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第43回定例記者会見要旨(1月26日)

更新日:2022年1月26日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年1月26日(水曜日)午前11時00分~11時40分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等16人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年1月26日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:763KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.保健所長との意見交換を受けての対応等について
4.新型コロナに係る検査や疫学調査について

 質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきます。
 昨日、政府の対策本部会議が開かれ、新たに18道府県にまん延防止等重点措置が適用されることとなりました。
 これで、措置の対象は、全都道府県の7割を超える34都道府県にまで拡大されることとなります。
 また、先行して措置が適用されていた広島県、山口県、沖縄県の3県については、措置期間が来月の20日まで延長されることとなりました。
 全国的に感染のピークが見通せない状況が続いております。

 本県においては、先週21日の金曜日から、まん延防止等重点措置が適用され、今日で6日間が経過しています。
 事業者の皆さまには、度重なる時短要請で、多大なご負担をおかけしており、知事としても大変心苦しく思っています。
 しかしながら、感染の拡大を早期に抑え込むためには、皆さまのご協力が必要不可欠です。
 県としても、県民の皆さまの命と健康、そして暮らしを守るため、引き続き全力で取り組んでまいります。県民の皆さま、事業者の皆さま、改めて、県の新型コロナ対策、時短要請に関して、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

2.直近の感染状況について

 それでは会見に入らせていただきます。まず、直近の感染状況です。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移をまとめました。
 昨日までの直近1週間の新規感染者数が4,455人ということで、先週から比べて急増していることが分かります。
 先々週は525人、先週は1,874人ということなので、週を追うごとに約3倍に感染者が膨れ上がっているという状況になっています。
 先ほど申し上げましたが、いまだピークが見通せておりません。これから先、さらに増える可能性も覚悟しなければならないと考えています。
 なお、本日の感染者数もまだ未確定ですが、現時点で800人を超える見込みになっています。

 続いて、客観的な数値についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 上段の感染状況ですが、1日当たりの新規感染者数は、先週からさらに増加して636.4人となりました。
 (2)における経路不明の感染者は、54.2%ということで、基準である50%を上回っています。これはもう市中感染が広がっている状況ということです。
 (3)の検査の陽性率ですが、これも22.9%ということで、基準の7%をはるかに超えていることが分かっていただけると思います。
 (4)の今週先週比ですが、1.0以上が26日間継続しています。
 続いて、下段の医療提供体制をご覧ください。
 (1)の病床使用率は56.1%ということで、警戒レベル3の水準になりました。
 一方、(2)の重症病床の使用率については、5.4%ということになっています。これは先週と変わらず、現時点では警戒レベル1の水準を保っています。
 以上のとおり、感染者の急増が続き、病床使用率は50%を超えています。これは深刻な状況だと思っておりますが、他方で重症者が少なく、また入院されている方々についてもですね、重症化リスクの高い方もいらっしゃいますが、現在は、軽症が多いという状態です。
 加えて、先週もお伝えしたとおり、他の都道府県と比べて、群馬県の病床の使用率が高いのは、この会見でもご説明しましたが、入院を基本とした療養方針を取ってきたことが大きな背景にあります。
 急な容態の変化に備えるとともに、オミクロン株への知見を得るという面でいうと、これはこれで正しい対応だったと考えています。
 こうした中で、現在は療養方針の見直しを行い、入院される方の割合を可能な限り引き下げております。
 宿泊療養、自宅療養での対応を強化することによって、必要な方々にしっかりと医療を提供できる体制を維持していきたいと考えています。

 続いて、感染者の年代についてです。スライドをご覧ください。
 20代から30代の割合が31%となっています。20歳未満の割合も33%ということで、若い世代での感染が目立っております。特に、ワクチンの打てない11歳以下の割合が18%ということで、1週間前に比べて7ポイントも増えています。

 続けて、感染者の推定感染経路についてです。次のスライドをご覧ください。
 昨日までの直近1週間の新規感染者4,455人のうち、感染経路不明が調査中も含めると54%ということで、最も高くなっています。
 また、この1週間で保育施設や学校でのクラスターが22カ所で発生しており、学校等の割合も8%ということで、これも高くなっています。
 なお、保育施設に関してですが、昨日時点で、県内12の認可保育所・認定こども園が感染拡大の影響で全面休園しています。
 また、放課後児童クラブにおいても、8カ所が休所しています。
 加えて、学校に関してですが、公立の幼稚園、小学校、中学校、高校及び特別支援学校等において、11校が休校・休園、15校が学年閉鎖、59校が学級閉鎖を行っています。
 また、私立学校に関しても、高校の2校が休校、中学の1校が学年閉鎖、高校4校、小学校1校が学級閉鎖を行っているという状況です。
 後ほど詳しくご説明いたしますが、学校等での感染拡大を受けて、対策の強化が急務だと捉えています。

 続いて保健所別の感染状況をご説明したいと思います。スライドをご覧ください。
 先週に引き続き、すべての地域が赤く塗られています。これを見た瞬間にも県内全域で感染が拡大傾向にあることが見て取れます。

 続けて、療養者の状況についてもご報告いたします。スライドをご覧ください。
 現在の療養者4,842人についてですが、入院されている方が315人で7%、宿泊療養が549人で11%、自宅療養が3,113人で64%ということになっています。
 また、入院されている方の症状については、軽症の方が87%、中等症の方が38人で12%、重症の方が2人ということで1%ということになっています。
 以上が直近の感染状況です。

 ご説明したとおり、感染者が急増していますが、宿泊療養、自宅療養での対応を強化することで、必要な方々への医療提供は、現時点では継続できていると言えると思います。
 しかしながら、感染のピークが見えません。今のように、毎週3倍に増えていくような急激な感染が続いていくと入院しなければいけない方々も急増します。そうなると医療が逼迫する恐れも出てきます。
 また、昨日行った今年度7回目、通算12回目となる、知事と保健所長との意見交換において、県内の感染の状況と今後の対策に関して、様々な示唆もいただきました。

3.保健所長との意見交換を受けての対応等について

 スライドをご覧ください。保健所長との意見交換における意見に関するスライドです。
 まず、学校についてですが、各保健所長からは、特に部活動についての指摘が多くなされました。
 例えば、体育館等で行う室内競技に関して、一つの部活動で感染者が出ると、同時に体育館を使用していた別の部活動の生徒にも感染が確認されたということ。それから、対外試合での感染が目立つこと。さらには、部活動後の日常会話や下校時等における感染にも注意が必要なこと。こうしたことが紹介されました。

 スライドをご覧ください。県立学校の対応です。
 こうした状況を踏まえて、緊急的な対応として、県立学校の部活動に関しては、今週28日の金曜日から2月13日日曜日までの2週間程度、休止させていただきたいと思います。
 また、分散登校やオンライン授業への切り換えについても、学校現場で相談し適切に対応してまいりたいと考えています。
 なお、保健所長からの指摘に関しては、学校現場にも共有すると同時に、市町村立、私立学校に対しても、情報を共有させていただき、適切な対応を県の方からもお願いしたいと思っています。
 加えて、保育施設に関しても、先ほどご説明いたしましたが、県内において全面休園を行っている施設が多数発生しています。特に、知事である私には、ワクチンを打つことができない子どもたちを守る責務があると考えています。
 こうしたことから、まん延防止等重点措置適用等のタイミングで、保育施設に対しては、各市町村を通じて、感染拡大防止対策の徹底を依頼させていただきました。
 さらに、市町村担当課に対しても、地域の実情に合わせた登園自粛、こういったことをお願いしているところです。
 今後も、子どもたちを守るため、市町村とも連携し、適切な対策、対応を進めていきたいと考えています。

4.新型コロナに係る検査や疫学調査について

 続けて、検査及び疫学調査についてです。
 多くの保健所長から、保健所の業務が非常に逼迫しているという、窮状を訴える声がありました。
 年明け、特に成人式以降から感染が拡大していると、第5波の際の4倍近い感染者が確認される、こういう状況の中で、これまでどおり対応していくことが難しいということを改めて痛感いたしました。
 検査に関しては、先日厚労省が「外来診療で感染者の濃厚接触者に発熱等の症状があれば、医師の判断で検査を待たずに感染と診断できる」、こういった方針を発表しています。
 本県での取り扱いに関しては、現在、医師会と調整中ですけれども、こうした対応を含めて、検査・調査の方法に関しては、オミクロン株の特徴を踏まえた柔軟な対応が必要だと考えています。
 具体的な対応については、方針が固まり次第、改めてお知らせしたいと思います。

 続いて、中等症、重症者の増加への備えについても申し上げたいと思います。
 保健所長からは、高齢者施設、医療機関等でのクラスター事案、これを懸念する声が多く聞かれました。
 高齢者や妊婦の方、また基礎疾患のある方は重症化のリスクが高いと。こういう方々の感染をいかに防いでいくかが重要だと思います。
 全国に先行してオミクロン株による感染が拡大した沖縄県では、こうした方々の感染が増え、結果的に中等症、重症の方が増加しました。現在の重症病床使用率は30%を超えているということです。
 オミクロン株は、重症化率が低いとは言われてますけれども、我々が忘れてはならないのは、重症化リスクはゼロではないという事実です。ゼロではない以上、感染者が増え続ければ、当然、重症化する方も増えてくるということです。
 こうした認識のもとで、施設や病院に関しては、これまで以上に感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。
 また、ご家族に高齢者や妊娠中の方、また基礎疾患をお持ちの方がいらっしゃる場合には、外からウイルスを持ち込まないよう、特に感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。

 なお、県では、今後、中等症、重症者の増加が見込まれることから、そのための病床を確保するため、症状の軽い方の宿泊療養、自宅療養での対応を今強化している最中です。
 実際に、明日27日の木曜日からは、新規感染者の急増に対応するため、前橋市内で2カ所目となる新たな宿泊療養施設を稼働することといたしました。ホテルの名称は稼動後に改めて公表させていただきます。
 この施設が稼働することによって、新たに193室が加わります。合わせて7棟、1,512室での運用ということになります。
 また、8棟目に関しても、現在稼動に向けた準備を進めております。

 今回の意見交換では、このほかにも、3回目接種の重要性や、家庭内での感染を防ぐための早期隔離等、様々なご意見をいただいています。
 保健所長からは、オミクロン株の特徴を踏まえながら、今後は発想の転換が必要だと、こういうお話もいただいています。
 県としては、こうした専門家の皆さんからいただいた意見を参考にしながら、これからどういう対応を取るかについて、具体的な検討をさらに進めていきたいと考えています。
 加えて、最も重要な対策は何度も申し上げておりますが、3回目のワクチン接種だと考えています。
 国から示されるワクチン供給計画を踏まえて、希望する方が1日でも早く接種を行えるよう、国や市町村と連携して、しっかり対応していきたいと。このことも、最後にお伝えしておきたいと思います。
 私からは以上です。

質疑応答

保育施設における感染防止対策について

(記者)
 保育施設に関して、ワクチン接種ができない子どもたちに対しての対応を改めて徹底して欲しいというところですけれども、具体的にどういったことを呼びかけられたのか、お願いします。

(知事)
 保育施設に関して、どのような呼びかけをしたかということですね。そうすると、生活こども部長お願いします。

(生活こども部長)
 保育施設に関しまして、まずはこれまでどおりの感染症対策を徹底していただくということが1つございます。
 それから、職員に対しても、(コロナウイルスを)持ち込まないことが非常に大事になってくると思いますので、職員の感染症対策の徹底、あるいは健康管理、それから行動記録の作成、また、感染を疑うようなことがあれば、ためらわずに医療機関等を受診していただくこと。外出の際には、感染症対策を徹底していただくこと、県外の移動についても注意していただくこと。そういったようなことを職員の方にも徹底していただいて、保育所の中に持ち込まないといったかたちの感染症対策を徹底していただくように、これまでも、警戒レベルが上がった際やまん延防止等重点措置がとられた際に、市町村を通じて通知をしているところでございます。

第6波の見通しについて

(記者)
 感染のピークが見通せないということで、まず目の前のことに対応することが大事だと以前もおっしゃっていたと思いますが、例えば年末年始に人が集まったから感染が爆発したとか、そういったところを踏まえて、今後、どれぐらいこの状態が続くのであろうかということに関して、予想できることがあれば教えてください。

(知事)
 これだけ感染が広がったのは、おそらく年末年始の帰省とか、総合的な理由だと思います。
 また、感染のピークアウトがいつになるかは、正直言って誰も分からないと思っています。
 これに関して言わせていただくと、だからこそ何度も言っているように、3回目の接種を急ぐことが大事だと思っていまして、群馬県では、県民の全員に6カ月間隔の接種を実現するために、いろいろな準備を進めているので、これも市町村と協力しながらやっていくということだと思います。
 やはり、これは個人的な考えですけれども、3回目の接種が、特に欧米を含めた諸外国に比べて遅れているのは、とても深刻な事態だと思っていまして、政府に引き続きお願いしているんですけれども、これについては、あらゆる努力をしていただきたいなと思っています。
 全く私も専門家じゃないので分かりませんけれども、もうオミクロン株の亜種が出てきているわけじゃないですか。まだ分からないけれども、もしかしたら感染力が既存のオミクロン株よりも2倍ぐらい強いと言われているわけじゃないですか。
 そうなると、本当にピークアウトがあるのか、これがもう一回置き換わったら、第7波が続けてくると言う専門家もいるので、そういうこと全体を考えると、やはり、今一番やらなければいけないのは、皆さんもう抗体が落ちてきていますから、3回目の接種について、できるだけ国の方で間隔を縮めてやっていただくということです。
 群馬県ができることは、先ほど言ったように、とにかく1カ月でも縮めて(接種していただく)ということですから、6カ月間隔で接種希望者全員に3回目の接種をしいただくことを頑張っていきたいと思いますけれども、ピークアウトさせるためにも、ここのところを本当に国には頑張っていただいて、ワクチンの確保をしっかりしていただいて、供給計画も示していただきたいと思います。
 もう1回言いますけれども、県民への3回目のワクチン接種について、より加速できるような状況を作っていただきたいと思っています。

まん延防止等重点措置の期間の延長について

(記者)
 まん延防止等重点措置について、先週始まったばかりで、延長というのは気が早い話かもしれませんが、そこに関しては来週以降・・・

(知事)
 それは、これからの状況をよく見極めて考えるしかないと思いますけれども、前回の会見でも記者さんの方から質問がありましたが、まん延防止等重点措置はどこまで効いているのかという話があって、これはいろいろな見方があって、先行している山口県と沖縄県と広島県で、どのくらい効果があるのかといういろいろな議論はありますけれども、やはり、こういう状況の中では、できる限りのことをやると。少しでもリスクを減らし、感染拡大を抑えるために、できる限りのことをやるということに尽きると思うんですよね。
 実際、群馬県は、ああいう流れの中では、いち早くまん延防止等重点措置を要請しました。知事としては、本来はやりたくなかったですし、もうちょっと様子を見てもいいんじゃないかみたいなご意見もありましたけれども、病床使用率も、これまでの群馬県の対策が理由ですけれども高かったですし、改めて、あのときに群馬県が要請しない選択肢はなかったと思うんですけれども、もはや(まん延防止等重点措置の対象となる都道府県が)7割に広がっているので、ですから、今日が(まん延防止等重点措置の対象となってから)6日目なので、まだまだ現時点で言うと、十分な効果は出ていません。
 この状況をよく見極めながら、今後のことは、状況に応じて考えていきたいと思います。
 他にありますでしょうか。

部活動の休止について

(記者)
 部活動の休止について、県立学校の対応は分かりました。
 市町村の教育委員会管轄の小・中学校の対応はどうなりますか。

(知事)
 平田教育長からよろしくお願いします。

(教育長)
 県立学校の対応について、市町村の教育委員会に流すということになります。

(記者)
 今現在、市町村からは、休止しますとか、しませんとか、そういった回答というのは・・・

(教育長)
 知事から本日発表がありましたので、この後、まず県立学校に流すとともに、市町村の教育委員会に対し、県立学校ではこういうふうにしますとお流しする予定です。
 なお、現在、県立学校では、校内に限って部活動を行っておりますけれども、市町村でも、ほとんどの市ではそのような対応がされています。

(知事)
 保健所長との会議でも出てきましたけれども、昨日、県医師会との意見交換会があって、いろいろ専門家の方の話も聞きましたけれども、部活動で、かなりクラスターが発生しているんですね。私が驚いたのは、体育館で、いろいろな部が練習しているじゃないですか。それぞれの部で、違う活動をしているにも関わらず、そこからもうつるということで、部活動は、クラスターの原因になっているということなので、これは残念ながら、しっかりと抑えていくしかないということで、よく教育長にお願いをしています。
 他方で、部活動をある程度続けて欲しいという意見も、専門家の方の中からあって、やはり子どもたちの精神状況とかを考えると、はっきり言って、これまでも対外試合とか、全国大会については認めてきたりしてきたんですけれども、こういう状況になってくると、厳しく抑えるしかないと(思います)。専門家の方々でも、当面の間は活動をやめてくれというご意見の方がとても多かったので、苦しいところですけれども、少しここは厳しく対応していくしかないかなと思っています。
 教育長が言ったように、今日、こういうかたちで、しっかり市町村立の学校にも呼びかけていきたいと思います。

(教育長)
 なお、近隣の都道府県等を調べたところ、部活動について休止ということを言っているところは、山梨も含めて2県で、それ以外については、東京も含めて全面休止というかたちにはなっていません。
 ですから、群馬県の対応は、今の群馬の状況を反映して、相当踏み込んだ対応になっていると考えております。

(記者)
 相当踏み込んだ判断だというお話もありました。
 屋内で、密になってしまうところでクラスターが発生してしまうというのは想像できるんですけれども、屋外であったりとか、町村部とか、そんなに密にならないと言いますか、人数が少ないような部活動もあると思うんですけれども、それでも一律に休止しなければならないという判断でしょうか。

(教育長)
 密になるというよりは、むしろマスクをするかどうかというところが、県立学校での経験ですけれども、私たちが掴んでいるところです。
 そうしますと、運動の部活動の中には、やはりマスクをすることは危険なので、どうしてもマスクを外すことがあります。
 加えて、部活動というのは、やはり子どもにとっては心躍る活動ですので、つい、部活後にご飯を食べたりということが起こったりしています。
 ですから、本当に真面目にきちんと感染防止を考えながらやっている生徒に本当に申し訳ないと思いますけれども、この状況ですので、2週間は我慢していただきたいと考えております。

(知事)
 加えて言うと、いろいろなケースがあると思うんですけれども、もちろんスポーツをやりながら、密になるみたいなことはリスクが高いのかもしれませんが、そうじゃなくても、行動のパターンの中に、例えば一緒に移動して広がったりとかいろいろなこともあるので、そういうこと全体を考えて、今教育長が言ったように、ちょっと踏み込んだ措置をすると。専門家の方々もそういう意見が多かったので、こういうかたちに決めさせていただいたということです。

濃厚接触者の疫学調査について

(記者)
 保健所の業務についてです。
 先日の会見で、県、それから前橋の保健所も濃厚接触者について調査縮小の対応を取ることを決められましたけれども、高崎市の保健所は、濃厚接触者の調査を保健所が継続するということを決めました。
 そのことについて、知事の受け止めをお願いできますか。

(知事)
 それは、高崎市の判断として尊重したいと思います。

(記者)
 その理由として高崎市が、濃厚接触者の特定を企業や学校個人に委ねることは、組織や個人の思惑で範囲をゆがめられる恐れがあるというふうに話しています。
 その懸念については、どのように受け止めて・・・

(知事)
 それは高崎市のご判断なので、それも尊重したいと思いますが、今の感染者数を考えると、これまでのやり方でやることは物理的に無理です。
 知事として、今年に入ってから7回、その前を含めると十数回、保健所長の皆さんと節目節目で意見交換をやっていますが、やはり各保健所はぎりぎりなんですよ。
 そうじゃなくても必死にやっていて、我々としてもいろいろなサポートをやってきましたけれども、今までのやり方では対応ができないということで、これは県としてやむを得ない判断ですし、正しい判断だと思っています。
 これと違う対応を取る市町村があるのは、それぞれの事情も考えてのことですから、それはそれで尊重したいと思います。
 他にありますか。

教員や保育士らへの優先接種について

(記者)
 ワクチン接種に関してなんですけれども、先ほどの子どもの感染が広がっていて休校等も起きているという中で、学校現場で感染が広がって、例えば休校になったときに、子どもを持つ保護者の方、元気なお子さんを持っていても休まなければいけないという形で、対応がかなり厳しくなるというところがあると思います。
 日本医師会なども、保育士や教員に関しては、エッセンシャルワーカーとしての位置付けを明確にして、ワクチン接種の優先枠を考えるべきではないかということを投げかけているんですけれども、これについて知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
 今、記者さんがおっしゃったように、保育士の方や教員の方、こういう社会機能を維持するための施設・事業所で働く人は、初回接種の時も、エッセンシャルワーカーということで認定させていただきました。
 今、県営センターでは、高齢者の方について6カ月間隔で追加接種を受けていますが、今の段階でいうと予約枠に結構余裕があるということで、この間発表したように、2月から県営センターの接種能力を拡大します。高齢者と同時並行ということですけれども、市町村ともよく連携しながら、こうした保育士の皆さん、エッセンシャルワーカーへの接種体制というものは、その中で整えていきたいと思います。
 大久保局長から細かいことがあればどうぞ。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 今、知事からお話がありましたとおり、エッセンシャルワーカー、特に保育の現場ですとか、学校の中での感染拡大に伴いまして、やはり早く3回目接種というお話は、県にもいただいております。
 これにつきましては、今知事が話したとおり、できるだけ早く皆さまに6カ月間隔で接種していただきたいというのが、群馬県の考えでございます。
 一方、国の方針というのも示された中で、群馬県は最大限6カ月に近づけるようやっておりますので、エッセンシャルワーカーの接種につきましても、国の方針に基づきながら、最大限早く進めていきたいと思っています。
 また、国の方でも、エッセンシャルワーカーへの接種について、検討を進められるというお話も聞いていますので、そういった状況もよく見ながら進めていきたいと考えております。

新型コロナ検査キットの全国的な不足について

(記者)
 今、無料検査の促進事業をされていますけれども、全国的にキットの不足が指摘されています。県内の状況はどのようになっているかお聞きしたいと思います。

(知事)
 武藤部長からお願いします。

(健康福祉部長)
 本当に、これは昨日の保健所長と知事との意見交換の場でも、あるいは医療関係者の意見交換の場でも言われておりまして、すでにいろいろ報道されているとおり、各所でかなり不足感が言われているところであります。
 県といたしましては、県内の卸業者さん等には、医療機関を優先してくださいということでお願いしておりまして、了解していただいているのですが、メーカーのさらに上流の方になってくると、県としてもなかなか何ともしがたいところがございまして、そういったところはまた、国の方にも、医療機関の方にしっかりと回るように、必要な方が必要な検査がしっかりできるようにということで、お願いしていきたいと思っております。
 これについて、国の方でもいろいろ増産を考えて指示されているようですので、そういった情報もしっかりと見守っていきたいと思っております。

緊急事態宣言への移行について

(記者)
 昨日、松野官房長官の記者会見で、緊急事態宣言の発令については慎重な考えだということで、お話になっておりましたが、改めて緊急事態宣言に移行するかどうかについてのお考えをお聞きしたいと思います。

(知事)
 群馬県では、まん延防止等重点措置が適用されました。今6日間たちましたけれども、なかなか群馬県内に効果が表れていません。
 ただ、今の法律の枠組み、制度の枠組みの中で、知事としては、この県内の感染急拡大を抑えるために、あらゆる手段を使わなければならない、あらゆることをやらなければならないということで、このまん延防止措置を適用しています。
 まだ6日なんですけれども、これがどういう効果をもたらすかということもよく見極めなければいけないと思いますし、緊急事態宣言という選択肢ももちろんあるのかもしれませんけれども、これは国の方でも十分慎重にやっていただきたいと思います。
 もちろん今、オミクロン株の急拡大で、国内もすごく厳しい状況にはなっていると思いますが、2年間の、新型コロナとの闘いにおいて、いろいろ積み上がってきた知見もあると思うので、やはり感染防止対策をやりながら経済を回すという、知恵を(絞って)やっていくことが必要ですし、緊急事態宣言をやって、どこまで本当に効果的なのかということも考えなきゃいけないし、それによって生じる経済へのマイナス、ダメージも考えなきゃいけないし、そこはやっぱりバランス感覚を持ってやっていかなければいけないと思います。
 何度も言いますが、このまん延防止等重点措置は本当にやりたくなかったと。
 だけど、どうしてもやむを得ない状況だったと。さっきも言ったように、今の状況を考えれば、あそこで群馬県が要請しないという選択肢はなかったと思っていますけれども、ただ、できる限り、地域経済の制限というものは、今の状況では、とてもすぐにはできませんけれど、できるだけ解除していきたいという気持ちもあるので、緊急事態宣言については、かなり慎重にやってもらいたいと思うし、そのときは十分効果等々も考えた上で、判断していただきたいと思います。
 群馬県としても、もう1回言いますが、こういう状況でありますけれども、できるだけ感染防止対策をしながら、経済を回していくことにも、いろいろと知恵を絞っていきたいと思っています。

菅直人元首相のTwitter上での発言について

(記者)
 ちょっと知事にコロナとは違うことでお聞きしたいのですが、知事はTwitterの活用を随分されているんですけれども、先日、菅直人元首相がTwitterの中で、日本維新の会について、ヒトラーを思い起こすというような投稿がありまして、維新の会から抗議を受けるという事態に発展していますが、知事のご見解をお聞きできたらと思います。

(知事)
 まず、私は菅直人さんとは全然違う認識を持っているということを申し上げたいと思います。
 やはり、仮にも首相もやった方ですから、表現ぶりには十分気をつけた方がいいんじゃないかなと思います。
 これ、ちょっと知事としての発言というか、政治家としては、やっぱり十分その何て言うのでしょうか、Twitterはやっぱり訴求力もあるし、大勢の人が見るので、いろいろな批判とか、いろいろな意見を言ってもいいと思うんですけれども、やはり表現ぶりは相当気をつけた方がいいんじゃないかなと思います。
 他によろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは、知事から改めてまた、県民の皆さまにお願いを申し上げたいと思います。
 今日も、800人を超える新規感染者が出る見込みになっています。
 残念ながら、今の状況を考えると、まだ感染拡大が続く可能性があるということを、まず申し上げたいと思っています。
 こういう状況の中でも、先ほど申し上げましたが、感染防止対策、今、まん延防止措置が国から適用されているわけですけれども、こういったことも含めて、この感染急拡大を抑えるために、知事として、県として、最大限のことを、これからもしっかりやっていきたいと思っていますし、今日も申し上げましたけれども、3回目の接種間隔をできるだけ縮めて、とにかく、希望するできる限り多くの県民の皆さまに、3回目の接種を終わらせていただくということが、実は今本当に重要なことだと思っていますので、その点についても、しっかり政府にも要望していきたいと思いますし、群馬県としてできる限りの対応をしていきたいと思っております。
 ここから、まだ厳しい状況が続くと思いますが、何度も繰り返しませんけれども、事業者の皆さま、県民の皆さまには、ぜひご理解、ご協力をいただいて、県としても、引き続き、市町村、県議会ともしっかり連携しながら、県選出の国会議員の皆さまにも力をいただきながら、総力戦で臨んでまいりたいと思っております。
 引き続き、新型コロナ対策に県庁を挙げて全力で取り組んでまいりますので、何度も何度も申し訳ないのですが、県民の皆さまには、くれぐれも、感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。
 オミクロン株はものすごく感染しやすいということは明確で、これから我々の周りにも、前回も言いましたけれども、誰がどこで感染してもおかしくない状況ですので、そういうことを踏まえて、ぜひ感染防止対策の徹底をお願い申し上げたいと思います。
 記者の皆さんには、今日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて、定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。