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令和5年度第4回定例記者会見要旨(4月27日)

更新日:2023年4月27日 印刷ページ表示
■日時    令和5年4月27日(木)午後2時04分~2時35分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 15人

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年4月27日定例記者会見動画(You Tube:外部リンク)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:2.15MB)

 

会見項目

■知事冒頭発言
 1.はじめに
 2.新型コロナの感染状況と5類移行に伴う対応
 3.尾瀬シーズンズスクール2023
 4.今週・来週の直滑降ストリーム
質疑応答
知事メッセージ

 

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。

 いよいよ明後日、29日と30日の2日間、Gメッセ群馬でG7群馬高崎デジタル・技術大臣会合が開催されます。また、それに先立ち、明日の28日には、伊香保温泉において歓迎レセプションを開催いたします。群馬県として非常に重要な歴史的なイベントだととらえています。

 今回のG7会合では、国境を超えた自由なデータ流通のあり方とか、ChatGPTをはじめとする生成AIのルールづくりについて議論が交わされる予定です。特に生成AIをめぐる国際的なルールづくりは、来月のG7広島サミットにおいても議題になるという見通しが示されています。

 これからの世界を大きく変えていくデジタル技術のあり方が議論される、重要な会合となります。こうした会合が群馬県で開催されることは、日本最先端クラスのデジタル県を目指す群馬県にとって大変有意義だと考えています。県民の皆さまにも、ぜひご注目をいただきたいと考えています。

 群馬県としては、現在、会合の成功に向けて関係者一丸となって万全の準備を進めております。まずは、大きな混乱なく無事に開催できるよう、関係市町村や県警などと連携し、オール群馬でしっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 そして、知事が自ら先頭に立って、歓迎レセプションを含む様々な場面で、G7や招待国の閣僚、企業関係者の皆さんに、群馬県の魅力を最大限PRしたいと考えています。

 さて、話が変わって、今週24日の月曜日、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録を目指した民間主導の組織、「『温泉文化』ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会」の設立総会がありました。私もこの総会に参加してまいりました。総会では、国の成長戦略に「温泉文化」の登録を盛り込んでもらえるように政府に要望していくこととか、今後さらに会員を増やして登録へ向けた気運の醸成を図っていくといった活動方針が定められました。

 また、作家の浅田次郎さん、嵐山光三郎さん、林真理子さん、それから放送作家の小山薫堂さんの4名が「ONSENアドバイザリーボード」に委嘱されました。

 私自身も「登録を応援する知事の会」の事務局長として登壇をし、早期登録実現に向けての熱い気持ちを披露してまいりました。

 これまで、100名を超える国会議員による「議員連盟」、それから34道県まで拡大している「知事の会」が設立されています。さらに今回、関係する民間団体により協議会が設立され、官民一体となって「温泉文化」の登録推進に取り組む体制が整ってきたととらえています。

 「温泉文化」の登録については、まだまだ越えなければならない様々なハードルがあります。しかしながら、登録の早期実現に向けて粘り強く取り組んでいきたいと考えています。

 前置きが長くなりましたが、会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「新型コロナの5類移行に伴う対応」、それから「尾瀬シーズンスクール2023」、「直滑降ストリーム」について発表させていただきたいと思います。

 

2.新型コロナの感染状況と5類移行に伴う対応

 まずは、「新型コロナの直近の感染状況」です。スライドをご覧ください。病床使用率と新規感染者数の推移です。病床使用率は8.0%、重症者はおりません。本日の公表の新規感染者数は144人です。県内の医療提供体制は落ち着いている状況です。

 続いて5類移行に伴う対応についてです。先ほど加藤厚労大臣が記者会見で、5月8日の月曜日から、新型コロナの分類が現在の2類相当から5類へ移行するということを正式に決定したと表明いたしました。

 3年を超えるコロナとの闘いに、一応のピリオドが打たれることになります。これまでご協力いただいた医療従事者の方々をはじめ、すべての県民・事業者の皆さまに、知事として改めて感謝を申し上げます。

 群馬県としては、これまで5類移行による混乱が生じないように、「ポストコロナロードマップ」を作成して、日常生活の回復に向けたソフトランディングに注力をしてまいりました。本日は、5類移行を目前に控え、改めて県民の皆さんに関係が深いものを中心に、移行に伴う変更点をご説明いたします。

 5類移行に伴う主な変更点は、医療提供体制、それから療養期間中の外出自粛要請、そして医療費負担の3点ということになります。

 1点目の医療提供体制については、これまでコロナ患者への対応は、発熱外来などに限られていましたが、5類移行後は、原則全ての医療機関で対応することになります。ただし、受診の際は、スムーズに診療できるように、事前に医療機関に電話をしていただくようにお願いいたします。

 続いて2点目、外出自粛要請についてです。これまで感染者の療養期間中に求めていた、法律に基づく外出自粛要請はなくなります。ただし、5日間は外出を控えることが推奨をされることになります。

 そして、3点目の医療費ですが、これまでの全額公費負担から原則自己負担へと変更になります。

 一方、ワクチンについては、今年度は引き続き無料で接種することができます。来月8日からは、高齢者等を対象とした追加接種が順次開始されることになっています。

 以上が5類移行に伴う主な変更点です。その他の変更点などは、3月にお示ししたロードマップを県のホームページで公開しておりますので、そちらでご確認いただきたいと思います。

 今後は、コロナと共生しながら経済を回していく、こういう新しいフェーズに移ることになります。群馬県としては未来を切り開く新しい取り組みをしっかりと進めて、群馬県経済の発展につなげていきたいと思います。

 また、気候も暖かくなり、観光には絶好の季節となってきました。県民の皆さん、県外の皆さんにおかれましては、ゴールデンウィークはぜひ群馬県で旅の魅力を楽しんでいただきたいと考えています。

 

3.尾瀬シーズンズスクール2023

 続いて、「尾瀬シーズンズスクール2023」についてご報告いたします。

 群馬県では、自らの力で課題を乗り越え、未来を切り開く人材を「始動人」と定義して、そうした人材を育成するための取り組みとして、STEAM教育というものを推進しております。

 STEAM教育とは、科学から芸術に至るまでのあらゆる分野の学びを、実際の社会での問題発見、解決に生かしていくための総合的な教育を指します。こうした教育を、群馬の誇る自然の宝庫「尾瀬」を舞台に実践する取り組みが、「尾瀬シーズンズスクール」です。

 この度、今年度の参加者募集が開始となりましたので、お知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。スクールのプログラムは6月の事前学習から始まり、尾瀬での現地学習、そして事後学習まで約半年間にわたって行われます。対象は高校生以上で、募集人員は37名、県外在住の方でもご参加いただけます。

 今年度のプログラムのポイントは、「ツアーの企画」と「動画の作成」です。

 「ツアーの企画」では、参加者が自ら感じた尾瀬の魅力をもとにモデルツアーを企画・実践し、その過程で旅行企画の基礎知識やマーケティングを学んでもらいます。

 「動画の作成」では、参加者が自ら尾瀬の魅力を発信するPR動画を作成し、その中で、動画の編集技術とかデザインについて学んでいただきます。作成した動画は、県の公式Youtubeチャンネルtsulunosで公開させていただきます。

 募集は、5月26日まで受け付けております。詳しい応募方法など詳細は、群馬県のホームページでご確認いただきたいと思います。

 尾瀬を舞台に、参加者が自ら学び、課題を見つけて、そこから新しいものをつくり出していく。こういうクリエイティブな中身になっています。ぜひ皆さん、奮ってご参加をいただきたいと思います。

 

4.今週・来週の直滑降ストリーム

 最後に、「直滑降ストリーム」についてのお知らせです。

 まず、今週のゲストは先週に引き続き、漫画家のみずしな孝之さんです。

 今回は、新・群馬県総合計画の普及啓発用の漫画「ジョシュー・オーウェンの取材ノート」、いくつかのマスコミでも取り上げていただきましたが、この制作の裏話などをお伺いしています。現在この漫画は、新・群馬県総合計画のポータルサイトで公開中です。対談を見ていただいてから漫画を読んでいただけると、さらに面白く感じていただけるかなと思っています。

 明日28日金曜日の19時からYoutubeのtsulunosチャンネルで配信します。ぜひですね、漫画と対談の両方をご覧いただきたいと思います。

 続いて、来週の直滑降ストリームについてもお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。来週は、「となりの始動人」のコーナーです。

 ゲストは、群馬県出身の東京音楽大学・特別特待奨学生の塩崎基央(しおざき・もとちか)さんをお迎えしています。

 塩崎さんは、現役の音大生として音楽を学ぶ傍らで、Youtubeではチャンネル登録者数5万人を超える「なで肩のモD」としてクラシックの魅力を発信しています。

 前編では、6歳からピアノをはじめ、13歳から作曲理論を学んできたという塩崎さんが音楽家を目指したきっかけとか、海外でのご活躍についてお話を伺いました。

 来週5月5日金曜日19時からYoutubeのtsulunosチャンネルで配信いたしますのでご覧ください。この人もですね、昔のロックの世界でいうアンダーカバーみたいな感じで、ここからすごく楽しみな人なので、ぜひメディアの皆さんにも注目していただきたいなと思っています。

 ということで、私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

 

質疑応答

●G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合について

(記者)

 まずG7の会合に関連してですが、いよいよ今週末の開催ということで、先ほど群馬県でも大変意義深いものになる、有意義なものになるというお話がありましたが、改めて知事として、特にどんな成果を期待されているかをお聞かせください。

 

(知事)

 会見で申し上げましたけれども、G7の関係閣僚会合が群馬県で開かれるのは始めてなんですよね。結構いくつかの県が誘致を考えていたデジタル・技術大臣会合を持ってこれたというのは、本当によかったと思っています。これ(デジタル・技術大臣会合)は、一番我々が誘致したい会合だったと思うんですけれども、ここでとにかくG7の関係大臣とか関係者、国連機関、いろんな人たちが集まります。もちろん外国の企業のトップも来るし、日本の企業のトップも結構来るので、そういう意味でいうと、群馬県をPRするための最大の絶好の機会になるんじゃないかと思っています。

 主役はもちろん大臣たちなんですけれども、その合間に知事のトップセールスをかけたり、来られた方の中でどうしても会いたい人がいれば、トップセールスをかけたりしますし、いろいろな形で、例えば温泉文化に関する動きもですね、私の方からPRしていきたいと思います。明日レセプションがあるんですけど、これ結構群馬県としては重視してまして、ここで本当に群馬県の話を知事自らできるとても大事な場なので、明日のレセプションも本当に力を入れてやりたいと思いますし、その後、大臣会合が進んでいく中でも、知事としてのトップセールスができる機会をしっかり狙っていきたいなと思っています。

 

(記者)

 特にどういった場面でどういったことを特にアピールされたいという(お気持ちですか)。

 

(知事)

 例えば、レセプションでは温泉文化のことを話す機会があると思いますし、歓談の時間にいっぱいいろいろな人を捕まえて、話をして、その中で生まれるものもあると思いますし、あるいは、この大臣会合の合間を縫って、何人かの会いたいなと思う人たちに会えるので、そういう機会を最大限活用して、群馬県の、もう1回言いますけど、魅力を発信し、新たな連携に結びつけていけたらなと思います。

 宇留賀副知事、岡田DX推進監とか力強い見方も陣営にいますから、みんなの力を借りながら、とにかく群馬の魅力を発信する、あるいは将来のいろんな連携に繋がるような機会にしていきたいと思います。

 

●新型コロナ5類移行について

(記者)

 新型コロナ(関係)ですけれども、5月8日からの5類移行がまず決まったということの受け止めを改めてお聞かせください。

 

(知事)

 それは本当によかったと思っています。いろいろありますけれど、とにかく何度もこの会見で言っているとおり、コロナと共生する、新しい段階に行かなければいけない時に来ていますので、ここで岸田総理が方針を打ち出して、正式にしっかり政府としてこの方針を決めていただいたっていうのは、とてもよかったと思います。ただ、いろんな意味で、今日もご説明したように、ポストコロナで変わるところもあるので、そこは混乱しないように、我々もロードマップを発表していますので、それに沿って、うまくソフトランディングをさせていきたいと思っています。暖かくなって、かなりまた人出も多くなって、なおかつ観光地もにぎわっているし、インバウンドもものすごい勢いで多分伸びていると思うんですよね。そういう意味では、ここから群馬県の経済を、さらに日本経済もそうですけれど、コロナで相当いろいろみんな大変でしたから、ここからしっかり反転攻勢をかけられるように頑張っていきたいと思います。

 

(記者)

 それと関連しまして、コロナ関連で県としてはこれまで病床確保に力を入れたりですとか、あと感染した方の支援でコールセンターを設けたりということをされてこられましたが、5類移行後はどのように継続をされるのでしょうか。

 

(知事)

 健康福祉部長の方から説明してください。

 

(健康福祉部長)

 知事からもお話ありましたように、5類移行後は、病床につきましては、原則すべての医療機関で対応できるような、そういった準備を進めていきたいと考えておりますし、外来等々につきましてもですね、基本的に安心して、もしコロナにかかった場合には対応できるような体制をしっかりとっていきたいと考えております。

 

(記者)

 あと、感染者支援のコールセンター相談(についてはいかがでしょうか。)

 

(健康福祉部長)

 そちらにつきましては、受診相談センターということでですね、発熱した場合の相談などを受けるような体制というのは、引き続きとっていきたいと思いますし、一般的な相談については、保健所の方で乗るような、そういった体制をしっかりとっていきたいと思っております。

 

(記者)

 コールセンター(の常設)はいつごろまでをイメージされていますでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 少なくとも、5月末まではそういった体制はとっていきたいと考えております。

(補記:6月以降の相談については、平日8時30分~17時15分は保健所、夜間・休日は「受診相談センター」で受ける体制を準備中。)

 

 

(記者)

 最後に、このゴールデンウィークですけれども、過去、ゴールデンウィーク明けに感染者が割と増えたという傾向がありましたけれども、知事の方からゴールデンウィークの感染予防に関して、県民に呼びかけたいことがありましたらお願いいたします。

 

(知事)

 ゴールデンウィークはですね、さっき申し上げたとおり、外にいろいろ出かける方々は多いので、ぜひ群馬県に来て欲しいなと思います。一方で、もうこれはずっと県民の皆さんに呼びかけてきたので、そこはもうご自分の判断でしっかりと感染対策をやっていただくと。そういうバランスは、それぞれとっていただけるんじゃないかと、県民の皆さんの判断を信頼しています。

 

●統一地方選の女性候補者の躍進について

(記者)

 市町村議選含めてですね、統一地方選について伺いたいと思います。市町村長選では初の女性村長が誕生するなど、全般通じて女性の躍進が目立ったかなという印象があります。そこら辺の受け止めとですね、あと投票率に関しては低迷した、過去最低を更新するような状況が続いています。知事選に向けて盛り上げていかなくてはいけない部分もあると思うのですが、その点について伺えればと。

 

(知事)

 そうですね、今記者さんがおっしゃったように、前半後半戦終わったんですけれども、相当多くの候補者のところに応援に伺って、直接いろいろと感じるところあったんですけれども、何といっても今記者さんがおっしゃったように、目立ったのは女性候補の活躍だと思うんですよね。これはとてもいいことだと思いますし、やっぱり群馬県全体でいうと、まだまだ女性活躍は遅れていると。県庁は前言ったように、女性部長の比率、部長級の比率って全国一位なので。これをしっかり伸ばしていって、率先垂範でいろいろこういう流れを県庁から起こしていきたいと思うんですけれども。政治の世界でも、いよいよそういうことが起こりつつあるなという感じがしていますし、それからもう一つね、やっぱり世代交代が進んできたなと。やっぱり新しく当選してくる県議、市議、みんな若いですよね、首長も。だからそういう意味でいうと、群馬県も当然のことですけど、世代交代の波、それから女性活躍の波がいい意味で起きてるんじゃないかなと、そんな気がしています。

 それから投票率は、何度も記者さんおっしゃっていますけど、非常に危機感を持っていまして、県議選で4割を切ったっていうのは非常にショッキングですよね。市長選でもそんな感じになっているので、このままいくと例えば知事選とかも4割切る可能性もあるので、ここは知事選だけじゃなくて、これからのこともあるので、国政選挙もすべて含めて、もっともっと投票率を上げる努力をしていかなければいけないと思います。

 群馬県は、記者さんご存知のとおり、いろいろ努力をしてきてね、例えば笑下村塾と組んで、初めてこれだけ本格的に若者への出前選挙授業みたいなことをやって、7ポイントぐらい上がっているから、こういうことも含めていろんな努力をしていきたいなと思います。ちょっとこれは非常に深刻だなと思っています。

 

●デイサービス送迎中の交通事故について

(記者)

 加えて昨日ですね、高齢者福祉施設に送迎中に高齢者3人が亡くなる事故がありました。それについて県の対応を伺えればと思います。

 

(知事)

 これはちょっと健康福祉部長の方から説明していただきます。

 

(健康福祉部長)

 昨日デイサービスの送迎中に、利用者3名の方が亡くなる交通事故が発生いたしました。交通事故に関しては大変痛ましく、本当に残念だと考えております。亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。また、怪我をされた方の1日も早い回復をお祈り申し上げたいと思っております。事故の詳細は現在、警察で調査中だと認識しております。状況が明らかになり次第ですね、関係する介護事業者への送迎時の安全確保について注意喚起を行うなど、必要な対応を検討してまいりたいと考えております。

 

(記者)

 今日時点では、まだ通知は出してないような状況ですか。

 

(知事)

 ちょっとまだ完全に原因が分かっていないので、それも含めて県としてできる対応をしていくということです。

 

●5類移行の社会経済活動への影響について

(記者)

 5類移行で2点お尋ねします。社会経済活動への影響といいますか、経済面で観光産業のことを少し仰っていましたけど、観光産業や個人消費など、どんな経済的な効果を期待しているんでしょうか。

 

(知事)

 ここの会見でも毎週言っているように、観光地には随分にぎわいが戻ってきているんですけども、これで本当の意味でコロナと共生するフェーズに移ったということになると、さらに大勢の人たちが外出しやすくなってくると思うんですね。なので、人が外に出てくるということが経済効果に結びついてくることは間違いないと思います。

 昨日、東京に行って、少し温泉文化の関係である対談に参加したんですけれども、渋谷なんかものすごく外国の観光客が増えていて、これ群馬県だけじゃないと思うんですけれども、日本全国の観光地がかなりにぎわっていて、人手不足になっているぐらいなので、5類移行によってこういう流れにはおそらく拍車がかかると思います。

 

(記者)

 その一方で感染面ですけれども、都心部で発熱外来の患者が増えているというような話もあって、今後の感染拡大によっては、公的支援が減る、検査とか、さっき(知事が)おっしゃった医療費などの支援が減るということに不安も出てくるかと思うので、感染拡大時の県の対応についてどうお考えなのか、お尋ねします。

 

(知事)

 まず、前の会見でも言ったと思うんですけれども、このまま完全に収まるとは思っていないので、コロナは根絶できないので、ある程度いろんな波があると思うんですよ。それは冷静に対応していけばいいんだと思っています。何かよほどいろんな事態が起こったときには、またそれに応じていろいろ対応を考えていければと思うので、今のところ我々が作ったロードマップに従って、ソフトランディングを図っていけばスムーズに移行できるんじゃないかと思っています。

 

●5類移行後の医療提供体制について

(記者)

 さっき健康福祉部長が、「とりあえず5月末まで」とおっしゃっていたのが、受診相談センターでの相談と保健所での一般相談のいずれについても5月末までということなのかを確認してもいいですか。

 

(健康福祉部長)

 私が申し上げた、受診相談センターでの発熱時の相談につきましては、24時間対応で行いたいと考えておりますのが5月末まででして、6月以降については、保健所が対応することを考えているんですけれども、保健所が対応できない休日とか、そういったところは、受診相談センターと一緒に、空きを受診相談センターが埋めるような形で、療養者の方からの相談には特にしっかり応じるような、そういった体制をとっていきたいと考えております。

 

(記者)

 そうしますと、6月以降はこれまで24時間受診相談センターでやっていたものの平日の9時から5時とかは保健所がやって、休日とか夜間は受診相談センターがやるような・・・

 

(健康福祉部長)

 そういう形でやろうということで考えております。

 

(記者)

 5類移行の関連で、もう少し聞かせてください。まず、コロナ病床の病床使用率の基となる、重症病床数とかありますよね。その辺の病床の数の維持はどういうふうにお考えなのかと、あとロードマップで、5月8日に向けて、今までの施策を見直しながら進めるという話があったと思うんですが、その辺の今現在の見直し状況をお聞かせいただいてもよろしいですか。

 

(知事)

 健康福祉部長から、答えてもらえますか。

 

(健康福祉部長)

 病床の見直しについてなんですけれども、円滑な5類移行を進めるために、国の方から各都道府県に対しまして、「医療提供体制の移行計画」というのを策定して提出するよう求められておりました。先日、策定して、4月21日に国に提出したところなんですけれども、移行計画の概要といたしましては、5月8日以降の最大確保予定病床数については681床、確保病床以外での受け入れ目標数については491人ということで、合算して1,172という形で対応を考えております。

 その他詳細につきましては担当課にお尋ねいただきたいと思っております。その他のロードマップ上の見直しにつきましては、4月の段階で(自宅療養者への)食料品の配送の見直しを行いましたし、また、4月中にホテルの療養といったところの見直しも行ったところであります。先ほど申し上げましたように、療養する確保病床につきましては、現在716(床)なんですけれども、これを5月8日以降もしっかり確保できるように、各医療機関等との調整の方を行っているというところでございます。

 

(記者)

 716と、先ほど言った5月8日の681と491人というのをどういう数字かもう少し説明していただけますか。

 

(健康福祉部長)

 716床というのは、コロナの確保病床数でありまして、まさに今受け入れられる病床の最大の数になります。681床というのは、5月8日以降、診療体制が変わるというようなこともありますが、基本的にはこの681床というのを最大として確保していくというような目標の数になっております。そして、さっき申し上げた681床は、コロナの患者さんを対象とした数でありますけれども、それ以外の患者さんについても受け入れることができますことから、そちらは491人という形になっております。

 

(記者)

 716床が681床になって、他にも491で対応できるということですね。

 

(健康福祉部長)

 そういうことですね。はい。

 

●5類移行後のコロナ感染状況の公表方法について

(記者)

 5類移行についてなんですけれども、これまでたびたび説明があった感染者数の発表、これもこれまでの発表を5月8日以降は取り止めて、定点観測に移るのかなというふうに思うんですけれども、群馬県では5月8日以降、感染状況については、いつから、どれぐらいの医療機関、どのような方法で状況を公表していくのか、もしもう決まっていたら教えてください。

 

(健康福祉部長)

 定点把握の対象となります医療機関の数等々につきましては、まだお話はできないんですけれども、定点把握ということで、全数、今まで毎日公表したものというのを1週間ごとに公表するという形になりますし、死亡者数につきましても人口統計の中で公表させていただくというような、2ヶ月後になるんですけども、そういった公表のやり方に変える形になると思っております。

 

(記者)

 先ほどの話の定点把握の関係で、定点把握の医療機関数というのは通常行っている100ぐらいの医療機関から変化するんでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 規模的なものはそちらとほぼ同等というふうに考えていただければと思います。その対象がまた変わるかどうかということについては、担当課の方にお尋ねいただければというふうに思います。

 

(記者)

 同じ医療機関じゃないかもしれないということですね。

 

(健康福祉部長)

 はい。

知事メッセージ

 それでは県民の皆さまに最後にまた知事として改めて一つお願いをさせていただきたいと思います。今日もお話を申し上げましたが、いよいよ連休後にコロナウイルスの扱いが5類に移行することが正式に決定いたしました。もうこの記者会見でも何度も申し上げているとおり、群馬県としてはこの決定を大変歓迎したいと思っております。いよいよ、我々も本当の意味でコロナと共生をして、しっかり経済を回していく体制になったということです。先ほども、いろいろご質問もあって、今までのような毎日の病床数が発表されないとか、今日もご説明したいくつかの変化がありますので、いろいろご心配されている方もいると思いますが、今日申し上げたとおり、群馬県のロードマップに従って、よく皆さんにご説明、必要な情報を発信しながら、うまくソフトランディングさせていきたいと思っています。

 すっかり春めいてきて、何となく世の中明るくなってきて、いよいよコロナの5類移行も決まって、ここから群馬県の本当の進撃が始まると思っております。県民の皆さんをあらゆることから守っていくということは、当然引き続き県政として重視していきたいと思いますが、未来の夢とか希望に繋がるような事業もしっかり、ここから我々、改めて推進していきたいと思いますので、引き続き県民の皆さまにご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 今日は比較的短く、すっきり35分で終わりました。皆さんには、今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて定例の会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。