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臨時記者会見:新型コロナウイルス感染症に関する対応について(2月14日)

更新日:2020年2月14日 印刷ページ表示
  • 日時 令和元年2月14日(金曜日)午後6時30分~6時45分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和2年2月14日記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、会見を始めさせていただきたいと思います。
 ちょっと会見のお知らせがですね、1時間15分前ぐらいでしょうか、少し直前になってしまって申し訳なかったんですが、特に新型コロナウイルス感染症については、メディアの皆さんの関心も高いということなんで、少し丁寧に対応させていただこうと思ってですね、記者会見を開くことを決めさせていただきました。
 新型コロナウイルス感染症については、皆さんご存知のとおり、昨日、神奈川県内の患者の方の死亡が確認されたり、あるいは医療機関の医師が感染したと、こんな報道もされております。
 今、国の方でもですね、この新型コロナウイルス関連の感染症に対して、いろいろと全力を尽くしているというふうに思っていますし、加藤厚労大臣もですね、大変頑張っていただいていると思っています。厚労大臣には、詳細は申し上げませんでしたけれども、群馬県の受入れについてですね、直接、お礼の電話もいただいておりますし、そこは、しっかり国の対応を信頼したいと思いますし、また、これからどういう展開になるにせよ、やはり国、政府と県がしっかり、これは連携をしていかなければいけないということはですね、よく心がけていきたいというふうに考えています。
 その中で皆さんもよくご存じのとおり、国の方としてはですね、これまでは、既に感染された方、あるいは、感染された方との濃厚接触のあった方、さらに言うとですね、湖北省と浙江省に渡航歴のあった方、そういう方々の中で症状がある方についてですね、しっかりと医療機関といいますか、(帰国者・接触者外来に)受診してもらうようにというふうに勧めていたということで、この範囲を広げるかどうかっていうのは、ここ何日間か議論になっていたということを皆さんご存知だというふうに思います。
 国の方針は国の方針として、しっかりやっていただかなければいけないと思いますが、やはり、群馬県知事としてはですね、群馬県民の命を守るために、県としてできる限りのことをやるということから、いろいろと考えましてですね、健康福祉部、現場ともいろいろと協議をしてですね、群馬県については、明日からですね、とにかくコールセンターにいろいろと相談していただく方の範囲(帰国者・接触者外来に受診をしていただく方の範囲)をですね、これまでの国の方針に準じた形で湖北省と浙江省から帰国された方、渡航歴のある方としていたんですが、これを中国全体に広げたいと思います。中国からそれは、湖北省であろうと浙江省であろうと、帰国された、渡航歴のある方で、感染が疑われるような症状、自覚症状のある方にはですね、ぜひコールセンターにご連絡をいただきたいということをですね、知事として、しっかりこの記者会見で呼びかけていきたいと思いますし、先ほど、健康福祉部ともいろいろ話をして、明日からですね、そういう体制でしっかりと各保健所とかコールセンターが対応できるようにしていきたいというふうに思っております。
 これから国の方針がどうなっていくかということは、わかりませんけれども、少なくても群馬県として先んじてできることは、やっていきたいということで、これ1つの方針としては、しっかり皆さんにここで発信をする必要があるんじゃないかというふうに私の方で判断をいたしました。
 特に、いつも申し上げているとおり、今日、集まっていただいた記者の皆さんの後には、県民がいて、国民がいるということなんで、このことは、ぜひ、報道していただければというふうに思いますし、記者会見の視聴率も上がってるんで、県民の皆さんに、ここでも呼びかけたいと思います。
 湖北省、浙江省に渡航歴のある方だけではなくて、中国に渡航歴のある方で、特に症状が出たと、不安がある方はですね、ぜひともコールセンターの方にご連絡をいただいてですね、我々としても、しっかりと必要な対応を取らせていただきたいというふうに考えております。
 いずれにせよ、いつも言っているとおり、手洗い、咳エチケット、それぞれができる対策を十分にやっていただきたいというふうに感じております。
 もう1つ、中国への支援メッセージについて、報告をしたいと思います。
 知事の応援メッセージ。中国の方々に対する応援メッセージ動画を、2月13日に中国最大級のSNSである、ウエイボーで発信をさせていただきました。
 (モニターを指して)これでちょっと見ていただければと思います。

 (メッセージ動画を再生)

 今、皆さんに見ていただいたウエイボージャパンで掲載されたものはですね、ウエイボー全体でいうと現時点で、昨日(動画を)上げたんですけれども、再生回数(合計)63万回に達しているということも、ご報告をしたいと思います。
 それから今日ですね、中国の新華社通信にも、この知事の応援メッセージ動画、同じぐらい長さですけれど、ちょっと違うんですが、これを送りたいと思いますので、今のところ、この動画もですね、新華社(通信)の方で、16日の日曜日にですね、アカウントにアップしていただけるということになっているので、その点についても併せてご報告をさせていただきたいと思います。
 私の方からの報告は以上です。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 確認ですが、対象の範囲を拡大するのは、コールセンターだけなんでしょうか。例えば、帰国者・接触者外来の対象者も拡大するということでしょうか。
(知事)
 外来を拡大するというよりも、基本的には、とにかくまずは、ご自分で自覚症状のある方にしっかりとご相談してもらうっていうことが基本なので、これによって、例えば、中国全体どこでも、その渡航歴ある方と範囲を広げたことによってですね、もし、例えば、コールセンターの相談がものすごく増えて、例えば、その中で我々として(帰国者・接触者外来に)ご紹介をしなきゃいけないわけですけれども、これがものすごく、どのくらい増えるかってのよくわかりませんけれども、万が一、ものすごく増えたときにはですね、やはりコールセンターの体制等々についても、人員も含めて、必要な体制を作っていきたいというふうに思っています。
 そこは、例えば、これを今お知らせしたところで、どのぐらいこういう相談が増えるかっていうことにもよると思いますけれども、そこは、例えば、今言った(帰国者・接触者)外来に受け入れる人数も増えてくると思いますが、その場合はですね。そういうときには、やはり今後、現地・地域の医師会等々ともよく相談をしながら、どうやって受け入れていくのが一番いいのかっていうのは、検討していきたいと思います。ただ、今の時点で、これによって、どのぐらいコールセンターの相談が増えるのかっていうのはちょっとまだわかりません。
(記者)
 今回、中国全土に広げるということなんですけれども、一部では、国内感染も始まっているんではないかという事例も出てきてるわけなんですが、今後さらに、帰国者以外に対しても広げるといったようなお考えは今後あり得るんでしょうか。
(知事)
 そうですね。それは、今後のいろんな展開にもよると思うんですね。これは、なかなか予想ができないところもあるし、例えば、今、記者さんおっしゃったように全体に広がっているっていうことを考えるとね、その特定の国とかいう話じゃなくなってるかもしれませんけれども、でも、さっき言ったようにですね、まだ群馬県では、感染者が確認されていないと、こういう状況の中で知事として何ができるかということを考えたときにですね、とりあえず発生源であり、最大のやはり感染者がいる中国から帰国された方にまで、その全体にまで対象を広げてですね、もし、本当に感染者の方がおられるんであれば、少しでも早く発見をするということが大事で、現時点で県としてできる最大限のことをやるということです。
 今後の展開によって、国もいろんな方針が出てくると思うので、それもよく見ながら、さらに県としての対応を考えていきたいと思います。
(記者)
 今までのところのコールセンターの相談件数とか、そういうものっていうのは、あとから事務方の方から教えていただけますか。
(知事)
 そうですね。こちらは事務方の方で。今わかりますか。
(保健予防課医監)
 今のところ、(帰国者・接触者外来に)紹介をした件数はゼロです。相談自体は、1日に数件から10件台であります。
(知事)
 そういう状況です。
(保健予防課医監)
 県です。中核市(前橋市、高崎市)は含めません。
(知事)
 中核市は別に受けている可能性があるんですよね。コールセンターではね、県ではそういうことですね。
(記者)
 現時点でですね、県内の医療機関にそういった外来とかにですね、患者さんが殺到していたりとか、あと医療機関によっては風邪をひいている人、発熱のある人をちょっと受け入れたくないっていうような医療機関があるとか、そういったことは。
(知事)
 現時点では、ちょっとそういう報告は受けていません。ただ、今言ったように、記者さんが言ったような現場の実態っていうのは、今のところそういう報告を受けてませんけれども、各地域の医師会等々とのいろんな協議を通じて、よく把握したいというふうに思います。現時点でそういう報告は受けていません。
(記者)
 不勉強なんですけど、昨日のニュースで神奈川のご高齢の方が国内で初めて亡くなった方は、亡くなった後に現在の治療法が効かなくておかしいなってことだったけれども、感染がわかったってことじゃないですか。
 知事にお伺いしたいのは、その保健所を持つ最高責任者の知事として現時点でですね、先月から今月にかけて、肺炎とかで亡くなった、もしくは高齢者の中でですね、普通の通常のインフルエンザとか肺炎の治療法では効かずに、その不審な亡くなり方をしたとか、そういう報告とかですね、例えば、今それについて、そういういくつかの候補者がいて調べているっていう事実はないですか。
(知事)
 現時点でそういう報告は受けていません。今言ったような事例があるという報告は、知事のところには届いていません。
(記者)
 診断中だとか、疑いがあって調べてるとか、そういうことはないということですか。
(知事)
 現時点ではありません。
(記者)
 あともう1点ですね、今ライブ中継されているっていうことで、風評被害に繋がらないように慎重に言葉を選びますけれども、多くの方々の想定と想像として、アジアの方々となると、県内のですね、温泉街にですね、来てるんじゃないかという想定がやっぱりあると思うんですよね。
 そこで、またここも慎重に言葉を選びますけれども、当初から申し上げているんですけれども、そこでは、宿泊施設の中で、まずお客さんと室内で世間話をして接触したり、あともしくは、布団を敷いたり片付けたり、あとは清掃をしたりですね。あとは、他の客にすれば、脱衣場の近くで他の客と接したり、あと食堂が個室じゃない場合は、一緒に飲食をしたりってこともありうるわけなんですけれども、特定のことを風評被害を避けるために僕は全く申し上げてないんですけれども、そういう旅館とか、そういう温泉とかで外国の方が多い所でですね、ちょっとこの保健所の管内でこれまでのインフルエンザと違うようなですね、肺炎とか、そういう疑わしい事例が出ているとか、ちょっと統計的に多いとかですね、その辺のことは今のところないんでしょうか。
(知事)
 今言ったような報告は受けていません。
 ちょっと言葉を気をつけるっていうふうに記者さんおっしゃったんで。まだ、県内では感染者が確認されてないんで、いろんなたぶん可能性があると思うんですけど、特定の例えば、職種とかそういうものがどうだっていうことは、これもコメントとして控えたいと思いますけど、いずれにせよ、いろんな可能性があるんでしょうが、今のところそういうような報告は一切受けてません。現時点では。
(記者)
 今後、更に感染が拡大する恐れがある中で、感染疑いの人とそれ以外の患者の接触を防ぐ必要があるというふうに思うんですね。
 そうした中で、現在しっかりした体制を整えている専用外来の窓口っていうのを公表していませんけれども、今後それを公表していくという予定というのはあるんでしょうか。
(知事)
 それは現時点では考えていません。やっぱりね、公表したときに何が起こるかっていうのを考えたとき、この病院にそういう方がいるっていうだけで、たぶんですね、まず、そこにも大勢の入院患者の方がいるし、そこでこういう肺炎だけじゃなくて、いろんな治療を受けておられる方がいるんで、こういうところに対する影響を考えると、やっぱり、マイナス効果の方がすごく大きいと思うので、現時点では、やはり今のやり方が適切だろうというふうに思ってます。
 よろしいでしょうか。すいません。急遽でした。でも、大事なことなので、あえてやらせていただきました。

(以上で終了)
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。