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臨時記者会見:令和4年度当初予算案発表について

更新日:2022年2月7日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年2月4日(金曜日)15時00分~16時15分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 21人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年2月4日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:1.79MB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.3つの重点施策について
 重点施策1「コロナの当面の危機を突破し、長期戦を戦い抜く」
 重点施策2「Next Leap2022~飛躍への新たな一歩~」
 重点施策3「財政の健全性の確保」
3.組織改正について

 質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 本日は、令和4年度の群馬県の当初予算について発表させていただきます。
 令和4年度の当初予算は、名付けて「新型コロナ克服+新展開実現予算」とさせていただきたいと思います。このままだと、何かこう冷たい感じがするので、少し情念を入れるために副題がついていまして、「~困難を乗り越えて、飛躍を目指す~」予算であるということです。この表現は、今非常に厳しい状況が続いていますが、ここをしっかりと県民の皆さまと力を合わせて乗り越えれば、その先には明るい未来がある、十分反転攻勢が可能だと、こういう知事の思いを込めました。
 新型コロナに関しては、ご存知のとおり、今オミクロン株による感染の急拡大が続いています。いまだにピークアウトがよく分からない。つまり先行きが見通せない状況です。
 こうした中で、現在、3回目のワクチン接種をはじめ、今県庁を挙げて、このコロナ対策に全力で当たっております。
 令和4年度に関しても、まずは、直面する感染拡大を何としても抑え込むと、これが最大の使命だと考えています。この強力で執拗なウイルスから県民の命と健康を守る、そして県民の皆さまの暮らしを守る。このことを最優先に予算編成を行ったということを、まず申し上げておきたいと思います。
 その上で、令和4年度は、20年先を見据えて策定いたしました「新・群馬県総合計画(ビジョン)」、これを着実に進め、新たな展開のスタートの年、新たな飛躍への一歩を踏み出す年、こういう時期にしたいと考えています。
 こういった思いから、「DX」、「グリーンイノベーション」、「リトリート」、「教育イノベーション」、こうした新たな取り組みにも力を入れた予算編成とさせていただきました。

2.3つの重点施策について

 次のスライドをご覧ください。3つの重点施策に関するスライドです。
 令和4年度当初予算における重点施策はご覧の3つです。
 1つ目が、「コロナの当面の危機を突破し、長期戦を戦い抜く」ということです。
 2つ目が、「Next Leap」、Leapは英語で跳躍ですが、ものすごく高くワーッと飛ぶという意味がありますが、この「Next Leap」には、新たな展開に大きく踏み出していくと、先ほど情念の中で申し上げた、こういう意味を込めております。
 3つ目が、「財政の健全性の確保」ということになります。

重点施策1「コロナの当面の危機を突破し、長期戦を戦い抜く」

 それでは、それぞれの取り組みについてご説明したいと思います。
 記者の皆さんには、お手元に資料をお配りしておりますので、そちらもご覧いただきながら聞いていただければと思います。
 最初に、重点施策1「コロナの当面の危機を突破し、長期戦を戦い抜く」について、ご説明を申し上げます。
 次のスライドをご覧ください。重点施策1のうち「感染拡大防止」、「医療・検査体制の充実」に関するスライドです。
 コロナとの長期戦を戦い抜くため、まず、感染拡大の防止と医療提供体制の充実を図ってまいります。
 現在、ワクチンの追加接種をはじめ、専用病床の確保や宿泊療養施設の機能強化、自宅療養体制の整備等に取り組んでおります。
 令和4年度も、この体制を維持・確保すると、こうした対策に万全を期してまいりたいと考えています。特に、感染の急拡大など最悪の事態も想定し、医療提供体制の充実・確保についても、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。重点施策1のうち「経済活動への支援」に関するスライドです。
 コロナとの長期戦を闘い抜くために、当然、経済活動への支援にもしっかりと力を入れてまいります。
 コロナの影響を受けた事業者や企業価値の向上を図る企業に対して、長期・固定金利の制度融資によって支援を行わせていただきます。
特に、「新型コロナウイルス感染症対策資金」として、1千億円の融資枠を確保いたしました。国の制度等も活用しながら、資金繰りを支援してまいります。
 加えて、「ストップコロナ!対策認定制度」も継続し、感染症対策を行った事業者に対する支援を継続してまいります。
 以上が、重点施策1「コロナの当面の危機を突破し、長期戦を戦い抜く」についてのプレゼンです。

重点施策2「Next Leap2022~飛躍への新たな一歩~」

 続いて、重点施策2「Next Leap2022~飛躍への新たな一歩~」について、ご説明を申し上げます。
 次のスライドをご覧ください。重点施策2のうち、「デジタルトランスフォーメーションの推進」に関するスライドです。
 新・総合計画において掲げる「日本最先端クラスのデジタル県」を令和5年度までに達成するため、昨年11月に策定した「ぐんまDX加速化プログラム」に基づいた、施策、取り組みを推進してまいります。
 教育分野では、「個人の教育データを活用した個別最適な学びの実現」、医療分野では「ICTを活用した遠隔医療の推進」など、県民の皆さまがデジタル化のメリットを身近に実感できるよう、各分野で様々な取り組みを進めてまいります。
また、県庁の情報通信のインフラであるネットワークシステムの機能アップや、情報システムを整備することによって、県庁業務の効率化も図ってまいります。
 業務の効率化によって、県庁内のリソースを、県民サービス向上のために集中させます。同時に、テレワーク等の働き方改革に関しても、県が率先して進めていけるような体制を整えてまいります。

 次のスライドをご覧ください。重点施策2のうち「グリーンイノベーションの推進」についてまとめたスライドです。
 新・総合計画で目指す自立分散型の社会の実現のためには、各地域において、「資源の循環を織り込んだ経済社会システムの構築」が必要不可欠だと考えています。
 加えて、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、経済社会全体の変革を促す取り組みを官民共創で進めていく必要があります。
こうした考えのもと、グリーンイノベーションの推進を積極的にやっていきたいと思います。

 まず、「グリーンイノベーション加速化支援」として、グリーンイノベーションに関する基礎研究やビジネスモデルの事業化支援、民間企業等による再生可能エネルギー投資のためのプラットフォームの構築など、こうした取り組みを支援してまいります。
 また、取り組みが遅れている分野の脱炭素化への問題解決に向けた実証事業も支援したいと思います。
 さらには、「ぐんま再生可能エネルギープロジェクト」を継続するとともに、「EV導入の実証実験」、「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の社会実装支援」など、全庁を挙げて、こうしたグリーンイノベーションの推進に取り組んでまいりたいと考えています。

 次のスライドをご覧ください。重点施策2のうち「リトリート推進」に関してご説明を申し上げます。
 忙しい日常から離れ、長引くコロナ禍で心身共に疲れた心と体をリセットする「リトリートの聖地」を目指し、全国や海外からの誘客を促進してまいります。「リトリートの聖地」は、知事が掲げた、群馬県の近未来のイメージの1つです。数週間以上の長期滞在、そして、高付加価値のサービス体験というものを組み合わせていきたいと思います。
 具体的には、群馬のキラーコンテンツである温泉を、エビデンスに基づいて調査したいと思います。これによって、コンテンツとかPRを強化していきたいと思います。また、健康や環境に配慮した農畜産物・加工品等を提供するマルシェやヨガフェスタ、こういったことも同時開催したいと思います。同時に「食で癒やす」リトリートも行ってまいりたいと思います。
 加えて、地域が一体的・面的に行うリトリート環境整備に向けた施設整備等の支援を行ってまいります。
 さらに、外国人向けのコンテンツの創出とPRを実施し、コロナ収束を見据えて、外国からの誘客も推進をさせていただきます。

 次のスライドをご覧ください。
 重点施策2のうち「教育イノベーションの推進」に関するスライドです。
 100年続く自立した群馬を実現させるためには、それを担う人材の育成が何よりも大事だと考えています。
 このため、群馬ならではの学びを確立し、群馬県を牽引していく「始動人」を輩出するための教育イノベーションも推進してまいります。
具体的には、「STEAM教育」について、これまでのモデル校での実践を踏まえ、全県立高校で「STEAM教育」の視点を入れた授業の実践に取り組んでまいります。
 また、高校等のデジタル関連の部活などを支援する「群馬デジタルイノベーションチャレンジ」というものを新たに実施したいと思います。そのほか、「tsukurun(ツクルン)」、これ皆さんにぜひ見に行っていただきたいと思いますが、この「tsukurun(ツクルン)」というものをしっかりと運営し、デジタルスキルとクリエイティブマインドを持った人材を育成していきたいと考えています。
 さらに、一人一台パソコンを活用した効果的な教育を行うために、「教育DX推進コーディネーター」を配置するとともに、個別最適な学びを実現するため、個人の教育データの収集・活用というものも進めてまいります。
 もちろん、こうした多様な学習ニーズに応える取り組みを進める一方で、「誰一人取り残さない学び」を確保していくことも大事だと考えています。
 県では、今年度より、小学校1年から中学校3年まで、すべての学年を少人数学級編制とする「ニューノーマルGUNMA CLASSプロジェクト」を実施し、全国トップクラスの環境を整えております。
 加えて、令和4年度には、十分な教育を受けられないままに中学校を卒業した方々の「学び直し」の機会を確保する「夜間中学」の設置に関しても検討を進めてまいります。

 次のスライドをご覧ください。重点施策2のうち「災害レジリエンスNo.1」に関してまとめたものです。
 県では、令和2年度から、「災害レジリエンスNo.1」の実現に向けて、5カ年で緊急的かつ重点的に防災・減災対策を推進することとしています。
特に令和4年度は、3カ年の緊急レジリエンス戦略の最終年度になります。
 そこで、河川改修等の水害対策をしっかりと進めるとともに、土砂災害対策、道路防災、治山やため池などの防災インフラ整備、マイ・タイムラインの作成支援など、「逃げ遅れゼロ」に向けた県民の避難に対するサポートにも注力してまいります。
 また、災害発生時への備えとして、「災害派遣用トレーラートイレの導入」や「防災におけるDXの推進」、「企業立地エリアの災害レジリエンス実証」など、新たな事業にも積極的に取り組んでまいります。

 次のスライドをご覧ください。重点施策2のうち「新たな富や価値の創出」に関するスライドです。
 ぐんまちゃんは、群馬県の最大のキラーコンテンツと言っても過言ではないと考えています。昨年放送したテレビアニメは、この会見でも何度もご報告いたしましたが、大変好評でした。放送終了後、ほぼ毎回Twitterでトレンド入りを果たしたことはよくご存知だと思いますが、そのほかにも、ガジェット通信主催の「アニメ流行語大賞2021」では、ぐんまちゃんの決め台詞である「ぐんまパワー」がノミネートされました。これ、自治体が作ったアニメだったら普通は考えられないと思います。全国的な話題にもなっています。
 また、放送後に行った県独自の調査、さらには日本リサーチセンターが毎年行っている「全国キャラクター調査」では、ぐんまちゃんの認知度、好感度が、明らかに昨年度より上昇しているという結果が判明しています。
 アニメぐんまちゃんを通じて、群馬県の認知度向上、県民プライドの向上にも繋がったのではないかと捉えています。
 こうした今年度の成果を維持・拡大するため、令和4年度にアニメぐんまちゃんの続編を制作・放送したいと考えています。
 今回制作する続編を通じて、群馬県の認知度、県民プライドのさらなる向上を図ってまいります。

 また県庁全体の広報戦略についても、抜本的な見直しを行います。
 ネットメディアが台頭し、情報発信の媒体というものが多様化しています。
 こうした中で、効果的な情報発信を行うためには、既存の情報発信のやり方に固執することなく、費用対効果等、様々な具体的なデータも考慮しながら、新しい手法で検討していく必要があると考えています。
 令和4年度については、こうした考えのもとで、人気YouTuberとかタレント等のインフルエンサーを活用した情報発信を強化したいと考えています。

 以上が、重点施策2「Next Leap2022~飛躍への新たな一歩~」についてです。

重点施策3「財政の健全性の確保」

 続いて重点施策3「財政の健全性の確保」についてご説明を申し上げます。次のスライドをご覧ください。
 財政の健全化は、知事就任以来、私が最も重視してきたことの1つです。財政の健全性の確保についてのポイントは、「基金残高の確保」、「県債発行額の抑制」、「県債残高の縮減」、この3つに集約されます。
 それぞれ詳細について説明する前に、まずは今回の予算案の総額等について、ご説明したいと思います。
 令和4年度当初予算案の総額は、8,187億600万円となりました。前年度に比べて約536億円増加しています。平成20年度以降では、過去最大の予算規模ということになります。
 もちろん、予算の成立には、県議会での議決が不可欠だということも申し上げておきたいと思います。この予算をご審議いただく令和4年第1回定例県議会については、2月16日の水曜日に招集させていただく予定です。

 次に、歳入の状況についてもご報告をいたします。
 次のスライドをご覧ください。歳入の状況です。
 歳入ですが、まずは県税について、令和3年度当初は大幅な減収を見込んでいましたが、一部の好調な法人が牽引する形で法人関係税が増加することなどから、令和3年度決算では、前年度を上回る見込みになっています。
 令和4年度当初でも、引き続き一部法人の好調な業績が見込めることなどから、県税は令和3年度当初からプラス235億円ということで、大幅に増加しています。
 一方で、この税収増に伴い、地方交付税と臨時財政対策債を合わせた実質的な交付税はマイナス344億円と大幅に減少いたします。
また、県債は臨時財政対策債の大幅な減、及び財源対策的な県債の発行取り止めなどにより、マイナス529億円と大幅に減少いたしました。

 次のスライドをご覧ください。歳出についても申し上げたいと思います。
 歳出については、新型コロナウイルス感染症対策経費の大幅な増加によって、その他経費が前年度に比べ464億円の増となっています。
また、税収の増加に伴い、地方消費税清算金支出や市町村交付金などの税関係交付金等もプラスの61億円と、増加することを見込んでおります。
 さらに、社会保障関係についても、少子高齢化を反映し、引き続き増加が見込まれています。

 以上の歳入、歳出等の状況を踏まえ、重点施策3「財政の健全性の確保」について詳しくご説明させてください。
 まずは基金残高の確保です。
 今回、令和4年度当初予算編成後の基金残高は、令和3年度の県税の増収等により、前年度を大幅に上回る185億円を確保することができました。知事就任以来申し上げてきたとおり、財政調整基金は、気象災害が頻発・激甚化する中で、大規模災害の際にも十分な対応ができるよう、一定の基金残高を確保するということは極めて重要だと考えています。
 グラフをご覧いただくと一目瞭然だと思うのですが、かつては、ほぼ全額を取り崩して、当初予算を編成しておりました。緊急事態への備えは不十分だったと言わざるを得ない状況だと思っています。
 令和4年度当初予算編成では、一定規模の基金を確保することができたと考えています。

 続いて、県債発行額の抑制についてもご説明します。スライドをご覧ください。
 県債は、県民生活に直結する社会基盤整備のための財源です。将来の世代にも公平に負担していただく観点から発行しているものです。ただし、残高が増えすぎると、将来、県債の償還に予算が割かれてしまいます。その分、県民サービスに使える予算が減ってしまうことにも留意する必要があると考えています。
 そのため、後年度に過度な負担を負わせることのないよう、県債発行については、適切な活用を図っていく必要があります。「100年続く自立した群馬」を実現させるためには、県債残高を少しでも減らしていくことが非常に重要だと考えています。
 こうした中で、令和4年度の県債の新規発行額については、臨時財政対策債の大幅な減、さらには、財源対策的な県債の発行取り止め等によって、令和3年度当初と比べて、529億円減の590億円と大幅な減額となりました。
 なお、県債の当初予算額が600億円を下回るのは、平成5年以来、29年ぶりとなります。

 続いて、「県債残高の縮減」についてもご報告します。スライドをご覧ください。
 重点施策3のうちの「県債残高の縮減」に関するスライドです。
 県債の発行抑制により、県債残高は、令和3年度決算見込みと比べて、全体で338億円減少させることができました。
 なお、全体の県債残高が減少するのは、調べてみたところ、平成18年決算依頼、16年ぶりということになります。
 新型コロナへの対応等がある中で、県債残高を減少させることができたと、これは、県政にとっては意義深いと考えております。
 以上が、財政の健全性の確保についてです。

 ご説明したとおり、令和4年度当初予算編成では、財源対策的な県債を発行せず、県債の発行を大きく抑制し、県債残高も減少させながら、しっかりと基金を確保することができたと、こう申し上げていいと思っています。
 引き続き、事業の見直しの徹底やワイズスペンディングの発想で、財政の健全性確保に努めてまいりたいと考えています。

3.組織改正について

 最後に、組織改正についてもご説明させてください。
 令和4年度の組織改正では、新・総合計画のビジョンの実現に向けて、デジタルやグリーンイノべーション等の新たなチャレンジによって、群馬県をさらに輝かせる、そのための体制整備を行います。
 主なポイントは2点です。

 1点目は、「グリーンイノベーションを推進する体制整備」です。
 2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、環境と経済の好循環を創出し、経済社会全体の変革を促すグリーンイノベーションを官民共創で強力に推進してまいります。
 この取り組みを、全庁を挙げて部局横断的に推進していくため、知事戦略部に部長級の「グリーンイノベーション推進監」というものを新設させていただきます。
 そして、グリーンイノベーションに向けた企画立案と重要施策を実施する「グリーンイノベーション推進課」と「再生可能エネルギー推進室」を知事戦略部に設置をいたします。
 2点目は、「産業構造の変革に向けた産業経済部の再編」です。
 デジタル関連産業などの未来に向けた新たな産業の創出、それから本県経済を牽引するものづくり産業のイノベーション支援、こういったことにしっかり取り組んでいくための体制を整備します。
 まず、デジタルなどの新たな産業構造への変革を推進するため「未来投資・デジタル産業課」というものを設置いたします。
 また、将来を見据えた産業政策を進めるため、産業政策課に「産業戦略室」というものを新設いたします。
 さらに、経営支援課と地域企業支援課を統合して、地域企業を統合的・一体的に支援する「地域企業支援課」というものに改組いたします。加えて、ものづくり企業の技術革新や航空宇宙などの新分野への進出を支援するため、「ものづくりイノベーション室」を設置いたします。
 以上が、令和4年度の当初予算案と組織改正案の中身です。

 冒頭申し上げたとおり、オミクロン株による感染の急拡大によって、いまだ先行きが見通せない厳しい状態が続いています。
 今回の予算編成にあたっては、先ほど申し上げましたが、まずは、直面するこの感染拡大を何としても抑え込む、このことを最も重視いたしました。
 ただ、先ほどの予算のタイトルにも、気持ちを込めましたが、こうした中でも前向きに「飛躍のための一歩を踏み出す」、これがなければ未来をひらけないと考えています。
 県庁内でもしっかりと時間をかけて議論を重ね、群馬県の明日を創る、未来を創る、そういった思いで今回の予算を編成させていただきました。
 これから、県議会でご審議いただくことになります。いろいろな常任委員会、あるいは、本会議でも、できる限り丁寧に説明をして、県議会のご議決をいただけるよう、しっかりと最大限の努力してまいりたいと考えております。
 ちょっと長くなりましたが、予算案の中身について、それから組織改正の中身についてご報告を申し上げました。
 私からは以上です。何かあればご質問を受けたいと思います。

質疑応答

令和4年度当初予算案作成にあたって

(記者)
 予算案の全体についてなんですが、タイトルにもありますように、コロナ対策とその後を見据えた新展開ということだと思うのですが、昨年、今年度の予算案では「コロナ封じ込め加速予算」と位置付けされましたけれども、来年度の予算では、より一層コロナ後を見据えた新展開について力が入っているような印象を受けました。
 これはやはり、ワクチンの接種の推進ですとか、オミクロン株の特性とかを踏まえて、来年度はよりコロナと一緒に発展していけるような環境が整うというご認識なんでしょうか

(知事)
 まさに今記者さんが言ったような方向性だと思っていまして、過去の予算編成をちょっと振り返ってみると、例えば「コロナ危機突破」とか「コロナ封じ込め」みたいな言葉を使っているんですけれども、今回はより包括的に新型コロナを克服するという意味で、「克服」という言葉を使わせていただきました。
 依然として、群馬県だけじゃなくて、世界が、このコロナウイルスに対して、厳しい闘いを強いられているわけですが、その中でも、2年間で我々が積み上げてきた知見というものもあるし、あるいは、群馬県においても8割以上の方々が2回のワクチン接種を終えていると。もちろん3回目を急いでくれと、ずっと国に言い続けてきたんですけれども、その中でも、県としてできる限り間隔を短くすることで、2月11日から18歳以上の県民すべての方々に対して、3回目の接種を始めるということなんですが、そういうこと全体を踏まえて、今年こそしっかりコロナを克服するということを、ぜひしたいと。克服した後は、やはり、新しい未来を創っていかなきゃいけないので、そこは、もちろんコロナ克服に全力を挙げると同時に、未来への投資、これまでも言っているように、やっぱり希望を作る。そういう取り組みにも、しっかり予算を、リソースを配分したということです。

(記者)
 現状では第6波と呼ばれるオミクロン株の波というのは、まだピークが来ているのか来ていないのかを見通せない状況であるとは思うんですけれども、来年度、もしある程度コロナが抑えられれば、すぐにスタートダッシュのような形で進められる体制が整っているということなんでしょうか。

(知事)
 スタートダッシュのプランは(知事に)なったばかりの後に作って、その後コロナに見舞われたりしたのですが、再スタートというか、何度もこの会見で申し上げたとおり、コロナ禍でもしっかり実現できたこともあれば、やはりコロナの影響でなかなか進められなかったこともあるんですよね。今、12月から再開しているトップセールスもその1つなんですが、これまでなかなかできなかったところに、より力を入れていきたいと。それは、コロナ対策は常に重要なんですけれども、やはり群馬県の未来を創る、もっともっと群馬県の可能性を引き出す、こういったいろいろな事業にしっかりとお金をつけて、新しい展開を生み出したいと思います。まさに、今年は新展開を作りたいと考えています。

財政健全化について

(記者)
 財政健全化についてお伺いいたします。
 今回は、基金残高を確保できて、県債残高も減少させることができたという成果があったと思うんですけれども、一方では、やっぱりコロナ禍でかなり大きな予算額が投入されている状況があると思うんですけれども、こういった状況の中でも、財政の健全化を進めなければいけない理由を改めて教えていただけますでしょうか。

(知事)
 まず、これは後で友松総務部長からも補足してもらいますが、コロナ禍の厳しい状況の中で、今、記者さんが言ったように、もちろん国の制度も利用しながらですけれど、県として様々な財政出動をせざるを得なかったと、こういう状況の中で、財政健全化を進められたというのは、これは本当に県庁には頑張ってもらったと思いますし、県議会の方にもご理解をいただいたおかげだと思っています。
 財政健全化を進めなければいけない理由は、例えば、豚熱とか台風災害、自然災害も含めて、これまで想定しなかったような様々な危機に、実際、知事に就任してから次々に見舞われているわけですよね。
 ですから、こういう危機に対応するためには、やはり財政調整基金をしっかり確保していくことが極めて重要だと。コロナ禍で財政出動を余儀なくされる、コロナ対策でかなり支出をしなければいけないという状況だからこそ、財政調整基金を、しっかり確保していくことが大事だと思っています。
 友松総務部長から何か補足あればどうぞ。

(総務部長)
 財政の健全化は、今知事に言っていただいたとおり、非常に重要な取り組みであります。
 2040年を見据えて、県のもろもろの取り組みを進めていくという中では、まずやはり、財政が安定的に役割を果たすということが一番大事だと思っています。
 そういった中で、これまで群馬県におきましては、知事が言われたように、財政調整基金の残高が少なかったということがありまして、そこのところで、大きな制約がありました。災害があった時に対応ができないですとか、思い切った対策が取りにくかったということがあったと思うんですけれども、今回の予算では、税が好調だったという事情もあって、基金を復元することができましたし、知事も触れていただきました財源対策的な県債を、今回は計上しないで予算を組めたことは非常に大きなことだと思っています。
 また、さらに時代が変わっていく中では、各部局でしっかり事務事業の見直し等も進めていただきまして、今回の予算を組むことができたのではないかなと思っています。

公共事業に対する考えについて

(記者)
 公共事業について、少しお伺いをしたいのですけれども、今回の予算の中で公共事業の額を見ましても、知事が就任になる前からの大型事業が終わって、その後は抑制的な傾向が続いているのかなという印象を受けているのですが、昨年末ぐらいからでしたっけ、県内各地で建設業協会の方とも話し合いをされていると思うんですけれども、公共事業に関して、どのようにお考えになっているか教えてください。

(知事)
 今、記者さんがおっしゃったように、県内の建設業協会が12支部ありますけれども、それぞれ地域によって事情も違うので、最初に、全体の幹部会議でご説明をした後、今各支部を回って、意見交換会をやらせていただいています。
 昨日で10カ所目が終わって、来週、前橋と伊勢崎が終わると12支部全部回ることになると思うんですけれども、ここでは、冒頭まず、県土整備部を中心にまとめた建設業の未来の姿みたいな提案を、知事である私が説明し、そのあと集まっていただいた役員の皆さん、お一人お一人から、できるだけご意見を伺って、すべてほとんど私の言葉で回答を返すと。こういうことをずっとやってまいりました。
 公共事業は、ものすごく大事な事業だと思っています。私自身が、中山間地というか、吾妻郡で生まれたということもあるんですけれども、建設業の果たしている役割は、各地域で非常に大きいものがあって、ある意味雇用の安定にも貢献しているところがあると思うんですね。
 これは、必要な公共事業をやっぱり進めなければいけないということなんですが、片や、先ほど友松総務部長からも、ちょっと言及していただきましたけれども、今日も説明しましたが、群馬県の財政は厳しいです。
 いわゆる財政の規模から見ると、(基金残高は)ワースト5位の中に入っていて、本当に恥ずかしいなと思っていたので、今回、財政調整基金が少しでも、昨年よりも増やせたというのは、すごくありがたいと思っているのですが、こういう制約がある中でバブルの時みたいにはいきませんから、いかに必要な公共事業を進めていくかということについては、いろんな工夫や知恵が必要だと思うんですね。
 それを考えていくためにも、やっぱり現場の支部の皆さんの要望を聞くことが、すごく大事だと思っていまして、ずっと説明しているんですけれど、1つは、令和3年度の(国の)補正予算、この時に公共事業の予算について、直近の3年間ぐらいを見ると、別に近県に比べても、決して少なくないのですが、令和3年度については、かなり伸びを低く抑えたので、急激に落ちたみたいな印象を与えてしまいまして、これは何か、詳しくは言いませんけれども、都合のいい数字だけ並べて作った怪文書みたいなものまで流れて、建設業界の方々、建設関係の人たちに、不安を与えたのではないかと思っていまして、その点は、知事として説明が足りなかったと、申し訳なく思ってるんです。(意見交換会では)そのこともお詫びしたし、補正予算については、もちろん財政健全化をしっかりやっていくという前提ですけれども、今まで以上に、例えば、災害の時には有利ですから、これはしっかり確保して、活用していこうということで、今年度は県の方がお願いした上限まで(予算を国に)つけてもらいました。知事自身が国交大臣に会ってお願いし、いわゆる与党の実力者にもあって、要請した結果だと思っています。
 補正は、そうやってきちっとしっかりと活用しながら、やはり当初予算も工夫をしていかなければなりませんが、年度によって、あまり上がったり下がったりしないこと(が大事)だと思うので、当初予算も、いろいろ工夫しながら、一定程度に保っていく、これがとても大事だと。つまり、県土整備プランというものを一昨年12月かな、(県議会の)皆さんに認めていただいて、これは、すべての会派に賛成していただいた初めての県土整備プランなんですが、この中で、十年間の投資総量というものをしっかり管理していくということを、方針に打ち出しましたので、十年間の投資総量を管理しながら、その中で、できるだけ安定的、継続的にしっかりと事業の予算を付けていくと。ここが最大のキーポイントかなと思っていますし、そのことを12支部を回って、丁寧に説明してきたということです。
 長くなってすいません。

組織改正について

(記者)
 来年度の組織改正で、「グリーンイノベーション推進監」、部長級のポストを新設されるということなんですけれども、その人選についてはいかがお考えでしょうか。

(知事)
 そこは友松総務部長から。

(総務部長)
 人選ですか。

(記者)
 すでに、例えば公募を行うですとか、すでに知事の頭の中にお考えの方がおられるのかどうかですとか、そういったことをお伺いしたいと思ったのですが。

(総務部長)
 今回は、組織の発表をさせていただきましたが、人事につきましては、これからということで、しっかり検討させていただければと思います。

(記者)
 外からというよりは、中からお選びになるというお考えなんでしょうか。

(知事)
 そういうこと全体を含めて、ここからよく検討したいと思います。

予算規模について

(記者)
 予算規模について質問ですけれども、今回8,187億円ということで、平成20年以降では最大ということになっていますが、このうち800億円強はコロナ対策ということで、それを除くと、だいたい7,300億円台かなと思います。そうすると、このグラフでいくと平成30年度の当初予算案、コロナ前の年度の予算案と同規模ぐらいなのかなと捉えているんですが、コロナを除いたときに、知事とすると、今回の予算が積極的なものなのか、それとも緊縮というイメージで作ったものなのか、規模についてのイメージを(お聞かせください)。

(知事)
 友松総務部長から一言ありますか。

(総務部長)
 コロナの関係で、令和4年度は800億円以上の予算額があるわけですけれども、それは令和3年度におきましても、大きく額があったわけでありまして、そういった中でも、必要なものについては計上して、あとは金額だけではなく、やはり質的なものがあると思いますので、そこのところはしっかり取り組んだ予算ということが言えると思っています。

(知事)
 緊縮なのか、積極なのかという定義はなかなか難しいんですけれども、これは県民を守るためのものと、それから未来に投資する分と合わせて、知恵を絞って作ったので、積極的な予算を組んだと言っていいと思います。

事業見直しについて

(記者)
 財政健全化にも絡んでくると思いますけれども、事業見直しの方を今年もやられていて、いただいている資料だと、159件の事業を見直して8.7億円を削減したということだと思うんですね。
 この中で、特に県広報番組の見直しというので8,600万円ぐらいを削減したということでありまして、これは群馬テレビさんの方で50年ぐらいずっとやっていた広報番組だと思うんですけれども、それを見直すというのは大きな決断なのかなと思っていまして、その狙いと、ついこの前、ぐんまちゃんのアニメの関係で、群馬テレビさんが一部の放送回を見送ったということを受けて、知事もこの場でも群馬テレビさんの考え方について批判されるような場合もあったかと思います。
 つい、そういうことも背景にあるのかと、うがった見方をしてしまいがちなんですけれども、そういうことも含めて狙いについて改めて教えてください。

(知事)
 まず、群馬テレビに関することで言うと、ぐんまちゃんアニメについて少し意見の違うところがありましたが、今回の広報予算の見直しとは直接関係ありません。
 それは、私が2年半前に知事になった時から、ずっと群馬県とメディアとの関わりについていろいろな議論をしてきて、もちろん今日お集まりいただいている、新聞もテレビもネットも全部大事なんですけれども、やはりここでも、ある意味で言うと、しっかりとしたデータに基づいた投資効果を考えなければいけないと(思います)。
 ですから、例えばテレビで言えば視聴率とか、広報の効果とか、こういうことを2年間検証してきて、今回たまたま、こういうことになりましたけれども、どこのテレビとか、どこの新聞とかじゃなくて、より県がやりたいことのリーチを広げるためには、むしろ今までのやり方よりちょっと踏み込んで、ネットを活用するとか、他の媒体を活用するとか、特に群馬県の場合はtsulunosが成果を出しているんですけれども、ここから視聴率も上げなければいけないということもあったりして、YouTuberの人たちも、もっと活用して、また今までと違った発信をすることによって、投資効果をより生み出す、いわゆるリーチを広げていく。メディア戦略として、そういう中で決まったことなので、記者さんが言ったようなことは考えていません。
ずっとこの2年間、メディア戦略を考え続けてきて、ずっとこの2年間振り返った中で、いろいろ相談して決めた方向性ということです。

予算編成に対する評価について

(記者)
 昨年度の当初予算の会見では、コロナ禍の中で、もっとやりたいことがたくさんあったというような発言もあったんですけれども、今回の予算を振り返って、やりたいことは、実現できたのか、その辺の評価だったり、受け止めはいかがでしょうか。

(知事)
 そこは、なかなか難しいご質問になると思うんですけれども、もっとやりたいことはあったので、昨年の12月ぐらいに、オミクロン株の急拡大はある程度予想はしていたんですけれども、ここまで急速に広がるところまで想定していたかというところはありますが、とにかく本来は、今年の例えば1月はオミクロン株の急拡大の前だったので、各地域で新年会とか行われたわけですよね、コロナ対策に気を遣いながら。ここでは、コロナの話はしたくなかったので、本来であれば、昨年の12月ぐらいで収まって、次の年は、コロナというよりは、もうちょっと次を見据えたことをやりたいと本当に心から思っていましたが、今の状況を見れば、これはもちろん県民の命と健康を守ることを最優先にしなくてはいけないということで、相当今回もコロナ対策に重点を置きました。
 ですから、やりたいことが全部できたかというと、コロナ対策に割かれた部分が大きかったと思います。
 でも、どう考えても今の当面の危機を乗り切るために全力を尽くすと。ただ、その後、群馬県が飛躍できるいろいろな面は、今回の予算でしっかり作れたかなと思っています。

グリーンイノベーションの推進について

(記者)
 今回の組織改正で、グリーンイノベーション推進監を置かれる関係ですが、これまでグリーンイノベーションだったり環境政策に関しては、環境森林部の方で対応されていたと思いますけれども、今回知事戦略部に置く狙いはありますでしょうか。

(総務部長)
 これまで、おっしゃるとおり、環境森林部が環境関係の中心的な検討をしていたわけですけれども、脱炭素ですとか、こういった取り組みは、非常に世界的なものでもありますし、全産業的なものにもなってきております。
 現実には、環境のところのほかに、総務部の関係もありますし、県土整備部もあります。産業経済部にも関わってくる取り組みもあります。そういった全庁的な検討をしっかり進めるために、ここは知事戦略部に司令塔的な機能を置いて、全庁的にしっかり検討する、そういった体制を整えるということであります。

(記者)
 知事に、グリーンイノベーション関連で1点伺いたいんですけれども、次の定例県議会で5つのゼロ宣言で、2千平米以上には太陽光の発電設備を義務づけたりする、かなり踏み込んだ形で、来年度からカーボンニュートラルに向けた取り組みを県内全体で進められていると思うんですけれども、今回の予算というのも、そこら辺にはかなり注力したと言いますか、かなり力を持った予算という意味でよろしいでしょうか。

(知事)
 環境森林部長から、その点について。

(環境森林部長)
 今ご質問のとおり、2050年に向けた5つのゼロ宣言、これを法的に位置づけるために、5つのゼロ宣言実現条例を次の議会に上程させていただこうと考えております。
 その中で一番大きな規定が、今ご質問がありました、延べ床面積2千平米以上の建築物に再エネ設備の設置を義務づけるという内容です。そのために、今回は金融機関と連携した、低利の融資制度を設けるというふうに考えております。
 それとはまた別に、各企業と連携した再エネ投資の仕組み、ファンド、あるいは特別目的会社、そういったものを作りたいと考えております。
県としてシステムを作ることで、企業の取り組みを応援したいと考えております。

(知事)
 これは、なかなか大変ですけれども、しっかり力を入れていきたいと(考えております)。先ほど記者さんが言ったように、意外と踏み込んだ取り組みですけれども、これは産業界に丁寧に説得していかなければいけないですよね。
 丁寧に、ここはよく説明しながら前に進めていきたいと(思います)。なかなか難しいチャレンジですけれども、しっかり環境森林部長を中心に進めていきたいと思っています。

事業の見直しについて

(記者)
 先ほど、県の広報番組の中止について、テレビからネットの可能性に振り替えたいというお話があったと思うんですけれども、これまでのtsulunosの再生で、何か数値的な裏付けといいますか、こういう理由で、こういう効果があるから、テレビからネットの方が良いという、何か根拠になるようなものがあるならば、お示しいただきたいんですけれども・・・

(知事)
 それは、全体的な、総合的な判断ですね。
 この2年間、ずっとメディア報道を分析している中で、どういう方法で発信すれば最もリーチが広がるのか、効果があるのかということをいろいろ考えてきた上で、情報発信も今までの既存の枠にとらわれないようにしたいと思っています。
 これは記者さんもご存じだと思いますけれども、例えば、PRについても、テレビの広告よりも、例えばネットの方が消費者にアピールするというケースもあるわけですよね。
 あまり細かいことは言いませんけれども、例えば服飾系の企業が、テレビ広告を減らして、ネットの方を強化したことによって売上が上がるということもあるので、これは今までのように、これまでやってきたからみたいな前例踏襲はやめて、何をすれば一番いいかと考えて、こういうことにしました。
 いろいろな判断があります。
 1つは投資効果とか、これまで、例えばいろいろなデータを、いろいろな形で確認してきましたけれども、もちろん投資効果もあるし、これまでのいろいろな事業の実績みたいなものを見ながら、全体の判断として決めたということです。

(記者)
 例えば、これまで県の広報番組で宣伝していたよりも、tsulunosで配信を始めてから、例えば何かのイベントに来てくれる人が増えたとか、そういう数字的なことではなく、全体を見て、方法を切り換えてみようと思ったということですか。

(知事)
 数字だけ見てというか、いろいろなデータはあります。
 これから県議会等々で質問が出てくると思うので、そういうときにしっかり答えたいと思いますけれども、例えば視聴率とか、あるいは事業をやった後の実績とか反響とか、こういうものをいろいろな形で取れるので、そういう中で判断したということです。
tsulunosはうまくいったところと課題もあったりして、ロングテールで言うと、ものすごくいっぱいコンテンツを作ったので、おそらく視聴回数も含めて、ほとんど目標は達成しました。
 さらに、tsulunosについて言うと、動画の視聴回数も上げて、(目標値で言うと)いばキラTVを抜かさなければいけないので、なかなか難しいですけれども、今の流れからいくと、十分それができるという流れになっています。
 ですから、ここでしっかりリソースを使って、tsulunosだけじゃなくて、県の広報体制を強化していく。例えば、YouTuberの方々を使って、県が作る動画の再生回数を上げていくことによって、かなりの結果が得られると思っています。

ぐんまちゃんアニメ化の効果について

(記者)
 ぐんまちゃんについて、お伺いしたいんですけれども、今年度の業績というか効果について、流行語にノミネートされたですとか、好感度の向上などを挙げていたと思いますけれども、割と感覚的なものかなと感じたんですが、これも県民に、ぐんまちゃんのアニメ化ですとかPRの強化によって、何か効果が出たもの、数値的に表せるものは何かありますでしょうか。

(知事)
 Twitterのトレンド入りは感覚じゃないと思う。それは記者さんが、ネットのことをよくご存知だったならば、いわゆる地方自治体が作ったアニメで、Twitterのトレンド入りをこれだけするという例は、ほとんどないと思う。
 この前、某IT企業の会長と会ったら「地方自治体が作ったアニメとしては大健闘している」と言ってくれた。それから、ガジェット通信の流行語大賞も、ある意味で言うと、マニアの世界のいろいろな動きはあるんだと思うけれども、やはり「ぐんまパワー」が候補になったことは非常に大きいと思うし、他にも、好きなアニメみたいなところでランキング入りしてきたことは、感覚じゃないと思います。
 それから、もう1回言いますけれども、キャラクター調査しているところの数字も上がっています。ぐんまちゃんの順位も上がっている。そういうこと全体から考えて、ぐんまちゃんは、十分ブランド価値を上げるためのコンテンツとして有力だと思っています。
 今までの実績を踏まえて、さらに本当にブレイクさせるためには、やはりこれは継続的にやらせていただこうと思っていますし、今日会見でもいろいろあったように、ぐんまちゃんのアニメの効果、評価みたいなものは、どこかでしっかりと発表してくれますかという質問があったから、それは必ず発表します。
 今言ったような、感覚じゃなくて、数字とか感触、Twitter上の意見、いろいろなものを組み合わせると、これはかなりの効果があったと言えます。数字をまた上げながら説明したいと思います。

(宇留賀副知事)
 今、知事からお話があったところに加えて言うと、今までぐんまちゃんは、東日本の方では比較的知名度が高かったんですけれども、西日本の方には馴染みがなかったり知名度が低いというところがありましたが、そちらの方でも放映したということで、知名度が分かりやすく上がっているようなところもあります。
 また、関東の方でも、特に20歳以下ぐらいの層によくリーチできたところがあって、やはりそういったところでは、知名度が低いとか、好感度というところで、まだ数字が出てこなかったんですけれども、20代、30代という、これからの主力になっていく方々にぐんまちゃんを知っていただいた効果というのは、じわじわ10年も20年も続くような、これまでのアプローチとは違うところで、ポイントが出たかなと思いますし、また、県議会も含めてデータを示してお伝えしていきたいと思います。

(知事)
 ぐんまちゃんアニメをしっかりもう1回作らせていただくための一定規模の予算を計上しているので、県議会でも、必ずいろいろな質問が出ると思いますから、そこら辺でもいろいろなデータを示したいと思いますし、まとめて記者会見で、しっかりご報告する機会を作りたいと思います。

(記者)
 今の回答に少し重なるかもしれないんですけれども、ぐんまちゃん絡みの予算が4億円超ということで、今回は全体的に、かなり県債の発行を抑えて基金を積み上げたりですとか、堅実な運営をされているのかなと感じましたが、その中で4億円で、21年度の3億円規模から1億円ぐらい上がっていてかなり破格に感じましたが、この気合いの入れ方というか、根拠というか、どうしてこのような運用をしているのかみたいなところ・・・

(知事)
 それは、もともと13話を作った時に、年度が分かれています。最初の年度が1億円で、次の年度が3億円なので、同じように13話を作るためには4億円必要なんです。
 だからこれを積み上げたということで、ぐんまちゃんは、やはりブランド戦略の中でも中核の1つだと思っているので、これは十分な投資効果を考えて積み上げたということです

(記者)
 同じ内容になってしまうと思いますが、ぐんまちゃんのブランド化の部分なんですけれども、今のお話で、投資効果というお話があったので、何か目標値であったりとか、やはりこれだけの額なので、効果の分かりやすい目標値を設けているとか、そういったものがあれば伺わせていただきたいのですが、いかがでしょうか。

(知事)
 今、いろいろと目標値を検討していまして、ぐんまちゃんのアニメ13話を放送した実績とか数値をどのように説明したらいいのかをまとめていますから、その中でいろいろと検討しているところです。

リトリートの聖地について

(記者)
 今回、知事の重点施策の1つとして「リトリート」という言葉が出てきました。
 知事から丁寧なご説明がありましたけれども、県民にできるだけ分かりやすく伝えたいと思っていまして、要は、現代版の湯治というような受け止めだと齟齬がございますか。

(知事)
 宇留賀副知事から、リトリートについて。

(宇留賀副知事)
 湯治が盛んだった時代に生きていないので、ちょっとイメージが違うかもしれないんですけれども、例えばハリウッドのスターが、まとまった休みがあったときに、3週間とか4週間とかリゾートに引きこもって、そこである意味、人の目を離れてリラックスしながらスパをやったりとか、そういうような形で、お金もしっかり払いながら、リラックスしてまた次の仕事に向かうみたいな、相当前から、そういうサービスの利用の仕方がある気がしていて、群馬県の場合は、単に高級路線というだけでなく、いくつもの温泉があったりするので、そういう複数の温泉を楽しんでいただいて、草津に行って、その後どこかに行ってというふうにして、より、その効果を高めていただくような、長期滞在型というところもあると思いますし、リトリートは日々の雑踏から離れて、やはり静かに過ごすみたいなところがあるので、基本、長期滞在型で、高付加価値のサービスをしっかり楽しんでいただく。
 その高付加価値のサービスの中に食という部分もありますし、体験みたいなところもあって、しっかり群馬県を長期滞在して楽しんでいただく。特に、今群馬県で温泉旅館に1泊2日で行くようなケース、特に土日や長期休暇のときに来るというケースが多いと思うので、平日も含めて、少しまとまった形で楽しんでいただくようなことを、将来的なインバウンドが回復してきた時期も含めて考えています。そういったような形でやっているということがあります。

(知事)
 付け加えると、宇留賀副知事も言っているんだけど、リトリートは、ここ何年か、特にはやっているので、世界的にも結構常識になっていて、私が実は国連機関に勤めていたときも、国連の環境部局とかでリトリートをやっていました。
 リトリートってなんだろうと思っていたら、3日間ぐらい国連の組織で、みんながゆっくり話せる少し離れた自然のあるところに行って、そこで会議等も、会議というかいろいろな交流もやったりして、完全に休暇だけど、その中でいろいろな人と知り合ったりとか、いろいろな問題意識を話し合ったりする場にもなっていて、企業もリトリートをやるし、あるいはシリコンバレーの起業家の人たちもよくリトリートをやるし、個人もリトリートをするんですね。だからいろいろな形があると思うんですけれども、宇留賀副知事が言ったように、基本的には、いわゆる都会の喧騒というか日々の喧騒を離れて、心と体を休めて回復させる。これが、ずっと言っている免疫力の回復に直結してくると思うんですね。
 この前、草津温泉に久しぶりに行きました。草津の町営駐車場に行ってみたら、草津はまだ人がいっぱい来ていました。ほとんどが首都圏のナンバーだったんですね。首都圏の人たちが群馬県に来て、何度も言いましたが、最大のキラーコンテンツである温泉に入って、それから農畜産物を楽しんで、あるいはこんなに東京に近いところに、大自然があるわけだから、アウトドアのアクティビティーを楽しんだり、スノウスポーツをやったりヨガをやったりしながら、元気になって帰ってもらうというサイクルをしっかり作って、群馬県って、こういうリトリートの聖地だということを発信することによって、宇留賀副知事が言ったように、インバウンドが戻ってきた時にも、おそらく外から人を引っ張ってくれるんじゃないかと思うんですね。
 それから、リトリートもいろいろな多様性があると思うんですけれども、例えば群馬県は、重粒子線みたいな全国に3カ所ぐらいしかない(正しくは全国に7カ所)ものも、群大病院にあるわけじゃないですか。これを医療ツアーと組み合わせるとか、いろいろな形が考えられると思うんだけど、群馬県に行ったら元気になれる。温泉、自然を含めて、免疫力を回復して帰って来れるという、実はイメージを1つ持ってまして、そこに向けて、今トップセールスなんかもやっているんですが、行政として、ある程度複数年度で、ソフトとハードの整備について予算をしっかりつけていくと。
 ただ、「リトリートの聖地」になるって言っているだけじゃ駄目なので、やはりある程度、ソフトの面でもハードの面でも投資をして、ちゃんとしたものを作らないと駄目なんですよね。
 ただ、ちゃんとしたものというのは、いろいろなものが考えられるんだけど、仕組みも施設もそうだと思うんだけれども、そういうものについて、しっかりスイッチオンさせるような予算をつけていって、そこに民間の投資なんかも呼び込んでいって、少し大きな流れにしたいということです。

(記者)
 ただ、これまで知事を中心に全庁を挙げて、例えば県内の温泉という強みを、かなりセールスをされていたようにも受け取っていますし、もちろん農畜産物についても同様な広報を行われていたと思うんですけれども、リトリートという言葉を前に出すことによって、どれくらいの効果を見込んでいらっしゃるのかなというのは、ちょっと気になるところです。
 これまでの広報とは、また違った広報活動ということになるんですか。

(知事)
 基本的には、群馬県に来てくださいということで、観光戦略としては同じなんだけれど、リトリートという言葉について、なかなかピンとこない人もいるかもしれないと思うんだけど、グローバルに見ればものすごい常識なんですね。
 だから、リトリートという言葉をしっかり発信することによって、特に国内外、しかも相当意識の高い人たちもすごく反応すると思うので、国内だけじゃなくて、インバウンドも意識してリトリートという言葉を使ったので、この言葉のインパクトは、私はあると思っています。
 でも、おっしゃったようにリトリートってピンとこない人がいるのであれば、この際、リトリートというものをしっかり県民の皆さまの間に定着させていけばいいかなと思っています。
 これは、宇留賀副知事にも力を借りて、私自身の人脈も含めて、いろいろな経済人とか、いろいろな人の感触を伺ったんですけれども、リトリートを前面に出すのはとてもいいんじゃないかと。こういう方々が多かったです。
 最先端で仕事をしている人たち(の間でそういう意見)が特に多かったので、そうしたリサーチの結果も含めて、「リトリートのメッカ」、「リトリートの聖地」というものを前面に出そうと。
 ここでも言ったとおり、コロナが我々に突きつけているものは、基礎的な免疫力だと思うんです。だから、自然治癒力を高めるとか免疫力を高めるというのは、大きな時代の流れにも沿っていると思うので「ヒーリングの聖地」というよりは、やはり「リトリートの聖地」がいいかなと思っています。

(宇留賀副知事)
 いろいろなことを言うと、さらに混乱させてしまうかもしれないんですけれども、質問の中で「これまでやってきたことと全く新しいことをするんですか」という質問については、「継続です」というのが正しいと思っておりまして、ただ、大きな要素として「食」とか、「温泉」があると思うんですけれども、食については、G-アナライズプロジェクトをやってきて、群馬県のコアな生産品が、非常に機能も含めて美味しかったり、体にも良いよという話をしてブランディングをしてきました。
 そういう食材を使って、群馬県に長期で滞在していただいたら、良い食事を食べていただいて体が良くなる。こういうふうに、単に食のところだけアピールするんじゃなくて、温泉だったり、群馬での滞在と結びつけたときに、少し発展させたというところがあります。
 温泉での滞在も、先ほど1泊2日と申し上げたんですけれども、コロナ禍で密にしない、つまり今までのように、休みになったらまとまってみんなで休むみたいな構造形式じゃなくて、自分自身でどのタイミングで休むか。当然、平日に休んだ方が空いているので、今のコロナみたいな状況であれば、土日に皆で行くよりは、平日にうまく分散して休んだ方がいいので、その意味で、平日とかに来ていただいて、長期的に滞在していただくという、コロナ禍で僕らが学んだ新しい旅のスタイルというところに結びつけていきたいと思っていますので、新しいことというよりは、これまでやってきて、さらに群馬県に付加価値を感じていただくためには、こういうリトリートというところは、新しい形態に見えるかもしれないですけど、基本的な流れとしては継続しているというところです。

(知事)
 すごい情報量が多くて、かえって混乱しているかもしれないけど、そんなようなことです。

 他にありますか。よろしいでしょうか。
 個別のことについてはある程度説明させていただいていると思うので、それでは最後に、知事の方から、県民の皆さまにメッセージを伝えさせていただきたいと思います。

知事メッセージ

 今日、令和4年度の当初予算案の内容について発表させていただきました。
 これはあくまで案の段階なので、これから県議会でいろいろな議論をしていただこうと思っています。
 新型コロナ対策ももちろんですし、未来への投資、今日、ずいぶん記者の皆さんからぐんまちゃんの話が話題になりましたが、これはある程度の規模の予算をしっかり我々としてつけたので、こういう質問が出るのは当たり前ですし、県議会でも、しっかり丁寧に説明をしていきたいと思っています。
 何度も申し上げますが、今回の予算のタイトル、「新型コロナ克服+新展開実現予算」と(なっています)。この心は、今非常に苦しい状況にありますが、とにかく皆さまと力を合わせて乗り切っていくと。当面は、皆さまの命と健康を守るために、今のオミクロン株の感染爆発を乗り切ることに全力を尽くしますが、その後は、群馬県がさらに飛躍できるようないろいろな種を、この予算で蒔かせていただこうということで、コロナを克服した後に、さらに明るい未来を創ろうという思いを込めて、予算編成をさせていただきました。
 オミクロン株が感染拡大して、今日はだいたい横並びぐらいだったでしょうか。少し減ったぐらいで、何となく上昇率は減少しているので、落ち着いたような感じがありますけれども、まだまだ油断はできないと思っています。
 群馬県は、会見でもご報告いたしましたけれども、2月11日から、2つの県営センターで、18歳以上のすべての県民の皆さまに対するワクチンの3回目接種を始めますので、ぜひ、まだ接種を終えてない方は、積極的にこのセンターも活用していただいて、地域の市町村でもできると思うんですけれども、ぜひ3回目の接種を急いでいただきたいと思っております。
 今回の予算を通じて、しっかり県民の皆さまの健康と命と暮らしを守り、さらには、未来に向けた投資の芽もしっかり作っていきたいと思います。
 ということで、昨日も会見で、また今日も会見なんですけれど、今日は臨時会見ですね。記者の皆さんには最後までありがとうございました。これで臨時会見を終わりたいと思います。

以上

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。