ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 知事のページ > 第39回定例記者会見要旨(12月23日)

本文

第39回定例記者会見要旨(12月23日)

更新日:2021年12月23日 印刷ページ表示
  • 日時 令和3年12月23日(木曜日)午後3時5分~4時25分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和3年12月23日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.49MB)

知事冒頭発言

 質疑応答はこちらをクリック

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況
3.感染防止対策等のお願い
4.県営ワクチン接種センターの開設について
5.豚熱(CSF)発生を踏まえた緊急対策について
6.高病原性鳥インフルエンザの現状について
7.2021年の振り返り

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。
 本日、地元紙である上毛新聞に3つのニュースが取り上げられていました。
 1つは、日本ミシュランタイヤ株式会社の群馬県への本社移転です。もう一つは、群馬県にゆかりのある株式会社カインズが、東急ハンズの買収を決めたという報道でした。最後はですね、群馬県がSTEAM教育を全県立高校で展開するというものでした。いずれも、群馬県のある意味でいうと勢いを感じる、心強いニュースだと知事として感じています。
 特に、日本ミシュランタイヤ株式会社の本社移転に関して言うとですね、こういう世界的にも有名なすばらしい企業が、群馬県を選んでくれたと。これはですね、群馬県のイメージアップにとって大きなプラスだと感じています。
 新たなものづくり産業の強化を目指していくという群馬県の立場からすると、これは大変心強い決定だと思いますし、知事としても心から歓迎の意を表させていただきたいと感じています。
 加えて言うと、県のみならず、地元の太田市等がミシュランと築いてきた信頼関係が実を結んだものだということも言えると思います。その点も、非常にうれしく思っているということも申し上げたと思います。
 今週20日の月曜日に、私自身が同社の須藤社長に直接お目にかかって謝意を伝えました。同時に、今後の群馬県とミシュランのさらなる連携に関しても、意見交換をさせていただきました。今回の移転については、コロナ禍におけるワークライフバランスとか、より健全な財務ベースの両立を鑑み実施するものだと伺っております。こうした流れは、本県の新・総合計画にも掲げた「快疎な空間」、これに対する評価が高まっていることの表れではないかと捉えています。
 今後、県と市が連携して、ミシュランに対して必要なサポートを行うと同時に、地域づくり等を含む幅広い分野で連携を強化していきたいと考えています。
 また20日には、私のブログでもご紹介をしましたが、東映株式会社、出光興産株式会社、それからJAXA、宇宙開発事業団なども訪問させていただきました。いずれの懇談・面会でもですね、非常に前向きな議論ができたと思っています。今回の知事の訪問、これはトップセールスの新たな第一歩ということで、これからどんどん各分野にトップセールスを仕掛けていきたいと思いますが、必ずこれは群馬県の将来にとってプラスになると確信しています。
 快疎な空間、これは群馬県を輝かせる一つの種だと思っていますが、その他にも、群馬県を飛躍させるための芽とか種というものはさまざまなところにあると感じました。
 今後もこの群馬県の発展のために、知事である私自身が先頭に立って、本県の魅力を積極的にPRしていきたいと考えています。
 過去の会見で皆さんに申し上げましたが、ここまでの2年間を振り返ってどうだったかと言われるんですけども、特にこの2年近くは新型コロナ対策にも全力を傾注しなければいけなかった期間でして、この中でですね、知事になって3カ月目に発表した「全力疾走366プラン」の中でなかなかできなかったこともあるし、これは見直さざるを得なかったんですけれども、その中の一つがですね、知事トップセールスのダイナミックな展開ということだったので、来年はぜひですね、ここのところをしっかりと取り戻していきたいと考えています。

それでは本日の会見の主な項目です。スライドをご覧ください。
 本日は、新型コロナ直近の感染状況、県営ワクチン接種センターの開設、豚熱(CSF)対策などについて発表させていただきたいと思います。今日は、今年最後の定例会見ということですので、会見の最後には1年の振り返りもさせていただければと思います。中身結構多いので、少し長くなってしまうかもしれませんが、報道関係の皆さまには、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

2.直近の感染状況

 それではまず、直近の感染状況についてご説明させていただきます。スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の新規感染者数15人を含め、149人ということになりました。このうちの57人がクラスター関連の感染者ということになります。
 クラスターに関しては、今週、新たに2カ所で発生いたしました。拡大検査を早め早めに実施し、クラスターの感染をしっかりと防いでまいりたいと考えています。
 なお、今週20日の月曜日に、新たな変異株、オミクロン株の感染が1例確認されています。この方は海外渡航歴があって、オミクロン株疑いの陽性者と同じ飛行機に同乗していたということで、濃厚接触者として、16日から県内の宿泊療養施設に入所されていた方です。その後、新型コロナの陽性が判明し、20日にゲノム解析でオミクロン株の陽性が確認されました。
 現在、濃厚接触者は特定されておりまして、市中感染が広がっているような状況にはないと捉えています。
 ただし、皆さまご存知のとおり、昨日、大阪府で海外渡航歴のない3人の方がオミクロン株に感染してることが確認されました。吉村大阪府知事も市中感染であると明言されています。こうした状況に鑑みると、今後、間を空けずに、国内全域でオミクロン株による感染が拡大する可能性は否定できないと思います。
 県としては、今後も早期に感染を検知できるように、陽性の検体に対する定期的なゲノム解析の実施等、しっかりとした対応をとってまいりたいと考えています。

続いて、警戒レベル移行の判断基準である客観的な数値についても報告したいと思います。次のスライドをご覧ください。客観的な数値です。
 まず上段の感染状況ですが、(1)の1日当たりの新規感染者数は21.3人ということで、先週から増加しておりますけれども、基準は下回っているということです。
 (2)の経路不明の感染者も22.1%ということで、これも基準を下回っています。
 (3)の検査の陽性率ですが、これも依然として2.7%ということで、基準を下回っているということが分かっていただけると思います。
 (4)の今週先週比ですが、これはですね、1.0以上が9日間続いているということで、これも(基準の)10日間継続に近づいているので、ここはですね、皆さんご存知のとおり、クラスターの影響が大きいと思いますが、引き続き注意が必要だと考えています。

続いて、下段の医療提供体制について申し上げたいと思います。
 病床稼働率11.6%ということで、先週からやや増加しているものの、レベル1の水準を維持しているということになります。
 (2)の重症病床使用率については2.7%ということで、こちらも警戒レベル1の水準ということになります。
 以上のとおり、客観的な数値に関しては、すべて基準を下回っているという状況であることを分かっていただけると思います。

続いて、感染症の推定感染経路についてもご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 昨日までの直近1週間の新規感染者149人ですね。このうちクラスター関連の感染者は50人ということになりますので、全体の3分の1がクラスター関連の陽性者ということが分かります。クラスター以外の感染者は99人ということで、そのうち経路不明の方が32%ということで、先週よりも割合は減ってますけれども、実際の人数は増えております。
 見つかっていない無症状の感染者が一定数いると考えられます。気づかないところで感染の連鎖が続いている状態ではないかと分析しています。

続いて、保健所ごとの感染状況についてもご報告したいと思います。次のスライドです。
 県内の広い範囲で感染が確認されており、数は少ないですけれども、ちょっとこの辺は注意が必要だと考えています。

続いて、感染者のワクチン接種状況についても報告します。次のスライドをご覧ください。
 2回接種済みの方が33%、未接種の方が66%ということになっておりまして、感染者に占める未接種の方の割合が増えてきていると。もう7割近くになっているということを分かっていただけると思います。
 ワクチンは重症化を防ぐことはもちろんですけれども、感染自体を防ぐ効果も一定程度あるということを、改めてこのデータが証明していると思います。何度も申し上げていますが、健康上の理由等でワクチンが接種できない方以外はですね、ぜひ県民の皆さま、ワクチン接種をしていただきますように、知事から重ねてお願いを申し上げたいと思います。

続いて陽性者の状況です。スライドをご覧ください。
 現在の療養者は、入院されている方が全体の35%、宿泊療養が50%、それから自宅療養が15%となっています。
 また、入院されている方の症状ですが、軽症の方が85%、中等症の方が14%、重症の方は1%ということで、(重症の方の割合が)かなり少ないことが分かります。
 現在の療養者のほとんどが軽症または無症状だということで、ワクチンの効果によって、医療への負荷というものは最小限に抑えられているといっていいと思います。
 以上が、直近の感染状況です。

3.感染防止対策等のお願い

 全国的に感染が落ち着いている状況の中で、前回の会見で申し上げましたが、残念ながら依然として群馬県の新規感染者数は、人口比だと全国トップということになっております。もちろん、先ほど見ていただいたように、県内の医療がひっ迫するようなレベルにはなっておりません。現時点においては、十分経済を回せると思っておりますが、それでも、人口比の感染者が全国的に見ると非常に多いということを考えれば、県民の皆さまには十二分に注意をしていただきたいと思います。ただ、何度も言っているように、冷静にですね、これは対応していただきたいと考えています。
 他方で、今も申し上げましたけれども、年末年始を迎える中で、旅行とか帰省を含めた人の動きというものは活発になると予想されています。昨年も、覚えてらっしゃるでしょうか、年末年始の後に感染が拡大しました。昨年の年末年始の後に、第3波が到来したということを思い出していただきたいと思います。
 そこで、こうした流れを踏まえて、知事からのお願いを改めて申し上げたいと思います。スライドをご覧ください。知事からのお願いということでまとめました。
 海外の研究ですと、4カ月でワクチンの感染防止効果が半減するという報告もあります。県民の皆さまにおかれましては、たとえワクチンを接種しているとしても、ブレークスルー感染の可能性があることを念頭に、マスクの着用とかソーシャルディスタンスの確保を含めた、基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願いしたいと思います。
 特にこの季節、屋内で過ごす時間が多くなると思いますが、こまめな換気の徹底にも改めて、ご協力をお願いしたいと思います。
 また、年末年始で帰省された際には、親族の方、友人の方々と大人数で飲食をする機会もあるかと思いますが、十分な注意が必要です。スライドの二つ目のポイントに書きました。大人数で飲食をする際には、お箸やコップの使い回しはしない。過度な飲酒は控える。マスク会食をしっかりと徹底していただく。こうした感染のリスクを抑える行動をですね、改めてお願いしたいと思います。
 もし、発熱とか喉の違和感とか、普段と体調が違うと感じた時にはですね、年末年始だからということでためらうことなく、そういう症状があったときには、県の受診相談コールセンターとか医療機関にすぐにご相談いただきたいと思います。

4.県営ワクチン接種センターの開設について

 続いて、県営ワクチン接種センターの開設について報告をしたいと思います。(フリップをもって)これですね。県営ワクチン接種センターの開設時期についてです。
 来年2月を予定していた県営ワクチン接種センターの開設時期をですね、前倒ししたいと思います。東毛ワクチン接種センターは1月15日の土曜日、県央ワクチン接種センターは翌16日の日曜日に開設をさせていただきます。

次のスライドをご覧ください。県全体の接種スケジュールに関するスライドです。
 3回目の接種である追加接種に関しては、先日国から、新たな方針が示されています。医療従事者と高齢者施設等の利用者及び職員については6カ月の接種間隔。そして2月以降ですね、高齢者の方については7カ月の接種間隔で追加接種を行うことになりました。
 スライドには、この追加接種に関して、国の新たな方針に基づく県全体の接種スケジュールを月別にまとめさせていただきました。
 1月は、前倒し接種の対象となる医療従事者と、高齢者施設等の利用者及び職員が接種の中心でありますので、人数としていうと約15万人程度ということになります。
 2月にはですね、接種間隔が7カ月に前倒しとなる高齢者が中心になってきます。対象者は県全体で43万人程度ということで、急増いたします。
 また、その後、3月以降には、一般の方を含めて、随時8カ月を迎える方々が増えていくということで、ここから追加接種が本格化していくことになります。今回のセンター開設の前倒しは、国の方針を踏まえて、県内でも1月から増加するこの追加接種について、市町村の接種体制を補完するというものです。
 対象の方々に、迅速かつ確実な接種が実施できるように、万全の体制を整えるということが大きな目的になります。
 また、市町村単位では対応が難しい企業単位、団体単位での接種についても、今後センターを活用し、実施していくことで、接種の加速化を図っていきたいと考えています。
 こうした状況を踏まえ、センターの体制もそれに応じた形で拡大したいと思います。最大で、両センター合わせて約8千人。1日当たり8千人程度の接種能力を確保したいと思っています。

次のスライドをご覧ください。センターの概要をまとめました。
 センターでの接種対象については、以前概要をお伝えしておりますが、詳細が固まりましたので、改めてご説明をさせてください。
 県央のセンターに関しては、県内全市町村。東毛センターに関しては、東毛の9市町に在住在勤在学で18歳以上の方を対象とさせていただきます。
 いずれも、追加接種はもちろんですが、初回接種をまだ終えていない方も対象とさせていただきます。センターで使用するワクチンは、原則としてモデルナ社製ワクチンを想定していますが、国の前倒し方針とか、今後の市町村の接種実績等も確認しながら、ここはですね、柔軟に対応してまいりたいと考えています。
 予約方法に関してですが、前回同様LINEによる予約を基本といたします。基本といたしますが、一部電話等での受け付けも検討させていただきたいと思っています。また事前の予約に空きが生じた場合には、予約不要の当日受付枠というものも設ける予定です。1月8日の土曜日から受け付けを開始したいと考えています。詳細については、改めてご案内をさせていただきます。
 今回、国の方針を踏まえて、県として万全の体制を整えるべく、県営センター開設の前倒しを決定いたしました。
 一方で、冒頭にご説明したとおり、群馬県の新規感染者は人口比で全国トップという状況が続いています。また、昨日大阪府で、先ほど申し上げましたが、国内で初めてオミクロン株の市中感染が確認されました。群馬県においても、市中感染には至っていませんが、県内でオミクロン株による感染も確認されております。今後の感染拡大のリスクを考えると、医療従事者や施設利用者等のみならず、一般の方々を含めた前倒し接種が必要だと考えています。
 この会見で何度も申し上げておりますが、追加接種の前倒しに関しては、地域の感染状況等も踏まえて、より幅広い方を対象に含めるべきだと、知事としては考えています。この点に関しては、県としてもこれまで、さまざまな形で政府与党に要望してまいりましたが、今週20日の月曜日に、高市早苗自民党政調会長にお会いした際にも、この県の立場を説明し、ご支援をお願いさせていただきました。
 国に対してはですね、こうした要望を継続してお伝えしていきたいと思います。要望がかなった際には、接種の加速化のため、センターをフル活用し、積極的な接種を実施してまいりたいと考えています。
 改めて申し上げますが、国の立場、国の方針、これは十分理解をしておりますし、何度も申し上げますが、岸田政権もですね、この新型コロナ対策に全力で取り組んでいただいてると思いますし、水際対策にも力を注いでいただいてると。こうしたことはもちろん、知事としても評価をさせていただいておりますし、群馬県は、政府としっかり連携しながら物事を進めていくというのが基本です。ただその(国の)立場は十二分に分かるのですが、何度も過去の会見で申し上げたとおり、群馬県で今起こっている現象というのはですね、また新しいクラスターが発生してしまったんですけれども、他の地域でも起こり得ることなんですね。もしかすると同じようなことが、特にオミクロン株の市中感染が大阪府でも見つかっているわけなので、ここから急激に広がっていくことも考えれば、今、感染が拡大してる地域に対して前広に、今在庫としてあるワクチンを使って、3回目の接種を少しでも早くやらせていただくということは、群馬県のみならず日本全体についても、中長期的にはプラスに働くだろうと。やはり群馬県を含む首都圏にもできるだけ早くですね、3回目のワクチン接種をしていくべきではないかと。そうじゃないと、急激に増えてから舵を切るのでは、やっぱりタイミングが遅れるのではないかということを大変心配をしております。
 ぜひですね、政府の方には度重なる要望させていただいていますが、そこを踏まえて、この群馬県においては、面的な観点から、3回目のワクチン接種を少しでも早くやらせていただくことをぜひ認めていただきたいということも強調しておきたいと思います。

5.豚熱(CSF)発生を踏まえた緊急対策について

 続けて、豚熱(CSF)についてもご報告をさせてください。
 県では、県内5例目の豚熱(CSF)発生を受けて、大変危機感を持っています。これはですね、6例目はいつ発生してもおかしくない危機的な状況だと思っていまして、そういう認識のもとで、緊急対策を進めています。
 前々回の会見でも言及しましたが、その進捗状況も、今年最後の会見ということで、あわせて皆さまにお伝えしたいと思います。

スライドをご覧ください。緊急対策の進捗状況です。
 まず、知事による消毒命令に基づく離乳豚舎周辺の衛生管理ですね。現在、知事認定獣医師及び家畜保健衛生所の職員が各農家を訪問しています。消石灰の散布など、離乳豚舎周辺の衛生指導をしっかりと行わせていただいています。
 現時点で、7割強の農家で散布を終えたという報告を受けております。まだ終了していない農家の皆さまに対しても、早急に対応を進めていきたいと考えています。

次に子豚へのワクチン接種についてです。この件については、以前この会見の場でもお伝えいたしましたが、農家の皆さまに対する情報発信の面で、県のトップである知事の配慮が足りなかった部分があったと申し上げ、この点については率直に反省をしています。
 このため、群馬県では改めて、県のデータ分析結果を示しつつ、適切な接種時期に関する周知を図っております。
 先般も農政副部長と畜産課長に知事室へ来てもらって、私の方からも、しっかりとコミュニケーションをとっていただくことを改めて指示させていただきました。
 何度もここで言ってるんですが、適切な接種時期は農家ごとに異なります。ですから群馬県では今後も、農家の皆さまとの意見交換を密に行いながら、農場の抗体検査を継続し、適切な時期での接種を進めていきたいという方針であることも申し添えておきたいと思います。

次に、野生イノシシ対策として実施する経口ワクチンの散布についてです。
 11月中に、養豚農家が集中する赤城南面地域等での散布を行いました。さらに、国の方針や学識者等の見解も踏まえた上で、12月7日から17日にかけて、再度散布を実施させていただいています。
 散布の効果等も見極めながら、今後も適切な時期・方法で散布を続けていきたいと考えています。

加えて、明日24日に市長会が行われます。ここにも出席をさせていただき、豚熱に対する県の危機感等を関係市長にしっかりとお伝えし、共用させていただきたいと思います。その上で、離乳豚舎での飼養衛生管理の徹底とか、農場周辺でのイノシシ対策のさらなる強化について、関係市長からのご支援、県との連携の強化等々についても、しっかりとお願いさせていただきたいと考えています。
 何度も申し上げていますが、養豚業は、群馬県にとっては、農業産出額の2割近くを占めているということで、非常に重要な産業だと認識しています。現在行っている緊急対策、これを確実に実施することはもちろんですが、養豚農家、市町村等とも連携・協力して、早期に抜本的な対策が打ち出せるように努めてまいりたいと思います。

6.高病原性鳥インフルエンザの現状について

 続いて、これも随分県内の農家のみなさまが心配されていると思いますが、鳥インフルエンザについて現状をご報告させていただきます。
 次のスライドをご覧ください。鳥インフルエンザの現状に関するスライドです。
 鳥インフルエンザに関しては、今のところ県内での発生はありません。しかしながら今年度、全国で8県の養鶏場、9事例ですね。3県の野鳥について感染が確認されています。
 養鶏場で感染が確認された場合、豚熱同様に防疫措置、殺処分を講じる必要が出てきます。この鳥インフルエンザが発生した場合には、県内養鶏産業への影響も大きいということで、厳重な警戒が必要だと考えています。
 群馬県では、今月5日に千葉県で鳥インフルエンザが発生したことを受けて、6日に関係団体にお集まりいただき、鳥インフルエンザ緊急防疫対策会議を開催させていただきましたが、ここで情報共有をしっかりやり、改めて注意喚起も行わせていただきました。
 また近県では、今月7日、埼玉県の美里町でも発生したということです。この農場から半径10キロ圏内が野鳥監視重点区域に指定され、実は伊勢崎市の一部がその区域に含まれています。ですから、この地域を中心に、野鳥の大量死等がないか、継続して県では調査をしています。
 本日まで、野鳥の大量死等の異常は確認されていないということですが、油断できないと思っています。近隣地域で感染が確認されてるということで、この鳥インフルエンザも、いつ群馬県内で発生してもおかしくない状況だと考えています。鳥インフルエンザ拡大防止のためには早期発見が最も重要です。県民の皆さまにおかれましては、同じ場所でたくさんの野鳥が死亡しているという場面を目撃した場合には、各環境森林事務所とか、森林事務所、あるいは家畜保健衛生所にご一報いただくようにお願い申し上げたいと思います。
 いずれにしても、こうした流れの中で、県では養鶏場の監視を強化しております。通常は毎月15農場において血液の抗体検査をやってるんですが、今回は対象を30農場に拡大して、今検査を強化しているということも報告しておきたいと思います。
 また、100羽以上飼育している171の農場に対しても、毎週鳥の死亡件数を報告していただいています。加えて野鳥についても、県内4カ所の湖とか沼で、ふん便を用いたウイルス検査を行っています。
 養豚と同様に養鶏についても、本県にとっては大事な産業だということは間違いありません。県では、これまで以上に気を引き締め、豚熱対策はもちろんですが、この鳥インフルエンザについても、発生予防のために最大限の努力を続けてまいりたいと思います。

7.2021年の振り返り

 最後に、今年最後の定例会見ということなので、この1年を振り返って一言申し上げたいと思います。
 2021年を振り返るとですね、昨年に引き続いて、新型コロナウイルス対応のために、新型コロナから県民の命と健康を守るために奔走をした1年だったと思います。年明け早々には、第3波が起こりました。ゴールデンウィークの後には第4波も起こりました。そしてその後は、皆さまご存知だと思いますが、今まで経験したことのない大規模な感染、これ第5波ですね。8月だったんですけれども、こうして今年3つの大きな感染の波に襲われています。
 そのために、健康福祉部を中心に、県庁一丸となって全力で取り組んできたつもりです。中でも、群馬県が注力してきたのがワクチン接種でした。全国トップクラスの速度でワクチン接種を進めることができた。これはもう間違いないことで、これはですね、市町村のご尽力はもちろんですが、県営ワクチン接種センターが果たす役割が大きかったと捉えております。
 おかげさまで、群馬県が設置した大規模接種センターは、全国のこうした施設では最も効果的に機能したと。稼働率の面からいってもそうですし、もともと一つの会場としては全国最大規模、接種能力もおそらく最大だったということで、これによって県民の皆さまにいち早く、希望の光といいますか、安心を届けられたと考えています。
 センターの運営にあたっては、今日も医師会関係者の方とお目にかかったんですけれども、医師会をはじめとした多くの県内の医療関係者の皆さまに大変なご尽力をいただきました。この場をお借りして、改めてセンターの運営にご尽力いただいた関係者、すべての関係者の皆さまに、知事として心から感謝を申し上げたいと思います。
 また、ワクチン接種が順調に進んだ群馬県だからこそ、20代・30代・40代の接種率は、最後の方まで全国一位だったんですけれども、そういう状況だったからこそできた取り組みが、ぐんまワクチン手帳の導入だと思っています。この手帳を活用し、感染のリスクを抑えた上で、愛郷ぐんまプロジェクト、ぐんまGo To Eatワクチンプレミアム、こうした事業を実施させていただきました。いずれの事業も大変好評をいただいています。長期化する新型コロナの闘いで疲弊する地域経済の回復に向けて、これは大きな一歩を踏み出せたのではないかと考えています。
 まだまだコロナとの闘いは続きます。第5波が全国的に収まっているとはいえ、オミクロン株という新しい要素が出てきておりますので、これからまた第6波、第7波が襲ってくるということも想定した上で対応していかなければいけないと。こうした流れの中で、本日、県営ワクチン接種センター開設の前倒しを発表させていただいたということです。
 今後は、3回目接種を含む感染拡大防止のための対策をしっかり進めていくということですが、同時に、国のワクチン・検査パッケージ等とも連携を図っていきたいと思います。そうした中で、地域経済を回復させるため、切れ目のない支援というものを群馬県としても実施していく方針です。
 もう一つ今年を振り返る上で忘れてはならないのが、先ほど、対策の現状について少し細かくご説明させていただきましたが、豚熱(CSF)との闘いだと思っています。
 4月に県内2例目が発生してから11月の5例目まで、今年だけで、本州最大の養豚王国である群馬県で4つの豚熱が発生いたしました。そのたびに、県庁一丸となり防疫措置に当たってまいりました。考え得る対策をできる限り講じてきたと思います。
 もちろん、現在も全く油断できる状況にはありません。いつ次が起こってもおかしくない、そういう厳しい状態にあると考えています。
 その中で、日夜不安を感じながら踏ん張っていただいている養豚農家の方々に、いち早く安心を届けるために、今、抜本的な対策の見直しを急いでいるところです。
 新型コロナと豚熱、この2つのウイルスとですね、群馬県は必死の闘いを繰り広げてきた。そういう一年でしたが、明るい話題もあったと考えています。
 まず、東京2020オリンピックにおける、群馬県勢の活躍が挙げられると思っています。特に、ソフトボール日本代表は、北京オリンピックに続く金メダル獲得という快挙を成し遂げていただきました。このコロナ禍の中で、スポーツの枠を超えて、群馬県民に夢と希望、勇気、エネルギーを与えていただいたと思っています。まさにこの方々は群馬県民の誇りであり、県民栄誉賞も贈らせていただいたところです。
 また10月には、アニメぐんまちゃんの放送も開始いたしました。このアニメについてはですね、群馬県が誇るぐんまちゃんというキャラクターをできるだけ大勢の人に知って欲しい。また、ぐんまちゃんを通じて群馬県の魅力を伝えたい。こういう思いで、細部にこだわり、本物を作っていきたいと思います。
 これは自治体が作ったアニメとしては最も本格的ということで、自治体が制作した初めての本格アニメだったと言っていいと思います。毎回放送後に、ツイッター等で多くの反響もいただきました。ツイッターのトレンド入りも9回から10回達成しているということで、こうした反応は知事として大変うれしく感じています。
 いよいよ来週の26日の日曜日に最終回を迎えます。ぜひですね、最後まで大勢の皆さまにお楽しみをいただきたいと思います。テレビ神奈川を中心とする関東地域のローカル地上波6局、プラス関西の2局。加えて20以上の配信サービス、dTVからHuluまで含めた20以上の配信サービスで今回もお届けできると思います。もう1回言いますが、いよいよ来週の日曜日が最終回ですので、ぜひ、お楽しみいただければと思います。
 アニメの他にも、今年は多くの希望の種をまいた1年だったとも感じています。
 県経済にはなくてはならない、外国籍の県民の皆さんとの共生・共創の分野。これにも力を入れてまいりましたが、この流れを加速させるための、多文化共生・共創推進条例というものを施行させていただきました。
 教育イノベーションを進めるための35人学級の導入もやりましたし、1人1台パソコンの整備、これは5年前倒しという思い切った計画でしたが、これも整備が完了いたしました。
 さらには、コロナ禍での、特にこの1人1台パソコン等々も活用した、リアルとオンラインのハイブリッドによる授業の実施ということもやらせていただきました。
 先日、記者会見でも発表させていただきましたが、群馬県を「リトリートの聖地」にするという目標に向けた一歩となる、「健康志向宿泊プラン」というものも発表させていただきました。
 さらに言うとですね、eスポーツの聖地に向けて、「全日本eスポーツ実況王決定戦」、これを初めて開催しましたけれども、かなりマスコミに注目していただいたということです。
 この場ではとても取り上げられないくらい、実はさまざまな新しい取り組みが、部局横断、あるいは各部局で同時に発生していると。こういうことは非常によかったのではないか思っています。
 来年の2022年、知事の4年の任期の後半戦に突入することになります。まずは、新型コロナと豚熱、この2つのウイルスの脅威と闘うということで、こういうものから県民を守るために、引き続き全力を注いでいきたいと思います。その上で、新・総合計画で描いた群馬県の未来、これを実現するために、さらには、山本県政の最大の目標である県民の幸福度を向上させるために、一歩一歩確実に前進していきたい。来年はそういう1年にしたいと思っています。

最後に、今年1年を表す漢字を考えてまいりました。
 群馬県知事が選ぶ今年の漢字2021年、これは「展」ということにしたいと思います。展開の「展」。もっと言うならば、「新しい展開」と言いたいところなんですけれども、「展」にはですね、広げる、広がる、広く見るという意味があります。この1年、新型コロナウイルスとの戦いに全力を尽くしてまいりました。まだまだ油断はできませんけれども、来年はですね、厳しい状況ですが、我々いろんな知見も積み重ねてきて、医療提供体制も整えてまいりましたので、これまでできなかったことをしっかりとやっていくと。知事のトップセールスもそうですし、これまで打ち出してきた新しいコンセプトを前に進めるためにですね、守ることはやらなくてはけないんですけれども、さらに、守りだけじゃなくて、攻めていくと。新しい展開を求めていく。県民がワクワクするような、元気になるような新しい富を創出する、新しい未来を創出するような事業にもですね、しっかりと力を入れていきたいと思っています。
 さらに、政策決定プロセスは、この2年半でおそらく前政権の3、4倍になっていると言われてるんですけれども、これもしっかりと踏襲してまいりたいと思っておりますし、さらに情報発信についてもかなり力を入れてまいりましたが、来年もですね、こうして定例会見、必要があれば臨時会見を通じて、情報発信についてもしっかりと力を入れていきたいと思います。
 来年最初の会見が1月6日かな。常に報道関係者の皆さまの後ろには国民がいると、県民がいると。こういうことをしっかり肝に銘じてですね、来年からも、情報発信をしっかりと強化をしてまいりたいと思っています。
 ちょっと長くなりましたが、今日が今年最後の会見ということで、少し時間を使わせていただきました。ここからは皆さんのご質問をお受けしたいと思います。

質疑応答

県営ワクチン接種センターについて

(記者)
 県営ワクチン接種センターについてなんですけれども、1月の15日、16日に2カ所でスタートするということで、両センター合わせて1日8千人の規模を確保したいというお話だったんですが、これはスタート時から、この能力を持った状態でスタートしたいということなんでしょうか。

(知事)
 大久保新型コロナワクチン接種推進局長から正確に説明してもらいたいと思います。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 両センターのスタート時の規模というところでございます。
 やっぱり、その対象となる方については、月によっていろいろ出っこみ引っ込みがございます。スタート時点については、今、前倒しの部分もあるんですけれども、市町村の接種体制などを勘案しながらやっていきたいと思っています。
 まずスタートはですね、両センターとも、初日は300人というところで、今のところは想定しておりますが、そのあとまた、どんどん上げていきたいと考えていまして、予約状況も勘案しながら、その数字もですね、フレキシブルに増やしていければと考えております。

(記者)
 この8千人をいつぐらいにというような、だいたいの見通しはあるのでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 8千人、今見通しを立てているのが、やっぱり一般の方がかなり対象になってくるのが、現状のスケジュールですと、4月5月というところになります。そこら辺が一番大きな規模になるかなと想定しております。

(記者)
 スタート時点は300人ということなんですけれども、最初の時点の人員とか、ワクチンの確保については、もうめどが立っているということなんでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 ワクチンの方は、もう十分確保できております。
 また、医療従事者の体制につきましても、すでに今月の早い段階から調整しておりまして、そこら辺の確保も問題ないと考えております。

警戒レベルの判断について

(記者)
 警戒レベルについてですが、今年最後の会見ということで、警戒レベル1は、確か12月31日までだったかと思いますが、先ほど(のお話で)年末年始は、昨年増えたということもありますので、例えば、年始のですね、1日以降の警戒レベルの見通しについと、どういう形で周知していくのかという、その辺りを教えていただければと思います。

(知事)
 危機管理監からどうぞ。

(危機管理監)
 ご質問のあったとおり、今の(要請)期間が12月31日までということで、1月1日以降については、通常であれば、その週の木曜日の定例会見で(公表)ということになりますが、今回、年末のお休みということになりますので、このままの状況が続くようであれば、年末の仕事納めの日の28日ぐらいに、対策本部会議とか、関係部局長会議とかを開きまして発表できればと思います。ただ、当然そのあと感染状況が急激に悪化するようなことがあれば、それは随時、休みであろうがなかろうが、対策本部会議も開きながらですね、対応していきたいと思っています。

(記者)
 オミクロン株も県内でも1例確認と、新しい状況がありますけれども、現時点では「1」を継続という見通しなのか、その辺はいかがでしょうか。

(危機管理監)
 今、それぞれの数値が基準に収まっているという状況ですので、これが続くようであれば、警戒レベル1を継続という形になろうかと思います。

豚熱(CSF)対策について

(記者)
 続いてCSF関係ですけれども、先ほど緊急対策の状況を説明されて、早期に抜本的な対策を打ち立てたいというようなことでしたが、知事自身も次の例の発生がいつあってもおかしくないというようなことを冒頭におっしゃっていましたけれども、そういう意味では、早くですね、抜本的な対策を示す必要があるのかなと思いますが、現状いつぐらいに示せる見通しなのか、いかがでしょうか。

(知事)
 あとでちょっと農政部の副部長の方から説明してもらいますけれども、抜本的な対策は、正直言って簡単じゃないですよね。
 基本的には3つの柱、いつも申し上げているとおり、飼養衛生基準をしっかり遵守していただく、徹底していただくことと、野生イノシシ対策、それからワクチン接種ということになるんですけれども、やはり、これだけ短期間に連続して発生したということもあるので、いろいろと農政部の方で分析をしてもらっていますけれども、例えば、群馬県の場合、飼養頭数が本州で一番多いという事情もありますし、さらに赤城南面に集中しているという、なかなか野生動物の侵入を止めることは、もしかしたら他の県よりも難しい状況かもしれないということもあるので、そういうところもよく分析した上で、少し長期の対策、何があるのかということを今議論しておりますので、ある程度時間はかかると思いますが、できるだけ早く、今もちょっといろいろと議論してるんですけれど、来年できるだけ早い時期に抜本的な対策を打ち出せばなと思っています。

(農政部副部長)
 基本的な柱立ては、知事がお話したとおりですけれども、今、専門家の方々とイノシシ対策、それから飼養衛生管理の専門家の方々とも議論しながら、今までの対策を検証して、今後どういう対策が打てるのかということを今議論しておりますので、ちょっとこの時点で、今すぐというわけにはいきませんけれども、議論しながらですね、対策を練っていきたいと考えております。

県営ワクチン接種センターについて

(記者)
 ワクチンセンターのことについて、いくつかお伺いします。
 まず、接種に向けた手続きなんですけれども、私も2回、県央の方で打たせていただいた1人でもありますが、今回打つ場合に、例えば、前回は市町村から接種券が届いてから予約ができるような流れだったかと記憶していますが、今回3回目も同じような手続きを踏むことになるのか、手続きですね。打ちたいと思ったときに、どういう手続きを踏めばいいのかということと、あと一部電話になるとおっしゃってましたけれども、それについて、あとLINEですね、それぞれちょっと具体的にもう少し説明いただけますと幸いです。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 まず接種券につきましては、これは住所地の市町村さんの方から、接種券付き予診票が送付されることになっています。
 対象となる月までにはですね、各市町村さんの方から送付されると。現状、8カ月想定でスケジュールを組んでいると思いますが、そういう準備で進んでおります。
 その接種券付き予診票をいただいた上で、申し込んでいただくという形になります。
 それから、申し込み方法については、原則はやっぱりLINEが主体で進めていきたいと思っています。
 接種券番号がそれぞれ予診票に付いていますので、その接種券番号を入力していただくと、初回接種のデータが反映されるという仕組みになっておりまして、接種可能な日になれば予約が取れるということになっております。
 それから、LINEで予約ができない方も、想定している範囲では、少なからずいらっしゃるかなと考えています。その方に対しての受付方法については、細部の検討を進めているというところでございます。

(記者)
 電話については、今後まだ検討されるということで、LINEの方は前と一緒で、私も登録していますが、デジタル窓口からになるということでよろしいですかね。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 はい。

(記者)
 原則、モデルナとなっていますが、基本的にはモデルナを使うと理解していますが、原則というのは、あそこ(県営ワクチン接種センター)でファイザーを打てることもあるということなんですかね。

(新型コロナワクチン接種推進局長)。
 今、原則モデルナという形にさせていただいております。当初については、モデルナを使って進めていこうと思っています。
 ただ、ワクチンの供給状況、それから市町村の接種体制、今後どういう形で体制を整えられていくかという状況を見ながら、県営センターの役割としますと、市町村を補完して、できるだけ早く3回目を打っていただくという中で、状況によって県営センターでも、違うワクチンを扱うという場面が来れば、そちらについても検討を進めていきたいと思っています。

(記者)
 (初日の)300回というのは、両施設300、300が最初ということでよろしいですかね。
 初日とすると、(両施設合わせて)600人。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 はい。あくまでも初日の数字でございます。

(記者)
 1日当たり8千人というのは、1回目接種時と比べて規模としてはどうなんでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 1、2回の初回接種の時はですね、一番多い時が1日1万2千回となっておりました。
 これは、1回目と2回目が合わさった、ちょうどピークのタイミングというところの数字なので、今回は3回目接種のみで8千というところで、そういう規模で考えるとですね、やはり1回目、2回目と同等の規模という形で考えていただいていいと思います。

(記者)
 当日の受付枠を設けるというお話でしたが、こちらについても少し詳しく教えていただけますか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 今回、当日の受付枠を設けるという形にしましたのは、やはり1日の受付枠を設けても100%、常にフルというところは、そう何日もなくてですね、当日のキャンセルも発生いたしますし、ある程度用意した枠が埋まっているような状態が初回でも見られました。
 今回3回目につきましては、そういったところも有効的に活用したいと思っていまして、当日、想定した枠の中で空きがあれば、随時当日の予約なしで、現地で受付を進めていきたいと、今検討しているところでございます。

(記者)
 これ、予約なしで直接現地に行った方を受け付けると。この案内というのは、どのようにされるんでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 案内につきましては、県のホームページで随時、毎日定時更新していきたいと思っています。この時点でいくつ枠がありますよというところは、発信していきたいと思ってますし、LINEのデジタル窓口の中でも、そういった発信ができればと考えております。

新型コロナに関する注意喚起について

(記者)
 クラスター関連なんですけれど、知事のお話にもありましたが、50人くらいの(規模の)クラスターが、相変わらず群馬県内の感染者を占めているということで、直近の桐生、太田のクラスターなど、いわゆるどういう経路とか、場所とか状況で感染したのかということについて、その後分かったことがあったら、改めて伺いたいと思います。

(知事)
 健康福祉部長の方からお願いします。

(健康福祉部長)
 何て言いますか、初発の方がどのような形で感染されたのかということは、なかなか分かりづらい、分からないところがあります。
 圧倒的に無症状の方ですとか、軽症の方が多いという中で、やっぱりそういった中で、少しずつ対策に緩みがあったのではないかなと考えております。
 その中で、やはり専門家の方から言われていたことは、いわゆる工場の中で仕事している時というのは、非常によく管理されているようなんですが、やはり休憩時間等において、例えばコーヒーを飲まれるときとか、タバコを吸われるときなんかについて、やっぱりマスクを外されたり、お話をされたり、例えば、そんなところも、もしかしたら原因だったのではないかということで、それが現在特定しているわけではないんですけれども、そんなお話もございました。
 ですので、いつも記者会見の時に、知事から、2回(ワクチンを)仮に打たれたとしても、しっかり対策をとって欲しいということで、お願いしているところであります。

(記者)
 前回、喫煙所とか、休憩所に注意というお話があったと思うんですけれど、そういった情報はきっと、クラスターが発生した企業さん、事業者さん大変なご苦労をされていると思いますし、もちろんプライバシーには配慮しないといけないと思うんですが、対策をとる他の事業所にしてみると、どういう場所でうつるのかとか、どういう経路でうつっているケースが多いかというのは、とても知りたい情報だと思うんですよ。
 やっぱりクラスターから学ばなくてはいけないという意味で、そういう情報をどうやって発信していくのかというお考えを伺いたいのですが。

(健康福祉部長)
 やはり、いろいろ疫学調査をする中で、やっぱりこういったところがあったと、はっきりしたところについては、こういったところで感染したケースがあったんだということで、発信していきたいと思っております。
 第5波の頃でしたでしょうか、知事の方から、例えば、首都圏の方から帰省されて、家族で会食された時があったとかですね、そういった具体的な事例をこれまで紹介させていただいたこともございましたけれども、そのような形で、はっきりとしたことにつきましては、皆さまにお知らせしていければと思っております。

(記者)
 それは分かった段階でということですかね。

(健康福祉部長)
 はい。

ワクチン接種に係る接種券の配布について

(記者)
 先ほどの質問で、市町村の接種券を受け取った段階で予約できるということでしたが、市町村によっては、現状8カ月接種を前提に接種券の準備をされているようなところもあると思いますが、今回、1月もしくは2月から、高齢者の方も受けられるようになるということで、8カ月を前倒しして、接種券の配布を市町村にお願いしたりですとか、接種券の配布に関する市町村との連携はどのようになっているのでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 3回目接種につきましても、やはり接種券を基にした受け付けというところを、大原則にさせていただきたいと思っています。
 それに伴いまして、やっぱり今回前倒し、いろいろ方針を国の方も検討して、発表されておりますけれども、前倒しにできるだけ追いつくように、市町村さんには準備の方を今進めていただいているというところです。
 その中で、今回県営センターも、1月中旬からオープンしますので、市町村の接種体制がまだ整わない部分については、県営の方でお受けしたいという考えで、前倒しオープンいたしました。
 市町村さんには、接種券についてはですね、可能な限り、前倒しの体制を今お願いしているところでございます。

県営ワクチン接種センターを活用したワクチン接種の前倒しについて

(記者)
 今回、高齢者の接種が2月から前倒しで、県営センターで始められるということで、1回目の時はですね、基本的には高齢者の接種は市町村の方で受けられて、一般の方がどちらかというと県営センターで受けられるというパターンが多かったと思うんですけれども、今回初めて高齢者の接種も含めた前倒し接種を県営センターでやるということで、まずキャパシティとして、県内、まだたぶん1、2月時点だと、先ほどおっしゃられたように、市町村で高齢者接種の一般的な接種というと、準備が整っていない自治体もあるかなと思うんですけど、この県営センターのキャパシティとして、その辺は対応できる見込みはどのようになっていますでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 高齢者接種の方は、今お話いただいたように2月の部分がだいぶ人数が増えております。
 この方について、県営センターもですね、初回接種のときも太田の東毛ワクチン接種センターにつきましては、5月の下旬にオープンして、1カ月半程度は、ほぼ高齢者の方の接種をさせていただいておりました。
 こういう形もあって、3回目についても、東毛については高齢者の方は多くの方がご利用いただけるかなと思っております。
 また県央ワクチン接種センターにつきましても、それだけの方の前倒しが進みますので、当然、市町村さんの中で接種体制が対応できないところのご利用もあるかと考えていますので、その部分についての体制、規模については十分対応できる形を整えていきたいと思っています。

(記者)
 知事に伺いたいんですけれども、今回高齢者の接種も7カ月に前倒しになって、接種のスケジュールは、少しずつ早まっているのかなと思うんですが、これまで市長会などの8カ月を原則でやって欲しいということを踏まえて、県営センターの設置を希望されてきたと思いますが、市町村の首長さんから、今回の県営センターの前倒しに関する受けとめといいますか、反応はどのようなものが寄せられていますでしょうか。

(知事)
 また明日、市長会に出席するので、いろんな反応を受けると思いますが、県内の市町村長には十分理解していただけるだろうと思っています。
もともと市長会の方から、記者さんが言ったように、できる限り8カ月の間隔でやって欲しいというような要望もいただきましたけれども、やはりこれは状況が変わってくるので、何かやっぱり状況の変化あったときには、これは県として柔軟にやらざるを得ないということも、一応その時にご説明していますので、今回の前倒しの対応については、十分市町村の方にも、ご理解をいただけると思います。
 いずれにせよ、この3回目の接種について、最も重要なことは、いかに県と市町村が協力をして、これまでの2回の接種と同じように、いかにできるだけ早く、3回目の接種を希望する県民の方々にできるかと、こういう観点で連携するということなので、この点については、気持ちを合わせてやっていけるんじゃないかと思っています。

ワクチン接種の前倒しに関する国の方針変更について

(記者)
 今回、一般の高齢者の接種を7カ月に前倒しするということで、確か先週あたりに、厚労省から示されたと思うんですけれども、国の方針が1週間で徐々に前倒しの範囲が広がっていったりするというところで、県も含めて、地方自治体としては、対応がかなり難しくなってくるかと思うのですが、その辺の国の決定というのが、ちょっと順繰りになっていることに対して、知事はどう思われますか。

(知事)
 何度も言っているように、政府は全力を尽くしてくれていると思っていまして、もちろん供給量の問題もあるし、やはり地方自治体による格差がないようにやろうという立場もよく分かるので、政府は本当に全力を尽くしてくれていると思うし、こうしてだんだん前倒しの範囲を広げていることについても評価したいと思います。
 ただ、今10万人の人口比で言うと、全国で一番多くなっている群馬県、特に東毛地域がすごく多くなっているので、いろんな状況において、在庫もありますから、こういうところについて、やはり都道府県の判断で、もうちょっとその地域という観点から、少しでも早く前倒しをしていただくことが、感染拡大を抑えることにもなると思いますので、国のこれまでの対応は評価しつつですね、さらに踏み込んでいただきたいなというのが、知事としての強い要望です。

県央ワクチン接種センター開設に係るGメッセ群馬の対応について

(記者)
 今回8千人最大で接種を受けられるということなんですけれど、特に県央のGメッセ群馬は、接種会場として前回も使った一番大きな展示ホールを利用されるのか。また、利用された場合のイベント等の補償だったり、その辺の兼ね合いはどうなってるのか、教えていただけますでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 Gメッセ群馬につきましては、基本展示ホールを使っていきたいと思っています。
 ただ、オープン当初は非常に人数が少ないこともあって、違う場所も活用しながら、うまく展示ホールの利用者と共用と言いますか、そういう形で進めていきたいと思っています。
 接種需要といいますか、今後の感染状況、前倒しの状況によって、その時点で必要な規模は変わってくると思っています。
 現時点で想定している部分については、Gメッセ群馬等々と調整を今進めながら、利用者の方との共用という形で、できるだけ進めていきたいと考えております。

(記者)
 ちなみに今展示ホール、この開設時期で、何かコンサートだったりとか、イベントだったり、使う予定は入っていますか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 細かい部分はあれなんですけれども、コンサートとか、そういう部分でですね、今のところ調整をしていただいている部分は、おそらくあるんだと思います。

(知事)
 (宇留賀副知事)何かさっきのことでありますか。

(宇留賀副知事)
 国の方が少しずつ前倒しているけど、そこに対して対応できるかということですが、基本的に、たぶんこれからもワクチンの調達ができれば、前倒しという話が出てくると思うので、群馬県の対応として言うと、前倒しの要請が国から来たときに、すぐ動けるようにしようとしています。
 ただ、県としては、今回も県営ワクチンセンターを前倒しという話をさせていただきましたので、なかなか人的な面とか、施設面で対応できない市町村もあると思うので、そういったところを補完、サポートするために、要するに県営センターがあって、国からこれから前倒しの話がまた出てきたら、それに柔軟に対応できるようにする。市町村も含めて県全体で、最も早く接種が進むようにするというのがミッションだと思っていまして、そういう形で柔軟にこれからも対応していきたいと思います。

感染防止対策と経済活動の両立について

(記者)

知事に2点お伺いしたいんですけれども、先ほどお話ありましたように、感染の拡大が県内でも広く確認されている状況と、重ねてオミクロン株の感染も確認された中で、一方で愛郷ぐんまキャンペーンが、期間延長でしたり、対象範囲、隣接県の方も対象にという中で、ある意味、経済政策としてはアクセルを踏んでいる状況だと思うんですけれども、県民に対して、2点を同時に進めているというところの考え方を、まずお聞きしたいと思っております。
 2点目としては、年明けに人が動くことに伴って感染の拡大が懸念されると思うんですけれども、その中で、もしキャンペーンを中止する際の見極めだったり、判断基準感を今お持ちであればお聞かさせください。

(知事)
 まずですね、今、最初のご質問だった、感染拡大防止と経済を回していくと言うことは、これはもう、最初から何て言うか、新型コロナと闘う上では、みんながやっぱり悩んできたことであって、これはもう基本戦略だと思うんですね。感染防止対策だけやっていたら、どんどんどんどん経済がシュリンクしてしまうと。
 ですから、その感染をコントロールしながら、経済を回すと。これはもう基本的な戦略だと思っています。
 ただ、今日もちょっと申し上げたのですが、10万人の当たりの人口比の感染者数が、群馬県が全国で最も高くなってしまっていると。
 ただ、これは何度も言っているように、市中感染の連鎖を起こしているような状況ではないし、まだ群馬県の医療体制に何か影響を与えるというレベルでもないので、これは群馬県民の皆さまに、冷静に受け止めていただきたいと言いつつですね、反面、やはりこういう感染が広がらないように、数は他の県と比べて多いので、ここを抑えるために、基本的な感染防止対策の徹底をやってくださいと、両方のメッセージを出さなくてはいけないというのは、ちょっとなかなか難しい面もあるんですけれども、まず一つ言えることは、確かに今日も15人かな、出てるんですよね。正直言って、ちょっとなぜ群馬県だけが、こうやって多くなってしまうのかということは、いろいろと分析していて、なかなか答えが見つからないのですが、今日の分は、おそらく感染者で言うとですね、新しいクラスター関連、あるいは、過去のクラスター、大きなクラスターは収まりつつあるところもあるんですけれども、これでおそらく10人ぐらいになっているので、これを除くとだいたい県内で5名ぐらいなんだと思うんですよね。
ですから、こういうことを冷静にしっかり踏まえて、ちょっと連日2桁になっていることは、非常によくないことではあるのですが、まずは、クラスターを冷静にしっかりと抑さえていくと、そういうことをやっていくべきだと思っています。
 現時点で、愛郷ぐんまに影響を与えるような状況には全くなっていないと。観光地の感染状況等を見ても、愛郷ぐんまに影響を与えるような状況にはなっていないので、これはこれでしっかり活用させていただいて、ワクチン手帳という仕組みも踏まえてやってもらっていますので、これはしっかりと、地域経済回復のための需要喚起策として前に進めていくと。
 同時に、今、申し上げているとおり、感染防止対策はですね、できる限りのことを続けていくということだと思っています。
 それから警戒レベルとかも含めての話なんですけれども、できる限り、当然のことですけれども、感染防止対策をしっかりやりながら、経済活動を制限するような方策を取らないように、こういうことをやらないで済むような状況にとにかくしていかなければいけないってことなんですけれども、それは状況に応じて、どういう基準かということは、いつも言ってるように総合的な判断だと思います。
 それは、1日当たりの感染者の数とか、特に医療提供体制については、しっかりした基準を設けていますので、今日も申し上げたとおり、今のところその基準を全部下回っているので、こういう基準に照らし合わせて、いろんな変化があったらそれを踏まえて、かつ、いろんな他の要素も含めて、総合的に判断していくことだと思います。

(記者)
 隣接県、愛郷ぐんまの対象県ですね、隣接県の感染状況も変化していく可能性があると思うんですけれど、例えば埼玉県ですとか、実際の対象が拡大したときの県の方の動きもあると思いますが、例えば、部分的にそこを対象外にするというようなことも、今後対策としては考えられるんでしょうか。

(知事)
 現時点では、そういうことは考えてませんけれども、今後の状況の流れによっては、いろんな対応を柔軟にやっていくということに尽きると思っています。

豚熱(CSF)対策について

(記者)
 豚熱対策について、子豚へのワクチン接種のところで、県のデータ分析結果を示しつつ、各農場でご判断していただくというお話がありますが、県のデータ分析結果というのは、どういうデータをどう示していくのでしょうか。

(知事)
 農政部の方からお願いします。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 各農家さんのいろいろなステージを採血させていただいて、その結果をもとに農家さんに合った、農家さんの中でも一律にはできない部分があるんですけれども、いろいろなステージをとりまして、さらに接種を考えているステージ等を採血させていただきまして、その農家さんに合った、一番ここが適切ではないかというところを、それぞれにお話しながら、先生を通してでもそうなるんですけれども、そのような検査結果をお伝えしているということです。
 あと、前にお配りしたリーフレット等も解説させていただきながら、検査をさせていただいて、ワクチン接種の日齢を模索しながらやっているというところです。

(記者)
 要するに、これまでA農場の検査結果をA農場に伝えるというをされてきたわけですよね。それを全体として、データとしてまとめて公開していくということまでは。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 今のところは、まだできておりません。

(記者)
 それは、今後されるご予定は。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 全体的なものは示されるかと思うんですけれども、ただ、いろいろ飼養形態も違いますので、データが誤解を生みながら回ってしまうよりは、適切に丁寧な説明というのが、一番誤解がないのかと思っております。

(記者)
 では、個々にやっていくということですね。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 はい。

(記者)
 個々の農場で抗体検査を継続して、適切な時期の接種に努めていくというお話がありましたが、改めてその検査を継続的にやっているんだと思いますが、やっぱり検査をずっとやってないところもあれば、4例目、5例目が出てやったところもあるという中で、やっぱりこのタイミングで、今しっかり検査をしてくださいよということで、改めて呼びかけるという意味合いでいいのかどうか、教えてください。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 検査に関しましては、やはり日齢が大事ですので、日齢の管理、生年月日の管理をまずしていただきまして、適切な接種ができますように、検査のご相談をしてくださいということを、各家畜保健所からお知らせを行っているところです。

(記者)
 全農場でやりましょうということですか。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 ワクチン接種が対象になっている農場さんに向けて発信しているところで、それぞれの家畜保健所にもご相談いただいて、対応しているということは聞いております。

(記者)
 ワクチン接種対象の全農場で。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 検査を実施する予定になっております。

(記者)
 県として、各農場で検査するペースがあるかと思いますが、例えば、半年に1回なのか、1年1回すればいいのか、そこら辺の検査のスパンは、今こういう状況になっている中で、どれぐらいでやっていくのが適切だと。1カ月に1回とかは無理ですよね。

(畜産課 家畜防疫対策室長)
 無理ですね。
 国の方でも最初に示されたものは、半年に1回とかそういうレベルになりますので、いろいろなステージを見るためにも、半年に1回。
 ただ、規模が大きければ、やはり進みが早いと思いますので、要望があれば、さらに短い間隔でやっているところです。
 ただ、そんなに母豚がいないところは、それほど生まれてこないので、今はいいですというようなお返事をいただいておりますので、それぞれの飼養規模に合わせて、(獣医師の)先生方の指導に合わせて検査結果を出しております。

知事メッセージ

 よろしいでしょうか。それでは最後に、今年最後の記者会見ということですので、知事から改めて県民の皆さまにお願いをさせていただきたいと思います。
 今日の新規感染者15人ということで、ここのところずっと2桁が続いていると。ちょっと9人になったんですけど、そのあと20人になって、今日15人ということでですね、依然として残念ながら、10万人当たりの人口比で言うと、群馬県の新型コロナ感染者数というのは全国でも最も高いレベルにあるということは事実です。これについてはですね、県民の皆さまの中で、群馬県大丈夫かという声もあるかと思いますので、この点については、県としても考え得る限り、さまざまな対策を講じておりますが、引き続き、特に群馬県東部の感染者が多く出ている地域の首長さんとはしっかり連携しながらですね、感染防止対策をしっかり進めてまいりたいと思っています。
 今日の会見でもご報告しましたが、今日の新規感染者15人のうち10人ぐらいはですね、実は新たに発生したクラスター、あるいは過去に発生したクラスターの残りというのが判明している陽性者の方々ということですので、とにかくですね、今県内で複数のクラスターが発生するような流れになってしまっているので、一つ一つのクラスターについて早期に発見して、事業主の方々のご協力も得ながら丁寧に対応してですね、一つ一つ抑え込んでいくということを粘り強くやってくしかないかなと思っています。
 この1年半、今年もそうだったんですけれども、この過去1年、県民の皆さまにですね、特に新型コロナ対策についてはさまざまなご不便、ご苦労をおかけしてまいりました。今年だけでも3回、感染の波に見舞われた中で、特に8月の波は今まで経験したことのないような大きな感染の波だったわけですけども、その中で緊急事態宣言を要請せざるを得なかったなど、相当県民の皆さまにご不便、ご苦労お掛けをしたという中で、本当に皆さまにご協力をいただいてですね、総じて第5波を抑え込むことができたと思っています。
 今日も会見の中で申し上げましたが、群馬県のワクチン接種率は、20代30代40代で、最近まで全国一位でした。希望する県民の方々の2回接種、この8割達成というものを、全国でも最速のペースでやりたいという目標を立てましたが、これはもう本当に最速グループの一つとして達成できたと思っております。
 県営ワクチン接種センターも、皆さんのご協力もあって、特に県内の医療関係者の皆さんの大変なご尽力もあってですね、これは全国で最も成功した例だと自信を持って言えると思います。
 にもかかわらずこの段階にきてですね、やはり10万人当たりの人口比の感染者数がこうやって増えてしまっているということについては、知事としては大変悔しい思いもしておりまして、こういう状況にあることで県民の皆さまに不安を与えているとしたら、大変申し訳なく思っております。
 しかしながら、県としては状況をしっかり分析し、県庁一丸となって、市町村とも協力をしながらですね、しっかり対応とっておりますので、その点はご信頼いただきたいと思っています。
 これから年末年始、先ほど申し上げましたが、会合も増えると思いますし、大人数での会食みたいなものも出てくると思いますが、ぜひその点はですね、県民の皆さま、十分ご注意をいただきたいと思います。
 知事ですから当然ですけども、年末も年始も、何かあればすぐ対応できる状況に、常にフルアラートの状況にあります。そもそも元旦は、ニューイヤー駅伝でスターターをやらなくてはいけないので朝から動いてますけれども、もう1回言いますが、年末年始、知事は何があっても、一報を受けて最初に動ける状況になっておりますので、その点はご信頼いただきたいと思いますし、また何度も言いますが、群馬県民の皆さまと力を合わせればですね、どんな困難も乗り越えていけると。この第5波ももちろんですけども、第6波も乗り越えていけると確信しています。
 この1年、本当に大変な1年、もう1回言いますが、新型コロナで大変なご不便をおかけした1年だと思いますが、ぜひですね、本当にいい年末年始をお過ごしいただきたいと思いますし、ぜひいいお年をお迎えいただきたいと思います。
 来年はですね、群馬県知事が選ぶ漢字ということで、展開の「展」という漢字を示させていただきましたが、来年は、新しい展開がしっかりと示せるように頑張っていきたいと思います。
 皆さまにとって素晴らしい年末年始になりますことを心からご祈念を申し上げまして、今年最後の会見にしたいと思います。この1年、本当にお世話なりました。来年もぜひよろしくお願いいたします。
 記者の皆さんには、今年もう何回記者会見やったかというぐらい、随分会見にお付き合いいただきました。ただ、臨時会見も必要な時しかやっておりませんので、この姿勢は来年も貫いていきたいと思いますし、記者会見の場所は常に真剣勝負だと思っていますので、副知事にもいつも同席してもらっていますけれども、関係部長にもしっかりと対応してもらおうと思っていますので、来年もぜひまたよろしくお願いいたします。
 以上で、今年最後の会見、ちょっと長くなりましたが、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。これにて2021年最後の会見を終わらせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです