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第46回定例記者会見要旨(2月17日)

更新日:2022年2月17日 印刷ページ表示
  • 日時 令和4年2月17日(木曜日)午後15時05分~15時50分
  • 会場 記者会見室
  • 出席者 県:知事、副知事ほか
    記者:記者クラブ所属記者等 17人
  • 記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和4年2月17日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料(PDFファイル:678KB)

知事冒頭発言

発表項目

1.はじめに
2.直近の感染状況について
3.3回目のワクチン接種の目標について
4.2023 G7関係閣僚会合の誘致について

質疑応答はこちらをクリック

1.はじめに

 それでは、定例会見を始めさせていただきます。
 スライドをご覧ください。本日の会見の主な内容です。
 新型コロナの直近の感染状況、それから3回目ワクチン接種の群馬県としての目標、さらには、G7関係閣僚会合の誘致についても発表したいと思います。

2.直近の感染状況について

 まずは、直近の感染状況について、ご説明したいと思います。
 スライドをご覧ください。新規感染者数の推移です。
 直近1週間の新規感染者数は、本日の880人を含め、5,247人ということになりました。先々週が7,016人、先週が6,278人。ここから比べても減少していることが分かります。
 昨日、厚労省アドバイザリーボードの脇田座長が、全国の感染状況について「2月上旬にピークを超えた」という見解を示されました。
 ただ、脇田座長は「高齢者の感染が増えており、医療提供体制の逼迫、重症病床使用率の増加傾向は今後も続く可能性がある」という指摘もされています。
 群馬県においても、全国的な傾向と同様、感染者数は一旦ピークを超えたと言っていいと思います。しかしながら、病床使用率、重症者数共に増加が続いています。
 感染者数も、スライドをご覧になっていただければお分かりいただけるように、高止まりの可能性があるということで、まだまだ予断を許さない状況だと見ています。
 専門家の方々の意見も伺いながら、今後の状況を引き続き注意深く見ていく必要があると感じています。

 続いて、客観的な数値についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 まず、上段の感染状況についてですが、(1)の1日あたりの新規感染者数は744.1人ということになりました。
 経路不明の感染者の割合は53.4%。
 さらに、検査の陽性率ですが、これは44.3%になっています。
 (4)の今週先週比を見ていただきたいと思いますが、これは1.0を9日連続で下回っているということになります。

 続いて、下段の医療提供体制です。
 (1)の病床使用率は、64.8%で、先週よりも増えています。厳しい状況だと思っています。
 それから、重症病床使用率も27%で、先週よりも増えています。先週に続いて、徐々に重症者が増えていることを分かっていただけると思います。
 なお、この1週間で新たに20人の方が亡くなっています。第6波の中、1月中旬以降、多くの尊い命が失われました。
 謹んで哀悼の意を表したいと思いますし、また、ご遺族の皆さまには心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

 続いて、感染者の年代についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 先週に引き続き、11歳以下と60代以上のところなんですけれども、この割合が、じわじわと増えてきていることが分かっていただけると思います。

 続いて、感染者の推定感染経路についても報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 感染経路不明が最も多くなっています。調査中も含めると、1週間の数字ですけれども54%、それから次が家庭内感染で32%ということになっています。
 家庭内感染を防ぐのは難しいと思いますが、特に家族内に体調不良の方がいる際には、こまめな換気など、感染対策の徹底を改めてお願いしておきたいと思います。

 続いて保健所ごとの感染状況です。
 スライドをご覧ください。
 新規感染者数はわずかに減少しましたが、依然、すべての地域が赤く塗られています。県内全域で、まだ感染が非常に深刻だということを分かっていただけると思います。

 続いて、療養者の状況についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 現在の療養者は、7,588人ということですが、入院されている方が5%、それから宿泊療養者が7%、自宅療養の方が71%になっています。
 また、入院されている方の症状ですが、軽症の方が71%、中等症の方が26%、重症の方が3%ということで、重症と中等症の方が少しずつ増加してきているということで、ここでも非常に注意が必要だと考えています。

 続いて、入院されている方の年代についてもご報告したいと思います。
 スライドをご覧ください。
 入院者のうち、パッと見ていただいて分かるように、60歳以上で8割位を占めており、82%になります。
 オミクロン株は、重症化しにくいと言われております。
 しかしながら、前回の会見で申し上げましたが、高齢者の方は、基礎疾患の悪化とか合併症の併発などで、命に関わる場合もあります。特に高齢者の皆さまについては、早期の3回目接種を重ねてお願い申し上げたいと思います。

 以上が、直近の感染状況です。
 ご説明したとおり、感染者数は減少してまいりましたが、病床の使用率はいまだに60%を超えている状況です。
 また、重症病床使用率も、徐々に増加しております。
 もう一度言いますが、予断を許さない状況が続いているという認識です。
 群馬県に適用されているまん延防止等重点措置の期間は、3月6日の日曜日までとなっています。
 県民の皆さまには、大変ご不便をおかけいたしますが、引き続き感染防止対策の徹底をお願いしたいと思います。

3.3回目のワクチン接種の目標について

 続いて、3回目のワクチン接種についてです。
 この度、追加接種に関して、県として新たな目標を設定いたしました。
 発表したいと思います。
 群馬県では、2回目の接種から、6カ月経過した接種対象者の方々のうち、「接種を希望する県民の皆さまへの追加接種を、4月末までに完了させる」、このことを目指してまいりたいと思います。
 最近、この会見で毎回、何度も繰り返してお伝えしておりますが、第6波の収束はまだ見通せません。確かに感染者数の増加のペースは下がってきていて、感染者数の増加もある程度落ち着いていますけれども、ただ、これが高止まりしていたら、全く問題の解決にはならないんですね。
 そういう意味で言うと、まだ収束が見通せていないと考えられますので、今、我々が最もやらなければいけないことは、何度も申し上げていますが、県民の皆さまに対する追加接種を早期に進めることだと考えています。
 しかしながら、前回の会見で申し上げましたが、現段階では、日本の追加接種は諸外国に比べて、遅れをとっていると言わざるを得ない状況だと考えています。世界の例を見ると、英国、韓国、ドイツは接種率がすでに50%を超えています。北欧諸国でも同様です。
 他方で、日本の接種率は、現段階で10%程度にとどまっています。
 これは、何度も申し上げていますが、多くの国民、あるいは群馬県で言えば県民の皆さまが十分な免疫を獲得していない状態になっているということです。つまり、それだけ日本の国民あるいは群馬県民が感染のリスクにさらされているということです。
 私が心配しているのは、今(3回目のワクチン接種率が)10%になっていて、我々も4月末までには何とか、概ね3回目の接種を終わらせたいと考えていますけれども、しかしながら、この数カ月間というタイムラグがあるわけですよね。こうした接種が遅れている間に、1つは、第6波のピークアウトのペースが遅くなって、だらだら続くとか、あるいはいつも言っているように、ピークアウトしきれない状況のまま、新しい変異株が出現して、もう一度、途中で感染が再拡大するというのが最悪のシナリオなんですね。
 これは、現実となる可能性はゼロではないと私は思っています。
 こうした中で、もう一度申し上げますが、県民の皆さまの命と健康を守る責務がある知事としては、やはり明確な目標を設定させていただきたい。しっかり掲げさせていただきたい。そのことによって、追加接種をこれまで以上に迅速に進める必要があると考えております。

 次のスライドをご覧ください。追加接種の実施計画です。
 このスライドで、現在の接種対象者数に対する県と市町村の追加接種の実施計画を示させていただきました。
 ご覧のとおり、現在の接種対象者は157万人です。
 追加接種を希望する方の割合についてですが、日本トレンドリサーチ社が行った調査だと、(2回目接種済の方の)約9割というデータがあります。
 これを本県に当てはめると、141万人ということになります。
 これに対して、市町村と県営ワクチン接種センターを合わせた追加接種体制は、4月末までに148万回です。つまり(2回目接種済の方の)9割以上が接種可能という状況になる見通しです。
 こうしたことに鑑みると、今回の目標は十分実現可能な目標だと捉えています。
 こうした目標を受けて、1人でも多くの方に追加接種を受けていただくことが非常に大事だと考えております。
 こうした県の目標を発信するにあたっては、昨日、県内の各市町村長に対して、2人の副知事とも手分けして、県の考えをお伝えしました。
 計画どおりの接種の実施に加え、追加接種のさらなる加速化とか、県営ワクチン接種センターの有効活用等についても、市町村長の皆さまに改めてお願いさせていただきました。
 市町村長の皆さまには、県の考えにご理解いただき、大変前向きなお話をいただいたところです。
 今後も、市町村としっかり連携を図るとともに、県営のワクチン接種センターをフル稼働して、群馬県として接種の加速化に努めてまいりたいと考えています。

 この会見でもご説明しましたが、追加接種では交互接種が可能です。
 何度も言いますが、ワクチンの種類を選ぶのではなくて、接種できるワクチンをなるべく早めに接種していただくことが重要だと思います。
 ファイザー、モデルナどちらのワクチンも十分な効果があります。副反応も2回目の接種と同等以下です。
 私自身も、先般、高崎のGメッセ群馬で3回目の接種を受けてまいりましたが、副反応は2回目と比べて、非常に軽かったです。まず、高熱は出ませんでした。腕が痛かったり、倦怠感みたいな軽い症状がありましたけれども、少なくとも私の場合は、3回目の副反応が非常に軽かったということをお伝えしておきたいと思います。
 抗体の量については、ここから2週間経過した時点で、もう一度調べますので、その時点で公開させていただきたいと思っております。
 加えて、私の場合は3回ともモデルナですが、モデルナは、前回の会見で申し上げたとおり、効果の持続性が高いといった特徴もあります。
 県営ワクチン接種センターとか市町村のモデルナ接種会場は、今すぐに予約できる時間帯もあります。
 県民の皆さまにおかれましては、接種券が届いたら、できるだけ早く追加接種を受けていただくようにお願いを申し上げたいと思います。
 今回の目標は、1日でも早く追加接種を進めることが、県民の皆さまの命と健康を守ることに繋がるという強い思いから設定させていただきました。追加接種の完了時期をお示しすることで、県民の皆さまにも安心していただけるのではないかと考えております。
 1回目、2回目の接種につきましては、県民の皆さまのご協力のおかげで、全国トップクラスの速度で、対象となる県民の8割の皆さまに接種を完了していただくことができました。
 県としては、こうしたアドバンテージを生かしながら、追加接種においても、県内の市町村と協力しながら、全国トップクラスの速度で終わらせたいと考えております。
 知事である私の責任において、知事である私が先頭に立って、目標の達成に向けて全力で取り組んでまいりたいと思います。

4.2023 G7関係閣僚会合の誘致について

 続いて、G7関係閣僚会合の誘致についても報告したいと思います。
 このたび、群馬県は、来年日本で開催されるG7サミットに伴う関係閣僚会合の開催地として立候補することを決定いたしました。
 群馬県としては初めての立候補になります。
 G7サミットは、皆さんご存知のとおり、主要7カ国とEUの首脳が参加し、その時々の国際情勢について議論する国際会議です。日本での開催は7年ぶりということになります。
 世界が注目する関係閣僚会合を誘致することによって、群馬県の魅力を世界に発信していきたいと思いますし、同時にそのことで、群馬県のブランド力の向上も図ってまいりたいと考えています。
 また、様々な国際課題が議論される会議を身近に感じることによって、群馬県が目指すグローバルな視点を持った人材の育成にもつなげていきたいという思いもあります。

 次のスライドをご覧ください。
 誘致にあたっては、北関東最大の国際コンベンション施設であるGメッセ群馬と伊香保温泉を組み合わせたプラン。それから、草津温泉を会場とするプラン。この2つのプランを提案して、いずれかの採用を目指してまいりたいと思います。
 いずれの提案も、群馬県のキラーコンテンツである温泉を絡めた提案になります。
 「リトリートの聖地」を目指す群馬県の魅力を最大限発揮するプランだと考えています。
 なお、明日、林外務大臣にお目にかかります。私とは参議院の同期なんですけれども、もちろん表敬も兼ねて、よっしーと呼んでいますが、よっしーにも会いたいですし、その時にも、しっかりこうした要望もさせていただきたいと思っています。
 この誘致については、私自らが先頭に立って活動いたしますが、群馬県選出の国会議員の方々のご協力も、ぜひいただきたいと思っています。
 皆さんそれぞれ活躍していますが、福田達夫衆議院議員は党5役の総務会長ですし、小渕優子さんも組織運動本部長ですかね、党幹部としてご活躍ですから、この2人も含めた県選出の国会議員の皆さまにも、ぜひ助けていただきたいと思っています。
 みんなで力を合わせて、必ず誘致に結びつけたいと、結果を出したいと思っています。
 私からは以上です。
 何かご質問があれば、お受けしたいと思います。

質疑応答

まん延防止等重点措置の早期解除について

(記者)
 コロナの感染状況についてなんですが、知事の方から、まだ予断を許さないというお話がありましたけれど、一方で、まん延防止等重点措置の解除が検討されている県もあるという状況になってきています。
 以前の会見で、コロナの状況が落ち着いてくれば、まん延防止等重点措置の早期解除を要請することもあり得るとおっしゃっていましたけれども、今回の状況を踏まえて、早期解除の要請というのがあり得るのかどうか、あるいは、どういった条件が満たされれば早期解除の要請をするか、お考えや何か条件みたいなものがあるのかどうか、その点をお聞かせください。

(知事)
 まだ今回のまん延防止期間というのは先があります。来月の6日までですかね。
 まだ、そうした判断をできるような状況ではないと思っています。解除されるところもあるんですけれども、もしかすると延長されるところもあるということなので、全体の情勢をよく見極めて、判断は総合的にしていくしかないと思います。
 個人的には、知事としては前回からも申し上げているとおり、できれば、ピークアウトして感染状況が落ち着くのであれば、この期間が終わる前にも、少し柔軟に政府には考えていただきたいし、1日も早く解除したいという思いはあるのですが、現段階の感覚で言うと、そうそう簡単ではないと思っています。
 現時点での群馬県の病床使用率は64%ですから、これかなり高いですよね。まだ、6割以上あるということと、それからもう1回言いますが、私がいつもピークアウトと言っているのは、ピークアウト、何て言うんでしょうか、これまでみたいな、感染拡大のペースというものが収まっていると。感染者の増加のペースはもちろん落ち着いていて収まっているようなんですけれども、まだ高止まりですよね。やはりピークアウトというのは下がってくるということが大事なので、このピークアウトは、私は全国的に見てもまだ鈍いと思っていますので、そこはよく見極めた上で、経済を再開させたいという思いはありますけれども、やはり県民の皆さんも守っていかなくてはいけないので、だからこそ、今日も新しい目標を3回目の接種について出しましたが、こういうものも進めながら、全体を総合的に見てどうするかということを、県として解除をお願いするのか、あるいは追加というか、延長をお願いするのかということを判断していきたいと思います。

3回目ワクチン接種の目標について

(記者)
 ワクチン接種の目標に関してなんですけれども、以前の会見でご紹介いただいたワクチン接種券の配布ですとか、ワクチンそのものの確保というものは、もうめどが立ったということでよろしいんでしょうか。

(知事)
 これは少し正確に、大久保局長の方から報告していただきたいと思います。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 まず、接種券の配布の状況でございます。
 今月に入りましてから、かなり接種券の配布が進んでおります。今、各市町村さんに確認をさせていただいていますが、今月末までには、2回目を受けた全接種対象者の8割程度に接種券が届くというふうに報告、数字の積み上げがなっております。
 ワクチンの確保についても、先ほど資料にもお示ししたとおり、国の方がかなり頻繁に、ファイザー、それからモデルナの配布計画を示していただいております。
 ワクチンの進捗状況に従って、そこら辺が随時入ってきますので、ワクチンの量についても十分確保できていると考えております。

(知事)
 3回目のワクチン接種を概ね完了する目標として4月末ということを掲げたんですけれども、県内を見てみるとね、例えばワクチン接種率についても少し濃淡がありますよね。これはやはり、各地域で事情が違うということがあるわけなんですよ。
 そういう中で言うと、県内の市町村長は本当に頑張っていただいてると私は思っていまして、これは、例えばどこかの市町村長の努力が足りないとかいう話ではないと思ってるんですね。例えば、大泉町はあれだけ外国籍の県民の割合が高いわけじゃないすか。この中で、大泉町の村山町長は、人一倍頑張っていただいていると思うし、伊勢崎市も、何十カ国も国籍がある中で、臂市長は大変努力していただいているし、太田をはじめとする東毛地域もいろんな条件の中で大変ですよね。それぞれの首長さんは本当に頑張っていただいてるんですね。
 その中で、今回、概ね4月末までに終わらせるという(目標を)、県としてしっかり、知事として打ち出すという中で、手分けをしていろいろお話をしてきましたが、いろんな状況が違う市町村長の皆さんも、この目標を共有していただいたということは、これは大変ありがたいと思うし、知事としては、こういう市町村長がいる県の知事でよかったと思っています。さすがだと思います。だから、要はちゃんとみんなで心を合わせてやれば、私はきっと達成できるんじゃないかと思っています。ただ、少し地域に濃淡が出ても、それは市町村の努力が足りないということじゃないということは、それは県民の皆さまに分かっていただきたいなと思っています。

(記者)
 大久保局長に1点確認したいのですが、対象者の157万人というのは、これは2回目の接種を終えられた方の人数ということでよろしいでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 157万人が、2回目を今現在終えている方の総数ということでございます。

(記者)
 そうすると、県民の大体8割の方が157万人で2回目の接種を終えられていて、そのうちのさらに9割の方が接種を希望されているであろうと想定をされていると、そういうことでよろしいわけでしょうか。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 はい。そのとおりです。

G7関係閣僚会合の誘致について

(記者)
 G7関係閣僚会合の誘致に関してなんですが、温泉を目玉にということでお話がありましたが、具体的に、外国の方々に、群馬県の温泉のどういったところをアピールして誘致につなげたいとお考えなんでしょうか。

(知事)
 そもそも群馬県は、近未来の姿、イメージの1つとして「リトリートの聖地」ということを言ってますし、これは少し時間かかっても、インバウンドが戻ってきたときにも、首都圏だけじゃなくて、やはり世界中から人を集めたいと思っていますので、ある意味で言うと、温泉の効力、効果みたいなものを発信する機会としては、ものすごくいいと思うし、いつも申し上げているとおり、コロナが我々に突きつけているものというのは、一人一人がやっぱり自然治癒力を高める、免疫力を高めるということだと思うんですね。
 ですから、温泉のそうした効能、まさにリトリートに期待される回復力というものを付けるという効能について、まずしっかりPRしたいと思いますし、特に群馬県は首都圏にこれだけ近いのに、これだけ雄大な自然がありますので、そういう意味で、全体としては、この会議自体が理想的なリトリートの環境でできるというようなことも、合わせてしっかり発信していきたいと思っています。
 なかなかライバルも多くて大変かもしれませんが、できる限り、しっかり誘致ができるようにみんなで頑張っていきたいと思います。

3回目ワクチン接種の目標について

(記者)
 3回目接種の目標についてなんですけれども、先ほど、3回目の接種も全国トップクラスで終えたいというのを発言されてましたが、確か山口が3回目の接種を4月末までに完了させたいという目標を出していたようなんですけれども、基本的には、4月末までに完了させれば、それが全国では早いということでしょうか、他県の状況も含めて教えていただければと思います。

(知事)
 ありがとうございます。そういう質問が出るかもしれないと思ったので、ちょっとメモを作ってもらったんですけれども、群馬県の他だと、ちょっと我々が調べたところだと、山口県と熊本県が先に目標を発表していると理解しています。
 報道をちょっと見てみたのですが、山口では、報道によれば、今年の1月に村岡知事と県内19の市町長が、新型コロナ対策の会議を開いたと。3回目接種について、(10月までに2回摂取を受けた人は)4月末の完了を目標に前倒し実施することを申し合わせたと聞いています。
 群馬県の場合は、先ほど説明しましたが、ワクチンの供給見通しとか、市町村の接種計画、それから体制の整備、今日ここでもご説明しましたが、もうちょっと細かくいろいろ分析させていただいて、そういう体制整備とか、全国最大規模の県営センターへの積極的な誘導とか、接種券の前倒し発送とか、そういうことについて、市町村と、ちゃんと調整した上で発表させていただいたということです。
 山口県の目標設定の考え方は、これは詳しく分からないところなので、それについて、あまりコメントしないつもりですけれども、群馬県について言うと、先ほど申し上げたとおり、昨日、各市町村に両副知事と手分けをして、県の考えをしっかりお伝えしました。市町村長の理解も十分に得た上で進めているということで、少なくともこういう目標をしっかりと出している県ってすごく少ないと、それは言えると思います。
 今後とも、市町村としっかり連携を図りながら、接種の加速化に努めていきたいと思います。

ワクチン接種に関する促進策について

(記者)
 前回1回目の接種の際は、若年層の接種を促進するために、車が当たるというようなインセンティブなんかも設けて取り組まれましたけれども、今回この目標達成に向けて、似たような企画であったりとか、何か促進策というのを考えてらっしゃいますか。

(知事)
 まだちょっと発表できないんですけれど、いろんなことは検討中です。
 とにかく接種を加速しなきゃいけないと思うので、いろいろ議論始めているところです。

G7関係閣僚会議の誘致について

(記者)
 関係閣僚会合についてなんですけれども、明日、林外相に会われるということで、そこで林外相に群馬県として立候補するということを伝えて、それがイコール正式に立候補ということなのか、その辺の手続きの関係はいかがでしょうか。

(戦略セールス局長)
 立候補自体は事務的に進めさせていただいておりまして、すでに窓口の外務省の方には申請書の方は提出させていただいております。

(記者)
 もうしたということになるわけですね。

(知事)
 立候補は実際(すでに)にしていて、立候補をしたことを、今日ここで発表したということです。

(戦略セールス局長)
 12月の末が締め切りだったものですから、事務的にこれはさせていただきました。

(記者)
 明日は林外相には、その辺の群馬として立候補したんだというようなことで、PRしに行くということになるんですかね。

(知事)
 最終的に、もちろん判断するのが外務省なので、外務大臣にちょっと直接アピールをさせていただきたいと。
 でも、林外相を尋ねるのは他の意味もあるので、とにかくまず激励もしたいし、(参議院の当選)同期ですから。激励もしたいし、表敬させていただきたいと思いますが、もちろんこれについても、私の方からお願いしたいと思っています。

子どもへのワクチン接種について

(記者)
 5歳から11歳の子どものワクチン接種についてお尋ねします。
 国の方で、接種の努力義務が外れたと思うんですけれども、そのあたりの知事の受けとめと、県としてはどういうふうに進めていきたいか、向き合っていきたいかをお聞かせください。

(知事)
 まず、大久保局長から。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 5歳以上のお子さんの接種については、今お話がありましたとおり、国の分科会の中で、何回も議論されまして、努力義務については、まずは外されるというところでございます。
 そういった国からの通知を受けまして、県の方も、各医師会、それから市町村等々に、その状況をお伝えしまして、各市町村としての取り組みというところを今検討していただいているところです。
 それと同時に、子ども用のワクチンの供給というところも示されていますので、国の方も、重症化というか、基礎疾患のあるお子さんについては、やっぱりワクチンが非常に有効だというところも付け加えて言われておりますので、まずは、県内の市町村も3月のできるだけ早いタイミングで、接種できる体制を今検討いただいているところでございます。

(知事)
 いろんな課題もあるので、慎重に進めていくべきだと思います。よく国の方針も踏まえて、慎重に検討していきたいと思います。

(記者)
 先ほど、基礎疾患のあるお子さんへの有効性という話がありましたけれども、他県の市町村では、基礎疾患のあるお子さんに優先的に接種といったような話もあるようなんですが、県として、何かこう市町村への要望というか、もしあれば教えてください。

(新型コロナワクチン接種推進局長)
 当然、市町村さんとも話し合っている中で、まず優先すべきところは、基礎疾患のあるお子さんというところであろうと思います。
 一方で、ワクチンの方も、2月の末に発送が始まるんですけれども、だいたい県の方に届くのは3月入ってからだと思いますが、最初に2割、その後、またかなりのワクチンが届きますので、順番については、当然、基礎疾患のある方等々から進めていきたいと思いますが、募集の仕方、応募の仕方については、今調整を進めているというところでございます。

(記者)
 先ほど年代別の円グラフを示していただいた中でも、11歳以下の割合が2割を超えていて、多いと思うのですが、お子さんへのワクチン接種について、知事はどのように進めていきたいかお聞かせください。

(知事)
 10代の感染者の方が増えている。しかも、今言った10歳以下の感染が増えているというのは、これは本当によく見ていかなければいけないことだと思っています。
 この問題については、以前から申し上げているとおり、いろんな問題があるので、慎重に検討して判断していくべきだろうなと思っています。

G7関係閣僚会議の誘致について

(記者)
 G7の方について、お尋ねしたいんですけれども、今回この誘致というのは、具体的に環境分野とか、財務分野とか、交通分野とか、そのあたりというのは、もう決まってるんでしょうか。

(知事)
 山田戦略セールス局長から。

(戦略セールス局長)
 群馬県で取り組んでおります総合計画ですとか、そういうところで、今群馬県が非常に力を入れて取り組んでおりますデジタル分野の担当大臣ですとか、あるいは「(ぐんま)5つのゼロ宣言」ということで、他県にも先駆けて取り組んでおります環境関係で環境大臣ですとか、あるいはGメッセ群馬も含めて、パンデミック対策、ワクチン対策なども、群馬県は力を入れておりますので、保健関係の担当大臣ですとか、その辺をターゲットに今考えているところでございます。

(記者)
 3つくらいということですかね。
 先ほど12月末の手続きの話をいただいたと思うんですけれども、何か誘致の計画書みたいなものは別にあるものなんですか。

(戦略セールス局長)
 その時に出したものが、様式としてはあるんですけれども、特に誘致計画書というものではないです。

(記者)
 先ほど、伊香保と草津というところがありましたけれども、具体的に何か会場となる旅館とか、何か施設みたいなところはあるんでしょうか。

(戦略セールス局長)
 そこは、警備上の関係とか、そういうこともありまして、細かいところまでは詳細には明らかにしていないところです。

(記者)
 誘致に向けて、何か市町村だったり、民間と一緒に組織を立ち上げたりとか、そのようなお考えはございますか。

(戦略セールス局長)
 開催が決まった時には、商工団体ですとか、観光、それから各市町村、関係団体、そういうところと一緒に、いいものを作り上げていくということで、協力いただくような形にしたいと思っています。

(記者)
 会場となるのが高崎、渋川、草津ですかね、その辺り、市町との調整だったり、首長さんとお話になられて、知事はいかがでしたか。

(戦略セールス局長)
 高崎、渋川、それから草津、それぞれの首長さんも、これは素晴らしいことだということで、積極的に応援していただけるというお話を伺っております。

(知事)
 そこら辺は、もちろん市町村にとってものすごくメリットのあることなので、皆さん首長さんは喜ばれているから、力を合わせて推進できるだろうと思います。
 まずは、とにかく誘致できるかどうかなので、それを最大限やって、決まった際には、十分な協力体制が取れると思います。

(記者)
 何か知事から具体的に首長さんと、これに関してお話をされてるんですか。

(知事)
 事務方レベルでやってるんですけれども、まだ誘致も決まってない段階で、今日こうやって、正式にある意味発表したので、ここからいろんな話をしていく機会はあると思います。
 それまでは、特に直接、私と首長さんとの間でいろんな話をしているということはありません。

第6波による死亡者数の増加について

(記者)
 先ほど、知事の方から、感染状況についてというところで、20人の方が亡くなったと言及がありましたけれども、今月に入って、今日の方を含めて38人の方がすでに亡くなられています。
 今までの第1波から第5波を含めて、最も多く1カ月あたりで亡くなられているという現状に対しての改めての受け止めと、そこに対して、理由として、どういったことが考えられるか。また県として、そこに対して、どのように対応されていくかというところをお聞きできればと思います。

(知事)
 記者さんの言ったところは、大変大事だと思うので、会見の前にちょっと関係部局から話を聞いたんです。今の実態とその理由等を。それ、ちょっと関係部局の方から説明してください。

(健康福祉部副部長)
 今回、今月、(すでに)38人という数で、過去一番多くなりましたけれども、こういった中で、やっぱり感染者が非常に多いということが、まず1点挙げられます。
 そういう状況の中で、1月中旬頃から、今月にかけて非常に亡くなられる方も多くなっております。
 感染が多いという状況の中では、クラスターも起きています。施設で療養して亡くなられる方も、公表させていただいておりますけれども、そういった方も一定数いらっしゃいます。
 そういった中で、やはり県としては、今後、医療提供体制、当然、病床の確保、これについても、努めていくということと同時に、そういった施設内での医療提供体制の強化について、今医師会等と協議しているところでございます。

(知事)
 今記者さんがおっしゃったように、群馬県、ここのところちょっと亡くなる方が多い。比率からいっても多いと思います。
 今日いろいろ話を聞いたんですけれども、まず感染者がすごく多くなっているということと、それから他の県でもそうかもしれないけれど、高齢者の方々の感染が増えているので、毎日、亡くなられる方がおられると。その情報をチェックしてるんですけれども、例えば、90代とか80代の方々がすごく多かったり、細かく言えませんけれど、やはり基礎疾患のある方が非常に危険なんだなということを思っています。
 今、話があったように、もちろんここから少し人も多いので、今のところ入院については、いろいろこう厳しく基準を当てはめて、それでもしっかり医療的なケアを我々一生懸命やっているつもりなんですけれども、当然、病床を増やす努力のほかに、さっき言ったように、少し医師会等とも相談して、医療提供の中身とか、そこら辺についても、より改善できるところがないかいろいろと話していきたいと思います。
 今のところ、かなりしっかりと対応できていると思うのですが、今の亡くなる方が多くなっているというのは、しっかり問題意識を持って見ていきたいと思います。

(記者)
 今おっしゃっていただいた施設の療養者の方で亡くなる方がいらっしゃるという中で、施設での医療体制についても検討されているということですか。

(健康福祉部副部長)
 まず施設の方については、嘱託医、あるいは協力医、協力医療機関というのがございますけれども、そういったところでの診療をお願いすることに加えて、今後そこがかなり厳しい状況になった場合には、ほかに医療的なケアを投入することができるかということについて、検討しているところでございます。

G7関係閣僚会議の誘致について

(記者)
 先ほどG7誘致の関係で、温泉とのコラボというお話でしたが、これはG7閣僚会合に参加される方に温泉も体験してもらうというようなことをイメージされてるんでしょうか。

(知事)
 そこら辺はまず担当局長からお答えしてもらいたいと思います。

(戦略セールス局長)
 今2つのパターン、プランを考えておりまして、1つはGメッセ群馬と伊香保温泉。Gメッセで会議をしていただいて、スタッフの方々ですとか、閣僚の皆さんに伊香保に行っていただいて、そこで宿泊をしていただいて、群馬県の特産の食事とか、そういうものを楽しんでいただこうと。草津についても同様でございます。

(記者)
 先ほど局長から、申請したのは12月末でしたか、申請したというお話でしたけれども、申請して、今日2月の中旬になっておりまして、この間1カ月半ぐらいタイムラグあるんですけれども、ご発表にならなかったのは、何か外務省との関係で制約があったんでしょうか。

(戦略セールス局長)
 特にそういうことではないんですけれども、様々な事務的なところがありましたので、知事に明日(大臣のところに)行っていただくということもありますので、この機会にと思って発表になりました。

(記者)
 県の、こういうG7のようなハイレベルの国際会議の誘致について、これまでの実績はどのようなものがあるかお聞きしたいのですが。

(戦略セールス局長)
 今までは、特にないです。
 やっぱりこのGメッセができたということもあって、国際会議クラスができるスペックの建物ができたということも契機としてありまして、これがもし常時できれば、世界に群馬県というところのポテンシャルがPRできて、またそれによって次に繋がると、次の国際会議ですとか、国内の大規模な会議も誘致に繋がるというような、そういうことももくろみとしてあります。

(知事)
 他にはよろしいでしょうか。

知事メッセージ

 それでは、最後に知事の方から改めて県民の皆さまにお伝えしたいと思います。
 今日の会見でも、いろいろとご報告いたしました。政府の方の、専門家の皆さんも、ピークは超えたのではないかという分析をされています。
確かに、群馬県でも、一時のような感染拡大は収まっていると。感染者数も、落ち着いているということであるんですけれども、これはピークアウトしたとは私は考えておりません。
 依然として、千人近い感染者が毎日のように出ているということで、群馬県の病床使用率も、6割を超えていると。重症者の方の数も、少しずつ増え続けているということを考えると、まだまだ厳しい状況だと感じております。
 以前から、まん延防止等重点措置はできれば申請したくなかったということを申し上げてまいりました。私はできる限り地域の経済的な様々な制約をかけたくないと、一貫して申し上げてきたのですが、今回、今までとは違う桁外れの感染拡大が起こったこの第6波の中で、残念ながら申請せざるを得なかったということです。
 今、群馬県はまん延防止等重点措置の適用期間内にあります。
 もしこれが、なるべく早く、早期に、ピークアウトするとか、感染者の方々が減って、医療提供体制に対する負荷みたいのも、どんどんどんどん下がってくるようならば、これは来月6日の期限を待たずに、少し解除の検討をお願いするということもあり得ると思っておりましたが、現時点で言うと、なかなか状況は簡単ではないと。率直に県民の皆さまに申し上げますが、そんなふうに感じております。
 ここからよく、他の都道府県の状況もよく見ていきたいと思います。このまん延防止を解除する県もあれば、おそらく延長する地域もあると思うのですが、こういう流れも見極めながら、群馬県のこれからの状況も、よくウォッチしながら、どうするかということを決めていきたいと思っています。
 何度も申し上げますが、事業者の皆さまのことを考えれば、1日も早く、このまん延防止措置は解除したいと、知事として感じていることは申し上げつつ、他方、知事として、この新型コロナから県民の皆さまの命と健康を守り抜かなければいけないという、日本の接種率がまだ10%しかいっていない、今日あえて4月末までに、概ね2回打った方々の9割の皆さんへの接種(希望する全県民への接種)を終えたいという目標も発表させていただきましたけれども、まだ現時点では、接種率もそんなに高くないという状況の中で、経済を早期に回せるのか、それとも県民の皆さまを守るために、まだこうした措置が必要なのか、ここは十二分に考えた上で、結論を出させていただきたいと思います。
 どういう形になっても、やはり県民の皆さまの命と健康と暮らしを守るために、最適の選択肢を取っていきたいと思っております。
 県としては、引き続き、この感染防止対策、このピークアウトが少しでも早められるように、全力を尽くしていくということはお誓いを申し上げたいと思いますし、その点は、県を挙げて頑張ってまいりますので、市町村の皆さんと協力をしながら、3回目の接種を早めてまいりますので、その点は、ぜひご信頼をいただきたいと思っております。
 今日も少し長くなりましたけども、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
 これをもちまして、今日の定例会見を終わりたいと思います。

(以上で終了)
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。