ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 第2回定例記者会見要旨(4月8日)

本文

第2回定例記者会見要旨(4月8日)

更新日:2021年4月8日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年4月8日(木曜日)午後3時05分~3時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年4月8日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:418KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.豚熱(CSF)の対応状況について
3.新型コロナウイルスに関する直近の感染状況について
4.新型コロナウイルスに係る寄付の申込状況について

1.はじめに

 それでは定例の記者会見を始めさせていただきたいと思います。
 スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目になっています。
 豚熱、新型コロナの直近の感染状況、新型コロナに係る寄附の申し込み状況等について、ご報告したいと思います。

2.豚熱(CSF)の対応状況について

 まずですね、前橋市内の養豚農家で患畜が確認された豚熱の対応状況からご説明したいと思います。
 豚熱の対応状況、防疫措置の進捗状況についてです。
 スライドをご覧ください。
 防疫措置については、4月2日から開始しておりますが、殺処分については、最初は10日程度かかるというふうに見込んでおりました。予定より早くですね、この殺処分が本日、午前11時に終了いたしました。
 殺処分した頭数は10,207頭ということになります。
 ご協力をいただいた関係者の皆さまに、改めて知事として心から感謝を申し上げたいと思います。
 今後、埋却、農場の清掃・消毒作業を行いますので、すべての防疫作業が完了するのは、さらに1週間程度かかる見込みになっています。
 次のスライドをご覧ください。
 防疫措置の連携に関するスライドです。
 何度も申し上げてるとおり、総力戦で当たらせていただきました。
 今回の事案は、臨時記者会見で申し上げたとおり国内最大規模ということで、これまでも総力戦で臨んでまいりましたし、これからも、しっかり総力戦で終わらせていきたいというふうに思っています。
 さらに、まん延防止の観点からも、できるだけ短期間で防疫作業を行う必要があるということで、関係機関の協力をいただきながら、最後まで頑張りたいと思いますが、24時間体制で作業を進めています。
 防疫作業にあたっては、県職員はもちろんですが、国、自衛隊、前橋市、および、近隣の5市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、渋川市、みどり市、それからJAグループ、建設業協会、トラック協会、バス事業協同組合、民間防疫業者の皆さんにご協力をいただいています。
 加えて、私から他県の知事にもお願いし、近県の6県、茨城県、栃木県、千葉県、長野県、静岡県、愛知県からも獣医師の方の派遣をいただいています。
 これまでの作業従事者数の累計は、4月8日の午前11時現在で、2,837人ということになりました。
 こうした幅広い方々のご協力は、これも大変心強いものでした。知事として、改めて、すべての皆さまに、心から感謝を申し上げたいと思います。
 一方で、農場や埋却地の近隣にお住まいの皆さまには、いろいろご迷惑、ご心配をおかけいたしますが、ご理解いただきますようにお願い申し上げたいと思います。
 県として、埋却後の水質等の周辺環境については、関係機関と協力して、適切に管理してまいりたいと思っています。
 次のスライドをご覧ください。
 今後の対応をまとめました。
 豚熱対策については、全国に先駆けて、月2回以上のワクチン接種体制を整えるなど、群馬県の主力産業である養豚業を守るため、知事就任以来一貫して、最重要課題として取り組んでまいりました。
 にもかかわらず、今回2例目となる豚熱が発生しました。これは前回の会見で申し上げましたが、まさに痛恨の極みだと思っています。
 現在、国と県の獣医師で構成する疫学調査チームによって、当該農場の飼養衛生管理の状況とか、感染経路の調査が行われています。
 この調査結果も踏まえて、野生イノシシ対策の強化など、具体的な対策をしっかり進めてまいりたいと考えています。
 また、本県にとって言うまでもなく、養豚業は農業産出額全体の2割を占める大変重要な産業です。
 今後も、風評被害を防止し、本県の養豚業を守るため、県産豚肉の安全性についても、県民の皆さんに対して、知事としてしっかり正確な情報発信を積極的に行っていきたいと考えています。
 養豚農家の皆さまにおかれましては、ワクチン接種をしていたにもかかわらず豚熱が発生しました。このことで、大きな不安を抱えていらっしゃることと思います。
 これまでの養豚農家の皆さんの努力を考えると、今回、豚熱を防げなかったということは、知事として大変申し訳なく思っています。
 養豚農家の方々には、改めて飼養衛生管理基準の遵守の徹底をお願いしていきたいと思います。
 また、飼養豚の健康状態というものをですね、よく観察していただくことも大事だと思っています。仮に具合の悪い豚がいるような場合には、速やかに県に通報していただきますようにお願いいたします。
 この記者会見の後で、群馬県の養豚協会の方々のご意見も伺うことになっています。
 私としても、県内3例目は絶対出さないと、こういう強い決意のもとで、養豚農家の方々に寄り添い、ともに力を合わせて、この難局を乗り切りたいと考えています。
 養豚農家の皆さんもそうですが、県民の皆さん、関係者の皆さんのご協力を、重ねてお願いしたいと思います。
 なお、今般の防疫措置に関する費用についてですが、総額で2億5千万円ということになります。現在、緊急対応として、既に防疫措置に着手しておりますので、これはすべて予備費での対応とさせていただきました。
 防疫措置の早期完了を目指して、引き続き、全力で対応してまいります。
 最後に、県民の皆さまに改めて申し上げたいと思います。
 豚熱は、豚やイノシシの病気です。人に感染することはありません。
 また、感染した豚肉が市場に出回ることもありません。万が一、豚熱に感染した豚の肉や内臓を食べても、人体への影響はありません。
 そのことはですね、ぜひご理解いただきたいと思っています。

3.新型コロナウイルスに関する直近の感染状況

 続いて、新型コロナに関する、直近の感染状況についてご説明したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 毎週、ご説明してますが新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者数35名を含め、160人ということになりました。先週が123人、先週が141人と徐々に感染者数が増加しています。
 他県の状況を見ても、群馬県と県境を接する埼玉県、長野県、新潟県、栃木県などで、感染者数が増加傾向にあることは、皆さんご存知だと思います。引き続き、十分な注意が必要だと考えています。
 また、県内の変異株の状況についてですが、関西でも多数確認されている、主にイギリス型の「N501Y変異株」が、この1週間で新たに、県内でも4件発見されて、累計で7件ということになっています。
 この変異株は、感染力が従来よりも強いと言われてるものです。
 さらに、県衛生環境研究所のゲノム解析によって、「E484K変異株」も、前述したN501Y変異株よりも多く検出されております。
 こちらは、由来は不明ですが、東京等の関東で多く確認されてるということで、免疫とかワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されています。
 どちらの変異株による感染も、これから県内で増加していく可能性が高いと考えています。特に感染力が増している変異株は、これは第4波のきっかけにもなりかねないので、今後も衛生環境研究所を中心に十分な検査を実施してまいります。
 なお、変異株であっても、マスク、手洗い、3密の回避といった、基本的な感染予防が有効であることは変わりません。県民の皆さまには、こうした点について、より一層のご協力をお願いしたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。
 感染状況についての客観的な数値をまとめたものです。
 赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
 こちらは昨日までの1週間における各項目の最新の数字です。
 (1)の1日当たりの新規感染者数は21.3人ということで、先週の19.7人から増加しました。我々が基準とする目標は20人未満ですから、これを若干上回っております。
 (2)の経路不明の感染者については、38.3%ということで、これも先週の28.3%から増加しています。
 (3)の検査の陽性率は、3.5%で、先週と同じということです。
 続いて、新規感染者数の状況について、ご報告します。
 新規感染症の状況を年代別にまとめたものです。
 先月から、若年層の割合が高くなってきていますが、今週はさらにその傾向が強くなり、20代から30代で約半数を占めるという形になっています。
 この会見でも、何度かお伝えしていますが、若い方でも後遺症に苦しむ方は一定数いらっしゃいます。くれぐれも、引き続きの感染対策を徹底いただくようにお願いしたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。
 新規感染者の状況を推定感染経路別にまとめたスライドです。
 これを見てわかっていただけるように、家庭内感染の割合が徐々に下がってきています。
 その原因としては、2月中旬には半数近くが家庭内感染だった時期もありましたが、暖かくなり、換気がしやすくなったとか、家にいる時間が減ったことなどが原因として考えられます。
 次のスライドをご覧ください。
 これも非常に重要な数字ですが、医療提供体制についてのスライドです。
 赤枠で囲んだ部分をご覧いただきたいと思います。
 上の2段にあるとおり、現在、人工呼吸器を使用してる方が4名、エクモ、人工肺装置を使用してる方はおりません。
 また、この1週間で新たに2名のかけがえのない命が失われることとなりました。謹んで哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々には心よりお悔やみを申し上げたいと思います。
 スライド中段をご覧ください。
 病床の稼働率は22.7%ということで、先週とほぼ変わっていないということです。スライドの一番下、宿泊療養者数は85名ということです。
 続いて、次のスライドは、いつもご報告しておりますが、保健所別の感染状況をまとめたものです。
 スライドは、直近1週間の人口10万人当たりの保健所ごとの新規感染者数を示しています。
 警戒度3としている太田市と大泉町については、徐々に数値が下がっていることがわかっていただけると思います。
 他方で、伊勢崎保健所管内の数値が上がってきています。
 今すぐに警戒度を引き上げるような状況にありませんが、引き続き注視が必要だと考えています。
 以上が直近の感染状況等についてのご報告になります。
 1日当たりの新規感染者数は、基準の20人を若干超えていると、知事として掲げた目標の20人未満をちょっと超えておりますが、病床稼働率は2割台前半をずっと維持しております。
 そういうことを考えると、現時点では、まだ地域経済を回していけるレベルにあると、そういうレベルを何とか保っているというふうに私たちは考えています。
 しかしながら、全国の感染者数がここに来て、日に日に増加傾向にあります。本県においても、一旦気を緩めると、再び感染が大きく拡大してしまう可能性は高いというふうに考えています。
 県民の皆さまには、引き続き気を緩めることなく、感染防止対策の徹底を、何度も繰り返しで申し訳ありませんが、お願いしたいと思っています。
 新型コロナ対応については、いつも申し上げておりますが、これからもまだまだ厳しい持久戦が続くことになります。
 知事を中心に、県庁一丸となって、県民の皆さんの命と健康、そして暮らしを守るために、今後も全力を尽くしてまいりたいと考えています。

4.新型コロナウイルス感染症対策に係る寄附の申込状況

 最後に、新型コロナに関連して、寄附の申込状況をご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 新型コロナウイルス感染症対策に係る寄附に関しては、昨年の5月15日の受け付け開始から、これまで多くの県民や企業の皆さまにお申し込みをいただきました。
 昨年度の寄附の申込実績は、個人が255件で、約700万円、企業が73件ということで、約6,700万円、合計328件ということになりますが、約7,400万円となっています。
 皆さまからいただいた寄附金は、昨年度実施した、新型コロナウイルス感染症の陽性患者を受け入れた医療機関とか、医療従事者等への補助制度である「ありがとう!!ぐんまメディカルスタッフ応援金」、こうした事業費に全額充当させていただきたいと考えています。
 この場をお借りして、お申し込みいただいた皆さまに心から御礼を申し上げたいと思います。
 また、申し込みの際には、県内の医療従事者に対する感謝と励ましのメッセージを数多くいただきました。こうしたメッセージはですね、県のホームページに掲載しています。医療従事者の皆さまには、ぜひご覧をいただき、今後の励みにしていただきたいなと感じています。
 なお、寄附については今年度も募集をさせていただきます。新型コロナウイルス感染症対策の推進のため、引き続き県民の皆さまのご協力、県内外関係者の皆さまのご協力をお願いしたいと思います。
 私からのご報告は以上です。
 何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

(記者)
 まず、豚熱なんですけれども、いろんな方のご協力だとか、ご苦労があって、殺処分が早く終わったということなんですけども、やはり場所がですね、他の養豚場の数が多いということで、そういう意味で、さらに広がるのを防止するためにも急がれたという面があったのでしょうか。

(知事)
 それはもう、感染拡大を防止するためには、当然早くやった方がいいということはあるんですけども、やはり頭数がすごく多いということと、途中までは、会見でもご報告したとおり、子豚が中心だったんで早く進んだんですね。残り千頭ぐらいは、母豚というか大きな豚だったので、ここはもうちょっと作業が鈍るだろうと思っていたんですが、これはもう、自衛隊の皆さんの活躍もありましたし、先ほど申し上げた関係者の皆さんの協力もあったし、何より、動員で行ってもらった県職員の方々も本当に頑張っていただいてですね、予想を超えるペースで進んだと。結果として、少しでも早く終わったっていうのは非常によかったなというふうに思っています。
 今記者さんがおっしゃったように、我々が一番考えなければいけないのは、とにかく群馬県の中でも養豚の中心地域なので、やはり外に広がるということは食い止めなきゃいけないと。
 そこは、農水省の様々な専門家の方々の判断で、状況を見る限りこの範囲まででいいだろうということだったんで、ここをしっかりとまず、それでも1件あたりとして過去最大規模ですけども、防疫措置、特に殺処分をやらせていただきました。
 あと1週間ぐらいかかると思いますけども、消毒を含めた措置もきちっと最後までやるということが大事だというふうに思っています。

(記者)
 原因究明も進められるとおっしゃってましたけども、それはある程度進んでおられるのかどうか。もう1点、風評被害などの影響が出ているのかどうかについても伺いたいと思います。

(知事)
 それは、角田農政部長からもちょっとフォローしてもらいますけども、1点目なんだっけ。

(記者)
 原因究明について。

(知事)
 これは、農水省の専門家チームが入っておりますので、今いろいろと分析をしてるところなんで、それについては、もうちょっと具体的に担当部の方から説明してもらいたいと思います。
 風評被害については、おそらく今のところあまり報告は入ってないんですけども、これも担当部の方から少し正確に報告してもらいます。

(農政部長)
 まず、1点目の調査の件でございます。疫学調査チームが現地の調査に4月3日に入りまして、現地の確認と事業主、従業員からの聞き取り等を行っていまして、その結果、まず速報としては、今週中には公表になるであろうということで聞いております。いつということはまだ確認はできておりません。
 それから2点目の風評被害は、こちらで確認した限りではですね、食肉市場の状況を確認をいたしましたところ、群馬の状況も東京の状況もほぼ変わっていないということで、現時点ではないのかなというふうに考えております。
 それから、食肉卸売業者、販売業者双方からも確認をしておりますけれども、価格等の変動はないということで確認をしております。

(知事)
 鬼形さん(産業経済部長)の方から補足ありますか。鬼形産業経済部長からも補足をしてもらいます。

(産業経済部長)
 風評に関する調査ですけれども、食品工業協会はじめ、業界団体、それから個別の事業者から聞き取りを行っております。対象となるのが豚肉の加工事業者、それから、それらを扱っている観光事業者から、主なところから聞き取りを行っております。
 総じて言うとですね、特に今回の風評被害の影響はまだ出ていないというところがほとんどであります。ただ、取引をされているところにつきましては、もしかしたらこれから出てくるかもしれないというようなお話を一部うかがっております。
 全体で豚肉の加工事業者が、約33社県内にございますけれども、今のところ大きな影響は出ていないということが今の状況でございます。

(記者)
 続いて新型コロナの関連でお伺いいたします。まず1点目が、ワクチンの接種なんですけども、早いところでは12日から始まる予定だということで聞いておりますが、県内の各市町村の状況というのはいかがでしょうか。

(知事)
 それはできるだけ正確に、今の時点で分かっていることを武藤健康福祉部長の方から報告します。

(健康福祉部長)
 ご案内のとおり、ワクチンの関係なんですが、非常に配布される量が少ないというのがあります。
 まず、4月の第2週、今週ですね、今日2箱、予定通りですね、1箱約千人分なので、2箱分配布されたというふうに聞いております。これらは、皆さまにもすでにご案内させていただいておりますが、前橋市と高崎市の方に配布をさせていただきました。
 来週ですね、それぞれ前橋市、高崎市の方では接種が始まるというふうに聞いているところであります。
 その次、来週に10箱、またその次の週に10箱ということで、それぞれ1万人弱分ずつが到着するんですが、それが具体的にいつ到着するかというところまでは、まだちょっと(情報が)届いてない状況でして、基本的にそれぞれの市町村でですね、ある程度まとまってやるのか、あるいは適宜進めていくのかという違いがあるようでございますけれども、それなりに進んでいくものというふうに考えております。

(記者)
 続きまして、先ほど知事の方からもお話がありました変異株の関係なんですけども、地域によって差があるみたいで、宮城とかではやってる株もあれば、関西の方でかなり増加してる株もある。そうしますと、やはり地域間の移動というのは大きな感染拡大の要因にもなり得るかと思うんですが、例えば、関西からの変異株の流入防止策のようなものを何かお考えありますでしょうか。

(知事)
 今のところ、都道府県を跨ぐ移動(制限)については、群馬県が決めた基準では感染拡大が広がっているところを対象にしてまして、変異株の数という形ではそれを判断してないんですけども、基本的には(感染が)どのぐらい広がってるかという判断にしたいと思いますが、ただ今の記者さんがおっしゃった変異株の推移は大事なので、よく武藤さんとも相談しながら、これはもう7件出てるわけなんで、よくフォローしていきたいと思いますし、これがまた増えてくるようだったら、それについていろんな対応も考えなければいけないなと思っています。

(記者)
 愛郷キャンペーンなんですけれども、今のところとまとめられてるような数字があれば教えていただきたいというのと、何か事業者の方から、歓迎の声なり、何か問題点があるというような声なり、上がってるようであれば教えてください。

(知事)
 今の現状は、鬼形産経部長の方から報告してもらおうと思いますが、愛郷キャンペーン(愛郷ぐんまプロジェクト)は26日からスタートして、今まで実施してまいりました。全国を見るとですね、第4波というか、大阪あたりを中心に、宮城でも、それから山形でも、それから、群馬県の先ほど申し上げた隣接県でも増えているんですけども、群馬県に関して言うと、今日ちょっと多かったんですけども、全体の流れからするとまだ経済を回せると思っているので、できる限り、県民の皆さんのご協力も得てですね、地域経済を回すこういう事業も、おそらく47都道府県で、ここまで本格的に地域経済振興に舵を切ったところはないので、全体を見ながらですね、これをぜひ進めたいなというふうに思っております。現時点では十二分に続けられるという判断です。
 それを受けて、今の現状について鬼形部長の方からお願いします。

(産業経済部長)
 3月26日から愛郷ぐんまキャンペーン(愛郷ぐんまプロジェクト)の第2弾が始まっておりますけれども、1回目の各施設からの申請ですね、どれだけお客様が来たかについては現在ちょうど取りまとめ中でございます。従いまして、もう少し待っていただきたいと思いますけれども、主な温泉地からの情報によりますと、ゴールデンウィークも含めて、週末は徐々にもう埋まってきているという状況であります。平日については、まだまだ動きがそこまでは出てないというようなところが、総じて四大温泉地の状況でございます。
 前回の第1弾が、6月、7月中心に行いましたけども、この時に比べると、立ち上がりとするとですね、前回よりは若干、少し遅いというような状況であります。
 理由といたしまして、やはり4月の上旬というのは、入学式ですとかいろんなイベントがある中でですね、もともと人が動きにくい時期であります。ゴールデンウィークの直前になるとですね、また動いてくるということでもありますので、そういう季節的な要因もあって、今のところはちょっと立ち上がりの方は、前回よりは少し下回ってるということであります。
 ただ、この事業に期待する施設の皆さんは非常に多くてですね、今後ゴールデンウィークを控えて、これがまた追い風になってくるということで大変期待しているという声を聞いております。

(記者)
 最後に、昨日ですね、前橋市の方で工事の予定価格を業者に漏らしたということで、職員の方が逮捕されるような事件がありました。
 それで最近ですね、高崎、沼田、前橋と同じような、構図の事件ってのも続いて起こっている状況があると思うんですけども、それについて、まず知事のご感想をお伺いしたいというのと、あと県の方で、何らかの防止策などをとっておられるようなことありましたら、内容について教えてください。

(知事)
 ありがとうございます。
 まずですね、一言で印象を言うと、いくらなんでも多すぎると思いますね。群馬県で続けて公共事業を巡る官製談合で逮捕者が出ていると、これは非常にゆゆしき事態だというふうに思っています。
 しかも、今までこういう事件が起こった市の首長さんは、みんなとてもしっかりした方々なんでね。それもちょっと私にとって驚きなんですが。山本市長からは昨日の朝、電話をいただきました。
 とにかく、大変、市民の皆さんに申し訳ないと思ってると。しっかりこれを契機に、襟を正して綱紀粛正を図っていきたいというようなお話だったんですけども、なんて言うんでしょうかね、まだ、やはり行政に残っている、かなり旧来型の利権構造みたいな、癒着構造みたいなものが、やはりあるんだろうなという気がしますね、これだけ続くと。
 群馬県について言うとですね、私1年8カ月(知事を)やってますが、群馬県職員の皆さん本当に真面目なので、こういうことはないと信じてます。100%そこは信頼してるんですが、ただ、今までのいろんなケースを見ていくとですね、いろんな理由で巻き込まれるっていう場合もあるわけですよね。
 ですから、そこは十分注意していきたいと思いますし、ご存知のとおり、群馬県では相当コンプライアンスについて、他の県にない独自のしっかりとした体制を整えて啓蒙を図っております。
 ただ、チラッとブログにも書いたんですが、こういうことが続いたのでね、これからいろいろと両副知事、総務部長とか、皆さんに相談しようと思うんですけれども、何らかの形で、群馬県の職員がこういうことに巻き込まれないような仕組みづくりとか、こういうものはですね、ちょっと真剣に検討しなきゃいけないなと感じています。

(記者)
 豚熱の関係でお尋ねしたいんですけれども、殺処分が、今日終了したということで、非常に頭数が多い割には、前回の高崎のときに比べると、円滑に、スムーズな印象を受けたんですけれども、何か前回との状況の違いとか、こんな前回の教訓が活きたとか、そういうことは何かあるんでしょうか。

(知事)
 また、ちょっと細かいことは、角田(農政)部長からしてもらえばと思うんですけれども、前回の経験が生きたっていうことは、全てじゃないでしょうか。
 やっぱり、最初に豚熱が発生した時に、いろんな問題で苦労したと。前回の経験があって、今回随分早くできたんじゃないかと思います。
 ただ全体としてはですね、県の方は、角田(農政)部長と砂長畜産課長の方も、ずっと詰めてもらったし、あるいは、秘書課長も行ったりしてですね、相当、県職員をしっかりと取りまとめしてくれたということもあるんですけれども、やっぱり危険な作業なのでね、細かいこと言えば、例えば足を痛めただとか、指をひねっちゃったとか、こういうことは、たぶんいっぱいあったと思うんですね。
 ただ、全体として言うと、順調に進んだというふうに思ってます。
 何で早くなったのか。前回の経験がものすごい生きたっていうことと、やはりですね、今回見てみると外部の人たちのサポートも、すごくスムーズだったと思いますよね。
 かなり早い段階で、他の都道府県、特にこの豚熱を経験してるような、他県から獣医師の方を派遣していただいたりとかもありましたし、自衛隊も相当早く来てくれたし、県の職員の動員も前回よりもおそらくスムーズにできたっていうところもありますので、そういうことかなと思います。
 角田(農政部長)さん、加えることがあればどうぞ。

(農政部長)
 農政部長でございます。
 知事の説明のとおり、前回の経験というのは相当大きかったと思っております。
 それから関係機関も含めた総力戦だったというところも大きかったです。
 前回の経験を検証いたしまして、役割分担の明確化ですとか、そういった体制の整備ができていたということ、それから、関係機関等に早めに情報共有しまして、準備体制が整っていた、連携もうまくいったということ、それから、自衛隊の皆さんも早期に活動を開始してくれたということ。また、現場の状況、条件が、やはり前回と少し違っておりまして、当該農場は比較的近代的な施設でございましたので効率的に作業が進んだといった面もございました。

(記者)
 コロナのワクチンの関係で、先ほども質問が出ていたんですけれども、来週から前橋、高崎で接種が開始予定ということで、県として認識しておられるような課題とかって何かありますでしょうか。

(知事)
 武藤(健康福祉部長)さんの方から、また具体的なお話があると思うんですけれども、何度も会見で申し上げてるとおり、県の役割は基本的には調整、コーディネーターだと思うんですよね。実際にやるのは、国と市町村なんで。
 その間に立って、いかに市町村がですね、仕事をやりやすくできるか、情報とかいろんなことも含めて、お手伝いするということは、まずとても大事なのかなと思います。だから、市町村との連携というのは、ものすごく大きな課題だと思います。
 もうちょっと具体的にお願いします。

(健康福祉部長)
 市町村さんの方から県の方にいろいろ寄せられてるご意見なり内容というのは、やはり一体いつワクチンが、どのくらい入ってくるのかというようなスケジュール感みたいなものが、やっぱり多くてですね、なかなその辺がはっきりしないところが、難しいところかなと思っています。
 特に、集団接種をされようとするときにはですね、場所を借りる、具体的にいつ(会場を)押さえればいいのかというような問題もございますし、あと、接種のための人を準備することもありますので、そういったところで、具体的な情報について要望がございます。
 これは県の方とすると、(国の情報が)わかり次第、速やかに流させていただいております。
 あと先ほど集団接種の話をさせていただきました。市町村によりましては、なかなか医療従事者の手配に、やはり苦労されているというところがございますので、そういった具体的なスケジュールがわかって、また県に相談していただければ、県の方としても、いろいろ調査の協力をさせていただいて、本当に1人でも早くワクチン接種が進むようにですね、我々としては、市町村に協力していきたいと、このように考えております。

(知事)
 他にありますか。よろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは、最後に県民の皆さまに知事からのメッセージをお伝えしたいというふうに思います。
 豚熱について、まず養豚関係者の方々も見ておられるかもしれませんが、今日、養豚協会の役員の皆さんと、これから知事との意見交換をさせていただきたいと思います。
 この問題はですね、やはり養豚協会さん、農家の方々とも、やっぱり力を合わせていかないと乗り越えていけないというふうに思います。
 そういう意味で、先ほど養豚農家の方々にも寄り添いながらということを言わせていただきました。
 豚熱はですね、なかなか大変だと思っています。今回、我々として、まだ農水省の専門チームの報告書が出ていないので、それを踏まえてからでないと言えないこともあるのですが、県としても、かなり前広に努力してきたつもりなんですが、こういう中で、やっぱり2度目の豚熱の発生を防げなかったということを考えると、今後、3度目を防ぐためにですね、何をしなければいけないか、ここがもう、最大のポイントだというふうに思ってまして、地元紙だったか、他の新聞だったか、どこかに分析が書いてありましたが、基本的にリスクを完全にゼロにすることはできませんから、やはり飼養衛生管理基準をしっかりと守るように徹底をする。それから、ワクチンもきちっと打つということと、さらにですね、野生イノシシ対策をやると、こういう一つ一つのことを、できるだけやってくしかないというふうに思っています。
 群馬県にとって、養豚産業はとても大事な産業で、県民の皆さまの、もちろん経済、生活にも関わってくることなんですが、群馬県としてはですね、もう1回言いますが、養豚産業はとても大事だと思っていますので、この産業を守るためには、できる限りの対策をですね、しっかりと打っていくということは、県民の皆さんに改めて申し上げておきたいと思います。
 それから新型コロナですが、全体としては落ち着いてるんですけれども、やはりですね、ここのところ、ちょっと高止まりをしていて、今日、久々に30人を超えてしまったというところがあるんですけれども、一喜一憂せず全体の傾向を見ていきたいというふうに思っています。
 今のところ、今日ご説明したとおり、コロナ向け病床の稼働率はですね、2割前半で推移してます。
 やはり我々も、かなり頑張って一生懸命病床の数を積み上げてきたということもありますので、そういうことを踏まえて冷静に対応していきたいと思います。
 ただ、また今週もちょっとよく見ていかないとというところがあってですね、ちょっと10人台に戻ったのに、またこう増えてるので、ここら辺はよく傾向を見極めていきたいと思います。
 その上で感染防止対策をしっかり皆さんにやっていただいて、さっき鬼形(産業経済)部長の方から説明がありましたが、この観光キャンペーンは、しっかりやっていきたいと。
 これは県の方で、宿泊補助が出るだけじゃなくて、同時に市町村の方でもクーポン券と合わせたりして、かなり幅広い方々に経済効果が及ぶような形になっていますので、ぜひ皆さん、この愛郷キャンペーン(愛郷ぐんまプロジェクト)、ご利用いただいて、県内の観光地にお出かけをいただきたいと思います。そのことが県の経済を応援する、宿泊業界のみならず、いろんな形で、地域の皆さんを応援することに繋がるということを、ぜひ頭に置いて、このキャンペーンを使っていただければというふうに思います。
 そのことをお願いして、今日の会見を終わりたいと思います。
 ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。