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第1回定例記者会見要旨(4月1日)

更新日:2021年4月2日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年4月1日(木曜日)午後3時10分~4時10分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年4月1日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDFファイル:775KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.教育長の就任について
2.本日の発表項目等について
3.新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果について
4.直近の感染状況について

1.教育長の就任について

 それでは、新年度最初の記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 今年度から、この会見場も一部模様替えをさせていただきました。より皆さまにわかりやすい会見となるように、今年度も真剣勝負で臨んでいきたいというふうに思います。引き続きよろしくお願いを申し上げます。
 まず会見の中身に入る前に、本日より着任された平田郁美(ひらた ゆみ)教育長をご紹介させていただきたいと思います。
 平田教育長は、共愛学園前橋国際大学の学長、学校法人共愛学園の副学園長を務められ、研究者として、また大学教員としてICTを活用した教育実践を重ねてこられました。
 また、県の教育委員を4年半務めていただきました。現在の学校教育にも造詣も深い方で、県の総合戦略策定懇談会の座長もお務めいただいています。まず、平田新教育長から、ごあいさつをお願いしたいと思います。

(教育長)
 平田でございます。この度、教育長を拝命いたしました。
 まず、自分自身について自己紹介をさせていただきたいと思います。
 何かすごく大きな冒険をすることを、清水の舞台から飛び降りると言います。私は時々、清水の舞台から飛び降りたくなってしまう性分で、今までに人生で2回、ものすごく大きな清水の舞台から飛び降りました。
 1回目は、前任校の学長を引き受けたときです。2回目が今回です。
 私はどちらかというと大学の学校の現場で、学生たちや生徒たちと一緒に何かすることの方が好きなので、学長を引き受ける時も、ものすごく躊躇しました。でも、思い切って清水の舞台から飛び降りました。
 その結果、学長にならなければ出会わない人たちと会って、学長にならなければ経験することのない、できない経験をいたしました。そして、今の私があります。
 今回の教育長をお引き受けすることについても、私にとっては、本当にすごく考えて、悩んでお引き受けをいたしました。
 その時に、やはり清水の舞台からとにかく飛び降りてみると、そうすると今までに見えない景色が見えて、新しい出会いがあって、新しい経験を積むことができることを知っていたからです。私、本当に力がない人間ですけれども、そのことを、児童・生徒、子どもたちや、また、学校の現場の先生方に伝えたいと思ったことも、引き受けようと思ったことの一つです。
 予測困難な時代というふうに言われる時代の中にあって、やはり子どもたちには、自分の頭で考えて、自分で決断して、そして責任を持って自分で行動するという力が求められます。
 そのときには、当然自分で考えることですから、もちろんリスクがあります。失敗もします。でも、例えば私が、いくつになっても挑戦して、かっこ悪い自分もたくさん見せてしまうと思いますけれども、でも、人間、一番たぶん伝わるのは一生懸命さだと思います。一生懸命にやっていれば、伝わるというふうに私は信じています。
 そのことを子どもや先生方、あるいは、教育に関わる方々に伝えたいというふうに思います。
 本日、初めて庁議に出させていただきました。その中で、山本知事がおっしゃったことで、本当に心に残ったのはチーム県庁だということでした。
 それぞれ自分の頭で考えて、自分の意見を出して、そしてたくさん協議をして、県庁が一丸となって動いていきましょうということをお話されました。
 教育委員会も、まさにそうだと思います。子どもたちを中心において、学校現場の先生方、それから、保護者、地域の方々、また、地域の企業の方々、子どもたち自身、そして教育委員と、教育委員会事務局の私たちが、もちろん知事のご指導をいただきながら、一つとなって新しい教育をつくっていきたいというふうに思います。
 大変力が足りない私ではありますが、一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(知事)
 平田教育長ありがとうございました。
 今後は平田新教育長のもとで、教育のICT化、教育イノベーション、こういうものを強力に推進していきたいと思います。清水の舞台から飛び降りていただいて、本当にありがとうございます。
 力合わせて、しっかり教育イノベーションを進めてまいりたいと思います。
 また、前回の会見でもちらっと申し上げましたが、平田教育長含めて、今日からですね、女性幹部が6人ということになりました。
 私が就任した当初は、女性部長は1人でした。最初に座った庁議室の円卓に十何人の幹部が座ったんですけれども、女性部長1人だったんですね。でも、それから1年8カ月たって、6倍に増えたということになります。部長職、14人中、女性が5人ということなので、部長級の女性幹部の割合が、正確に言うと35.7%になりました。
 他県の状況を、今日4月1日ということで確認しましたが、鳥取県が4人、神奈川県が3人。3分の1の県には女性部長がいないということが、わかりました。
 これで、県の部長級に相当する女性幹部の数と割合は、トップになりました。群馬県が、今県庁、47都道府県では、最も女性級の幹部の方が多いと、こういうことになったことをご報告したいと思います。
 先日、世界経済フォーラムが、男女格差の大きさを国別に比較した「ジェンダーキャップ指数」というものを発表しています。日本は対象となった世界156カ国の中で120位でした。
 こういう中でもですね、やはり群馬県から日本の流れを変えていくと、こういう気概が必要だというふうに考えています。
 今後も、積極的に女性の登用を進め、女性の意見を県政にですね、もっともっと反映させていきたいというふうに考えております。

2.本日の発表項目等について

 それでは、記者会見に戻らせていただきたいと思います。
 昨日、一昨日と、東京オリンピックの聖火リレーが本県で執り行われました。
 私も、一昨日は県庁前の出発式、昨日はGメッセでのセレブレーションに参加させていただきました。
 今回の聖火リレーについては、新型コロナの感染状況等に鑑み、感染防止対策の徹底、県民並びにランナーの安全・安心の確保を最優先にして実施させていただきました。
 関係者の皆さま、県民の皆さまにご協力をいただきました。そのおかげで、大きな混乱なく、無事に執り行うことができました。
 知事として、改めて感謝を申し上げたいと思います。
 コロナ禍でのオリンピック開催は、人類史に残るイベントになると考えています。いろんな課題もあって難しいと思いますが、明日、丸川五輪担当大臣と約束が取れたので、丸川大臣に久々に会ってこようと思いますけれども、ぜひ、オリンピックを実現し、成功させて欲しいと。総理にも、お願いはしましたけれども、丸川大臣にも改めて、そういう要請をさせていただきたいと思っています。
 とにかく、このオリンピックを大成功に、やはり行って欲しいと、こういう思いを強くいたしました。
 また、これも会見でご報告しましたが、先週、菅総理と西村経済再生担当大臣に直接お目にかかって、国の経済支援策等について、地域の実情に応じた柔軟な対応を、知事の方から要望させていただきました。
 さっそく、国において動きがありました。皆さんご存知だと思いますが、都道府県が独自に行う宿泊補助などの施策に対して、Go Toトラベル事業の一部財源を活用した、財政支援というものが行われることになりました。支援の内容、期間ともですね、群馬県が先行して実施している、ここでも発表させていただいた、愛郷ぐんまプロジェクトとほぼ一致した事業内容だというふうに伺っています。
 本県の要望した事項に対して、さっそく政府にご対応いただいたということで、非常にうれしく思っております。
菅総理、西村大臣に、改めて心からの感謝を申し上げたいと思います。
 明日、先ほどちょっと丸川大臣のことを申し上げましたが、明日ですね、加藤官房長官、それからの河野新型コロナウイルスワクチン接種担当大臣ともですね、お目にかかることになっています。
 今後も必要に応じて、タイムリーに、知事自ら、総理とか、現職の大臣に直接お会いして、要望を行っていきたいと、こんなふうに考えています。
 また、菅総理にはですね、近いうちに、私の番組直滑降ストリームに、ご出演いただきたいというふうに考えています。
 番組の中でもですね、しっかり群馬県として、これまでの政府の対策について、特に群馬県への支援について、感謝の気持ちをお伝えすると同時に、これから県と国が、さらにしっかり連携していくと。特に第4波の襲来が言われているところなので、この姿勢もですね、確認したいというふうに考えています。
 なお、愛郷ぐんまプロジェクトですが、今後、国の補助金を活用させていただくことになりますけれども、(税抜)6千円以上の宿泊に対して5千円を補助すると、こういうスキームは、変わりないということをご報告をさせていただきたいと思います。
 県民の皆さまには、ぜひ、この愛郷ぐんまプロジェクト第2弾をご活用をいただきたいと思います。

3.新型コロナウイルス感染症対策本部会議結果について

 それでは、ここから新型コロナの関係に移りたいと思います。
 前回の警戒度の判断から2週間が経過いたしました。そこで、本日はこれまでの協議を踏まえ、第41回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を書面にて開催いたしました。その中で今後の方針を決定いたしました。まずは、その結果から発表させていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。
 まず、警戒度についてですが、4月3日の土曜日から、警戒度「3」の地域を、太田市、大泉町の2市町とし、現在「3」となっている伊勢崎市については、警戒度を「2」に下げることといたしました。
 また、その他の32市町村の警戒度については、このまま「2」を継続させていただきたいと考えています。
 詳しい数字は後ほどご説明しますが、警戒度の判断基準である客観的数値について、感染状況、医療提供体制ともに、県全体としては、概ね基準の範囲内に収まっているといえると思います。
 また、経済活動を再開していく上での目安としている「1日の新規感染者数20人未満」、「病床稼働率20%台以下」。この目標もですね、この2週間を振り返ってみると、概ねクリアできていると考えています。
 個別の市町村を見ると、伊勢崎市においては、今日もちょっと、10人ぐらい出ているんでしょうか。それでも、この2週間全体見るとですね、感染者が落ち着いてきていると言っていいと思います。
 一方で、太田市ですが、依然として人口10万人当たりの新規感染者数が2人を超えるということで、感染者が多い状況が続いております。
 大泉町についても、ここ数日は比較的落ち着いてますが、先週まで、感染者が多い状況にあったということで、感染症危機管理チームの専門家の方々のご意見も踏まえて、もう少し様子を見させていただこうと、こんなふうに判断をさせていただきました。
 それでは、3日土曜日以降の要請内容について、ご説明したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。
 今後の要請内容についてのスライド。
 警戒度「3」を継続する太田市、大泉町においては、感染防止策がとられていない場所への外出は、当然のことながら自粛していただき、高齢者、基礎疾患のある方の不要不急の外出についても、引き続き自粛していただくようにお願いをしたいと思います。
 また、現在、実施している愛郷ぐんまプロジェクトについても、この2市町においては、高齢者、基礎疾患のある方のご利用は控えていただきますようにお願いしたいと思います。
 なお、他県では、皆さんご存知だと思いますが、感染が再拡大している地域もございます。特に、直近1週間の感染者数が10万人当たりで10人、関東近県で5人を超えているスライドに記載しました14都府県への移動は、特に慎重なご判断をお願いしたいと思います。
 要請の期間は4月16日の金曜日までということになります。
 また、毎回お願いしておりますが、事業者の皆さまにおいては、テレワークを含めた新しい働き方を、引き続き進めていただくようにお願いしたいと思います。
 加えて、事業所内でのこまめな換気とか、共用部分の定期的な消毒はもちろんですが、休憩時などの居場所が切り替わる場面ですね、ここが、やはり気が緩みやすいということで、こういう時にマスクをしないで会話したりすると、感染リスクが高まるということも、ご認識いただきたいと思います。特に、この点には十分ご注意いただきたいと考えています。
 以上が警戒度移行に伴う、新たな要請内容ということになります。

4.直近の感染状況について

 続いて、今回の判断に至った理由とあわせて、毎週、ご報告しますけれども直近の感染状況について、ご説明をさせていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者24名を含めて、141名ということになりました。
 先週123名から、若干増加しております。感染者のこれまでの累計も5千人を超えたということになります。
 新年度を迎えて、これから人の動きが活発になることも予想されます。経済を回しつつも、感染拡大が起こらないように、県民の皆さまお一人お一人に、引き続き気を引き締めて、感染対策に取り組んでいただくことが大事だと考えています。
 次のスライドです。客観的な数値の感染状況をお示したスライドです。
 赤枠で囲んだ部分をご覧ください。
 こちらは昨日までの1週間における、各項目の最新の数値です。
 (1)の1日当たりの新規感染者数は、19.7人ということで、先週の18.1人から増加していますが、我々が定めた基準の範囲内に収まっています。
 なお、本日の感染者数24人を含めると、この数値はですね、わずかに基準を超えると思います。ただ、この数値のみをもって、今回の警戒度の判断を変えるようなことはしませんが、今後も注視が必要だと考えています。
 (2)における経路不明の感染者をご覧ください。
 これは28.3%で、先週と同じです。
 (3)の検査の要請率ですが、これは3.5%で、先週の3.0%からほぼ横ばいになっているということです。
 続いて、新規感染者の状況についてです。
 次のスライドをご覧ください。年代別の新規感染者の状況をまとめたものです。
 感染者の年代の傾向は、今週も変わっておりません。20代から30代の、若い層の感染が一番多いという状況が続いています。
 次のスライドをご覧ください。これは新規感染者の状況ついて、感染経路別にまとめたものです。
 家庭内感染が最も多いという状況も変わりません。しかし、今週は学校が休みに入ったせいか、知人友人の割合が高くなっているという特徴があります。
 なお、家庭内感染のうち、首都圏に住む親戚の方から感染したことが疑われる事例も散見されています。先ほど申し上げたとおり、感染が再拡大している14都府県への移動は、県民の皆さん、特に慎重に判断をしていただくように、改めてお願いしたいと思います。
 また、ここ最近、中小企業の事業所等での感染も多く発生しています。
 このため県では、地元市町村や商工会等々等もしっかり連携をして、事業所の個別訪問等による注意喚起を強化することに決めました。
 事業所内での感染防止対策の徹底はもちろんですけども、より細やかな啓発が必要な外国籍の従業員の方々にも届くように、ピンポイントの注意喚起を行っていきたいと考えています。
 次のスライドをご覧ください。医療提供体制に関する客観的な数値をまとめてあります。
 こちらの赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
 上の2段にあるように、現在人工呼吸器を使用してる方は3名、ECMO、人工肺装置を使用してる方はいらっしゃいません。また、この1週間で亡くなられた方はおりません。
 スライド中段の病床の稼働率については、22.0%ということで若干増加をしています。
 なお、本日新たに11床が加わりましたので、県内の病床はですね、新型コロナ向け病床は411床ということになります。
 スライドの一番下にある、宿泊療養者数については、68名ということになります。
 続いて、市町村ごとの感染者数についても、ご説明したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。保健所別の感染状況です。
 直近1週間の人口10万人当たりの保健所ごとの新規感染者数を示したものです。
 冒頭申し上げましたが、太田市では、依然として10万人当たり2人を上回った状態が続いています。
 加えて、大泉町については、直近では2人を下回っているものの、つい先日まで、この基準を上回る状況が続いたということもあり、これも注意が必要だと考えています。
 その他の地域については、比較的落ち着いた状況が続いてるということがわかっていただけると思います。
 以上が、直近の感染状況等になります。
 総じて言うと、感染状況、医療提供体制ともに、概ね我々が定めた基準の範囲内に収まっています。太田市、大泉町を除いて、警戒度「2」は妥当であるというふうに判断いたしました。
 なお、感染症危機管理チームの専門家の方々からも、「警戒度の緩和は、慎重に進めることが望ましいと。他方で、伊勢崎市は落ち着いているということで、引き下げを検討してもいいのではないかと」、こんなご意見もいただいております。
 本県の感染状況は、先ほど申し上げたとおり、比較的落ち着いている、そう言っていいと思いますが、全国的には、感染の再拡大というものが、ここに来て懸念をされています。
 次のスライドをご覧ください。全国の感染状況をまとめたスライドです。
 ご覧のとおり、ここで特徴的なのは、緊急事態宣言がこれまで発出されていなかった山形県、宮城県、愛媛県が、東京や大阪と同水準、もしくは、それ以上になっているという点です。
 特に宮城県では、3月に入って感染者が増加傾向にあり、人口10万人当たりの新規感染者数、特に直近の1週間の新規感染者数は40人を超えているということですね。
 さらには、宮城県、大阪府、兵庫県については、来週5日にも「まん延防止等重点措置」の適用がなされる見通しになっています。
 これまで感染が比較的抑えられていた、地方においても、感染が拡大している状況です。一部では、先ほどちょっと申し上げましたが、第4波に入ったのではないかという見方もあります。
 こうした他県の状況は、群馬県にとっても決して他人事ではありません。ちょっとした気の緩みで、人口密度が比較的低い地方であっても、一気に感染が広がる、こういう事態は、群馬県としても、重く受けとめなければならないと思っています。
 本県においても、新規感染者数は下げ止まりの状況にあり、ギリギリ目安としている「1日当たりの新規感染者数20人以内」に何とか踏みとどまってるという状況が続いています。
 ここで気を緩めると、再び感染が拡大してしまう可能性が非常に高いといえると思います。
 新年度を迎え、先ほど申し上げました人の動きも、さらに活発になってまいります。
 特に、歓送迎会等を計画されている県民の皆さんもいらっしゃるかと思いますが、まずは飲食を伴わない開催というものをご検討いただきたいと思います。また、飲食を伴う場合でも、少人数・短時間での開催とか、ストップコロナ!対策認定店などの感染防止対策が適切に行われている店舗の利用を、ぜひお願い申し上げたいと思います。
 加えて、入学式や入社式においても、主催者が会場で実施する対策の遵守というものを、ぜひ心がけていただきたいというふうに思います。
 県民の皆さまには、社会経済活動が再開してきた今の段階だからこそ、これまで以上に感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。。
 私からは、以上です。ここから、皆さんからのご質問を受けたいと思いますが、今日、最初に平田教育長の方に会見でご挨拶していただいたので、もし平田教育長の方にご質問のある方がいれば、そのことから受けたいと思います。

質疑応答

(記者)
 まず平田さんの方にお伺いをしていきます。
 先ほど知事からのご紹介の中でもあったんですが、ICTとかDXの部分で期待をされてるということでしたけども、そういった部分で、こういったところに力を入れて取り組みたいというような抱負があれば教えていただけますか。

(教育長)
 子どもたちにとってICT機器というのは、やはり文房具の一つであるというふうに思っています。ですので、最初は先生が教具として使うところから始めるかもしれませんけれども、やがて子どもたちが、それを思考の道具として、私たちが日頃使っていることもあるかと思いますけれども、思考の道具として、彼らが自分の興味あることを調べたり、あるいは自分の結論を導き出すときに、ICTの力を借りるということができると、彼らの学びがより個別に、そして深くなるというふうに考えています。
 ですので、まず、子どもたちが、例えば授業の中でこんなふうに使うと、子どもたちの学びがこんなに深まったということが、先生方が、例えばお隣の教室で行われてることが分かって、それを職員室の中で共有をして、自分もやってみようというふうにして広がっていくことが、先進の教育委員会等の話を聞くと、それが一番早く伝わるというふうに思っています。
 ですので、職員室での学びあいがより順調にいくように、私たち教育委員会は、市区町村とも協力をして先生方をサポートし、子どもたちの学びが深まることを期待しております。

(知事)
 皆さん他に、平田教育長にご質問ありますか。

(記者)
 教育長さんは、女性としては県の教育長は初めてで、民間からも初めてというか、異例だとお聞きしているんですけれども、こうした点で、県の教育行政に対してどんなことを与えられるかというようなお考えをお聞かせください。

(教育長)
 実は新聞で報道されてから、たくさんの方々におめでとうのメッセージをいただいたのですけれども、中でも女性の方から、頑張ってくださいと言われることがとても多かったです。
 先ほど「清水の舞台から飛び降りる」というお話をさせていただいたのですけれども、女性の皆さまたちが、私がこんなに力がなくて、でも、格好悪いところを見せながら頑張ってるところを見せることによって、女性がさらにチャレンジをする、そういうきっかけになるかというふうに思っていて、それを私はすごく期待をしているところです。

(記者)
 民間の方という点はどうでしょうか。

(教育長)
 民間も同じですね。民間についても、県庁には県庁の知恵があり、また、民間には、もしかしたら県庁にない知恵があるかもしれません。
 教育というのは、とにかく多様性というのがものすごく大事だと思います。特にこの予測困難な時代においては、子どもたちの未来がどうであるということを、誰も予測することができません。であれば、いかに多様な知恵を入れていくかということが大事なのだと思います。

(知事)
 他にありますか。新教育長に対する質問よろしいでしょうか。
 それでは、ありがとうございました。

(記者)
 幹事から改めて知事に質問をさせていただきます。
 今日は新年度の初日ということで、改めて抱負をお伺いしたいんですけども、本格的に予算編成の最初から取り組まれた年度としては2年目ということなんですが、その任期4年の中での位置付けですとか、あるいはコロナ対応の見通しなどありましたらそれもあわせてお願いいたします。

(知事)
 まず人事のことから申し上げると、知事になって2度目の人事ということになるわけなんですが、だんだん、私が理想とする姿に近づいてきたかなという感じがします。
 これまでのチームもすごくいいチームでした。各枢要な部署を支えていただいた県庁職員、特に幹部の皆さん、すごく頑張っていただいて、とても感謝してるんですが、今回先ほど申し上げた通り、女性の幹部職員も増えたと。これは名実ともに群馬県が全国でナンバーワンなりましたから、これは非常に私としても思い入れがあったので、これよかったなというふうに思います。今日6人の、約4割ですけども、女性もいる非常にそのバランスのいい感じ会議になったなというふうに思いますし、これから先ほど申し上げたとおり、女性の意見も、さらに県政の中にうまくですね、バランスよく取り入れていきたいなというふうに思っています。今年度は特にそういう体制が整ったかなという気がします。
 それから、これも何度もご質問に答えてるんですけど、新型コロナ対策が最重要課題であることは、これは今年度も間違いないと思うんですね。
 ましてや、さっきも申し上げましたが、全国的に言うと第4波というようなことを宣言している知事も出てきたという中で言うとですね、やはり新型コロナウイルスの脅威から、県民の健康と命、暮らしを守るということが最優先課題であることは間違いないと思います。
 ただ、そこについては、先ほど申し上げたとおり、基準をしっかりと出して経済を回していこうという方針を明確にしているのはおそらく群馬県だけだと思うので、今ぎりぎりの状態ではありますけども、群馬県は「愛郷ぐんまプロジェクト第2弾」ができるということなので、これはもう実施してるわけなんですが、今年度も基本姿勢として、もちろん、新型コロナを克服するためには政府の支援が必要なんですが、まずは群馬県が独力でできるすべてのことをやると。まず国で頼る前に、群馬県としてできる限りのことをやって、乗り越えていくと。さらに必要な時は、国の支援もしっかりと求めながらいくと。今日庁議で30分も演説しちゃったんですけども、基本姿勢として、新型コロナウイルスに対する対応について、新しいチームで、同じ目的・意識というものを共有できたかなと思います。
 それから、新年度の抱負ということなんですけど、コロナが収まれば、宇留賀副知事も庁議の中で言ってましたけど、コロナのために、我々がやろうと思ってなかなか進んでいなかったことについても、いろいろ手を付けられると思うんですが、少しですね、今年度、366プランなんかも作って方向ははっきりしてるんですけども、改めて、山本県政として目指していくベクトルみたいなものを少し整理しようかなと思ってます。
新しいベクトルというのはいろいろ出てきてまして、ちょっと考えるだけでも5つぐらいあると思うんすよね。
一つは、国の方針とも一致してるんですが、デジタルトランスフォーメーションを進めていく。やはりデジタル化をしっかりと推進して、3年間でデジタル先進県になると。このデジタル化の座標というのは一つあると思うんすよね。
 それからもう一つは、先ほど、群馬県で初めての女性の教育長の方から大変力強いご挨拶がありましたけども、教育イノベーション。やはりね、教育先進県になるというのはすごい大事だと思うんすよ。STEAM教育ももちろんそうなんですけども、とにかく始動人を育てる土壌というものを作っていくという、二つ目のベクトルとして教育イノベーションっていうのがあります。
それから三つ目として言えばですね、これはもう、群馬県は、5つのゼロ宣言をやってますが、菅総理がグリーンエコノミー、リカバリーみたいなものを打ち出してますので、カーボンの話もそうですけど。この環境問題について先進的なものを打ち出していくというのも、このベクトルになると思います。
 それからアート。各地域、力を入れてるところもあると思いますが、群馬県としては「1% for art」みたいな制度を作ろうという目標のもとに懇談会も作ってですね、「アーティスティックGUNMA」というコンセプトも打ち出したので、これに沿ってこれからいろんな予算を取ってきますから、アートでもですね、かなり先進県になっていけるんじゃないかなというふうに思っています。
 それから、新しい移住戦略。これもですね、群馬県はワーケーションの中心になる十分なポテンシャルがあると思うし、まだまだですけど、本当はベスト3ぐらいを目指してたんですが、それでも過去最高の、移住したい都道府県ランキング10位まで行きましたので、これはとにかく来年にはさらに上げていくということも目標にしたいと。
 まだまだあるんですけど、そうやって山本県政になって出てきた新しいベクトルをもう1回整理してですね、みんなで同じ問題意識を持って、具体的な政策として進めていければいいなと思っています。

(記者)
 今、女性の幹部の方が増えましたという話があったと思うんですけれども、女性の方が会議に参加されることで、オリンピックの組織委員会などですね、それに対する発言で問題になったりもしたと思うんですけれども、今日の庁議はいかがでしたでしょうか。

(知事)
 私が30分もしゃべったんで、全員にしゃべってもらったわけじゃないんですけども、新しく就任された幹部の皆さんに挨拶をしていただきました。その中でもちろん女性部長もおらたんですけども、雰囲気がすごくいいですよ。バランスもいいし。
 これからたぶん庁議で、それぞれの部局から報告をして議論しなきゃいけないことが出てくると思うので、そういう中で、当たり前のことなんですが、女性の視点とか、女性の立場から見た、いろんな問題意識みたいなものが、間違いなくこの庁議の中でも議論に反映されてくるというふうに思いましたし、パッと入った時に、4割近い方々が女性部長だというのはとても自然な感じで付け止めました。
 なおかつ、無理やり増やしたんじゃないんでね。県庁には、前にも申し上げたとおり、部長のできる人はいっぱいいるんです。県庁職員優秀なので。その中でも十分、新しく部長をできる女性幹部の方もおられましたので、中身もありますし、非常にいい雰囲気で議論ができるんじゃないかと思ってます。

(記者)
 先ほどお話にも出ました愛郷キャンペーンなんですけども、26日から始まってますが、今のところの利用状況を教えてください。

(知事)
 これは鬼形(産業経済)部長の方から具体的に言ってもらいますけども、滑り出しはかなり順調かなというふうに思ってます。滑り出しは順調なんですけども、やはりさっき申し上げたとおり、感染防止対策もしっかりやっていかなきゃいけないので、そこら辺は十分注意していきたいなと思ってます。
 具体的なことは鬼形部長の方からお願いします。

(産業経済部長)
 3月26日から愛郷ぐんまキャンペーン第2弾を開始いたしました。
 これまでの聞き取りの状況をご説明させていただきますと、四大温泉地、草津・伊香保・水上・四万、ここから情報を取っておりますけれども、それぞれ、いろんなお話ありますけれども、総じて言うとですね、週末を中心に予約が入り始めてるということでございます。
 どちらの温泉地も予約は増えてきておりまして、大変問い合わせも多くなってきてるということでございます。特に草津などでは、愛郷ぐんまと連動して町独自にやっていただいてる、温泉街歩きクーポン。宿泊の助成に合わせてですね、クーポン券が使えるという仕組みをとっておりますけれども、このご利用も非常に多くてですね、週末で配布した数量が終わってしまうというくらいの人気があるというようなとこもございます。
 その他の温泉地につきましても、今申し上げたとおり、今のところは週末を中心に予約が増えてきてるということでございます。また問い合わせも非常に増えているということで、出だしとすると好調に推移してるというふうに認識をしております。

(記者)
 国からの財政支援なんですけども、いくらとか、そういう目処は立ってるんでしょうか。

(産業経済部長)
 国のスキームではですね、宿泊単価1万円以上のご利用については5千円、また1万円未満のご利用につきましてはその半額までという前提のスキームが出ています。
 ただこれは、国の一つの目安でありまして、我々国に先んじて、もうすでに3月から行ってるという中で、今国といろんな調整を行っておりますけれども、財源とすればそこを上限に使えるということでお話を伺っておりますので、詳細のまたこれから詰めますけれども、一言で言えば国の財源は使えるということでございます。

(記者)
 3月28日の館林市長選挙なんですが、多田喜洋さんが当選をされまして、知事が応援された須藤さんは残念ながら落選ということになってしまったと思うのですけれども、それについて教えてください。
 今後やはり、市町村と県との連携というのは大事だと思うんですけども、多田さんとの関係づくりというのはこれからどのように進めていかれるか。あわせてですね、今後、これから行われる議員さんの選挙だとか首長さんの選挙で、知事が誰かを応援する、あるいはされないというご判断の基準のようなものがあるのであれば、それも教えてください。

(知事)
 まずですね、館林市長選挙は、多田候補が当選されたということで、私はですね、須藤市長さんは現職の市長さんとして4年間本当に仕事をされたというふうに思っています。選挙でも、最初から最後まで現職候補を応援しました。私の地域の後援会長なんで、信義の面からいってもそれ以外の選択肢はなかったということだと思っています。
 これはもうフェアな、本当に同じ条件で戦った中で、多田さんが選ばれたということなので、それはもう館林市民の代表として市長になるわけですから、選挙は選挙、市長になられて、知事と市長との関係は、これはもう別の問題だというふうに思っています。
 多田候補自身は、もちろん県議時代から存じ上げてますけども、なかなかまっすぐないい方ですから、新しく市長になられたということで、山本県政の基本戦略の一つは市町村との連携を強めるということなので、市長が、新たにこれから4年間、舵取りをするわけなので、その中では、しっかり県と館林が連携できる、協力できる体制をしっかりと作っていきたいというふうに思っています。
 選挙で誰を応援するかというのは、知事の立場というよりも政治家としての判断なので、それはその場その場で、私は政治的に決断するということで、条件と言われてもこれとこれとこれというものではなくて、それはまさに、政治家としての判断です。
その判断で起こった結果については、当然政治家としてすべて責任を受け止めるということに尽きると思っています。

(記者)
 愛郷キャンペーンと国の財政支援の関係でご質問なんですけども、財源に使えるということを確認したということで先ほど部長の方からお話がありました。その結果、例えば、今は一部を宿泊施設の方に負担していただく形で5千円の補助というのをやってらっしゃるかと思うんですけれども、例えば宿泊施設の方に出してもらうものをやめて、そこに国の財源を充てるとかですね、そういった活用の方法の中身ですとか、あるいは、それによって浮く県の臨時交付金の使い道として、新たにこういうものをやっていきたいとかですね、そういったお考えを教えていただきたいんですけれど。

(知事)
 まず、基本的には、前回と同じスキームにしたいというふうに思います。やはり前回のプロジェクトが非常に好評だったということもあるし、県がもちろん支援をするだけじゃなくて、事業者の方も一部負担するということで、やっぱり一緒に作り上げていくという感覚もあるので、これ自体は変えないようにしたいと。基本は同じにしたいと思いますが、もし財源等の件で付け加えることがあれば、鬼形さんの方からお願いします。

(産業経済部長)
 今、知事からお話もあったとおりですね、この愛郷ぐんまプロジェクトの大きな特徴は、やはり分かりやすさを追求してるというとこです。
 それがやはり、県民の方のご利用にも繋がってますし、受け入れる施設側の方でも、この仕組みは非常に分かりやすくていいという評価をいただいてますので、第1弾の時のそういう評価を踏まえてですね、第2弾も基本的には大きくいじることなくそのままやろうということで今やっております。
 財源のお話がありましたけども、国との調整の中では、県が独自にやるものについても、観光庁の方で応援してくださるということで、これは国のスキームをそのまま適用するということよりも、県がやってることに対して応援しますよという趣旨で、財源を手当していただけるということなので、細かい調整はいろいろありますけれども、そういうことで、一応財源の目処はついて行っております。
 それと、国のお金も使いながらということで、財源的にはいろんな考え方もできるんですけども、今知事からお話があったとおり、これやはり事業者の皆さんにもですね、ある意味参加いただいて、いわば一緒になって観光振興を、ちょっと厳しい状況にあるところを、県と観光事業者、施設が一緒になってやっていこうということで、いわば、自ら汗をかいていただくというか、そういうことも、もともとその発想として第1弾の時からありました。
 今後の観光振興を考えた時には、やはり事業者と県が一緒になってやっていくという姿勢が大事だと思ってますので、一つの考え方とすればやはり今のスキームの形を維持してやっていきたいというふうに考えております。

(記者)
 そうすると県が臨時交付金を使って、愛郷キャンペーンをやろうと思っているその県の負担の部分というのは、国からの財政支援があれば減るんだと思うんですけれども、そこの部分を何か他の経済支援に使っていこうとか、そういうお考えはいかがでしょうか。

(知事)
 これはちょっと総務部長の方からフォローしてもらいます。

(総務部長)
 今回の愛郷ぐんまキャンペーンの財源につきましては、臨時交付金、の単独分を充てているわけですけれども、これにつきましては、令和2年度の臨時交付金の不用額をある程度見込んで前倒ししてその部分を計上しているということがありますので、今回の国の支援によりまして、一部振替になるということになります。
 これにつきましては、3年度に、制度融資に対する支援のための基金がありますけども、これを一旦、2月補正である程度、(交付金の)不足が見込まれるということで減額をしておりますので、そういったところ(基金)に戻せる分は戻していきたいということもあります。
 今後、臨時交付金の活用につきましては、コロナの状況によってはさらに感染拡大の防止に充てたりだとか、今後さらに地域経済の活性化に充てる必要があるだとか、そういった判断があるかと思いますので、その辺につきましては今後しっかり検討していくということでございます。

(記者)
 コロナに関して、お尋ねしたいと思うんですけれども、県内の状況も少し下げ止まり感があって、全国でも気の緩みとかが言われていて、あと感染経路でも知人・友人というのが県内でも多いというふうなことなんですけれども、こうした点の対処について、何かお考えがあるかというのと、あと、そのような観点から伊勢崎を、今回、警戒度を引き下げられたんですけれども、それを残すみたいな、そういう判断はなかったんでしょうかという、そのあたりについて、お願いします。

(知事)
 まず伊勢崎の方からお答えするとですね、伊勢崎は昨日今日と、ちょっと多くなってるんですが、その前の2週間はかなり落ち着いてまして、10万人あたりの感染者数は2(人)をずっとかなり下回ってたんですね。今日の11人かなんかを入れても、まだ、たぶん一応(2人)以下になってて、全体としてはすごく落ち着いてるということですね。「これは警戒度を下げてもいいだろう」と、専門家の方々の意見は概ねそういうことでした。
 それから、今、記者さんのおっしゃったことは、とても大事だと思うんですけども、何となく全国的に見ると感染も増えている。変異株が主流になってくるんじゃないかっていうこともあり、さらに群馬県内の感染者も高止まりをしてるんですが、もう前から言っているとおり、ある程度基準をやはり決めながら経済を回していくってことは、どうしても必要だと思うんですね。
 ですからこれは、何となく全国を見ると第4波みたいな中で、群馬県が何で愛郷キャンペーンをやるのかって言われるかもしれませんけども、それだけの県民の皆さんの協力で、そういう経済対策ができる状況になってると、ここをしっかり最大限活用していきたいと思います。
 それから、おっしゃったとおり、いろいろ家庭内感染が増えてるとか心配な点もあるんですが、それは前回の会見でもちょっと申し上げましたけれど、いろいろ我々としてピンポイントの対策をやっておりますので、それをしっかり強めていくと。さらに、さっき会見の冒頭でも申し上げたとおり、少し中小の事業者の皆さんからも出始めているので、ここもですね、改めて産業経済部を中心に回っていくということもやりたいと思いますので、CMATもかなり活躍してますけれども、感染者が出たら、ピンポイントで対応していくということをですね、さらにしっかりと強化して、何とかこの愛郷プロジェクトを続けたいなというふうに思ってます。

(記者)
 ありがとうございます。
 最近病院でもいくつかクラスターが起きてしまっていて、感染症(指定医療機関)のところも起きてしまってるんですけれども、防ぐ難しさというか、何かこう手だてみたいのを講じているところていうのは何かあるんでしょうか。

(知事)
 これ武藤(健康福祉部長)さんの方で、少しお話をしてもらえばと思うんですけれども、確かに群馬県でも最近ちょっと医療機関(での感染)が多くなってきてるので、相当、感染対策を徹底していただいてると思うんですが、さらにちょっとここでクラスターが増えてるっていうことで、今の対応をちょっと武藤さんの方から説明させていただきます。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長でございます。
 これまでもですね、従業員の皆さま方が出勤される時にですね、体調が悪いような方がいらっしゃったら、出勤させないようにとか、あるいは、普段から体調管理について、注意していただくような話をさせていただきました。
 この病気の怖いところは、皆さんご存知のとおり、症状が出る前からですね、2日ぐらい前から、人に感染させる力が出てくるものですから、ここがなかなか難しいとこでございまして、本当にそういった意味でも、マスクをしていただくとか、ソーシャルディスタンスを取るとか、そういった形で、もし相手がかかっていたとしても、自分がかかっていたとしても、人にうつらないような形でですね、注意喚起をさせていただいてきたところです。
 それから、見つかってしまった時にはですね、すみやかにそれ以上拡大させないために、先ほど知事もおっしゃいましたがもうCMATをすみやかに出動さていただいて、本当に制御に万全を尽くすような形で今させていただいております。

(記者)
 ありがとうございます。
 最後、ワクチンのLINEのシステムについて、先ほど公表いただいたところなんですけれども、LINEはいろいろ問題が指摘されていて、これについては、特に問題がないというふうな認識でよろしいでしょうか。

(知事)
 田子(知事戦略部長)さん、先週も答えてるけど(お願いします)。

(知事戦略部長)
 知事戦略部長です。
 先週の記者会見でもお答えしましたけれども、また今日お配りした資料の個人情報の取り扱いのところにもですね、書かせてもらっておりますけれども、まずはですね、前提ですけれど、予約システムについて構築をしたということで、予約システムをもう始めたということではありませんので、まずはですね、しっかりワクチンのこの予約システムを構築するということで準備を進めていて、まず、構築できたということでございます。
 そういう中でLINEの今回の問題が起きたわけですけれども、この予約システムにつきましては、LINEの機能を基盤として委託業者が開発したもので、基本的に個人情報は委託業者の国内サーバーに安全に管理されるということでございます。
 また、本システムで利用するLINE公式のアカウントでですね、トーク内容につきましても、LINE社のですね、国内サーバーのみで安全に管理していて、海外からのアクセスは一切しないということですので、そういった中でですね、今回構築したということですので、また大きな動きがあればですね、4月の中旬ごろから市町村によっては、予約システムを始めるところがありますけれども、また大きな問題があれば、状況に応じて、考えていくということになります。
 以上でございます。

(記者)
 女性の登用についてお尋ねします。
 女性の幹部が全国トップになったというお話がありましたが、その一方で、家庭内での仕事といいますか、そういうのを女性が担っているっていう実態はまだあるのかなというふうに思います。
 今後、女性の方に責任のある仕事をしながら、家庭での家事ですとか、そういったところとバランスを取りながらやっていくっていうことで、県庁内での働き方について、どういうところを重点的に推進していこうと考えてらっしゃるかお考えをお聞かせください。

(知事)
 大変大事なご指摘だと思います。
 県庁でもですね、とにかく新型コロナとか災害で、みんな本当に忙しく、毎日を過ごしているんですけれど、その中でもやっぱりちゃんと働き方改革をやっていかなきゃいけない、ワークライフバランスも必要だし、いわゆる休暇の取り方みたいなものも、もうちょっとですね、今、記者さんがおっしゃったような観点で、男性がイクメンできるようなやり方もやってかなきゃいけないと思ってますので、そこは今一生懸命やってるんですけれども、うちょっと具体的なことについて、友松(総務部長)さんの方から少し解説してください。

(総務部長)
 総務部長ですけれど、ご指摘は、現状、ごもっともなところがあると思いますけれども、そこのところについては、私たちも問題意識を持っておりまして、検討を進めていきたいと思います。
 知事がおっしゃっていただいたように、まず働き方改革をしっかり進めたいということであります。
 勤務時間の弾力化については、朝必ず8時半に出てきてもらって17時15分までということではなくて、時間をずらせるようにしたりという取り組みもしております。また、育休につきましても女性だけということではなくて、男性もしっかり取るようにということであります。
 本質的にはワークライフバランスです。女性だけで育児をするだとか、介護するだとか、そういう認識自体を、私たちは変えていかなければいけないのかなと思っております。そういった取り組み、いろいろあると思うんですけれども、しっかり取り組んでいきたいと考えています。

(記者)
 もう一つ、話がちょっと変わってしまうんですけれども、聖火リレーに関してなんですが、知事はネットでの中継の観覧を呼びかけてらっしゃったと思うんですけれども、沿道で、場所によっては、ちょっと観客の数が多いのかなって感じるようなところもありました。
 その点ですね。知事は感染対策も含めてどういったように評価されてるのか、ちょっと感想をお聞かせください。

(知事)
 感染対策はしっかりやっていただいたと思うんですが、記者さんがおっしゃったとおり、最後のセレブレーションの時もですね、その前の日のちょっと出発式のときも、結構人が多くなっちゃって、ややちょっと心配な面もあったんですけれども、皆さん、ほとんど全員マスクをして、なおかつ大声でたぶん声援するような方もいなかったので、そこはかなり、お気をつけて対応していただいたというふうに思います。
 場所によっては他の県もすごく人が出たって話なんですけど、群馬県でも、おそらく沿道に出たところもあると思うのですが、そこはかなり皆さん気をつけていただいたんじゃないかというふうに思っています。
 だいたいそんな流れなんで、ちょっと本当に心配なとこもあるんですけど、何とか対応できたのかなというふうに思います。
 ただ、これからもいろんなイベント等々があるので、さらに特に家で見ていただきたいときは、もうちょっと積極的に呼びかけるとか、今回のこともちょっと踏まえてですね、全体としては何とか対応できてると思いますが、より気をつけていきたいと思います。

(記者)
 変異ウイルスの検査についてなんですけど、今、群馬県では検査の割合がどの程度であるのかということと、今後、増やしていく方針があるのか教えてください。

(知事)
 武藤(健康福祉部長)さんお願いします。

(健康福祉部長)
 健康福祉部長でございます。
 本県でも、変異ウイルスの変異株のリサーチャーをやっておりまして、今ご案内のとおり、国からはですね、陽性者の40%程度を目標にして欲しいというような話を受けているんですが、現状ですと、だいたい2割弱ぐらいの形になります。具体的には、これまで、県の衛生環境研究所や民間も含めてですね128件ぐらい検査をやっておりまして、本県で見つかっているのは他県で見つかったのも含めて、3名の方になります。

(記者)
 今後、検査の体制を強化していく方針が。

(健康福祉部長)
 まだまだ、もう少し増やしていかないと、当然4割になってきませんので、今は衛生環境研究所に運び込まれた検体と、あと一部、県内の病院でもPCR検査やっておりますので、そういったものとか、あとは民間の検体を取ってですね、いわゆる民間の会社で検査してるようなものもありますので、そういった検体をですね、協力いただいて、なるべく集めるような形にして、4割という線はなるべく早く実現させていきたいなと思っております。
 ただですね、難しいのは、冒頭に家庭内感染が増えてるというお話をさせていただきました。例えば、一家5人で出たときに5人の検体とってもあまり意味がないので、そういった時には、1人だけとか、そのような形にしてるので、数え方としては、ちょっといろいろあるかもしれませんけれど、一応40%を目指してやってきたいと思ってます。

(記者)
 いつごろまでにとか。

(健康福祉部長)
 そうですね、なかなか民間の方とか、協力をどう得られるかということもあるもんですから、あとはですね、抗原検査なんかでやってる場合もありまして、検体をそのまま確保するのはなかなか難しいようなケースもあるものですから、ちょっとその辺はまた、最近やっと皆さんからの協力を得られてやり始めたところなものですから、大変恐縮ですが、今いつまでにっていうことは申し上げられないような状況です。
 なるべく早くやっていきたいと思ってます。

(記者)
 変異株の拡大を懸念されているということですが、今後、検査体制をどのようにしていくつもりですか。

(知事)
 今、武藤(健康福祉部長)さんが言ったとおりなんで、我々として4割を目指して、いろんな努力をしてるんですが、この問題はとても大事なので、また、いろいろ関係部局会議でも取り上げたいと思いますし、できれば、今のところ現時点ではなかなか難しいんですけれども、このぐらいまでにここまで行くっていう何とか目標を立てられるように頑張りたいと思います。
 よろしいですか。

知事メッセージ

 それでは最後に県民の皆さんに知事の方からですね、お願いをさせていただきたいと思います。
 今日ご報告をさせていただいたとおり、群馬県内の新型コロナ感染状況はですね、総じて落ち着いた状況だというふうに私たちは判断しています。
 他方で、全国的に見るとですね、やはり東京もどうも、また再拡大が始まっている。大阪の方はかなり増えて、蔓えん防止措置みたいなものも適用される、これももうちょっと広がるかもしれないという状況で、県によってはですね、独自の非常事態宣言をかけているところもあると、こういう流れの中で、何で群馬県がですね、この愛郷ぐんまプロジェクト第2弾を既に発進させているのか、それは、県民の皆さんの努力とご協力のおかげで、我々が定めた目標値、「1日新規感染者数を20人未満」に抑えるということと、やはり病床稼働率ですね、とても大事なこれを2割台に抑えるってことがしっかりできてるからなんです。
 やはりある程度目安を決めて、その中で新型コロナウイルスを抑えながら、経済を回していくっていうことを、我々はやらなければいけない。これ、とても大事な話なんで、ある意味で言うと今の流れからいくとですね、群馬県みたいに、この独自の観光キャンペーンをこれだけの規模でやってるところはありません。
 でも我々がまず、先陣を切ってですね、ベクトルを拡大防止をやりながらですが、地域経済再生にしっかりと変えていくってことがとっても大事だというふうに思っています。
 県民の皆さん、先週も申し上げましたが、皆さんに理解をしていただきたいのは、例えば、この後、感染が急拡大するようなことがあればですね、場合によっては、例えば途中で一時中断するとかいうこともあり得るというふうに思ってますが、ぜひここは皆さんのご協力をいただいてですね、このキャンペーン、最後までやり遂げたいというふうに思っています。
 今日も記者の皆さんからご質問出てましたが、国のGo Toトラベルキャンペーンとですね、群馬県の愛郷プロジェクトがたまたま、ほとんど同じ時期に同じ目的で行われるということになりました。
 これも群馬県にとっては非常に実はいいことだというふうに思っていますので、国のこのキャンペーンも最大限に活用し、こういうところでもうまく連携しながらやっていきたいというふうに思います。
 今度の第2弾のキャンペーンは、観光地、観光業、宿泊業者の方々を応援するっていうだけじゃなくてですね、さらに、そこに都道府県独自の経済対策、例えばクーポン券を出すとか、こういうものと組み合わせてますので、経済波及効果っていうのは、もっと大きくなります。
 ぜひ、皆さまにはこの愛郷プロジェクトを活用していただきたいと思います。そのことは、地域の経済を支えることにもなると、こういうことを最後にまた重ねてお願い申し上げ、もう一度申し上げますが、こういう状況だからこそ、一層の感染防止対策にご協力をいただくことをお願い申し上げまして、今日の記者会見終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。