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第3回定例記者会見要旨(8月23日)

更新日:2019年8月23日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年8月23日(金曜日)午前11時44分~午後0時17分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 27人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和元年8月23日の記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 今日は県議会でですね、本会議で2人の副知事をですね、承認をしていただき、今日、今ここに座ってる2人の副知事を正式に先ほど辞令交付をして、任命をさせていただきました。そのことがメインなんですけども、その前に一つだけ、前回の記者会見でもご質問のあった件についてお答えをしたいと思いますが、一つは、浅間の噴火の話ですけれども、これ群馬県の災害警戒本部廃止ということでですね、8月19日に気象庁が発表した噴火警戒レベルを引き下げっていうのありましたが、これを受けて20日の県、地元町村、県警、消防、気象台による検討会議を踏まえて、浅間山の噴火に係る群馬県の災害警戒本部を21日水曜日の正午をもって廃止いたしました。気象庁によると、今後1ヶ月間の火山活動が、現状のままであれば、噴火警戒レベルを引き下げる予定だということです。県としては引き続き火山活動を注視し、これ自然のことなので、しっかりとやっぱりウォッチしていかなきゃいけないと思いますが、地元町村、気象庁、警察等の関係機関と連携しながら、防災対応に万全を期してまいりたいというふうに思います。なお、今回の噴火に伴う観光業の営業、農産物の生産に関しては、大きな影響はありません。現在、落ち着いてる状況であるとの報告を受けています。
 この問題も前回か前々回の記者会見で出て、すぐに状況を求め、もともとレクを受ける予定だったんですけども、報告を受けましたけども、浅間山の件についてはですね、特に被害の報告がないということで、その点は安堵しております。ただ、何度も言いますが、しっかりと、これからも警戒は続けていきたいというふうに考えています。
 さらに、これもご質問が出たと思いますが、日照不足、高温による農産物の影響という話もありました。これはですね、7月上旬中旬の曇り、雨がずっと続いたため、日照不足で農作物の生育不良は散見されましたけれども、梅雨明け以降は回復してるということです。一方、梅雨明け以降の高温で、今度は露地野菜、ナスとかオクラですけども、この品質低下とか、梨などの果物で表面の日焼け症状がありますけども、これが一部地域で、確認されてるということです。
 それから、東毛の早場米の地帯で高温による品質低下の発生が懸念されているということで、天気予報によると、今後、高温乾燥状態は、落ち着くということなので、大きな被害には至らないと考えてますけども、引き続き気象の経過を注視して、農家に対して適切な情報提供を行っていきたいというふうに思っております。
 それから、今日ちょっと副知事の話をメインにしたいと思うんで、また改めてちょっと詳しくはあれなんですけども、(記者から)ご指摘のあった私のブログの件で、慰霊登山の件はですね、(記者の)おっしゃるとおりでした。よく調べてみると、やはり前原元大臣が行った時に何人かの方々が、登山をしているっていうことを確認できましたし、あるいは、地元の代議士も複数の方が、1度は慰霊登山をされていると。特に地元の代議士は、毎年、何回か続けて慰霊登山をされているということで、その点はちょっと訂正をさせていただきたいと思います。
実は、記者のぶら下がりでいろんな質問があったので、この県庁の方にですね、すぐに調べて欲しいといって急がせましたので、別に県庁の職員が悪いというよりも、ちょっと私の責任もあって、ぱっと取り寄せて、その資料を見ながら書いたもんですから、1日あれば正確な資料が出てきたと思いますけど、ブログについても、影響力があるんだから気をつけろと言われてますので、十分、事実関係を確認しながら、これからは発信したいというふうに思っております。
 ここから副知事の話をしたいと思います。まず宇留賀(うるが)副知事のことからお話をしたいと思います。実はですね、今回の副知事人事、2人を任命するということで言うとですね、かなり前から1人は経産省からお願いをしようと。もう一人は、県庁の現職あるいはプロパーの方から候補になっていただこうとこういうふうに決めておりました。経産省についてはですね、世耕大臣、参議院の時からの盟友ですので、世耕大臣に直接相談させていただいて、大臣にイニシアティブを取って人選をしていただきました。私が大臣にお願いしたのはですね、やんちゃで元気な人を送って欲しいと。なにしろ私と一緒にやるっていうことで言うと、元気な人じゃないとなかなか務まらないんで、やんちゃで元気な人がいいとお話をしました。世耕大臣の方から年次には一太さんこだわらないんですねっておっしゃったんで、歳は全く関係ないと。もちろん若くても、優秀で元気な人だったら構いませんと、こう申し上げたところ、いろいろありましたけども、世耕大臣が中心になって、この宇留賀さんをですね、候補者として、挙げていただいたということです。一言で言うと、私がずっと描いていたイメージどおりの副知事に来てもらったと。皆さんご存知のとおり、おそらく県政史上最年少38歳ということで、昨日、全国の副知事を調べてみましたが、断然若い、確か長野県と滋賀県と、それから熊本県に40代の副知事がおりますけれども、30代は宇留賀副知事しかおりません。そういう意味で言うと、新進気鋭の副知事と言うことができると思いますが、宇留賀副知事はですね、一部報道等にもありましたけども、地域創生いわゆる地方創生にももちろん関わってますし、エネルギー政策にも大変精通してますし、何よりもIT戦略、IT施策、これは非常に詳しい人の猛者の多い経産省でもですね、本当にトップクラスだと思います。ベンチャー企業とのいろんな連携等々についても、まさに最先端の仕事やってきていただいてると、こういう宇留賀副知事の知見をですね、これはもう群馬県政、山本県政としては、最大限に活用させていただこうと思います。宇留賀副知事が来ていただいたことで、これも群馬県にとって大きなアセット(財産)だし、大きな貢献をしていただけるというふうに期待をしています。先ほどの庁議でもちょっと申し上げましたが、宇留賀副知事にお願いしたのは、宇留賀副知事のですね、もう最先端のいろんな知見、これまでの活動みたいなものをぜひ使って群馬県庁を啓発して欲しいと、私もいろいろ宇留賀副知事から学びたいし、県庁の職員にもですね、いろんな刺激を与えて欲しいとお願いをしました。同時に宇留賀副知事には、県庁の職員を大事にして欲しいと。霞が関の役人とはちょっとおそらくペースも違うし、仕事の視野ということで言うとですね、中央官僚の方が広い面もあるかもしれないけど、中央官僚にないやはり県職員の良さ、強みっていうのがあると、それをぜひ真摯に学んで欲しいというお話をいたしまして、宇留賀副知事の方からももちろんですというお話をいただきました。これから山本チームができて、副知事にはあまり最初から肩を張らないで、自然体でですね、存分に力を発揮できるような状況を作っていきたいというふうに考えています。
 もう1人は津久井(つくい)副知事、今日ここに立っていただいてますが、津久井副知事は大澤知事時代の総務部長をお務めになったと、今、企業管理者をやっていただいてるんですけども、これも企業管理者を退いていただいても、これはもう津久井副知事にお願いしたいというふうにですね、考えておりました。何度か個人的にもお目にかかって、この人が最も山本県政で掲げた様々な政策を実現するためには、最も力になってもらえるというふうに確信をいたしました。県庁には優秀な人も多いんですけども、なかなかこれだけのバランス感覚、政策の知識を持った人はいないと思ってます。極めて頭脳明晰な方だし、何よりもやはり津久井さんと一緒に仕事をしてきた部下からの信望が厚いということでですね。片や県政を本当によく知っている、バランス感覚もある、県議会も安心する。左にこの津久井副知事がいて、右に新進気鋭の新しい時代の風を吹き込んでくれる宇留賀副知事がいるということで、皆さんに申し上げたとおり、私は非常にいいチームになるんじゃないかというふうに思いますので、ぜひこれからも山本県政に関心を持っていただきたいと思いますし、期待をしていただきたいと思ってます。これからお二人にお一人ずつ簡単に就任の抱負、細かいことはともかく、ごあいさつしていただきたいと思います。まずそれでは、津久井副知事からお願いします。

(津久井副知事)
 本日、議会の議決をいただきまして、先ほど副知事を拝命いたしました津久井治男(つくいはるお)でございます。先ほどの知事の所信表明の中にもございましたけれども、群馬県を少しでも良くしたい、県民を少しでも幸せにしたい、こういう知事の志に私の37年間の県庁生活が少しでもお役に立てるよう精一杯知事を補佐させていただきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いをいたします。

(宇留賀副知事)
 宇留賀(うるが)でございます、はじめまして。どうぞよろしくお願いいたします。先ほど副知事を拝命いたしまして、本日より着任いたします。知事から過分なご紹介いただきまして、大変気を引き締めてやっていきたいなと思っておりますけれども、まず群馬県のことをよく勉強して、特に記者の皆さま、本当に現場のことをよく知っていらっしゃると思うので、いろいろ教えていただいて、そういう今までのベース、そういったものをうまく生かすような形にしていきたいと思ってますし、自分としては、世界のいろいろな流れとかですね、あと自分自身もITの世界とかいろいろやっているので、そういう新しい風っていうところで、皆さんをお支えする、特に県の皆さま、あと群馬県、そういったところをどうお支えするか、そういったところを一生懸命頑張っていきたいと思います。どうぞご指導よろしくお願いいたします。

 それでは、何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

副知事の選任について

(記者)
 今回、歳は関係ないという条件の中で最終的に宇留賀さんが選任されたと思うんですけども、そういう中でも改めてその若さという部分で、どういったところを期待されているのかを改めて教えていただけますでしょうか。

(知事)
 そうですね。別に若いから最先端だとは限らないんですけども、やっぱり若い世代だから感じられる新しい風っていうのもあるし、特に時代がこうやってどんどんどんどん日々変わっていく、科学技術も進歩し、ITもどんどん変質していくっていう中で言うと、宇留賀さんの年齢だからこういう世界の最先端に飛び込むことができたということから言うとですね、これまでやってきた様々な知見、実績、経験、こういうことを生かして群馬県に新風を吹き込んでくれると思います。

(記者)
 津久井さんは先月、企業管理者になられて、そういう中でまた2カ月足らずで交代されて副知事になるので、2カ月で退かれるということで、組織としての混乱というか、そういった恐れとかに関しては懸念とかっていうのはいかがでしょうか。

(知事)
 それはほとんど持ってません。津久井副知事に副知事をお願いしようと決めた後で、まだお目にかかってなかったんですけれど企業管理者になられたんで、ちょっと困ったなと思ったんですけど、ただ企業管理者が不在だったことって過去にも何度かあるんですよね。私の記憶が正しければ大澤知事が最初に(知事に)なられた7月かな、その後、4月まで新しい企業管理者任命されてないと思うんですね。ですから、今日明日、企業管理者がいないから困るということは考えてませんし、企業管理者が辞職された後に、すぐ代理が指定されて機能してますので、そこは全く心配してません。次の企業管理者はですね、これまた気鋭の方を少し時間をかけて選びたいと思ってます。

(記者)
 宇留賀さんについてお伺いしたいんですけど、大変なエリートのご経歴だと思うんですが、これは前の総務省からの副知事のように、一時的にこちらの方に2年間ぐらいいらっしゃってまた戻るのか、それともこれはもう完全に経産省と縁がなくなってしまうのか、そこの形態の確認をお願いしたいんですけど。

(知事)
 それは今、例えば何年ぐらいやってもらうみたいな話をすることじゃないと思うんですよね。今、言えることは宇留賀さんみたいなすばらしい人材に来ていただいたと。副知事として県政のためにしっかり貢献をしていただきたいということであって、例えばこの人がどのぐらいの期間とか、そういうことを今からここでコメントするような話じゃないと思います。

(記者)
 ただ、宇留賀さんについては経産省に全く縁がなくなってしまうってことではなくて、いずれは戻るっていうことでよろしいですかね。経産省の方に、いずれはまた戻るのかと、そこはどうでしょうか。

(知事)
 それは今の時点でどうこうっていう話じゃないと思うんですけども、とにかく今、副知事としてお願いをしたので、その期間は全力でやっていただくということだと思います。

(記者)
 県政の最大課題としてコンベンション、Gメッセがあると思うんですが、宇留賀さんは経産省にいらっしゃってね、地域経済とか産業とかやられてるんで、その辺のですね、コンベンションへの運営手腕に対するご期待を知事の方からお願いします。

(知事)
 宇留賀副知事は今、就任したばっかりなんで、どんな問題についてもいろんな意見を持ってると思うんですけど、まず県政がどうなっているのか、まずしっかりと把握してから、いろいろと仕事をしていただくということなんで、宇留賀さんの方からコメントしてもらうってことは、今回はないと思うんですが、コンベンションについては誰がどうってことじゃなくて、かなり難しい条件があると思いますが、やはり280億円をかけてつくるわけなんで、これは今まで関係部局で努力してきた方々のご意見も聞いたり、あるいは企業関係者で大変前向きな方々がいるんで、これは知事として前面に立ってトップセールスで頑張っていきたいと。それについては副知事、両方の副知事もそうだし、県庁全体でいろいろと力を貸してもらえる、アイデアを出してもらえる人に助けてもらいます。

(記者)
 宇留賀さんがメインとしてGメッセを担当するっていうことでよろしいんでしょうか。

(知事)
 そういうことはまだ決まっていません。

(記者)
 副知事のお二方のですね、担当業務については決めていらっしゃいますか。どの分野をどなたがご担当になるか。

(知事)
 今までの例があるみたいなので、何となくは決まってますけども、まだそんなに細かく分けてないと思います。それと、二つに全く分けちゃうっていうのはどうかなと思っていて、例えば津久井副知事には津久井副知事の知見があり、宇留賀副知事は、外から見たいろんな意見もあると思うんで、こっちの問題についてはこっちの副知事はタッチしないみたいな形にはしたくないなと思ってます。2人の見方が違ったりしてもそれを最後に私が判断すればいいだけだと思ってます。

(記者)
 そうしますと、前例を踏襲しない可能性も十分あると。

(知事)
 そうですね。ちょっと様子は見ますけど、今までの例だと何となくっていうのはあるんで、こういう流れはあるかもしれませんけども、例えば企画(部)をこっちがやるとか、総

(部)はこっちだけでやるとか、そういうふうにしないで、いろんな人に関わってもらう形がいいかなと、今考えてます。

(記者)
 企画はこれまでも、お二人でやるみたいな感じだったですか。そんなことないですか。

(知事)
 それは場合によるね。何となく一応、企画かなんかでも何となくふわっと担当業務が決まってたこともあるけど、一方が全部やって、片っぽがタッチしないってことはなかったと思うんですけど、とにかく全体でお二人にいろいろ知見をもらいながらやっていこうかなと思ってます。

(記者)
 あと知事が設置の意向を示してらっしゃるCIO(最高情報責任者)ですけれども、これを宇留賀さんが兼ねるということはあるんですか。

(知事)
 いや、それは考えてません。ただこれからいろんな知恵を貸してもらう中で、いろいろ少し検討したいと思いますが、基本的にCIOは誰か新しい人を選びたいなと、今の段階ではそう思ってます。

(記者)
 あとお二方(の副知事)、いつごろ知事としては、お気持ちとしてはですね、決めてらっしゃったんでしょうか。

(知事)
 経産省から副知事を候補として出してもらいたいということと、それから1人はやはり県庁のOBにしたいというのは、選挙の前から決めてました。

(記者)
 経産省へのこだわりについてもちょっと伺いたいんですが、あえて総務省でなくてですね、経産省であったということはどういう理由があるんでしょうか。

(知事)
 総務省の荻澤副知事は本当によくやっていただいた、2年間。反町副知事も本当によくやっていただいたと思うんですが、副知事2人は新しい方を選びますと言った時にも申し上げたんですけど、新しいチームなんで、それは普通に考えたら、今までの県政とは違う路線にいくので、いいものは踏襲しますけど、やっぱり変えるものは変えるんで。それは新しいチームでやるのが自然だというふうに思ってます。だから2人の(前)副知事、短い期間しか仕事しなかったんですけど、お二人の能力がどうとか、仕事ぶりに不満があるとか、そういうことで全くありません。当然新しいチームでいくのが普通だというふうに思ってます。

(記者)
 経産省へのこだわりっていうのは。

(知事)
 それは総務省の副知事に来てもらうメリットっていうのも、もちろんあると思うんですけども、今回特に最先端のね、いろんなことをやっていくっていう上で言うと、経産省は非常に民間にも近い、現場にも近い、産業振興をやっていく上でもいろんな知恵をもらえるんじゃないかというものがありました。
 もちろん産業振興だけじゃなくて、社会保障だって大事だし、インフラ整備だって大事なんで、だからどういうところの省庁から副知事を選ぶのかってのはいろんな考え方があると思うんですけども、今回はいろんな、山本県政で実現したい目標等々も踏まえて言うと、経産省からやはり副知事に来てもらいたいなと判断しました。

県総合計画について

(記者)
 県の総合計画なんですけれども、今日就任されましたお二人の副知事にも積極的に入っていただいて、いろいろご意見を出していただくということでしょうか。
(知事)
 はい、もちろんです。県の総合計画はですね。私の希望としては、何カ月かでポンポンって作るんじゃなくて、これは県が発信するべきビジョンなんで、できるだけ時間をかけて議論させていただきたいというふうに思っています。どのみち県の総合計画っていうのは、予算には反映されませんから、だから来年度に向けて、少し時間をかけて県の総合計画、いわゆる県としてのビジョンをですね、作りたいと思っていまして、その間、たぶんいろんな議論があると思うんですけども、当然お二人の副知事には入っていただいて、いろんなご意見もいただきたいし、いろんなアドバイスをいただきたいと思ってます。
(記者)
 その中で、今までになかったようなものを盛り込みたいとか、そういうことでしょうか。
(知事)
 さっきちょっと申し上げたとおり、これからいろんな方々の知見を得て、いろんな議論をしながら、いろんな有識者の皆さんのご意見もいただき、各部局の議論もいろいろと聞き、さらに2人の副知事含めいろんな人たちの意見を聞きながら作っていこうと思うんですけども、私の頭にある総合ビジョンの柱になる幾つかのものはですね、一つはまず幸福度を上げる。これはもうずっと選挙中から言ってきてることで、表面的な経済指標みたいなものを上げるというよりも、県民の幸福度を上げると。県民が幸福な群馬県を作るっていうのは、すごく一つの柱になると思うんですね。もう一つは昨日の懇談会で、新聞にも大きく取り上げていただいてましたけども、外国人の人たちとの共生、外国人労働者、ここで働く外国人の存在なくして地域経済は成り立たないんで、どの自治体にとっても大きな課題だと思うんですけども、これはやっぱり新しい共生社会のモデルっていうのはどういうものなのかっていうのはですね、ぜひ、ビジョンの中に盛り込みたい。これからやっぱり働きに来る人も県を選ぶ時代なんで、群馬県が一番働きやすいとか、群馬県が一番きちっと受け入れてくれてるとか、こういう群馬県にするっていうコンセプトを一つ入れたいなというふうに思ってます。
 それからこれも総合ビジョンなんで、何年ぐらいを目処にするかっていうのもこれからちゃんと議論していかなきゃいけないと思うんですね。10年なのか20年なのか。そういう中の話なんですが、さっき言ったように宇留賀副知事からもちょっと知恵をいただきたいと思いますけど、世界はこれからどうなっていくのか、世の中が。これは例えばGAFA(ガーファ)みたいなところが、どんどんどんどん世界を席巻していくのか、それとも違う価値感が生まれるのか。こういう中で例えば、どういうところが生き残っていくのか、地方はどうあるべきなのかみたいな世界の潮流を踏まえた群馬県のあり方、こういうコンセプトも現時点では盛り込みたいなと。3つぐらいのコンセプトは、この総合計画の中の柱になってくるんじゃないかなと、今の時点ではそう思っています。
(記者)
 総合計画の一つ目の柱として幸福度ということをおっしゃられたんですけれども、これはどうやってお測りになるんですか。
(知事)
 これはなかなか難しいですよね。幸福度を測るっていうか、幸福度を感じてもらうためにはですね、経済成長率を例えば上げていくとか、県民所得を上げていくっていうのはもちろんすごく大事なんですけども、やはり今日もちょっと所信(表明)の中で言ったように、社会保障、医療・介護を充実させるとかいうこともとても大事だし、やっぱり子育て環境が良くないと幸福度も感じないと思うし、道路だって生活道路の利便性が悪かったら幸福度に繋がらないかもしれないから、極めて総合的な話だと思ってます。
 ランキングのことはあんまり言いたくないので、ランキングが本当にその実態を反映しているかどうかはともかくとして、例えばその幸福度ランキングみたいな優れたランキングが参考にしてる指標なんかもいろいろと考えながら、どういう政策を打っていくかってことを考えたいと思います
(記者)
 社会保障、子育て、生活道路っていうと、大きな政府みたいに聞こえるんですけれども、賃金を上げていこうということではなくて自治体の方で、行政でカバーしていこうっていう考えっていうことですか。
(知事)
 その大きな政府っていう定義がよく分からないんだけど、一つは、今日、所信表明で言ったように、財政の健全化っていうのは考えていかなきゃいけないと。だから財政には限りがあるんで、それはとても大きな政府って、ガンガンガンガン県の予算を突っ込んでいくみたいなことはできない。国もできない。今たぶん、地方自治体で財政が豊かなのは東京だけですから、ある程度、与えられた条件の中でどうやっていくか、これはいろんな工夫だと思いますよね。政策ってお金をかければいいってもんじゃないんですよね。だからこそ宇留賀副知事とか、津久井副知事みたいな方の、あるいはこれから任命する政策アドバイザーみたいな人たちの知恵も借りたいと思ってますので、社会保障一つとっても、やっぱり同じ1億円でもやり方によっては相当の効果があると思ってるんで、そういうことを一つ一つ探していきたいと思います。
(記者)
 最初に幸福度は見づらいという言葉があったと思いますが、そういったものがどう達成されたかというのは、どう評価して、それを山本知事が、これは果たした、これが果たせなかったというような評価は、どうのようにされる予定ですか。
(知事)
 それはいろんな考え方があると思うんですけども、例えば一つは県民アンケートみたいなものがあると思うし、いろんな形ですよね。そこはおっしゃったとおり幸福度を測るってのは難しいから。ただ今2012年から2年ごとにね、発行されている幸福度ランキングは、なかなか優れたランキングだと思うのは、五つぐらいの分野で健康、文化、生活とかね、新しい時代のニーズに合ったものも取り入れてるので、こういう中の要素とかもいろいろ考えながら、見ていきたいと思います。

知事のブログについて

(記者)
 6月の下旬ですね、知事のブログで津久井さんが企業管理者になられた時に唐突感があるっていうような批判を書かれたかと思うんですけども、それ先ほど言われたように、ご自身の意中にその副知事という腹案があって、それが困るということだったんでしょうか。

(知事)
 批判的って言うか唐突感があったっていうことで。誰かを批判をするつもりはないのね、個人の。これから選挙を戦って新しい知事になるかもしれないと。分かりませんよ、選挙ってどうなるか最後まで分かんないから。その段階で、やっぱりちょっと人事が行われることについて、なぜかなと思ったことをそのまま率直に書いたというだけです。

(記者)
 逆に裏返して言うと大澤知事の任期が短い中で人事をするっていうのはおかしいっていう。

(知事)
 人事は知事の専権事項で、大澤知事には大澤知事のいろんなお考えがあったんだと思うんで、それについてはもう別に批判するつもりはありませんが、私は、唐突感を感じたということです。

(記者)
 その当時も副知事への就任を考えられていたということですけども、いつごろから津久井さん、副知事にというふうに。

(知事)
 厳密に言うのは難しいけど、本当に内々にいろんな人から、考えを聞き、やっぱり今まで仕事をしてきた方々のいろんな評価みたいのも聞き、あるいは東京の霞ヶ関の評価も聞いて、それで何人かに絞ったんです。会う前から非常に有力な候補者だったので津久井さんは。だから何人かにあって、その結果決めたっていうことなんで。

(記者)
 何か決め手になるような具体的な案件というか。

(知事)
 今言ったように、やっぱり今までずっといろいろ仕事をされてきた中における、やっぱり周りの方々の評価。それからあと霞ヶ関から見た見方、さらに言うと、やっぱ政治家なんで、直接会ってお話をした印象。そういういろんな総合的なことで、ぜひ津久井副知事にやって欲しいなと思ってました。

基金残高について

(記者)
 先ほど所信表明でもあったかと思うんですけど、基金残高の減少については、選挙前から触れられていましたが、例えば、どのぐらいの災害を想定されていて、その場合はいくらぐらい必要だっていうのは知事のお考えの中ではあるんでしょうか。

(知事)
 いやそれは何か具体的に言うのは難しいけど、例えば、去年か一昨年か鬼怒川が氾濫しましたよね。あの時、たぶん、分からないけど、100億円ぐらいたぶんかかってると思うんですね。こういうことが起きる、あるいは大雪のすごい雪害が起こったりして、福井県の福井市だっけ、あの例にあるようなことは起こりうるんで、もちろん基金残高をどう見るかってのは、いろいろ見方がありますけど、やっぱり少なすぎると思うんで、これはもうちょっと積み増していかなければいけないと思います。他の県を見てみると、かなり基金残高が減ってきて、危機感を持った栃木県、ずっと財政改革やって積み増したりしてるから、これはですね、今のレベルでは心配ですね。

魅力度ランキングについて

(記者)
 魅力度ランキングについては、例えば今、40位を超えたことがなくてそれがやっぱり低いっていうご評価になっているのか、あとそれをどれぐらい上げていこうっていうような具体的なビジョンとか、もしあれば。

(知事)
 魅力度ランキングの評価っていろいろあると思うんですけど、基本的に観光ランキングなんで、あれを持って魅力度を測るのはどうかと思うんですけど、一つの指標であるから、これだけじゃなくて、なんかいろんな世の中にあるデータを組み合わせて、そういう中でやっぱり群馬県のもっと存在感を上げていくようなそういう流れを作っていきたいなと思ってます。

(記者)
 ランキングとかが具体的に幸福度を上げるとか魅力度を上げるとか。

(知事)
 それも「one of them」っていうか、指標の一つなんでしょうね。それがすべてじゃないと思います。データの一つなんだと思いますね。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。