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第46回定例記者会見要旨(3月4日)

更新日:2021年3月5日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年3月4日(木曜日)午後3時6分~3時45分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 秘書課(報道係)

 令和3年3月4日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:885KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について
2.直近の感染状況について
3.温室効果ガス排出量ゼロに向けた取組について
4.直滑降ストリームの告知について

1.新型コロナウイルス感染症対策本部会議の結果について

 それでは、定例の記者会見を始めさせていただきます。
 前回の警戒度の判断から2週間が経過しておりますので、本日、第39回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、今後の方針について協議させていただきました。
 まずは、その結果から発表させていただきたいと思います。
 警戒度の判断に関するスライドです。
 結論から言うと、3月9日火曜日以降、警戒度「4」の地域を、伊勢崎市と大泉町のみといたします。現在、「4」となっている前橋市・高崎市・太田市・桐生市・館林市・みどり市・邑楽町の7市町については、警戒度を「3」にすることにいたしました。
 また、その他、警戒度「3」の26市町村については、「3」を継続することといたします。
 詳しい数値は後ほどご説明しますが、警戒度の判断基準である客観的な数値の感染状況は概ね基準の範囲で収まっております。
 また、医療提供体制についても、病床の稼働率だけを見れば、警戒度「3」の基準である40%を下回っており、警戒度「2」の数値となっているということになります。
 つまり、数値の上では、現状警戒度「4」の地域を「3」へ、さらには、警戒度「3」の地域を「2」へ、それぞれ引き下げる検討を行ってもよい段階にあるということです。県全体で見れば、警戒度は、今のところ「2」と「3」の間ぐらいにあるというふうにとらえています。
 しかしながら、伊勢崎市と大泉町については、これまで感染者が特に多く、時短要請も他地域よりも遅れ、今週1日に解除したばかりだということで、こうした判断をさせていただきました。
 また、足元の感染者数を見ても、依然として、人口10万人当たりの新規感染者数が、この2つの地域では2人前後で推移するなど、感染者のリバウンドに十分な注意が必要な水準だというふうに考えています。
 他方で、警戒度「3」へ引き下げる7市町については、時短要請を解除してから10日以上が経っておりますが、新規感染者数は総じて落ち着きを見せてきています。
 このため、伊勢崎市・大泉町についてのみ警戒度「4」を維持することとし、7市町については、警戒度「3」へ引き下げるということにいたしました。
 その他26市町村についてですが、先ほど申し上げたとおり、数値の上では、警戒度「2」への引き下げも視野に入っています。
 しかしながら、直近の1週間で見ると、県全体として、1日の新規感染者数が30人を超える日もあるなど、日々の数字にばらつきがあり、まだ予断を許さない状況です。
 本日の新規感染者数も21名ということで、目標としては1日20人をやや超えた状況となりました。
 こうした中で、35市町村のうち、半数を超える26市町村ににおいて、警戒度「2」へ引き下げるということは、まだ早いと、もう少し様子を見るべきだというふうに判断いたしました。
 それでは、今回の決定に伴い、9日以降、県民や事業者の皆さまへの要請内容がどう変わるのか、ご説明をさせていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。外出に関する要請をまとめたスライドです。
 警戒度「4」の継続に伴い、伊勢崎市、大泉町の皆さまにおかれましては、引き続き不要不急の外出は、今しばらく自粛いただきますようにお願いしたいと思います。
 特に20時以降の夜間の外出については、極力控えていただきますようにお願い申し上げます。
 一方、その他の市町村の皆さまについては、不要不急の外出自粛要請は行わないことといたします。
 しかしながら、感染防止策がとられていない場所への外出は、警戒度にかかわらず行わないよう、改めてお願いを申し上げます。
 加えて、高齢者・基礎疾患のある方については、生活に必要な場合を除き、外出は自粛いただくようにお願いをしたいと思います。
 また、緊急事態宣言が発令されている4都県への往来については、引き続き極力控えていただくようにお願いしたいと思います。
 最後に、Go To Eatキャンペーンについて申し上げます。
 次のスライドをご覧ください。Go To Eatキャンペーンについてまとめたスライドです。
 警戒度「4」を継続する伊勢崎市、大泉町を除き、3月9日火曜日から、ポイント・クーポンの利用を再開することといたします。
 なお、新規発券については、感染状況の改善に伴い、県内全域で、3月1日月曜日から再開をしています。
 利用可能地域において、事業者を応援する意味でも、感染防止対策を徹底した上で、ぜひご利用いただければと思います。
 また、警戒度「4」を継続する2市町においても、テイクアウト、デリバリーについては、利用可能です。ぜひ積極的にご利用いただければと思います。
 以上が、本日の対策本部会議での決定事項ということになります。

2.直近の感染状況について

 続いて、今回の判断に至った理由とあわせて、毎回やっておりますが、直近の感染状況についてご説明したいと思います。
 まず、新規感染者の推移を示したスライドです。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者数21名を含め、144名となりました。先週までは減少が続いておりましたが、今週は増加となり、先々週の水準に戻っています。
 先週の金曜日と土曜日に30人台の発生があったことが大きく影響していると思います。
 いずれにせよ、減少のスピードが鈍化し、下げ止まっているという可能性もあると考えています。
 次のスライドをご覧ください。感染状況についての客観的な数値をまとめました。
 赤枠で囲んだ部分をご覧ください。
 こちらは昨日までの1週間における各項目の最新の数値となっています。
 (1)の1日当たりの新規感染者数は18.4人で、先週の12.0人から増加しています。後ほどご説明しますが、クラスターの発生に加え、家庭内感染の多い1週間だったと思います。
 過去2週間は20人以下で推移していましたが、本日分を含めると、基準の20人をやや超えてしまのではないかというに思ってますので、この点を申し添えておきたいと思います。
 (2)の経路不明の感染者については20.2%ということで、こちらは先週の39.3%から、半分近くに減少しています。入居施設やご家庭での濃厚接触者への感染が多かったことが反映されているものとを見ています。昨年の12月以降、基準の50%をずっと下回った状態です。
 (3)の検査の陽性率については、3.3%ということで、先週の2.3%から若干増加しています。こちらも基準7%を1カ月以上下回っています。
検査数については、先週並みの水準となっています。
 続いて、新規感染者の状況についてご報告をします。
 新規感染者の年代別のスライドです。
 1週間の感染者数を見ますと、一言で言うと、すべての世代でまんべんなく発生しているということがわかります。この傾向は、1カ月間で見ても同じだと考えています。
 次のスライドをご覧ください。
 新規感染者の状況を推定感染経路別にまとめたスライドです。
 家庭内感染が最多で4割を占めているという状況に変わりありませんが、2つの高齢者施設でクラスターが発生したため、福祉施設の比率が大きくなっています。
 外からのウイルスを持ち込まないためにも、帰宅時のうがい、手洗いの徹底をお願いしたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。
 客観的な数値のうちの医療提供体制についてまとめたスライドです。
 こちらも赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
 上の2段にありますとおり、現在人工呼吸器を使用している方が6名、そのうち、ECMOを使用してる方が1名いらっしゃいます。
 また、この1週間で、さらに2名のかけがえのない命が失われることになりました。哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々に心からのお悔やみを申し上げたいと思います。
 スライド中段の病床の稼働率ですが、23.2%ということで、先週の21.6%から約2ポイント増加していますが、概ね、横ばいで推移をしています。
 本日から県立がんセンターが病床を21床増やし、(県内のコロナ専用病床は)合わせて400床ということになりました。
 スライドの一番下、宿泊療養者数については、69名ということになっています。
 続いて、市町村ごとの感染者数についてもご説明したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。保健所管内別の感染状況をまとめたものです。
 スライドは、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数となっています。個人情報保護の観点から、毎回申し上げてますが、保健所管内ごとの数字とさせていただいています。
 藤岡保健所と太田保健所の数値が高くなっていますけれども、どちらも感染経路はほとんど追えている状況です。
 それ以外の、伊勢崎市と大泉町を除く、現在警戒度「4」の地域では、新規感染者数が10万人当たり1を下回っており、落ち着いてきていると言えます。
 以上が直近の感染状況等になります。
 総じて言うと、感染の状況、それから医療提供体制ともに、概ね基準の範囲内に収まっており、感染が落ち着いてる地域においては、先ほど申し上げましたが、警戒度「2」も視野に入っていると言っていいと思います。
 しかしながら、冒頭申し上げましたとおり、リバウンドへの警戒、近隣都県の感染状況等を総合的に判断した上で、今回の判断に至りました。
 なお、感染症危機管理チームの専門家の方々からは、「首都圏での新規感染の下げ止まりとか、変異株には注意が必要なものの、全県で警戒度「3」に移行することは可能」といったご意見をいただいておりますので、このことも付け加えておきたいと思います。
 今回は、こうしたご意見を踏まえつつも、より慎重な判断をさせていただきました。
 伊勢崎市、大泉町については、警戒度「4」が続きます。
 大変なご不便をおかけしますが、引き続き、ご理解ご協力をお願い申し上げたいと思います。
 また、経済活動の活発な、前橋、高崎などの7市町が警戒度「3」に引き下げられることに伴い、県内の社会経済活動も本格的に再開していくことが考えられます。
 しかしながら、繰り返しになりますが、今後、最も警戒しなければいけないのは、第3波のリバウンドだというふうに考えています。
 警戒度「3」の地域の皆さまにおかれましても、引き続き、感染防止対策の徹底に、ご協力をお願いしたいと思います。
 なお、報道されているとおり、1都3県の緊急事態宣言が、感染者の減少ペースの鈍化を理由に延長される見込みです。これは全体としては正しい判断ではないかと考えています。
 ただし、一旦宣言の対象になってしまうと、対象から外れる判断が非常に難しいということがですね、今回政府の延長決断、この過程を見ながら改めて痛感いたしました。
 安心のために宣言の延長を求める方々もいらっしゃるんだと思いますが、経済は本当に傷ついております。緊急事態宣言が1日長く続くということは、それだけ地域経済がダメージを受けるということだと思いますし、緊急事態宣言はある意味で言うと、もろ刃の剣だというふうに感じています。
 そういった意味でも、群馬県が対象地域とならずに、何とかこの第3波を乗り越えつつあると、これは非常によかったというふうに感じています。
 何度も申し上げてまいりましたが、ウイルスを根絶できない以上、感染者をゼロにするということは現実的ではありません。
 このため、県では、病床を450床まで増やすことを目標とした上で、新規感染者数を20人未満に抑え、同時に経済を何とかまわしていきたいと考えています。
 緊急事態宣言の対象地域に指定され、時短要請を再び行う事態を何としても避けられるように、今後も県民の皆さんと力を合わせて、オール群馬で取り組んでまいりたいと思います。
 県民の皆さまのご協力、ご理解を重ねてお願いしたいと思います。

3.温室効果ガス排出量ゼロに向けた取組について

 続いて、温室効果ガス排出量ゼロに向けた取り組みについてもご紹介させていただきます。
 実行計画における削減目標をまとめたスライドです。
 県では、災害に強く持続可能な社会を構築するとともに、県民の皆さんの幸福度を向上させるため、「ぐんま5つのゼロ」を宣言し、その中で、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにすることを掲げています。
 その達成に向け、現在策定中の「群馬県地球温暖化対策実行計画」では、2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比で50%削減するとしています。
 この削減目標は、極めてチャレンジングな目標です。
 この目標を達成するためには、日照時間の長さや、豊富な水資源、森林資源など、本県の恵まれた再生可能エネルギー資源をフル活用することが必要になってきます。
 これは革新的な技術や取り組みによって、ぜひ突破していきたいと考えています。
 次のスライドをご覧ください。「再エネ100宣言 RE Action アンバサダー就任」に関するスライドです。
 目標のための一つの取り組みとして、群馬県は2月26日付けで、「再エネ100宣言 RE Action」のアンバサダーに就任いたしました。
 「再エネ100宣言 RE Action」とは、全国で100を超える企業や自治体、教育機関、医療機関等が加入する任意団体です。
 団体を主催するのは、グリーン購入に率先して取り組む企業、行政、民間団体等のネットワークである「グリーン購入ネットワーク」をはじめとした4者で、団体のアンバサダーには、環境省や外務省、防衛省などが既に就任しています。
 加入団体それぞれが、その使用電力を再生可能エネルギー100%に転換する「意思と行動」を示すことで、再生可能エネルギー100%電気の利用を全国に広げることを目指す、新たな枠組みとなっています。
 今回、本県がアンバサダーに就任することで、県内の企業、団体等に対して、「再エネ100宣言 RE Action」への参加推奨やPRを行ってまいります。今まで以上に、県内の自治体や企業、住宅等に、再生可能エネルギー100%電気の導入を推進していきたいと考えています。
 もう一つ、再生可能エネルギー関係のご報告をしたいと思います。
スライドをご覧ください。「再生可能エネルギー100%電気の調達」に関するスライドです。
 1月28日の記者会見においてもご説明しましたが、環境森林部が所管する林業試験場など13の県有施設で、4月から「再生可能エネルギー100%の電気」を導入することとし、先日、入札によって電力供給事業者が決定しました。
 今回の切り換えによって、年間236トン、一般世帯で言うと、約53世帯分の二酸化炭素を削減することができることになります。加えて、従前の契約に比べて約30万円程度、削減できると見込んでいます。
 これは小さな一歩かもしれませんが、今後さらに対象施設を増やし、着実に歩みを進めていきたいと思います。
 今後も、「温室効果ガス排出量ゼロ」に向けて、県が率先して、様々な取り組みを行ってまいりたいと考えています。

4.直滑降ストリームの告知について

 最後に、来週の直滑降ストリームについてお知らせします。
 来週のゲストは平沢勝栄復興大臣です。
 東日本大震災から10年ということで、平沢大臣と復興の状況や今後の取り組みなどに関して意見交換を行います。非常にタイムリーな出演になるというふうに思っています。
 番組の後半では、今回も新型コロナに関する情報を時間を取って丁寧に説明をさせていただきたいと思っています。
 放送は3月12日金曜日19時から1時間程度。群馬県動画・放送スタジオのtsulunosから、ライブ配信を行う予定です。ぜひご覧ください。
 今週の直後ストリームは延期というか、来週に回させていただきたいと、こんなふうに考えております。
 私からは以上です。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 2点ありまして、1点目が、新型コロナウイルスのワクチンの関係なんですけれども、国が優先接種の供給の遅れを表明していまして、それに伴って高齢者の接種もかなり後ろにずれ込む可能性が高くなってきたんですが、実施自治体は市町村だと思うんですけれども、県として市町村に何か、例えばですけど、100歳以上を優先して打っていくようにするとか、他県の例なんですけど、高齢者の接種券の送付時期を一律に遅らせるようにしたりですとか、全県的に何か対応策を考えておられますか。

(知事)
 そこは正確に、武藤(健康福祉)部長の方からご説明いただけますか。

(健康福祉部長)
 高齢者向けのワクチンですね、記者さんが言われたとおり、遅れるという話です。なかなか十分な量が来ないという中でですね、市町村さんの意見もいろいろ聞かせていただいておりまして、県として、全市町村に対してですね、こういうふうにしてくださいというようなことは申し上げておりません。市町村さんによってはですね、入所施設がありますけども、そういったところから優先したいというふうにおっしゃっておられるところもございますし、ある程度まとまった量が入るようになってから接種を考えたいというふうなことをおっしゃっておられるところもありまして、我々の方からですね、各市町村さんに対してこういうふうにしてくださいという言い方はしてなくて、その辺は市町村さんにお任せしておりまして、その中で、県の方に相談があればそれについては、いろいろ相談に乗らさせていただいてる状況であります。

(記者)
 もう1点知事に伺いたいんですが、自民党の狩野県議が前橋市議選のときにですね、一部の市議に陣中見舞いとして現金を渡したという報道がありましたが、それについての受けとめはいかがでしょうか。

(知事)
 一言で言うとですね、狩野県議は幹事長も議長も経験をされた、群馬県議会でもベテラン、あれだけの実績を積み上げてきた方ですから、疑念を持たれることがあればですね、やはりそれは、ご自分でしっかり説明をしていただいた方がいいんじゃないかと思います。
 私の感想を申し上げると、この市議選で現金を配ったことが慣例だというようなことをおっしゃってるようなことも聞いたんですが、慣例ではないと思います。他の政治家が皆、同じことをやってるとは到底思えないし、私も市議選で現金は配ってませんので、これはまず慣例ではないというふうに思います。ですからそこはですね、やはりきちっと県議ご自身に説明をしていただくのがいいんじゃないかというふうに思っています。
 何でこういうことを申し上げるかというとですね、地元の上毛新聞とか、あるいは大手紙の群馬版でですね、狩野県議の話が報道されました。確か毎日新聞だったと思いますが、毎日新聞の記事はヤフーのニュースにもなってたんですね。そのヤフーのニュースに対するコメントが寄せられてまして、それもちょっと昨日読んでたんですが、群馬県というのは一言で言うとこういうところだと。群馬県民の意識というのはこういことで、みんながこういうことを期待していると。群馬県の知事も自民党だけど、幾らお金を配ったんだろうかとかね。あるいは、本当に群馬県の県民の意識はこういうもんなんだとか、自民党という党はこういうところなんだとか、そういうコメントばかりなんですよね。
 それはやっぱりですね、みんなの名誉にも関わるし、群馬県がこういうイメージを持たれるというのは、これはよくないというふうに思ってます。
 いろいろ新聞報道があってですね、NHKのローカルでも報道されたんでしょうか、その後また私のところに支持者の方々から連絡があって、例えば選挙で、例えば県議選で、こういうことが慣例で行われてるなんてことはないよねと。もしそうだとしたら河井夫妻と同じじゃないかみたいなことも言われてるので、そんなことはもちろんないと思いますが、やはりですね、狩野県議にはしっかりと会見を開いていただいて、県議選でこんなことは一切行われていないと、しっかりと断言していただきたいと思いますし、これが慣例で、群馬県の政治家がみんな、選挙のたびに、今回は市議選ということでご自分の選挙ではなかったと思いますけども、現金を配っているみたいに思われるということは本当によくないと思いますし、これはですね、私が20何年間所属してきた自民党のイメージも非常に毀損すると思いますし、次の県議選とか、場合によっては衆議院選挙にも影響すると思うんですね。
 だからここはですね、もう1回言いますが、なんとなく時間が経てば、みんな忘れるみたいに思ってらっしゃるとは思わないんですけど、ちゃんと会見を開いて、なぜこういう形なのか、慣例というんだったらどこの慣例なのか、それはきちっと説明していただきたいと、私は正直言ってそう思っています。

(記者)
 1週間の感染状況の中で、グラフだけを見るとかなり戻ってきてるように見えるんですけれども、それでも時短要請を解除した影響は、そんなに出てないというお話だったと思うんですけども、その説明は、どういう根拠なのかを教えてください。

(知事)
 そうですね、ちょっとまた、武藤(健康福祉部長)さんから追加があればと思うんですけども、群馬県は、新規感染者の数を20人未満に抑えるという目標を立てました。そこからすると確かに、30人がちょっと2回続いて少し多かったんですけども、全体としていうと、大体そのぐらいのレベルで、ちょっと高止まりですけども、収まっているということと、時短要請を解除した影響がどのくらいあるのかというのは、なかなか分かりにくいところもあるんですけども、一つ一つの感染の状況を見るとですね、武藤さんからもうちょっと細かく言ってもらいたいと思いますが、感染の経路をかなり追えてたりとか、あるいはクラスターから来たことだったりとかしてるので、そういうことを全体的に見るとですね、確かに、今日は21人になっちゃったり、先週と比べると少し高くなってますが、全体の大きな傾向は変わっていないと。落ち着きつつあるという傾向は変わっていないと思いますので、これによって時短の方針を変えるということは考えてません。
 ただ、明日からの数字もよく注視していかなければいけないと思ってます。
 武藤さん、何か付け加えることありますか。

(健康福祉部長)
  基本的には知事におっしゃっていただいたとおりです。感染経路がかなり追えておりまして、この1週間を見ていった時、感染経路不明の方というのは2割ぐらいなんですよ。かなり追えているということもありまして、そういったことからですね、時短要請の解除をしたことによって大きく広がってるというふうなところは、まだ言えないのかなというふうに思っております。
 ただ、先週末に30人を超えたようなことがございましたので、ちょっとしたきっかけという言い方が適切かどうかわかりませんが、本当に数字がどんどん上がっていくという危険性は常にあると思いますので、その辺は引き続き、県民の皆さま方にご協力をお願いしたいと思いますし、我々も注意喚起をさせていただきたいと思っております。

(記者)
 警戒度の意味なんですけども、時短要請が、どちらも地域も全部解除されていて、(警戒度の)「3」と「4」の違いがかなり分かりづらくなっていると思うんですけれども、そこについてはどうでしょうか。

(宇留賀副知事)
 警戒度「4」でいうと、20時以降の外出自粛というところが求められています。やはり20時以降出ない、特に不要不急の外出をやめてほしいというところで、警戒度「4」というのは、経済活動だけなく日常の活動そのものを制約してる部分があると思います。そこの部分がやはり大きいかなというふうに思います。

(記者)
 何かアナウンス的なということですか。

(宇留賀副知事)
 いや、アナウンスではなくて、実際の行動として、警戒度「4」であれば、外出はできるだけ止めてほしいというふうにしているので、そこは、警戒度「3」と「4」では、相当大きな違いがあるかなと思います。

(記者)
 コロナの感染が県内で初確認されてから、もう間もなく1年になるんですけれども、特に県内だと高齢者施設でのクラスターとか、いろいろ結構、数も20件ぐらいですかね、出ていたりして、今後の対策しなきゃいけないところだと思うんですけれども、その辺りについて県としての教訓と今後の取り組みを教えてください。

(知事)
 前回、前々回の会見でもちょっと言ったと思うんですけど、最初にコロナが発生したときは、まだ新型コロナウイルスというものの正体が十分わからなかったところもあるんですが、その後いろいろ知見を積み重ねてきてですね、わかってきたことも随分あるというふうに思っています。
 その中で我々として、できる限りいろんな対策を今まで打ってきました。以前も申し上げましたけども、感染防止対策をしながら、やっぱり経済もまわしていかなければいけないということなので、おそらく47都道府県でそういう基準を示したところはないと思いますが、新規感染者数を直近1週間とにかく1日当たり20人未満にして、病床の稼働率を2割台に抑えると。これを目安にやっぱり経済をまわしていこうということをですね、打ち出したわけなんですが、これはですね、もう何度も言うように、この1年の中ではっきりわかったことは、新型コロナウイルスはもう何度も言いますけど、根絶できないので。クラスターの発生を完全に抑えるということはできないんですよ。
 ウイルスを根絶できないということであれば、ある程度、なんて言うんのでしょう、決められた範囲の中でコントロールしながら、経済をまわしていくと。
 その中で、さらなる知見を積み重ね、対策をさらに強化し、進化させていくことによってですね、しっかり持久力と耐久性みたいなものをつけていくしかないんだろうというふうに思っています。
 ですから、これからやるべきことは、20人未満に抑えるということを方針として出して、健康福祉部の努力によって、今日やっと400床になったんでね。
 病床数も450に向けて、増やしていくんですけども、病床稼働率をとにかく2割台にするという目標の中でですね、しっかりとまわしながら、さらに対策を強化していく。
 例えば今までやってきた対策で言うとですね、外国籍のコミュニティの方々に対する対応とか、若者層に対する対応とか、高齢者施設に対する対応とか。いろいろモニターシステムとか、いろんなことやってきましたが、それをさらにピンポイントにして強化していく。例えば、外国籍の県民の方々に対する対策については、この間、ネパール国籍の県民の方々と会って、そこの団体と協力しながら、さらに知事とも直接懇談するという仕組みも作ろうと思っていますし、これは特に群馬県に住んでおられる割合の多い県民の方々、それぞれの国籍の方々に集まっていただいて、いろいろ懇談もしたいというふうに思いますし、そこに各市町村の協力を得ながらですね、さらに例えば新型コロナ、もちろん、多文化共生を進めるって意味もあるんですが、新型コロナ対策を今まで以上にしっかりできるようにしようと思います。
 高齢者施設については、武藤健康福祉部長から(以前)説明があった発熱システム。少し緩んでいるんじゃないかということを一生懸命確認しているんですが、さらに高齢者施設を回るってこともやっています。
 ですから今までの対策を強化するとともに、例えば労働局も絡めるとか、こういう新しい対策をしっかりと打ち出していくということだと思います。
 いつもこういうふうに県庁の幹部でやっているんですけども、できるだけ多くの装置を作っておくことが大事だと思うんですね。
 さらにまた第4波、第5波があったときのために、できるだけ働きかけられる、機能させる舞台装置を作っていくということもですね、しっかりやっていければと思っています。

(記者)
 高齢者施設に関しては、この1年での教訓があれば。部長からでもいいんですけども。

(知事)
 どうぞ。

(健康福祉部長)
 高齢者施設と言いますと、何と言いましても伊勢崎の藤和の苑が大きなクラスターでございました。
 たくさんの方が亡くなられるということもありまして、それ以降も、やはりいろんな施設で発生がございまして、一つ一つを教訓にしながらですね、やっていかなければならないということで、藤和の苑の検証報告書なんかも出させていただいた中で、本当にさまざまなものを事業化させていただきました。
 また、最近はですね、いわゆる、なかなか我々の声がそれぞれの一つ一つの施設まで必ずしも届いているわけではないので、本当に先ほど知事がおっしゃられたとおり、直接訪問してですね、「ここを気をつけるんだよ」みたいなことをセルフチェックみたいなものを渡したりとか、ただそれを渡すだけじゃなくて、回収に行ってですね。やっぱり施設の方たちも(感染を)出したくないんですね。当たり前の話ですよね。
 その声に我々も真摯に応えて、こういったところに気をつけてというようなことを一つ一つやっていくしかないかなと思っております。
 本当にいっぱいあるんですけど、一つ一つ応えていってですね、本当に1人でも感染者を少なくしたいですし、クラスターを一つでも少なくしていきたいと、このように思っております。

(記者)
 警戒度についてなんですけれども、今回、警戒度4のままの伊勢崎と大泉についてなんですが、時短要請の延長幅が1週間だったということを受けて、基本的に警戒度は2週間おきに見直しをされているかと思うんですが、先ほど副知事がおっしゃったように、外出自粛要請と絡めると経済的な影響が大きいという観点から、例えば1週間でですね、見直す可能性とか、その辺についてお考えをお聞かせください。

(知事)
 それはですね、毎回こうやって警戒度を変えるときとか、新しい対応をするときは、知事から直接関連の市町村長に全部連絡をしているんですね。
 臂市長とお話をしたときに、市長の方から1週間という考え方もあるんじゃないかというお話がありました。
 やはりね、市長はできるだけ早くいろんなことを解除して、ビジネスを再開させたいと。そのために市も頑張るというね。ものすごい当事者意識の強い、本当に立派な人だと思うんですけども、そのときに市長に申し上げたのは、やはり今までは警戒度は2週間ということで我々は見てきたと。
 1都3県もやはり下げ止まりが遅いということで、さらに2週間延長されることになったし、特にさっきも申し上げましたけども、伊勢崎と大泉は少し解除も遅れたこともあるし、まだまだ少し数字的にも高いので、やはりここはしっかりと2週間、様子を見させていただきたいと、こう申し上げました。
 というのはですね、前も申し上げましたけど、どこかでちゃんとベクトルを変えていきたいと。ここでしっかり新規感染者を我々の目標のもとで抑えていくことによって、次は少し地域振興のいろんな対策を考えていくということがありますよね。
 そのときに、やっぱりある程度、警戒度を抑えておかないと、なかなか対策が打てないということもあると。そういうことも申し上げたところ、「それは十分理解しました」と仰っていましたので、今回はやはり2週間、しっかり様子を見て、2週間は相当気をつけてほしいというメッセージになっていきますので、そこは少し差をつけさせていただいたということです。
 他にありますか。よろしいでしょうか。ありがとうございました。

知事メッセージ

 それでは最後にまた県民の皆さんにお願いを申し上げたいと思います。
 県民の皆さんのご協力とご理解のおかげで、先ほども会見の中で申し上げましたが、緊急事態宣言の対象地域にならずに、あるいは全県の独自の緊急事態宣言みたいなものもかけることなく、何とかですね、時短要請を解除することができました。
 先ほど記者の方々からも、いろいろご質問ありましたが、さはさりながらですね、我々がだいたい目標として定めた範囲内にはあるんですけども、まだまだ高止まりの状況が続いているということでですね、これはもうリバウンドの警戒を怠ることはできないというふうに思っています。
 今日も残念ながら、20人未満という目標だったんですが、21人ということになってしまいました。
 今回は全体の状況を見てですね、警戒度4をお願いをしていた、9市町の中でですね、伊勢崎市と大泉町を除いて、警戒度は3に下げさせていただきました。
 しかしながら、警戒度が3になってもですね、ぜひ警戒を緩めずにですね、感染防止対策にご協力をいただきたいというふうに思います。
 ここからがやはりリバウンドを防げるかどうかということのですね、いつも申し上げますが、正念場になってくると思います。
 しっかりと警戒度が下がって、そういう中でですね、これから例えば地域経済に対するいろんな支援策、国の動きなんかも十分に見極めながら、県としても考えていきたいと思いますが、そのためには、やはり感染状況が落ち着いてなければいけないということですので、ぜひですね、引き続きいろいろ長い間ご負担をおかけしますが、ご協力をいただければというふうに思います。
 病床稼働率の件について言うと、武藤健康福祉部長の努力もあり、また病院局の努力もあり、県内の医療関係者、医療機関の皆さんのご協力もあってですね、何とか今日から確保病床はですね、400まで上がりました。
 これを何とか、できるだけ早く450まで持っていきたいと思います。同時にですね、いわゆる入院待ちの方々、ここにはいわゆる自宅療養者の方の数というのは含まれておりません。
 今のところ、ほぼ翌日にはですね、入院していただくという状況をしっかりと維持しておりますので、ここはしっかりとやりつつですね、病床稼働率を2割台に抑えていくと。
 それと同時に経済も回していくと。こういうことをですね、しっかり目標を定めてやってまいりたいと思います。
 引き続き、県民の皆さんのご理解、ご協力をですね、お願いをしたいと思います。
 いつものセリフですが、皆さんと協力して、一人一人の県民の皆さんのご努力をいただいて、この危機を乗り切っていきたいと思います。
 ぜひ重ねて、皆さんのご理解をお願いしたいと思います。私の今日の会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、秘書課において加筆したものです。