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第40回定例記者会見要旨(1月6日)

更新日:2022年1月6日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年1月6日(木曜日)午後15時00分~15時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年1月6日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:782KB)

 質疑応答はこちらをクリック

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況等について
3.県営ワクチン接種センターの予約受付開始について
4.始動人Jr.キャンプについて

1.はじめに

 新年明けましておめでとうございます。
 元旦に行われたニューイヤー駅伝では、地元のSUBARUが見事に初の準優勝を果たすことができました。これは、本県にとって非常に良いスタートになったのではないかと考えています。
 こうした勢いに乗って、本年が県民の皆さまにとって素晴らしい1年になることを心からお祈り申し上げたいと思います。
 年末の会見でも申し上げましたが、昨年は新型コロナ、豚熱という2つの脅威への対応に奔走する1年だったと思っています。
 もちろん今年も、まずは、この2つの脅威から県民の皆さまの命と健康、暮らしを守るために全力を注いでいくつもりです。
 その上で、新・総合計画で描いた群馬県の未来というものを実現するため、攻めの姿勢で一歩一歩確実に前に進んでいきたいと思います。今年は、新たな展開、新たな挑戦、こういうものをしっかり踏み出せるような1年にしたいと、知事としてはそんなふうに感じております。
 会見についても、今年最初の定例記者会見ですが、昨年同様、真剣勝負で取り組んでまいりたいと考えています。
 今日、お集まりいただいたメディアの皆さまには、改めて本年もよろしくお願い申し上げます。
 それでは本日の会見の主な項目からご紹介したいと思います。スライドをご覧ください。
 今日は、新型コロナの直近の感染状況、県営ワクチン接種センターの予約受付、「始動人Jr.キャンプ」について発表させていただきます。

2.直近の感染状況等について

 まず、直近の感染状況についてご報告いたします。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめたスライドです。
 本日の新規感染者は56人ということで、1日の感染者数としては、昨年9月12日以降で最多となりました。また、直近1週間の新規感染者数は、149人ということで、先週の119人から増加しています。
 全国的にも感染が拡大傾向にあります。今後の状況には十分な注意が必要だと考えています。
 続いて、警戒レベル移行の判断基準である、客観的な数値についても、ご報告したいと思います。
 次のスライドをご覧ください。客観的な数値です。
 まず、上段の感染状況についてです。
 (1)の1日当たりの新規感染者数は、17.7人ということで、現時点では基準を下回っています。
 (2)の経路不明の感染者は、33.9%ということで、前回に比べると増えておりますが、まだ、基準の50%を下回っている状態です。
 (3)の検査の陽性率は、先週に比べて上がっておりますが、7%という基準は下回っている状況です。
 (4)の今週先週比、これも大事なデータだと思っていますが、今、1.0以上が6日間継続しているという状況です。

 続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。
 (1)の病床使用率は、10.3%ということで、現時点では警戒レベル1の水準を維持しているということになります。
 (2)の重症病床使用率ですが、2.7%ということで、これも警戒レベル1の水準にとどまっております。
 以上のとおり、客観的な数値に関しては、現時点において、すべて基準は下回っているということが言えます。

 続けて、感染者の推定感染経路についても、申し上げたいと思います。
 次のスライドをご覧ください。
 昨日までの直近1週間の新規感染者124人のうち、家庭内感染が35%、次いで経路不明が33%という結果になっています。
 経路不明については、割合のみならず、実際の人数も増加傾向にあるということで、市中感染に注意が必要だと考えています。
 また先日、事業所での新たなクラスターも発生いたしました。この事例では、従業員が職場の車に同乗して仕事をすることがあったと聞いています。車の中で、感染が確認されたということになります。
 外回りや現場確認などの移動時には、できる限り同乗を避けていただきたいと思います。やむを得ない場合には、外気を導入して十分換気する。また、車内での会話を控えるなどの感染対策を改めてお願いしたいと思います。

 続いて、保健所ごとの感染状況です。スライドをご覧ください。
 数はまだ少ないんですけれども、県内の広い範囲で感染が確認されているということです。

 続いて、感染者のワクチン接種状況についてもご報告したいと思います。スライドをご覧ください。
 2回接種済みの方が42%、未接種の方が51%となっておりまして、感染者に占める未接種の方の割合が多くなっております。
 なお、3回接種後に感染が確認された方が一人おりますけれども、この方は、接種後すぐに発症されましたので、3回目の接種の効果が出る前に感染したと分析しています。
 ワクチンは、重症化を防ぐことはもちろん、感染自体を防ぐ効果も一定程度あります。県民(正しくは接種対象者)の8割の方が、2回のワクチン接種を終えている中で、私も毎日、新規感染者の数を確認し、感染した方の接種状況を見ていますが、半分以上の方が未接種ということで言うと、やはり、未接種の方の感染率が高いということになります。
 何度も申し上げますが、健康上の理由等でワクチンが接種できない方以外の県民の皆さまには、ぜひ、接種をご検討いただくようにお願いしたいと思います。

 続いて、療養者の状況についてご説明いたします。スライドをご覧ください。
 現在の療養者は、入院されている方が全体の41%、宿泊療養が40%、それから自宅療養が19%となっています。
 また、入院されている方の症状についてですが、軽症の人が79%、中等症の方が19%ということで、重症の方は2%にとどまっています。
 現在の療養者のほとんどが、軽症または無症状だということが分かっていただけると思います。すなわち、ワクチンの効果によって、医療への負荷が最小限に抑えられている状況だと私たちは捉えています。
 ただし、ひとたび病院や福祉施設でクラスターが発生すると、医療機関への負荷は急激に高まりますので、この点も油断はできないと思っております。
 以上が、直近の感染状況についてです。

 年が明けて、全国的に感染者が増加しています。昨日の全国の新規感染者数は、2,600人を超えたということで、前日から倍増しています。
 特に沖縄県では、1月2日に51人だった新規感染者数が、3日後の昨日5日には、12倍の623人に膨れ上がっております。
 加えて、広島県でも、感染の拡大が著しいということで、沖縄・広島の両県は、本日、国に対して、まん延防止等重点措置を要請することを正式に決定しています。
 また、山口県についても、重点措置の要請を行う方針だと伝えられています。

 専門家の方々の中には、まさに第6波の入口にあるとの見方を示す意見も出てきています。
 本県においても、一昨日、会見で私の方からご説明いたしましたが、初めて、オミクロン株による市中感染が疑われる患者が確認されております。
 知事である私としては、感染力が非常に強いとされるオミクロン株によって、先般の会見で申し上げましたが、これから全国各地で感染の急拡大が起こるのではないかと危惧しています。
 こうした状況を踏まえて、群馬県では、昨日から、無症状で感染に不安を感じる方に対して、県内70カ所の薬局等で無料の検査を実施しております。
 感染の芽を早期に摘み取ることが、感染の拡大を未然に防ぐことに繋がります。少しでも不安を感じている方は、ぜひ積極的にご利用いただきますようにお願い申し上げます。
 加えて、これも再三申し上げておりますが、県民の皆さまにおかれましては、たとえワクチン接種が終わっていたとしても、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保、こうした基本的な感染防止対策の徹底を改めてお願い申し上げたいと思います。
 また、これも何度も申し上げていますが、大人数で飲食をする場合には、箸とかコップの使い回しはしない、過度な飲酒は控える、いわゆるマスク会食を徹底する。こうした感染のリスクを少しでも下げる行動を重ねてお願いしたいと思います。

3.県営ワクチン接種センターの予約受付開始について

 続けて、県営ワクチン接種センターの予約受付についてご報告いたします。
 昨年末の記者会見で発表させていただきましたが、1月15日の土曜日に、東毛ワクチン接種センター、翌16日に県央ワクチン接種センターを開設する予定です。
 これに伴って、明後日8日土曜日の午前10時から、接種予約の受付を開始することといたしました。
 両センターでは、これまで同様、午前、午後、夜間の3つの枠を設けて接種を実施いたします。
 また予約については、4週間先の日程分まで随時可能です。追加接種はもちろんのこと、初回接種にも対応しておりますので、ぜひご利用いただきたいと思います。
 なお、両センターともに、開設後2日間は、時間を短縮しての運営となります。詳細は、県のホームページ等でご確認いただきたいと思います。

 続いて、予約方法についても詳しくご説明させてください。
 次のスライドをご覧ください。予約方法に関するスライドです。
 予約方法についてですが、これまで同様、県のLINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」による予約をメインとさせていただきます。
 LINEでは、センターでの接種の中心となる「県内に住民登録のある方」で、「接種間隔8カ月を経過した方」から、予約可能となっています。

 また、来月の2月以降ですが、高齢者の方について、接種間隔が7カ月に前倒しとなります。こうした方々も、LINEで予約ができるように今準備を進めているところです。
 他方で、「住民登録が県外で、県内に在住・在勤・在学している方」や、前倒し接種の対象となっている「医療従事者と高齢者施設等の利用者及び職員の方々」は、LINEでの予約はできないということになります。
 こうした方々には、お手数ですが、コールセンターの電話予約をご利用いただきますようにお願いしたいと思います。
 また、今回新たに「当日受付」を設けることといたしました。当日分の受付枠に余裕があれば、予約なしで接種が行えます。
 当日の空き状況については、県のホームページでご案内いたしますので、ぜひ皆さまに積極的にご利用いただきたいと思います。
 なお、いずれの予約も接種券が必要となります。接種予約は、各自治体からの接種券の送付を受けた後で、お願いいたします。

 次のスライドをご覧ください。県営センターでの想定接種規模についてまとめたものです。
 センターでの接種規模ですが、開設当初は1日当たり300人の接種を想定しています。
 その後2月には、県央については1日あたり1,200人、東毛は1,150人の接種が行えるように体制を整備してまいります。
 もちろん、それ以降も予約状況等を勘案しながら、適宜接種規模を拡大したいと思います。期間中の最大接種数は、県央は6,800人、東毛は2,300人、県営センター合計で9千人程度の規模を想定しております。
 次のスライドをご覧ください。県営ワクチン接種センター企業・団体プランに関するスライドです。
 県営ワクチン接種センターでは、前回同様、企業・団体単位での接種も実施いたします。
 一般の受付と同じく、明後日の1月8日の土曜日から申し込みを受け付けることといたしました。
 初回接種時の「群馬モデル」では、医療従事者の確保を企業・団体の皆さまにお願いしておりましたが、今回は、医療従事者等スタッフの確保は必要ありません。
 企業・団体の皆さまには、名簿の管理と、これに伴う接種券の確認のみで接種ができます。ぜひ、積極的にご利用をお願いしたいと思います。
 接種会場は県央・東毛いずれもご利用いただくことが可能です。
 対象ですが、被接種者が100人以上の、県内に事業所または事務所がある企業・団体となります。複数の企業・団体が合同で申し込むことも可能としたいと思います。
 なお、大学や専門学校については、100人以下での申し込みも可能とさせていただきます。
 詳しくは、明日の7日の金曜日に県のホームページに掲載いたします。多くの企業・団体の皆さまのご利用をお待ちしております。

4.始動人Jr.キャンプについて

 最後に、「始動人Jr.キャンプ」についてもご説明したいと思います。
 県では、子どもたちの「自由な発想で新たな価値を生み出す力」、こういった力を育むことを目的に、令和2年度から「始動人Jr.キャンプ」に取り組んでおります。
 今年度も中高生20人にご参加いただき、1月9日の日曜日から、「始動人Jr.キャンプ」を開講することといたしました。
 このキャンプは、子どもたちが自ら地域社会における身近な課題を見つけ、デジタル技術を活用して解決策を探る「課題解決型学習プログラム」となっています。
 3月中旬までの間の計7日間、「プログラミング体験」や「オンラインでのフィールドワーク」、「課題解決のためのグループワーク」等に取り組んでいただくことになります。
 プログラミングの基礎が身につくだけでなくて、「未来を切り開く力」を伸ばすことがねらいです。非常に濃密な内容だと思います。
 講師には、共愛学園前橋国際大学の村山賢哉(むらやま けんや)教授、群馬大学の茂木和弘(もてぎ かずひろ)助教をお招きいたします。また、ICTに詳しいサンダーバード株式会社や、群馬大学及び共愛学園前橋国際大学の学生の皆さんにもメンターとして参加していただくことになっています。
 なお、初日に開催するミニフォーラムは、特設サイトからどなたでもご覧いただけます。また、3月13日には、県庁32階のNETSUGENにおいて、成果発表を行う予定にしております。
 新しい時代に向かっていく中高生の皆さんの挑戦に対して、県民の方々にも、ぜひご注目いただきたいと考えています。メディアの皆さまにもぜひ、こうした事業への取材の協力をお願いしたいと思います。
 私からは以上です。何かご質問があれば、お受けしたいと思います。

質疑応答

PCR等の無料検査について

(記者)
 昨日から始まった、感染の有無を調べる無料検査について、利用状況はいかがでしょうか。

(知事)
 武藤健康福祉部長から報告をお願いします。

(健康福祉部長)
 昨日から始まりました無料検査の関係でございますけれども、日報みたいな形では集計はしておりません。
 1週間程度まとめて報告を求めようと思っておりまして、いくつか、1日当たり5人ぐらい来たよとか、個別の情報がポツポツ入っていますが、まだまとまった形での集計はしておりません。
 あとは、感染症・がん疾病対策課の方に、県民の皆さまから多数のお問い合わせが寄せられている状況でございます。
 申し訳ありませんが、まだ1日、1日の集計はしていません。

 県営ワクチン接種センターの当日予約について

(記者)
 県営ワクチン接種センターの予約についてですけれども、当日予約を今回から設けるということですが、当日予約もLINEとコールセンターから、当日の朝とかに予約するようなイメージですか。

(知事)
 大久保局長から正確に説明していただけますか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 LINEとコールセンターにつきましては、前日の正午まで受け付けることとしたいと思ってます。当日予約につきましては、当日、その会場の中で予約を受け付けるというものでございます。

(記者)
 その日に行って、空きがあれば接種できるということですか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 そうです。

(記者)
 コールセンターを今回から設けた理由はありますでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 コールセンターにつきましては、初回接種の時も設けておりました。

今年の抱負について

(記者)
 新年最初の会見ということで、今年の抱負をお伺いできればと思います。

(知事)
 今年の抱負は、年頭のあいさつとかいろいろなところでも申し上げていますが、ぜひ新しい展開をつくり出せるような1年にしたいと思っています。
 昨年を振り返ってみると、あちこちで申し上げているとおり、新型コロナ感染症に翻弄された1年だったということもありますので、今年はぜひ、守りはしっかりと固めつつも、これまでできなかったさまざまな取り組み、さらには、群馬県の未来の富を創出できるような、そういう事業に、少し軸足を移していきたいと思っています。
 ただ、先ほどもちょっと申し上げたとおり、県でも今日、50人を超える感染者が出ました。これも前から私が申し上げているとおり、必ずオミクロン株による感染の急拡大が起こるだろうと、だいたい想定したとおりのシナリオになっているものですから、これがどのくらい広がっていくかということをよく見極めていかなければいけないと思っています。
 気持ちとしては、今年こそ新しい展開、コロナ対策だけじゃなくて、今までできなかったところにも踏み込みたいと思いますけれども、やはり今日、予算のヒアリングのところでも取材を受けたので、その時に申し上げたとおり、やはり今年も、新型コロナ感染症、特にオミクロン株の急拡大から県民の命と健康、暮らしを守ると。これは最優先課題の一つであり続けるんだろうなと考えています。

感染の拡大について

(記者)
 今日50人を超えたということで、先ほど急拡大という話もありましたけれども、今日の感染者数はオミクロンの方かどうか分かりませんけれども、それでも急拡大の入口に入ったと知事は見てらっしゃるでしょうか。

(知事)
 これも後で、武藤健康福祉部長から補足があればしてもらいたいと思うんですけれど、今の時点で、ゲノム検査が全部済んでるわけじゃないので、今日の感染者のうち、どのぐらいオミクロンの方がいるかどうか分かりませんが、群馬県でもオミクロンが急拡大するということは想定しておかなければいけないと思っています。
 だいたいこれも想定の範囲内ではあるんですが、今日の五十何人かのうち、クラスター関連はほとんどいないということなので、そういう意味で言うと、やはり市中感染みたいなものにしっかり気を付けていかなければいけないと思います。
 今のところの病床の使用率が10%ぐらいで、重症者もまだ1名ということなんですが、これが倍々で増えてくと、本当にこの数字は急激に上がるので、ここはよく状況を見極めていかなければいけないと感じています。

オミクロン患者の療養方針について

(記者)
 昨日厚労省の方から、「オミクロン感染者は原則入院」「濃厚接触者は宿泊療養施設(で待機)」という通知が緩和されたと思うんですけれども、県の方針はいかがでしょうか。

(知事)
 武藤健康福祉部長、どうぞ。

(健康福祉部長)
 通知の中では、病床の逼迫状況に応じてという注意書きがあったと思います。
 まだ群馬県の場合は、10%行くか行かないかぐらいですので、基本的には、これまでのような少し強めの形で進めていきたいなと思っておりますけれども、病床やホテルの状況等に応じて柔軟にやっていかなければならないかなと思っております。

(知事)
 今の武藤健康福祉部長の説明のとおりなんですけれども、厚労省の方針はもちろん理解できますよね。このままの状況で、オミクロン株の急拡大が続いて全部入院ということになったら、あっという間に病床使用率が上がってしまうということで、そういうことも含めて、それぞれの県の状況において、少し柔軟に判断しようということになったと思うんですね。
 何度も言いますが、政府は全力を尽くしていただいていると思うんですが、こういう状況になることは分かっていたわけですよ。昨年の12月に群馬県で増え始めて、人口比の感染者数が全国でもトップになった時期があって、それでも、随分落ち着いて群馬県は対応して、医療提供体制にも影響がないということを県民に呼びかけ、これはこれでしっかりと、10人、20人ぐらいのレベルで抑えてきたのですが、群馬県で起こっていることは、必ず他の県でも起こるということを何度も会見で申し上げてきて、だからこそ、当時、群馬県東部が中心になりやすかったので、ここで3回目の接種を少しでも前倒しでやらせていただきたいと。群馬県として、県営の大規模接種センターについて、政府ともよく相談して、当時の菅総理や当時の大臣とも相談をして、できる限りモデルナを使うということを協力しながら頑張ってきたと。全体の流れも見ながら、モデルナの使用も気をつけながらやってきたんですけれども、その努力の結果として、3日分ぐらい在庫があったということで、これは群馬県が努力した一つの成果だと思っているので、こういう在庫は使わせていただいて、できるだけ早く、群馬県の感染者数が多かったので、やはり1カ月でも、少しでも前広にやらせていただいていけないかということを厚労省にずっとお願いしてきたんですが、なかなかご了解いただけなかったというのは大変残念に思っています。
 国も本当に一生懸命やっていただいているということは認めつつ、こうやって全体的に感染がものすごく増えた後で、3回目の接種時期を早めたり、前倒しをしたりということだと、やはり一歩対応が遅れるんだと思うんですね。
 在庫があってできるところから、どんどんやっていく方が、私は先手先手でいいと思ったし、これが群馬県でもうちょっと早くできてれば、やはり首都圏のようなところでも、その後早めに打っていくという流れをつくれると思ったのですが、その点、もう1回言いますが、厚労大臣も一生懸命やっていただいていると思いますし、政府の対応はいつも評価していますが、この点は、やはりなかなか群馬県のお願い、要望が通らなかったことは残念に思っています。
 おそらく、これで全国にオミクロン株がワッと広がっていくと、今前倒しの条件になっている医療関係者、それから高齢者施設みたいなところから、おそらくいろいろ要件が緩和されて、前倒しを進めるみたいな流れにきっとなっていくと思いますが、これは、できるだけ早くやるべきだったんじゃないかとは思っています。
 もう1回言いますが、政府とはしっかり連携して対応していきたいと思いますけれども、これは、知事としての個人的な考えでありますが、やっぱり3回目接種の前倒しというのは、政府として、本当に、真剣に検討していただいた方がいいんじゃないかと。他の国でも、3カ月とか4カ月とか、先を見越して、早め早めに対応しているんでね。
 やはり、11月、12月ぐらいの、日本が国際的にも、ものすごく感染者が少なかった時期に、やっぱり先手先手で、やっていくべきだったと思っていますので、今からでも、ワクチン供給を確保するのは大変かもしれませんけれど、政府も全力でやっていただいていると思いますが、やはり3回目の接種の前倒しは、さらに真剣に検討していただきたいなと思います。
 ワクチン供給を確保するのは大変だと思いますけれど、そこはもう本当に政府のご努力を期待するしかないと思います。
 菅政権のとき、河野大臣がいかにワクチン供給を確保するために苦労していたかは言いませんけれども、よく知っていますので。ぜひ、政権の方にも、ワクチン供給というものをしっかり確保していただいて、できるだけ早く、いろんな形で前倒しをしていただきたいというのが群馬県知事としての考え方です。

愛郷ぐんまプロジェクトについて

(記者)
 愛郷ぐんまプロジェクトについてなんですけれども、他県では同様の事業を停止するという発表がある地域もあるようですけれども、県内の状況について、現時点ではいかがでしょうか。

(知事)
 後で、産業経済部長から報告してもらいますが、現時点で愛郷ぐんまプロジェクトを止めることは考えていません。
 しかし、今日、50人以上の感染者が出ていますので、明日からの状況をよく見ながら判断していくことになると思いますが、今日の感染者について、具体的ないろいろなデータでもご報告したとおり、今のところ全部水準を下回っておりますので、現時点で、愛郷ぐんまプロジェクトを止めるようなことは考えていません。
 ただ、これからの展開によっては、いろいろな対策が必要になってくる場合もあると思います。
 産業経済部長から何かありますか。どうぞ。

(産業経済部長)
現在、隣接県と行き来もできるようになっていて、相互利用もできる状況になっています。
 ただ、今後の感染状況によっては、各県の判断で警戒レベル、ガイドライン等も設けておりますので、その警戒レベルに基づいて、おそらく各県も判断すると思います。群馬県においても、当然県のガイドラインの警戒レベルがありますので、それが1つの判断目安になってくると思います。
 現時点では、知事が申し上げたとおり、停止する状況にありませんけれども、今後の感染状況等を見て、総合的に検討していきたいと考えています。

ワクチン・検査パッケージの運用について

(記者)
 新型コロナ関連でお伺いしたいんですけれども、先ほど愛郷ぐんまプロジェクトのお話がありましたけれども、今日から、ワクチン・検査パッケージの登録受付が始まりました。
 2回接種など証明すれば、行動制限の緩和になってくると思うんですけれども、そもそもがデルタ株を前提に組み立てられたと思うんですが、オミクロン株が今後どれぐらいのものになってくるかについては分からないですけれども、現状の感染状況を見たときに、これまでの想定どおりの運用の仕方でいいのかどうかに関して、知事何かお考えがあれば教えていただきたいと思います。

(知事)
 まず産業経済部長から。

(産業経済部長)
 ワクチン・検査パッケージ制度の事業者登録は、本日から開始しますということで、アナウンスさせていただきました。
 制度設計当時には、当然オミクロン株の急拡大は、背景にしていませんので、状況によっては、国の方で大きな制度設計もしていますので、国とよく連携しながら、必要であれば、取り扱いは運用の中で改定していくなり対応していきたいと思っています。
 ただ現時点では、すでに各県ともワクチン検査パッケージ制度の事業者登録を行っておりますので、全体の見直しが必要であれば、(改定が)入ると思いますので、その時点で適切に対応していきたいと考えています。

自宅療養について

(記者)
 厚生労働省の通知の件で、先ほど自宅療養の質問が出ましたけれども、病床使用率が今後50%以上を超えていくか否かという条件が1点あると思うんですけれども、群馬県はロードマップを作られていて、その中で、自宅療養にも対応できるようなものを目指すということになっていたと思いますけれども、現状、自宅療養をした時に、どのような医療が受けられるのか、ケアされるのかということが一番の不安だと思うので、群馬の現況を教えていただければと思います。

(知事)
 健康福祉部長からお願いします。

(健康福祉部長)
 まだベッドもホテルも十分余裕のある状況なので、基本的には軽症の方、無症状の方につきましても、ホテルの方にお願いしていますが、さまざまなご事情があって、一部ホテルではなく自宅で療養されている方がいらっしゃいます。
 基本的には、健康観察センターの方から毎日連絡を取らさせていただき、状況は確認させていただいております。
 ご自身から具合が悪いと言っていただければ、しかるべき医療を受けられるようなご案内をさせていただきますし、場合によってはオンライン診療であるとか、あるいは往診していただくようなことも、現在県下の各医師会さんの方と調整させていただいて、できるような仕組みで進めております。

警戒レベルについて

(記者)
 現在、警戒レベルが1ですけれども、引き上げとかそういうことは特に考えてないでしょうか。

(知事)
 先ほど申し上げたとおり、基準があるので、その基準とよく照らし合わせて考えたいと思いますが、現時点では、今日申し上げたとおり、すべての基準を下回っておりますので、現時点で警戒レベルを上げることは考えていません。
 ただ、今後の状況によっては、それぞれの基準とか、さらに総合判断も含めて、本当に必要があるときには何らかの対応をとることになると思います。

愛郷ぐんまプロジェクトについて

(記者)
 愛郷ぐんまプロジェクトについて、追加で確認ですけれども、状況を見て総合的に判断ということはよく分かりますけれども、他県も利用を停止している中で、こういった状況になったら停止しなきゃいけないだろうとか、そのような目安のようなものはありますか。

(知事)
 それも毎回記者さんがされている質問なんですけれども、とても難しいので、まず1つは、今言ったような客観的な数値もありますけれども、全体の要素を総合的に判断して決めると言うしかないと思います。
 先ほど申し上げましたけれども、現時点では愛郷ぐんまプロジェクトを止めることは考えていません。
 ただ、これからの流れによっては、さまざまな対応が必要なときもあるかもしれません。
 他にありますか。よろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは、県民の皆さまに、知事の方から改めてお願い申し上げたいと思います。
 今日も記者会見で発表いたしましたが、本日の群馬県の新たな感染者数が50人を超えました。今日の感染者はクラスター関連がほとんどいないということで、やはり市中感染に、より気をつけていかなければいけない状況だと思っています。
 今、全国でオミクロン株が急拡大している状況を考えると、群馬県でも同じことが起こることを想定しつつ、しっかり対応していかなければいけないと思っています。
 今日の予算ヒアリングでも記者の皆さんに申し上げましたが、これまでもやってきましたけれども、医療提供体制の強化とか、PCR検査の充実とか、こういうことはしっかり新年度の予算でも確保してまいりたいと思いますし、県としては、最大限の対策を打ってまいりたいと思います。
 オミクロン株の急拡大ということについても、基本的な対応は変わらないという思いますので、これまで県民の皆さまには、ずっとご理解ご協力をいただいてきましたけれども、今日も申し上げましたけれども、基本的な感染対策については、またここからオミクロンが広がる可能性もありますので、ぜひ、これは徹底していただくようにお願い申し上げたいと思います。
 毎回申し上げていますが、オミクロン株の急拡大で新型コロナを巡る状況も厳しくなると思いますが、県は総力を挙げて、しっかりと対応してまいりたいと思います。
 いつも同じセリフですが、市町村ともずっと連携をしておりますし、県議会の後押しもずっといただいてまいりました。医療関係者の皆さまにも、また引き続きご尽力をいただけるものと思いますが、県民の皆さまと協力して、いかなる事態もしっかり乗り越えてまいりたいと思います。何があっても、県民の皆さまの命と健康と暮らしは断固守り抜く決意ですので、その点はご信頼いただきたいと思います。
 今日も、新年早々、メディアの皆さま最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
 それでは、これで新年初めての定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。