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■日時 令和5年6月29日(木曜日)午後2時00分~2時59分
■会場 記者会見室
■出席者 県:知事、副知事ほか
記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)
令和5年6月29日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>
■知事冒頭発言
1.はじめに
2.ぐんまちゃん こども支援プロジェクト
3.高校生リバースメンター
4.日本DX大賞2023受賞
5.リトリートぐんま 宿泊プランの販売
6.こころのオンライン相談@ぐんま
7.ツルノスこども放送局
8.今週の直滑降ストリーム
9.4年間の振り返り
それでは記者会見を始めたいと思います。今日はですね、宇留賀副知事が出張中ということで、ちょっと寂しい感じもしますが、この席は1人で頑張りたいと思います。今週25日の日曜日に、全面芝生にして再整備した県民広場とかあるいは31階のソーシャルマルシェ&キッチン「GINGHAM」のお披露目を兼ねたイベント、「Kencho Re:born Fes」と名付けたんですけれども、このフェスを開催いたしました。このイベントは、県庁を賑わいのある空間にして、その賑わいを周囲にも広げていこうというコンセプトのもとで企画いたしました。音楽ライブとか料理ショー、それからデジタル体験、キッチンカーなど様々な企画を実施いたしました。若者から親子連れの皆さんまで本当に多くの方々にお越しをいただきました。改めて感謝を申し上げたいと思います。私自身は、群馬県出身で世界的な料理動画クリエイター、バヤシさんと料理ショーに出演させていただきました。加えて、県庁舎をこれからどのように活用していくかということを考える「県庁 Re:born会議」に座長として参加をいたしました。料理ショーでは、日頃自分で食事を作っていますが、本当に大勢の方々が集まった中での実演ということで、いつになく緊張しました。卵の割り方を間違えただけでどよめくので、初めての体験でしたが、全体としては非常に楽しかったなと思っています。また、「県庁 Re:born会議」では、様々な分野で活躍されている有識者の皆さんから斬新なアイデアが出されました。第1回目ということでこれも公開で皆さんの前で会議を開かせていただきましたが、県庁舎にはまだまだ大きな可能性があるということを改めて感じた次第です。今後、こうした有識者会議のアイデアも取り入れながら、県庁を生まれ変わらせていきたいと、文字どおり「Re:born」だから、まさに生まれ変わらせたいと思っています。
また、昨日28日はヤマト運輸株式会社と、それから本日29日にはKDDI株式会社、それからauリニューアブルエナジー株式会社とですね、それぞれ再生可能エネルギーの導入拡大とか、カーボンニュートラルの実現に向けた連携協定を続けて締結いたしました。これは、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献しようとする事業者が、県の進める再エネの取り組みとか、あるいは再エネ開発における群馬県のポテンシャルを高く評価していただいた結果だと考えています。投資規模は、ヤマト運輸株式会社の場合で約350億円、KDDI株式会社及びauリニューアブルエナジー株式会社では現時点で金額が明示できませんけれども、数千億円規模の投資の中で、群馬県を優先的に取り組むということですので、結果としては、かなりの規模の投資になるのかなと考えています。どちらも先ほど申し上げたような大規模な投資となりますので、今後の群馬県の取り組みにも大きな追い風になると考えています。群馬県としてはこうした流れを最大限に生かした独自の新たな社会基盤を作り上げていきたいと考えています。それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。
本日の会見の主な項目です。今日は、「ぐんまちゃん こども支援プロジェクト」、それから「高校生リバースメンター」、それから「日本DX大賞2023受賞」などについて発表させていただきます。知事選前の最後の会見ということになります。政務の会見も先般10回目を終えておりますので、今日が知事選前の最後の(定例記者)会見ということになります。ということで、少し項目が多くなっておりますが、記者の皆さんには最後までお付き合いいただければ幸いです。
それではまず、「ぐんまちゃん こども支援プロジェクト」からいきたいと思います。ぐんまちゃんは、誕生以来多くの県民の皆さま、特に子ども達から大きなご声援をいただいてまいりました。ぐんまちゃんが来年の2月に、生誕30周年を迎えます。これまでいただいた、たくさんの応援に対して、何か恩返しができないかということで、ぐんまちゃんとしては日頃からいろいろ考えていたようなんですね。それと同時に、群馬県ゆかりの企業から、何か群馬県に貢献する取り組みをしたいという声も寄せられておりました。こうしたことから、ぐんまちゃんと企業が連携してこども達を応援するプロジェクトを始めることになりました。
スライドをご覧ください。題して、「ぐんまちゃん こども支援プロジェクト」です。このプロジェクトは、「子ども達を応援する」という趣旨に賛同いただいた企業に、プロジェクトのロゴを使用してもらい、売り上げの一部を群馬県に寄付していただくというものです。これによって、県としては、寄付金を子どもたちに関連する施策に活用することができるということです。賛同企業の方は、ロゴをつけた商品を通して、子ども達を応援する姿勢をPRしていただけるほか、ぐんまちゃんがSNSなどで商品の魅力を発信するとか、こういった様々なメリットがあるという形になっています。また、消費者の皆さまにおいても、ロゴがついた商品を購入していただくことで、群馬県のこども施策を応援していただくと、こういう流れになるわけですね。
そして、この度プロジェクトの第1弾となる企業が決定しましたので、お知らせいたします。次のスライドをご覧ください。プロジェクトの第1弾はですね、インスタントラーメン「サッポロ一番」で知られる「サンヨー食品株式会社」です。サンヨー食品株式会社は前橋市内に本社工場を構えるなど、群馬県の経済にとって大変重要な企業です。今回、群馬県の子ども達を応援するという趣旨に賛同し、プロジェクトの立ち上げから加わっていただきました。そして、プロジェクトの第1弾として販売する商品は、「ぐんまちゃんしょうゆラーメン」と「ぐんまちゃんみそラーメン」です。ぐんまちゃんがパッケージに描かれたかわいいデザインでしょ。とってもかわいいデザインのカップラーメンです。醤油ラーメンには館林の老舗メーカー「正田醤油」のしょうゆの粉末を、味噌ラーメンの方には大泉町に工場がある「ハナマルキ」のみその粉末を使用しています。発売日は7月24日で、北関東のスーパーを中心に、全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで販売予定です。標準小売価格は税別236円。ご購入いただくと一個あたり3円が、群馬県の子ども関連施策に寄付されると、こういう流れになっています。
「ぐんまちゃん こども支援プロジェクト」では、今後も様々な企業にご賛同いただきたいと考えています。プロジェクトについて、詳しくはスライド記載のこのQRコードから群馬県公式ホームページをご覧ください。
また、ぐんまちゃんは今週末からアメリカ・ロサンゼルスで開催される北米最大級のアニメ・コンベンション「アニメ・エキスポ」に参加いたします。県からは、宇佐美アドバイザーとスタッフが、これにあわせて現地に到着する予定です。このイベントは、毎年多くのアニメファンが集まり、2019年には延べ35万人が参加しています。今や日本のアニメーションは海外でも多くのファンに支持されています。このイベントに参加することで、世界中から注目されることになります。今回はぐんまちゃんが自らアニメと群馬県のPRを行う予定です。これを契機に、ぐんまちゃんの魅力が海外にも広く伝わり、そして、ぐんまちゃんを通じて、群馬県の魅力が多くの海外の方々に伝わることを期待しています。
続いて、「高校生リバースメンター」について発表したいと思います。今年の4月、すべての子どもが将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指し、「こども基本法」が施行されました。子どもが自らの意見を言ったり、社会の様々な活動に参加したりする権利を尊重することが規定されています。群馬県では、私が知事に就任して以降、自分の頭で未来を考え、動き出し、生き抜く力を持った人を「始動人」と定義し、その育成に取り組んでまいりました。その中でも、特に高校生については、これまで知事への政策提言や意見交換を行ってまいりました。具体的に、県政の課題解決に繋がるような提案をいただくなど、これからの社会を担っていく高校生には非常に大きな可能性を感じていたところです。そうしたことから今回新たな取り組みを実施することといたしました。題して、「高校生リバースメンター」です。リバースメンター制度を導入している自治体はほかにもありますが、高校生に知事のリバースメンターになってもらう制度を導入するのは、群馬県が全国初になります。リバースメンターとは、一般的に部下や若手職員などが上司やマネジメント層のメンター、すなわち指導者や助言者の役となって、アドバイスを行うということを指します。
このリバースメンターが何で有名になったかというとですね、特に、コロナ禍で非常に注目が集まっていた台湾のコロナ対策の中核にいたオードリー・タンさんというデジタル担当大臣が若い頃リバースメンターをやっていたということで、この時リバースメンターという言葉が日本ではやった感じがいたしますが、この取り組みの特徴は、高校生にやってもらうということなんですね。県政の課題や問題意識等を共有し、その上で高校生ならではの常識にとらわれない自由な発想で、知事へのアドバイスや政策提言を行っていただきたいと思っています。そして、提言の内容によっては、実際に群馬県で事業化したり、一緒に大臣に要望を行うということも考えています。それでは、どういった方をリバースメンターにするのかを説明したいと思います。 リバースメンターは、公募によって10名程度を選考したいと思っています。対象者は群馬県内に在住しているか、県内の高校に在籍している学生です。任期は令和5年の8月から令和6年の3月までです。募集期間は本日から7月18日の火曜日までです。スライド記載のQRコードからご応募いただきたいと思います。私自身、高校生をはじめとした若者ならではの斬新なアイデアを県政に生かしていくというのはとても大事なことだと捉えています。今回の取り組みをただの意見聴取の場とするのでなくて、一緒に政策を立案していく、県の政策立案に参加してもらう、こういう場にしていきたいと考えています。また、知事のメンターを経験するということは、メンターをやった高校生自身にも、実はとても大きな経験なるのではないかと思っています。ぜひ社会に対する問題意識や斬新なアイデアを持った高校生の皆さんからの応募をお待ちしています。
続いて、群馬県がDXの分野で栄誉ある賞を受賞しましたので、ご報告をいたします。これもちょっと長くなりますが、ぜひ皆さんに聞いていただきたいんですね。スライドをご覧ください。優れたDX事例を表彰する「日本DX大賞2023」において、「人と組織部門」で最高賞である大賞を、それから「行政機関・公的機関部門」では、2位となる優秀賞を受賞いたしました。都道府県が大賞を受賞するのは初めてです。「日本DX大賞」とは、DX推進事例を発掘・共有することを目的に、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会などが主催しているコンテストです。今年のコンテストは、5つの部門で行われ、全国各地から応募のあった100を超える企業や、自治体、大学などが競い合いました。この厳しい戦いを乗り越え、今回群馬県が栄えある賞を受賞したということです。 それでは詳しく説明をさせてください。まず、最高賞である大賞を受賞した「人と組織部門」では、群馬県のDX推進体制とか人材育成、地域課題解決に向けた取り組みが評価されました。特に、人材育成において、専門家が一方的に教えるのではなくて、職員同士で教えあうオンラインコミュニティを作って、良い循環を生み出したと。この点が高く評価されました。また審査員の方からですね、これも嬉しかったのですが、「群馬県がこの部門は圧倒的な一位だ」というお褒めの言葉もいただいています。続いて、優秀賞を受賞した「行政機関・公的機関部門」では、群馬県のLINE公式アカウントを活用した避難訓練ツール「ぐんま大雨時デジタル避難訓練」の取組が評価されました。特に、デジタル避難訓練が全県民対象の取り組みであることとか、防災という自治体共通の課題にチャレンジし、日本全体のレジリエンスを高める可能性があることが高く評価されました。民間企業をはじめ、自治体や大学など、多くの団体が参加していました。(受賞者の記念写真を指して)この辺ちょっと参加者を見るとね、錚々たる顔ぶれなんですよね、自治体も。この中で群馬県が2つの部門で大賞、それからNo.2の優秀賞のダブル受賞を果たしたということで、これはもう大健闘といっていいと思います。今回の受賞は、群馬県のDXに対する取り組みが、全国トップクラスであると客観的に評価されたということであって、これは知事として大変嬉しく思っています。新・群馬県総合計画で掲げた「3年以内に日本最先端クラスのデジタル県となることを目指す」という目標達成に向けて、少なくとも着実に前進していることの証明になったと考えています。この受賞を契機に、今後も全庁挙げてDXを推進し、県民サービスの向上ひいては県民幸福度の向上につなげていきたいと考えております。これは何といってもですね、岡田亜衣子DX推進監のリーダーシップが非常に光っていると。彼女が来てから、特に県庁のDXが大きく進んだと思っているんですけれども、皆さんに注目してもらいたいのは、別に原稿にもないんですけどね、(受賞者の記念写真を指して)群馬県の人がここの辺りにいるんですよ。これだけ大勢の人たちがいる中で、自然にど真ん中に行くというね。このやる気というか図々しさは素晴らしいと。つまり、この4年間で、県職員のマインドセットが相当変わったというのは、この(写真の)真ん中辺を全部群馬県のスタッフが占めているということからも伺い知れるのではないかと思ってですね、このことを私は非常に頼もしく思っています。なんかもう自然に真ん中に行っちゃうという、こういうところが大事なんだと思います。
続いて、「リトリートぐんま 宿泊プランの販売」についてもお知らせしたいと思います。群馬県では、近未来構想の1つとして、忙しい日常から離れ、心と体をリセットする「リトリートの聖地」を目指しています。特に長期滞在型の旅行というものを推進しています。スライドをご覧ください。それを受けて、この度ですね、草津、みなかみ、万座そして老神、この4つの温泉地でリトリートを体感できる宿泊プランというものが販売されます。昨年度、草津や伊香保など、県内7つの温泉地において、観光事業者とか行政職員などが集まり、各地の魅力を生かした、3泊4日のモデルプランというものを作成いたしました。
今回販売する宿泊プランは、そのうちの4つの温泉地のモデルプランをもとに作成いたしました。草津温泉の宿泊プランでの過ごし方の一例をちょっとご紹介すると、まず宿に到着すると、1日目はアロマの香りに包まれながらのストレッチ。2日目は森林浴。3日目が草津伝統の湯もみを体験し、心と体の疲れを癒すと。そして、4日目は地元食材を使った食事でパワーをチャージし、日常に戻っていただくと。こういうプランです。滞在中の過ごし方は、お客様ご自身で組み合わせもできるということです。各プランは、宿泊予約サイト「じゃらん」の特集ページがありますので、7月3日から販売を開始したいと思っています。なお、今回販売を開始するのは先ほどお示しした4つの温泉地のみですが、その他の伊香保、磯部、四万、この3つの温泉地についても今後宿泊プランを販売する予定です。ぜひ県内外の多くの皆さんにこの「リトリートぐんま宿泊プラン」をご利用いただきたいと思うんですね。群馬県の温泉とか自然で、ゆったり心と体を癒やしていただきたいと思っています。
続いて、「こころのオンライン相談@ぐんま」についてです。
日本では今、年間約2万人の方が自殺で亡くなっています。群馬県でも毎年350人前後の尊い命が自殺により失われています。これまで群馬県では、自殺予防を目的とした「こころの健康相談統一ダイヤル」を設置するなど、相談者の方から電話や対面での相談を受け付けてまいりました。一方、そうした方法での相談をためらってしまう方も多いということで、今回新たに、LINEを活用した取り組みを始めることといたしました。スライドをご覧ください。
明後日の7月1日から、群馬県公式LINEアカウント「こころのオンライン相談@ぐんま」で相談を受け付けたいと思います。受け付け時間は19時から24時までです。相談は平日、休日かかわらず、毎日受け付けます。
「こころのオンライン相談@ぐんま」では、SNSでの相談を専門とするカウンセラーが、LINEで直接相談を受け付ける仕組みになっています。LINEで相談者とコミュニケーションをとりながら、その方の気持ちに寄り添って、悩みや不安を解消するお手伝いをさせていただきます。
悩みや不安な気持ちを抱えている皆さん、ぜひ、このスライド記載のQRコードから、「こころのオンライン相談@ぐんま」をご利用いただきたいと思います。
これまでは対面や電話による相談を重視してまいりましたが、デジタルを活用した取り組みを追加することで、1人でも多くの悩みや不安を抱える県民の皆さんの声を受け止め、支援につなげていきたいと考えています。また、こうしたSNSの取り組みは、全国的に自殺者数が増加傾向にある女性・若者の自殺防止にも高い効果が期待できると思っています。
群馬県としては、今後も自殺に追い込まれてしまう方を1人でも減らせるように、引き続き取組を進めてまいります。
続いて、「tsulunosのスタジオ体験」についてです。県庁32階の動画・放送スタジオtsulunosは、今年4月で開設から3年が経ちました。tsulunosはこれまで、県政情報の発信に大きく貢献してきましたが、新型コロナの影響もあって、県民の皆さまに見ていただいたり、体験していただいたりすることはなかなかできませんでした。
スライドをご覧ください。そこで、このたび、より県民の皆さん、特に子ども達にtsulunosに興味を持ってもらう、親しみを持ってもらうため、スタジオ体験イベント「ツルノスこども放送局」を開催いたします。
この取り組みは、子ども達の夏休み期間に合わせて、実際にtsulunosの中に入って、スタジオを体験してもらうというイベントです。スタジオの撮影・放送機材に触れてもらうとともに、原稿を実際に読むアナウンサー体験もここでしていただきます。
開催日は7月から8月にかけての4日間で、対象は年長児や小学生の児童とその保護者。参加は無料です。申し込みは本日から7月14日の金曜日まで受け付けます。詳しくは、スライド記載のこのQRコードから、「ツルノスこども放送局」のホームページをご覧いただきたいと思います。
この取り組みを通じて、クリエイティブな仕事を目指す子ども達の夢を育むとともに、県民の皆さんがtsulunosをより身近に感じていただけたらと思います。
皆さんご記憶の方もいらっしゃると思いますが、このtsulunosを最初に作った時、会見もやりましたが、いろいろなところから、いろいろご心配とかご批判の声もいただきました。県庁職員が自らやるなんて本当にできるのかと。コンテンツなんかできないんじゃないかと。どうせ作っても使われなくなるんじゃないかと。これはすべて杞憂でした。今やtsulunosの、NETSUGENもそうなんですけど、稼働率は100%以上。今は、ほとんど私のところに批判は届かなくなりました。ここからですね、100万回再生コンテンツが次々と、次の4年間、選挙に通ればですけども、生まれてくることになります。tsulunosのいろいろな実績を見ながら、様子を見ながら、このtsulunosの構想はやっぱり正しかったということをですね、自分でも大変強く感じております。
これまでは、なかなかここ(tsulunos)に来てもらえなかったので、コロナとの闘いも一区切りつきましたので、県民の皆さまには、ぜひtsulunosを体験していただきたいと思います。特に子ども達にですね、今回は「こども放送局」ということで、親しみを持っていただきたいと思っています。
最後に、今週の直滑降ストリームです。スライドをご覧ください。今週のゲストは、現役のロックギタリストでありながら、東京工科大学大学院で工学博士号を取得した、加茂フミヨシさんです。
加茂さんは、プロのギタリストとしてソロアルバムをリリースしていますが、作曲とか編曲、また、プロデューサーとして数多くのアーティストの作品にも参加しています。対談では、渋川高校時代の思い出や、ギネス世界記録への挑戦、音楽による地域活性化など幅広くお話を伺いました。
特に、言葉で伝えにくく感覚的な部分が多いギターの演奏技術を数値化したと。これをやった人いませんから、今まで。これを教育に役立てようという「演奏工学」というのをですね、今、加茂さんが確立しようとしていまして、大きな可能性を感じています。彼も、まさに「始動人」ですよね。今まで人がやってない領域で勝負しようとしてると。
渋高の後輩で昔からよく知っているので、いつも「加茂」って呼んでいるのですが、「加茂」はここから結構、なかなか普通やっていないことをやっているので、ブレイクしていくんじゃないかと思っているので、皆さんぜひ注目してください。実は、彼はオンラインのギターレッスンでギネス記録を持っているので、地元紙にも何度か取り上げられておりますので、ぜひそこら辺も、記者の皆さんご興味があれば、確認してみてください。
明日30日の金曜日の19時からYouTubeのtsulunosチャンネルで配信します。今回は選挙期間に入ってしまい前後編に分けられないので拡大版でお送りします。ぜひご覧いただきたいと思います。
最後になりますが、時が流れるのは早いもので、私が知事に就任してから間もなく4年の歳月が経とうとしています。
来週7月6日にはですね、今から1週間後、群馬県知事選挙が告示されます。現職である私自身が候補者ですので、公平公正な選挙の実施にも配慮して、投開票日の7月23日までの間はですね、災害のような特別な事案がない限りは、記者会見の実施は見送らせていただきたいと思います。この点をご了承いただきたいと思います。
ということで、毎週欠かさず実施してきたこの定例会見も、本日が私の任期中、最後ということになります。4年間で通算268回実施したということが分かりました。時には休日返上で臨時会見をやらなくてはいけない時もありました。例えば豚熱もあったし、いろいろ緊急事態もあったわけですが、記者の皆さんには、適時適切な県政情報の発信にご協力をいただいたことを感謝申し上げたいと思います。また、いつもYouTubeをご覧になっている視聴者の皆さまにも、県政に高い関心を寄せていただいておりまして、この点も感謝を申し上げたいと思います。
私は就任当初から、県政の透明化・オープン化を重要施策の1つに位置付けて取り組んでまいりました。県民の皆さんに、もっと県政に興味を持ってもらいたいと。さらには、県民の皆さんを巻き込んで、県民の総力を結集して、群馬県を盛り上げていくと。この目標を達成するためには、県民に対する情報発信を強化することが不可欠だと考えてまいりました。県政史上、最も県民に身近な知事、最も身近な県政の実現ということを知事選に出た時に掲げました。これをどこまで実現できたか分かりませんが、私自身、県民の皆さんの思いを汲み取るために、積極的に現場に行ってですね、県民の声を拾う現場主義というものを徹底してきたつもりです。
同時に、記者会見を定例で毎週やって、必要に応じて臨時会見もやってきましたけども、この場所は常に真剣勝負だと思って、メディアの皆さんの後ろには県民の皆さんの、あるいは国民の声があると思って、真剣勝負で対応させていただいたということはご理解をいただけると思っています。
また、週末はですね なかなか休みもなかったんですが、大体変装して群馬県のどこかに出没しています。全然話が違うけど、そういえば、ジョン・ウィックの4作目が公開間近なキアヌ・リーブスが日本のファンで、しょっちゅうあちこちに1人で出没しているらしいんですよね。彼はラーメンが大好きだから、東京のあたりが多いと思うんだけど、この間来たときに栃木県に行ったらしい。キアヌ・リーブスは車にものすごい興味があって、栃木県に、ホンダのレースか何かの博物館みたいなものがあるらしいので、昨日キアヌ・リーブスに手紙を書いたので、届くかどうか分かりませんが、群馬県の温泉に来てくれということをお願いしようと思って、誰に送ったらいいのかということを、こういうことをやっているから睡眠不足になるんだけど、考えているところです。いずれにせよ、そんな感じで、いろんな群馬県の施設を変装しながらふらっと見てまいりました。
この4年間で取り組んできたことはこの場で改めて説明するようなことはしませんけども、新型コロナをはじめとした危機管理に追われる中でも、群馬県の新たなプライドを練り上げる取組とか、県民幸福度を向上させる取組の土台はできたかなと思っています。
そして今後、この取組をどう加速させていくのかということが重要になります。新しい群馬県を作るために、自分にはまだまだできることがあると確信をしています。この場で自分の支援を呼びかけるようなことはもちろんしませんが、そもそも、これだけはちょっといろんなとこで申し上げているんですが、知事になることが目的ではありませんでした。知事を続けることも目的ではありませんでした。この知事という肩書き、看板を使って、あるいは、私が持っているすべてのリソース、国会議員としての人脈からはじまって、音楽の知識、格闘技の知識、アニメの知識、全人格をかけて群馬県を少しでも良くする。群馬のイメージを良くする。県民を幸せにする。これが本来の目的だと思っています。
群馬県の未来のためにとにかく頑張りたいと思っていますので、私の心情を申し上げますが、ここでとてもこの仕事を放り出すことはできないので、絶対に勝ち抜いてもう1回ここに戻ってきてですね、記者会見を続けたいと思っていることだけは申し上げておきたいと思います。
今日は選挙前の最後の会見ということで、長くなりましたが、それでも30分でしょうか、私からは以上です。ここからは皆さんのご質問をお受けしたいと思います。
●日本DX大賞2023の受賞について
(記者)
4年間を振り返っていただきましたけれども、日本DX大賞も1つの成果だったと思います。「人と組織部門」の大賞について、特に、職員同士で教え合う体制とおっしゃいました。これについて、具体的にもう少しどのようなことが行われているのか教えてください。
(知事)
それについては、岡田DX推進監の方から説明してもらいます。
(DX推進監)
職員が業務でビジネスチャットを使っております。その中で、職員同士で教え合うチャネルというチャットルームみたいなものを作りまして、そこで分からないことがある職員が質問をすると分かる職員が答えるみたいな、そういったことをやっております。その中でいろいろなノウハウが共有されまして、職員の中で教える、教わるみたいなそんな循環があって、そうすることで学んだことを自分で実際やってみようということで、実践につなげていく、そういう好循環が今広がっているという状況であります。
(記者)
圧倒的な1位というふうに知事がおっしゃいましたけども、そこはやはり、その源泉はこういったところにあると。
(DX推進監)
はい、そうですね。これは審査員の方が講評の中でおっしゃったことで、圧倒的1位ということで、それはやはり職員が主役であるということを何度も高く評価していただいております。
(知事)
それを聞いてね、やっぱり群馬県で当たり前だったことはそうじゃないってよく分かりました。これは、岡田さんはご自分では言わないけど、岡田推進監の人柄もあって、ものすごくフラットな雰囲気なんですよ、みんなが意見を言いやすい。これはやっぱり、岡田さんのおかげだと思っているんですけれど、どこでも、ほいほい出かけていって、情報を取ってくるし、いろんな聞き取りもしてくるし、職員が物を言いやすい状況があって、こういう状況があるからこそ、例えば、ワクチン手帳みたいなのを日本で初めて開発したんですけど、これ職員が作りましたから。だからやっぱり職員の中からいろいろ新しい知恵が生まれてくるという流れに繋がっているということも、多分すごく高く評価してもらったんだと思います。
(記者)
今、知事からワクチン手帳というのが出ましたが、具体的にそういった成果で他に何か挙げるものがあれば教えていただきたいです。
(DX推進監)
そうですね、もう1つの「行政機関・公的機関」の部門で優秀賞を取りました「デジタル避難訓練」、それも職員の発意による、創意工夫による、そういった事業であります。
(記者)
職員の発意ですか。
(DX推進監)
はい、そうです。
(知事)
それを言うと、コロナ禍でみんなが苦しんでいた頃のいろんなデータ発表みたいなやつも、おそらく委託したりして作っているところもあったかもしれませんけれど、群馬県は結構職員のイニシアティブで作っていたりしているんで、それは今岡田さんが作ってくれたこの雰囲気がすごく貢献していると思いますね。
(記者)
例えば、4年前知事が就任された当時の雰囲気としてそれはやはり全くなかったですかね。
(知事)
なかったというとあれなんですけれど、4年間で県庁職員の意識が大きく変わったと思いますね。山本県政の成果の1つはやっぱり県庁職員の意識が変わったってことです。駄目だったんじゃなくて、そもそも優秀だし、問題意識もあったけど、全く起爆できるような状況じゃなかったですよね。それは、そういう能力が開放されたんじゃないでしょうか。さっき言ったように、(記念写真の)ど真ん中の方に集まってくるとかいう、昔だったら引っ込み思案で端の方にいるはずなのに、当たり前のように中央に来るという、この積極性というのを見ても、大きくマインドセットが変わったなと思います。
●ぐんまちゃん こども支援プロジェクトについて
(記者)
「ぐんまちゃん こども支援プロジェクト」なんですが、これは当然ながらぐんまちゃんと商品を結びつけたような販売を県がやるのは初めてということでしょうか。
(知事)
どうぞ、担当課から。
(メディアプロモーション課長)
ぐんまちゃんを活用いただいた許諾の商品というのは今現在も販売しているんですけれども、今回はこども支援プロジェクトのロゴを活用した初めての商品ということになります。
(記者)
もともと、ぐんまちゃんは子どもたちには大変な人気で、アニメがそれに拍車をかけているという流れの中で、こども支援に活用するとのは大変いいアイデアと思うんですけども、賛同される企業というのは結構動きとしてあるんでしょうか。問い合わせも含めてどうですか。
(メディアプロモーション課長)
はい、本日初めて発表させていただきましたので、これから賛同企業を募りたいと思うんですけども、今回のサンヨー食品様はプロジェクト立ち上げの時からご協力をいただいているところなので、第1弾ということで発表させていただきました。
(記者)
これから(ということですね)、分かりました。
●高校生リバースメンターについて
(記者)
高校生リバースメンターについてですけれど、基本的なことなのですが、始動人という中でメンターとして(高校生を)活用していこうという試みは(全国で)初めてということでよろしいでしょうか。
(知事)
リバースメンターみたいな制度をやっているところはあると思います。さっき言ったように、台湾のオードリー・タンさんがリバースメンターだったということで、結構台湾の制度にも注目が集まって、こういうのを少し導入してみようという話というのは結構あちこちにあると思うんですけれど、リバースメンターを高校生にするという発想は全くなかったものです。これ本当に初めてのものです。担当からせっかくだからちゃんと説明して、どうぞ。
(戦略企画課長)
若い方から、自治体の幹部が例えば40歳未満の方であるとか、そういった方からアドバイスをもらうというような制度は国内の自治体でも見られるんですけれども、より斬新なアイデアを求めるということで、高校生に、年齢を引き下げて今回募集をさせていただくということです。
(記者)
これ県としても、試みとしては当然初めてということになるわけですか。
(知事)
そうです。リバースメンターってね、結構若手ですごく優秀な方々とかいるじゃないですか。いろんな分野で、例えば、いろんな研究している人とか。そういう優秀な人っていっぱいいるんですけど、何人か会ったんですが、やっぱり「呪術廻戦」とか知らないのね、「領域展開」とか。もうこれだけで駄目なんですよ。もっとぶっ飛んだ人じゃないと。
だから、そうやって考えてみると、むしろ高校生みたいな方が、あんまり常識にとらわれない考え方みたいなのを出してくれるんじゃないかと思って。だから、最初、実はリバースメンター制度、さっき担当課長が言ったように、他の自治体でもやっているので、オードリー・タンさんとも何度か対談したので、入れようと思ってちょっと考えていたんですけど、いろんな分野の知識があって先端的な人はいても、「推しの子」見てなかったり、「アイドル」の曲知らなかったり、もう1回言うけど、「呪術廻戦」と言ったときに分からない人は、山本一太のリバースメンターにはなれないんで。だからそこは、ある意味もうちょっと、もう1回言いますが、あんまり社会の常識に染まってない人がいいなと思って。そういう意味で言うと、担当課が知事のその感覚を見事にとらえて、もう高校生にお願いしましょうということになったんですよね。
(記者)
先ほど伺おうと思っていたんですけども、オードリー・タンさんから具体的にサジェスチョンをいただいたのか聞きたかったんですが。
(知事)
サジェスチョンをいただいているわけじゃないんですけど、オードリー・タンさん自身がリバースメンターとして台湾のいろんな閣僚にいろいろ、彼はもうデジタルの世界ですごく有名ですから、デジタル担当大臣なる前から。そういういろんなリバースメンターをやっていたということで、かなり日本でもリバースメンターというのが広がったと。オードリー・タンさん自身が自分のオフィスにもちろんいるわけですよね。水曜日だったか、午前中だったか、誰でも(オフィスに)来られるようにしているんですよね。ありえないですけれど、誰が来ても、彼がずっとそこにいて、誰でも来られるという日を作って、条件は全部ネットで公開するということで、だからそもそもオードリー・タンさんがやっていることに非常に群馬県としても注目していたので、その中でリバースメンターというのは特に我々として一つ取り入れてみたい制度でしたね。
●ぐんまちゃん こども支援プロジェクトについて
(記者)
ぐんまちゃんのこども支援プロジェクトの関係で細かい点なんですが、使途、寄付金の使い先なんですけれども、具体的な何か事業はこれから選定するのか、それとももうちょっと・・・
(知事)
メディアプロモーション課長、よろしくお願いします。
(メディアプロモーション課長)
こども関連の施策の関係なんですけれども、賛同いただける企業様のお考えなども伺いながら、これから具体的な部分を決められればと考えております。
●知事選挙前の政務活動について
(記者)
政務活動の関係で、今週末は告示前最後の週末になりますけれども、どのような活動をされますでしょうか。
(知事)
今度の週末はいくつか政務の予定は入れようと思っているんですが、少しセーブしたいと。つまり、考えてみたら17日間戦う前の準備って必要なんですよ。一応頭の中でやるんですけど、何着たらいいのかとか、その17日間どういう栄養補給をした方がいいのかとか、地元の秘書チームも含めて、遊説隊はすごく頼りになる同志のみんななので、一緒に力を合わせてやっていけると思うんですけど、そこは私しか考えられないので、2日間、いくつかの政務をこなしながら、何を食べたらいいか、どのぐらいプロテイン取ったらいいかとか、何着たらいいかとか、そこら辺のところをよく考えて準備しなきゃいけないかなと思うのと、演説はもう得意とか言ったらあれなんですけど、何時間でもしゃべりたいことあるのでいいんですけど、でもざっとこう日程を見ながら、何となく頭の中でね、ここではこういうこと言ったほうがいいのかとか、ここではむしろこういうこと言おうみたいなことをちょっとイメージで作らないといけないんです。
イメージさえ作れれば原稿なくても何時間でもしゃべれるんだけど、頭ん中で動線作んなきゃいけなかったりするので。
土曜日が確かどこか1カ所で、どうしても来てくれっていう後援会の集まりがあって、ここは行こうと。あとはちょっと、だから(予定は)入れないでくれというふうにしました。日曜日は、朝から記者さんも来たことあると思うんですけども、GAZOO Racing(ガズーレーシング)の渋川のラリーラウンドがあるんで、そこに新しいトヨタの社長が来るんですよ。トヨタの社長に会いたいので、前回もこのレーシングで会って、素晴らしい人なんです、車大好きの。今の社長にもお目にかかりたいので、行ってのフラッグを振ったりとかしてこようと思っています。その2つ以外は入れないで欲しいと、うちの担当秘書に言いましたので、あとはずーっとちょっと考えて、何を着るか、場合によってはなんかちょっと買い物にも行かなきゃいけないかもしれないし、そこら辺ですね。これ以上細かく話しても仕方ないんで、細か過ぎたかな。
●ぐんまちゃん こども支援プロジェクトについて
(記者)
「ぐんまちゃん こども支援プロジェクト」の関係をお伺いしたいんですけれども、課長の方がよろしいですか。
(知事)
どうぞメディアプロモーション課長。メディアプロモーション課長、にっこりして。あまりそんな緊張しなくていいから。
(記者)
今回のサンヨー食品さんとのコラボで寄付額が(一個あたり)3円ということだと思うんですけれども、寄付額についてはサンヨー食品さんの方で決められたということでよろしいでしょうか。
(メディアプロモーション課長)
はい。おっしゃるとおりです。
(記者)
これはまた今後もコラボをされる企業さんが決定した額を寄付ということでよろしいですか。
(メディアプロモーション課長)
はい、そうです。今回はサンヨー食品様が1個につき3円という設定をしてくださったんですけども、例えばその売上の何%とか、その辺は企業様のお考えの中でやっていただけるとありがたいと考えております。
●マイナンバー関連のトラブルについて
(記者)
会見の案件とはちょっと異なるんですが、県の方でもマイナンバーカードの申し込みを促進をしていたかなと思うんですけれども、やはりポイントの登録の手続きの間違いだったりとか、マイナ保険証の関係で、先日もアンケートも出ていたかと思いますが、トラブルが様々あるかなと思うんですけども、国の方でもいろいろと動いたりもしている中、知事のその辺りのお考えはいかがでしょうか。
(知事)
この質問は、確か前回の会見でもあった覚えがあるんですが、まず国の方には、いろいろこのマイナンバーカードをめぐるトラブルが起きているので、その新聞社がやっている世論調査をいくつか見ましたけど、少し皆さん不安を持っていらっしゃるので、そこはちゃんと国として、まずは問題点を改善してもらうというのと、しっかり国民に説明してもらうということはやっていただきたいと思っています。
群馬県の方でも国のいろんな方針を見ながら、群馬県ではそんな大きなトラブルは今のところないと思いますけど、こういういろんな支障については対応していきたいと思っていまして、そこはちゃんと国にやってもらわなきゃいけないんですが、大きな流れとしては、やっぱりマイナンバーカードに移行していくというのは大事なことなので、ここは岸田総理にも、河野大臣にも、大変だと思うけれど頑張っていただいて、しっかり改善すべきところを改善して、国民にもしっかり説明して、乗り越えて、何とかこの導入を成功させて欲しいなと思っています。
●選挙期間中の公務の体制について
(記者)
選挙前最後(の記者会見)ということで、選挙中の体制についてお伺いをしたいと思います。特に代理を立てられたりとか、そういうところは・・・
(知事)
いろいろちょっとそれも議論したんですけれど、職務代行者を立てるというのもあると思うんですけれど、立てても何かあれば行かなきゃいけないし、このままでいいかなと。2人の副知事がいますので、とても信頼できる。ただ、何かあった時に初動で必要なことはやってもらって、その後いろいろ相談したり、集まったりもできるので、あえてこう(代理を)立てないでいこうと。ちょっと議論したんですけどそういうことにしました。遊説カーに乗っていても連絡だけは常につきますから。どこにいるかも分かっているし。そういう体制でいきたいと思います。もう1回言いますが、何か大きな問題が起こったりとか、災害が起こったときにはできる限りはもちろん迅速に対応しなきゃいけないと思っていますけれど、初動はもうこの2人の副知事がいれば大丈夫だと思っています。
(記者)
災害時とかの連絡体制はもうしっかり・・・
(知事)
もちろん。だってもう常にどこを移動しているかは知らせてありますので。もう常に連絡取れます。
(記者)
必要であればまた臨時の会見も・・・
(知事)
そうですね、本当に知事が出てく必要があるようなことが起これば、当然、日程を変えても、対応しなきゃいけないと思っています。そうじゃない限りは17日間死にものぐるいで多分選挙運動していると思います。
●大阪府寝屋川市の市長の給与に関する条例案について
(記者)
今日の会見とはまた別なんですけど、大阪の寝屋川市で市長の給与について、支持率が低下した場合とか、支持と不支持が逆転したりした場合にその割合に応じて給与を下げるという条例が案が出されて、4月7日に審議されるという流れで、関西の方では話題になっているんですが、そのことについてもしご存知であれば・・・
(知事)
それはちょっと中身が分からないので。今初めて知ったので、もうちょっと中身が分からないとなかなかコメントしにくいなと。
それでは、知事選に入る前の最後の会見ということなので、知事の方からまた県民の皆さまに少しお伝えしたいことをお話しさせてください。今日、KDDI株式会社及びauリニューアブルエナジー株式会社の皆さんと群馬県で連携協定を結ばせていただきました。昨日はヤマト運輸株式会社と連携協定を締結したということで、ヤマト運輸株式会社の方は約350億円の投資を予定しているということで、KDDI株式会社及びauリニューアブルエナジー株式会社の方も中長期的に数千億円ということで、そのうち電力の方の分野かな、群馬県を優先的にしっかりと見ていただくということになっているので、これはかなりの投資額になると思っています。
これちょっと皆さんに見ていただいて分かるように、今の群馬県には本当に勢いがあるんですよ。ここから、続けて非常に素晴らしい企業との連携を発表できたんですけども、投資の見込みなんかも含めて、ここから来年にかけて、さらに例えば新しい企業誘致とか、いろんなことが起こってきます。ここから群馬県はさらに注目を浴びて、いろいろと群馬県の存在感を高める、あるいは経済を活性化するような、いろんな流れが起こってきます。それをぜひ県民の皆さまに見ていただきたいと思いますし、群馬県の勢いというものを私は感じ取っていただけるんじゃないかというふうに思っています。
いつも申し上げているとおり、コロナについては5類に移行して、その後ロードマップに基づいてずっと対応してるわけですけれども、今のところかなり落ち着いてきて、いい感じでソフトランディングできる状況になっております。万が一何か特別なことが起こった時には、しっかり対応できる体制を作りたいと思いますれけども、もしこの今度の選挙を勝ち抜けた時は、今言った更なるパンデミックとか、いろんな非常事態に対して、より群馬県がしっかりと対応できるような体制も作っていきたいと思っています。
いずれにせよ、4年間、あっという間に過ぎてしまいました。振り返るともう怒涛のような日々でした。もう毎日が危機管理みたいな日々でしたが、それでも県民の皆さんのご理解ご協力のおかげで、一つ一つの困難を乗り越えることができました。特に、コロナについては、医療従事者の皆さん、それから県民の皆さんのご理解、ご協力がなければここまでは来れなかったというふうに思っています。私としては、とにかくこのミッションを途中で放り出すことはできないということで、これ私の信条だけ皆さんに申し上げますが、必ずこの選挙を勝ち抜いて、次の4年間も群馬県の舵取りをさせていただこうというふうに決意をしておりますので、またこの会見で記者の皆さんと真剣勝負で、いろんなやりとりをやり、またこうして県民の皆さんに、毎週メッセージを届けられるように頑張りたいと思っています。そのことをお伝えしたいと思います。
なんか暑くなって相当気温も上がってきたんですけども、雨が降ったり不安定な気候で急に寒くなったりすることもあるので、本格的な夏になる前でちょっと不安定な気候ですから、どうか県民の皆さまには十分体調に気をつけて、元気にお過ごしいただければと思います。
ということで、これにて知事選に突入する前の最後の会見を終わりたいと思います。記者の皆さんには、今日ちょっと1時間近くなっちゃいましたが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。次回、会えるように頑張ります。以上です。
( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。