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令和5年度第10回定例記者会見要旨(6月15日)

更新日:2023年6月15日 印刷ページ表示
■日時    令和5年6月15日(木曜日)午後3時03分~3時35分

■会場    記者会見室

■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等16人

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
 令和5年6月15日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.08MB)
 

会見項目

■知事冒頭発言

1.はじめに

2.愛郷ぐんま全国割の期間延長

3.グローバル始動人テイクオフ事業

4.県庁32階障害者アート展示

5.PoliPoli Gov​(ポリポリガブ)による意見募集

​6.今週の直滑降ストリーム

■質疑応答

■知事メッセージ
 

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。今週13日の火曜日に、令和5年第2回県議会の全日程が終了し閉会いたしました。今議会に提出していた5月補正予算を初めとするすべての議案を議決していただきました。知事としてご審議いただいた県議の皆さまに改めて感謝を申し上げたいと思います。本日は最終日に行われた討論の内容と、私の所感の一部を述べさせていただきたいと思います。

 大和県議は自民党を代表して賛成の立場から討論をしていただきました。「子ども医療費無料化の高校生世代までの拡大」とか、あるいは「物価高騰の影響を受けた生活者や事業者への支援」とか、すべての補正予算案に賛成をいただいたということで、本当に力強い後押しを頂戴したと思っています。

 日本共産党の大沢県議からは反対の立場から討論をいただきました。「ぐんま緑の県民税」に係る条例議案に対し反対意見はあったものの、補正予算案についてはご理解をいただけたと考えています。

 新型コロナが5類に移行をして、経済活動はコロナ前に戻りつつあります。しかしながら、国際情勢に端を発したエネルギー価格・物価高騰が続いております。依然として県民生活に大きな影響が出ている状況です。県議会で各議員からいただいたご意見ご要望については、真摯にこれを受け止め、県民の命と健康、そして暮らしを守るために、引き続き知事として全力で取り組んでまいります。

 それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は「愛郷ぐんま全国割」、「グローバル始動人テイクオフ事業」、それから「県庁32階障害者アート展示」等について発表させていただきます。

 

2.愛郷ぐんま全国割の期間延長

 まず、「愛郷ぐんま全国割」です。昨年10月にスタートした、全国を対象とした観光需要喚起策「愛郷ぐんま全国割」は現在まで大変多くの方々にご利用いただいています。この度、観光庁から7月以降の実施について方針が示され、群馬県としても方針を決定いたしましたので発表したいと思います。スライドをご覧ください。

 群馬県では、6月30日を期限としていた愛郷ぐんま全国割を7月以降も延長するということといたしました。延長後の割引対象期間は、個人旅行の方が7月21日の金曜日まで、団体旅行の方が9月30日の土曜日までといたします。今回の延長は、宿泊予約サイトや旅行会社を通じた予約のみが対象です。宿泊施設への直接予約については対象となりません。対象を絞った理由としては、予算の執行状況や現場の声を踏まえ、限られた予算の中で、より多くの方に利便性の高い方法で活用をいただくというためです。

 予約受付は、明日6月16日の午前0時以降、準備が整った旅行会社、宿泊予約サイトから順次開始いたします。受付開始日は各社で異なりますので、詳細はホームページなどをご覧いただきたいと思います。なお、各社の予算の上限に達し次第販売終了となりますので、お早めに手続きをしていただければと思います。

 群馬県では、近未来構想の1つとして、「リトリートの聖地」を目指しております。長期滞在型の観光を今推進しているところです。県内外の皆さまには、ぜひこの愛郷ぐんま全国割を活用し、旅先でゆっくりと滞在して心と体を癒やす、このリトリートを、この枠組みを利用して、体感していただきたいと思っています。

 

3.グローバル始動人テイクオフ事業

 続いて、「グローバル始動人テイクオフ事業」についてです。群馬県では自らの力で課題を乗り越え、世界を切り拓くことができるグローバル始動人の育成に取り組んでおります。令和3年度からは、群馬県内の高校生や大学生などを対象に、海外で働く方との交流や、世界に通用する発信力を学ぶ講座などを実施してまいりました。これまでにオンライン視聴を含め、延べ4,300人の方に参加していただいています。こうした中、今年度の事業について詳細が決まりましたのでお知らせしたいと思います。

 この度、英語やプレゼンのスキルを磨き、世界に向けた発信力を高めることを目的に、「プレゼンアワード2023」を開催することといたしました。プレゼンアワードでは、「ぐんまの魅力を世界に発信!」をテーマにして、高校生と大学生などの、2つの部門に分けて英語によるプレゼンを募集いたします。応募資格は群馬県内の高校生や大学生、短大生、そして専門学校生などです。2人1組のチーム単位での募集となっています。募集期間は6月19日から7月23日までです。書類選考を経て、8月22日火曜日に行われるプレゼン審査会で、各部門のグランプリを決定いたします。

 そして、今年度は画期的な取り組みとして、各部門のグランプリチームの学生にはアメリカのインディアナ州でプレゼンを行っていただきます。旅費などは群馬県が負担しますが、派遣の中身については学生の皆さん本人にも企画から携わっていただきたいと考えています。英語でプレゼンを行い、自らの考えを発信する、現地の学生と交流する、こういう体験、まさにグローバル始動人として大きな一歩を踏み出すことに繋がっていくと考えています。

 今回のインディアナ州への派遣の取り組みは、昨年9月に私とホルコム州知事が交わした群馬県とインディアナ州の交流についての覚書に基づいて実現したものです。トップ外交の成果がこうした形で具体的な取り組みに繋がったということを、知事として大変うれしく思っています。

 このほかにも、テイクオフ事業では、7月17日に海外で活躍する若手グローバル始動人との「トークセッション」や「世界発信力向上講座」も行わせていただきます。詳しくはスライド記載のQRコードから、群馬県の公式ホームページをご覧いただきたいと思います。

 群馬県から世界を切り拓いていく、そういう熱い志を持ったたくさんの若い皆さんからの応募をお待ちしております。

 

4.県庁32階障害者アート展示

 続いて、「県庁32階での障害者アートの展示」についてご報告をいたします。スライドをご覧ください。来週19日月曜日の午後2時半から、県庁の32階で障害のある方が制作したアートを常設で展示するということにいたしました。障害者アートを県庁舎に置いて常設展示するというのは初めてのことになります。以前の記者会見でもお伝えしましたが、群馬県では今年4月に「群馬県障害者芸術文化活動支援センター」を開設いたしました。障害のある方や事業所等を対象に、創作環境の整備や作品販売の相談業務、発表機会の提供などに今取り組んでおります。特に発表機会の提供については、この県庁舎の高いポテンシャルを生かすことはできないかということで検討を進めてまいりました。県議会においても、県庁舎を活用した障害者アートの展示について、議論がされてきたところです。こうした中で、今回県庁舎に障害者アートを展示することといたしました。

 展示する作品はアクリル絵の具で描いた作品とか、デジタル機器で描いた作品など5つの作品です。それぞれ独創性のある素晴らしい作品だと聞いています。これ(スライド掲載の作品)は実は知事室に飾ってあるんですよね。

 群馬県ではアートによる地域振興に力を入れております。今年4月には「群馬パーセントフォーアート推進条例」というものも施行いたしました。アートにより地域経済の活性化を促すと、そこで生み出された資金が次のアートの振興に繋がっていく、こういうアートによる好循環を目指しております。今回の障害者アートの展示もこうしたアートによる地域振興に繋げていきたいと考えています。ぜひこの機会に多くの皆さんに県庁32階にお越しいただいて、障害者アートの素晴らしさに触れていただければなと感じています。

 

5.PoliPoli Gov​(ポリポリガブ)による意見募集

 続いて「PoliPoli Govによる意見募集」です。群馬県では、昨年度から政策形成や地域課題の解決に多様な意見を取り入れ、官民共創により取り組むために、自治体として全国で初めてオンライン上のプラットフォーム「PoliPoli Gov」を活用しています。これまでに6回、群馬県の政策に関するテーマを提示し、そのテーマに対してオンライン上で幅広く県民の皆さんの意見を募集させていただきました。以前の記者会見でもお伝えをした「自転車事故多発箇所への看板設置」など、寄せられた意見がもう実際の政策に反映された例もあります。そしてこの度、第7弾の意見募集を開始いたしましたのでご報告いたします。スライドをご覧ください。

 第7弾の意見募集のテーマは、「こどもや若者のためにどんな施設や場所があったらうれしいですか?」です。群馬県では、子どもたちや若者、子育て中の皆さんが安心して楽しく生活できる社会、そして将来にわたって住みたいと思う地域づくり、これが大変大事だと考えています。群馬県には、「ぐんまこどもの国児童会館」とか、「自然史博物館」、「観音山ファミリーパーク」など、子どもや若者を対象とした県有施設が多く存在しています。その上で、さらに子育てしやすい環境を目指して、既存施設のあり方や、今後求められる場所に向けて検討を進めております。検討にあたっては、幅広いご意見をお聞きしたいと考え、今回意見募集を開始いたしました。

 意見募集については、7月20日の木曜日まで受付を行います。スライドに表示されているQRコード、あるいはPoliPoli Govのサイトから簡単に投稿できる仕組みになっています。群馬県にこんな施設があるといいなとか、今ある施設の中身をもっと充実して欲しいとか、どんな意見でも構いません。皆さんからのたくさんのご意見をお待ちしています。

 

6.今週の直滑降ストリーム

 最後に「直滑降ストリーム」についてのお知らせです。スライドをご覧ください。今週のゲストは、高崎市内で有機農業に取り組む生産者団体「くらぶち草の会」会長の和田裕之(わだ・ひろゆき)さんをお迎えしています。くらぶち草の会は、日本で有機JAS制度が始まる10年以上前から、農薬や化学肥料に頼らない農業に取り組んでいます。日本に有機農業という言葉を普及させた生産者団体の1つなんですね。今年3月には長年の功績が認められて、農林水産省が主催する「未来に繋がる持続可能な農業推進コンクール」で農林水産大臣賞を受賞されました。和田さん、(スライドの写真の)この人ですね。この写真は結構ワイルドな感じですが、実際はもうちょっと温和な感じですが。

 今回和田さんが有機農業に携わることになったきっかけとか、くらぶち草の会発足の経緯、それから現在の取り組みなどについてお話を伺いました。明日16日金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信します。ぜひご覧いただきたいと思います。

 有機農業については、以前も気鋭の女性経営者をお迎えしましたけれども、こういうのを見ても群馬県が有機農業、マジだなと、本気だなということを皆さんに分かっていただけるんじゃないかと思います。

 私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

 

質疑応答

 

●グローバル始動人テイクオフ事業 プレゼンアワード2023について

(記者)

 まず、今日の発表で、プレゼンアワード2023ということで、昨年のトップ外交の成果ということで、喜びもひとしおであり、また、先に入居したアクセンチュアの方が講師に就いていただけるということで、グローバル始動人という施策がですね、定着というか、どんどん推し進められてるなという感じはしているのですが、知事として改めてですね、この始動人に対するメッセージもしくは期待感というものがあれば、教えていただければと。

 

(知事)

 せっかくだから、知事戦略部長からまず一言。プログラムの趣旨についてお話をしていただいて、その上で私はコメントします。

 

(知事戦略部長)

 今回のプログラムですが、やはり若者に世界を肌で感じる経験を提供するということで、また現地で英語のコンテストの優勝チームの方に、本当に学生さんが自ら企画して、現地で群馬の魅力についてプレゼンを実施してもらうということを行う予定です。まさに、自ら考え他人の目指さない領域で動き出す「始動人」、これをグローバルな形で展開するということで考えております。

 

(知事)

 これまで始動人を輩出するためのいろいろな枠組みづくりとか、施策をやってきたんですけれども、私個人的にはとても気に入っていて、まずインディアナ州との連携、この間ホルコム知事に会ってですね、結んできた覚書に基づいて実現したということもあるし、アクセンチュアみたいな世界的なグローバル企業に協力してもらうということもあって、非常にいい形でこの事業を立ち上げてもらったなと思っています。

 それから始動人の育成というのは、もう何度も言っているように、群馬県の教育イノベーションの目指すところであって、何度も言いますが、非常に画一的な人材にスポットが当たっていた時代を何とか変えようと思っていますので、ぜひ群馬県から、人と同じ方向を向いた競争で得意な人ばっかりにスポットが当たるとか、つまり学力・偏差値で、まるで何か人の価値を決めてしまう仕組みというのを変えていきたいと思いますし、こういうことで、どんどん群馬県から始動人と呼べる人材を輩出することによって、いつも言っているように、群馬県から日本を変える、世界に向けて発信できるような、そういう好循環を群馬県で作っていきたいと思います。

 

●愛郷ぐんま全国割について

(記者)

 続いて、「愛郷ぐんま全国割」なんですけども、こちらの予算規模ですとか、行動制限が(現在は)もうないということで、これまでと違った動きもあるかなとは感じるのですけれども、件数ですとか、その想定とか、そういうのがあれば教えていただきたい。

 

(知事)

 戦略セールス局長からまず。

 

(戦略セールス局長)

 今お尋ねいただきましたのは、想定の宿泊見込みとかそういったことでしょうか。想定の宿泊見込みが何人かということではなくて・・・。すみません、言い方が少し変なんですけれども。国からですね、(現在)予算の方を配付いただいています。その予算をできるだけしっかり使って、地域にその辺を還元していきたいなと思っておりまして、今回延長を決めさせていただいています。

 

(記者)

 予算の規模はどれぐらいなんですかね。

 

(戦略セールス局長)

 今回新たにですね、予算が配布されたということではなくて、これまでいただいていた予算の中で、個人旅行は4月の上旬で宿の直接予約は止まっているんですけれども。その部分でキャンセルが生じてきています。また今回、最長で9月30日までという形で期間を設定させていただいていますので、その期間までの事務費を、これまで見込んできたものと実際必要な額のその差額の部分を充てさせていただいているという形になります。

 

(宇留賀副知事)

 残り規模って予算どのぐらいあるんでしたっけ。

 

(戦略セールス局長)

 はい。今回、個人旅行の方に充てさせていただくのが、約3億9000万円になります。

 

(記者)

 団体の方もあるんですけど。

 

(戦略セールス局長)

 団体の方はですね、これまで配付された中で引き続きやっていく形になりますので、特段キャンセル見込みのところということではないです。

 

●知事選における投票率の向上について

(記者)

 最後に、これから選挙戦に向かうということで、やはり各方面から投票率を上げなければならないというような声が聞かれるわけなんですが。知事としても同じ思いだと思うんですけども、県として、その投票率を上げるために改めてどのような取り組みをされていくのか、あれば教えていただければと思います。

 

(知事)

 まず県としてということであれば、選挙管理委員会もいろいろな対応を取ってきていますし、例えば期日前投票を増やす仕組みとかですね、あるいは投票時間のこともあるので、そういうことを総合的に考えて、選挙の投票率を上げていくという努力はこれからいろいろしていきたいと思っています。

 候補者個人として言うと、記者さんおっしゃったように、非常に危機感を持ってますので、これはもう、私の選対組織の皆さんのご協力をいただきながら、少しでも関心を持っていただくように、いろんな手段、遊説含めて、ネットでの呼びかけもあると思いますし、様々な戦略を駆使して、できるだけ多くの方々に関心を持っていただくように努力をするということに尽きると思います。

 

●県庁32階障害者アート展示について

(記者)

 発表内容で、県庁32階障害者アート展示なんですけれども、展示の規模とか、32階のどこら辺で展示するのかというのを伺えればと。

 

(知事)

 いいですか、どうぞ、唐木さん(健康福祉部長)。

 

(健康福祉部長)

 展示の規模は、先ほどもお話ありましたけれども、障害者アート作品5点を念頭に置いております。展示の場所なんですけれども、32階のらせん階段のようなところがあると思いますが、それの西側の壁面にパネルみたいなものを置いて、そこに飾らせていただくということを考えております。

 

(記者)

 それは入れ替えたりもする予定はあるんですか?

 

(健康福祉部長)

 今の段階では未定なんですけれども、定期的な入れ替えというのもできるかどうかというのは検討したいと思っております。

 

(記者)

 分かりました。常設ということでよろしかったですね。

 

(健康福祉部長)

 はい。

 

(記者)

 分かりました。

 

(知事)

 来年3月までね。

 

(健康福祉部長)

 そうですね。はい。

 

(記者)

 とりあえず来年3月で、それ以降はまた検討するというような感じでしょうか。

 

(健康福祉部長)

 そうですね。

 

●PoliPoli Gov意見募集について

(記者)

 PoliPoli Govの意見募集の絡みでですね、子ども向けの施設の(検討とか)、既存施設の検討とか、今後のあり方なども検討中というようなお話でしたでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、知事戦略部長から。

 

(知事戦略部長)

 PoliPoli Govの趣旨なんですけれども、ネットを活用して、幅広く県民の方から意見を募集して、それを参考にするという形となっております。それなので、今回いただいた意見をもとにですね、また各部局で情報共有をしまして、いただいた意見を今後の政策に反映させていくと、そういう趣旨でございます。

 

●産業経済部長の人事等について 

(記者)

 発表内容とは関係ないんですけれども、G7のデジタル・技術大臣会合なども終わって、産経部の大久保部長が勤務延長で6月末までの在任期間だと思いますが、末も近づいてきているので、人事異動とか後任の人事は・・・。

 

(知事)

 それは記者会見が終わった後に、皆さんにお伝えしようと思ったんですけど、ご質問が出たので申し上げますが、相川章代戦略セールス局長をですね、次の産業経済部長に任命をさせていただきたいと思います。皆さんご存知のとおり、いろいろ計算の仕方があるんですけれども。県庁の部長級13人いるんですね。今(女性が)5人。ということで、比率からいくと、38%から39%ぐらいだと思うんですね、これ全国1(位)です。2年連続で全国1(位)と。今回、相川さんに産業経済部長になっていただくことによって、13人のうちの6人が女性ということになりますので、部長級女性職員ということでいうと46%ちょっとなんでしょうか。ということで、5割に本当に近づいてきたという感じがしています。

 これはいつも言うように、トップマネジメントの部長のところなんですけれども、やっぱり将来的には管理職でもやはり5対5にできるような流れをですね、ここからしっかり作っていきたいなと思っています。いずれにせよ、今でも全国1(位)なので、これでさらに群馬県が、トップマネジメントの部長級は5割ということになりますが、こういうことをしっかり発信して、率先垂範することによって、群馬県全体にも広げていければなと思っています。

 

(記者)

 ありがとうございます。改めて女性を登用する意味、意義について伺いたいんですが。

 

(知事)

 はい、世界の常識というか、グローバル的にはもう常識だと思うんですよね。すごく日本は(女性登用が)遅れているし。群馬県全体としては、まだとても遅れていると。その中で県庁だけが、少なくともトップマネジメントの女性の割合は全国一位になったということは意味があると思っています。それで、私が知事になった時は、今から4年前、部長のうち女性部長1人ですから。今、5人ですよね。5倍になったわけですけれども。まず、やっぱり半分女性というのはすごくバランスがいいと思います。女性の方を抜擢するときに、いろんな心配をされた人もいますけれども、全く思ったとおり問題なくて、今部長になっておられる男性も女性もそうですけれども、非常に活躍をしていただいていますし、当然ですけど、非常に能力も高いし信頼できる。いつも庁議をやるんですけれど、群馬県は、いい雰囲気になっていると思います。記者さんも一般質問とか取材していただいていると思うんですけれどね、やっぱり女性部長、結構立つ機会多いじゃないですか。あそこがもう半々ぐらいに普通になってきたというのもすごくいいなと思っていますので、もう1回言いますが、まだまだ管理職全体でいうとアンバランスなので、これは世界の常識に照らしてですね、やっぱり5対5になるように、これから努力をしていきたいと思っています。

 

(記者)

 せっかく相川さんいらっしゃったので、着任前ですけど、意気込みいただけたりは難しいですか。

 

(宇留賀副知事)

 まだ辞令出てないので。

 

(知事)

 まだ辞令出てないので、一応だけど(記者さんから)言われて、この後出そうと思ったけど、聞かれて言わないのも変だと思ったから。記者さんに聞いていただいたんで、言ったので。

 

(宇留賀副知事)

 まだ心の準備ができてないかと・・・

 

(知事)

 もちろんしっかりやっていただけると思います。もちろん信頼して、お任せできる人だと思います。

 

●職員全体の男女比について

(記者)

 今の質問に関連して、管理職も将来的には半々にということなんですけれど、なんていうか裾野といいますか、管理職を生むために職員全体もそのバランスが必要かもしれないと思うんですけれど、そこら辺はいかがでしょうか。

 

(知事)

 おっしゃるとおりで、例えば今部長(級の女性割合が)大体46%ぐらいになってきたんですけど、すぐにできるわけではないので、やっぱり課長クラスというか、その(部長級)以前のところからしっかりバランスを取っていく流れにしていかなければいけないと思います。

 

(記者)

 課長に限らず、一般職員といいますか職員全体の数(男女比)がどのぐらい・・・

 

(知事)

 総務部長分かりますか。今どれくらいの比率になっているのか。

 

(総務部長)

 比率については、今日データを持ってきていないので、後でお問い合わせいただければと思います。

 今のご質問ですと、今、部長・課長になる年齢ぐらいの人たちというのは、当然、我々と一緒に入った世代ですけれども、その当時は入った時から職員でいうと女性はそんなに数が多くなかったですけれども、裾野を広げていくためには、やっぱり入ってくる方というのも女性に入っていただかなくてはいけないということになります。ここ数年は、女性の方が多くなってきていて採用が増えていますけれども、これをさらに増やしていくという、女性も働きやすい職場だということをPRしつつ、女性の希望者というのも増やして、若い人から広げていく必要が今後はあるかなと思います。

 

(知事)

 今の話で言うと、何とか、ある意味で言うと、全国1位まで来たわけだから、女性の部長職の割合ね。1人だったのが5人になって6人になるわけですよね。だからすごいドラスティックに、結果としてはなったんだけど、やっぱり丁寧にやることが大事だと思うんですよ。今まで努力してプロセスを歩んできた人たちの立場というのもあるので、これはやっぱりね、1人から6人にする中でも、それはいろいろな配慮をしながら、宇留賀副知事の意見を聞き、特に、ここに長くおられる津久井副知事のいろいろな感覚も聞き、いろいろな形でいろいろな工夫をしながらやってきているので、そんな乱暴にできないところあるんだけど、そういうところに向けていろんな条件整備もしながらやっていくということが大事なので、よく4年間でここまで来たなと思っているんですが、ここから例えば、男女の比率というものを、グローバルなノーマルにしていく中でも、やっぱり県庁職員のキャリアパスみたいなものもよく一緒に考えていかないといけないと思います。これはもう男性であろうと女性であろうと、県庁で力を発揮していただくとか、ここで働いていてよかったと思ってもらわくてはいけないので、そこはバーンとただ決めているだけじゃなくて、各部局にも努力をしてもらいながら、ここまできたということはぜひ分かっていただきたいと思います。

 

知事メッセージ

 それでは最後に、県民の皆さまに知事からメッセージをお伝えしたいと思っています。

 今週は質問が出なかったんですけども、5月8日以降ですね、新型コロナウイルスの5類移行に伴う動きといいますか、移行はかなりスムーズにここまで来ていると思っています。

 知事として最近いろんな会合がオープンに開かれることが多くなったので、いろいろなところに出ているんですけれども、雰囲気的にも心が開放された感じがしますし、マスクを着ける方はもちろんマスクを着けていただいていいんですけど、マスクを着けない方も相当多くなってきているので、今のところは非常にいい感じで推移していると思っています。

 万が一のことがあった時にはしっかり対応するという姿勢は常に準備をしていますので、その点はご安心をいただきたいと思いますし、今日「愛郷ぐんま全国割」の話も出ました。こういうプロジェクトも活用していただいてですね、皆さんにはぜひですね、週末に旅行に行っていただいたり、今までなかなかできなかったこと、いろいろ自由にやっていただければと思っています。県の経済も相当、コロナ禍で厳しいところありましたが、ここからいろいろな形で、県としても、県内の事業者の皆さん、ビジネスも含めて応援していきたいと思いますので、もう1回言いますが、皆さんと力を合わせて、よりノーマルな社会に向けて進んでいければと思っています。引き続き、県民の皆さんのご協力をよろしくお願いを申し上げたいと思います。

 今日はいつよりちょっと早く終わりました。30分で終わりたいと思いますが、記者の皆さんには今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて定例会見を終えたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。