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第40回定例記者会見要旨(2月2日)

更新日:2023年2月2日 印刷ページ表示
■日時    令和5年2月2日(木)午後3時00分~3時45分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 17人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年2月2日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:806KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.新型コロナ 直近の感染状況について
3.マイナンバーカード申請促進キャンペーンについて
4.県庁舎30階フロアの活用について
5.鳥インフルエンザの対応状況
6.直滑降ストリームの告知について


質疑応答はこちらをクリック

 

1.はじめに

 ​それでは定例会見を始めたいと思います。本日午前中に、今、群馬県が中心となって進めている「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産への登録に関連して、西村環境大臣、それから斉藤国土交通大臣、そして和田観光庁長官と続けて面会をしてまいりました。

 このユネスコの登録を進めるために発足した「知事の会」というものがあるのですが、今30人の知事に参加していただいていますが、その会長である蒲島熊本県知事、それから幹事長をお願いした全国知事会長でもある平井鳥取県知事、私ということで、3人の知事で早期登録の実現に向けた政府への要望を行ってまいりました。2023年の骨太方針や成長戦略への盛り込みとか、あるいは2024年のユネスコへの提案、2026年の登録という、この最短の登録を目指しているということで、これについてのご協力を両省にお願いしてまいりました。

 特に、登録に向けた戦略、あるいは法的な保護措置を検討するための検討会の設置が重要だと我々は思っているんですけども、この検討会にしっかり政府として参画をしていただきたいということを強くお願いしてまいりました。両大臣、そして観光庁の長官から、マスコミの頭撮りも入ったんですけども、その前でこの動きを「全面的に支援する」という大変力強い言葉をいただきました。お忙しい中、時間をとっていただいた西村環境大臣、それから斉藤国交大臣、そして和田観光庁長官には、改めて感謝を申し上げたいと思っています。

 旅館や温泉関係の団体とも相談し、この検討会は非常に大事なポイントだと思うので、これをできるだけ早く開催できるように、準備を加速させていきたいと思っています。この2人の大臣と、それから観光庁長官に会ってぶら下がりを2度やったんですが、その中でも申し上げたんですけども、この活動はなかなか簡単ではありません。いくつかのハードルをもちろん越えていかなければいけないわけですけども、今日ですね、特に中核となっていただける、国交省、観光庁、それから厚労省(正しくは環境省)の方から全面的に応援をしたいと、こういうふうに明言をしていただいたということは、これはこの運動を進めていく上では大きな弾みになると考えておりますし、なかなか簡単ではありませんけれども、これもぜひ、実現をしたいと考えております。

 近く、今いろいろアポをお願いをしているので、文科大臣、文化庁長官、あるいは厚労大臣、こういう方々にもアポを取って知事の会でお邪魔をしたいと思っています。今日は残念ながら、この会の事務局次長である、馳石川県知事がどうしても都合がつかないで来られなかったんですが、次回はぜひ、馳知事も中心になって頑張っていただきたいなと思っております。

 さっきも申し上げたとおり、発足当初はこの「登録を応援する知事の会」は13人(正しくは17人)だったんですが、今は30道県の知事にご賛同いただいています。もう、とにかくこの機運が高まってきているということを実感しておりますので、ここからしっかり頑張っていきたいと(思います)。ここでも発表したので皆さんよくご存知だと思いますが、与党の国会議員による議連のメンバーも100人を超えました。これもさらにまた増やしていきたいと思っていますし、様々な関係者と連携して登録の実現に向けた取り組みを加速させていきたいと考えています。一言で言うと、今日は本当に蒲島知事、それから平井知事と一緒に上京したかいがあったと思っています。もう勇気100倍という感じで帰ってまいりました。

 それでは、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は、「新型コロナの直近の感染状況」、「マイナンバーカード申請促進キャンペーン」、それから「県庁舎30階のフロアの活用」について発表させていただきたいと思います。

 

2.新型コロナ 直近の感染状況について

 まずは「新型コロナの直近の感染状況」です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。直近1週間の新規感染者数ですが、本日は666人なんですけれども、これを含めて4,942人ということになりました。先週、先々週と比べてずっと下降傾向にあることを分かっていただけると思います。

 続いて警戒レベル移行の判断基準である、医療提供体制の状況です。スライドをご覧ください。病床使用率は38.6%ということで、ここ数日4割を切っています。重症病床使用率は21.6%ということで前回と変わっていません。人数にすると10人ということになります。病床を今月から新たに4床追加いたしました。全体でいうと702床で今運営しています。政府が発表した(感染症法上の)5類移行、この方針を見据えてより多くの病院で受け入れていただけるように、引き続き医療機関の皆さまにご協力をお願いしてまいりたいと考えています。

 以上のとおり、感染者数、病床使用率ともに減少傾向にあることは明確だと思います。しかしながら、いまだ多くの感染者が確認されていることも事実です。県民の皆さまにおかれましては、現状に対して気を緩めることなく、基本的な感染防止対策の徹底を引き続きお願い申し上げたいと思います。また、まだオミクロン株対応ワクチンの接種を受けていない県民の皆さまには、毎回毎回申し上げていますが、早期の接種をぜひお願いしたいと思います。

 

3.マイナンバーカード申請促進キャンペーンについて

 続いて、「マイナンバーカード申請促進キャンペーン」です。群馬県では、マイナンバーカードの普及を促進するため、昨年の11月から12月にかけて県内各地の商業施設で申請促進キャンペーンを実施いたしました。特設ブースを開設して、合計で約5万人の方々にご利用いただきました。その結果カードの申請率はキャンペーン前の10月末時点の52.5%から8.9ポイント上昇して、12月末時点で61.4%となっています。12月、1カ月の伸びで考えると全国で3番目に高い実績を上げました。多くの県民の皆さまにカードを申請いただいたことを改めて感謝を申し上げたいと思います。

 こうした中、政府の方針によってマイナポイント取得のためのカード申請期限が2月末まで延長されました。これを受けて、県においてもマイナンバーカードの申請率向上に向けた取り組みを2月も実施したいと考えています。取り組みは主に二つ。一つは「商業施設における特設ブースの設置」、もう一つが「申請者に対する特典の付与」です。スライドをご覧ください。

 まずは「特設ブースの設置」です。昨年の特設ブースでは多くのご利用をいただいたことから、2月においても、申請サポート特設ブースを開設させていただくことにしました。会場は、県内12の商業施設で、2月3日から28日まで開設をさせていただきます。今回は開設時間をこれまでよりも2時間延長して、10時から19時までということにさせていただきます。延長することによって、仕事帰りや放課後の時間でも特設ブースをご利用いただくことができるようになります。特設ブースでは、写真撮影を含めて無料で申請のサポートを行います。そして、申請手続きをいただいた県民の方々には今回もクオカード500円分をプレゼントさせていただきます。

 続いて、「オンライン申請者に対する特典の付与」についてもご報告をしたいと思います。この度、新たにオンラインでマイナンバーカードを新設された県民の皆さま先着10万名の方々に500円分のデジタルギフト「クオカードペイ」をプレゼントすることといたしました。対象期間は2月3日から28日までということになります。申請については、特設ブースを利用しなくても、オンラインでできる方も一定数おります。カード申請率をさらに伸ばすために、こうした皆さまへのインセンティブとして新たに企画させていただきました。ご自宅に郵送されているQRコードつきの交付申請書とスマートフォンがあれば簡単に申請ができます。デジタルギフトがもらえる2月中にぜひ皆さま申請をお願いしたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。このほかにも、以前の記者会見でご紹介した、抽選で1万名の方々に5千円相当の特産品が当たる「お楽しみ抽選プレゼント」を2月末まで実施しています。カードをすでにお持ちの方はもちろん、お持ちでない方もカードの申請をいただければご応募いただける仕組みになっています。上州牛とか、下仁田ポーク、水沢うどんなどの群馬県ならではの特産品が賞品となっておりますので、奮ってご応募いただきたいと思っています。

 また、先ほど申し上げたとおり、最大2万円分のマイナポイントをもらえるキャンペーンを実施中です。対象は2月までにカードの申請を済ませた方ということになります。ぜひ早めにこのカードの申請をお願いしたいと思います。

 なお、デジタルギフトや特産品のプレゼント、特設ブースの詳細については、県の公式LINE「デジタル窓口」にあるマイナンバーのメニューからご確認をいただくことができます。また、キャンペーンの特設WEBサイトもご用意しておりますので、その時は「群馬県 マイナンバー」と検索していただければと思います。

 繰り返しになりますが、デジタルギフト、特産品、それからマイナポイントのお申し込みにはカードの申請を2月28日までに済ませる必要があります。まだマイナンバーカードを持っていない県民の皆さま、オンライン申請や特設ブースを積極的にご活用いただいて、早めにカードを申請していただきますように、重ねてお願いをしたいと思います。その上で、各キャンペーンにもぜひ奮ってご参加をいただきたいと思います。

 

4.県庁舎30階フロアの活用について

 続いて、「県庁舎30階フロアの活用」についてご報告をしたいと思います。群馬県では、県が保有するアセットを最大限に活用するという方針を打ち出しておりますが、県庁舎についても多面的に活用する方策を検討してまいりました。そうした中、県庁舎内の比較的活用度の低いスペースを民間企業などに貸し出し、有効に使っていただくことができないかということを検討してまいりました。そしてこのたび、公募型プロポーザル方式により入居者募集を行い、審査の結果、入居企業が決定いたしましたので、この場で発表させていただきたいと思います。

 今回、県庁舎30階に「アクセンチュア株式会社」が入居することが決定いたしました。群馬県庁の庁舎は皆さんもうご存知だと思いますが、都庁に次いで最も高い庁舎であり、県庁としては全国で最も高い建物ということになります。私は知事に就任して以来、この群馬のシンボルといえる庁舎が、十分に活用されてないのではないかと、使用頻度の低いスペースをもっと有効活用すべきだという問題意識を持ってまいりました。こうした問題意識から、32階に動画放送スタジオ「tsulunos」とか、官民共創スペースの「NETSUGEN」、カフェなどを整備して、県庁内ににぎわいを創出するという取り組みを進めてまいりました。さらに現在、31階には皆さんご存知のとおり、キッチンとマルシェの機能を持ったスペースを整備中です。それから、毎日県庁に来られるときに、皆さんご覧になっていると思いますが、県庁前に大変大きく広いスペースができています。この県庁前の広場の新たな利活用もこれからしっかり推進していきたいと考えています。こうした構想の一環として、県庁舎内の比較的活用度の低いスペースを民間に貸し出し、有効に使ってもらうことができないか、先ほど申し上げたとおり、この点についての検討を重ねてまいりました。調べてみたのですが、県庁舎の一部をコンビニなどに貸す例はありますが、企業が事務所として入居し、県と連携事業を行うケースというのは、都道府県では前例がありません。これは非常に画期的な取り組みだと自負しております。まさに、これも新たな群馬モデルと言ってもいいと思います。

 それでは30階の利用方法等について、もう少しご説明いたします。次のスライドをご覧ください。入居していただく「アクセンチュア株式会社」は、経営やテクノロジーなどのコンサルティング業務のアウトソーシングを手がけ、49カ国でビジネスを展開するグローバル企業です。もちろんご存知の方も多くいると思いますが、素晴らしい企業です。ここは社員が全世界で72万人、国内でも1万8千人いる会社です。今回、群馬県庁に拠点を設けて、県内でデジタル人材の育成、企業向けの生産性向上支援などを行っていただけるということです。このことは、日本最先端のデジタル県を目指す群馬県に大きく貢献していただけるだろうと確信をしています。30階フロアは数十人の社員が、フリーアドレスで業務を行い、デジタルサービスの提供やソリューションの開発の拠点として活用いただく予定になっています。また今回の公募では、県との連携や地域貢献も提案をいただいています。この部分が群馬県にとってまた特に重要なポイントだと考えています。県職員や地元の企業向けには、先端技術体験とかスキルアップのためのワークショップ・研修の開催を支援してもらうとか、あるいは高校生向けにはデジタル教育を支援していただくとか、こうした幅広い分野での連携をご提案いただいています。具体的な事業はこれから調整いたしますが、職員の働き方改革や企業のデジタル化、始動人の育成にも大きな貢献をいただけると期待しています。

 今後のスケジュールですが、3月から4月にかけて工事・開設準備を進め、5月中には事業を開始していただく予定です。今後も民間のアイデアを取り入れ、県庁舎で様々な取り組みを行うことで、県庁舎から、さらには県都前橋から人のにぎわいを創出し、群馬県の魅力度向上に努めてまいりたいと考えています。

 アクセンチュアが来るということはすごく大きなインパクトがあって、これ自体が県庁舎を使うという発想でいうと初めての群馬モデルなので、ぜひメディアの方々にもこれを大きく取り上げていただきたいというのが知事としての率直な気持ちです。

 

5.鳥インフルエンザの対応状況

 続けて、前橋市内の農場において発生した、県内2例目及び3例目の「鳥インフルエンザ」について、現状をご報告したいと思います。スライドをご覧ください。防疫措置の進捗状況です。

 先月19日に発生した県内2例目の事案については、25日に殺処分が終了し、27日に農場の防疫措置が完了いたしました。また、27日に発生した3例目の事案については、29日に殺処分が終了し、2月1日に農場の防疫措置が完了しております。

 殺処分した羽数は、5万5,057羽ということで、防疫作業にあたっては、県職員、市あるいは関係団体の皆さまなど、延べ1,108人の方々にご協力をいただきました。ご協力をいただいているすべての皆さまに、この場を借りまして、知事として改めて深く感謝を申し上げたいと思います。

 現時点で、発生農場での防疫措置は完了しましたが、半径3キロメートル以内にかかる移動制限、半径10キロメートル以内にかかる搬出制限はまだ続きます。

 制限が解除されるまでは引き続き丁寧に対応したいと思いますし、さらには野鳥の感染についても、引き続き注意深く監視してまいります。農場主の皆さまにおかれましても、引き続き、飼養衛生管理基準の遵守徹底を重ねてお願い申し上げたいと思います。

 

6.直滑降ストリームの告知について

 最後に、今週の「直滑降ストリーム」についてお知らせいたします。スライドをご覧ください。今週は、知事が直滑降ストリームで対談したゲストに直接会いに行く「番外編」を配信させていただきます。

 この番外編のキーワードは、「知事が行く!」というタイトルにいたしました。いつもは、県庁32階の動画放送スタジオtsulunosで、ゲストをお招きして対談をしているんですが、このシリーズでは対談の中で話題になった場所を知事自らが訪ねて、現場の生の声を聞き、体験するということを売りにしたいと思っています。

 初回の配信では、神奈川県から群馬県の南牧村に移住して活躍をされている株式会社サンエイト企画の古川 拓(ふるかわ たく)さんです。この方は林業を営んでいるわけですが、この古川さんが作業している林業の現場に行ってまいりました。今回知事として、初めて時間をかけて林業の現場を見せていただきました。実際に、作業も少し手伝わせていただきました。

 林業というと、チェーンソーで木を切るところばかりにスポットが当たりがちなんですけれども、その前にもっと大事な作業があるということが、よく分かりました。山づくりの最初に行う作業とか林業の課題など、非常に分かりやすい内容になっておりますので、大勢の方々にぜひご覧をいただきたいと思っています。

 明日3日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひ皆さんご覧ください。

 ということで私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

 

 質疑応答

●県庁30階フロアの活用について

(記者)

 県庁30階についてです。先ほど知事からも説明があったんですけど、もう少し具体的に、例えば何人が勤めるとか、フリーアドレスでの勤務ということだったんですが、群馬が勤務地で働かれるのかとか、そこら辺の詳細を伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、総務部長の方から。何かあったら宇留賀副知事の方から。どうぞ。

 

(総務部長)

 勤務の予定は20人前後と、今のところ聞いております。

 

(記者)

 その20人の前後の方は、群馬が勤務地として、例えば群馬に居住されてというか、そういうような形の勤務なのか、あるいは結構コロコロ変わって、東京から順番に入れ替わるようなイメージなのか、どういう感じになりますか。

 

(総務部長)

 そこは、拠点をここ(県庁)に作って、20名前後の方が勤務されるということは聞いていますけれども、どこに住んでというところやどんな人が、誰がということもあると思いますので、ちょっとそこはまだ確定していないということだと思います。

 

(知事)

 宇留賀副知事から付け足しがあればどうぞ。

 

(宇留賀副知事)

 実際には、業務が始まってからというところで、どこをベースにしている人かというのは、その時にならないと分からないと思うんですけれども、まず今回はスタートであって、やはり山本知事の下で、日本でも最先端のデジタル県を目指すというところで、群馬県で事業を拡張していきたいという話でしたので、普通に考えると、当然群馬に住んでいる方が県庁に来るというふうになりますし、この後、さらに事業がどんどん拡張されていって、群馬に住んでいる方が、ある意味アクセンチュアで働くというケースが急速なペースで進んでいく。そんな期待を持っているところです。

 

(記者)

 このように30階、31階、32階と高層階も含めて、県庁が変わってきていることについて、改めて知事のお気持ちを伺えればと思います。

 

(知事)

 いつも申し上げているとおり、知事になって3年半経つわけですけれども、三つのウイルスとの闘いで相当苦労しましたし、かなり新型コロナ(対応)に忙殺されたところがありますけれども、3年間でやっぱり群馬県はかなり変わってきたし、音を立てて動き始めたところもあると思っています。

 特に、やはり県庁は、ある意味で言うと、群馬県の象徴みたいなところがあるので、ここが率先していろんな動きを起こしていくと、例えば女性活躍なんかで言うと、群馬県全体はまだまだだけど、群馬県庁は「日本のフィンランド」って言われてますから、部長クラスが半分女性ですから、そういうこともあって、こうした民間の活用なんかも、群馬県庁からしっかりやっていくということで言うと、このNETSUGENがかなり進化してきた、あるいはtsulunosの発信も、最初はいろいろ苦労してたんですけど、100万を超えるコンテンツを職員が作れるようになった、視聴数で。

 それから、31階の整備もあって、今度アクセンチュアみたいな最先端の企業が来るということで、県庁からエネルギーを発信していく、それを広げていく流れが、できつつあると。

 それから県庁前の広場も見ていただいたら、非常に大きな可能性を感じるので、この庁舎を活用していくことについて言うと、かなり動いてきているのかなと思います。

 これを契機に、さらにこの動きを大きくして、県庁から、あるいは県都前橋からにぎわいを作れるような、そういう流れを作っていきたいと思います。

 

●マイナンバーカード取得率について

(記者)

 マイナンバーカードについて伺います。61.4%という最新の数字をご紹介いただきましたが、この数字について知事はどういうふうに受け止めていらっしゃるかというところから伺えますか。

 

(知事)

 かなり群馬県として頑張って、申請率を上げてきたということなんですけど、全国的に言うとまだまだ順位が低いんですね。それは、やっぱり出遅れたので、河野太郎大臣が、「しっかり政府が前面に立ってやってくれる」という政策を打ち出す前は、やはりいろいろと思うところもあって、知事があまり先頭に立ってやってこなかったというのもあるので、やっぱり出遅れてるところあるので。全体の順位は思ったよりも一気に上がっていないんですけど、申請率はかなり上に来ているので、1週間で見ていったら全国1位の時もありますから、申請率の伸びが。ですから、ここから頑張って、何カ月かで、順位も上げていきたいと思います。

 頑張って、いよいよキャンペーンも効果を上げ始めてますけども、まだまだ全国的な順位は低いですから、もうちょっと頑張って(順位を)上げていきたいと思います。

 河野大臣も群馬県の取り組みを評価してくれて、しかもデジタル大臣会合もありますから、ここは本当に頑張らなきゃいけないと思いますので、このキャンペーンもしっかりと実施することによって、さらにこれを押し上げていきたいと思います。

 

(記者)

 これは事務方の方に聞くことかもしれないですけど、具体的な目標感は何かあったんですか。

 

(知事)

 どうぞ。岡田DX推進監から。

 

(DX推進監)

 まず、2月のキャンペーンの目標としましては、これらのキャンペーンを実施することによって、全国平均に近づいていきたいと狙いを定めております。

 

(記者)

 全国平均というと・・・。

 

(DX推進監)

 順位として全国平均を目指すということです。

 

(記者)

 今回の2月のキャンペーンで。

 

(DX推進監)

 はい。

 

●新型コロナの現状について

(記者)

 コロナについてです。第8波と言われてきて(新規感染者の)減少傾向は明確だという話がありましたけども、やはりピークアウトになっているという印象でしょうか。現状(の認識)についていかがでしょう。

 

(知事)

 第8波はピークアウトしつつあると言ってもいいと思います。

 ただ、今後の展開はなかなか読めないところもあるので、しっかり数字、特に病床使用率はチェックしていきたいと思っています。現時点ではようやく4割を切ったところなので、随分落ち着いてきたなという感じがあります。

 当然、前もお話をしたとおり、群馬県としては、これからもしっかりコロナの状況をフォローしていきたいと思いますし、要は、やはり必要な医療をきちっと県民に提供できることが一番大事なので、当然病床を増やす努力もしていきたいと思いますし、医療提供体制全体を強化していきます。県内の医療関係者の皆さんのお力も借りながらやっていこうと思うんですが、他方でいつも言っているように、もうやはり5類に、しっかりと移行してもらう時期だと思っています。

 県としては、しっかり治療が必要な方や入院が必要な方、こういう方々には、しっかり医療が提供できるような状況はもちろん保ちつつ、一人一人が、より自己管理をしながら、本当の意味でコロナウイルスと共存できる体制に行くべきだと思っています。

 何度も言うように、今は(感染者数については、)半分自己申告で、おそらく今出てる数字の何倍も、もう全数届出していないわけですから、こういう状況で、なおかつ重症化率も下がってきているわけなので、こういう状況の中で今の仕組みを続けるのは、それはもう都道府県で現場を預かっていれば無理だと思うので、これはちゃんと5類に移行していただきたいと(思います)。

 岸田総理の決断はいろいろ意見もあると思いますけども、強く支持したいと思います。ただ、いつも言っているように、移行にあたっては、国の方で明確な、しっかりとした指針を出してもらうっていうことだと思うんですね。それを受けて、群馬県としても、もちろん医療関係者の皆さん含めていろんな方々とご相談しながら、うまくソフトランディングさせていきたいと思っています。

 

●知事の65歳の意気込みについて

(記者)

 発表案件以外なんですが、本当は先週聞けばよかったんですけど、65歳になられて2回目の会見ということで、まず65歳になったことの受け止めと、あとは5歳刻みとかでいくと節目の年だし、知事選もあるという大きな年だと思うんですが、この年齢だからできることとか、その意気込みとか、そこら辺のお話を聞ければと思っています。

 

(知事)

 実はたまたま今年選挙があるんですけど、私の選挙は、とにかく走る選挙なんですよね。前回が61歳だったのかな。その時も公示になってから、選挙カーに、ほとんど毎日乗って、何時間も。しかも例えば、みんなが集まっているところで演説して、人が出てくれば走って、また車に乗るというヒットアンドアウェイみたいな、これは私が発明したんです。群馬県では。参議院選挙で。もう4年後はできないかなと思っていたけど、できると思う。だってこんなに元気だし。

 あと、もう一つ65歳になって、いろいろ老化現象は当然ありますよね。例えば聴力とか視力とか。正直言うと年を取っているなと思う現象はあるんだけど、やっぱりある意味で言うと65歳になって、一つの目標は、あんまり年齢という概念に縛られなくてもいいんじゃないかと。だから65歳になって、一応前期高齢者みたいな感じなわけでしょ。一応介護保険の資料も来てたから。だけど、65歳を超えて高齢者になったから何か諦める必要はないので、そこから何か、いろんな新しいことをやってもいいと思うんですね。

 ですから、知事のPVで、あえてスキーをやったり、バスケをやってみたり、サッカーをやってみたり、ダンスは時々運動の代わりにやっているので。もうあれをやったのも、やっぱり、知事としてのメッセージは、あんまり年齢というコンセプトに捕らわれずに、やっぱり、どんどんみんないろんなことをやって、そういう時代なんじゃないかということなので、これから一応高齢者なんですが、このエイジ(年齢)というものを受け入れつつ、「人生はここからだ」みたいなモデルをぜひ県民の皆さんに示していければなと思います。

 ちなみに公務も一生懸命やってますけど、ちゃんとGBGBに向けてギターも練習しています。

 

●知事選に向けての公明党の推薦について

(記者)

 会見とは関係ないんですけど、公明党が知事選に向けて推薦を決定しました。知事としての受け止めを伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、私は今から3年半前に知事選に出馬するときに、自民党と公明党からご推薦をいただいて選挙戦を戦いました。そういう意味でも、昨年の7月末に自民党に推薦の要請をし、そのあとすぐ、公明党にも推薦の要請をさせていただいて、いろいろと真剣に議論し、検討していただいてですね、今回また推薦を決めていただいたというのは本当にありがたいと思いますし、とても心強く思います。

 自民党と公明党というのは政権与党ですし、群馬県の県政でもずっと、最大会派の自民党県議団はもちろんですけれども、公明党からも応援していただいているので、本当にありがたいと思いますし、ご期待を裏切らないように頑張りたいと思っています。

 

(記者)

 政策協定みたいなものは結んだりしたんでしょうか。

 

(知事)

 大まかなものは、だいたいの合意に至りました。目指すべき方向は一致していますので、大枠の政策協定みたいなものにはサインしています。

 

(記者)

 書面にサインをされたということですね。

 

(知事)

 はい

 

●繭の生産量の減少について

(記者)

 繭の生産量が昨年、20トンを下回りました。蚕糸園芸課という、全国でもめずらしい課があって、振興する立場でもあると思うんですけれども、受け止めと今後の支援策について伺えればと思います。

 

(知事)

 これはちょっとよく、改めて研究したいと思うんですけど、私が参議院議員だったときに、特にそのお蚕の生産、繭の生産現場に何度か視察に行って、旅館の息子なので、お蚕のことを知らなかったので、農家に泊まって、桑の葉を切ってお蚕にやったり、いわゆる意見交換をやったりとか、製糸場もあったのに、どんどんなくなってしまったということもあって、非常にそこは危機感を覚えているので、改めて群馬県の生糸戦略みたいな、繭の戦略というものを練り直したいと思っています。記者さんが言った数字はちょっと私も頭にあって、ここから少し、もうちょっと戦略的に改めて何ができるかということを考えたいと。もちろん今群馬県がやっている補助金とか、いろんな仕組みはあるんですけど、もうちょっと根本的に考え直さなくてはいけないと思っています。

 

(記者)

 産業としてなかなか厳しい状況にあるので、付加価値をどう付けるかというのがポイントになるとは思うのですが。

 

(知事)

 まさに記者さんが言ったとおり、どうやって付加価値をつけていくかということがポイントかなと思っています。

 

●県庁舎30階フロア入居企業(アクセンチュア株式会社)について

(記者)

 アクセンチュアの関係ですが、県内企業向けにいろいろと事業を展開していくという認識でよろしいでしょうか。

 

(宇留賀副知事)

 これは先ほど知事からのお話にもあったと思うんですけれども、当然県内の企業のデジタルトランスフォーメーションというところもあると思いますし、グローバルな会社、県内以外の企業に向けてというところもあると思います。具体的には、会社の方で5月に事業所を構えて、そこから具体化されていくものだと思います。

 

(記者)

 県庁30階の関連ですが、もし今後、スタートして成果が出た場合は、3年で出て行ったらもったいないという考え方もあり得るかもしれないですが、3年後はもう、最初の第1号のアクセンチュアに対しては出て行ってもらうということになるのか、それともその都度、期限が来るたびに判断していくということなのか、どちらでしょうか。

 

(知事)

 まず、総務部長から。

 

(総務部長)

 今回3年ということで契約をいたしますけれども、当然そこで3年経ったら出て行ってもらうということではなくて、3年の成果を見て、引き続きということも当然あり得ると考えております。

 

(知事)

 アクセンチュアは、さっき言ったように、すごくいい企業だと思うんです。グローバルな素晴らしい企業なので、やっぱり群馬県を選んで来てくれるということは、すごくありがたいと思っているので、3年後のことは今言ったような話なんだけど、3年経っていろんな成果が出て、「ぜひ群馬県にいたい」と言っていただけるように頑張ります。

 

(記者)

 県側のメリットというのはいろいろあるんだろうと思うんですけれども、企業側のメリットとして、県から言うのも変かもしれないんですけど、先ほど宇賀副知事が「群馬県内で事業を拡大」とおっしゃっていましたが、そこら辺に企業側のメリットはあるということなんでしょうか。

 

(宇留賀副知事)

 大きな理由でいうと、今日本中で、デジタルトランスフォーメーションというところにニーズが出ていると思いますし、例えば自動車業界でCASEと言われるように、ITをどういうふうに活用していくかというところは、人材が世界中を見て足りないというところだと思います。その意味では、アクセンチュアとしても、今群馬県で取り組んでいる始動人の教育というところもありますし、クリエイティブですとかデジタル、そういった教育に非常に力を入れているので、そこから排出される人材にぜひアクセンチュアに来て欲しいと。そういうような、人材獲得戦略の一環として群馬が選ばれたという側面も大いにあるだろうと思っていて、ある意味で、これまで群馬、どちらかというと優秀な人材は東京に行ってしまうみたいな流れがあったんですけど、むしろ優秀な方が群馬、地元で就職したいと思えるような企業ですとか雇用が増えていくように、僕らも努力していきたいと思っています。

 

(記者)

 アクセンチュアの件ですが、応募が1社だけだったということですが、あまり(応募が)なかった理由についてはどのようにお考えでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、総務部長。

 

(総務部長)

 非常に素晴らしい企業から応募いただいたので、これでよかったのかなと思いますけれども、ただ我々としても初めての試みだったものですから、PRとかそういう点で初めてということで、応募が1件となってしまったのかなと受け止めております。

 

(宇留賀副知事)

 今回たぶん日本で初めて、県庁という場所、基本的に行政でしか使わないような場所に、テレワークみたいなことが進んできているのもあって、こういう遊休スペースができてきていると。そこをしっかり活用していこうという戦略で、企業に事業所として使ってもらったらどうかということで進めたんですけれども、単価については高く設定しました。それは、ある意味スペシャルな場所、県庁という群馬県の非常に象徴的な場所なので、そういったところを使っていただくことの価値をちゃんと見出して欲しいという意味で言うと、今回アクセンチュアさんが応募いただいたのは、そういう価値をしっかり分かっていただいた会社が1社あったというところで、逆に僕らとしては、ちゃんと応募があってよかったと思っていますし、実際、これから3年間活動していただく中で、次の入札時に、もっと多くの会社がこういったところでやりたいというふうになるように努力していくのがこれからだと思っています。まさに、価値を認めていただける会社を増やしていきたいと思っています。

 

(記者)

 最初から強気な設定にしたので、ある程度絞り込んで応募が来るだろうと思っていたという理解でよろしいでしょうか。

 

(宇留賀副知事)

 そうです。10も20も来るというよりは、まさにそこの価値を見ていただいて、群馬県庁との連携事業という要件もかけているので、そういったところを、ある意味戦略的に考えていただけるところはそんなに多く来るとは思っていなかったということです。

 

~知事メッセージ~

 それでは最後に、県知事から県民の皆さんへのメッセージをお話したいと思います。

 まずはコロナですけれども、今日もご報告しましたが、第8波がある程度ピークアウトするという状況になってきました。これはとてもいいことだと思いますし、医療関係者の皆さんのご努力もあり、また特に、県民の皆さんの感染防止対策へのご協力のおかげで、病床使用率も何とか4割を切るところまで来ましたが、それでも毎日多くの感染者が出ておりますので、ぜひ皆さんには、気を緩めることなく、引き続き感染防止対策へのご協力をお願いしたいと思っています。

 それからもう一つのウイルス、鳥インフルについても、続けて患畜が確認されたということで、県民の皆さまには大変申し訳ないと思っているんですけども、これについても、何とか関係者の皆さんのご協力をいただいて、殺処分が終わったということなんですけども、これも危機が去っているわけではありませんので、これについてもかなり緊張して対応していきたいと思っております。

 何度も申し上げますが、今のところそういう風評被害みたいなことは起こっておりませんけども、鳥インフルに感染した肉は市場に出回りませんし、また、仮にそれを食べても健康には被害がないと、何か影響があったという事例は報告されておりませんので、そのことを改めて強調させていただきたいと(思います)。この鳥インフルについても、再発防止のために、県として全力を尽くしていきたいと思っています。

 もう一つ申し上げると、今日冒頭ご報告したように、群馬県で始まったと言ってもいいかもしれませんが、日本の温泉文化をユネスコの無形文化遺産に登録するという運動ですよね。これは知事の会が立ち上がり、さらには100人を超える自民党・公明党の議員連盟もできているわけですけども、今日、宇留賀副知事も一緒に、熊本県知事、それから鳥取県知事と一緒に政府に要請に行ってまいりました。先ほどご報告しましたが、国交大臣も観光庁長官も、そして環境大臣も、全面的に支援したいと明言していただいたのは、この運動を進めていく上では大きな弾みになるんではないかと思います。まだまだ乗り越えて行かなければいけないハードルはありますけども、ぜひこれを実現させて、ここからインバウンドを増やしていこうという国策にもばっちり合致をしておりますので、できるだけこの国家戦略といいますか、骨太の方針にもうまく載せてもらってですね、来年最速で候補になるように頑張ってまいりたいと思います。

 何といっても国民運動として盛り上がっていくことが大事なので、特に温泉王国と言われてる群馬県ですから、県民の皆さまにはこの運動に関心を持っていただいて、この無形文化遺産登録に対して応援していただくようにお願いをしたいと思います。これが実現すれば、日本のインバウンドを増やしていく上で大きなPRの材料にもなりますし、観光地の皆さんが元気になるし、やっぱり旅館・ホテルの皆さんが誇りを持って仕事ができるようになると思いますので、もう1回言いますが、日本一の温泉王国である群馬県民の皆さんのこの運動に対するご理解・ご支援も重ねてお願いを申し上げたいと思います。

 ということで、今日は45分ですけども、これで定例会見を終わりたいと思います。記者の皆さんには今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。