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第19回定例記者会見要旨(12月12日)

更新日:2019年12月12日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年12月12日(木曜日)午後2時03分~2時36分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事、総務部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 23人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和元年12月12日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは時間ですので記者会見を始めたいと思います。
 まず冒頭、ザスパクサツ群馬の件についてお話をしたいと思います。
12月8日に行われたJ3の最終節、第34節ですが、ザスパクサツがですね、福島ユナイテッドFCに勝利をして、皆さんご存知のとおり3年ぶりにJ2復帰を決めました。知事としても大変嬉しいニュースとして受けとめましたし、心からお祝いを申し上げたいと思います。
 沖縄の訪問の日程がなければ、私も福島県に応援に行きたかったところなんですけれども、この朗報はですね、県内を移動する車の中で聞きました。
 シーズン終盤になって結構、主力の選手の方々が怪我をしたりした影響で、相当、順位争いも厳しくなったことは、皆さんご存知だと思いますけれども、最後の3試合で3連勝したということで、昇格をたぐり寄せたというところは、素晴らしかったというふうに思っています。
 選手の闘志あふれるプレーは、私含め県民全体に大きな勇気と希望を与えてくれたというふうに思います。
 ザスパクサツ群馬、プロスポーツチームですが、これは群馬県の大事なコンテンツだというふうに思っていますし、選手の頑張る姿は子供の夢を育み、また、地域振興にもつながると。前から言ってるようにですね、プロスポーツが地域振興に果たす役割というものにも注目していきたいというふうに思ってますし、(群馬)ダイヤモンドペガサスとか、あるいは(群馬)クレインサンダーズとかありますけれども、こうしたチームの活躍にも注目をしていきたいというふうに思っています。
 ずいぶん私のツイッターにも、いろいろと意見が寄せられましたし、また、メールでもいただいたのですが、ぜひ、来シーズンはスタジアムに知事に来てほしいというご意見は実は多かったのですが、来年はどこかで必ずザスパクサツ(群馬)の試合を見に行きたいと思いますし、サポーターの皆さんと一緒に応援させていただこうというふうに思っています。
 次にですね、いわゆる32階展望フロアに関して、この活用をどんどん促進をしたいという話を何度もここでさせていただいていますが、その中で、もちろんスタジオを設置をすると。例えば、カフェコーナーみたいなものも作っていくという他にですね、ここに起業を支援する、ある意味アクセラレータみたいな空間を作れたらとか、あるいは起業家が集まれるようなプラットフォームを作れたら、という話をさせていただきましたけれども、実はある意味プレリュードみたいな形で宇留賀副知事にお願いをして、ここでいろいろ勉強会をやっています。
 この件について、宇留賀副知事から直接説明してもらいたいと思います。

(宇留賀副知事)
 今、こちら(モニター)の方にも出ているんですけれども、週に1回とか、この日、この時間というふうに決めて、みんなが集まって勉強会をするとか、そこでみんなの意見をぶつけ合う。そんな形を将来的に目指していきたいなというふうに思っているんですけれど、題して、寺子屋・自我作古という形で、新しい、みんなで勉強して高め合おうという枠組みを作りたいというふうに思っております。
 自我作古、皆さんよくご存知のことかと思いますが、少しおさらいでいうと、「我より古を作す(われよりいにしえをなす)」というところで、未来を自分がどんどん作っていって、伝統を作っていくと。そのような考え方ですけれども、特に前人未踏で新しい領域、そういったものを自分で開拓していくという、そういう精神が非常に重要かなというところで、自分が主役になっていく、自分が創始者になっていくっていうような気持ちを、特に県庁の若手ですとか、これからの時代を担っていく人たちを作ってほしいということで、群馬のためというところもあるんですけれども、群馬を代表して世界、日本を引っ張っていって、さらに世界を作っていくような、そんなアイディアを持つような職員をどんどん増やしてほしいなっていうことで、寺子屋・自我作古というふうになりました。
 寺子屋っていうところの名称が、また少し、自分が先生になることもあれば、そこにいる別の人が先生にもなるっていうふうに、みんなで先生をし合う、みんなで高め合うようなものが、寺子屋って昔からちょっとそういう側面もあったりするので、自我作古って、伝統を作っていくっていうところで、みんなが高め合うと。そういうような場にしていきたいなというところがあります。
 今、県の方で2040年の総合計画っていう形で、まさに他の都道府県に先駆けて新しいことをやっていこう、新しい未来の形作っていこうという話をしていたり、また、自我作古チームというのができて、先進的な、世界の先進事例も含めて勉強していこうというチームができているんですけれども、これもその一部のチームだけではなくて、県庁全体に広げていくとか、県庁が変わることによって、市町村の他のメンバーにも伝播していくとか、また、企業の人ともいい形で、うまく融和していったり、お互い相乗効果を出していくような、そんなことをイメージして勉強会を始めていきたいと思っています。
 本格的には、来年4月からというふうに思っているんですが、次の(モニターに映している)ページで少しプレ的に、32階に少し仮設的に場所を作ってやっています。これまでに2名来ていただいて、来週また1名来ていただくんですけれど、最初にゲストとしてお招きしたのが、中村彰二朗さんという方で、ITの世界、ICTの世界で比較的名前の通った方なんですけれども、会津若松が、今、デジタル活用というところで、非常に進んでいるというふうに言われていて、震災後に会津若松っていうか、アクセンチュアっていうITコンサルティングの会社ですが、ここが入っていて、デジタルを基本としたような、まち作りをしていこうというようなのを、2013年か12年だったと思いますが、その後、ずっと入って8年間ぐらい会津若松の方で取り組みをしている方に来ていただきました。今年のG20の大阪サミットとかでも、少しゲストスピーカーに呼ばれたりとか、政府の委員とかもされているような方なんですが、彼からこの8年間、会津若松はどういう取り組みをしたよというような(話を)形にしながら(勉強会を行いました)。特に大切にしたのが、フラットにみんなで意見をしやすい、今日の記者会見のような方もあるのですが、講師と生徒っていうよりも、もう少し車座になって、みんなが質問とか意見をしやすいようなちょっと雰囲気っていうのを作って、まず、1回をやりました。
 2回目は女性の方なんですが、住田(智子)さんという方に来ていただきまして、フューチャーアーキテクトっていう、これもITのコンサルティングの企業なんですけれども、未来投資会議っていうところ(のメンバーに)に、金丸さんっていう方が、こちらの会社のCEOがなっているんで、その右腕をやっている、知恵袋をやっている方です。特に女性ということで、40代前半ですけれども、そういう人がまさに知恵袋になりながら、日本全体の戦略を考えるということを支えていらっしゃる彼女から、農業の話ですとか、地域のスマート化っていうところで少しこういったことが他の地域で進んでますよとか、群馬でいうとこういったような提案もあるかもしれませんねっていうような、アイディアをいただきました。
 来週なんですが、こちらは少し県庁の32階から離れて、前橋市の市内の方に行きたいなと思っているんですけれども、お二人来ていただくことになっていまして、チェンジという(会社の)ですね、福留(大士)さんという方で、AI教育とかIT人材の育成っていうところを会社としてはやっていらっしゃる方です。また、須永(珠代)さんっていう、こちらも須永さんが伊勢崎市の出身で、ご存知の方も多いかもしれませんが、ふるさとチョイスっていう個人版のふるさと納税の日本最大のプラットフォームを創業した方で、起業ですとか、女性の働き方っていうところでもいろいろヒントをいただけると思うんですけれど、このお二人に来ていただいて、これから勉強したいなと思っているのは、地方創生と地域活性化のプロジェクトをこれからまた新しく進んでいく時に、どういうふうにファイナンススキームをすればいいかとか、ふるさと納税でどういうふうにやってお金を集めてますよっていうアイディアもいただきながら、少しこれから地域活性化プロジェクトはどんなものが、まさに企業からしても一緒に行政と組みたいと思うかという、そういったところも含めていろいろ勉強していくということで。特に県庁の職員を中心として若手がどんどんアイディアを出していくようなのを、啓蒙していただいたりとか、いろいろといい刺激を与えてくださる方に来ていただくというふうにしているので、これからもこういった方も含めていろいろ呼んでいきたいなというふうに思っていて、徐々に県庁職員だけじゃなくて、もっといろいろな方に広げていくというふうにしたいと思っています。

(知事)
 ありがとうございました。
 IT担当大臣としてシリコンバレーに何度も行きましたが、シリコンバレーの起業家も言ってましたけれども、やっぱり気候とか景色ってものすごくイマジネーションに関係しているっていうことで、32階の勉強会っていうのはですね、やはりおそらくベンチャーの人たちの何か感覚を刺激するんじゃないかというふうに思っていますが、宇留賀副知事の人脈も使って、すでにこういう形で32階フロアを使った勉強会が行われているということなので、少し皆さんにですね、4月にスタジオ整備を含めたこの32階フロアの再構築が終わると、こんな話もどんどん進化していくというイメージを持っていただいたというふうに思います。
 後ほど、また、この寺子屋・自我作古について、ご質問があれば最後に受けたいと思いますし、その時は宇留賀さんに答弁してもらおうと思っています。
 続けて、外国人との新たな共生推進会議についてご報告を申し上げます。
 「全力疾走366プラン」に記載してある外国人との新たな共生推進会議の2回目を、12月20日金曜日に開催したいと思っています。第2回になります。来週ですね。第1回は11月26日に開催をいたしました。
 会議の中身は会見でもご報告をしましたが、現在の取り組み状況とか直面している課題等についても議論しましたし、また、地域における外国人との共生をどう進めていくのか、外国人の方々に群馬を選んでもらうためにどうしたらいいのか、こういうことについてですね、特にこの分野の第一線で活躍している皆さんから熱心にご意見をいただきました。
 具体的に言うと、「外国人と企業との丁寧なマッチング」とか、あるいは「やさしい日本語の重要性」とか、あるいは「外国人を仲間と捉えて受入れる環境整備」とか、いわゆる新たな群馬モデルのヒントになるような意見もいただいています。
今後、群馬モデルっていうものを構築していきたいと思っていますけれども、「外国人材の円滑かつ適正な受け入れ」、それから「多文化共生社会の実現」、この2つが大きな柱になるというふうに考えています。
 県だけではなくて、市町村、企業・団体、外国人住民、それぞれの立場で取り組んでいくことが重要だというふうに思います。
 なお1月末、来年の1月末に3回目、これ、最終回にしたいと思いますが、3回目開催をしてですね、この群馬モデルっていうのは、1月中には取りまとめて公表させていただきたいというふうに思います。
 外国人との共生は、次期総合計画の柱の1つですし、会議の結果は総合計画策定のためにも当然生かしていくということになると思います。
 続けて、ドクターズカムホームプロジェクトについてもお話をさせていただきます。通称DCHP。これもですね、12月20日の金曜日に2回目の知事と若手医師等との意見交換会というものを行いたいと考えています。
 今回は、11月8日に群馬大学で開催された「ぐんまレジデントグランプリ2019」、これ、研修医の方々が研修の成果を発表する、特に医学生の方々に研修の意義とかをですね、しっかりと伝えてもらうっていう試みというか、イベントで、毎年やってるんですけれども、この「ぐんまレジデントグランプリ2019」の入賞者を招いて、県内での臨床研修の取り組み内容、成果をお聞きをしたいというふうに思っています。今回の2回目ではですね。
 その研修環境とか魅力を県内外にどう発信するか、こういう方策について意見交換をしたいというふうに考えています。さらに前回、9月30日に参加していただいた方も、一部は来ていただこうと思っていまして、その際、ご提案いただいた意見に対する、県のその後の検討状況、取り組み状況についてもですね、報告を申し上げたいというふうに思っています。
 今年のぐんまレジデントグランプリ、私も冒頭出席をいたしました。会見でも申し上げましたが200人を超える臨床研修医や医学生等に対して、地域医療の充実に懸ける思いをですね、直接伝えさせていただきました。
 今後もこうした取り組みを重ねて、何度も言っていますが、私自身が先頭に立って、さらなる若手医師確保に全力で取り組んでまいりたいというふうに思います。
 今日、最後の冒頭の発言になりますが、CSFワクチンの接種状況についてご報告をいたします。
 ワクチン接種についてですが、これまで15市町村で接種を完了いたしました。現在、前橋市を中心に接種を実施中です。本日、12日時点で149農場、約21万頭に接種が完了する見込みです。ようやく20万頭まで来ました。引き続き県内全域での迅速なワクチン接種に努めてまいりたいと思います。
 何度も申し上げますが、ワクチン接種が始まったからといって、CSFに感染した野生イノシシが確認され続けているということで、このことを大変心配しております。つまり危機が去ったわけではありませんから、消毒の徹底等、飼養衛生管理基準の遵守をですね、さらに県としてお願いをしていきたいと思いますし、侵入防止柵の早期設置。これ、まだ完成してないところもありますから、これもですね、早期設置を働きかけていきたいというふうに考えております。
 冒頭の発言はここまでにしたいと思います。
 何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

台風第19号について

(記者)
 今日で台風19号から2カ月、被災の始まりからですね、というところがありまして、今のところの県の取り組みの様子だとか、あるいは知事の所感といいますか、思われていることがもしあれば教えていただけますか。
(知事)
 台風19号の対策、取り組みについては、確か前回、前々回(の会見)でもご報告を申し上げたので繰り返しませんが、改めて思っていることはですね、やはり自然災害のレベルが、ものすごく上がっているので、こういう台風が本当に毎年のように群馬県を襲うかもしれないと。こういうやはり認識に立って、防災というものをしっかりと考えていかなければいけないということをですね、数カ月経って今、特に痛感をしています。
 それから、これも記者会見で何度か申し上げましたが、やはり災害対策でとても大事なことは、県と市町村が連携をしていくということですので、このことについてもですね、今後のいろいろな県の防災対策にしっかり生かしていきたいなというふうに思っています。

神奈川県のハードディスク情報の流出事案について

(記者)
 ちょっと他県の話になってしまうんですけれども、神奈川県で行政のデータが蓄積されたハードディスクが流出してしまったっていう問題があったかと思います。そういったものに対してですね、今の群馬県の中で、どういうことを気をつけていきたいとかあれば教えてください。
(知事)
 群馬県の場合を調べたら、コンピューターを廃棄、または、リース返却する場合は、職員が自らデータを処分するということにしています。加えて、業者に廃棄させる場合は、職員が作業状況を確認するとか、あるいはデータ消去証明書等を提出させたりしています。今回の事案を踏まえて、再委託先、下請けの作業についても確認を徹底するよう、私の方から注意喚起を行いました。
 また現在、富士通リース株式会社とか問題になっブロードリンクと契約している事例があるかとかですね、情報システムとかコンピューター等を管理する所属を対象に調査を行っています。こういうことについて、調査結果をまとめた段階で公表したいというふうに考えています。
 今後、調査結果を踏まえて、さらなる注意喚起とか契約内容の点検とか、群馬県の情報セキュリティポリシーの改正等について、適切な対応を検討してまいりたいと思います。

沖縄訪問等について

(記者)
 沖縄はどうでしたか。
(知事)
 玉城デニー知事と会って最初に申し上げたのは、首里城ってやはり沖縄県民のシンボルなんでね、私は、沖縄担当大臣をやっていたので本当にショックだったんです。それについてお見舞いを申し上げ、もちろん群馬県も災害対策等々で大変ですけれども、それでも何かできることがあれば、群馬県としてできる支援を考えたいということは申し上げてきました。
それと、あとなんと言っても、最大の目的は、台風災害対策なんでね。即位の礼の饗宴の儀で会った時に、沖縄県知事が、沖縄県はもう長い間、災害に向き合っていて、いろいろと沖縄県独自の取り組みがあるっていうのをおっしゃっていたんで、それについて、いろいろと意見交換をさせていただいて。
 一番印象に残ったのは、やはり災害にあうと、例えば停電するみたいなことも最初から県民の頭に入ってるんで、沖縄県の人たちは、ラジオをよく聞くと。玉城デニー知事が言っていたのは、まず台風が来るっていう時にそろえるのは電池だって。テレビが(停電で)切れてもラジオは電池で聞けると。これで災害情報を得るって言うから、こういう意識を、やはり群馬県の皆さんにも持ってもらうことは大事かなと思いました。
 それから通信制高校N高等学校のですね、本校を見に行ってきました、伊計島。素晴らしいと思いましたね。やはり、これからネットを使った教育の可能性についても大変感銘を受けましたので、こういうベストプラクティスみたいなものをどうやって群馬県の高校教育に生かしていくかっていうことは、これはもう真剣に考えたいというふうに思っています。
 今回も結構、日程、無駄なものは全くなくて、夜は若い市議に会ったりとか、いろいろ沖縄県の政治家に会ったりとか意見交換したり、あるいは、個人的に大変尊敬している高良琉球大学名誉教授に会ったりしたんですけど、最後に空港で食べたソーキそば、やっぱりすごいおいしかったですね。
(記者)
 ちょっと沖縄に関連してなんですけれども、知事が行かれる直前ぐらいですね、沖縄で米軍の照明弾が落ちるという事故がありました。
 ちょっと僕は関東に住んでいて、沖縄から出てきて思うんですけども、米軍のあり方と沖縄との差っていうのは、すごく感じるなと思っているのですけれども、そういった最中に、時間が若干ずれてはいますけど、数日のずれはありますけれども、(知事が沖縄に)行った中で、なにか群馬県としてできる基地負担の軽減だとか、そういうことについて考える機会だとか、あるいはそういったことを地元の政治家と話すこととかっていうのはありましたか。
(知事)
 それは知事として(沖縄に)行ったので、沖縄担当大臣として行ったわけではないし、国会議員として行ったわけでもないので、そのことについて、あまりコメントはしない方がいいなと思っています。
 ただ、沖縄振興担当大臣をやっている頃から、やはり心を砕いて接していくということは、とっても大事だと思いますね、いろんな意味から。そのぐらいにしたいと思います。

草津町元町議による不服申し立てについて

(記者)
 草津町のことについて、お尋ねしたいと思います。
 先日、草津町の議会で除名処分を受けた元町議の女性の方が知事あてに、その除名処分を撤回することを求めて審決の申請もされています。この関係で、この問題全体について、知事としてどのように受けとめているかということをまずお尋ねしたいんですが。
(知事)
 この問題全体についてっていうことですね。
 まず、除名処分に対する審決の申請は行われていると、これは報告を受けております。12月9日に申請を受けたということなんですけれども、私が審決を行う立場にありますので、コメントはそのことについては、控えさせていただきたいというふうに思っております。
 申請に対しては、これは、もちろん法令に従って、自治紛争処理委員の審理を経た上で審決を行いたいというふうに思います。これは、ですから(町)議会でのいろいろな行動についての問題が議論されるということなんで、全体に対する感想っていうことで言えばですね、それは草津の黒岩町長のことは長年存じ上げてますし、これは私の生まれ育った草津町のために、本当に一生懸命、心を砕いて頑張ってこられた方なので、事件全体の印象をと聞かれればですね、それはもうあり得ないと思いますね。黒岩町長のことを知っている友人の1人として言うと、それはとても考えられない。決してそんなことをするような町長ではないというふうに信じています。
 いずれにせよ、もう警察の捜査も始まり、裁判も行われるということなので、その中で真相は明らかになっていくんじゃないでしょうか。
審決については、さっき言ったとおりです。
(記者)
 かなり週刊誌ですとかワイドショーなどでも度々取り上げられて、ご自身の出身地の草津町が、違う意味で今クローズアップされていることについては、何かご所見、お考えありますか。
(知事)
 やっぱり草津生まれ、草津育ちなので、あんまりこういうことで、何か報道、ワイドショー等々に出るのは、もちろん、草津にとってそんなにプラスにはならないかなとは思っています。

寺子屋・自我作古について

(記者)
 寺子屋・自我作古について伺いたいのですが、今のところ県庁職員(だけ)にクローズになっているものなのか、今後の展望というか、民間の方が参加できるものなのか、申し込むものなのかとか、その辺はどうなっているのでしょうか。
(宇留賀副知事)
 今まず基本としては、県の職員の人材育成的な要素として県の職員を中心にやっているんですけれども、これまでも少し県の職員の知り合いですとか、少しテーマに関係する人とか企業の方とかにも来ていただいてというふうにはしているので、そういう輪は広げていきたいなというふうに思っています。
(記者)
 起業支援のアクセラレータみたいなこともおっしゃってたんで、そういうのにもしていくようなイメージなんですかね、これについては。
(宇留賀副知事)
 本格実施する時には、県庁の人だけじゃなくて、そういう企業の人で関心ある方が、どんどん入ってきやすいような形にしていきたいなと思っています。詳細はまだ、どういう枠組みしようかなと決めきっていなくて。というのは、人数が多くなりすぎると、意見しにくくなったりするので、徐々にそこを、人数を、今10名前後ぐらいでやっているんですが、どのぐらい増やしてもワイガヤ感というかですね、しっかり意見しやすいところができるかなっていうのを少し実験として今、見ています。

パートナーシップ条例について

(記者)
 ちょっとご発表の話とは全然話が変わってしまうのですけれども、先日の議会でのご答弁についてなんですが、パートナーシップ条例の関係のところで、今回、議員さんからの質問でも、どちらかというと住宅関係の話から、県営住宅の話からパートナーシップ条例の必要性についてのご質問がありまして、知事はあまりどちらかというとちょっと前向きではないご答弁をされたという印象を受けたんですけれども、それについて、例えば人権の観点で何かご意見をいただいてもよろしいでしょうか。
(知事)
 前向きではないというよりは、やはり、もう少しちゃんと時間をかけて議論すべき問題だと私は思っているんですね。やっぱり、この問題にもいろんな意見を持ってる人たちがいて、今、群馬県、いろんな方々ともちろんお話をする機会がある中で、もう少しやはり、県は県でこのLGBTQの方々の問題には真剣に取り組んでいますし、質問された加賀谷県議自体もですね、昨年(前回)質問された時に県の取り組みも評価していただいてるし、そのNPOも評価しているというような話を、その質問の中でおっしゃっているので、まずはそういうことを一つ一つ県として取り組んでいくと。やっぱり、ある程度、何ていうんでしょうか、認識がきちっと広がる中でいろんなことをやっていかないと、なかなか効果もないんじゃないかなということで、別に前向きではないっていうか、もう少しやはり時間をかけて議論すべき問題だと、こういう趣旨で申し上げました。
(記者)
 茨城県のケースというのも、知事もご存じかと思うんですけれども、やはり議会では、自民党会派が反対をする中で、茨城の大井川知事のご決断で最終的にパートナーシップ条例を県として制定されたんですけれども、そのやり方とかについては何か参考になりますか。
(知事)
 それは、大井川知事のご判断は大井川知事のご判断で、質疑の中でも言いましたけど、この制度の1つの考え方だと思います。茨城県は茨城県の独自の判断をされたんですけども、今の群馬県の現状をよく自分なりに真剣に考えた上で、やはり、しっかりとやはりその県民の意識というものをもうちょっと成熟させてから本気でそれを踏まえて議論すべき問題だと思っています。
(記者)
 いろんなご意見っていうのを知事もお聞きになっていらっしゃると思うんですけれども、知事ご自身の今の感触というか、知事のお気持ちとしてはいかがですか。今後、進めていきたいっていうのがありますか。
(知事)
 さっきも申し上げたとおり、LGBTQの問題については、県として相当何ていうか、積極的に取り組んできましたし、これ正しい方向だと思います。ただ、もう1回言いますけれども、制度を導入するかどうかについては、やはり全体の状況を踏まえて、県民の意識というものもよく踏まえて、やはり慎重に取り組んでいくべきだと思っています。

神奈川県のハードディスク情報の流出事案について

(記者)
 神奈川県のデータ流出の関係でですね、先ほど知事から、これは結構なことだと思うんですけど、職員が自らデータ処分とか、立ち会いとか、証明書、この辺の群馬県のある程度のルールっていうのは、これまで現在までもきちんと実行されていると、きちんと実行されてるっていう認識でいいんでしょうか。
(知事)
 実行されていると思います。きちっとそういう報告も受けたので、きちっとやってると思います。ただ、記者さんが、ご指摘になったように、こういうことがあったら、この間の高崎の話じゃないけれども、我々としても十二分に気をつけなきゃいけないし、注意喚起は行いましたけれども、調査はちゃんとやります。調査は何かこういうことは、今まで起こっていると思ってないけど、例えば、この富士通リース、ブロードリンクと契約してるかどうかっていうのを調べなきゃいけないから。してないと思うけど。あんまり正確なことは、細かく調べないとわからないんですけど、今のところそういう事例はないみたいですけど、もう少しちゃんと調べて報告をしたいというふうに思っています。
(記者)
 そうすると今のところ、富士通リースとかブロードリンクさんと契約して、今調査中だとかそういう話はないっていうこと。
(知事)
 現在把握している範囲だと、さっき申し上げたとおり、基幹系システムってあるのね。総務事務システム、財務会計システム、県税総合システムについては、富士通リース、ブロードリンクとの契約関係はありません。ただ、先ほども言ったように、その他の情報システムとかコンピューター等を管理する所属を対象に、今契約先の業者を念のために調査をしているということです。
(記者)
 なるほど。わかりました。それとですね、何か私もちょっと不勉強なんですが、富士通リースさんとブロードリンクさんの記者発表とか会見してるみたいですが、何か膨大ないろいろ契約があるみたいで、両社の方から県に対して、ちょっと契約してるんだけど、群馬県さん今調べてますとか、そういう連絡は入ってないですか。
(知事)
 それは特に入ってないと思う。全く入ってないと思います。
(記者)
 大丈夫ですか。それと先ほどのその注意喚起というのは、これは何か庁内に文書とかメールとかで、そういうのでもうしたっていうことなんでしょうか。
(知事)
 メールでやってるのかわからないけど、注意喚起を指示したので、関係部署に対して注意喚起をされてますよね。関係部署にきちっとね。
(情報政策課長)
 はい。
(記者)
 庁内にもメールなどになるのかな。
(情報政策課長)
 職員ポータルサイトです。
(記者)
 職員ポータルサイトを通じて、全職員ぐらいに。
(情報政策課長)
 はい。
(記者)
 全職員に注意喚起していると。これ最後なんですが、知事、今の現段階では、これ神奈川県大変なことになっちゃったんですけど、他県もあるみたいなんですけど、群馬県としては何か新たな対策とか、現時点で早めに何か手を打つ対策とか、そういうのは特段今のところないということで。
(知事)
 特段ありません。ただ、調査して、まずその結果をきちっとまとめて公表しますので。そこで何か出てくれば、そういうこともあるかもしれませんけど、現段階では考えていません。
(記者)
 そうなるとちょっとこれ重要な問題で、スピード感も必要だと思うんですけど、年内にもそういうのをまとめるみたいな、そういう感じになってくるんでしょうか。
(知事)
 まとめるっていうか、今申し上げたとおり、何か具体的な、この神奈川県の問題が起こったからといって、何か一足飛びに何か仕組みを作るみたいなことは考えていません。とりあえずまず、きちっと今の現状を調査したいと思います。調査内容はね、例えば、現契約と前契約の元請け下請けとして、この2社が関係しているかどうかとか、あるいは関係していた場合ですよ、データ消去や廃棄の確認方法をどうしてるかっていうのをちょっと再確認しようかなというふうに思ってます。
(記者)
 それは今、全庁的にやっていると。
(知事)
 これはもちろんそうですね。
(記者)
 毎回、報告書を出すとかはともかく、調査として終えるのは年内に終えたいと。そういう感じですか。
(知事)
 年内になるかな。
(記者)
 早めに。
(情報政策課長)
 できるだけ急いでおりますが。
(知事)
 年内とかわからないけど、急いでやって。もう1回言いますけど、調査の結果まとまったら、ちゃんと報告しますよ。報告しなくても必ず記者さん聞くじゃないですか。それはちゃんと報告したいと思います。
(記者)
 はい。わかりました。
(知事)
 よろしいですか。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。