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令和5年度第5回定例記者会見要旨(5月11日)

更新日:2023年5月11日 印刷ページ表示
■日時    令和5年5月11日(木曜日)午後2時01分~2時34分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等 15人

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年5月11日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
 モニター資料 (PDF:1010KB)

 

 

会見項目

■知事冒頭発言
 1.はじめに
 2.G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合
 3.ぐんま保育士就職支援センターの開設
 4.マイクロプラスチック調査体験ツアー
 5.今週の直滑降ストリーム
■質疑応答
■知事メッセージ

 

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例記者会見を始めたいと思います。今週5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行されました。またそれに先立ち、5月5日には、WHO・世界保健機関が新型コロナの緊急事態の終了を宣言いたしました。これによって、日本国内だけではなくて、全世界で新型コロナとの闘いに一つの区切りがついたと、すなわちポストコロナの段階に入ったと言っていいと思います。改めてこの3年間、医療の現場を支えていただいた、県内の医療従事者の方々をはじめ、すべての県民、そして事業者の皆さまに、知事として感謝を申し上げたいと思います。このゴールデンウィーク中、群馬県内の観光地は大いににぎわったという報告を受けています。例えば、草津温泉では、5月3日から5日にかけてのピーク時は連日客室稼働率が90%を超えていたという情報を得ています。また、県民の皆さまの中には、遠方の友人とか、親戚の方々に数年ぶりに会うことができたと、こんな方々も多いんじゃないかなと推察をいたします。街中ではマスクを外している方々も増えてきたように感じています。

 こうした中、昨日は県庁32階の官民共創スペースNETSUGENで、県庁職員、NETSUGEN会員の皆さん、そしてマスコミ関係者の皆さんにも参加をしていただきましたが、交流の場「ふらっとギャザリング」という名前をつけたんですが、そうした会合を開催させていただきました。「ふらっとギャザリング」には、知事の挨拶の中でも申し上げたんですが、気軽に参加できるという意味の「ふらっと」と、あんまり立場に関係なく「フラット」な交流をする、つまり、群馬県庁でみんなが物を自由にいえるようなそういう環境を作りたいということでの「フラット」ということで、二つの意味が込められています。これは、私自身がコロナ前からずっとやりたいと思っていたことでした。私自身も、「紅茶懇談」というのがあって、幹部の職員の皆さんとは、1時間よもやま話とかやっているんですけれども、日頃なかなか話をする機会がない若手職員とか、民間から来て今県庁で頑張っていただいている皆さんとか、4、50人近くの皆さんと意見交換をすることができました。こうした交流から、例えば官民を超えた新たな人間関係とか、新しいアイデアが生まれてくると、「ふらっとギャザリング」をそういう場所にしていきたいと思いますし、こうした企画はこれからも、続けていきたいと考えています。県民の皆さまにおかれましても、これまでコロナのために控えていた活動などを再開して、ぜひ充実した毎日を過ごしていただきたいと、このように願っております。

 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。

 本日は、「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合の報告」、「ぐんま保育士就職支援センター」、それから「マイクロプラスチック調査体験ツアー」、こうしたことについて発表させていただきます。

 

2.G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合

 まずは、「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」についてです。

 先月29日と30日の2日間、群馬県で初めての大規模な国際会議となる「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合」が、Gメッセ群馬において開催されました。会合については、皆さま報道でもご存知だと思いますけれども、「信頼性のある自由なデータ流通の促進」や、「責任あるAIとAIガバナンスの推進」などを盛り込んだ閣僚宣言が採択され、無事に閉幕いたしました。これまで会合の成功に向けて、県警、関係市町村をはじめ、関係者一丸となって万全の準備を行ってまいりました。また、県民の皆さまには開催期間中の交通混雑の緩和にご協力をいただきました。皆さまのおかげで、大きな混乱もなく、無事に開催地としての責任を果たすことができたと、このことについて、関係したすべての皆さまに、知事として改めて深く感謝を申し上げたいと思います。G7会合関係については、一般の方々が参加することができませんでしたので、どういう会議だったのか、どんな会合だったのかということを、ご存知ない方も多いと思います。そこで本日は、群馬県が関わったイベントを中心に、このG7群馬高崎デジタル・技術大臣会合の様子を少し報告させていさせていただきたいと思います。

 スライドをご覧ください。まず会合に先立って、4月28日に開催された「歓迎レセプション」についてです。歓迎レセプションは群馬県主催です。伊香保温泉のホテルで開催し、G7、招待国の閣僚、国際機関、企業関係者の皆さん、総勢約220名の方々にご出席をいただきました。群馬県は、この歓迎レセプションを群馬県の魅力発信と、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた絶好のアピールの機会だととらえました。ということで、知事である私が司会進行役となり、存分にPRをさせていただきました。最初から最後まで英語で、群馬県を最大限アピールさせていただきました。また、上州和牛とかギンヒカリとか、群馬県産の食材をふんだんに使用した料理、あるいは群馬県内全21の酒蔵の地酒も振る舞わせていただきました。さらに、群馬交響楽団による演奏、全国大会で活躍する安中総合学園高校の生徒によるダンスなど、群馬県として最大のおもてなしをさせていただきました。終了後、会場にいたG7の閣僚、関係者の方々とお話をする機会がありましたけれども、「インパクトがあってよかった」、「群馬県のおもてなしに大変感謝する」と、こういった声も頂戴しています。群馬県の総力を結集して準備をしたイベントでした。これは自分でいうのもあれですけれども、群馬県職員の努力もあって大成功だったと思っています。関係したすべての皆さまに改めて心から感謝を申し上げたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。続いて、4月29日の様子です。29日は、G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合が開幕いたしましたが、そのオープニングセッションで群馬県内の4つの高校の生徒による「スクールサミット宣言」というものが発表されました。スクールサミット宣言はG7会合に合わせて、高校生がデジタル世代の当事者として目指すべき社会のあり方を議論し、まとめたものです。河野デジタル大臣からは、「人中心のAI活用」とか、宣言の内容に同意した上で、「誰一人取り残さない人間中心のデジタル社会を作っていきたい」と、こうした力強い言葉をいただきました。

 また午後には、「デジタル政策フォーラム」も会場で行われたんですが、そこにもパネリストとして参加をしてまいりました。フォーラムでは情報経営イノベーション専門職大学・学長の中村伊知哉(なかむら・いちや)先生、それからオンラインだったんですけれども、同い年の平井元デジタル大臣と、日本のAI戦略について熱い議論を交わしました。

 ここでも、生成AIが議論の中心となったんですけれども、「新しい技術を真っ向から否定するようなことはしない」と、「活用しながら、問題点を修正していくという方向が正しいのではないか」と、こんな考えで一致しました。会合の様子は以上です。

 今回の会合開催で、群馬県が国際会議の開催地になりうる魅力溢れる地であること、そしてこうした大きな会合を開催できる能力を備えていることを国内外に示せたと考えています。特に、伊香保温泉の自然はとっても綺麗だということで、G7の関係閣僚の間でも非常に評判が良くてですね、ダボス会議ってあるじゃないですか、世界経済フォーラムをやっているスイスのダボスの雰囲気に(伊香保が)似ているんですよ、伊香保の山の風景とか。「まるでスプリングダボスみたいだ」という方が結構いたということもご報告をしておきたいと思います。さらにまた、最先端のデジタル県を目指す群馬県において、AIに関する国際的なルールづくりが進められたと、このこと自体が非常に大変意義深いことだったととらえています。加えて、今回の会合では、多くのIT企業関係者に対して宇留賀副知事にも同席してもらいましたが、トップセールスを実施することができました。

 この中でいくつかの具体的な提案もいただきました。こうしたことを、しっかり群馬県の今後の発展につなげていきたいと思っています。今後も、知事自らが先頭に立ち、デジタル技術による地域課題解決に向けた様々な取り組みを加速してまいりたいと考えています。

 

3.ぐんま保育士就職支援センターの開設

 続いて、「ぐんま保育士就職支援センター」についてご報告したいと思います。現在、日本各地で保育人材の確保が急務になっています。群馬県においても、子どもたちが安心して質の高い保育を受けるためには、保育士の不足とか離職率の高さみたいな問題、こういった様々な問題を解決する必要があると考えています。群馬県では、令和3年度から「保育士・保育園支援プロジェクト」と題して、保育人材の確保に向けた取り組みを進めておりました。そしてこのたび、この取り組みを強化し、保育人材に特化した新たな拠点を開設することとなりました。群馬県では5月15日月曜日に、「ぐんま保育士就職支援センター」を開設することといたしました。場所は前橋市にある群馬県社会福祉協議会、福祉人材センター内です。「ぐんま保育士就職支援センター」では、専任のコーディネーターを配置し、保育の仕事に就きたい人と保育人材を求める園を繋ぎたいと考えています。また、保育士だけではなくて、保育補助者など様々な職種とか、幼稚園も含めた保育に関わる人材の確保を包括的に行ってまいりたいと考えています。それでは、詳しい業務内容についてご説明したいと思います。スライドをご覧ください。

 「ぐんま保育士就職支援センター」の主な業務は3つあります。1つ目は「求人・求職総合窓口」、2つ目が「定着支援」、3つ目が「離職者支援」です。

 まず1つ目の「求人・求職総合窓口」では、経験豊富な保育専門コーディネーターを配置し、各保育施設の求人情報を集め、働きたい保育士への情報提供を行います。また、保育施設の見学会とか、地域別就職説明会などを開催し、保育士一人一人が自分に合った働き方を選べるようにサポートをいたします。

 2つ目の「定着支援」では、就職後の保育士などに対して、悩みの相談、スキルアップ研修を開催することで、保育施設への定着を支援いたします。また、保育施設に対しても、人材の定着に向けたアドバイスや研修の開催などの支援を行っていく予定です。

 そして3つ目、「離職者の方々への支援」、これは結婚とか出産などによって、離職中の保育士、いわゆる「潜在保育士」に対して、復職のための情報を発信いたします。加えて復職を支援する研修などを開催することで、復帰を後押ししたいと思います。詳細な業務内容についてはスライドに記載のこのQRコードからぜひ公式ホームページをご覧いただきたいと思います。

 以上の取り組みによって、保育人材の不足を解消することで、子どもたちの健やかな育ちを支える環境づくりというものを進めてまいりたいと思います。保育の資格をお持ちで、現在離職中の方々や、保育の仕事に興味がある方々は、ぜひこの「ぐんま保育士就職支援センター」にご相談いただきたいと思います。

 

4.マイクロプラスチック調査体験ツアー

 続いて、「マイクロプラスチック調査体験ツアー」についてです。

 群馬県では、災害に強く、持続可能な社会を構築するため、「ぐんま5つのゼロ宣言」を掲げております。そのうちの1つ、「プラスチックごみ『ゼロ』」では2050年までに環境中に排出されるプラスチックごみをなくすことを目標としています。プラスチックは、日常生活のあらゆる場所で利用され、便利な一方、ポイ捨てなどで不適切に処分されると、河川を経由して海に流れ着くということで、海洋環境にも悪影響を与えています。中でも、直径5ミリ以下の、いわゆる「マイクロプラスチック」というのはですね、今世界的な問題になっています。

 スライドをご覧ください。そこで今回、「マイクロプラスチック調査体験ツアー」と題して、茨城県と連携して、利根川流域のプラスチックごみとかマイクロプラスチックについて学ぶバスツアーを実施することといたしました。

 ツアーは6月10日、24日、7月29日の3日間の日程で実施いたします。募集対象は群馬県内在住の小学校4年生から6年生の小学生とその保護者ということで、参加費は無料です。内容は群馬県内の利根川の河川敷とか茨城県内の利根川河口付近の海岸でプラスチックごみの散乱状況を調査したり、マイクロプラスチックを採取して顕微鏡で観察したりします。また実際に拾ったプラスチックごみを利用したプラごみアートの作成も予定をしています。

 募集はすでに始まっています。今月26日の金曜日まで受け付けています。詳しい応募方法など詳細は、群馬県のホームページをご覧ください。なお、ツアーの様子は、後日ホームページや県公式YouTubeチャンネルtsulunosでご紹介させていただきます。

 利根川の水源県である群馬県としては、私たち一人一人がこの問題を自分事としてとらえていくと。その上で、プラスチックごみの発生を抑えていくと。これがもう当たり前な社会となるように、引き続き取り組んでまいりたいと考えています。

 

5.今週の直滑降ストリーム

 最後に「直滑降ストリーム」についてのお知らせです。スライドをご覧ください。今週も先週に引き続き、東京音楽大学特別特待奨学生の塩崎基央(しおざき・もとちか)さんをゲストにお招きしました。これは、「となりの始動人」コーナーの後編です。

 今回は、塩崎さんが「なで肩のモD」ということで、今YouTubeで活動されているんですが、このきっかけとか、いわゆるZ新世代の彼がリーダーを務めるオーケストラで「ネコフィル」というのがあるんですが、このネコフィルの活動とか、群馬交響楽団への思いなんかについてお話を伺いました。またベートーベンのピアノソナタ「熱情」第3楽章を塩崎さんの演奏動画も交えて分かりやすく解説していただいています。

 明日12日の金曜日19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信です。ぜひ皆さん、ご覧いただきたいと思います。

 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

 

質疑応答

 

●G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合について

(記者)

 まずはG7の会合を終えまして、今回生成AIですとか様々な議論がされましたけれども、改めてこの成果を、知事は県政にどう生かしたいとお考えなのかお聞かせください。

 

(知事)

 まず、今回のデジタル・技術大臣会合では、いわゆるAIについての方向性とか、あるいは、信頼性の高いデータの自由な流通の促進とか、非常に意味のある宣言、閣僚宣言をまとめられたということで、非常に歴史に残る閣僚会合だったのではないかと思っています。

 この閣僚会合の開催を受けて、さらに最先端のデジタル県を目指す群馬県の試みを加速していきたいと思いますし、県庁職員の意識もそうですし、議会も含めた、県民全体の意識、デジタル社会に対する理解もかなり今回のデジタル大臣会合の開催で広がってきていると思いますので、それを一つ一つのデジタル関連の施策に生かしていきたいと思っています。

 

(記者)

 具体的に取り組みたいと考えていることはありますか。

 

(知事)

 すでに全国有数のデジタル県になるための目標を立てていますので、こういうものをしっかり進めていくということじゃないでしょうか。それから、ここでも一番話題になっているAIの活用。これについても群馬県としては、もちろん問題点をしっかり把握しながらも、活用できるところは積極的に活用していきたいと思っていますので、その辺りも会合を契機に、少し前に進められたらと思っています。

 

●新型コロナの5類移行について

(記者)

 新型コロナの5類移行に関連してですが、移行して数日経ちましたが、県内でこれまで目立ったトラブルですとか、あるいは県民から問い合わせが増えていることがあれば教えていただきたいです。

 

(知事)

 特にそういう報告は受けていませんけれども、健康福祉部長の方からもし報告があれば、いいですか。

 

(健康福祉部長)

 特にありません。

 

●ぐんま保育士就職支援センターの開設について

(記者)

 それと今日発表いただいた「ぐんま保育士就職支援センター」なんですが、これの運営自体は委託をするような形になるのでしょうか。

 

(知事)

 生活こども部長の方から説明してください。

 

(生活こども部長)

 県から委託をいたしまして、群馬県社会福祉協議会の方で運用するという形になります。

 

(記者)

 何人ぐらいの体制で運営されるのですか。

 

(生活こども部長)

 専任のコーディネーターを2名置きます。もともと県社協の中に福祉人材センターというのがございますので、その中で一つ、保育に特化した取り組みを行うという形になるかと思います。

 

(記者)

 ちょうど今日ですね、高崎市が6月1日から同様のセンターを立ち上げるという発表されたんですけれども、そういった市との連携などについてはどうお考えでしょうか。

 

(生活こども部長)

 同じ群馬の保育を担う、それぞれの中核市と県ということになりますので、情報共有をしたり、それから保育園の情報も潜在保育士の情報もお互いにメリットがあるように連携をして進めていきたいと思います。

 

●アンテナショップ委託事業者とのトラブルについて

(記者)

 あと発表外になるんですが、ぐんまちゃん家の委託事業者と県のトラブルについて、一部報道がありましたが、これについてですね、現状どのような状況になっているのかを教えていただいてもよろしいですか。

 

(知事)

 それって何の記事の話ですか?

 

(記者)

 オンライン上の週刊誌の記事だと思います。

 

(知事)

 分かりました。それは私からコメントしますけれど、そのオンラインの記事は、今日ここに来るまでの車の中で読ませていただきました。ライターの人には悪いんですけれども、何か不必要に長くて、つまらなくて、最後まで読むのが苦痛でした。それはともかくとして、このライターの方って、群馬県までわざわざ取材に来られて、一応担当部局と顧問弁護士の方にしっかり対応してもらったんですけれども、我々がそこでした説明とか、あるいはその主張というものはですね、やはり記事の中にきちっと、事実関係も含めて反映されていないなという感じがしています。これについては顧問弁護士の先生が極めて不愉快であるとおっしゃっておりました。

 もう細かいことをコメントする必要はないと思うんですが、一つ言いたいことは、この問題についてこれまで担当部局にいろいろと担当してもらいましたが、まず担当している職員の皆さんから逐一報告を受けて、しっかり知事の指示のもとでやっておりますので、全く群馬県の対応に問題はないと思っております。この件について、群馬県が何か後ろめたい点というものは、全くありません。ですから、この記事が出たからといって、このぐんまちゃん家の問題に対する対応が変わることはもう100%ありません。それがすべてだと思います。

 ちょっと個人的な感想を言うと、何で訴えないのかなと思いましたね。県のやっていることに何か問題があるんだとすれば、何で訴えないのかなというのが私の感覚であって、万が一、例えばこれが訴訟になるようなことになった場合は、我々も今まで出せなかった情報も全部出せるし、もしかするとそっちの方が、司法による決着のほうが、県民の皆さんにも分かりやすいのかなとか、個人的な感想だけど思ったというぐらいですね。今、(申し上げたそれ)以上でも以下でもありません。

 

(記者)

 この問題が発生した、齟齬が生まれてしまった原因というのはどこにあると、今の時点でお考えでしょうか。

 

(知事)

 もうその記事に関しての話は、そのぐらいにさせてください。もうそんな何度もコメントするような話じゃないので、今言った説明にすべて尽きると思います。

 

(記者)

 今、質問があったので続けてなんですけれども、田園プラザ、ぐんまちゃん家がらみのトラブルに関して細かい話は、今のところできないというお話なんでしょうか。例えば、前の知事と10年の約束があったという内容とか、宇留賀(副知事)さんが5千万という提案をされたという話などがいろいろ(記事には)盛り込まれているんですが、そこら辺の細かい事実関係については・・・

 

(知事)

 もう1回言いますが、今言った以上でも以下でもないので、事実認識についてはかなり違っているとこもあるんですけども、それについて何か今コメントする必要もないと思っています。今言った以上でも以下でもありません。

 

(記者)

 細かいについては担当課に伺う方がよろしいんでしょうか。

 

(知事)

 いや、もう、これ以上、記者さんも分かっていると思いますが、何度も知事がコメントするような話じゃないと思います。

 

●利根川新橋について

(記者)

 政務の会見の中で、利根川にかける新橋の話がありました。改めて、時期とか場所について、ある程度の方向性があったりするのかというのを伺えればと思うんですが。

 

(知事)

 県土整備部の方からまず事実関係を。

 

(県土整備部技監)

 まず、場所につきましては、本県東毛地域と埼玉県熊谷市を連絡しており、広域的なネットワークを結ぶという意味で非常に重要だと思っております。

 また、時期につきましては、今までは、県土整備プランで「着手に向けて検討する事業」という位置付けでしたが、今回、着手に向けて前向きに考えていくような状況ですので、これから細かく、しっかり調整していきたいという段階です。

 

(知事)

 この利根川新橋の整備は、知事として決断をいたしましたので、これはしっかり進めていきたいと思っています。いろいろあると思うんですけど、いくつか決断した理由は、もう申し上げていますけども、1つは、やっぱりある程度、これまで県議会の協力もあって、群馬県の財政がきちっと再建できる道筋が、まだ道半ばだけど、立ったということで、これは大きな話だと思うんですよね。

 それからやっぱり、今までも利根川新橋に対する要望はいっぱい出てきているんですけども、費用対効果とかいろいろなことを考えると、やっぱりこの地域だろうなと。これが最もおそらく県のためになるということで決断をしたということです。

 

(記者)

 場所なんですが、細かい場所はこれからということになると思うんですけれども、基本的に、県道館林熊谷線の一部として作るみたいなイメージなんでしょうか。そこもまだ固まっていないというようなところでしょうか。

 

(県土整備部技監)

 今、赤岩渡船で両県を結んでいますが、その赤岩渡船が、今おっしゃられた熊谷館林線という県道です。近隣にはいろいろな県道がありますので、今後、埼玉県と調整しながら、しっかりそういう位置付けも決めていきたいと考えております。

 

●新型コロナの5類移行について

(上毛)

 コロナ5類移行後初めての会見になります。改めて、5類移行について、知事の受け止めを伺えればと思います。

 

(知事)

 先ほどもちょっと申し上げましたが、ようやく新型コロナウイルスが感染症法上の5類に分類されるというか、移行になったということですよね。コロナ自体は、もう以前から言っているように、根絶はできないというわけなんですけども、本当の意味でウイルスとしっかり共存していく段階に移行しているということなので、やっぱりここから、本当に、今、WHOの動きを見てもそうですけども、世界的に新しいフェーズに入ったということなので、これまでコロナ禍で相当地域経済のダメージもあるし、いろいろ大変なこともあったと思うんですけども、ここからですね、ちょうど季節も春になって暖かくなってきたので、いろいろ前向きな事業もいろいろ展開していけると思いますし、ここから本当の意味で、群馬県がまた元気を取り戻せるようにしていきたいなと思っています。

 

●桐生市新里町の産業廃棄物問題について

(記者)

 発表事項じゃないので申しわけないんですけれども、この間、いくつかの報道もなされていますけれども、桐生市にある新里町の産業廃棄物の問題が現状どうなっているか、この間の対応とあわせて今後どうしていくかということをお聞かせいただきたいのですが。

 

(知事)

 環境森林部長からまず事実関係を。

 

(環境森林部長)

 新里の件ですけども、これまで、現場の関係者に対しまして、例えば、新たな廃棄物を持ち込まないことですとか、それから、少しずつでも廃棄物を適正に処理すること、そういったことを繰り返し指導してまいりました。これは、桐生市ですとか、それから地元の警察などとも連携して進めております。

 現在も、週に1回程度現場の方には県も行っておりまして、関係者がいればそういった指導を続けているところであります。

 

(記者)

 所有者とは、県として直接コンタクトが取れているのでしょうか。

 

(環境森林部長)

 現時点ではまだ取れておりません。

 

(記者)

 となると、今指導されているのは業者ということでしょうか。

 

(環境森林部長)

 そうですね。現場に関係者の方がいれば(指導する)ということです。

 

(記者)

 根本的には所有者との連絡が必要になってくると思うんですけれども、この間、行政代執行は、現状ではやらないということだったと思うんですが、今後はどういうふうな見通しを持ってらっしゃるでしょうか。

 

(環境森林部長)

 そうですね、引き続きどういった状況かというのは確認をしてまいりまして、必要があればですね、今おっしゃったような行政代執行や、その前提となります措置命令、そういったものについても必要があれば選択肢としては排除しないで検討していきたいと考えています。

 

(記者)

 時間がどんどん経っていくという形で、根本的には所有者と連絡が取れないとあまり状況は変わらないのかなという気もするんですけど、その辺はどういうふうに見極めていかれるんでしょうか。

 

(環境森林部長)

 そこは鋭意努力して、コンタクトを試みているところです。

 

●新型コロナ感染状況に関する指標について

(記者)

 新型コロナの関係なんですけど、以前に、全数把握から切り替わった時に、病床使用率が実態を示す指標になるというお話も会見であったかと思うんですけれども、5類移行後の定点観測発表の時に、病床使用率の後継になるような指標というのは、今のところ考えてはいないでしょうか。

 

(知事)

 健康福祉部長から。

 

(健康福祉部長)

 そちらについては特に今のところは考えてございません。

 

(記者)

 今定点観測で、八十いくつの医療機関の地域ごとの状況を発表するというのが、新型コロナに関する全ての指標ということになるでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 そうですね。あと死亡者については、2カ月ごとの人口動態調査での発表という形になります。

 

●自民党県連の新執行部について

(記者)

 自民党県連の新執行部についてちょっとお伺いしたいんですけれども、井下幹事長以下、4役が決まったと思うんですけれども、知事選も間もなくということで、受け止めと期待についてお伺いしたいと思います。

 

(知事)

 今日執行部の方がそろって挨拶にお見えになられたんですけれども、自民党の国会議員も二十何年もやっているので、もう皆さんよく知っている人たちばかりなんですが、井下さんとは本当に旧知の間柄だし、信頼のできる方が自民党県議団の窓口になっていただいたというのはとても嬉しく思っています。

 それから、総務会長は金井県議で、この方はもう政調会長もやっていて、ものすごい知識のある方で頼りになるし、政調会長は大和政調会長が留任されて、穂積県議団長も留任ということで、すごくやりやすいかなと思っています。それから、新しく筆頭副幹事長なった松本県議も、もう市議になる前から知っていますので、だから、知事としては非常に信頼できる執行部ができてよかったなと。知事選もですね、自民党から推薦をいただいておりますので、しっかり協力して戦える体制を作っていきたいと思います。

 

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さまに呼びかけたいと思います。

 先ほど申し上げたとおり、5月8日でいよいよコロナが5類に移行しました。これからは、警戒度を発表することもなくなりますし、日々この感染者数を発表するということもなくなります。コロナに感染した場合の義務、例えば1週間(の外出自粛)、何かこれをしなくてはいけないみたいなものもなくなります。ただ推奨で5日間みたいなものはあると思うんですけども、ここからもう皆さんの個人の判断でいろいろリスクを管理していただきながら、新しい段階に入っていくということになります。

 群馬県としては、何度も言っておりますが、この5類への移行をスムーズに行うためにロードマップを作ってやってまいりましたが、今のところ大きな混乱はないと思っていますけども、しっかり皆さんと協力をしながら、本当の意味でのポストコロナの社会に移行できるように頑張っていきたいと思いますし、県として必要なしっかりとしたサポートをやらせていただきたいと思っています。

 先ほども言いましたが、季節も春になって明るくなってきました。ここから、コロナの時はいろいろ大変だったんですけども、前向きなことをいろいろ皆さんと一緒に考えていきたいと思いますし、県の方もですね、県民の皆さんの命と健康を守るということは常に重視しながらも、より未来に繋がるような事業をどんどん展開していきたいと思っております。ぜひご期待いただきたいと思っています。

 ということで、今日は35分で意外と早く終わりましたが、記者の皆さんには今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。それでは定例会見を終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。