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令和5年度第23回定例記者会見要旨(10月19日)

更新日:2023年10月19日 印刷ページ表示

■日時    令和5年10月19日(木曜日)午後2時03分~2時33分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和5年10月19日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:552KB)
 


会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.知事のベトナム訪問

 3.「温泉文化」紹介番組・企画展

 4.PoliPoli Gov意見募集の第13弾

■質疑応答

■知事メッセージ


知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例の会見を始めたいと思います。一昨日の17日の火曜日、アジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC2023」に参加してまいりました。初日の目玉企画である、デジタル田園都市国家構想をテーマにしたパネルディスカッションにパネリストの1人として登壇をさせていただきました。パネルディスカッションでは、デジタル技術を活用した地域課題解決のための取り組みとして、群馬県が進める次世代交通システム「GunMaaS」を紹介させていただきました。加えて、tsukurunによるデジタルクリエイティブ人材の育成の取り組みとか、高崎市と共同で進める堤ヶ岡飛行場跡地を活用した最先端のまちづくりなどについても、知事である私自らがプレゼンをさせていただきました。今回の参加は、主催者である一般社団法人電子情報技術産業協会からご依頼をいただいたものです。このことは、これまで群馬県が進めてきた日本最先端クラスのデジタル県に向けた様々な取り組みが評価されているからだと考えています。このCEATECに呼ばれたというのは私自身嬉しく思いますし、こういう機会を与えていただいた電子情報技術産業協会の方々には、この場をお借りして改めて感謝を申し上げたいと思います。今後も、群馬県が進めるデジタル化の取り組みが、皆さんからご注目をいただけるように、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。本日は、「知事のベトナム訪問」「『温泉文化』の紹介番組及び企画展」それから「PoliPoli Gov意見募集の第13弾」について発表させていただきたいと思います。

 

2.知事のベトナム訪問

 まず、知事のベトナム訪問です。来週の10月25日から29日にかけて、ベトナムを訪問することといたしました。私が知事に就任してからベトナムへの訪問は、去年の8月以来、今回が3回目ということになります。これまでも申し上げているように、群馬県には多くのベトナム人の方々が暮らしており、県内経済にも大きな影響を与えています。ベトナムは群馬県に多くの技能実習生を送り出しているほか、近年はIT人材の育成などにも力を入れており、豊富な人材を有しております。県内企業にとっては、成長著しい有望市場として、商品・サービスを売り込む投資先に変わってまいりました。群馬県では、これまでベトナムとの関係を重視してまいりました。昨年も私自らベトナムを訪問し、フック前国家主席やミン前副首相に直接お会いして、親交を深めてまいりました。現在は、新たな体制になっておりますが、改めてこの関係をしっかり再構築するということは群馬県にとって大変重要だと考えています。今回の訪問でも前回同様、ベトナムの政府要人との会談を予定しております。引き続き、ハイレベルな人脈を構築するとともに、群馬県とベトナムとの様々な分野での交流の深化について意見交換をさせていただく予定です。加えて、今回はベトナム政府からの招待によって、ハノイで行われる、ベトナムのスタートアップやイノベーション発展のために設立された国家イノベーションセンターの落成式にも出席することになりました。

 加えて、今回の訪問では、群馬銀行を中心とした約30社で構成される県内企業団もベトナムを訪問することになっています。これまでの訪問では、県内企業団は製造業中心の構成でしたが、今回はデジタル、小売、エンタメ、医療、建設など多分野からご参加をいただいています。ベトナムとの関係が、工場の進出先というだけではなくて、有望な市場に変わってきたということだと思います。今回、企業団と一緒に投資の円滑化に向けた政府との意見交換とか、現地のデジタル関係の企業との意見交換、デジタル人材を育成する大学の視察なども実施する予定です。訪問予定については以上です。詳しくは帰国後に会見等々で報告をさせていただきます。

 ベトナム訪問をめぐっては、一昨日、17日の火曜日にヒエウ駐日ベトナム大使主催の夕食会に招待され、そちらにも出席してまいりました。ヒエウ大使とは、今回の訪問の中身、群馬県とベトナムの今後の連携強化に加えて、両国の文化を含む幅広い話題で大いに盛り上がりました。この夕食会においても、ベトナムが日本との関係を最重視していると。今の大使館はいわゆる日本語使いが10人以上いるということで、このようなことは他の大使館では聞いたことがないので、いかにベトナム政府が日本との関係を重視しているかということを改めて再認識いたしました。私としては、群馬県と繋がりの強いベトナムとの地域外交を進め、群馬県経済の発展や、ベトナムと群馬県の経済、教育や文化の交流をさらに深めてまいりたいと思っています。

 

3.「温泉文化」紹介番組・企画展

 続いて、「温泉文化」を紹介するテレビ番組と企画展についてご報告をしたいと思います。群馬県では、日本固有の文化である「温泉文化」をユネスコ無形文化遺産に登録するための様々な取り組みを行っております。一昨日の17日には、第2次岸田再改造内閣で新たに文部科学大臣に就任した盛山正仁大臣にお目にかかってまいりました。登録推進に向けた活動の現状と戦略、今後の展望について説明をしてまいりました。ブログにも書いてあるので、ご覧になった記者の方もおられると思いますが、本日は群馬県が中心となって進めている「『温泉文化』のユネスコ無形文化遺産登録」に関して、機運醸成を図るための取り組みを2つ紹介させていただきたいと思います。

 来週の10月27日の金曜日からTOKYO MXで放送するテレビ番組「5時に夢中!」において、温泉文化を紹介するコーナーが始まります。今回の企画実施にあたっては、TOKYO MXの方から「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録推進の活動に大変興味があると。群馬県の温泉の魅力を通じて、「温泉文化」のすばらしさを多くの方々に伝えたいというご提案をTOKYO MXの方からいただきました。こうしたことから、群馬県と東京MXの共同企画が実現をいたしました。新コーナーは「群馬ふしぎ発見!」と題して、10月27日を初回として、来年3月まで毎月1回金曜日に放送されます。全6回のコーナーとなります。(スライドは)放送全6回の温泉地と出演者、放送内容の予定です。群馬県の様々な温泉地を通じて、旅館のおもてなしや料理、名物などの「温泉文化」を、豪華な出演者の方々が紹介するという中身になっております。金曜レギュラーの中尾ミエさんを軸に回ごとにゲストが変わるということになっていまして、古舘伊知郎さんやJOYさん、梅沢富美男さん、原田龍二さんといった魅力的なゲストの方々が次々に登場いたします。ちなみに、私もこの第2回目の「四万温泉と沢渡温泉の回」に出演する予定となっています。ぜひ多くの皆さまに番組をご覧いただきたいと思います。

 次に、温泉文化を紹介する企画展についても紹介させてください。現在、群馬県の県立歴史博物館にて、群馬県の温泉の魅力・歴史・文化を知ることのできる企画展「温泉大国ぐんま」を開催しています。今回の展示では、群馬県の「温泉文化」について様々な学問分野からアプローチをしています。「信仰」とか、「湯治」などをキーワードに、現在まで続く温泉の歴史について紹介しております。この展示を見てから、群馬の温泉地に行くと、群馬の温泉文化をより深く理解できるという中身になっております。企画展はすでに始まっています。11月26日まで開催しております。詳細は、群馬県立歴史博物館のホームページをご覧ください。

 今回、温泉文化に関する2つの企画を紹介いたしましたが、登録の実現に向けては、県民、そして国民に登録の意義を理解していただき、応援していただくことが何よりも大事だと考えています。今後も様々な関係者と連携して、登録実現に向けた取り組みを加速させていきたいと考えております。

 

4.PoliPoli Gov意見募集の第13弾

 最後に、PoliPoli Govによる意見募集についてお知らせします。群馬県では、何度も申し上げているように、政策形成、地域課題の解決に、いろいろな意見を取り入れ、官民共創で取り組むための一環として、オンラインプラットフォーム「PoliPoli Gov」を活用しています。この度、13回目の意見募集を開始しましたので、ご報告します。スライドをご覧ください。

 今回は、「群馬県の登山道の整備」についてアイデアを募集したいと思います。群馬県は、日本百名山である赤城をはじめとした魅力的な山々がたくさんあります。首都圏からのアクセスの良さから毎年多くの登山客が県内外から訪れております。一方で、県内に多くの登山道があって、適切に管理するためには様々な課題があります。施設がどうなっているのかという情報の収集、管理のための資金やマンパワーをどのようにして確保していくのかという問題もあります。今後、良好な山岳環境を整えていくためにも、維持管理体制を整えることが極めて重要だと思っています。そこで、群馬県の登山道を整備していくにはどうしたらいいか、アイデアをお寄せいただきたいと思います。意見募集は本日から1月31日まで行います。スライドに記載されているQRコードからPoliPoli Govのサイトを検索していただいて、そこから簡単に投稿できる仕組みになっております。皆さまからのご意見は、今後の山岳環境整備の取り組みの参考にさせていただきます。群馬県は山好きの人は多いと思いますが、記者の皆さんの中にもおられると思いますが、ぜひ多くの皆さんからご意見をお寄せいただきたいと思います。

 今日はシンプルに15分で、冒頭のご報告は以上になります。ここからは皆さんのご質問を受けたいと思います。

 

質疑応答

●ベトナム訪問について

(記者)

 何点かご質問をさせていただきます。まず、ベトナム訪問についてなんですが、お会いになるベトナム政府の要人の方というのはもう決まりになっているんでしょうか。

 

(知事)

 検討中ということなので、まだはっきりしませんが、かなりの要人にお目にかかれるんじゃないかと思います。

 

(記者)

 知事のご訪問も3回目ということで、ベトナムとの関係の深さというのは我々もいろんなところでお聞きするところではあるんですけれども、例えば、やはり国内でベトナムとの関係が一番強いのは群馬県であるとか、そういった認識をお持ちなんでしょうか。

 

(知事)

 ちょっと他の県のことまではよく分からないのですが、まず第1に、群馬県は外国人比率が全国3位、東京、愛知に次ぐ3位ですよね。特にベトナム国籍の方に限ると比率は1番ですから、そういう意味でも群馬県にとってベトナムとの関係は大事ですし、向こうの政府もそうやって見ています。そうでなければ、知事が行って、国家主席とか副首相になかなか会えないと思うんですよね。今回もおそらくいろいろ首脳にもお目にかかれると思いますし、これだけのいい経済ミッションを連れていくという都道府県もなかなかないと思いますし、今回は結局当初の日程を1日延ばすことになったんですけれども、この「国家イノベーションセンター」の開所式は非常に大きな事業なんですね。ここにVIPの1人として群馬県知事が呼ばれたと、ぜひ出て欲しいと、こういう要請を受けたこと自体がベトナムに対してもかなり群馬県が存在感を持っているということだと思います。いろんなことを組み合わせると、例えば、受け入れの認証制度(群馬県多文化共創カンパニー認証制度)なんか持っていますので、これはもう日本でもトップクラスの関係を築いているんじゃないかなと思います。

 

(記者)

 今後なんですけれども、経済的な投資などはもちろんとして、例えば、県とベトナム政府との人材交流ですとか、そういったこともお考えになっていらっしゃるのですか。

 

(知事)

 そうですね。今回また人材育成をしている高等機関とか大学も訪ねますので、いろんな形でベトナムとの交流を深めていきたいと。文化交流もそうですし、人材の交流というのは特に大事だと思います。今までベトナムを見ていた観点とだんだん変わってきて、ベトナムはどんどん発展しているので、マーケットとしての魅力もありますし、もちろん我々、ベトナムに対する投資もしっかり促していきたいと思いますけど、ベトナムからの投資も、いいIT企業もありますので、呼び込んでいくというような、そういう関係を作っていければなと思っています。

 

●温泉文化について

(記者)

 続いて温泉文化の関係でお伺いをします。番組については知事もご出演なさるということで、県からどのような協力をされるのか、あるいはスポンサーというような形になるのかどうか、その点をお聞かせください。

 

(知事)

 それでは担当部の方から。

 

(温泉文化推進主監)

 まず、どういった協力をということですけれども、温泉地に関しての情報提供であるとか、あと温泉地の方とテレビ局側の連絡調整を主にさせていただいております。

 

(記者)

 番組のスポンサーというような形で、県からはお金を出しりはされるんでしょうか。

 

(温泉文化推進主監)

 出しています。今回、TOKYO MX側からお話をいただいたということもありまして、通常の金額よりは大分少ない形で、県費を抑えた形でできております。

 

(記者)

 知事にお伺いしますけれども、温泉文化の登録に向けたスケジュール感なんですけども、その後どういう状況になっているか教えていただけますか。

 

(知事)

 我々としては、やはり最短の登録を目指してしっかりやっていきたいということだと思っています。この間も盛山大臣にも会いに行ったんですが、いろんな考え方があるので、ここからしっかり検討を進めていきたいと思いますけども、柔軟な発想の下で、とにかく前進をさせていきたいと思います。

 

●群馬テレビ労働組合の不当労働行為の救済申し立てについて

(記者)

 案件外で1点お尋ねをします。昨日なんですけれども、群馬テレビさんの労働組合が、県の労働委員会に対して不当労働行為の救済の申し立てというのを行ったのですけれども、群馬テレビさんは地元密着のテレビ局であって、群馬県は筆頭株主でもあると思うんですが、救済の申し立てを行ったということについて、知事はどういうふうにお考えになっていらっしゃるかお聞かせ願えますでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、率直に言うと結構驚いたという感じでしょうか。おそらく、国内に独立系の群馬テレビのようなメディアは多分10ぐらいあると思うんですけれども、こういう話はまず1回も聞いたことがないということなので、少しびっくりしたというのが率直な感想です。今、本件についてはもう労働委員会で審査中の案件ということなので、そこは知事としてのコメントは控えたいと思いますが、ただ、報道で紹介されていた群馬テレビ社長のいろんなご発言ですよね、少しメモを見ると、例えば、取材のことだと思いますけれど、「NHK前橋放送局に行ってもらえばいい」とか、「ニュースなんか一つも流さなくていい」とか、「県の取材なんか全部シャットアウトしたらいい」とか、「スポンサーでない自治体や企業に取材に行く必要はない」と。これ分かりません、これが事実だとすれば、これはやはりテレビの公共性とか、報道機関の姿勢ということを考えれば、これは非常に問題のある発言だなと、そう感じています。

 

(記者)

 先ほど申し上げたように、県は筆頭株主でもあると思うんですけれども、以前しておられたように、改めて役員として県出身の方を派遣されるとか、あるいは他の株主さんと対応を協議されるとか、県として何かお考えになっている対応はありますでしょうか。

 

(知事)

 先ほど申し上げたとおり、今労働委員会でいろいろ審査されているということなんですけれども、これも報道によれば組合の方々が株主にも説明したいというふうにおっしゃっているので、県の担当部の方に説明したいというようなお話も伺っているので、もし県の方に来られたら、しっかり担当部で話を聞いていただいて、その内容を踏まえて県としてどんな対応をすべきかということをよく検討させていただきたいと思います。

 

●ベトナム訪問について

(記者)

 ベトナム訪問の関係なんですけれども、イノベーションセンターの落成式に招待されているということなんですが、ご招待されているのは都道府県知事では群馬県のみでしょうか。

 

(知事)

 少し細かいことまで全部は分からないんですけれど、おそらくそうだと思います。

 

(記者)

 今までの関係性の中から特別に招待していただいたというような形になりますでしょうか。

 

(知事)

 そうです。

 

●魅力度ランキングについて

(記者)

 案件外で恐縮ですが、魅力度ランキングの関係なんですけれども、今年も順位が発表になって、昨年と同じというような順位になりました。以前は知事は統計的な分析を通じて魅力度ランキングは適切に魅力度を示すようなランキングではないというふうにおっしゃっていました。改めて、今回の順位の受け止めとご所見を伺えればと思います。

 

(知事)

 魅力度ランキングについては、もうご存知のとおり我々はしっかり分析をさせていただいて、この会見でも少し発信させていただきましたけれども、非常に根拠の乏しいずさんなものであるということをしっかり証明できたと思っています。ここのところ、(魅力度ランキングについて)会見をした時と比べると、もう毎年魅力度ランキングに対する関心というのは薄まってきていて、メディアのカバレッジも低くなってきていると。今回、ほとんど大手の新聞は取り上げていないと思うんですよね。そんな中で、地元の上毛新聞が一面に書いたので、ちょっと驚いたんですよね、こういうの一面にするのかなと。まあメディアのご判断かもしれませんが、率直に言ってそう思いましたが、少なくとも、そういう根拠のないランキングなので、基本的にもう歯牙にもかけていないから特にコメントはしませんが、ただ毎年きちっと分析をしているので、今年も一応、今回のレポートの中身についてはどこかで分析して、レポートにまとめようかなと思っています。少なくとも、我々はこのランキングについては、全く信頼性のないずさんなものだと思っていますし、コンサルティングなんかここやっている方々がいるんですけれど、そのコンサルティングというのは、もう時間とお金の無駄なので、全くやる気もありませんし、今回も分析したらしっかりそのレポートは47都道府県に参考として送らせていただきたいと思います。中身についてはもうほとんどコメントはありません。

 

(記者)

 分析結果は前回も他の都道府県に送ったりはされているのでしょうか。

 

(知事)

 全部送りました。相当参考になったという反応もありました。

 

●群馬テレビ労働組合の不当労働行為の救済申し立てについて

(記者)

 先ほど、群馬テレビの関係で、「事実なら非常に問題ある発言だ」というお話だったんですけれど、その趣旨として、社長の発言が「経費削減のために、有料の番組契約をしていない館林、渋川、富岡には取材に行かなくていい」とか、「県も上のスタジオ(tsulunos)ができて、お金を減らされたので、県の取材も行かなくていい」という趣旨に見えるような説明資料だったんですけれど、どういう点が問題かと言いますと、県が筆頭株主を務めていて、県内唯一の地域テレビ局がお金が出てる出てないで取材に行くか行かないかを決めるというとこだと思うんですけれど、そこら辺少しお考えを教えてください。

 

(知事)

 先ほど申し上げたとおり、今、記者さんも列挙された発言が事実であるならば、これは非常に問題だと思います。ただこれ、組合の方が労働委員会できちっと(救済申し立てを)出して、これ審査中ですので、そこは知事としてはコメントは慎重にしたいというか、控えたいと思っているんですね。おっしゃったとおり、群馬県は筆頭株主ですから、そういう意味でいうと、組合の方からまた県の方にしっかりご説明したいと、株主も回りたいということですので、そこら辺のところもしっかり聞いた上で、県としてどんな対応するか、どんな対応をすべきかということは検討したいと思っています。

 

(記者)

 どういう意味で問題と思われるかというのが少し聞ければ・・・

 

(知事)

 いや、もうそのままですね。もう細かく説明する必要もないと思うんですけれども、普通に考えたらやはり大きな問題があると思いますね。

 

(宇留賀副知事)

 少し補足させていただくと、記者さんが今お話されたように、スポンサードしているところには取材に行くけど、スポンサードしていないところには取材に行かないというのは、公共放送として公益の電波を使っているというところでいうと、そういうお金を出している出してない限らず、やはり、県民にとって必要なものについてはちゃんと取材をして、ニュースにして報道すべきというのが、基本的に公共放送としての役割だと思うので、そういったところは、まず分かりやすく課題なのかなと思います。ただここも、事実かどうかというところはまずあると思いますので、そこの事実関係というところをしっかり労働委員会でも議論していただくということだと思います。

 

(記者)

 くどくて大変恐縮なんですけども、また同じく群馬テレビさんの関係です。県税を投入されているにもかかわらず、(群馬テレビの放送の)質自体も落ちているというか、ミスも頻発しているというようなお話もありました。そういったところで、情報発信という面で少し不十分な面が、今後もしかしたら、このままの状況が続いたら、起こりうる可能性があると思います。なので、県税を投入しているにもかかわらず、ちょっとなかなか(放送の質が)伴わないという点についての所感はいかがですか。

 

(知事)

 それは先ほど申し上げたとおり、我々はまず株主ですし、とにかく県全体を考えた上でも群馬テレビの役割というのは大事だと思いますので、しっかり関心を持って見ていきたいと思いますし、今回の問題は、組合から正式に担当部の方に話があるということですから、その中身をよく見て、その上で県としてどうすべきか、今、記者さんがおっしゃったようにいろんな観点もありますから、総合的に判断をしていきたいと思います。

 

(記者)

 重ねて群馬テレビの件での質問になるんですけれども、先ほど社長さんの発言について、知事の考えをお聞かせいただきましたが、発言以外に、例えば、この3年間に、約60人の社員さんがおられて、延べ122人に及ぶ人事異動がなされたと。非常に頻繁であって、それぞれの職務ですとか業務を反映していない内容であるという趣旨の説明が組合側からあったんですけれども、事実関係で、3年間に120回(3年間で25回、延べ122人)に及ぶ異動について、知事はどのようにお考えになりますか。

 

(知事)

 今のお話も報道ベースで知ったことなんですけども、人事はいろいろな考え方があるので、報道ベースだけではなかなか判断しにくいなと思います。これももう1回言いますが、組合の方から株主である県にしっかり説明したいということですから、それをしっかりお聞きした上で、我々の対応を考えたいと思います。

 

(記者)

 県の労働委員会に申し立てをして結論が出るまでにいろいろな形があると思いますが、それまでの期間に、先ほど知事もおっしゃったように、群馬テレビは群馬県にとって非常に大きな役割を果たしていらっしゃると。そこが異常事態に陥っていることについて、何かしら知事として、失礼しました、筆頭株主である県としてやるべきことですとか、お話を聞くという以外に、執るべきお考えや指示すべきことなどはないんでしょうか。

 

(知事)

 それは先ほど申し上げたとおり、これからおそらく組合の方々から筆頭株主である県の方にも、株主を回るとおっしゃっているので、担当部にしっかり話があると思いますから、その中身を踏まえて、県としてどんな対応が必要か検討したいと思います。何もやらないということじゃなくて、まずしっかりプロセスを経て、その話を聞いた上で、我々は全体の問題について何をすべきかということを検討したいと思います。

 

(記者)

 群馬テレビの社長さん、経営陣の考えと、筆頭株主である県のお考えは、今の時点で違うというお考えですか。

 

(知事)

 それもすべて、先ほど言ったようにまだ報道ベースなので、しっかり説明を受けてから、いろいろ対応を考えたいと思います。

 やはり私は知事なので、いろいろと思いもありますが、やはりそこはいろいろ慎重に言わなくてはいけないと思うので、こういう言い方にさせていただければと思いますが、これから組合の方からきちっとご説明がありますので、ちゃんと担当部に話を聞いてもらって、それを踏まえて、その中身を踏まえて、いろいろな観点から、県として、筆頭株主として何をすべきかということを考えて、それをしっかりとそういう形で、その結論に従って対応させていただこうと思います。

 

知事メッセージ

 それでは会見の最後に、いつも知事の方から県民の皆さまにいくつかメッセージを出させていただいているので、今週も少しお話をさせていただければと思っております。

 PoliPoli Govのお話をしたんですけれども、13弾ということになりました。これは誰でも意見を言っていただけるので、特に群馬県の登山は観光資源としても非常にポテンシャルがあると思いますし、やはり群馬県にはいい山もいっぱいあって、登山を趣味にしている方々もおられると思いますので、ぜひご意見があったら、このPoliPoli Govを活用していただいて、ご意見をお寄せください。皆さんのご意見が県政に反映されていくということですので、ぜひ登山の好きな方、このPoliPoli Govに過去何度も投稿してくださっている方もおられますけれども、ぜひ今回もできるだけ多くの意見をお待ちしております。

 いつも言いますが、急にまた寒くなってきて、ここからかなりまた気温も下がるということで、少し寒暖の差が激しくなってきましたから、県民の皆さまにはぜひお体に気をつけて、健康に過ごしていただきたいと思います。

 メディアの皆さんには今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。以上で定例会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。