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■会場 記者会見室
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和5年6月1日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
モニター資料 (PDF:1.07MB)
■知事冒頭発言
それでは定例会見を始めさせていただきたいと思います。ここのところ、いろいろ政務で選挙の準備もあって、ほとんど時間がなかったんですけど、やっと昨日散髪に行くことができました。もう昔からですね、本当は脳に行くはずの栄養が全部髪の毛にいってしまうと言われているくらい、結構すぐ厚くなっちゃうので髪の毛が。今日はですね、すごくすっきりしました。心機一転、また頑張っていきたいと思っています。
発表項目に入る前に少しお時間をいただいて、先週と今週に行われた県議会の一般質問、ちょっと多いんですが、知事答弁を中心に簡潔に所感を述べさせていただきたいと思います。こういうことを記者会見でやっている知事って、多分他の都道府県にはいないと思いますけれども、私にとってはこの県議会との質疑はとても大事なことなので、少しお耳を傾けていただければと思います。
まず5月26日に行われた一般質問のスライドです。
穂積県議からは、私に対して4つの質問をいただきました。特に、アンテナショップ「ぐんまちゃん家」の委託契約終了に係る経緯については、県議会という場で、しっかりと説明する機会をいただいたことを感謝申し上げたいと思っています。私としては、何度もここでも申し上げていますが、「お天道様の下でできないことはやらない」と、こういう姿勢のもとで引き続き公正な県政運営に努めてまいりたいと思います。
小川県議からはですね、県民広場等の有効活用とか、山本県政4年間の実績についてご質問いただきました。特に、県民広場等の有効活用については、先週の会見でもお伝えしたとおり、賑わいを創出する新たな取り組みを始めたいと思います。民間のアイデアも取り入れながら、利活用を進め、貴重な資産である県庁を最大限活用できるように努めていきたいと思います。
牛木県議からは、私に対する質問はありませんでした。なんか牛木さんいつも遠慮しているんで、ぜひ知事にも質問して欲しいなと思うんですけど、森林環境譲与税とか鳥獣被害対策などについての質問だったと記憶をしています。牛木県議の、森林をはじめとした環境問題への意識の高さ、中山間地域で暮らす人たちに寄り添った姿勢には大変感銘を受けています。
あべ県議からはですね、高校生等への奨学金の活用に向けたご提案をいただきました。経済的理由によって進学に支障を来すことなく、誰でも等しく教育が受けられる環境にしたいというあべ県議の思いは、しっかり知事として受け止めさせていただきたいと思います。
次のスライドです。こちらも簡潔にいきたいと思います。5月29日の一般質問です。
大林県議からですね、中山間地域の農業についてご質問いただきました。中山間地域は、傾斜がきつくて耕地が狭いということで、規模拡大、機械化による生産性の向上がなかなか難しいという課題もあります。こうした課題を解決するためにも、中山間地域農業の特徴である少量多品目生産と親和性が高い、これも何度も申し上げていますが、有機農業ですね、これを群馬県として積極的に推進していきたいと考えています。
薬丸県議の方からですね、千代田町と熊谷市を結ぶ利根川新橋、それから物価高騰に対する補正予算についてご質問いただきました。特に、利根川新橋については、県民の生活と命を守るため、また群馬県の経済発展のため、何よりも財政再建化に努めてきた結果としてですね、建設を決断したということを申し上げました。引き続き、埼玉県と連携してしっかり取り組んでまいります。
それから、亀山県議ですね。亀山県議からは県民幸福度の向上についてご質問いただきました。皆さんご存知だと思いますが、県民幸福度の向上というのは、山本県政最大のミッションです。「ひとりひとりの幸福」、「社会全体の幸福」、「将来世代の幸福」、この3つの幸福を実現できるように、引き続き全身全霊で取り組んでまいりたいと思います。
それから、今回県議会にデビューした須永県議ですね。須永県議からは、障害者福祉に関連して、県立障害者リハビリテーションセンター周辺のエリアについてご質問いただきました。このエリアには関連施設が集積しておりまして、障害者福祉に果たす役割は非常に大きいと考えています。今後このエリアの持つ可能性を最大限生かしてまいりたいと思います。
次のスライドです。5月30日の一般質問。こちらもご覧ください。
秋山県議からは、こども・子育て政策についてご質問をいただきました。少子化が深刻さを増していることから、群馬県では皆さんご存知のとおり、子ども医療費無料化の対象を高校生世代まで拡大したと。全国で最も今手厚い制度になっていますが、他県に先駆けて、子育て環境の充実に向けた取り組みを進めています。引き続き国の動向も注視しながら、全庁一丸となって、子育て環境の充実に努めていきたいと思います。
鈴木敦子県議の方からですね、外国人との共生、それからハンセン病の普及啓発についてご質問いただきました。鈴木県議、一貫して社会的に弱い立場にある方々に寄り添った活動を続けられています。群馬県としても、誰もが年齢とか性別、国籍、障害などの違いを互いに理解し、人権を尊重し合う、こうした社会の実現を目指してまいります。
相沢県議からは、知事のトップ外交とOECDの教育調査についてのご質問いただきました。特に、OECDが実施する教育調査については、群馬県が日本で唯一参加しているものです。この調査から得られる成果を生かして、県内の子供たちが、認知能力に加えて、いわゆる非認知能力ですね、これも伸ばしていくことで、自分で考えて動き出す「始動人」の育成に結びつけていきたいと思っています。
橋爪県議からは、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録についてご質問いただきました。橋爪県議は、自民党群馬県議団から始まったこの運動において、当初から中心的な役割を担っていただいています。今回様々なご提案をいただきましたので、早期登録実現に向けて着実に取り組みを進めてまいりたいと考えています。
質疑については以上です。質問に立たれた県議の皆さまに対し、この場をお借りして、改めて御礼を申し上げます。常任委員会でもですね、しっかりと我々、県議の皆さんのご質問に、誠実に丁寧に対応していきたいと思っております。
はい。前置きが長くなりましたが、それでは会見の中身です。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日はですね、「ヤングケアラー支援窓口開設」、それから「音楽フェスFINAL GBGB 2023の開催」、それから「直滑降ストリーム」等について発表させていただきます。
まず、「ヤングケアラーの支援窓口の開設」についてです。一般的にヤングケアラーとは、本来、大人が担うような家事、家族の世話などを日常的に行っている子どもたちのことを指します。ヤングケアラーは、責任や負担の重さから、学習や友人関係の影響など、様々な問題を抱えています。群馬県は、この問題を深刻にとらえ、昨年度、県内の小中高生や、学校、民生委員などの関係機関を対象に、ヤングケアラーの実態調査というものを実施いたしました。その結果、県内にも一定数のヤングケアラーがいるということは分かりました。このうち約7割が、悩みを相談したことがないと回答しています。また、相談を受ける学校や関係機関側も、ヤングケアラーに関する相談ができる環境を必要としているということが分かりました。
このことから、群馬県ではこれらの課題に対応すべく、新たな取り組みを実施することといたしました。群馬県ではこの度、子どもたちと支援機関をつなぎ、適切な支援サービスを届ける窓口、「ヤングケアラー支援ワンストップ相談窓口」というものを開設いたします。窓口はですね、本日6月1日からの事業開始といたします。運営は、ヤングケアラー支援を目的とする県内唯一のNPO法人「虹色のかさ」にお願いをいたします。それでは詳しい業務内容をご説明します。スライドをご覧ください。
窓口には、社会福祉士などの資格を有したヤングケアラー支援コーディネーターを2名配置させていただきます。ヤングケアラーを取り巻く環境は様々で、その問題に対応する支援機関も多岐にわたります。そのため、コーディネーターは豊富な経験や知識を生かし、ヤングケアラー本人とか学校などの関係者の双方の相談に対応いたします。また、コーディネーターは本人やその家族が抱える問題を分析し、支援機関と調整連携して、そのヤングケアラーに必要な支援サービスにつなげていくという仕組みです。例えば、家族の介護を担っている子どもに対しては、コーディネーターが自治体と連携してヘルパーの派遣などの介護サービスの利用につなげます。以上が、コーディネーターの業務ということになります。
ヤングケアラーの中には、勉強や部活、友人と交流する時間など、子どもらしく過ごせる時間を奪われている子どもたちもおります。私としては、こうしたことに周囲の大人が気づいて手を差し伸べ、ヤングケアラーが子どもらしく生活できる環境を作ることが重要だと考えています。家族の世話や家事で悩んでいる子どもたち、そしてその関係者の皆さんも、どんな悩みでも構いません。ぜひ気軽にこのスライド記載の電話番号からですね、窓口にご相談をいただきたいと思います。今後も、群馬県としては、悩みを抱える子どもたちに対して、適切な支援を行えるように、引き続きこうした取り組みを進めてまいりたいと考えております。
続いて、「音楽FES FINAL GBGB 2023」についてです。はい。4年ぶりですね、FINAL GBGBです。6月10日の土曜日と11日(の日曜日)の2日間、日本トーターグリーンドーム前橋でFINAL GBGB 2023が開催されます。GBGBとは、群馬が誇る伝説のロックバンド「ROGUE」を復活させるために、地元の有志が発起人となって始まった音楽イベントです。福祉の充実とかバリアフリーの達成を目的としていて、このイベントの収益は、県内自治体への福祉車両等の寄贈など、すべて障害者福祉の分野に充てられます。皆さんご存知のとおり、ROGUEは1990年にですね、人気絶頂の最中に突如解散をいたしました。その後、ボーカルの奥野敦士(おくの・あつし)さんがですね、不慮の事故に遭って半身不随というハンデを背負うことになりました。このことをきっかけに、地元有志が発起人になって、2013年から音楽イベントGBGBが始まりました。それに合わせてROGUEもですね、23年ぶりに復活を遂げたということです。GBGBはですね、コロナ禍で開催できずにいましたけれども、今回4年ぶりに開催されることになりました。これが8回目ということになります。今回のGBGBにはROGUEをはじめとして、吉川晃司さんとか大黒摩季さん、それからクレイジーケンバンドとかですね。ここにいろいろありますけども、FRYING KIDSとかですね、FOMAREとかですね、RIP SLYMEとかですね、錚々たる豪華メンバーが出演することになっています。前回は、布袋寅泰さんにも来ていただいたんですけど、今回、布袋寅泰さんの参加はありませんけれども、それでも本当に名だたる方々にご参加いただくことになっています。
群馬県はですね、新・総合計画で掲げているとおり、「障害の有無などにかかわらず、誰一人取り残さない社会の実現」を目指しています。これまで障害者芸術文化活動支援センターやパラアスリート支援ワンストップセンターなどを設置し、障害のある皆さんの社会参加に向けた取り組みを進めているところです。GBGBの趣旨や目的は、こうした群馬県が目指す未来とか障害者福祉の基本理念と方向性が同じだということで、これについては大いに賛同できるということで、群馬県は後援という形で協力をさせていただいています。また、最終日の11日にはですね、ROGUEのギタリストの香川さん、プロデューサーですけれども、正式な要請もあってですね、大変僭越ではございますが、私もですね、
出演者として、今回はあんまり大したことないんですけれども、アマチュアミュージシャンでありますが、出演者として参加をさせていただきます。実は過去にもですね、出演依頼をいただいていましたけれども、ずっとこのGBGBが開催できないということで、私の出演は実現しなかったんですけれども、今回は公務としてですね、堂々とこの福祉イベントに出演させていただこうと思っています。こうしたイベントが県内で開催されることを大変うれしく思っておりますし、出演のオファーをいただいたことにも心から感謝を申し上げたいと思っています。このイベントがきっかけとなって、障害者福祉への理解が深まることを心から期待をしております。
イベントの詳細、チケットの購入についてはですね、このスライド記載のQRコードの方から、イベントのホームページをご確認いただきたいと思います。県民の皆さん、ぜひですね、今回もうファイナルですから、このFINAL GBGBに、ぜひともお越しをいただきたいと思います。
最後に「直滑降ストリーム」についてのお知らせです。
スライドをご覧ください。今週のゲストは、しゅんしゅんクリニックPさんです。しゅんしゅんクリニックPさんは、前橋市出身で、群馬大学医学部を卒業後、医師として勤務をしつつ、今タレントとしても活躍をされています。現在はテレビ番組への出演のほか、インターネットでの配信にも力を入れております。この方は、医療系YouTuberを見ている方はみんなよく知っている顔なんですよね。今年の3月からは、ぐんま特使として、このしゅんしゅんクリニックPさんには群馬県の魅力発信などにご協力をいただいています。
今回は、医師を目指したきっかけとか、医学部生、あるいは研修医時代の思い出、医師としての普段の仕事内容などについて語っていただきました。確かですね、彼のYouTubeの登録者数は、今現時点で24万人ぐらいだったと思いますけども、そのほかにも何かチャンネルがあるので、実際はもっと多いかもしれません。この前編では、特に群馬県が進めている医師確保のための取り組み、「ドクターズ カムホーム プロジェクト」についても、彼も現職のお医者さんですから、これについての意見交換をさせていただきました。明日2日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信をいたします。ぜひしゅんしゅんクリニックPさんとの対談前編をご覧ください。
私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。
●県の福祉政策について
(記者)
まず、ヤングケアラー支援ワンストップ相談窓口についてですけども、これも県民の幸福度向上に繋がる施策だと思いますし、またGBGBの方もですね、福祉イベントの側面があるということで、改めて知事の福祉に対するこれからの取り組みとか姿勢みたいなものがあれば、一言お願いいたします。
(知事)
福祉分野は、過去4年間の知事としての活動の中でも非常に重視してきた分野です。これはもうご存知のとおり、群馬県が掲げる未来像というのは、年齢、性別、国籍、障害の有無等にかかわらず、誰もが幸福に生きられる、それぞれの思い描く人生を送ることができる社会、つまり誰一人取り残さないという言葉が、この20年後の未来ビジョンの中に入っていることでも分かるように、やはり福祉は大変重視してきましたし、これからも群馬県として、やっぱりこの福祉政策にはしっかり力を入れていきたいと思います。
一つだけ申し上げたいのは、こうやって弱い立場にある方々にしっかり支援をする、あるいは、福祉施策を充実させるためには、財源が必要だということですよね。今、こどもまんなか政策について、政府の財源の話が結構議論になっていますけれども、やっぱりね、財源がないとできない。だから、同時に群馬県として、しっかり新しい富を増やしていく、こういう未来に繋がるような事業もしっかり展開していく。産業力もしっかりつけていく。さらには、財政も健全にしていくと。こういう状況を続けるからこそ、福祉政策も充実できるということで、そういうことも念頭に置きながら、今後群馬県の福祉分野全体に対する政策を展開していきたいと考えています。
(記者)
GBGBについて、出演されるということで、おそらくリッケンバッカー(ギター)の方を弾かれると思うんですけれども、ブログにもありましたけども、意気込みを一言。
(知事)
3曲、多分歌うことになると思うんですね。2曲はオリジナル曲なんですけれど、おそらくまだ分かりませんが、1曲はやっぱり弾かざるを得ないだろうと思っています。リッケンバッカーが結構重いんで、しかも、多分実際はものすごく大勢の観客の中で弾くことになると思うんで、今までいろいろ趣味も含めて、政治家になってからも、何度か千人近い人の前でもライブやりましたけど、おそらくもっともっと大勢の方が来られるので、非常に緊張するだろうなということでですね、結構プレッシャーかかっています。今もう選挙の準備でも、公務にももちろん1%も手を抜いていませんが、選挙準備にも全力を尽くしているんですが、まず当面の課題があって、選挙もちろん一生懸命やらなきゃいけないんですけれど、まずはこの6月11日を乗り切らなきゃいけないということで、出るからには、もちろんこれは福祉イベントに知事として出るのですが、出るからには、やっぱり少しでもいいパフォーマンスをしたいなと思っております。寝る前に睡眠時間を削って練習しているんですけど、かなり大変ですが、何とかあと6日間、リハーサルまでにできるだけ仕上げたいと思っています。
●ヤングケアラー支援ワンストップ相談窓口について
(記者)
ヤングケアラーの支援窓口の関係なんですが、子どもたちへの周知方法をどのようにされるかについて伺えればと思います。
(知事)
どうぞ、担当者の方から。
(生活こども部副部長)
周知方法なんですけれども、今日、学校等、小中高に通知をいたしました。学校の方から子どもたちには周知されるかと考えております。
(記者)
何か、「心のケアのカード」みたいのがあったりするんですけれども、そういう何か啓発物みたいなものは作って回したりもするんでしょうか。
(生活こども部副部長)
こちらからは、特にそういった具体的なものは用意していないんですけれども、学校のスクールソーシャルワーカー等と連携しながら、どうやったら子どもたちに届くかを検討しながら、しっかり進めたいと思っております。
●知事選挙について
(記者)
政務の方の話で、昨日連合群馬と山本知事の間で政策協定の方を結んで、連合群馬の方が支持を決めました。改めまして、受け止め、意気込みなんか伺えればと思います。
(知事)
昨日、政策協定を交わすという目的で、連合の会長がわざわざ県庁まで来ていただいて、記者さんにも取材に来ていただきましたけども、まず、今回連合群馬が正式に支持というのを決定してくれたと、次の知事選挙において現職の私を支持するという方針を打ち出していただいたことについては率直に感謝を申し上げたいと思います。ブログにも書きましたが、とにかく選挙というのは1%の油断もできない真剣勝負ですから、この連合群馬の方が支持という方針を打ち出していただいたことは大変心強いと思っていますし、ありがたく思っています。佐藤会長ともいろいろお話をしたんですけれども、目指すべき社会の方向性というのはかなり一致しているんじゃないかというお話があってですね、そういうこともあって、支持という方針を打ち出していただいたんじゃないかと思っています。前回、最初に知事選に出たとき、4年前は自主投票だったので、今回支持という方向に踏み出していただいたと。これはやはり、4年間知事としていろいろやってきた活動を曲がりなりにも、しっかり評価していただいたということだと思うので、これは大変私としてはうれしく思っています。
ただ、会長ともよくお話をしてきた中で申し上げたんですが、当然推薦と支持は違うので、こうやって支持を出していただいたことはありがたいんですが、これをもって、例えば連合群馬が組織的に前面に立って、組織的な応援を展開してくれるみたいなことは多分ないと思うし、そこまでは期待できないと思うんですが、ただ、私の古巣である自民党、24年間自民党の国会議員をやっていた、この自民党、それから友党の公明党、群馬県でも公明党との連携というのはしっかりできているので、これはもう自民党の県連会長をやっていたときからいろんな調整もやってきましたから、こういう大変信頼関係を作ってきた、この2つの政党からの推薦に加えて、ご支持をいただいたということなんですけども、ここから、この支持をいただいたというところから、しっかり連合とも信頼関係を積み上げていくのだろうなと思っています。
いずれにせよ、支持という方針を決定していただいたからにはですね、このご期待に応えられるように、一生懸命知事として頑張りたいと思いますし、選挙も何としても勝ち抜きたいと、そういう気持ちを強くしています。
(記者)
加えてですね、連合が推薦されている県議との距離感、前回の県議選では自民党と公明党の方の応援のみでしたが、今後について伺えればと思います。
(知事)
政策協定の中で、よく連携というか、いろんな形で連携を取って欲しいというのがあったので、それは今までもそういうふうにしてきたつもりなんですね。例えば、連合群馬が支援している会派の県議の方々の要望はきちんと真摯に受け止めておりますし、意見交換もやっていますし、さらにはそういう提案で実現したこともあるので、特別に何か変えることは必要ないかなと思っていますけれど、今までどおり、やっぱり引き続き、しっかり連合が応援している県議の皆さんの声にも耳を傾けていきたいと思いますし、いろんな意見交換ができればと思っています。
●ヤングケアラー支援ワンストップ相談窓口について
(記者)
ヤングケアラーの窓口について伺います。窓口がどこに設置されてどういった方がコーディネーターを務めるかというところを教えていただきたいと思います。
(知事)
ちょっと正確に。
(生活こども部副部長)
窓口なんですけども、今回は電話による受付がございまして、特に場所を設定はしてございません。必要になれば、本人の了解がとれれば、コーディネーターが出向いていって相談をするという体制をとっているところでございます。また、担当の職員なんですけれども、NPO法人の専門家の2人が担当するんですけれども、1人はこれまでもNPO法人になる前に任意団体で、県内唯一、ヤングケアラーを支援していた社会福祉士の資格を持ったものでございます。もう1名につきましては、看護師資格や教職の資格を持った方でございまして、より本人の様子が(汲み)取れるようなそういった2名の方というふうになっております。
(記者)
スタッフは2人で、社会福祉士であったり、看護師、教員の資格を持っている方と。
(生活こども部副部長)
はい。
(記者)
スライドにもありましたけども、「虹色のかさ」というNPO法人の方ということでしょうか。
(生活こども部副部長)
はいそうです。そこに業務委託しております。
(記者)
関連してですが、知事から冒頭に7割が悩みを相談していないというようなお話がありました。具体的にもう少しどういった数字かというの教えていただけるとありがたいんですが。
(生活こども部副部長)
昨年度に実態調査を行いました。3月14日にホームページで結果は公表しているんですけれども、小学校6年生、中学校2年生、高校2年生、全校生徒を対象に調査をしました。そのうちなんですけれども、例えば小学校6年生につきましては、5.7%の方が「世話をしている家族がいる」と回答しております。そのうち、7割の方が悩みを相談していないということでございます。
(記者)
そうすると、7割という表現を使う時には小学校6年生のみでしょうか。中学校2年生、高校2年生については、およそ7割という言い方で含んでしまってよろしいんでしょうか。
(生活こども部副部長)
そうですね、小学校6年生の5.7%の方、また細かいですけれど、中学校2年生の場合は3.7%の方、高校2年生は2.9%の方が、「世話をしている家族がいる」ということで、その合計数のうち、約7割が悩みを相談したことがないということでございます。
(記者)
悩みを相談したことがないってことですね。
(生活こども部副部長)
はい。
●新型コロナ5類移行後の状況について
(記者)
コロナに関してです。コロナ5類移行から間もなく1カ月となりますが、現状の受け止め、また課題について伺えればと思います。
(知事)
まず、健康福祉部長から今の状況についてご報告いただいて、その後知事としてコメントさせてください。
(健康福祉部長)
それでは私から、データ的なところについてご説明させていただきます。定点報告ということで、5月22日から28日までの1週間分(の患者数)を先日公表させていただきました。定点当たりの患者数は(平均)2.23人という形で、前週よりも20%ほど減った形になっているかなと考えております。
毎日の公表から定点把握での公表に切り替わりましたけれども、趨勢はしっかりとらえられているのかなと考えております。また、入院数につきましても、基本的には落ち着いているというような状況であります。
相談の関係で、県の受診相談センターですけれども、24時間対応ということでやってまいりましたが、5類移行後、6月1日から相談体制を見直すことといたしまして、先日も会見でお話させていただきましたけれども、平日の昼間は保健所の方で(相談を)受けて、平日の夜間とか休日は県の受診相談センターが受け付けるというような形になっております。相談件数自体も落ち着いている状況でございます。
(記者)
知事の受け止めはいかがでしょうか。
(知事)
全体として言うと、結構落ち着いているんじゃないかなと思うんですね。もちろん、街を歩いていてもマスクをしている人はいます。これはもう個々の判断なんですけど、随分マスクをしない人の割合も増えてきたし、例えば地元のお店に入っても、みんな何となくコロナを乗り越えつつあるような雰囲気があるので、とてもいい流れだなと思っています。
何か起こった時の備えだけはしながらもですね、やっぱりここからしっかり、何度も言うように、コロナと共生する社会に踏み出していきたいと思いますし、群馬県ではロードマップをしっかり作っておりますので、ここもしっかり踏まえた上で、スムーズに5類に移行させたいと思いますし、大体そういうふうになりつつあるかなと、そんな感じがしています。
(記者)
大きな移行でしたけども、その中で(感染状況を)調べる方法も変わったりしましたが、そういうとこはスムーズに計画どおりに行っているということでしょうか。
(知事)
今のところは、感触ですけれども、スムーズにいっている感じがしますし、担当部の報告を聞いてもですね、ロードマップに従って粛々と進んでいるのかなという感じがします。
●マイナンバーカードの誤登録について
(記者)
マイナンバーのトラブルでお尋ねします。県内で、安中、甘楽の2件、ポイントの問題がありました。県の対応なんですけれども、国はそういうことを自治体等が把握した時に報告するということを求めていると思うんですが、県はとりあえず、その報告を把握するというようなことで、まずは対応するということでしょうか。
(知事)
どうぞ、担当者の方からお願いします。
(業務プロセス改革課長)
国におきましては、記者さんがおっしゃったように事案の把握に努めているところですけれども、県の方にもですね、市町村には同様の情報を共有して欲しいという要請をさせていただいておりまして、情報は逐一把握していきたいと思っております。
また、紐づけが誤ってされた方への対応ですけれども、国の方で現在検討しているところと聞いておりますので、その状況を踏まえながら考えていければと思っております。
(記者)
昨日までの2件で特に状況は変わらないですよね。
(業務プロセス改革課長)
状況は変わっておりません。
(記者)
知事にもお尋ねします。マイナンバーを推進するにあたって、以前は懐疑的に見ていたけれども、デジタル田園都市国家構想交付金とかのこともあって積極的に推進するというお話でしたが、このポイントはともかくとして、マイナンバーの誤登録、1人のナンバーに2人の情報とかかですね、保険証として使えないとか、若干ぼろぼろというか、あんまりよくないトラブルが全国的には起きているようなんですけど、現状どうご覧になっていますか。
(知事)
マイナンバーに関しては、私のスタンスは変わっていません。やはり中長期的に見て、マイナンバーカードというのがデジタル化の推進にとっても非常に大事なことだと思っていますので、群馬県としてこの普及に力を入れていくという方針は変わりません。
以前はデジタル田園都市国家構想交付金の話とかいろいろあったんですけど、なぜ、当初、知事として後ろ向きだったのかというのは、ここでも何度も言いましたが、国の方でしっかりとした方針を出さずに、何となく県にふわっと任せた感じで、それでしかも、任せたといいながら、やらないと罰則を与えるみたいなやり方が、これは違うんじゃないかということで逡巡していたところはありますけども、やはり河野大臣がしっかり国としての姿勢を示していただいたので、そういうことであれば、これはしっかり県としても協力するという姿勢に転換をしてですね、これまでやってきたということです。
新しい仕組みなので、いろいろこういうことも起こりうると思うんですけど、とにかくこれはあってはならないことなので、今後、今おっしゃったような誤った登録という事案が発生しないように、しっかり現場のオペレーションも徹底しながらですね、マイナンバーカードの普及、市町村の支援には引き続き、我々としてしっかり取り組んでいきたいと思っています。
それでは知事の方から最後に、県民の皆さんにいくつかお伝えをしたいと思います。
今のところ、今日も申し上げましたが、記者の方々からご質問ありましたけども、5類移行後の状況は比較的落ち着いていると思っています。群馬県が皆さんにお示しをしたロードマップに従ってですね、粛々と5類への移行が進んでいるということです。
何か本当に状況が急転した時には、しっかりと対応できる状況を整えつつもですね、やはり何度も言うように、5月8日以降はですね、新しい世界に入っていくということで、しっかり経済を回し続けるという方針をですね、群馬県としても堅持したいと思いますし、もう1回言いますが、5類へのソフトランディングを最後まで、このロードマップに従いながら、しっかりとやっていきたいと思っております。
それからいよいよ5類になって、新しい流れになってきたという中で、観光地も含めたにぎわいみたいなものも戻ってきました。街中のにぎわいもかなりもう戻ってきました。かなりノーマルな状況が戻ってきたという感じがしています。
そういう中で、今日も会見でご紹介させていただきましたが、GBGB2023、これがですね、今年は開催されることになりました。6月10日・11日の2日間にわたって行われるイベントで、ご存知の方もいらっしゃると思いますけれども、福祉の充実、それからバリアフリーの促進というものを掲げたロックイベントです。
これはもう、今日も申し上げましたけども、ロックの聖地と呼ばれる、3B発祥の地である群馬県にですね、かつてROGUEという伝説のバンドがあってですね、絶頂期で解散をしてしまったんですが、その後、いろいろな経緯があって、ボーカルの奥野さんが非常に不幸な事故で障害を背負われるという中で、ROGUEが復活してきたストーリー自体がですね、困難に立ち向かう人達、あるいは障害を持っている方々に対して大きな勇気を与えていると思っています。
このGBGB、本来であれば毎年開催されるはずが、コロナ禍の影響で3年できなかったということで、今回8回目になると。しかも最後のGBGBということです。これも本当に主催者側の皆さんのご努力によってですね、今回も名だたる、本当にすばらしいミュージシャンの方々が参集されるということで、私もですね今回は出演者の1人として、この福祉イベントに参加をさせていただきたいと思っています。
ここでの収益はすべてですね、例えば福祉関係の車両とか、そういった福祉分野にすべて充てられるということです。ぜひ皆さんですね、これファイナルGBGBですから、お忙しいと思いますが、6月10日・11日の2日間、ファイナルGBGB。これは群馬県ならではのロックイベントだと思っておりますので、ぜひですね皆さん、GBGB、1人でも多くの皆さんにご参加をいただきたいなと思っています。
そのことも申し上げ、随分暖かくなってきましたけど、なかなかこの季節は気候が不安定で急に寒くなったりもしますので、ぜひ県民の皆さまには、体調に十分気をつけていただくようお願いを申し上げまして、今日も記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。それではこれで、定例会見を終わりたいと思います。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。