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ワクチン接種の前倒しに関する臨時記者会見要旨(1月31日)

更新日:2022年1月31日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年1月31日(月曜日)午後15時00分~15時30分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 18人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年1月31日臨時記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:323KB)

知事冒頭発言

 質疑応答はこちらをクリック

 それでは臨時記者会見を始めさせていただきます。
 報道機関の皆さまにおかれましては、急遽お集まりいただき、ありがとうございます。
 新型コロナに関して、オミクロン株による感染の急拡大が止まらない状態です。連日千人を超える感染者が確認され、本日の新規感染者数も711人ということになりました。これは、月曜日としては過去最多を更新しています。
 こうした中で、本日は県営ワクチン接種センターにおける3回目の接種について、新たな方針を決定いたしましたので、臨時会見を開いて発表させていただきます。

 (フリップを掲げながら)こういうことです。
 来週2月11日金曜日から、県営ワクチン接種センターにおいて、接種対象者の範囲を拡大し、18歳以上の全県民に対する追加接種を6カ月間隔で受け付けることといたしました。この対応によって、県営ワクチン接種センターにおいては、接種券があれば、年齢や職種にかかわらず、すべての方々が6カ月間隔で追加接種を行えることとなります。
 本日から自衛隊の運営する大規模接種会場でも、18歳以上の3回目接種が開始されております。都道府県では、今回の群馬県の前倒しが全国トップクラスの速度であり、規模としても全国最大ということになります。
 この会見でも何度もお伝えしておりますが、最も有効で最も重要な対策は、3回目のワクチン接種を早期に実施することだと考えております。こうした考えに基づき、前倒しを、県として全国に先駆け、最も大きな規模で実施することといたしました。

 次のスライドをご覧ください。追加接種に向けた状況に関するスライドです。
 こうした前倒しに関しては、国の方針で、医療従事者及び高齢者施設入所者等、さらには高齢者への追加接種にめどがつくこと、また、接種体制やワクチン量に余裕があることが条件になっておりました。
 1月21日の会見でもご説明いたしましたが、医療従事者及び高齢者施設の入所者等に関しては、全市町村において、希望する対象者への接種スケジュールが概ね確定している状況です。また、65歳以上の高齢者に関しては1月19日の水曜日から、県営センターにおいて、6カ月間隔での接種を始めております。
 直近1週間の県営センターの稼働率は約44%ということで、今後の予約枠に関してもかなり空きがある状態です。県営センターでの接種を希望する高齢者の数に対して、十分な接種体制が確保できています。
 各市町村に、この状況をお伝えし、64歳以下の一般の方々の接種の前倒しの考えについて説明させていただきました。その結果、すべての市町村と接種の加速化に向けて認識を共有し、ご理解いただくことができました。
 かねてより、全県民の6カ月間隔での接種を見据え、私や両副知事も含め、市町村には接種券を早期に発送していただくように依頼してまいりました。それを各市町村がしっかり受け止め、協力をいただいています。改めてそのことに感謝を申し上げたいと思います。
 また、前倒しによって、県営ワクチン接種センターでの接種能力の拡充が必要になります。これは、医療団体や病院等を通じて、多くの医療従事者の協力を得られる見込みになっています。加えて、国から4月上旬までのワクチン供給のスケジュールが示され、64歳以下の一般の方の分を含めて、追加接種に必要となる十分な量のワクチンが供給される見込みとなりました。
 こうした状況を踏まえ、県営ワクチン接種センターを有効に活用することで、高齢者への接種体制をしっかりと維持しつつ、64歳以下の一般の方への追加接種を前倒しすることが可能だと判断いたしました。
 なお、群馬県での前倒しについては、国の了承もいただいております。その上で、実施させていただいているということも付け加えたいと思います。

 それでは詳細を説明します。
 スライドをご覧ください。県営センターでの追加接種に関するスライドです。
 今回の接種対象の拡大により、県営センターでの接種対象者は、2回目の接種から6カ月が経過した18歳以上の方で、お手元に接種券がある方になります。
 なお、接種券に関しては、お住まいの市町村から、2月中旬までに、2月中に接種を希望する方の約9割程度、約90万人の方々に接種券が発送される見込みと伺っております。

 予約に関しては、明日2月1日火曜日の10時から受け付けを開始いたします。
 これまでどおり、県公式LINEアカウントである群馬県デジタル窓口、または電話での予約をお願いしたいと思います。
 なお、接種の規模についてですが、前倒し初日の2月11日には、両センター合わせて1日当たり5千人程度の接種体制の準備を進めております。
 その後は、接種券発送に伴う接種需要の拡大に対応して、開設期間中、最大1日当たり9千人規模の接種体制を確保することを想定しています。
 ぜひ多くの皆さまに県営センターを活用し、接種していただきたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。エッセンシャルワーカーの追加接種に関してまとめたものです。
 先週の定例記者会見で、記者さんからご質問いただいていましたが、保育施設や学校等での感染拡大に伴い、保育や教育現場など、エッセンシャルワーカーへの追加接種が急務になっています。
 県では、業種・団体単位での接種である「企業・団体プラン」も活用したいと考えておりまして、この活動を通じて、エッセンシャルワーカーの追加接種を優先的に進めてまいりました。
 このプランは、各市町村や県域団体等で名簿を取りまとめた上で、県にお申し込みいただく形となっております。一般接種とは別に予約枠を設けて、団体単位で優先的に接種を行うという仕組みです。このため、予約の空き状況に関係なく、優先的に計画的な接種を行うことが可能な仕組みとなっています。
 先ほど説明した接種対象者の範囲拡大によって、すでに企業・団体プランでお申し込みいただいているエッセンシャルワーカーの皆さまも、県営センターで6カ月間隔での接種が可能ということになります。
 企業・団体プランを使ったエッセンシャルワーカーへの追加接種の申し込みは、まだまだ受け付けております。保育、教育、警察、消防、建設業などの業界・団体の皆さまに、ぜひこのプランの活用をご検討いただきたいと思います。
 詳細は、県営ワクチン接種センター運営課までお問い合わせいただきたいと思います。
 いずれにせよ、個人での予約、企業・団体プランの活用を問わず、最前線で働くエッセンシャルワーカーの皆さまには、ぜひ早めに接種を行っていただきたいと思います。
 なお今回、県営センターでの接種対象者の範囲拡大を決定させていただきましたが、各市町村接種会場での接種対象者の範囲は、それぞれの市町村における接種状況に応じた判断ということになります。現状では、県下一律での拡大とはなっておりませんので、その点はご注意いただきたいと思います。
 以上が、県営センターにおける追加接種対象者の範囲拡大についてのご報告となります。

 県内では、オミクロン株による感染の急拡大が続いています。前回の会見で申し上げましたが、まだまだ感染のピークは見通せていないという深刻な状況です。
 こうした中で、感染の拡大を防ぎ、重症化を抑えるためには、何度も会見で申し上げているとおり、追加接種を可能な限り早く、多くの県民の皆さまに接種いただくことが極めて重要だと考えています。
 繰り返しになりますが、今回の決定により、接種券をお持ちのすべての方が、6カ月間隔で追加接種を行うことが可能となりました。1人でも多くの皆さまに県営センターを活用していただいて、追加接種を受けていただきますように、知事として、心からお願いを申し上げたいと思います。
 群馬県としては、今後とも市町村としっかり連携をしながら、希望する県民の皆さまが1日でも早く接種できるように、万全の体制を整えてまいりたいと思います。
 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

ワクチン接種が進まない理由について

(記者)
 3回目の接種についてなんですが、全国的にあまり広まっていないという現状がありまして、「副反応がかなりつらい」、「副反応を避けたい」という国民感情があると思うんですけれども、そういう現状に対して知事はどうお考えですか。

(知事)
 その点、まず大久保局長からお願いします。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 現状、県の方でも、接種(状況について)、VRS(ワクチン接種記録システム)の登録を毎日見ていますが、まだ、人数的に積み上がってない実態がございます。
 今、副反応というお話をいただきましたが、接種券につきましては、高齢者・一般も含めて、群馬県の方でも1月下旬のころから、だいぶ発行し始めるというタイミングなので、まだ一般の方については、接種できる状態にはこれまでなかったんですけれども、副反応については、県の方でも、医療従事者等々からできるだけ情報を集めたいと思っています。
 いくつか聞いている情報の中では、やはり2回目ほどではなかったという情報も多数寄せられておりますので、そういった情報を積極的に発信していくことも必要かなと思いますし、また、交互接種が認められているような状態の中で、県ホームページでも、交互接種の情報の掲載も始めておりますので、やはりそういった情報発信が必要かなと考えております。

(知事)
 記者さんのおっしゃった点はとても大事だと思っていまして、覚えていらっしゃると思いますが、昨年、岸田内閣が発足して間もない時期に上京して、後藤厚労大臣に、宇留賀副知事にも同席してもらいましたが、お目にかかりました。その際にも、3回目の接種を進める際には、やはり国としてもしっかりと国民に情報発信をしていただきたいということをお願いしたんですね。
 もちろん、県としても、今もそうですけれども、様々な情報を集めて、できる限り分かりやすく、県民の皆さまに3回目接種の必要性をしっかりアピールしていきたいと思いますが、今記者さんがおっしゃったように、ちょっと情報がいろいろあるんですけれど、我々が聞いているところだと、2回目よりはきつくないんじゃないかという人も多いのですが、とにかく、昨今、いろんな有識者とか、芸能人の方々も、3回目の接種は必要じゃないのではというような意見をお持ちの方もおられるので、ここは、まず国が率先して、しっかりと3回目接種の意義を説明してもらうことが大事だと思います。
 我々は我々で、国の方針もそうですし、日々の欧米のいろいろな発表とか、報道等をしっかりフォローしながら、群馬県としてもできるだけ分かりやすいデータをまとめて、今後も県民に説明していくということを続けていきたいと思っています。
 明確なことは、やはり3回目のワクチン接種によって、明らかに抗体が上がるということですよね。最近のいろんな調査研究とか、研究機関の論文でも、少なくとも3回目接種で抗体が上がることは、はっきりしているのですが、やはりオミクロン株に対しても、一定程度の感染予防効果があると。それから、重症化を防ぐ機能はやはり維持されるという見方が、やはりすごく多いと。
 このことは、しっかり我々も県民の皆さまに説明していきたいと思います。

ワクチン接種の前倒しについて

(記者)
 今回、市町村が発行する接種券が手元にないと接種の加速に繋がらないと思いますが、先ほど(スライドに)加速化という表記がありましたが、具体的にどういう呼びかけとか、連携をされるのか教えていただけますか。

(知事)
 大久保局長お願いします。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 市町村さんの方からは、なかなか接種体制の急な前倒しによる対応は難しいというお話も聞いておりまして、実は高齢者の前倒しをした時も、やはり接種体制は、県営センターの方で、できる限りお引き受けさせていただきたいというお話をしまして、まずは接種券発行の前倒しに注力いただいているところでございます。
 今、知事からお話いただきましたように、2月までに接種対象となる方の約9割の方に、2月半ばごろまでには接種券を届けていただけるということで、本当に市町村の皆さまには感謝申し上げたいと思いますが、一般の方も含めて全体で9割(の方に)届きますので、県営センターの利用が進めばいいなと考えております。

(知事)
 今、大久保局長が言ったように、市町村それぞれ状況も違って、なかなか大変ですけれども、とにかく接種券の前倒し配布については、本当に全面的に協力していただいて、一部の地域、なかなか難しいところもあるんですけれども、その点は、知事としても大変感謝を申し上げたいと思います。
 接種体制がなかなか整わないという問題は、ここでも何度も言っているように、そのために、県営ワクチン接種センターを開いていますので、しっかり我々も補完していきたいと思います。
 県ももちろん、市町村も大変だと思うんですけれども、やはり3回目の接種を前倒しすることが、県民を守る、市町村民を守ることになるので、そこは我々も頑張って、力を合わせていければと思っています。

(記者)
 接種時期の見直しについて、前回の話で、確か9月以降に2回目を打った方は6カ月に、県として既に短くしていたと思うのですが、今回(の話は)、64歳以下の7月、8月に終えた方という理解でよろしいんでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 そうですね。8月に終えた方が2月に(2回目接種から)6カ月に到達しますので、その方も含めてということでございます。

エッセンシャルワーカーの追加接種について

(記者)
 団体の接種をエッセンシャルワーカーの方にも拡大するということで、想定される業種は、保育・警察・教育の方とおっしゃいましたけれども、教育の方というのは学校の教員の方で、これは学校単位とか、そういうことを想定されているということでよろしいでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 学校の方については、市町村、それから県の教育委員会等を通じてお話させていただいております。
 当然、教職員、先生の方々の対応なので、市町村さんの方には、市町村単位での取りまとめをできるだけお願いしますということをお伝えしております。

感染収束の見通しについて

(記者)
 今後の感染状況に関してお伺いしたいんですけれども、先ほどピークが見通せないということでしたが、2回目の接種が進む中でデルタ株に関しては段々と感染状況が落ち着いていったように、3回目が進んでいかないとオミクロンの収束は見通せないと知事はお考えでしょうか。

(知事)
 私は専門家ではないですけれども、普通に考えると、2回目接種した人の抗体が落ちていることは間違いないと思うんですね。
 ですから、やはり3回目の接種を急ぐことが、オミクロン株に対しても感染防止にも繋がるし、何よりも一番大事な重症化を防ぐということに繋がるんじゃないかと思います。
 正直言って、ピークが見通せないのは事実なのでよく分かりませんが、沖縄が少しピークアウトしているような感じで、これが全体にどう影響があるのかは、よく分からないのですが、懸念しているのは、日本の3回目接種率は今5%~6%(正しくは約3%)ですよね。欧米とか韓国に比べてすごく遅れているので、この3回目接種の遅れによって、ピークが長引いて、例えば、ステルスオミクロンみたいなものが来て、ピークアウトする時期がなくなってしまうということは、素人でありますけれどもちょっと心配しています。
 群馬県の流れで言うと、今までのパターンは、ブログにも書いたんだけれども、だいたい日曜日ぐらいに少し減って、月曜日はやや減ると、火曜日にバーンと増えるという流れですよね。今日は700人ぐらいですが、今までのパターンだと、明日1,400人ぐらいになると思うので、ここが少し収まっていけばいいかなと。
 まん延防止措置等重点措置の効果については、いろいろな意見はあるのですが、少しずつ効いてくるとすれば、そろそろ効いてくるんじゃないかと思いますので、我々としては、あらゆる方策を講じながら、何とか、少し今回はトレンドが変わることを望んでいますが、ただこれは専門家じゃないので、よく分かりません。収まるまでは耐え抜くしかないと思っています。

知事の3回目接種について

(記者)
 知事ご自身の接種も、もう半年経っているかと思いますが、ご予定はあるんでしょうか。

(知事)
 時期はよく相談したいと思いますが、私が行くところは、本当に感染対策を十分に講じていただいているところだけですし、密も避けていますし、もちろんオンラインの会議も多いのですが、やはり日々人に会うということでいうと、私のリスクはかなり高いので、そこはよく勘案しながら、タイミングを決めたいと思っています。

県営センターの稼働率に関する受け止めについて

(記者)
 先ほど、県営センターの稼働率で44%というお話がありましたが、高齢者の方のモデルナの利用がなかなか進んでいないという理解なんでしょうか。知事の受け止めを教えてください。

(知事)
 まず現状について、局長から報告してもらいます。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 県営センターの稼働率なんですけれども、予約枠がそれほど多くはないんですが44%という現状であります。
 これについては、高齢者の方が対象となっておりまして、県央センター、Gメッセ群馬では、初回、高齢者の対応をした接種というのがほとんどございませんでした。
 東毛センターでは最初高齢者をスタートさせているところですが、東毛地域の方の多くは、接種券がこれから行き届くという状態でございます。
 一方、県央の方は、前回、初回接種を受けた方がそもそも医療機関等の方が多いというような実態がございまして、県央センターの利用が今一歩進んでいないのかなと考えております。

3回目のワクチン接種について

(記者)
 前橋市なんかですとファイザーの方が人気で、モデルナが余っているという発表もあったんですけれども、モデルナの利用の呼びかけということについてはいかがでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 各市町村さんの状況は聞いております。やはりファイザーの方から先に(予約枠が)埋まっていくと。ただ、ファイザーの予約ができない方については、モデルナでも早く打ちたいという方もいらっしゃるとお聞きしておりますので、そういった方についてモデルナの接種がすぐにできるというのは、県営センターも合わせて、できるだけPRをしていきたいなと思っていますし、これまでは、実は県営センターの今の実績も半分以上は、初回ファイザーを受けた方が今モデルナを受けていただいてます。
 最初はファイザーからいきましたので、どうしてもファイザーの方が多いんですけれども、こういった交互接種の有効性等々についても、パンフレット等も準備をしておりますので、そういったことで、周知を図っていきたいと考えております。

(知事)
 今記者さんがおっしゃったとおり、希望だけ取るとやはりファイザーが多くなるという実態があるので、これは今、大久保局長が言ったデータからいくと、ファイザーを受けた方でも結構モデルナを打ちに来ていただいているんですが、よくウォッチしていかなくてはいけないし、もう1回言いますけども、交互接種の効果とかも含めて、国にも、ファイザーだけじゃ足りませんから、モデルナを受けても大丈夫だということは国の方にもしっかりやってもらいたいという話もしますし、県としてもいろいろな機会を通じて、県民に正しい情報を伝えていきたいと思います。

知事メッセージ

 それでは最後に、知事から県民の皆さまに改めてお願いを申し上げたいと思います。
 今日臨時記者会見をやって、2月11日から県営ワクチン接種センターで、18歳以上の県民の方、全員、追加接種を6カ月間隔でしっかりと受付をして(予約は2月1日から)、これを進めていくという発表をさせていただきました。
 昨年の12月からずっと政府にお願いをしていたんですけども、我々が予想したとおりの事態になって、結局はこういうふうになったということで、政府のことをいちいち批判しませんけども、もうちょっと早く、やはり群馬県の要望を受け入れていただくべきだったんじゃないかと。やはり増えてきたときにできるところからやらないと、やはり少しこう対応が遅れてしまうんじゃないかと思ったんですけど、その点は、やはり我々が懸念したとおりになったなと、正直言って申し訳ないですけれども、そういう感想です。
 12月の頃から宇留賀副知事と、東京も必ず1万人ぐらいになるということも話をしていたので、こういう流れも踏まえて、岸田総理も本当に一生懸命やっていただいているとは思いますが、さらなる踏み込んだワクチンの前倒しというものも、ぜひ政府の中で進めていただきたいと思います。
 欧米とか韓国とかでは(接種間隔が)3カ月とか4カ月なので、何度も言っているとおり、やはり3回目の接種が遅れるということは、それだけ抗体が下がっているということなので、県民を守るためには、本当に何度も何度もいろいろな要望をして申し訳ないんですが、今回ようやくですよ、12月からお願いをして、こういう状況になりましたけれども、ぜひ政府の方も、さらなる前倒しの検討をしていただきたいなと思います。
 一昨日あたりの産経新聞の社説に書いてありましたが、今政府がやるべきことは、もちろんいろいろな人の意見を聞くことも大事なんですけども、まずはやはり、対策を進めることだというのは、私も全く同感ですので、これは、岸田内閣にぜひ頑張っていただきたいと思います。
 もう一つだけ、ちょっと領海侵犯気味で申し上げると、これはもちろん国にやっていただくしかないんですが、ワクチンの確保をしっかり頑張ってやっていただきたいなと。やはり、ワクチンを確保する国家戦略みたいなことをしっかり強化しないと、結局そのめどがつかないと、地方にもワクチン供給計画を提示できないということで言うと、ぜひ岸田総理には、このワクチンを確保するための戦略強化というものを、少し中長期的に、これから何度も襲ってくるかもしれないので、ぜひ検討していただきたいと思っています。
 いつも申し上げていますが、群馬県では、この危機を乗り切るためには総力戦しかないと思っていまして、もちろん県は全力を挙げるんですけども、市町村ともしっかり協力をする。そして、県議会の後押しもいただく。さらには一人一人の事業者を含めて県民の皆さまの力もいただいてやるということなんですが、ぜひ政府としても総力戦でワクチンを確保して欲しいと。
 個人的には、これもちょっと領海侵犯気味なんですが、河野太郎前大臣をもう1回、ワクチン担当の首相補佐官にするとか、やはり前内閣での河野大臣の功績というのがちょっと過小評価されていると思うので、菅前総理と河野太郎大臣がスクラムを組んでやったワクチン確保の戦略というものもしっかり生かしていただいて、もう誰であろうと、必要な方々をどんどん抜擢して、岸田政権として総力で当たっていただきたいなと。ここは、知事というよりは政治家としての領海侵犯的発言ですが、このことも心から望んでいます。
 それがやはり、県民を守ることにも繋がると思いますので、知事という立場ではありますが、引き続き国の方には、ワクチン接種の前倒しを、国民のために、県民のために求めてまいりたいと思います。
 オミクロン株、なかなか先が見通せませんが、今、我々も新しい療養方針をかなり徹底して、病床稼働率の上昇を抑えています。ここ何日間かは、千人近い方々の感染が報告されていますけども、病床稼働率を何とか5割、真ん中ぐらいで抑えています。
 自宅療養の方も相当多くなってきましたが、こういう方々に対するしっかりとしたケアをやるということを最優先にしながら、もう1回言います、皆さまのご協力もいただいて、この危機を乗り越えていきたいと思います。ぜひ、県の方針に対するご理解ご協力をお願い申し上げます。
 メディアの皆さまには今日もまた緊急会見ということで急遽お集まりをいただきましたが、やはり新しい方針を発表するということで、極めて大事なことだということで会見を開かせていただきました。
 最後までお付き合いいただいたことにお礼申し上げまして、今日の臨時会見を閉じたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。