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令和5年度第3回定例記者会見要旨(4月20日)

更新日:2023年4月20日 印刷ページ表示
■日時    令和5年4月20日(木)午後2時04分~2時47分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等 15人

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年4月20日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:1.52MB)

 

会見項目

■知事冒頭発言
 1.はじめに
 2.G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合
 3.新・群馬県総合計画のまんが制作
 4.土屋文明記念文学館・企画展
 5.新型コロナ 直近の感染状況
​ 6.ぐんまちゃんグッズ売上アンケート調査の集計ミス
 7.今週の直滑降ストリーム
■質疑応答
■知事メッセージ

 

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。

 先週末から今週にかけては振り返ってみると、大変濃密な1週間でした。先週の14日の金曜日には、在日カナダ商工会議所主催の「MAAC(マーク)フォーラム」というものに出席をしてまいりました。群馬県では、皆さんご存知のとおり、知事によるトップセールスを精力的に進めております。各分野のリーディング企業のトップはもちろんのこと、国会議員、大臣、総理も含めて、直接知事が会って、様々な提案要望を行っております。そうした中で、インバウンドとか企業の誘致などの面で、海外に向けて、群馬県をアピールしたいと思っておりますし、国内の企業だけではなくて外資系の企業もしっかり群馬県に目を向けてもらいたいと思っています。そうしたこともあって、この在日カナダ商工会議所との意見交換といいますか、カナダ商工会議所メンバーの方々にアピールするという、こういう機会を設けさせていただきました。こうした取り組みは、昨年10月の在日アメリカ商工会議所に続いての2回目ということになります。商工会議所会員のカナダ企業幹部に対して、知事自ら英語でプレゼンテーションをやらせていただきました。その後の名刺交換も含め、90分間全力で群馬県をPRしてまいりました。今回のプレゼンテーションを通じて、カナダの企業や行政府との関係を築くためのきっかけができたと思っています。まずは、しっかり人脈を構築して、そこから群馬県との連携や企業誘致などの可能性に結びつけていきたいと考えております。

 それから、昨日は温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、「登録を応援する知事の会」の総会を開催いたしました。ブログにも書いたのでご覧になった方もおられるかと思いますが、それに合わせて松野官房長官や世耕参議院自民党幹事長にも支援のお願いをしてまいりました。その合間に、石川県の馳知事と手分けをして議員会館の各議員事務所、衆議院は2つ議員会館があって、参議院は1つあるんですけれども、この3つの議員会館の各議員の事務所を訪問して、ユネスコの無形文化遺産登録に対する支援協力を要請するチラシのポスティングをやってまいりました。訪問した事務所数は、2人の知事が合計で434カ所、434人の議員の事務所に訪問しました。温泉文化の登録を実現させるためには、まだまだ乗り越えなければいけない壁がありますが、今後も引き続き、政府に対して、あるいは与党に対しても粘り強く働きかけを行ってまいりたいと考えています。

 それでは会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の主な会見の項目です。今日は「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」、「新・群馬総合計画のまんが制作」について、「土屋文明記念文学館の企画展」などについて発表させていただきます。

 

2.G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合

 まず、「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」についてです。先週から札幌市での気候・エネルギー・環境大臣会合を皮切りに、日本各地でG7、先進7カ国関係閣僚会合がスタートいたしました。そして、いよいよ来週29、30日には、Gメッセ群馬で「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」が開催される運びとなっています。群馬県としては、初の政府主催のハイレベルな国際会議の開催ということで、会合の成功に向けて、今関係者一丸となって万全の準備を進めております。

 そうした中、今日は会合に合わせて開催するイベントについてご報告したいと思います。もうすでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、4月28日金曜日から30日日曜日までの3日間に、Gメッセ群馬の展示ホールで、国が主催する「デジタル技術展」が開催されます。G7デジタル大臣会合関係者だけでなく、一般の方も入場可能です。「デジタル技術展」は、日本の先端技術などをG7各国にアピールし、今後の国際展開や国際連携を促進することを目的とした展示会です。次のスライドをご覧ください。展示内容です。

 技術展には、日本有数の技術力を誇る約100の企業や団体が出展いたします。通信ゾーンでは「遠隔手術支援技術」とか、イノベーションゾーンでは「空飛ぶクルマ」の実物とか、最先端の技術の紹介や体験ができるブースが多数設置される予定です。群馬県としても、映像クリエイティブ拠点化をPRする展示を行いたいと思っています。映像ゾーンにおいては、Netflixと共同で出展するブースがありますが、ここでは、県内で撮影された映像作品を上映することで、ロケ地としての群馬県の魅力をPRしたいと思っています。また、tsukurunのブースでは、3DCGとか、ゲームプログラミングの作成体験を行うことができます。加えて、Gメッセ群馬の国内最大規模のグリーンバックを活用した合成映像が体験できるブースも設置したいと考えています。

 デジタル技術展への入場は無料です。ただし、事前の申し込みが必要ですので、スライド記載のQRコードから特設サイトにて手続きの上、ご参加いただければと思います。なお会合開催期間中は、Gメッセ群馬の駐車場は利用できません。高崎駅から運行されるシャトルバスなど、公共交通機関を利用してのご来場をお願いします。

 続いて、県民の皆さんに、Gメッセ群馬周辺以外も含めた交通混雑緩和へのご協力のお願いをさせていただきます。スライドをご覧ください。G7デジタル技術大臣会合開催期間の4月28日から30日、金曜日から日曜日にかけて会合に参加する各国の閣僚やその関係者が、Gメッセ群馬を起点に群馬県内を移動するということになります。会場となるGメッセ群馬の周辺とか、伊香保温泉の周辺では警護の都合から一時的な規制等を行う可能性があります。県民の皆さまには、マイカー利用の自粛、公共交通機関の利用など、交通混雑の緩和にご協力をお願いしたいと思います。群馬県としては、この大事な会合が大きな混乱なく無事に開催できるよう、オール群馬で全力を挙げて取り組んでまいりたいと思います。県民の皆さまには、ゴールデンウィーク期間中に大変ご不便をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど重ねてお願いします。

 この本会合や前日に開催される歓迎レセプションでは、G7や招待国の閣僚だけではなくて、日本や世界のトップ企業の幹部も数多く来県されることになっています。これは群馬県にとっても、またとないチャンスとなります。知事自ら先頭に立って、企業の誘致とか、観光地としての魅力とか、群馬県を最大限PRできるように努めてまいりたいと考えています。

 

3.新・群馬県総合計画のまんが制作

 続いて、「新・群馬県総合計画のまんが制作」について発表したいと思います。群馬県では、「新・群馬県総合計画」を策定し、そのビジョンで描く2040年の群馬県の姿、「すべての県民が幸福を実感できる自立分散型の社会」の実現を目指しております。これまで未来構想フォーラムで知事自らが群馬県の未来についてプレゼンをさせていただきました。加えて、若者向けのワークショップとか、紹介動画の制作とか、県民の皆さまにこのビジョンを浸透させるための取り組みを積み重ねてまいりました。そしてこの度、幅広い方にビジョンに触れていただくためのマンガを制作しましたので、お知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。

 タイトルは、「ジョシュー・オーウェンの取材ノート」です。作者は、犬好きの方はご存知の方もおられるかもしれませんが、「いとしのムーコ」や「きりもやびより」など、多数の代表作をお持ちのマンガ家、みずしな孝之さんにお願いをいたしました。

 群馬に移住してきた小説家ジョシュー・オーウェンが、ある日出会った元気な少女・ナナミちゃんの50円玉を巡って、地元の多様な人たちを巻き込みながら繰り広げるヒューマンコメディとなっています。

 このマンガは、従来のように県政の説明を行うような、そういう流れとは一線を画したものにしていただきました。ビジョンで描いている群馬県の姿、「誰もが幸福を実感できる社会」とか、「多文化共生」をイメージできる、そういう内容に仕上がっています。その他、世話好きな県民性とか、群馬県の特徴が随所に描かれた作品になっております。紹介したマンガは、新・群馬県総合計画ポータルサイトの特設ページで公開をしています。また、今週18日の火曜日からは、このマンガに関連する4コマ漫画も公開しておりますので、こちらも合わせてご覧をいただきたいと思います。

 

4.土屋文明記念文学館・企画展

 続いて、「土屋文明記念文学館の企画展」についてもご報告したいと思います。土屋文明記念文学館は、平成8年に開館した県立の文学館です。群馬県出身の歌人土屋文明の業績を紹介するとともに、群馬県ゆかりの文学資料の収集や企画展示を行うことで、県民の皆さんが文学に親しめる施設になっています。そんな文学館の新たな企画展をお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。

 今回の企画展は、「新進気鋭の作家たち-阿部智里(あべ・ちさと)、如月(きさらぎ)かずさ、武内涼(たけうち・りょう)、友井羊(ともい・ひつじ)の世界」です。この4名の方々は、群馬県出身かつ現在第一線で活躍している、まさしく新進気鋭の作家の皆さんです。それぞれ独自の世界観で、今若い世代を中心に大変人気を博しておられる方々です。企画展では、各作家の執筆資料や道具を展示するほか、執筆にまつわるエピソードを紹介させていただいています。その作品、世界が生み出された背景に迫るということです。企画展はすでに始まっており、6月18日まで開催中です。また、期間中は文学館にて、様々な関連行事を開催いたします。中でも記念講演会は、人気の作家本人を講師としてお招きする予定です。執筆活動が忙しく普段こうした講演会には登壇しない作家さんばかりで、作家の地元群馬県だからこそ実現できた貴重な機会だと思っています。ぜひ、皆さんにご来館いただきたいと思っています。詳細は土屋文明記念文学館、公式ホームページでご確認いただきたいと思います。

 群馬県では、近未来構想の1つとして、「クリエイティブの発信源」を掲げています。多くのクリエイティブな人材が集まり、地域が活性化していく群馬県というものを目指しております。ぜひこの機会に多くの皆さんにご来館いただき、群馬県にはこんなすばらしい作家がいるということ、そして群馬県は、アーティストが活動しやすい環境づくりに力を入れているということを感じていただければと思っています。

 

5.新型コロナ 直近の感染状況

 それでは、「新型コロナの直近の感染状況」についてもご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。病床使用率と、それから新規感染者数の数値に関するスライドです。病床使用率は6.9%、重症病床使用率は2.7%、本日公表の新規感染者数は142人ということになりました。全体として県内の医療提供体制は落ち着いております。

 

6.ぐんまちゃんグッズ売上アンケート調査の集計ミス

 続いて、「ぐんまちゃんグッズの売り上げアンケート調査」に集計ミスが発生したことについてご報告をさせていただきたいと思います。群馬県最大のキラーコンテンツの一つである「ぐんまちゃん」については、これまで認知度と好感度を向上させるプロモーション活動を展開し、さらなるブランド化を進めてまいりました。そのような中、ぐんまちゃんのブランド化の成果を測るグッズ売り上げアンケート調査に集計ミスがありました。それによって、グッズ売上実績を修正することといたしましたので、報告させていただきたいと思います。スライドをご覧ください。

 ぐんまちゃんグッズの2021年の売上実績はこれまで522億円としておりましたが、この結果は誤りでした。正しくは418億円ということになります。それでは今回の集計ミスの経緯について詳しくご説明をさせていただきます。ぐんまちゃんグッズの2022年の売り上げアンケート調査を進める中で、前年の調査結果を調べたところ、その中に異常な数値が含まれるということが判明いたしました。この数値を分析したところ、2021年の調査結果に実際の金額より4桁多い金額が入力されていたということが分かりました。この入力は、グッズ販売業者からFAXをいただいたその回答に基づいて行っているんですが、その回答内容を誤認したまま、実績額として集計してしまったことによるものでした。ぐんまちゃんのブランド化をめぐっては、これまで成果目標を定め、事業の効果をしっかり検証してまいりました。そうした中で、このようなミスが発生してしまったことは、私自身残念な気持ちでいっぱいです。大変申し訳なく思っています。今後同様のミスが発生しないように、担当課に対して、グッズ販売業者が直接オンラインフォームに売上実績を入力できるようにするなど、事務フローの見直しの指示をいたしました。また、2021年の売上実績を修正することに伴い、それをもとに算定、設定していた2023年の経済効果額の目標値についても、再度設定し直すことといたしました。一方、2027年までの中期目標、長期目標については、今後のさらなる展開を見据え、これまでと同じとさせていただきます。再設定後の目標値は、スライドのとおりです。群馬県としては、成果目標を達成するため引き続きアニメ「ぐんまちゃん」のプロモーションをはじめ、世界展開を見据えた様々な取り組みを実施してまいります。

 

7.今週の直滑降ストリーム

 最後に、今週の「直滑降ストリーム」についてのお知らせです。スライドをご覧ください。今週のゲストは、先ほど発表させていただいた新・群馬県総合計画に関するマンガ「ジョシュー・オーウェンの取材ノート」を制作していただいた、みずしな孝之さんです。前編では、高校在学中に漫画家デビューされたみずしなさんの学生時代のエピソードをお伺いしました。また、私自身がコンテンツ研究家を自認しておりまして、マンガも大好きなので、非常に興味深いお話を伺うことができました。みずしなさんのマンガ制作の裏側のお話も、随分いろいろお聞きすることができました。

 明日21日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信いたします。ぜひご覧いただければと思っています。冒頭の私の説明は以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

 

 

質疑応答

●デジタル技術展について

(記者)

 デジタル技術展についてお伺いします。群馬県としてロケ地のPRやグリーンバックのPRなどをされると今おっしゃいましたけれども、期待する具体的な成果というのは、例えば、海外から映画のロケやアーティストのミュージックビデオの作成とか、そういった海外から群馬県での撮影を呼び込むとかそういったことを想定しておられるんでしょうか。

 

(知事)

 さっき申し上げたとおり、G7のデジタル・技術大臣会合は、もちろんG7からの担当大臣を含めた政府高官だけじゃなくて、世界的なIT企業の幹部も来れば、国際機関の方々も来れば、あるいは日本の本当に代表的なIT企業の首脳みたいな方が集まるので、そういう機会に少しでも群馬県がやっているものを知ってもらうということは大きな意味があると思っています。

 宇留賀副知事とトップセールスを少し前に本格的に再開して、回っていると、カナダの商工会議所でもそうだったんですけれど、今まで東京以外で外資系の企業とかと接点を持ったりだとか、いろんなところから分野を広げて、国内外に働きかけているところっていうと、福岡県とか、そういう(限られた)ところしかなかったんですよね。つまり、他の県は(海外に向けてはあまり)発信していないんです。

 でも、群馬県が発信したことによって、結構(群馬県に)来ている(海外の)方々の中にも(群馬県に)関心を持っていただいている方がいるので、いろんな人たちが集まるこういう機会に、群馬県がクリエイティブ映像拠点を目指しているということを発信するといいうのは大きな意味があると思いますし、直接、明日から何か起こらなくても、それがきっかけで、クリエイティブ活動とか、産業の活性化とか、企業誘致にも、長期的に結びついていくという可能性はあると思っています。

 

(記者)

 今のお話ですと、割とクリエイティブ関係の展示が多いような印象を受けましたけど、他にも結構群馬県知事がアピールしておられるMaaSですとか、めぶくIDとか、いろいろあると思うんですけれど、そういったものを今回何かアピールする機会ってあるんでしょうか。

 

(知事)

 産業経済部長の方から少し具体的にご説明させていただきます。

 

(産業経済部長)

 展示内容はホームページの方にも展示企業が出ているんですけども、大体100社程度が出ています。内容は今お話いただきましたMaaS等ですね。自動運転のモビリティの関係ですとか、それから高速通信技術の関係ですとか、いろいろなディスプレイとかですね。スマートファクトリーシステムです。そのデジタル全般の最先端の日本の技術というのが展示されるという内容になっています。

 

(知事)

 この中で「群馬県のものづくり」ももちろんアピールできると思うんですよね。

 

●G7会合における温泉文化のアピール等について

(記者)

 デジタル技術とかを海外にアピールするという話とは別に、今回の一つの大きな目的として温泉文化のアピールとインバウンドの回復に繋げるというのがあると思うんですけど、そちらに対する意気込みをお聞かせください。

 

(知事)

 まず、もちろん基本的に主役は各国の大臣なので、主催県の知事ではないんですけれども、例えば、この会合の開催中に来日するIT企業の方々といろいろと意見交換するとか、あるいは、日本国内でも相当の方々が来るので、こういう方々と直接知事が会うとか、そういう場面はいろいろとあると思うので、それを最大限に生かしていきたいと思いますし、特に集まってくるG7の大臣クラスの皆さんとか、あるいは国連のいろいろな機関の関係者とか、こういう人たちに温泉文化のすばらしさをアピールする、そういう場面は作っていきたいと思っています。

 

●新型コロナ 5類移行に向けた準備状況について

(記者)

 新型コロナの5類移行が迫ってきました。国の専門家会議では、夏頃に第9波の懸念、大きな波が来る懸念があるというお話をしていました。移行に向けての準備状況について伺えればと思います。

 

(知事)

 まず、唐木健康福祉部長から。

 

(健康福祉部長)

 3月に発表させていただきました「ポストコロナロードマップ」に従いまして、今、移行期間でありますけれども、宿泊療養ホテルの縮小でありますとか、食料品配送の終了でございますとか、そういったものは順次進めているところでございます。

 5月8日から5類に移行するわけですけれども、基本的には5月8日以降は5類ということですけれども、医療関係のところでですね、十分な対応が取れるような形は引き続き維持した上で、円滑な移行を進めていきたいと考えております。

 

(記者)

 コロナを診られる発熱外来以外の医療機関は増やしているような状況でよろしかったでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 原則、5類に移行した後はですね、今はコロナ対応の医療機関が基本的に診るという形ですけども、原則すべての(正確には「幅広く」)医療機関が診るというような体制に移行していく形になっておりますので、そういった体制がしっかりとれるように準備を進めていきたいと考えております。

 

(知事)

 ちょっと付け加えると、政府の専門家会合の発表ですよね、これは冷静に受け止めています。そもそもコロナウイルスを根絶できるわけじゃないので。コロナウイルスと本当の意味で共生できる段階に移るんだと思っていますので、第8波(の波)が下がっても第9波がある可能性があるというのはもう当然のことだと思うので、それは冷静に受け止めております。

 知事として望むことは、しっかりこれまで政府が議論してきた方針を、連休後にちゃんと5類に移していただいて、その中で、群馬県としてもロードマップを作りましたから、ソフトランディングさせるということだと思っています。

 もう本当に、新しい段階に踏み出していくタイミングに来ていますので、そこをしっかり国の方にもブレずにやってもらいたいと思いますし、県としても国の流れをよく踏まえながら、もう1回言いますが、きちっと5類に移行できる、新しい段階に移行できるように、しっかりソフトランディングさせるように、ロードマップに従って粛々と進めていくということだと思います。

 

●知事の警護体制等について

(記者)

 岸田首相の演説中に手製の爆弾を投げるような事件がありました。改めて知事の警護体制とかデジタル・技術大臣会合の警備体制について、何か変更点等あれば教えてください。

 

(知事)

 まず、もう誰もが言っていることですけれども、今回のようなことはあってはならないことで、特に安倍元総理がああいう形で凶弾に倒れたということで、その時も言ったように、こういう風潮が生まれることは大変懸念しています。もう絶対にあってはならないということだと思いますし、それとやはり、決して暴力に屈してはいけないということなので、こういうことも起こり得るということもちょっと頭に置きながら、しっかり自分の政治活動については対応していくということに尽きるんじゃないでしょうか。

 

(記者)

 基本的には、今までと変わらずということでしょうか。

 

(知事)

 でも例えば、個人のいわゆる政務活動については、少し秘書と話をしながら、気を付けるべきところは気を付けていこうと思っていますし、知事の公務についていうと、今のところ、きちっと係長が同行していますので、状況によっては少し新しいことも考えなくてはいけないかもしれませんが、現時点で何かものすごく警備体制を見直すようなことは、まだ考えていません。

 

●統一地方選における知事の応援状況等について

(記者)

 今、市町村長選と市町村議選が行われています。知事の応援に行っている状況と、投票日に向けて県民への呼びかけについて伺いたいと思います。

 

(知事)

 まずですね、知事になってもうすぐ4年になろうとしているわけですけれども、この4年間心がけてきたことの1つは市町村との連携です。なおかつ、7月の知事選について言うと、現職の市町村長全員が私を推薦してくださって、なおかつ、現時点では、ここから5月の連休明けから6月の中旬にかけて立ち上げていく、全県の選対の9割は首長なので、基本的に現職が出るところは、現職の方を中心に応援に回っているということです。

 

(記者)

 有権者への一言呼びかけを。県議選の投票率もかなり低くなって、今回も低くなることが懸念されますが。

 

(知事)

 そうですね、それは非常に心配しています。やはり県議選は、結構身近な選挙なのでね、これで投票率が4割を切るというのは相当に深刻だと思います。

 知事選は、対決の構図にもよりますが、場合によってはもっと下がる可能性すらあるので、そこはですね、あらゆる意味でよくないので、これは何度も言いますが、県としてもできる限りいろいろな形で投票を呼びかけていきたいと思うし、選挙管理委員会の方も努力をしていただいていますので。笑下村塾みたいに、若い人たちに関心を持ってもらうというツールも我々としては取り入れているので、ここからとにかく、選挙はいつあるか、衆議院選挙だって分からないから、とにかく次の選挙についてしっかりと皆さんに投票に行っていただくということは、いろんな形で呼びかけていきたいと思います。

 

●G7会合の参加人数について

(記者)

 G7会合での温泉のPRに関連してなんですけど、伊香保の温泉地に来る閣僚や各国関係者、あるいはメディア、それと国内などの企業関係者などの人数の規模が分かっていれば、群馬県の温泉につかる可能性のある人数ということになるかなと思うので、その人数がもし分かれば教えてください。

 

(知事)

 大久保さん、分かる範囲で。どうぞ。

 

(産業経済部長)

 (ご質問は、)伊香保にいらっしゃる人数ということですね。大体の規模感ではっきりしているのは28日に行われますレセプション、これは地元主催のレセプションですけれども、こちらにご出席される方はですね、大体200人強の方をご招待しています。もちろん、参加国、招待国、国連機関、それから地元の自治体関係者等々を含めまして、それくらいと。

 伊香保においては、いろいろな形で関係者の方が入って来るんですけれども、実はまだ、招待国の方ですとか、はっきりと出席者の名簿が確定していないので、国からもそこら辺の報告がないので、正確な人数というところは現段階ではお話できないんですけども、おおよその目安としては、そのレセプションの人数ということでご理解いただければと思います。

 

(記者)

 よそから来る人の人数としては、レセプションの200人から地元の人を引いて、レセプション参加者とは別に、県外、国内外から来る人がプラスアルファでいそうだということでしょうか。

 

(産業経済部長)

 レセプション以外にもですね、関連イベントでいらっしゃる方もいると伺っていますので、プラスアルファの人数の方は外からいらっしゃると思います。

 

(記者)

 先ほど知事がこのG7の関係でお話なさる中で、IT企業の方とか個別にお会いするようなお話もありましたけれども、レセプションで一同に対して群馬県としてお話する以外に個別に会う予定というのは、今のところどんな感じでしょうか。

 

(知事)

 基本的にこの会合は政府が主役ですから、デジタル大臣によるいろんな議論があるわけですけども、その間時間もありますので、知事として活動できる時間に合わせてアポ取りをしたいと思っています。

 

●G7会合開催中の交通規制について

(記者)

 ちょっと細かいところで、G7の規制のところを確認したいのですが、マイカー利用の自粛を呼びかけられている範囲というのは、伊香保周辺やGメッセ周辺では自粛してくださいということなのか、あと交通規制は敷かれるのかどうか確認させてください。

 

(知事)

 どうぞ、担当者の方から。

 

(県警本部警備第二課長)

 先ほどの関係ですが、会合開催期間中の交通規制につきましては、Gメッセ会場や伊香保温泉周辺等で反対動向など警備上の必要がある場合には、一部、警察官による現場での交通規制や検問を実施する場合がございます。

 

(記者)

 出席者の中で警護上必要な人がいれば、そういうこともあり得るということでよろしいでしょうか。

 

(県警本部警備第二課長)

 会場周辺等では、警備上の必要があれば交通規制は行います。

 

(記者)

 マイカー利用の自粛などの範囲も、あくまでこの周辺ということで理解してよろしいでしょうか。

 

(県警本部警備第二課長)

 警備上の経路等は、警備上の必要がありコメントできないので・・・

 

(記者)

 岸田総理の和歌山での一件もありましたけれども、これを受けて、このGメッセの警護体制を見直した点や、あるいは改めて強化する点などありましたら、教えていただいてよろしいでしょうか。

 

(県警本部警備第二課長)

 警備の手法的なお答えは控えさせていただきたいと思うんですけれども、県警はですね、これまでも知事部局や、主催する担当省庁の皆さんとも連携しながらですね、来県する国内外の要人の安全確保、それから行事の円滑な運営を確保するためにですね、万全の警備措置をとっていきたいと考えております。

 

●ChatGPTについて

(記者)

 G7会合でも話題になるとされているChatGPTのことでお伺いしたいんですけれども、今、中央省庁も含めていろいろ議論されています。デジタル会合でもそれが話題になると思います。こうした一連の議論を、知事としてどうご覧になられているかということと、群馬県政においての今後の活用など、今検討されていることがあれば教えてください。

 

(知事)

 担当者からどうぞ。うちのDX推進監がいるので。

 

(DX推進監)

 政府の動きですとか、あるいは他の自治体の動き、海外の動きといったものは注視をしております。県の業務に関してどういう影響があるかというところ、ここに関しましては、まだ調査の段階でございます。

 ただ、このオープンAI、ChatGPTと呼ばれるものを使う際、そもそもこれが何であるか、あるいはこれを使う際どういう点に注意が必要か、こういったものはまとめまして3月下旬に庁内に展開をしております。

 

(知事)

 少し加えるとですね、ChatGPTは画期的だと思います。記者さんもそう思っておられるんだと思いますけども、ある意味でいうと非常に革新的なツールだと、今までの常識をはるかに超えたという感じがしているんですけど、ただですね、いろんな問題点も指摘されていて、イタリアの例なんかもありますけど、出力された情報の正確性の問題とか、あるいは、入力した情報がAIの学習に使われるので、やり方によっては、個人情報が漏えいしたりとかいう危険性もいろいろ指摘されているので、こういうことをしっかりと分析し、研究していかなくてはいけないかなと思っています。

 だから現時点で言うと、今岡田さん(DX推進監)のお話からもちょっとあったと思うんですけども、現状庁内で、生成AIというのかな、この利用について促すとか、あるいは逆に使用を抑制するみたいな方針はまだ定まっておりません。

 これもメモにあるんだけど、情報漏えいとか著作権侵害等の発生を未然に防止するということで、3月下旬に、生成AIの基礎的知識、利用上の注意点をまとめた資料を作成して、庁内に展開をしていると。これをしっかりと配布してるということだと思っています。

 専門家が2人(宇留賀副知事とDX推進監)いるので、新しい最先端のことができる人がいるので、この人達の力も借りながら、まずChatGPTの可能性とか問題点をよく検証しながらですけど、全体をよく見ながら使える場面があれば、少し考えていきたいなと思っています。

 

●G7会合における知事の動向について

(記者)

 G7の大臣会合で、知事の参加の仕方みたいなところをお伺いしたくて、確か開催が決まったときの臨時の会見でも、何らかホストするような機会があったらいいなと思うみたいな発言をされていたかと思うんですけど、実際そういう機会がありそうかどうかということを教えてください。

 

(知事)

 今、最終段階でいろいろ考えているので、まだ決まってないんですけども、少なくともG7の関連の大臣を集めたレセプションというのは、群馬県にとってはPRするとても大事な時間なので、そこではきっと出番を作ってもらえるんじゃないかなと思っています。

 

(記者)

 知事主催で何かやる予定は今のところはないという感じでしょうか。

 

(知事)

 いろいろな可能性を考えています。知事主催というのはないから。知事主催じゃなくて県主催のレセプションなので。ただ、知事の出番みたいなものは、何らかの形で作ってもらうのかなという気がしています。

 

●G7会合に対する期待について

(記者)

 ChatGPTが、報道では、広島の首脳会合でも議題になるだろうということで、群馬高崎における議論が、全体にも影響してくるような位置付けになるだろうと受け止めているのですが、そういう意味でも、この会合における期待感とかですね、知事の思いを教えていただければと思います。

 

(知事)

 河野太郎大臣にも申し上げた覚えがあるんですけども、やっぱりG7の関連会合を誘致するときに、いろいろな候補が挙がったんですけども、やはりこれが一番群馬県として誘致したい会合だったので、本当によかったなと思っています。今言ったChatGPTの議論もそうだけど、ここから世の中を大きく変えていくデジタル技術のあり方が話し合われる会合だということで言うと、ある意味、ここはもうさっき言った京都会議じゃないけど、本当に群馬イニシアティブみたいな形で発信される可能性もあると、確か上毛新聞でも書かれていましたけど。そういう意味でいうと、本当に意味のある会合を誘致できたなと思っていますし、しっかりここで話し合われたことを頭に置いてですね、群馬県はとにかくデジタル先進県を目指しているので、しっかり国とも連携しながら、新しいことをいろいろ群馬モデルとして発信していければなと、この会議を契機に、そんなふうに感じています。

 

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さまにですね、知事の方から直接お話ししたいことを改めてお話しさせていただきたいと思っています。

 新型コロナの第8波はすっかり収束したと言っていいと思うんですけども、かなり状況も落ち着いてまいりました。

 いろいろ政府の発表でも、また感染者が増える可能性があるとかいうお話もありますが、我々はこれを冷静に受け止めております。コロナウイルスを根絶できるわけではなくて、我々はウイルスと共生する時代に移るということで、やはりですね、これからは地域の経済活動をこれによって制限するようなことはぜひ避けたいと思っていますし、特に、5類移行に向けた転換を混乱がないように進めていけるように、群馬県としてもロードマップを作りましたので、それに従って進めていきたいと思います。ぜひその点については、県民の皆さまのご理解、ご協力をお願い申し上げたいと思います。

 それから、今日記者の皆さんから改めて質問がなかったんですけれども、県が発表したぐんまちゃんの実績に関するデータに誤りがありました。このことについては、知事として大変申し訳なく思っているんですが、群馬県の姿勢としてですね、やはり間違いが見つかった時には、しっかりそれを皆さんにご説明して、できるだけ早く改善していくということが大事だと思っています。こういう透明性はとても大事だと思っていますので、今日この会見で発信をさせていただきました。

 担当部局も一生懸命やっているんですけれども、実績をFAXで集めてきているので、私も送られてきた資料を見たんですが、やっぱり勘違いしやすい感じで、こう(手書きの)メモで書かれているので、急いでいたらそのまま入力してしまうということもあり得るので、そもそもこのやり方は変えたいと思います。ちゃんと向こう(事業者)に入力してもらって、県に(報告が)来るような仕組みにしていきたいということです。

 特にデータはとても大事だと思っていまして、きちっとした実績といいますかデータに基づいて説明するということが大事だと思っていますので、今回こんなことになってしまったことは申し訳ないと思いますが、引き続き、こうしたことがないように改善策を講じたいと思いますし、具体的なデータに従って、データ・ベイスト・ポリシー・メイキング(データに基づく政策立案)、これを群馬県としてしっかりやっていきたいということもですね、改めて県民の皆さんにお約束させていただきたいと思います。

 やっと暖かくなってきました。何となく世の中が明るくなった感じです。ちょっと花粉症が今年はひどいということなんですけども、いよいよここから春が来て、5月以降はまた新しい段階に移行しますので、皆さんと力を合わせて、何度も言いますが、いよいよ新しいフェーズを迎えますので、しっかり皆さんと一緒に、コロナ禍からしっかりと再生させていきたいと思っております。

 ということで、今日は45分ということですが、今日も皆さん最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。その点、感謝を申し上げて、定例会見を終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。