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臨時記者会見:新型コロナウイルス感染症患者(3月7日判明:県内1例目)の追加情報について

更新日:2020年3月8日 印刷ページ表示
  • 日時 令和2年3月8日(日曜日)午後4時23分~4時55分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者  県:知事、副知事、健康福祉部長ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 22人
  • 記録作成 広報課(報道係)

令和2年3月8日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

会見要旨

知事発言

 それでは、新型コロナウイルス感染症対策に関する知事の臨時記者会見を始めさせていただきたいというふうに思います。
 昨日、緊急会見を行ったんですけれども、その時点では、まだ、医療関係を中心にですね、まだ、わかっていない情報もありました。
 その後、昨晩から今日にかけてですね、新たに判明した事実もありますし、また、地域によっては、自治体でいろんな動きもあったということです。加えて言うと、昨日行った緊急会見の後に行われた、召集させていただいた、新型コロナウイルス(感染症)対策本部、第4回目になるんでしょうか、4回目の実は対策本部の会議の中でですね、この新型コロナウイルス対策に関する現状を県職員の間でしっかりと把握して、全庁体制でこの問題に取り組んでいくことを決めました。
 その際、私の方から各部局に対して、県内で初めての感染が確認されたという事態を受けて、新たな対策として何が考えられるのか、これをしっかりと各部局で議論をしてですね、方針を取りまとめてほしいと、こういう指示も出しておりました。
 今日はですね、そうした結果も含めて、この記者会見、メディアの皆さんを通じてですね、今、新型コロナウイルス対策に関する状況はどうなっているのか、この最新の情報を県民の皆さんにお伝えをしたいというふうに考えております。
 少し長くなりますが、丁寧にご説明、報告をさせていただきたいというふうに思います。
 まずですね、最初に昨日の記者会見以降、新たに判明した情報からお話をさせていただきたいと思います。
 今回のこの感染、初めて感染された方ですけれども、この方の勤務先はですね、本日、太田市によって発表されておりますが、太田市新田中江田町(にったなかえだちょう)にある社会福祉法人 木崎育援会 木崎あおぞら保育園です。
 症状の経過や勤務状況、医療機関の受診状況についてですが、2月27日、木曜日は、マスクなしで1日出勤をされたということですが、熱感、倦怠感があったとのことです。
 翌日の2月28日の金曜日はマスクをつけて、午前中、具体的に言うと、午前8時30分から12時まで出勤をしましたが、その日は早退をされています。
 2月29日土曜日はですね、38度台の発熱と鼻水、全身倦怠感があったために、出勤はせずに医療機関Aを受診されたということです。この医療機関Aでインフルエンザ検査を行いましたが陰性でした。また、受診後には院外薬局Dに立ち寄っておられます。
 3月2日、月曜日は、咳があるためにマスクをつけて2時間、午前8時30分から午前10時30分まで勤務をされたということですが、体調不良で早退したということです。
 3月3日は自宅療養をしていましたが、39度台の発熱、咳、鼻水に加え、関節の痛みを感じたため、医療機関Bを受診しました。レントゲン撮影をしましたが、その際、肺炎像を認めず、その日は抗菌薬を処方されて帰宅されたということです。薬は院外薬局Eへ家族が立ち寄って受け取っています。
 3月4日および5日は、自宅療養をされておりましたが、4日から、それまでの症状に加えて下痢も始まったということでした。
 3月6日にはですね、これまでの症状に加えて、息苦しさがあったということで、医療機関Bを再度受診をされたと。今回はですね、その際にレントゲン撮影で肺炎像が認められたため、医療機関Bの医師から帰国者・接触者相談センター、保健所ですね、保健所に連絡があって、医療機関Cを紹介をしたということで、ここでの受診をされて入院をされたということです。
 医療機関Cで検体を採取し、他の感染症の簡易検査を行ったところ、全て陰性でした。ということで、新型コロナウイルス感染症疑いという診断が下され、昨日3月7日、県衛生環境研究所の検査で陽性ということが判明をいたしました。
 患者の方の状況ですが、現在、医療機関Cの集中治療室に入院されているということで重症です。今回は、家族の方も濃厚接触者ということで、健康状態の経過観察をお願いをしてるわけですけれども、家族の方々も心配をされていると思います。この方、1日も早く回復されることを心からお祈り申し上げたいというふうに思っています。
 さて、患者の行動歴ですが、発症前2週間以内に県外に車で外出しております。これまで集団感染が報告されている施設には立ち寄っておりません。現時点で感染経路というものは特定できておりません。
 次に濃厚接触者の状況ですが、現時点でご両親2人と親族3人、勤務先の園児、職員全員の147人、合計すると152人が濃厚接触者ということになっています。これらの方々には2週間の健康観察を開始し、外出自粛を依頼するとともに、発熱や風邪の症状が出た場合には、PCR検査を実施する予定です。現在、保育所関係者3名に風邪の症状が見られるため、可能な限り早くPCR検査を実施したいというふうに考えています。結果については、改めて発表させていただきたいと思います。その他の接触者についても、今、調査を進めているところですが、先ほど申し上げたとおり、ご本人からの聞き取りが、今、非常に難しい状況になっております。
 次に、当該保育所に対する今後の対応ということですが、感染者が発生した保育所から、昨日中に全利用児童(園児)の保護者に感染者発生の旨を電話連絡しています。さらに、3月9日から、保育所を休園することが決定されております。休園の期間については、明日、3月9日の月曜日から3月22日、日曜日までの2週間というふうに聞いています。
 続けて、ご報告を申し上げたいと思います。
 患者発生を受けた全県的な対応の中で、保育所等に対する対応についてお話をしたいと思います。
 保育所、認定こども園、放課後児童クラブの従事者の方々に対しては、勤務や日常生活の買い物などを除き外出は避けるよう、本日、市町村に通知をして、要請をいたしました。これ終わってますね。要請したということで。
(こども未来部長)
 これからです。
(知事)
 わかりました。これから要請をさせていただく予定です。
 さらにですね、学校の臨時休業に伴う児童・生徒の感染防止や学習支援についてですが、県内で症状が発生したことで、児童・生徒、保護者などの学校関係者に不安が広がることがないように、電話やメールによる連絡、個別の登校や家庭訪問によって、生活面の指導や学習支援を行うという、ここら辺のことも一層強化をしてまいりたいと思います。
 公立高等学校等の入学者選抜については、いずれも予定どおり実施し、新型コロナウイルスのため後期選抜等を受験できなかった生徒については、追検査を行うという方針にしております。
 続けて中期的な対応について、県としての中期的な対応についてもご報告をしたいと思います。
 県内経済への影響ですが、産業経済部において、商工団体、金融機関、産業支援機関等とも連携して情報収集と今後の対応について、今、検討を進めております。現在、各分野における県内事業者からの聞き取りを行っておりますが、観光業や飲食・宿泊業などにおいてキャンセルが多く発生しています。経営面での影響が広がっているということが言えると思います。
 このため、県としては、中小企業の資金繰り対策として、今、県が持っている経営サポート資金による金融支援というものを既に実施しておりますが、政府がですね、影響を受けている中小企業などが実質的に無利子・無担保で融資を受けられる特別な貸付制度というものを創設して、資金繰りの支援を強化するという方針を示しています。これについては、ちょっとまだ具体的な中身について、はっきりわかってない部分もありますが、今月10日に内容が明らかになるというふうに伺っています。そこをしっかり踏まえて、我々としても対応していきたいと思いますが、しかしながら、今後一層の影響が懸念されることから、県としても経営サポート資金の貸付条件等の見直しなど、これから国が創設する制度と併せて、中小・小規模事業者などの資金繰り対策に万全を期してまいりたいと考えております。
 3月9日、明日、月曜日には、県内金融機関等の関係者を招集し、さらなる金融の円滑化について、要請をさせていただく予定です。
 なお、県では感染拡大により影響を受けている事業者、従業員への迅速かつ適切な支援策を講じていくため、国や市町村および経済団体などの関係者で構成する「感染症対策産業経済総合支援本部」、これは仮称ですが、感染症対策産業経済総合支援本部を速やかに立ち上げ、全力を挙げて対応していきたいと考えています。
 さらに、今後の対応についてお話をしたいと思います。
 今後も患者の感染経路を含め、検疫調査、これ県の責務ですから、この検疫調査は太田市と協力しながら積極的に進めてまいりたいと思います。
 感染拡大防止につながる新たな情報が得られた場合には、県のホームページや公式SNSで必要な情報を提供してまいります。
 今後のPCR検査の方針としては、接触者のうち、発熱または呼吸器症状が現れた場合は速やかに県衛生環境研究所でPCR検査を実施をいたします。加えて言うと、衛生環境研究所ではPCR検査のための検査機器を1台追加導入し、検査体制を強化していきます。
 皆さんご存知だと思いますが、3月6日から新型コロナウイルスの遺伝子検査が保険適用となりました。すなわち、民間検査機関でも実施できるということになりました。現在、県と帰国者・接触者外来を有する医療機関との間で調整をですね、急ぎ進めているところです。こうした様々な措置を通じて、PCR検査の体制を群馬県としても強化していきたいというふうに考えています。
 これで、私からの報告の最後にしたいと思いますが、県民へのメッセージについてですね、お話をさせていただきたいと思います。この記者会見、特に昨今、県民の方々の視聴率も上がっておりますので、知事から県民の皆さんにお願いをしたいと思います。
 新型コロナウイルス(感染症)対策は、やはり県民の方々、一人一人ができることをですね、しっかりとやっていただきたいというふうに思っています。
 (モニター指して)ここに非常にわかりやすいポスターがあるので、これ、群馬県出身のですね、ある医療関係者の方が主導して作っていただいたんですけれども、これをフル活用させていただこうと思っています。ここ(ポスター)に書いてありますけれども、いろいろ書いてありますが、この「sleep well」、「eat well」と、「よく寝る」、「よく食べる」。これはやはり健康状態をしっかりと健全に保って、免疫力を上げていくと。こういうことだと思うんですね。「運動する」っていうこともそうだと思います。そして、これはもう全世界の専門家が言っていることですけれども、最も大事な対策はですね、やはり、こまめに「手を洗う」、「wash your hands」となっていますけれども、とにかくこまめに手を洗うっていうことだと思います。さらには、これもいろいろ、今、世界各国のメディアで繰り返し報道されておりますけれども、日本も含め、とにかく指で目、鼻、口を触らないと。特に、ここ(顔を指して)Tゾーンみたいのがあってですね、ここら辺の近くはなるべく触らない方がいいっていうことは、特に欧米の専門家を中心に、今、指摘をされているところです。むやみに、「目と鼻と口を触らない」、「don't touch your face」、これもものすごく大事だと思います。そして、もう1つ。体調が悪いと。「風邪気味だと思ったときは、これはもう休んでいただく」ということで、これは、「stay home when you are sick」、ということで、風邪気味だったら、もうご自分で判断して休んでください。そして、かからない、そして、他の方々にうつさない。こういうことを私も含めて、県民の皆さん一人一人に徹底をしていただきたいというふうに思います。
 まだ、わかってないこともありますけれども、決して、これはパニックになるような話ではありません。県民の皆さんに冷静に対応していただきたいというふうに思います。群馬県の方もですね、全庁を挙げて、この問題に取り組んでおります。政府ともですね、密接に連携をとりながら、今、県の対策も進めております。県議会はもちろん、関係団体の方々とも、しっかりとした、市町村もそうですが、協力体制をもって対応していきたいと思います。
 県民全員が協力をして、このなかなか難しい、目に見えないウイルスという敵との戦いですけれども、県民の皆さんと本当に協力して、この困難を乗り越えていきたいと思います。どうか、皆さんの県の政策に対するご理解ご協力を知事の方からも重ねてお願いを申し上げたいと思います。
 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 濃厚接触者で症状のある方が3人ということですけれども、一人一人ですね、どういう方かというのを可能な範囲でお願いいたします。
(知事)
 これは、あんまり細かいことを今、申し上げるのは控えたいと思いますが、保育園関係者ですね、保育園関係者の中で3人、そうした症状の出ている方がいるということで、我々としても、これをしっかりとフォローし、今、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、できるだけ早くPCR検査を実施したいというふうに考えています。
(記者)
 わかりました。
 それから、知事がトップとなる総合支援本部ですが、速やかにというのは、いつぐらいを考えておられて・・・。
(知事)
 これは、産経部長、今日付け。
(産業経済部長)
 体制が整い次第、速やかにということであります。
(知事)
 来週中ぐらいかな。
(産業経済部長)
 はい。今週中です。
(知事)
 あ、ごめんなさい。今週中には立ち上げたいと思います。
 これは、ご存じのとおり、新型コロナ(ウイルス感染症)対策本部っていうのはあるんですが、特に、やはり、例えば、様々な県主催のイベントも原則中止にしておりますし、民間の方でもそういうことも続いておりますから、今、喫緊の課題として、やはり、県内の中小企業対策、大事だと思うんですよね。特に資金繰り。だから、これにしっかり特化した形で、この対策本部(感染症対策産業経済総合支援本部(仮称))をつくると。そこにしっかり情報を集めて、対策も徹底していくっていうことではですね、設置する意味があるというふうに思っています。あえて、ですから「産業」という言葉もつけて、こういう対策本部(支援本部)という名前、今まだ仮称ですけれども、そうさせていただいています。
(記者)
 太田市がですね、小学校の休校については、一転して、休校をしなかったことを休校するという方針に転換しましたが、この点については、山本知事のご判断というか、ご見解を。
(知事)
 小中(学校)については、地域の教育委員会の判断に委ねられていると。県としては、もちろん要請をいたしましたけれども、そこは、おそらく市長のいろんなご判断があったんだろうというふうに思います。
 私もずっと知事をやっていて思うんですけれども、状況は刻一刻と変化していくので、それを踏まえて、清水市長が判断をされたんじゃないかと。あれだけ長い間、市長としていろいろ実績も残されている方なんで、それは市長として、それなりの判断をしたというふうに受けとめております。
(記者)
 濃厚接触者の3人、保育園の関係者ということですが、保育園の職員ということでよろしいですか。
(知事)
 これはどうぞ。どこまで言えるか。
(健康福祉部長)
 保育園の関係者は、職員および児童(園児)ということで・・・。
(記者)
 お子さんもということですか。
(健康福祉部長)
 (保育園関係者で)147名の濃厚接触者がいらっしゃいます。この中で3名というふうにご理解いただければと思います。よろしくお願いします。
(記者)
 先ほどですね、太田の方(太田市での会見)で、園長がスカイプを使って会見をされまして、その時点で、今の時点で症状が出ているお子さんとか職員はいないというふうにお話をされていたんですけれども、ちょっと、そこの整合性が取れないので確認したいんですが、保健所としては3人いらっしゃるということですか。
(健康福祉部長)
  お答えさせていただきます。保健所で、随時、濃厚接触者として特定させていただいた方と連絡を取り合っておりまして、その中で、その過程において、現在3名の方に風邪様の症状が見られるということが判明しておりますので、今、至急の対応をとらさせていただいている状況というふうにご理解いただければと思います。
(記者)
 これは、お子さん何人とかっていうところまで言えないですかね。
(健康福祉部長)
 それは大変恐縮ですが、(検査)結果が、もし仮に陽性となったときには、しっかりと説明させていただきたいと思いますけれども、まだ、そういった状況ではないのではないかなというふうに判断させていただければと思います。
(知事)
 やはり、結果が陰性だったときのことも考えると、今のお話、ちょっと議論したんですけれども、今の時点ではちょっと控えさせていただこうというふうに思っています。これが結果が判明したときには、きちっとお話をしたいと思いますけれども、もう1回言いますが、これが事実なんで、保育所関係者、今、濃厚接触者として、我々がフォローさせていただいている方のうちの3名、保育所関係者、この保育所関係者のうちの3名の方からそういう症状が出ているということで、この保育所関係者というのは、保育所の職員と児童(園児)が両方入っています。
(記者)
 3人なんで、内訳といってもあれなんですけど、内訳はさておき、職員と子ども合わせて3人という表現で間違いないですか。
(知事)
 そうです。
(記者)
 あとですね、症状は、風邪のようなものというような、熱があるとか、具体的なことはわかっていますか。
(知事)
 (健康福祉部長に対し)そこら辺はいかがですか。
 そんな細かい・・・例えば、熱っぽいとか、風邪気味とかそういうことですかね。
(記者)
 そうですね。
(知事)
 (健康福祉部長に対し)焦らず焦らずに。
(健康福祉部長)
 ちょっとお待ちくださいね。恐縮です。
(知事)
 焦らないようにしてください。
(記者)
 あと、もう全員に連絡が取れているのか、まだ途中で何人ぐらい終わってるのかっていう情報も、もしわかれば。
(健康福祉部長)
 まずですね、3名の方の症状でございますけれども、発熱ですね。発熱、それから咳、そういった症状です。
(記者)
 なるほど。
 ご家族の方は、ご両親、同居されているということなんですが、今のところ症状は出てないということでよろしいですか。
(健康福祉部長)
 お答えさせていただきます。現在、風邪様症状が出ておられる方につきましては、保育所関係者の3名だけでございます。
(記者)
 ありがとうございます。確認が取れている人数は。
(健康福祉部長)
 そこはですね、昨日、保健所の方からもそうですけれども、(外出等を)自粛してくださいっていう連絡は、要するに、2週間の待機の方をお願いしているんですけれども、まず、その連絡をさせていただいて、その後、具体的な「今の状況どうですか」っていう聞き取り等を行っておりますので、それは、今も続けておりますので、ちょっと何人まで連絡が取れたということについては、ちょっと大変恐縮なんですが、現時点では。全員ではないと思うんですけれども。
(記者)
 半分ぐらいはできている感じですが。
(健康福祉部長)
 そのくらいは、もうできていると思います。
(知事)
 情報を整理すると、こういうことですね。少なくても、2週間の外出自粛みたいなものは全員にいっていると。あまり時間、経ってないから、それから1日ごとに、いろいろ症状を聞く話は、まだ全員には言っていないけれど、相当、進んでいるんだろうということですね。
(記者)
 ありがとうございます。
 あと、ご本人なんですが、重症でICUに入ってらっしゃるというところまではわかったんですが、意識があるかないかはわかりますか。
(知事)
 そこら辺はやっぱりね、いろいろ治療の中身にも関係あることなんで控えたいと思います。
 あの、これはもう、よくご存じだと思うんですけれども、例えば、昨日の保育園の話もね、最初にネットで全部、もう出ちゃってるわけですよ。例えば、こういう入院をされてる方々についても、なにかいろいろ情報が出たりして、他の例で言うと、相当、なにかプレッシャーがかかっているみたいなところもあるので、そこは我々もギリギリ考えて、あれしてますから、そこの詳しい中身までは控えたいと思います。
(記者)
 ただ、今、本人がどこまでいろんな人と関わったかとか、どこに行ったかって、本人から聞き取りができないと、たぶん、これ以上、話が進められないのかなと思うんですけれども。
(知事)
 それについて言うと、どういう状況かっていうことはともかくとして、1つ言えることは、なかなか今、言った情報は取りにくい状況です。なかなか十分な情報は取りにくい状況だと、これだけは言えると思います。
(記者)
 ご本人、保育士の方なんですけれども、車で県外にちょっと出てらっしゃって、太田市(会見)の説明で、22日に東京に行かれたという話が出てるんですけど、その他で、例えば県内、県外含めて、長時間密閉された所に行ったとか、そういう動きの情報っていうのは入ってきていますか。
(知事)
 まず、今、申し上げたとおり、ご本人から十分な情報が取れる状況じゃないということが1つと、おそらく、だから、家族の方とかいろんな方々にお話を聞きながら、いろいろ今、どういう行動をとったかっていうことをですね、たぶん一生懸命、調べているところなんですが、あんまり詳しいところまではわかっていません。
(記者)
 太田市の会見で、今日の対策本部の方で話し合った結果、感染の広がっているっていうか、感染の可能性が考えられる地域については、限定的に考えてもいいのではという判断があったというふうにお話をされていて、その根拠をお伺いしたい。
(知事)
 そこら辺は、今日の対策本部の結果・・・。
(健康福祉部長)
 すいません。確認させてください。それは、太田市の対策本部でのお話でしょうか。
(記者)
 太田市の方で、対策本部が終わった後の記者会見で、そう話があった・・・。
(健康福祉部長)
 ちょっと・・・。
(知事)
 そこら辺は、事実関係を確認させてください。申し訳ないですけれども、細かくまだ、どういう記者会見をやったかっていうことを私自身も把握してないので。今の事実関係を確認させていただきたいと思います。これちゃんと改めて報告したいと思います。
(記者)
  濃厚接触者の方は、今、152人というふうにお伺いをしていて、これは、医療機関の医師の方は対象には入らないということでよろしいんでしょうか。
(知事)
 どうですか。どうぞ。
(健康福祉部長)
 お答えさせていただきます。保健所の方で、当然、医療機関の方も濃厚接触者ではないかということで、保健所の方で、それぞれの医療機関、それから薬局の方も調査をさせていただきまして、防護の方はしっかりしていたということで、濃厚接触者からは除外して大丈夫ではないかというような判断をさせていただきました。
(知事)
 今のとても大事なポイントですよ。これ、よく保健所の方から調査してみたら、受診するときに相当気をつけてやっているんで、これは我々としては非常に可能性は低いというふうに判断しています。
(記者)
 感染確認から発表に至るまでの経緯をお伺いしたいんですけれども、昨日、山本一太知事は、ツイッターで(午後)3時にコロナ(PCR検査の陽性)を確認されたということを発表されたと思うんですけど、知事が直接、ご確認した時間と県から太田市に連絡をした時間をそれぞれ教えてほしいんですけれども。
(知事)
 たぶん、私が武藤(健康福祉)部長さんから電話を受けたのが、15時20分、いや15時半ぐらいだったかも、ちょっと電話の記録を見てみないとわからないけど、その後、少し頭を整理してツイートしました。
 どのみち、記者会見をすぐにはできないから、まず情報として、しっかり発信した方がいいという私の判断でツイートしたということです。そのことを太田市に伝えたのは何時ぐらいですか。どうぞ。
(健康福祉部長)
 お答えさせていただきます。発生した所が太田市だったものですから、保健所にですね、「速やかに太田市さんと連絡を取り合って、調整をしてください」という指示は、知事に報告をさせていただいた前後でした覚えがあるんですが、大変恐縮で申し訳ございません、保健所の方から、市と何時頃に連絡を具体的に取ったかっていうところまでは、申し訳ないんですが、今は把握してございません。
(知事)
 それは、ちょっと調べてみる。調べて報告します。
(記者)
 わかりました。太田市の会見の方で、(午後)4時過ぎだったっていうお話が出ていて、知事が先にツイートするってことは、関係機関に連絡をするのが先なのではないかと思ったんですけれども。
(知事)
 それは、いろんな判断があると思うんですが、私の判断で、まず事実を発信する方がいいと思いました。関係機関にはもちろん、やはり、これは、ものすごく大きなことなので。県内で初の感染者が出るっていうことは、大きなニュースなので、これを出すときに関係機関と調整するというよりは、その時点で私が発信した方がいいというふうに私が判断しました。そういうことです。
(記者)
 昨日の夜に行われた対策本部会議でも、やっぱり情報共有が遅かったのではないかっていう話が出ていたと思うんですけれども、昨日も濃厚接触者、家族の話も出ていなかったりとか、そういう情報共有が甘かったのではないかっていう話が、関係者から出ているようなんですけれども、そのあたりは。
(知事)
 情報共有が甘かったとは思わないんですけれども、週末だったこととか、あるいは初めて感染例が出たっていうことで、相当、情報整理するのに健康福祉部で苦労したっていうこともあると思うんですけれども、それは1つ、そういう指摘もあったということで言うとですね、これは1つのレッスンとして、生かしていきたいというふうに思います。
 よろしいでしょうか。ありがとうございました。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、広報課において加筆したものです。