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令和5年度第14回定例記者会見要旨(8月10日)

更新日:2023年8月10日 印刷ページ表示

■日時    令和5年8月10日(木曜日)午後2時03分~2時55分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
       記者:記者クラブ所属記者等13人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和5年8月10日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:949KB)
 


会見項目

■知事冒頭発言

1.はじめに

2.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023

3.GUNMAマンガ・アニメフェスタ作品募集

4.PoliPoli Gov第8弾 意見募集

5.台風7号について

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例の会見を始めたいと思います。一昨日の8日火曜日に臨時会を招集いたしました。皆さんご存知だと思いますが、津久井副知事と宇留賀副知事の4年の任期が8月22日に満了となります。2人には引き続き、私の強い要請を受けて、副知事として支えていただくというご意思も確認をいたしましたので、再任の議案を提出いたしました。これは県議会の方で、無事に議決いただいたというのは皆さんご存知だと思います。ご審議いただいた県議の皆さんに、知事として改めて感謝を申し上げたいと思います。

 私が知事に就任して以来、宇留賀副知事と津久井副知事2人の副知事には、あらゆる場面で支えていただきました。津久井副知事には就任当初から「熟慮断行チーム」のリーダーとして、事業や県有施設の見直しを進めていただきました。この4年間で、かなり財政改革が進んだのは、津久井知事の活躍によるところも多かったのではないかと思っています。

 特に、人事をはじめ、県庁全体のバランスを考えて取り組む必要がある政策については、プロパーといいますか生え抜きの職員として、県庁内部のことを熟知している津久井副知事の助言がなければ、なかなか進めることができなかったと思っています。やはり津久井副知事、人間的にも大変素晴らしい方なんですけども、財政の知識が非常に深い。総務部長もなさっていますし、財政課長もやっておられると思いますが、それも大変ありがたかったなと思っています。

 宇留賀副知事にはですね、もう皆さんもよくご存知だと思いますが、政府への要望とかトップセールス、それから、他の都道府県にない地域外交、こういった場面で、まさに知事である私と伴走して、本当に大活躍をしていただきました。これまで「群馬モデル」として革新的な取り組みを、この4年間、コロナと闘いながらも打ち出すことができたのは、宇留賀副知事の力が大きかったと思っています。宇留賀さんとコンビでなければ実現できなかったことも随分あるなという気がしています。

 そして先ほど申し上げたとおり、この度この2人には、引き続き副知事を務めていただくことにしました。これまで何度も申し上げているんですけども、私としては、このタイプの異なる2人の副知事のコンビネーションが絶妙だと思っています。ペアリングの妙という言葉は、本当にここに当てはまるんじゃないかと思っていますし、率直に言うとですね、なかなかこの2人に代わる存在がいないんじゃないかというのが悩みの種みたいなところもあるんですけども、今後ともですね、津久井副知事と宇留賀副知事の、この2人の副知事の力を借りながら、県民が誇りと幸福感を持てる社会の実現に向けて、全身全霊で取り組んでまいりたいと考えております。

 それでは会見の中身に入りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」。これはなかなか他の都道府県ではないので、ぜひ皆さん注目していただきたいと思っています。それから「GUNMAマンガ・アニメフェスタ作品募集」。非常に進化をしてきているので、これもぜひ注目していただきたいと思いますし、「PoliPoliGovによる意見募集」、これも、継続は力なりと言いますが、第8弾までまいりました。こういうことについて、今日発表させていただきたいと思います。

 

2.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023

 ます、tsukurunデジタルクリエイティブコンテストについてです。群馬県では、近未来構想の1つとして、何度もここで言っていますが、「クリエイティブの発信源」というものを掲げています。昨年、デジタル人材育成施設「tsukurun」を開設いたしました。これはもちろん全国でも初めての試みだったんですけども、デジタル分野における若者の育成、それから創作活動がしやすい環境づくりというものを進めております。

 そこでこのコンテストです。こうした中、子ども達にさらにクリエイティビティを発揮してもらう場として、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023」を開催したいと考えています。

 これは、群馬県内に在住または通学している小中高生を対象とした、デジタルクリエイティブに特化したコンテストになります。作品は、デジタル映像、3DCG、2DCG、それからゲームプログラミング。この4つの部門に分けて募集したいと思っています。

 このコンテストの一番の特徴は、全部門において生成AIを使用可能としているところです。生成AIを使用可能とした自治体主催のコンテストは、全国初の試みになるということをお伝えしたいと思います。

 皆さんご存知のとおり、生成AIは、データのパターンや関係を学習し、画像やテキストなど新しいコンテンツを生成できるAIのことです。急速な進化を遂げていて、すでにプロのクリエイターにも積極的に活用されているのは、皆さんよくご存知だと思います。

 群馬県では、生成AIを活用していくことは、今後のクリエイティブ活動に必要不可欠なスキルになると考えております。そのため、いち早くこの生成AIを使用可能なコンテストを開催することといたしました。

 コンテストの審査員は、現在第一線で活躍する8名のクリエイターに務めていただきます。審査委員長は、若者からも非常に支持されているオピニオンリーダーの「ひろゆき」さんにお願いをしました。確か、ひろゆきさんはツイッターでも言っていましたけど、子どもが将来なりたい人の4番目ぐらいだったと思いますけれども、ひろゆきさんに審査委員長を受けていただきました。

 後援はNetflixをはじめ、デジタルクリエイティブ業界の名だたる企業に加わっていただきました。なかなかNetflixが加わるコンテストってないと思います。これほどまでに、一流のクリエイター・企業の協力を得て開催されるコンテストは、もう1回言いますが、他の府県にはありません。他県にはないと思いますので、これも1つの「群馬モデル」だと私はとらえています。

 すでに作品の募集が始まっています。9月18日の月曜日まで受け付けております。応募方法など詳しくは、スライド記載のQRコードからtsukurun公式ホームページをご覧いただきたいと思います。

 群馬県としては、最新の技術を駆使して、唯一無二の強烈な輝きを放つデジタルクリエイティブ作品、いい響きでしょう。唯一無二の強烈な輝きを放つデジタルクリエイティブ作品がですね、このコンテストの中から次々生み出されることを期待しています。

 

3.GUNMAマンガ・アニメフェスタ作品募集

 続いてもう1つ、クリエイティブ作品の募集企画についてご紹介したいと思います。「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」です。

 メディア芸術の振興を目的としたイベント「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」、通称「ぐんあに」と呼んでいるんですが、今年度の開催が来年2月に決定いたしました。これに伴い、イベントで発表する作品の募集も開始したいと思います。スライドをご覧ください。

 募集対象は、日本国内に在住の方で、個人・グループは問いません。作品は、マンガ・4コマまんが・アニメーション・イラスト。この4つの部門に分けて募集をさせていただきます。各部門で、これも第一線で活躍するクリエイターによる審査を経て、入賞・入選作品を決定いたします。募集期間は、8月15日から9月27日までということにさせていただきます。

 そしてこの企画でも、全部門で生成AIの使用を可能としました。最先端の技術を活用し、クリエイティブな作品をぜひ作り上げていただきたいと考えています。

 応募方法など詳しくは、スライド記載のQRコードから、「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」公式ホームページをご覧いただきたいと思います。

 群馬県では、この「ぐんあに」をメディア芸術分野の登竜門にしていきたいと考えています。今回のイベントを通して、才能豊かな人材が次々に輩出されることを期待しています。皆さんぜひ積極的にご参加いただきたいと思います。

 

4.PoliPoli Gov第8弾 意見募集

 続いて、「PoliPoli Govによる意見募集」です。群馬県では昨年度から、政策形成や地域課題の解決に多様な意見を取り入れ、官民共創により取り組むためのオンライン上のプラットフォーム「PoliPoli Gov」を活用しています。これまで7回、群馬県の政策に関するテーマを提示し、多くのご意見をいただいてまいりました。

 特に前回のテーマ「子どもや若者のために、どんな施設や場所があったらうれしいですか?」では、約800件ものご意見をいただいています。

 そしてこの度、第8弾の意見募集を開始したので、ご報告いたします。スライドで紹介したいと思います。

 今回のテーマは、「どのような場所であれば、県民広場や県庁舎に行ってみたいと思いますか?」です。

 県民広場や県庁舎は様々な可能性を持った、群馬県にとって非常に重要なアセットだと考えています。そのため、私が知事に就任して以降、この庁舎を、県民幸福度の向上に最大限活用するべく、リノベーションを進めてまいりました。今年度に入ってからも、県民広場の全面芝生化や県庁31階にソーシャルマルシェ&キッチン「GINGHAM」をオープンするなど、様々な取組を進めているところです。

 そして、県民広場や県庁舎ににぎわいを生み出すために、広く皆さまから意見を募集することとしました。意見募集はすでに始まっており、11月30日まで受付を行っています。スライドに記載されているQRコードや、PoliPoli Govのサイトから簡単に投稿できます。

 群馬県庁にこんな施設があったらいいとか、こんなイベントを開催して欲しいとか、どんな意見でも構いません。皆さんからのたくさんのご意見をお待ちしております。

 

5.台風7号について

 最後に、台風7号についても少し言及させていただきます。

 一昨日8日の火曜日に発生した台風7号が、連休中にも関東地方へ近づき、来週14日の月曜日から15日の火曜日にかけて、最接近する恐れが出ています。群馬県では、関係機関と連携をとりながら情報収集体制を今、強化しております。

 この週末からお盆休みに入る方も多いと思います。今回の台風の接近は、帰省や旅行など、人の動きが多い時期と重なります。県民の皆さんにおかれましては、最新の気象情報に加えて、自治体が発信する情報もよくご確認いただき、十分注意していただくようお願いをしたいと思います。

 今後も台風シーズンが続きます。県民の皆さまの命と暮らしを守るため、引き続き緊張感を持って、防災対策に全力で取り組んでまいります。

 私からは以上です。今日は比較的すっきりした内容でした。ここからは皆さんからのご質問を受けたいと思います。

質疑応答

●tsukurunデジタルクリエイティブコンテストについて

(記者)

 デジタルクリエイティブコンテストについてですが、募集方法とか、表彰はどういう形でされるんでしょうか。

 

(知事)

 担当者の方から。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 募集方法ですけれども、ホームページからウェブ上で申し込んでいただく形になります。

 それと表彰ですけれども、前期・後期と分かれておりまして、前期の入選発表は10月下旬頃を予定しています。

 

(記者)

 部門別で4部門それぞれ・・・

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 4部門、それぞれ別ですね。

 

(記者)

 部門の作品は、例えばテーマとか、こういう題材をみたいなものはなくて、この部門であれば何でもいいということなんですか。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 4部門統一してありまして、応募作品のテーマを設けてございます。漢字で「弾ける」というのと「駆ける」、それから「育てる」、それと「挑戦する」。この4つの応募作品のテーマを設けております。ただ、全部門共通で、ノンテーマでの応募も可としております。

 

●県庁舎のリノベーション等について

(記者)

 県民広場の活用、特に芝生化していろいろやるようになったと思うんですけれど、これをそもそも主管している課とか、アイデアは県庁内で今どういうふうに集約されているのでしょうか。

 

(知事)

 今の検討状況を総務部長の方から。

 

(総務部長)

 県民広場の整備をしたのは、総務部の財産有効活用課になります。あそこの活用の検討は県民広場だけではなくて、県庁の県庁舎全体ですね31階とかも含めて、財産有効活用課の方で、どういった活用ができるかというのを検討しています。具体的には、例えばこの間6月25日にイベントをやったときに、「Re:born会議」というので、いろんな有識者の人に集まってもらって、いろんな活用の方法を提案いただいたり、今回のPoliPoliGovなどを活用してやっていくと。それから、トライアルサウンディング、トライアルということで、今、無料で県庁を使えるような形で今年度中募集もして、実際やっていまして、たしか今日も1階の外に自転車のサイクルウォッシュの方に使ってもらったりしていますので、そういったトライアルの活用もしながら、いろんな意見を聞きながら今後の活用方法を検討しているというのが現状であります。

 

(知事)

 これずっと今県庁内でいろいろ有識者の意見も聞きながら検討を進めていますので、いろんなトライアルをやっていますので、そういうのを含めて、しっかり決めていきたいと思います。それから、今総務部長からお話があった、例のオープンイベントがあって、県庁リノベーション施設のですね、31階のGINGHAMで、実はオープニングイベントやった時に、「Re:born会議」という各分野で頑張ってくれている有識者といいますか、クリエイティブな人たちとの会議を、第1回目としてオープンでやったんですね。その時にもいろんなアイデアも出てきているので、そういうのも踏まえながら、しっかり計画を作っていきたいと思います。

 

●防災ヘリコプター事故殉職者慰霊登山道の整備について

(記者)

 今日が防災ヘリの事故から5年というところで、先ほどちょっと(追悼式後の)囲み(取材)の際に、知事が、来年の8月を目標にしている登山道について、ちょっと遅れるかもとおっしゃっていたので、その辺りのことを・・・

 

(知事)

 危機管理監の方からお願いします。

 

(危機管理監)

 今日(は追悼式にご参加いただき)ありがとうございました。一応ですね、目標とすれば、来年の8月10日を目指して、竣工を目指していきたいと思っているんですが。何分まだ不確定要素も非常に多いということで、若干遅れる可能性があるという話を知事の方でしていただいたと考えています。

 

(記者)

 一応、目指すという言い方で言えば8月で、ゴールは今のところずらしてはないですか。

 

(危機管理監)

 ずらしてはいないです。

 

(記者)

 ただ、遅れる可能性もある…

 

(危機管理監)

 そうですね。

 

(記者)

 遅れる可能性が出てくる理由というのは、どういったことがありますかね。

 

(危機管理監)

 当然あのような場所ですので、雪がどれだけ早く溶けるのかどうかという問題もありますし、あとは作業員の方に入っていただく関係上、天候がどうかという問題もありますし、不確定要素が非常に大きいものですから、目標は目標として掲げながら、それに向けてしっかり努力をしていきたいと考えています。

 

(記者)

 その手前のいろんな作業が遅れているというわけではなくて、来シーズンになった時にどうかという部分が不確定だという・・・

 

(危機管理監)

 今のところはそういう状況です。

 

●宇留賀副知事の抱負

(記者)

 宇留賀副知事せっかくですので、抱負を伺いたいと思います。

 

(宇留賀副知事)

 引き続き4年間務めさせていただくことになりました宇留賀でございます。先ほど知事からも過分なご評価をいただきましたけれども、これまでの4年間というのは、やはり守りという部分が非常に多くありました。新型コロナしかり、豚熱しかり、そこの中でいろんなことをやってきたんですけれども。これから4年間攻めということで、よく山本知事をお支えしながら、非常に全国から注目される、そういう群馬県を作っていきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。

 

●防災ヘリの墜落事故に係る県の責任について

(記者)

 一部報道で、防災ヘリの墜落について、県の責任を認めるような(内容を)遺族に対し説明されたという報道がありましたが、そこら辺の事実関係を伺えればと思います。

 

(知事)

 危機管理監、どうぞ。

 

(危機管理監)

 県に責任があるというのは最初から言っていた話だと我々は理解していまして、(一部報道に)記載されている内容について、我々もちょっと戸惑っているというのが本音のところです。

 

(記者)

 責任、運航管理者、運航している県としては責任あるというのは認めていて、それを書面にしたということなんですか。

 

(危機管理監)

 はい。一部のご遺族の方からですね、その答えを正確に書面でいただきたいというお話をいただきましたので、それについては真摯にお答えをさせていただいたということです。

 

(記者)

 (県の)立場としては(当初から)変わらなくて、それを求められたので書面にしたということでしょうか。

 

(危機管理監)

 はい、そうです。

 

●ビッグモーターの事件に係る進捗について

(記者)

 ビッグモーターの関係で、その後進展等ありましたでしょうか。

 

(知事)

 特に新しい情報は聞いていませんけれど、確認して、何かあれば改めてご説明させていただきたいと思います。

 

●tsukurunデジタルクリエイティブコンテストについて

(記者)

 生成AI使用可能のコンテストを2つご紹介いただきましたけれども、いろいろな小中高校生のコンテストで、使用禁止にするコンテストが相次ぐ中で、今回可能にしたというところの思いを改めて知事からお願いします。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 生成AIにつきましては、先ほど知事の方からお話がありましたとおり、プロのクリエイターにも積極的に活用されていて、今後のクリエイティブ活動には不可欠なスキルであるととらえているということ。それと、生成AIの使用に対して必要となります「命令」ですね、プロンプトと言いますけれども、こちらの作成にあたってもですね、個性ですとか独創性が反映されるクリエイティブな作業であるということ。また、生成AIは数多い創作ツールの一つでありまして。自由な創作活動を推奨するという、このコンテストの性格上ですね、できる限り創作活動に制約を設けたくないと、そういう思いから、今回いち早く生成AIの使用を可能としたものでございます。

 

(知事)

 今記者さんのお話で、生成AIについてはいろんな対応をいろんなところがやっているということで、それはそれぞれの考え方があると思うんですけれども、もちろん、生成AIについてはあちこちで指摘されているように、例えば情報の漏えいの問題とか、著作権の問題とか、いろいろ課題はあると思うんですけれども、群馬県としては、そういった問題をしっかりとフォローしながらもですね、生成AIを含む新しい技術みたいなものには、積極的に基本的には取り組んでいくという姿勢ですので、それに沿ってこういう形にしたということだと思います。

 

(記者)

 やはり、こういった生成AIを使えるというスキルが、今後このデジタル人材には求められるという・・・

 

(知事)

 そうですね。これからの世界の流れを考えれば、もう避けては通れない話だと思うんですよね。だから、これは担当課長の方からお話がありましたけれど、これ(については)クリエイティブな話なので、できるだけ制約を設けず、いろんな手段をそれぞれ使ってもらって制作をしてもらうということで、特に我々問題がないと。むしろこういうふうにする方がいいかなと思っています。

 

●最低賃金の引き上げについて

(記者)

 最低賃金が935円ということで、過去最大40円上がるということです。知事選でも相手候補から最低賃金が関東(の中)で低いというような話も出てたりとかですね、群馬の最低賃金が低いということは知られていることだと思うんですけれど、40円引き上げの答申が出たということについての受け止めがあれば教えていただければと思います。

 

(知事)

 最低賃金というのは国が最後には決定するということですけれども、多分その各県の物価の流れとか、あるいは経済とか全体を見て判断していくということなんだと思うので、そういう流れを踏まえながら、いろんな形で検討してこういうふうになったということだと思っています。(最低賃金については)他県と一律に比べられるはずがないと思うんですよ。それぞれ経済情勢も違う、物価も違うということなので、それぞれの群馬県の情勢を踏まえると、全体的にこのような流れになったんだろうなと受け止めています。

 

●両副知事の1期目を振り返っての所感について

(記者)

 宇留賀副知事に先ほどご挨拶いただいたんですけれど、1期目を振り返ってどうだったか、実績としてこういうことは特に力を入れて頑張れたみたいな・・・

 

(宇留賀副知事)

 特に聞きたい部分は・・・

 

(記者)

 何か成果として、宇留賀副知事が特に力を入れて頑張ったみたいなものが分かればなと思いまして・・・

 

(宇留賀副知事)

 いろいろあるんですけれども、思い出深いのは、やはり新型コロナ対策かなとは思っていまして、やはり山本知事が世界中のニュースソースをいつもチェックされていて、それに追いつこうと思っていて、日本と比べるとやはり欧米の方が2、3カ月事象が先に行っていると。一方で、日本の対策って、今の日本の状況を見ているので、少し思いとしては、国の対策というのが世界の対策からすると数カ月遅れているところがあって、次にこういうものが当たり前に発生するのに、そこは日本ができてないというところがあったので、そこは山本知事とも認識を一緒にしながら、アメリカがどういう対応したかとか、ヨーロッパがどういう対応したかというのを先に見て、彼らが出してくるドキュメントをどんどん見て、それで群馬県にいち早く取り入れていくという形でしたので、多くの対応が、多分群馬県の方が国よりも先に打っているものを、国が後からそれを認めるという、追いついてくるというような、特に初期の頃は、そういう対策をして、できるだけ不安に思っていらっしゃる県民の方に、そういう不安が払拭されるように、またいろんな心配が少なくなるように、というところが力を入れたところだと思います。ワクチンセンター、大規模なものを作ったのは、そういう世界の動きを見ながらやらせていただいたので、そういったところが一番力を入れました。

 

(記者)

 津久井副知事もいらっしゃいますか。

 

(知事)

 副知事に直接コメントを求められることを想定していなかったので、今呼びましたので。津久井さんどうぞ。再任をお願いして受けていただいて、それについての今後の抱負、受け止めを。

 

(津久井副知事)

 今後の4年間ということでございますけれども、まず再任していただきまして、皆さまというか議会の皆さまにもお礼を申し上げたいと思います。今後の4年間でございますけれども、先ほど、知事の方からも、あるいは宇留賀さんの方からもご発言がありましたように、攻めの4年間だということでございますので、従来にも増して知事と宇留賀さんが外へ出張って攻めやすいように、しっかりと庁内を守っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

(記者)

 津久井さんもその1期4年の中での印象的なことはどういうことでしょうか。

 

(津久井副知事)

 そうですね、新任の際に私が申し上げたのは、職員と知事の通訳、私の仕事はまずはこれだと。いい通訳になりたいと申し上げたかと思うんですけれども、それを常に心がけてきました。しっかりできたかどうかというのは、自信はありませんけれども、これからも引き続き、しっかりとした通訳でありたいと。知事の思い、あるいは職員の思いを相互にしっかりと伝えていければなと思いますし、これからも心がけていきたいと思います。

 

●生成AIを使用することによる問題点について

(記者)

 生成AIで外国のマイナーなアーティストの絵とそっくりなものをAIが拾ってくるというのはあり得るかと思うんですけれど、応募者が知らないまま、何かパクッたような感じになる可能性はないことはないと思います。マイナーだと、審査員も気付かなかったりするかもしれないんですけれど、そういう事故防止対策を2つのコンテストでは考えていらっしゃるんでしょうか。

 

(知事)

 まずは課長から。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 先ほどお話いただきました、海外のマイナーな作家のものと似たものがAIで出てきた場合に見分けられるのかということなんですけれども、これ事実上はですね、今AIで作ったものとそうじゃないものを見分ける、完璧に見分けることというのはできないと言われております。それなので、そこについて、具体的にこういう対策をとりますということは言えないです。申し訳ございません。

 

(記者)

 入賞作品をそのホームページで公開したときに、世界の誰かが、「これ私の作品そっくり」みたいに言ってくる可能性も今後なくはないなと思ったもので。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 そうですね。そういう可能性はないとは言えないとは思うんですけれども、そこについて何か防止策というか、そういったものを取ることというのはちょっと今できないということで・・・

 

(宇留賀副知事)

 少し細かくどういう形で、生成AIの活用についてルール化しているか補足をまた課長からしてもらえればと思うんですけれども、今ヨーロッパがその生成AIを使ったものについては「Made By AI」と明記するというところもあるので、今回のコンテストでもそういうところは明記するんでしたっけ?

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 いえ、(「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023」では「Made By AI」と)明記はしないです。

 

(地域創生部長)

 (「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」では)明記します。

 

(知事)

 (「GUNMAマンガ・アニメフェスタ」では)明記しますよね。

 

(宇留賀副知事)

 そういう形で、どこの部分はAIに力を借りたよというふうに、基本AIの活用のポイントは、人間の能力をより高めるためにAIを生かしていくというところがポイントになると思うので、このコンテストにおいても、ただ単にAIで作らせたものを出しましょうということではなくて、クリエイターもより能力を高めるために使っていく。それがこれから当たり前になってくるので、このコンテストでは認めるという形にしています。今オープンAIのChatGPTが注目されていて、親会社はMicrosoftになると思うんですね。自分自身も例えばいろんな仕事をしていくときにパワーポイントを使って作ったりするんですけれども、これからは、パワーポイントとかオフィスツールの中にAIが入ってきて、こういうスライドを作ってねと言うと、相当作ってくれるというふうになると、今まで5人・10人とかのチームじゃないとできなかったものが、1人できるようになってくるというふうに、人間の能力が増幅されてくるというところがAIの一番の強みだと思っています。こういうのは、実は、人口減少が一番先に進んでいる日本の地方だとか、こういったところで、いわゆるクリエイティブワークをするときに非常に力になる。そういった思いもあってこういう話をさせていただいているので、当然、著作権の問題は、今記者さんがご指摘いただいた問題というのはどういうふうにクリアするかというところはちゃんと情報は出してもらって、その上でクリアしていかなければいけないと思うんですけれども、技術を禁止するというよりは、オープンに使っていって、どう使ったよというのを明らかにしていって、それを生かしていくというのがデジタル先進県を目指す群馬としては正しいと思って、このようなコンセプトでコンテストを作らせていただいています。

 

(知事)

 どうぞ、地域創生部長。補足で。

 

(地域創生部長)

 「ぐんあに」の方なんですけれども、一応これは生成AIを使っても使わなくてもいいと。使う場合には自主申告してくださいと。「実際にこういった使い方をしました。こういったところに自分としての特徴を出しています」と、それを申請書段階に書いていただくことにしております。そして、万が一、後でそれが疑わしいということが分かった場合、もし賞を出してしまったときには、それは取り消しますよということを応募要領の中で謳っております。

 

(記者)

 副知事おっしゃったように、「Made By AI」とかつけると、意図せずパクリみたいなことでちょっとトラブルになった時に、これはAIが出してきたものだというふうにいえるということになるんですかね。承知いたしました。

 

(記者)

 同じくAIのクリエイティブコンテストのことをお聞きしたいんですけれども、このコンテストをするというのも大事ですし、さらに重要なのが(コンテストの)出身者の方たちがどこに羽ばたいていって、どのようなキャリアを形成するのかというのも重要なポイントなのかなと思うんですけれども、賞品だったりとかを頂けるというのは先ほど確認させていただいたんですけれども、そのあとキャリアビジョンのサポートであったりとか、何かもしもそういったところで考えているような部分があればご教示いただければありがたいです。

 

(知事)

 いいですか、担当者。このコンテストのその後、これを登竜門にしていくということなんですけれど、例えばここで優勝した人たちがどういう形で羽ばたいていけるのかというビジョンや方策のようなものがあるのかという話をしてください。その後で私がコメントします。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 tsukurunのデジタルクリエイティブコンテストは、対象が小中高生ということになっておりますので、小中高生がこちらのコンテストでデジタルクリエイティブの技術を高めて、そしてまた新たにこのコンテストをきっかけに、デジタルクリエイティブの技術を身に着けたいと思う人が出る。そういったことで人材育成の確保とレベルアップ。そういったことを狙っております。その後、彼らがデジタルクリエイティブの道へ進むということを期待しているところでございます。

 

(知事)

 今の記者さんのご質問でいうと、これは本当に初めての試みなので、しかも生成AI使用可能という形で、なかなか普通は地方のコンテストでは集められない第一線のクリエイターに来ていただいて、審査員長をひろゆき氏にやってもらうということもそうですし、それから、Netflixに後援していただいていることもそうなので、とにかく1回きちっとやってみて、ここで優勝者とか出てくるんですよね。それだけでも、もちろん注目されると思うんですけれど、こういう人たちがその後、羽ばたいていくために、どういう形でサポートするかというのはこれからまたよく全体を見て考えていければと思っています。

 昔、会社を回って(いたときに聞いたんですが)、大手の映画制作会社みたいなところは、将来のことを考えると、若手のムービークリエイターを作りたいというのはあるんですよ。つまりそれは、映画人口が減っていくと思っているから。だから、そういう話し合いをする中で、例えば、優勝したらシネコンでかけるとか、こういうインセンティブを上手く作っていくことがいいねみたいな話をしているので、そういうのは今の段階では全部組み込んでいないんですけれども、やはりここで優勝者が出て、先ほど言ったように注目をされたとして、この人たちがどういうふうにこれを登竜門として、伸びていくかとことについて、もうちょっと具体的なサポートは良くまた考えていきたいと思います。いろんなやり方があると思うんですよね。思いつきで言うと、Gメッセ群馬のでっかいスクリーンがあるから。日本最大の野外スクリーンでしょ、あそこで紹介するとか。今のは適当に言ったんですよ。けれど、いろんなやり方があると思うんですよ。32階に展示するとか、あるいは、県のいろんなプロジェクトに参加してもらうとか、あるいはtsukurunで動画作成してもらうとか、彼(コンテスト優勝者)の力を借りていろんなことやるとか、そういうのはこれからいろいろと考えていけるんじゃないかと。あるいは、Netflixも後援していただいているので、そういうところとも連携しながら、さらに押し上げていくような仕組みというのはいろいろまた考えていきたいと思います。

 

(記者)

 あともう1点だけ聞きたいんですけれど、審査員の方8名とお聞きしたんですけれど、それぞれ1部門2人ずつで計8人ぐらいで審査されるとか、その審査方法についてもう一度説明をお願いします。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 4つの部門でそれぞれ2人ずつ、計8名で審査をしていただきます。

 

(記者)

 基本的には2人だけで話し合って、賞のそれぞれを決めていくというようなイメージですか。

 

(eスポーツ・クリエイティブ推進課長)

 そうですね。第1次審査は我々事務局の方で最低限のレベルに達してないものというのを落とすという形でありまして、その先はお2人の方に審査をしていただくという形になります。

 

(記者)

 まずクリエイティブコンテストの方でお伺いをするんですけれども、ひろゆきさんが審査員長になられるということで、これまでも県の関連イベントとかたびたびお呼びになっているかと思うんですけれども、もちろんデジタル関連に造詣が深い方であるというのは周知の事実の一方で、例えば去年も辺野古の座り込みに関してひろゆきさんの当時のツイートがかなりネットの中で話題を呼んだりとか、ある種議論を呼ぶ存在ではある中で、そういう方が若い小中高生のコンテストの審査をするというのを、ちょっと一県民として心配してしまう部分もあるんですけれども、その辺、ひろゆきさん自身の特性についてはどのようにご覧になっているでしょうか。

 

(知事)

 彼は時代の寵児の1人なんで、いろんな評価があると思うんですけど、それはそれとして我々としては、今回のクリエイティブコンテストの審査員長にふさわしいと思います。やっぱり彼がこれまで示してきたクリエイティブに対する造詣の深さとか、あるいは発信とか、いろんな形でクリエイティブな活動の中で活躍をしてこられた方なので、発信力からいっても、知名度からいっても、いろんな意味でこのクリエイティブコンテストのプレステージを上げていく、やっぱり注目を浴びるコンテストにしてくということでいうと、適切なというか、とてもいい人事だなと私はそう思っています。

 

(記者)

 たびたびネットで、辺野古にかかわらず何度かネガティブなバズり方をしてることもあると思うんですけど、その辺はどうご覧になっていますか。

 

(知事)

 それは、辺野古とか何とかに限らず、そもそも記者さんご存知のとおり、例えばSNS上でバズる人たちというのは常に批判される時もあるし、評価される時もあるので、その特定の問題で批判されたからこの人がふさわしくないみたいには見ていません。

 

●防災ヘリコプター事故殉職者慰霊登山道の整備について

(記者)

 あと話題変わってヘリコプターの方の「はるな」の話をお伺いしたいんですけれども、またご担当の方とかにお伺いできればと思うんですが、この想定していたスケジュールから(登山道整備が)遅れているのか、あるいはもう今のこの想定された遅れというのも、当初からその8月を目指すという表現だったので、想定内なのか。そこをお伺いできればと思います。

 

(危機管理監)

 想定内かと言われれば、今は想定の範囲の中でのスケジュールで動いているという認識でおります。

 

(記者)

 分かりました。当初から8月10日を目指すという表現のされ方をされていたかと思うんですけれども、逆に今までスケジュールを動かしている中で、ちょっとここに手間取っているみたいなものがあれば教えてください。

 

(危機管理監)

 今のところそういったものはないと認識しております。

 

(記者)

 では、さっきも仰っていたみたいに今後のこの時期的な冬の環境とかを見ることで、多少遅れがあるかもしれないと。

 

(危機管理監)

 あとは、今後のスケジュールを精査していく中で、当初予定していたよりも余分に時間がかかるものが出てくる可能性もゼロではないので、そのあたりしっかり精査して、しっかり準備を進めていきたいと考えております。

 

(記者)

 分かりました。登山道の整備を発表されたのが去年の11月だったかと思うんですけども、今までにこういう作業を今踏んでますとか、何かあれば教えてください。

 

(危機管理監)

 雪が解けて、一度測量業者さんと一緒に現地までどのルートが最も適切なのかという踏査を行いました。業者さんの方で、その後、どのルートがいいのかというのを、再度正確な測量作業やっていただいて、どこにどういう構造物を入れていくのが適当かというのをある程度出していただいた段階で、一度我々だけで、業者さんと一緒に現地を見に行きました。その状況についてご遺族に説明した中で、ご遺族の方から一度その状況を現地で見てみたいというお話をいただいたので、7月にご遺族と一緒にその下りですけれども、どういう構造物を入れるとか、どういうルートになるかということについては見ていただいて、少し修正のご意見等もいただいたものですから、それについては今設計業者さんと調整をしているという状況です。

 

(記者)

 分かりました。ルートについてはいつぐらいまでに確定したいという・・・

 

(危機管理監)

 ルートはもうこれでほぼ確定と考えています。

 

(記者)

 構造物は具体的にどういうものになりますか。

 

(危機管理監)

 例えば、既製品の階段とか、あとは木製に見えるプラスチックの土止めみたいなものですね。そういったようなものをどこにどういうふうに入れていくのが一番安全で、なおかつ適切な登山ルートになるのかということを検討しているという状況です。

 

(記者)

 ルートはもともとご遺族が行かれる前に確定をしていて、構造物についてはご遺族の意見も反映しながら、今計画を固めているということですね。

 

(危機管理監)

 あと、「ちょっとここをこうしたほうがいいんじゃない」というご意見も一部いただいているので、それについても検討はさせていただいています。

 

●新型コロナウイルス感染症に関する群馬県の状況について

(記者)

 新型コロナに関して、昨日付で厚労省から注意喚起を都道府県がする目安みたいなのが出たと思うんですが、中身は確保病床の使用率50%超とかなんですが、群馬県の今の状況がどうなっているか、もし分かればお願いできますでしょうか。

 

(知事)

 じゃどうぞ、担当部の方から。

 

(健康福祉部 副部長)

 今ご指摘いただいたとおり、昨日8月9日付で国の方から、「新型コロナウイルス感染症に関する住民への注意喚起等の目安について」という通知が届いております。これによりますと、各都道府県において、感染拡大時に、住民に注意喚起する場合に想定される目安として、「確保病床の使用率が50%を超える」、「入院患者がオミクロン株による感染拡大ピーク時の半数を超える」などの目安が示されております。

 一方で、本県の現状を見ますと、こうした目安に該当するような医療ひっ迫の状況にはございません。ただ、全国的には増加傾向にあって、また夏休み期間ということで、帰省ですとかレジャーで人が動く機会が増えますので、群馬県としては引き続き県民に対して、基本的な感染対策の継続、発熱など体調不良時の外出自粛などについて呼びかけを行っているところでございます。国への通知の対応につきましては、今後よく考えてまいりたいと考えております。

知事メッセージ

 今日は、記者の皆さんから2人の副知事の再任についてのご質問、それから今回群馬県が初めて実施するtsukurunでのコンテスト、それからアニメフェスですが、「ぐんあに」のコンテストについて、生成AIを使うということについてのご質問が出たというふうに思っています。

 まず、副知事の2人の話はさっきもちょっとしたんですけれど、宇留賀副知事の方から、この4年間を振り返ってみて、最も印象的だったのは新型コロナ対策だっていう話があったんですよね。記者さんからのご質問について。これは、あまり外には出ていないと思うんですけれども、新型コロナ対策、このコロナウイルスという得体の知れないウイルスが出てきて、とにかく県民の命と健康を守らなきゃいけないということで、特に広がっていった最初の時期はもう必死でですね、宇留賀副知事の話を聞きながら思い出したんですけれど、とにかく、情報が日本よりも圧倒的に欧米というか、アメリカとかの方が早かったので、もう毎日NBCニュースとBBCを、私は夜に必ずチェックして最新の情報入れてくると。それを宇留賀副知事と突き合わせて、例えば、当時を思い出していただきたいんですけれども、ファウチ博士みたいな人がホワイトハウスのアドバイザーをやっていて、CDCがペーパーを出していくわけですよ、どうやってそのコロナを押さえ込んでいくか、その段階の考え方とか、こういうのを宇留賀副知事が全部ネットでチェックして、ちゃんと全部これを調べてきて、それをもとに群馬県のいろんな基準を作っていったと。それを見て、いや本当すごいなと。毎日NBCニュースとかBBCを朝も晩もチェックして、最新情報入れている私も頑張っているなと思ったけど、ちゃんと宇留賀副知事がそれを文章として読んで、頭に入れてきて、それを議論してあれを作っていったということで、さっき本当に思い出しましたけど、新型コロナ対策でも、まさに2人でスクラムを組みながら全力を傾注していたということを改めて県民の皆さんにお伝えしたいと思います。

 津久井副知事は、県職員とのいい通訳になりたいという話をされてましたけど、私が就任した時に津久井副知事の方から、県庁職員というのは、この本庁舎にいる人たちだけではないと、県庁職員というのはいろんな、例えばその試験場であったり、あるいはその県税事務所であったり、あらゆるところにいて、みんなそれぞれの分野で活躍していると、頑張っているということを忘れないで欲しいということを言われてですね、以来ずっとそのことを頭に置いてやってきました。特に、例えば人事なんかの話で言うと、群馬県が女性部長の比率全国1位ですよね。2年連続で4割超えている。今46%。これをやっていくのも実はものすごく大変で、一気に変えるのはなかなか大変だったんですけども、津久井副知事が、やはり県庁全体の動きも把握しているので、津久井副知事のバランス感覚があって、そこといろいろと相談しながら、いろんな知恵を絞りながらここまでやってきたということで、具体的に言うと、そういう意味でこの2人のペアリングというのは非常に、絶妙にうまく働いてきたと思います。他の知事もそう思っているかもしれませんけども、最強じゃないですかね日本で。他の知事もそう言うと思うよ。宇留賀・津久井チーム。全国の都道府県でも最高の副知事の布陣だと信じています。さっき言ったように、Hard act to followという言葉が英語にあって、なかなか余人をもって代えがたいみたいなところがあるのはちょっと悩みなんですが、とにかく再任を受けていただいたので、しっかりこの2人と協力をしながら頑張っていきたいと思います。いつも残念だと思うのは、ブログにも書くんですけど、ブログ本気で書いたら、本気で書いたらっていう言い方は変なんだけど、アメブロの政治部門ランキングの1位になるんですよ。そこにもちょっと書いたんだけど、やっぱり日々の協議。これは本当にメディアの皆さんにも県民の皆さんにも見てもらったらいいのになと思うけど、それ無理ですよね。だってまだ決まってないことをいろんなところからいろんな可能性を議論するので、なかなかできないんだけど、それ1回見てもらえれば、1日の協議、例えば午前午後で何時間もやって、なるべく5分休みを入れながらやっているんだけど、その時に、各担当部局とどれだけ真剣な議論をやっているか。レベルも高いのよ。例えば、そのベストプラクティスも日本だけじゃなくて、例えば欧米の例なんかも引っ張ってきながらやるので、これを見てもらえれば山本県政の真髄みたいのが分かってもらえると思うので、ここはとても残念に思っています。ただそれについては、次の攻めの4年間では「情報公開」というものにもしっかり力を入れていきたいと思って、この記者会見もそういう意味では本当に真剣勝負でやっているんだけど、生の場面を見てもらうみたいな工夫は、ちょっとまだここでは言えませんけども、少し考えてみたいなと思っています。ちなみに、今日ちょっと2人の副知事の話題も出たので申し上げますが、今までの古参の職員から聞くと1度もそういうことはなかったっていうことなんですけど、別に前の知事を決して批判するつもりもないし、スタイルも違うと思うけど、毎日の協議の中で、すべて2人の副知事に入ってもらっていますから、この2人の副知事は何時間も私と一緒に関係部局との協議に必ず参加してもらって、この2人の副知事の意見を聞きながら、そこで即断即決することは私が即決してやるし、さらに議論が必要な場合は、もう1回やりましょうってことなんですけども、そのぐらいこの2人の副知事には、本当によく仕事をしていただいてるってことは、ぜひ県民の皆さんにこの機会にお伝えできればと思っております。

 それから、生成AIの話で、今日記者さんからもご質問が出たように、生成AIの活用についてはまだまだ問題点もあります。いろいろクリアしていかなきゃいけないところもあるし、慎重な意見もあるというのは分かっているんですが、やっぱり我々が考えるべき趣旨はまさに宇留賀副知事が言っていたとおりで、我々が目指すのは県民の幸福度の向上ですよね。明らかにこういう生成AIのような、ChatGPTなんかもそうなんだけど、デジタル化というのは、もう間違いなくこれは地方に恩恵をもたらすんですよね。少子高齢化が進んでいる地方にこそ、こういうChatGPTみたいな技術を使って、みんなの生活のレベルを上げるということがものすごく大事だと。こういう観点から我々は取り組んでいるということはぜひ県民の皆さんにも分かっていただきたいと思います。物事には常にやっぱりいろんなリスクの部分もあるんだけど、ほんのちょっとでもリスクがあるから否定するというんじゃなくて、リスクはしっかりコントロールしながらも、しかし本当に県民に役に立つことには勇気を持って踏み込んでいくと。これが山本県政のスタイルですから、これを続投を決めていただいた2人の副知事と力を合わせてやっていきたいと思っております。

 新型コロナの話も出ましたけども、一応コロナ禍を抜けたというか、一区切りはしたんですが、これから4年間の中でしっかり次のパンデミックのへの備えは今のうちにしっかり作っておきたいということも併せて付言をして、ちょっとまた、結局(会見の終了時間が)3時近くになってしまいましたが、定例会見を終わりたいと思います。今日も最後までメディアの皆さんにお付き合いいただきましてありがとうございました。引き続き我々としては、記者の皆さんの質問にはきちっと真剣勝負で対応していきたいと思います。今日記者さんからあった話も、ちゃんと事実関係を整理してお伝えしたいと思いますので、引き続きまた、来週もよろしくお願いします。以上です。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。