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第43回定例記者会見要旨(2月24日)

更新日:2023年2月24日 印刷ページ表示
■日時    令和5年2月24日(金)午後2時5分~2時39分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 17人

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年2月24日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:867KB)

 

会見項目

■知事冒頭発言
 1.はじめに
 2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
​ 3.2022年移住希望地ランキング結果について
 4.アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について
 5.今週の直滑降ストリームについて
■質疑応答
■知事メッセージ

 

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきます。

 先週の金曜日ですが、群馬県が中心となって進めている、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産への登録に関連して、永岡桂子文科大臣にお会いしてまいりました。今回は、登録を推進する「知事の会」の事務局次長であり、元文科大臣でもある馳浩石川県知事と一緒に、早期登録の実現に向けた要望を行いました。

 永岡大臣からは、登録に向けた戦略を話し合う検討会に、文科省としても参画していただけるとの返答をいただきました。「知事の会」として、皆さんご存知だと思いますが、これまで、国交大臣、環境大臣、厚労大臣、観光庁長官と面会をし、各省庁から登録推進に向けた協力の意向を示していただいております。

 そして今回、ユネスコと直接やりとりを行う国の窓口となる文科省を訪問させていただきました。登録実現のためには、文科省の支援、力添えが欠かせません。こうしたことからも、永岡大臣からの返答は、群馬県にとっても「知事の会」にとっても大変心強いものでした。

 「温泉文化」の登録を実現させていくためには、国民運動として盛り上げていく必要があります。引き続き、「知事の会」で連携を図りながら、また自公による議員連盟の力もお借りして、政府に対してさらなる働きかけを行ってまいりたいと考えています。そして、県民の皆さん、国民の皆さんにも、改めて応援をお願いしたいと思います。

 続いて、発表項目に入る前に少しお時間をいただき、今週行われた県議会の代表質問及び一般質問について、知事答弁を中心に簡単に所感を述べさせていただきたいと思います。スライドをご覧ください。2月21日の代表質問です。

 大和県議からは、自民党を代表して、令和5年度当初予算に対する知事の思いについて質問をいただきました。今回の予算編成にあたっては、例年以上に時間をかけて群馬の未来を創っていくための予算を編成したことをお伝えいたしました。この予算をしっかり県議会で議決いただけるように、常任委員会等でも今後しっかりと説明をしてまいりたいと思っています。

 伊藤清県議からは、同じく自民党を代表して4つのご質問をいただきました。中でも、子ども医療費の高校生世代までの拡大については、会見でも申し上げましたが、実施されれば、所得制限なし、自己負担金なし、窓口での立て替え払いなしという、群馬県が全国で最も手厚い制度になります。こうした新たな方針を、子育て支援にとどまらず、移住定住などにも繋げていきたいと考えております。

 後藤県議からは、リベラル群馬を代表して、ぐんまちゃんのブランド化についてご質問いただきました。今回も大変鋭いご指摘でありましたが、後藤県議も私も、基本的な問題意識は同じだということを改めて再認識いたしました。一点異なる点があるとすると、一定の成果は出ているとはいえ、ぐんまちゃんはまだまだ基盤固めの時期だということです。事業効果を検証しながら、さらなるブランド力向上に向けて、引き続き、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 井田泰彦県議からは、令明を代表して、関根発電所の問題と、県庁舎の有効活用についてご質問いただきました。特に、群馬県庁舎は、県としては全国で最も高い建物です。過去の会見でも何度も申し上げましたが、ここは非常に高いポテンシャルがあると考えています。県庁舎が多くの県民に親しまれ、周辺との繋がりとか、にぎわいも生み出せる魅力的な空間となるように、民間のアイデアを取り入れ、様々な取り組みを実施してまいりたいと考えています。

 次のスライドをご覧ください。2月22日に行われた一般質問に関するスライドです。

 狩野県議からは、知事答弁はありませんでしたが、児童生徒の教育環境とか、県営ゴルフ場などの幅広い分野のご質問をいただきました。狩野県議の児童生徒に寄り添ったご要望、思い、また豚熱対策、これは養豚農家の方々の気持ちを代弁して、質問に立たれたと思いますが、こういうことは真摯に受け止めさせていただきたいと思っています。

 金子県議からは、北方領土返還運動についてご質問いただきました。私は国会議員時代、第二次安倍内閣で北方対策担当大臣を務めました。領土担当大臣という初めての役職もいただいています。私としても、この問題には高い関心を持っています。広報啓発活動を充実させるという国の方針も踏まえて、県のレベルでも引き続き啓発に取り組んでまいりたいと考えています。

 水野県議からは、4つの質問を頂戴いたしました。中でも、県立高校のグラウンド整備については、県議会で今行っていただいている「ガチ高校生×県議会議員」の中で出た意見を踏まえてのご質問でした。実現には様々な課題はありますが、高校生の思いを知事まで届けていただいた水野県議の政治家としての姿勢に、改めて敬意を表したいと思います。

 質疑については以上です。質問に立たれた県議の皆さんに対して、この場をお借りして改めて御礼を申し上げたいと思います。来週も27日、28日の2日間、8人の県議の方々から一般質問が予定されております。いつも申し上げているとおり、やはり本会議での知事答弁は、知事にとって最も重要な仕事の1つだと考えておりますので、次回も全力で取り組んでまいりたいと思っています。

 前置きが長くなりましたが、それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。

 今日は、「新型コロナ対策本部会議の結果」「2022年移住希望地ランキングの結果」「アニメ『ぐんまちゃん』シーズン2」等について発表させていただきます。

 

2.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 まずは、新型コロナ対策本部会議の結果です。すでに報道でご存知だと思いますが、一昨日、第104回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしました。警戒レベル等について検討を行ったわけですが、その結果について改めて報告したいと思います。

 スライドをご覧ください。全県に適用されている県のガイドラインに基づく警戒レベル2、これを継続することといたします。期間については、2月25日から3月10日までの2週間とさせていただきます。

 それでは今回の決定に至った理由を説明したいと思います。まずは、新型コロナの直近の感染状況です。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめました。

 直近1週間の新規感染者数は、本日の84人を含めて、1,449人となりました。先々週、先週に比べてもずっと低下してきていることが、この図で分かっていただけると思います。

 続いて、警戒レベル移行の判断基準である医療提供体制の状況です。スライドをご覧ください。

 病床使用率は、前回とあまり変わりませんが19.3%で、今のところ2割以下にとどまっています。そして重症病床使用率は10.8%ということで、これも前回よりやや増えておりますけども、依然として低いレベル、人数としては4名ということになります。

 以上のとおり、新規感染者数、病床使用率ともに減少傾向は続いております。医療提供体制の状況は改善されつつあると言っていいと思います。一方で、救急搬送困難事案はいまだに発生しておりまして、もう少し状況を注視する必要があると考えています。

 こうしたことを総合的に判断をし、現状の警戒レベル2を継続することといたしました。ただ、今のような落ち着いた状況が続けば、2週間の期間終了を待たずに、警戒レベルの判断を行ってまいりたいと思います。

 また国からは、感染症法上の位置付けの見直しとか、マスク着用についての考え方を変更するという方針が示されております。こうした変更にスムーズに対応していくため、県としては、今後のロードマップ作成を進めておりまして、早めにこの会見でお示しをしたいと考えています。

 なお、警戒レベル2における要請内容について変更はありません。県民の皆さまにおかれましては、引き続き基本的な感染防止対策とワクチン接種をお願いしたいと思います。

 

3.2022年移住希望地ランキング結果について

 続いて、移住希望地ランキングについてです。スライドをご覧ください。この度、NPO法人「ふるさと回帰支援センター」が実施する2022年の移住希望地ランキングが公表されました。このランキングは、ふるさと回帰支援センターの新規相談者へのアンケートをもとに集計され、毎年公表されているものです。今回、群馬県は残念ながら過去最高だった5位から下がってしまい、全国9位に後退いたしました。辛うじてトップ10は維持いたしましたが、群馬県のポテンシャルは、もちろんこんなものではないと思っています。ランキングについて可能な範囲で分析したところ、群馬県のふるさと回帰支援センターへの相談者、イベントの参加者、これはこれまでで最も多かったと聞いています。一方で、他の県も東京圏をターゲットとした移住政策を充実させ、その結果がこのランキングに反映されたと考えています。

 群馬県は、これまでの施策で順調に順位を伸ばしてまいりましたが、そのことが他県のやる気に火をつけてしまったと感じています。隣県もこの群馬県の移住希望地ランキングをどうも気にしていた風があって、相当頑張られたんだと思うんです。現在、議会で予算をご審議いただいていますが、来年度群馬県では、ふるさと回帰支援センターの相談機能の拡充とか、大規模移住相談などによって、さらなる情報発信の強化を予定しています。

 9位に下がってしまったのは残念ですが、今回の原因をさらに分析し、戦略を再構築したいと考えています。調査元の分析にもあるとおり、全国的に相談件数、セミナー開催数が2年連続で過去最多となっています。やはり移住への関心の高まりが継続しているということだと思います。こうした需要を確実に取り込んでいきたいと思います。

 結構いろんなところで(全国)トップ3を目指すと申し上げてきたので、今回ちょっと少し後退しちゃって残念なんですけれども、もちろんこの全国トップ3という目標を諦めているわけじゃなくて、今度こそまたこういうふう(上位に)に行けるように、市町村と連携して取り組んでまいります。

 ちなみに今回ですね、3位に隣県の栃木県が入ったということで、これは実は嬉しいなと思っているんですよね。北関東がまるで魅力がないかのように結構ずさんなランキングでまだ勘違いしている方々もおられる中で、ライバルでありますけども、やっぱり栃木県が3位に躍進したというのは、これは実は群馬県としてはとても歓迎すべきことだと思っておりますし、我々も次は栃木県に負けないように、群馬県のポテンシャルはこんなもんじゃないと思っていますので、何とかこのトップ3を目指して、さらに戦略を強化してまいりたいと思っています。

 

4.アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について

 続けてアニメ「ぐんまちゃん」についてもご報告をします。皆さんご存知のとおり、一昨日の2月22日はぐんまちゃんの誕生日でした。先週19日の日曜日には群馬会館で「ぐんまちゃんお誕生日会2023」を4年ぶりに対面で開催いたしました。非常に多くのぐんまちゃんファンの皆さまにお越しをいただきました。

 その中でも発表しましたが、アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2について、放送開始日が決定いたしましたので発表させていただきます。スライドをご覧ください。アニメ「ぐんまちゃん」シーズン2の放送開始日が4月8日の土曜日に決定いたしました。また、放映局はすでにお知らせしているBSフジ、群馬テレビ、そしてTOKYO MXの3局に加えて新たに、アニメ専用チャンネルであるAT-Xが加わりました。より多くの皆さまに作品をお届けできる機会が増えたということで大変うれしく思っています。放送開始日時はスライドの記載のとおりです。4月8日のBSフジを皮切りに、他の放送局も順次開始していきます。なお、放送は全13回を予定しております。さらにシーズン1同様、動画配信サービスでの配信を予定しています。こちらも詳細が決定次第、発表させていただきます。今後も放送開始に向けて、アニメ「ぐんまちゃん」のプロモーションにより一層力を入れて取り組んでまいります。ぜひご期待いただきたいと思います。

 続いて、アニメ「ぐんまちゃん」シーズン1についてもお知らせがあります。スライドをご覧ください。この度、アメリカの動画ストリーミングサービス「クランチロール」でアニメ「ぐんまちゃん」の配信が開始となりました。「クランチロール」はアメリカをはじめ全世界200以上の国と地域で動画を配信するサービスです。全世界で今有料会員約1千万人、無料会員約9千万人を抱えているということです。配信されるアニメはアニメ「ぐんまちゃん」シーズン1に英語、スペイン語、ポルトガル語等の8つの言語の字幕を付けたものになります。アニメ「ぐんまちゃん」の世界観は、日本のみならず海外においても、大人も子供も楽しんでいただける内容であると確信をしています。

 また、来年度にはこのアニメ配信をきっかけに、ぐんまちゃんのアメリカでのPRや海外販路の開拓にも取り組んでいく予定です。今回の配信で、ぐんまちゃんの魅力が海外にも広く伝わり、そしてぐんまちゃんを通して、群馬県の魅力を海外の多くの方々に知ってもらえればと思っています。

 

5.今週の直滑降ストリームについて

 最後に、今週の直滑降ストリームについてのお知らせです。スライドをご覧ください。今週は知事が直滑降ストリームで対談したゲストに直接に会いに行く番外編の第2弾を配信させていただきます。今回は、桐生市梅田町にあるアウトドアスタイルのコンビニ「田中商店」を実際に訪問してまいりました。オーナーの(貝之瀬)賢人さん、沙季さんにお店を案内していただき、看板猫との触れ合いやたき火などを体験させていただきました。

 ぜひ、報道関係者の皆さんも行ってみてください。なかなかいい空間なんですよね。こうやって、地元で頑張っている若者にぜひメディアの皆さんにも注目していただきたいと思います。

 2人には以前対談した際に、田中商店を復活させるまでの歩みを教えていただきましたが、実際に見て回ることで、いたるところにこの2人のこだわりを感じることができました。地元に愛されるすばらしいお店だということが分かりました。本日19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひご覧ください。

 群馬県は、これからさらに映像、クリエイティブの拠点を目指して、映画とかドラマのロケをどんどん誘致することになると思いますけども、ここもドラマとか映画を撮るのにいいんじゃないかなと、こんなことも感じました。ぜひですね、今晩の配信をご覧いただければと思います。

 はい、ということで、私からは以上です。何かご質問があれば、お答えしたいと思います。

 

 質疑応答

●新型コロナ警戒レベルの引き下げについて

(記者)

 コロナに関してですが、2週間の期限を待たずに警戒レベルの見直しを行う可能性もあるというお話でしたが、例えばどういうふうな状況になったら、警戒レベル1に下げたいと思っていらっしゃるのかをちょっとお聞かせ願います。

 

(知事)

 これもいつも言っているように、全体的な流れだと思うんですよね。感染者数は、(あまり)あてになりませんけれど、病床使用率がもう2割を切ってきているということとか、例えば重症化率も(それほど)上がっていないということもあって、今の段階でも「1」に移行できるという考え方もあるんですけども、やはり医療関係者の皆さんの見方とか、いろいろ他県の動きとか全体の判断で、もう少し様子を見ようということになりました。ただ、今ロードマップを作っておりますので、いろんな議論をしながら、今後の状況によっては、この2週間にこだわらず、全体の総合的な判断ですけれども、レベルを下げることもありうるということです。

 

●移住希望地ランキングについて

(記者)

 移住希望地ランキングのことでお聞かせ願いたいんですが、下がった要因が他県が移住政策を充実させた点を挙げられましたが、例えばどういう政策が他県で好評だったので相対的に他県が上がったのかというのも、もし分かれば教えていただけますでしょうか。

 

(知事)

 地域創生部長から、はいどうぞ。

 

(地域創生部長)

 ふるさと回帰支援センターから詳細な公表がないんですけれども、今まで理事長のブログ等を拝見して、そこで見ている限りのところでいきますと、やはり相談場所が多数あること、特に今回、栃木県がランクが上がったことの主な要因として、実は宇都宮に新しい相談場所ができたと。もちろん、そこでストレートに相談件数がカウントされるわけではないんですが、今まで東京のふるさと回帰支援センターを知らなかった人が、そこから、そういうところに相談ができるのだなということを知ることができた。今回のランキングは、相談件数すべてではなくて、新規というところがありますので、新しく移住に関心を持っていただける方をどれだけ相談につなげられたかというところが、一番大きかったのではなかろうかと思います。

 

(知事)

 今、記者さんがおっしゃったように、群馬県のどこを参考にしたのかよく分かりません。ただ、ここで発表することもないんですけれども、個人的にも結構いろんなところから問い合わせが来て、何で群馬県こんなに上がったのかみたいなのを、結構いろんなところから実は問い合わせがきている中で、私の感覚で言うと、やっぱり群馬県がグーンと上がったんですよね、5位まで。これ相当周りの県にいろいろと意識をされているというか、それはもう間違いないと思ったので、周りの県はもっと一生懸命やったということだと思います。

 それから、地域創生部長に今いろいろと説明してもらいましたけれども、トップ3を目指すと言い続けてきたので、地域創生部にも相当プレッシャーがかかっていたんだなと思うんですが、その中でも本当に一生懸命やってもらったんですけど、例えば温泉文化の件も含めて、なかなか他の都道府県でやらないことまで全部地域創生部がね、一生懸命頑張っていたので、なかなかそれ以上余力がなかったというところもあるのかなと思っていますけども、その中でも本当に頑張ってくれて、後退してもトップ10にとどまっているということなので、ある意味でいうと、今回の結果をいろいろ検証して、次はぜひトップ3を目指していきたいと思っています。

 

●ロシアによるウクライナ侵攻から1年経過について

(記者)

 項目外のことなんですが、今日、ロシアのウクライナ侵攻からちょうど1年になりました。県内にも避難している方とか、物価高とかで影響を受けている人も多いと思うんですが、知事として県民にコメントがあれば教えていただけますか。

 

(知事)

 まず知事戦略部長の方から、まず話してもらって、そのあとコメントしたいと思います。

 

(知事戦略部長)

 現在、群馬県には51名のウクライナの方が避難をしております。

 以前、記者会見でも、知事の方から発表しましたけれども、冬の一時金ということで、12月にすべての方に対し、県と市町村の職員の方も一緒に、直接一時金もお渡しして、その時も何か問題があればということで、相談等させていただきましたけれども、12月の時点では特に大きな問題もないということでした。

 あと、こちらとするとやはり1年経って、長期に渡っているものですから健康面もありますけれども、精神的な面も今後はフォローしていく必要があるのかなと考えているところでございます。

 

(知事)

 先日、代表質問で、この質問が出たので申し上げたんですけど、先般のロシアのウクライナ侵攻が始まってから、初めての一般教書演説みたいなプーチン大統領の(演説の)中で、依然としてロシアが、この侵攻をやめないという意思を明確にされていたので、相当続くのかなと思って、非常に胸を痛めてます。

 ただ、その時に申し上げたんですが、基本的にこれはもう明らかにロシアの暴挙であって、一方的な現状変更の試みは許されないと(思っています)。これは国際社会の意見でもあるし、政府でもそういう方針なので、全く群馬県は同じ考え方ですから、それを踏まえて、我々としてはやはりウクライナの方々に対しては、引き続きしっかり連帯の気持ちを示していかなければいけないと思っています。

 いろいろなことを今までやってまいりましたが、今知事戦略部長からもありましたけれども、これからも避難民の方々が安心して生活できることを念頭に、国の流れ、市町村の流れ、いろいろなことを見ながら連携して、しっかりサポートしていきたいと思っています。

 

●鳥インフルエンザによる影響について

(記者)

 鳥インフルエンザの規制が解除になりました。まだ卵の供給不足みたいなことも話題になってると思いますが、今その辺の状況がどうなっているか説明していただけますでしょうか。

 

(知事)

 ちょっと農政部の質問は想定外だったので、細かいことは改めてまたお伝えしたいと思います。

 間に合えばちょっと呼んでください。(記者会見が)終わるまでに、ちゃんと正確に伝えた方がいいと思います。

 

●高校生世代の医療費無料化について

(記者)

 高校生世代の医療費無料化など子ども医療費無料化に関連して、東大の教授が「窓口負担を少し設けると過剰受診を抑制できる。かつ必要な人の受診については抑制にはならない」というような論文をまとめました。それに関して、県で高校生世代も窓口負担もゼロにすると発表されてますけれども、今後医療費抑制も必要な局面があると思いますが、窓口負担についての考え方について伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、健康福祉部長の方から。

 

(健康福祉部長)

 今回の見直し、拡大につきましては、これまでも(本県は)中学校世代までは窓口負担なしという形でやっています。なるべく使いやすい制度に、ということで、そういった仕組みを取っておりますので、実際、受診抑制の効果が、窓口負担をしていただくことによって、どれぐらいあるかというのは、こちらとしては、よく分からないんですけれども、県としては子育てを支援するということで、受診しやすい環境を整えるということで、今回の(対象の)拡大をするということで考えております。

 

(知事)

 今記者さんが専門家の方の論文とか、ご意見を紹介していただいたんですけど、どんな制度も完璧なものはないので、どんな制度をやるにも課題ってあると思うんですけど、我々は、今健康福祉部長から話があったように、全体的なメリットを見て今の流れの中でこのようにやることが一番いいだろうということで、この政策を判断したということに尽きると思います。例の(福祉)ペナルティの話とか、いろんなことがあるんですけど、全体として見て、今群馬県が、子育て環境という意味でいうと、この子どもの医療費無料化については全国で最も手厚い、最も使いやすい制度になったと(思います)。

 このことは、やっぱり群馬県にもたらすメリットは非常に大きいと思っています。ただ、(一般的に)制度(というもの)は常に課題があるので、走りながら、また問題点とかあれば、そこは対応を考えていければいいのかなと思います。

 

●前橋市へ避難したウクライナの方の学費トラブルについて

(記者)

 知事というか、もしかしたら知事戦略部長にお伺いした方がいいかもしれないですけど、ウクライナの関連で、今日毎日新聞にも出てましたけれども、前橋市の日本アカデミーに避難している生徒たちに学費トラブルが起きているという話がありました。相談が12月にあったときには特段のものはなかったというご説明でしたが、事実関係確認されているかということと、もし確認されていたり承知されていたら、ちょっとご見解を伺いたいなと思います。

 

(知事戦略部長)

 今日の毎日新聞の関係だと思いますけども、この件に関しては前橋市の方から情報共有を図ってますので、日本語学校と避難民学生との間で問題が発生しているということは県の方も承知しております。

 直接、まず生活面の方は前橋市さんが役割分担でやっている中で、前橋市さんの方も、避難民の方と学校からも、いろいろお互いの意見を聞いているということで、ただ県の方が承知している中では、かなりお互い意見の隔たりがあるということで、前橋市さんの方でも、特に慎重に対応しているということでございます。

 直接県の方には話が来ていないものですから、いずれにしても生活面で問題があるのが一番ですから。そこについては、動向を見ながら引き続き必要な支援はしていきたいと考えております。

 

(知事)

  付け加えることはありません。そのままです。

 

鳥インフルエンザによる影響について(保留していた質問への回答)

(知事)

 最後に、農政部長どうぞ。

 先ほど記者さんからお話があった件について。

 

(農政部長)

 全国的に76例、また1500万羽弱が殺処分されているということで、非常に影響が大きくて、全国的にも、国も含めて注視しているところだと思いますので、本県としても動向を注視しながら、また4例目を発生させないように、そちらの対策をしっかり取っていければと考えております。

 

(記者)

 供給不足の、例えば現状とかで、把握している数字があるかとか、もしある程度回復するとしたらいつごろなのかとかいう見込みがあれば教えていただけますか。

 

(農政部長)

 県ごとにというよりは、もう全国的な動きになっていますので、県ごとの数字というよりは全国レベルの対応になってくるかと思っております。

 国の情報も含めて、県内で発生しないような対応をしながら、供給を直接的に増やすというような対応はなかなか難しいと思うんですけれども、しっかり発生しないような対応をまずはベースにしていきたいと考えております。

 

知事メッセージ

 それでは最後に、知事から県民の皆さんに少しお話をさせていただければと思います。

 皆さん今日も会見でお話をしましたが、感染者数はかなり下がってまいりました。なかなか正確な数字を把握することは難しいんですけども、感染が収まりつつあると。第8波がもう収まりつつあることは、もうグラフを見ても明らかだと思います。病床使用率も、このところずっと2割を切るところまで下がってまいりました。今、県独自のガイドラインに基づく警戒レベル2を維持しておりますけれども、今の段階で「1」に下げるという考え方もあるかもしれませんが、依然として、現場をよく見ると、救急搬送困難事案みたいなものもありますし、ここまで何とかこられたのは、いつも申し上げているとおり、県内の医療従事者の皆さんに本当に現場で頑張っていただいてるということと、県民の皆さんに、感染対策に協力していただいているおかげなので、もう少し全体の状況を見極めさせていただきたいと思っています。

 今県の方でも、この5類の移行に向けた群馬県の対応をスムーズにできるように、つまりスムーズなソフトランディングできるようなロードマップみたいなものを、今ちょっと作成しておりまして、これも早々に発表させていただきたいと思いますけれども、そういうこともよく議論をしながら、可能であれば、この2週間を待たずに、また新しい警戒レベルの判断をするということも考えておりますので、その点もお伝えしておきたいと思います。

 それから、アニメぐんまちゃんのシーズン2が始まります。ぜひ県民の皆さんに、これは見ていただきたいと思っています。シーズン2は、シーズン1を超えるようなパワフルな、大人も子どもも楽しめるような中身になりつつあります。ぐんまちゃんの知名度、全国的な人気が上がることは、実は群馬県の存在感の向上にも繋がりますし、県民の皆さんのプライドを引き上げることにも繋がりますし、関連グッズの売り上げということでいうと、経済の活性化や、あるいは観光戦略にも繋がるということで、ぜひ、このシーズン2を見ていただきたいと思いますし、より多くの皆さんにまたこのぐんまちゃんを応援していただければと思います。

 ということで、今日は比較的、40分ということで早めに終わりますが、記者の皆さんには、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 これにて今週の定例会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。