすことに成功しました。

 また、多くのご当地サーモンが染色体を操作して作られているのに対し、この特別なニジマスはナチュラルな魚づくりにこだわり、染色体操作を行わない「選抜」という手法を用いて生産しております。

 そしてこのニジマスが、「群馬県水産試験場で厳選された卵や稚魚であること」「鮮やかな赤い身にするために、抗酸化作用のある天然色素アスタキサンチンが配合された餌を3カ月以上与えること」「体重1キロ以上であるということ」の三つの条件を満たすことで、初めてギンヒカリを名乗ることができるようになります。

 それではここから、今回行いました分析結果について、「ぐんまのサーモン ギンヒカリ」の強みを中心にご紹介します。こちらのスライドをご覧ください。

 まずギンヒカリは、「魚特有の嫌な匂いや余計な脂がなく、あっさりとした味わい」と昔から定評がありましたので、その評価を確認するために、官能評価分析を行いました。

 この図(モニター資料の図)はギンヒカリと、私たちにとって最も一般的なサーモンである「トラウトサーモン」と、「アトランティックサーモン」、さらに他県を代表するご当地サーモンである「A」と比較した分析結果になります。その結果、ギンヒカリは、生臭さや脂っぽい匂いが少なく、味わいは、さっぱり、すっきりで、身の締まりもよいという結果が得られました。今回の結果から、ギンヒカリの食味は、さっぱり、すっきりという特徴があり、普段よく食べるサーモンとは一味違う独自の味覚が楽しめる魚であるということが分かりました。

 次に、子どもが苦手とする理由の一つに挙げられる匂いについて調べるために、香気成分の分析を行いました。その結果、ギンヒカリは魚特有の刺激臭や不快な匂い等のマイナスの要因が少ないだけではなく、甘い香りやフルーティーな香りといった特徴的な好ましい香りが検出されました。これらの分析結果から、ギンヒカリは魚の独特な生臭さや脂っぽい匂いが少ないので、お魚が苦手なお子さんでも食べやすい魚であると考えられます。

 続きまして、ギンヒカリの健康に関わる成分について分析を行いましたので、ご紹介いたします。

 こちらの図(モニター資料の図)は、各サーモンの脂質含有量とエネルギーを比較したグラフとなっております。脂質含有量から見てみますと、ギンヒカリは他のサーモンと比較し、明らかに脂質含有量が低いという結果となりました。また、エネルギーにつきましても、他のサーモンよりも低い値となりましたので、ギンヒカリは低脂質・低カロリーで、とてもヘルシーな魚であることが分かりました。また、この脂質含有量が低いという特徴が、先ほどの官能評価の「脂っぽい匂いの少なさ」や、「さっぱり、すっきりとした味わいである」という評価にも反映されていると考えられます。

 続きまして、他の食品にはほとんど含まれていないことから、魚の栄養成分の中で最も注目されているDHAやEPAといった、「オメガ3(スリー)脂肪酸」について分析を行いました。

 このDHAやEPAは、子どもの脳の発育や中性脂肪の低下、そして、中高齢者の記憶力の維持等、健康によい効果が様々な報告から明らかになっている重要な栄養素です。しかし、DHAやEPAは脂質を構成する脂肪酸の一種に当たりますので、脂質含有量が低いギンヒカリは、この重要な健康成分が少ないのではという懸念があるかと思います。

 そこで、各サーモンの脂肪酸組成の割合を分析してみました。その結果がこちらのスライドになります。分析の結果、ギンヒカリの脂肪酸は他のサーモンに比べて、DHAの割合が20%と大変高いことが分かりました。そのため、ギンヒカリは、低脂質・低カロリーのまま、他のサーモンと同等量のDHAを摂取することが可能な、健康にとてもよい魚であると考えられます。

 以上から、「さっぱり、ヘルシー!魚が苦手な方にもオススメ! ぐんまのサーモン『ギンヒカリ』」とまとめさせていただきました。

 ギンヒカリは養殖がとても難しく、生産者の方が1尾1尾を丁寧に育てるため、生産量は決して多くないのが現状です。しかし、群馬県のきれいでおいしい水を使って育てたギンヒカリは、海の魚に負けない特徴と魅力を兼ね備えております。今後は、海なし県の群馬県でこんなにすばらしい魚がいるということを、魚好きの方はもちろんですが、今まで魚が苦手だという方も含めて、多くの人に知ってもらうため、今回明確となったギンヒカリの強みを中心にPRしていきたいと考えております。以上で説明を終わりにします。

 

(知事)

 渡辺さん、ありがとうございました。

 今の渡辺さんの発表にあったように、ギンヒカリは魚独特の生臭さがなくて、すっきりした味わいだということが科学的に証明されました。魚が苦手な方にも、ぜひご賞味をいただきたいと思っています。また、最大のセールスポイントは、脂肪の量が少く低カロリーなのに、魚以外では摂取しにくいオメガ3(スリー)系脂肪酸の含有割合が高い、ヘルシーな魚ということになります。

 これ、分析してみていいことしかないですよね。やっぱり、ギンヒカリはすごいサーモンだということを再発見、我々再認識して、今、一生懸命頑張って生産していただいている方々もおりますが、どうやってこの生産量を増やしていくかという課題もありますけれども、しっかり取り組んでいきたいと。今回の分析で見出した特徴・強みを最大限に活用して、さらなるブランド力の強化を目指していきたいと思っています。

 また、ギンヒカリの他にも、釣り専用に開発されたニジマスの「ハコスチ」というのがあるんですよね。これも引きがものすごくいい魚だということで、釣りマニアの間では非常に有名なんですけども、今現在、3番目のブランド魚の開発も行っております。将来的には、こうした魚を合わせて、海なし県・群馬の「サーモン軍団」みたいな形でPRしていくことも予定しておりますので、どうかご期待をいただきたいと思います。

 なお、G-アナライズ&PRチームでは、引き続き、県を代表する農畜産物の分析を進め、新たな知見が得られましたら、その都度、会見等で報告してまいりたいと思います。

 

5.今週の直滑降ストリームについて

 最後に、今週の直滑降ストリームです。スライドをご覧ください。

 今週のゲストは、先週に引き続き、モデル兼アイドルプロデューサーの、館林市出身の木村ミサさんです。

 後編の対談では、Tiktokで視聴回数が、現時点で6億回超えているでしょうか、この6億回を超えている楽曲、FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)の「わたしの一番かわいいところ」という楽曲があるんですけど、このプロデュースをしているのが木村さんなんですね。木村さんから振付を教えてもらって、この後編の対談の中で、少し一緒に踊っています。

 Tiktokで話題となるように、非常に戦略的にうまく考えられた振り付けで、とても楽しい振り付けなので、ぜひ皆さまにご覧いただいて、一緒に踊ってみてください。

 前編・後編を通じて、まさに群馬県が育成を目指す「始動人」の1人である木村さんに、これから群馬県が「クリエイティブの発信源」となるためのヒントをいろいろとお伺いしております。

 本日13日(正しくは「27日」)金曜日の19時から、Youtubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひご覧ください。

 ということで、今日は盛りだくさんですけども、私の方からは以上です。ここから、皆さんの方でご質問等あれば、お伺いしたいと思います。

 質疑応答

●子ども医療費無料化の対象拡大について

(記者)

 知事からの説明でもあった、県内一律で高校生まで医療費無料化するという施策についてなんですけれども、県が一律支援することによって、どれぐらいの費用を見込んでいるんでしょうか。それと、県内ですでに独自に高校生まで無料化している市町村があるということですけど、その数が分かれば教えてください。

 

(知事)

 (健康福祉部)副部長の方から。

 

(健康福祉部副部長)

 高校生世代まで(医療費無料化を)拡大しますと、(県の)必要経費がどれぐらい増えるかということにつきましては、現在、中学生までの医療費(無料化)をやっておりますけども、それと同じ条件、先ほど知事が申し上げましたように、「所得制限なし」「自己負担なし」「窓口支払いなし」でやりますと、県予算としては1年で、最大8億円程度の増額を見込んでおります。

 現在、高校生世代まで(無料化を)拡大している市町村、県内でもいくつかございます。令和5年の1月1日時点ですと、入院と通院を別々にやっているところもありますので、入院をやっているところは18、通院は9です。令和5年度中に実施する方向で予定をしているところにつきましては、入院が30、通院が29という形になっております。

 

●小児医療センターの再整備について

(記者)

 小児医療センターの再整備については、どの程度の整備費を見込んでいらっしゃるんでしょうか。

 

(知事)

 病院局長の方からまずお答えいたします。

 

(病院局長)

 まだマスタープランを作る段階ですので、病院の規模ですとか、機能によって大分変わりますので、そのような試算はまだしていない状況でございます。

 

(記者)

 今後の整備のスケジュールについても同様ということでしょう。

 

(病院局長)

 そうですね。それも含めて、来年度以降のマスタープランの中で決めていくという形でございます。

 

●鳥インフルエンザ対策について

(記者)

 鳥インフルエンザについて3例目が出たということで、今後、4例目を何としても食い止めないといけないということで、その飼養衛生管理の徹底であるとか、消石灰を配布するとか、そういったことをされると思うんですけど、それ以外にも県としてできることはあるのかどうか。それと、移動制限とか搬出制限を受けている農家への対策というのはどういうものを考えていらっしゃるんでしょうか。

 

(知事)

 農政部長の方から。

 

(農政部長)

 まず、4例目、5例目を出さないための県としての対策ということですけれども、基本的にはやはり、飼養衛生管理の徹底が最も大事なことかと思いますので、これまでも、養鶏農家の皆さんは努力をしているわけですけども、より一層、また県も協力しながら、飼養衛生管理の徹底に取り組んでいけるように支援をしていきたいと考えております。

 

(記者)

 移動制限とか搬出制限を受けている農家への支援は?

 

(農政部長)

 制限を受けていて損害が出ている養鶏農家の皆さんに対する支援につきましては、国とも連携しながら支援できるように進めてまいりたいと考えております。

 

●新型コロナの感染症法上の分類変更について

(記者)

 新型コロナについてなんですけれども、先日、政府の方針として、春にも感染症法上の分類を5類に引き下げることが決まりましたけれども、今日これから、5月8日から引き下げるということが決定される見通しです。まず、この時期が決まったことへの受け止めと、5月8日ということが前提になりますけれども、あと3カ月、県としてどのように準備していくか教えてください。

 

(知事)

 この質問は以前にも記者さんからあった覚えがありますが、まず一つは、政府が新型コロナウイルスの感染症法上の扱いを5類に移行するという方針を決定したことは、知事として評価しておりますし、こういう方針になっているということは賛成ですし、歓迎したいと思っています。

 ただそうは言っても、制度が移るということになると、もうご存知のとおり、公費負担をどうするんだとか、移行期のいろいろな課題も出てきますので、とにかく国のこの大きな方針にはもちろん全面的に賛成ですが、やはり明確な方針をしっかり示してもらうということが混乱を防ぐことになるので、しっかり国は明確な方針をまず示していただきたいと思っています。

 5月、もう具体的な日にちが決まったということについても、もちろん大変望ましいことだと思っていまして、個人的にはもっと早くてもいいんじゃないかみたいなところもありますが、そこはやはり、さっき言ったように、5類に変えていくことによるいろんな課題というのもあるので、これは当然、政府としても、医療関係者の皆さんのご意見も聞きながら慎重にやるということなんだと思うので、そこはしっかり準備期間をとってやっていただければいいのかなと。

 群馬県としては、さっき言ったように、しっかり国に明確な方針を出していただいて、それに沿って、我々も、医療関係者を含め、関係者とよくご相談しながら、しっかりソフトランディングさせていく努力をしたいと思いますが、政府がしっかりこういう方針を決定していただいた、いろんな意見はあると思いますが、そのことは評価したいと思っています。

 

●子ども医療費無料化に係るペナルティについて

(記者)

 子ども医療費無料化の関係で、現在、中学生までの医療費無料化で、償還払いでないと国から交付金のペナルティ措置(国民健康保険国庫負担の減額)があると思うんですけれども、今回の対象拡大で、どれくらいペナルティが拡大するのかということと、そのペナルティに対する思いをお聞かせください。

 

(知事)

 (健康福祉部)副部長の方から。

 

(健康福祉部副部長)

 国保医療費のペナルティにつきましては、現在の予算においては、大体4億円ぐらいがそれに該当するかと思っておりますが、今回(医療費無料化の対象を)拡大することによっていくら増えるかということについてはまだ(具体的に)試算しておりません。

 

(記者)

 知事としての思いは?

 

(知事)

 今言ったとおりの流れなので、いろいろと制度の課題はあると思いますが、我々としては、先ほど申し上げたとおり、今回財政負担もあったり、今言ったペナルティもありますけども、こういう政策に踏み込むことによって、おそらく群馬県が全国で最も、この分野では手厚い制度を始めるということで、やはりそのメリットというのは、いろんな課題をはるかに超えていると思いますし、やはり県民の幸福度を上げるという点で言うと、これは大きな一歩だと思っています。

 

(記者)

 県民の幸福度の話もありましたけれども、県民幸福度の調査で最も大切にする指標として、自分の健康というのが一番高かったと思うんですけれども、そこら辺もこの政策決定には関係していますか。

 

(知事)

 以前この会見で申し上げた記憶がありますけども、今年は特に、県民の幸福度を上げるという原点にしっかり立ち戻って、一つ一つの事業を展開するということを申し上げておりますので、今、記者さんがおっしゃったように、県が3月に行った初めての幸福度に関する調査で、県民が幸福の基準にしている最大のものは「健康」ですから。そういうことももちろんしっかり頭に置き、さらにはさっき言った、岸田政権が少子化対策に全力を挙げるという流れもよく踏まえて、今回のことを決断したということで、非常に時代の流れにも合致しているんじゃないかと思っています。

 

●小児医療センターの再整備について

(記者)

 小児医療センターなんですけれども、単純な建て替えというよりは、機能を強化するための建て替えというような認識でよろしいんでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ。病院局長から。

 

(病院局長)

 まず、建物が40年経っているということで、老朽化が著しいということでございます。それから、今おっしゃいました機能強化というのももちろんございます。それから3点目としてあえて挙げるとすると、医師確保の面も大きいかと思います。やはり新しい病院には、ドクターが集まりやすいという面がありますので、大きくこの3点を考慮しながら、再整備に向けて進んでいきたいと思っております。

 

(記者)

 追加する機能追加なんですけれども、先ほど知事もおっしゃっていましたけれども、少し大きくなっても診られるような機能を追加していきたいという認識でよろしいでしょうか。

 

(病院局長)

 そうですね。大人の診療科とうまく連携できるような病院としたいと考えております。

 

(記者)

 マスタープランができるまで、いつ壊すとか、そういうところもまだ全然見通せない状況でしょうか。

 

(病院局長)

 そうですね。どこまで医療機能を盛り込むかとか、医療需要動向等を全部調べましてマスタープランを作っていきますので、今の段階ではまだ未定ということでございます。

 

●新型コロナの5類移行について

(記者)

 先ほど質問があった5類への移行に関して、マスクの着用ですとか大規模イベントなども議論されていますけれども、期待するところだったり懸念するところがあれば教えてください。

 

(知事)

 マスクについて、これを緩和するというのは正しい判断だと思っています。例えば公園でもみんなマスクをつけているし、ジョギングしている人もマスクをつけているし、犬の散歩をしている方々もマスクをつけているので、こういうことについては、ちゃんと距離を取っていれば大丈夫だということを、もうちょっと県としても周知していかなければいけないと思っていたぐらいですから。やはり、国がある一定の基準を定めて、マスクの基準を少し緩めていくというのが正しい流れだと思いますし、やっぱり世界もそういうトレンドだと思うので、ぜひこれをやっていただきたいと思っています。

 

(記者)

 (5類に引き下げることについて)何か懸念点とかありますか。

 

(知事)

 懸念というのは、今言われている、例えば公費負担の問題とか、いくつか現状を変えるわけなので、少しいろんな課題はあると思いますけれども。これはしっかり国の方で方針を示していただいて、県としてもそれに合わせて調節をしていけばソフトランディングさせられるんじゃないかと思っています。

 

●子ども医療費無料化の実施時期について

(記者)

 子ども医療費無料化についてちょっと確認です。知事は先ほど「なるべく早く」というところでしたけども、今回、このことを記事にする場合に、来年度中には実施するとかそういう実施の時期というのは、言えるものなんでしょうか。

 

(知事)

 (健康福祉部)どうぞ。

 

(健康福祉部副部長)

 実施の時期についてなんですけれども、先ほど知事からございましたように、県としてはすべての市町村で足並みをそろえて、高校生世代まで拡大したいと考えております。現状では、先ほども申し上げましたとおり、実施の方針が明らかになっていない市町村などがありますので、そういうことをまず調整をしてからという形になろうかと思いますけれども、なるべく早く実施したいと考えてございます。

 

(知事)

 今、明確にいつとは言えないんですけれども、できるだけ早く実施できるように努力していきます。今言ったような、情勢というか、状況を勘案した上でやっていきたいと思います。

 

(記者)

 そうすると、例えば来年度中に目指したいみたいなニュアンスであればいいですか。それも駄目でしょうか。

 

(知事)

 来年度中みたいな感じじゃないですね。できるだけ早くだから、できるだけ早く。来年度中にもって言っても、できるだけ早くだから、目標としては。

 

●小児医療センターの再整備について

(記者)

 小児医療センターの関係で、何点か確認したいんですけれども。一応、大事なことなので確認なんですが、場所を移して全面建て替え整備というんじゃなくて、北橘の場所で建て替え整備という理解でよろしいのでしょうか。

 

(病院局長)

 それも含めて、マスタープランの中で決めるということなんですけども、できれば、せっかく新しい病院を作るので、機能的にも建物的にもベストなものを作っていきたいという形でマスタープランを作っていきたいと思っております。

 

(記者)

 場所はあそこ(現在建っている場所)じゃなくて違う選択肢になる可能性もあるということでしょうか。

 

(病院局長)

 選択肢はいろいろ考えております。現地建て替えやあるいは別のところという選択肢も含めて、マスタープラン中で決めていくということでございます。

 

(記者)

 もう1点だけすいません。知事に伺いますけれども、知事からお話がありましたように、県庁内部で様々な検討がされてきたと、有識者会議の報告書が出されてから検討を重ねてきたということですけれども、全面建て替えというご判断に至った理由というか、いろいろ有識者会議の中では、総合病院との診療機能の統合とかいろんな選択肢があったと思うんですけれども、その中で、全面建て替えというご判断をされた理由について、改めて教えていただきたいと思います。

 

(知事)

 まず、さっき申し上げたとおり、この小児医療センターの建て替え問題は、知事になった後ずっと私の中では懸案事項だったんですよね。自ら視察をしてみて、さっき記者さんからも、機能強化みたいな話があったけど、もう今の状態だったらとても無理だと思うので、これはやはりできるだけ早く建て替えをしたいと思ったんですけども、そこはもう記者さんご存知のとおり、非常にお金のかかる話なので、財政的なことも考えなければいけないし、今病院局長が言ったように、いろいろ関係者の思惑もあったり、いろんな考え方がある中で、そこは拙速にはできなかったということで、しかももう一つ言うとすると、もうコロナ対策等々に忙殺されたということもあるので、新しい提言が出たところを踏まえて、今までの議論もいろいろ分析し、あるいは関係者の皆さんの気持ちも、まだ具体的にはこれからですけど、だんだんそろってきたかなという総合的な判断で、このタイミングで踏み切れるかなということで今日の発表になったということです。

 

●コロナ後遺症に関する県の調査結果について

(記者)

 もう1点だけすみません。ちょっと別件の話なんですけれども、昨日コロナ後遺症に関する県の初の調査が発表されまして、36%の方が後遺症と思われるような症状があったという話でした。データの見方はいろいろあると思いますけれども、後遺症のこの調査の結果に対する知事の受け止めと、あと今後の対応について何か考えられていることがあれば教えていただければ。

 

(知事)

 まず健康福祉部の方から。

 

(健康福祉部副部長)

 まずは健康福祉部からですけれども、お話いただきましたように、昨日発表いたしました「コロナ後遺症に関してのアンケート調査」ですが、5千人を無作為抽出してアンケートをして、447人からご回答いただきまして、そのうち36%の方が後遺症と思われる症状があったという回答がございました。また、今回そのコロナの罹患後症状については特有の症状がなく、様々な症状があったり、症状が継続する長さというのは様々でしたけれども、受診しなかった方の理由として「受診先が分からなかった」というような回答もございました。こうしたことから、患者の既往歴などを把握しているかかりつけ医とか、身近な医療機関をしっかり受診していただけるように、(県としても)情報発信というのをしっかりと強化したいという形で考えてございます。

 

(知事)

 私の感覚、感想ということですけど、もちろんある程度の後遺症があるというような話はあちこちであって、いろんなデータがある中で、群馬県でもこういう調査ができて、ある程度実態が明らかになってきたというのは、これは意味のあることだと思っています。それで、やはり今、(健康福祉部)副部長が言ったように、この後遺症が3割ぐらいあるということを踏まえて、どうやって対処していただくのがいいのかということをしっかりお伝えをするということですよね。やはり後遺症の問題もちゃんとよく実態を把握して、やはり県民の皆さまに伝えていくということが大事だと思っています。ただ、そのことと、ワクチン接種をしていただくということのメリット・デメリットをよく考えていかなければいけないということで、やはり全体として言うと、オミクロン対応のワクチンを打っていただくということは、全体として言うとメリットの方が大きいと(思います)。やはりこれは知事として県民の皆さまに、これからのいろんなことを考えても、できるだけ早くこのワクチン接種を済ませていただきたいなというのが私の感覚です。

 よろしければ、さっき冒頭申し上げた説明の中で訂正がありまして、直滑降ストリームで本日13日の19時からと言った覚えがあるんですけれど、今日は27日でした。すいません。27日の金曜日の間違いですので訂正をさせていただきます。

 

~知事メッセージ~

 それでは最後に知事の方から県民の皆さまに直接お話をさせていただきたいと思います。今日の会見でも申し上げましたが、第8波がようやく減少傾向に入りました。一時は7割を超えたこともあった県内の病床使用率も4割前半ぐらいまで落ち着いてまいりました。これは現場で本当に頑張っていただいている医療関係者の皆さんのご努力、さらには、県民の皆さま一人一人の感染防止対策に対するご協力によるものだと思います。それについて心から感謝を申し上げたいと思います。

 ただ、今日も申し上げましたが、病床使用率が落ち着いてきたと言っても、実際に一つ一つの現場を分析してみると、例えば医療機関におけるクラスターの発生というのは依然として止まってないという状況がありますし、さらには、その救急搬送困難事例というのもありますし、依然として外来、救急、ここは相当負担がかかっているということですので、とにかく医療のひっ迫を招かないように引き続き県民の皆さまには、毎回毎回同じことを申し上げますが、感染防止対策へのご協力をお願いしたいと思います。

 同時に、やはり経済を一緒に回していかなければいけないという中でいうと、今日もご質問がありましたが、岸田総理が今春、5月8日に新型コロナウイルスの感染法上の扱いを5類に移行させるという大きな方針を、いろいろ反発や、いろんな意見もあると思いますが、決断をしていただいたことは、知事として私は高く評価をしたいと思っています。ただ、ここにはいろんな課題もあるので、何度も言いますが、国の方でまずしっかり明確な方針を出していただくということは、これからも政府に対してお願いをしていきたいと思いますし、それを踏まえて、もちろん専門家の方々のご意見を大事にしなくてはいけないので、群馬県でも医療関係者をはじめ、関係の皆さんのご意見をよく聞きながら、しっかり5類の制度にスムーズに移行できるように、しっかりソフトランディングさせるための対応をしていきたいと思っております。

 引き続き群馬県としては、例えば治療が必要な方、入院が必要な方には、しっかりとした医療を提供できる体制を維持してまいりますけれども、ここからは、しっかり一人一人が感染リスクを管理していただいて、本当の意味でコロナウイルスと共存する社会に移っていく、新しい段階に移っていく、私はそういうフェーズに入ってきていると思いますので、この5類への移行も、県民の皆さまと力を合わせてしっかりと適応できるように、頑張ってまいりたいと思います。

 それから、今日は冒頭に2つの大きな決断について発表させていただきました。群馬県の財政が非常に厳しいということは皆さんよくご存知だと思うんですけれども、その中でも特に県民の皆さまの幸福度の向上に繋がるということで、高校生までの医療無料化、それから小児医療センターの建て替え、この2つを決断させていただきました。すでに実は、この子どもの医療無料化ということについては、群馬県は全国でも非常に手厚い制度をとってきておりました。しかし、そこに加えて、いろいろこれからの国の流れ、全体の流れを考えた上で、県として高校生までの医療費の無料化に踏み切ったということで、群馬県はある意味でいうと、この分野では日本で最も子育てがしやすいという、この分野ではナンバーワンの県になるという、この意味はぜひ皆さんにもご理解いただければと思っています。

 さらに、小児医療センターについては、今日もいろいろ記者の皆さんから質問が出ましたが、ここからマスタープランで、いろんな関係者の方々の意見を踏まえてどういう選択肢がベストなのかということを決めていきたいと思っております。

 ということで、毎日寒い日が続きますが、私も毎日のように、危機管理監といろいろ連絡を取り合っていますけども、とにかくこれだけ寒い日が続くと、皆さん、ぜひ健康にも気をつけていただかなければいけないと思いますし、特にもちろん節電のご協力をお願いしているのですが、しっかり必要な時は暖房を使っていただいて、十分な健康管理をしていただくように、改めてお願いを申し上げたいと思います。

 それから最後に、鳥インフルエンザ3例目が出てしまって、これはもう大変申し訳なく思っておりますが、県庁職員が、先般の大規模な鳥インフルエンザの防疫措置もまだ終わってない段階だったんですけれども、もう昨日から準備を始めて、今日疑似患畜が確定したということで朝からまた殺処分の方に出向いております。今後また県庁から動員をして、一生懸命みんなに、県庁職員の皆さんに、前面に立って頑張っていただいていますし、また、建設業界とかJAを含めた関係の皆さんにも、今回も大変ご協力をいただいておりますが、力を合わせてできるだけ早く防疫措置を進め、さらには、今日もお答えしましたが、なかなかこれが大変なんですけれども、4例目が出ないように、我々としてはあらゆる対策をとってまいりたいと思っております。

 鳥インフルエンザの件でも、ご心配をおかけしていることを県民の皆さまにお詫びを申し上げ、県として、しっかりと今後も対策をとっていくことを約束を申し上げまして、ちょっと今日は中身が盛りだくさんだったので1時間になってしまいましたが、これで終わりたいと思います。記者の皆さんには、今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。