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令和5年度第26回定例記者会見要旨(11月24日)

更新日:2023年11月24日 印刷ページ表示

■日時    令和5年11月24日(金曜日)午後2時35分~3時19分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等16人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和5年11月24日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.37MB)
 

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.知事のスコットランド・アメリカ訪問

 3.湯けむりフォーラム2023

 4.VTuberによる群馬県PR番組の配信

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めたいと思います。昨日23日の木曜日、勤労感謝の日で休日でしたが、皆さんご存知だと思いますけれど、県庁でいろいろなイベントがあって、大変多くの皆さんにおいでいただきました。株式会社ワークマンに全面的にご協力をいただき開催した、サステナブルをテーマとしたイベント「JIVAリノベーション FASHION&CAMP FES」のオープニングセレモニーに午前中出席いたしました。ここでは、伝統的な生地をアップサイクルした洋服などを紹介するファッションショーも行われまして、オープニングセレモニーの最初に私も歩かせていただいたということです。このイベントを通じて、ブログにも書いたんですが、群馬県の地場産業の代表格である繊維産業のイノベーション、今、繊維産業ではいろいろなことが起こっているので、これを多くの皆さんに体感していただけたんじゃないかなと思っています。知事としても、繊維産業の新たな魅力を発信できたと思いますし、また引き続き、繊維産業をはじめとする群馬の地場産業をさらに盛り上げていきたいという思いを強くいたしました。

 そして、午後からは、「高校生リバースメンター政策提言会」に出席いたしました。知事のリバースメンター第1号に委嘱をさせていただいた10名の高校生の皆さんから各10分、様々な政策提言を聞かせていただきました。子宮頸がん対策、eスポーツ、サイクルツーリズムの推進を含む9つの政策についてご提案を頂戴しました。皆さんが県政に対してどんな問題意識を持っているのか、その問題をどう解決していきたいのか、そういうことがよく分かった気がします。高校生の皆さんが真剣に検討してくれた提案については、補正予算で計上した500万円の予算を活用して、すぐに実現できるものは今年度中に事業化したいと考えています。すぐに実現できないものも群馬県として何ができるかを前向きに検討していきたいと思います。これからの群馬県を考えていく上で、若い皆さんのまっすぐな感性に期待をしています。参加をしてくれた高校生に改めて感謝をしたいと思います。そして、これからも群馬県の発展のために、群馬の若者の皆さんにいろいろな提案をしていただきたいということも申し上げておきたいと思います。県民の皆さまにも、ぜひ高校生リバースメンターの取り組みにご注目をいただきたいと思います。

 はい、それでは会見の方に移りたいと思います。スライドをご覧ください。今日の主な会見の項目です。「知事のスコットランド・アメリカ訪問」のご報告をさせていただきたいと思います。それから「湯けむりフォーラム2023」「VTuberによる群馬県PR番組の配信」などについても発表させていただきたいと思います。

 

2.知事のスコットランド・アメリカ訪問

 まず「知事のスコットランド・アメリカ訪問」の報告です。先週はアメリカ・シリコンバレーからリモートで会見を行わせていただきました。先週の会見では、スコットランド訪問についてご報告いたしましたので、本日はその後の行程であるアメリカへの訪問について改めて報告をさせていただきます。先週11日から16日にかけて、アメリカのサンフランシスコとロサンゼルスを訪問してまいりました。今回の訪問の主な目的は、シリコンバレーを視察して、高崎市と群馬県が協力して進めている堤ヶ岡飛行場跡地のまちづくりに生かすということ、そして、エンタメの巨人と言ってもいいと思いますが、Netflixとの連携をさらに進め、「クリエイティブの発信源」に向けた群馬県のこれからの取り組みに生かすと、こういうことでした。結果として言うと、非常にいい海外出張ができたと思っております。サンフランシスコ総領事館、ロサンゼルス総領事館の皆さまをはじめ、今回の訪問をサポートしていただいたすべての皆さんに、この場を借りて改めて感謝を申し上げたいと思います。それでは訪問の結果についてご報告をいたします。スライドをご覧ください。

 まずサンフランシスコ・シリコンバレーでの視察内容です。現地で高崎市の富岡市長と合流し、シリコンバレーの市街地やスタンフォード大学を視察いたしました。(スライドを指して)これは今サンフランシスコで走っている自動運転車「Waymo(ウェイモ)」です。このWaymoは実際にサンフランシスコの街中を走っていると、運転席に誰もいないタクシーが自動で走行していると、この光景は非常に衝撃的でした。日本が技術面でそれほど劣っていると我々は考えておりませんが、社会制度面では大変遅れをとっているということを実感いたしました。スタンフォード大学では、(スライドを指して)宇留賀さんが留学していた大学で、本当に学生みたいな格好をしていますけれど、留学していた宇留賀さんの案内で、構内の施設をいろいろと見てまいりました。スタンフォード大学も言うまでもなく起業家精神に優れた大学として知られております。このスタートアップ企業への資金提供もスタンフォードが積極的に行っていることは、皆さんよくご存知だと思います。群馬県が多くの起業家を引きつけ、イノベーションが生まれる地域となるためには、こういう世界に通用する大学の存在が欠かせないということをひしひしと感じました。こういう大学が必要だということについては、高崎市の富岡市長とも認識が一致しております。堤ヶ岡飛行場跡地では、高崎市と連携して最先端のまちづくりを目指しています。今回、実際に現地で未来志向の建物や自動運転のタクシー、こういったものを視察したことで、私自身改めて、まちづくりに対する思いを強くいたしました。今回の視察で得た知見を生かしながら、引き続き高崎市とともにまちづくりを進めてまいりたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。シリコンバレーでは2社のスタートアップ企業を訪問いたしました。1社目の「Bluespace.ai(ブルースペースエーアイ)」は、自動運転のためのソフトウェアの開発を行う会社ですね。自動運転車に導入コストを抑えて、安全機能を追加できると、こういうものでした。2社目の「Natel Energy(ナテル エナジー)」なんですけれども、これは水力発電で用いるタービンを設計している会社です。この会社では、魚とかその他の水生生物が安全に通過できる、従来よりも自然環境に配慮したタービンの開発を行っているということでした。いずれの会社も群馬県に非常に興味を持っていて、群馬県に一度訪問したいという話もしていました。群馬県での事業展開にも興味を持っていたので、この訪問が実現できるように関係部局に今検討を指示しているところです。

 次のスライドをご覧ください。続いて、ロサンゼルスでの視察内容です。こちらでは、今回のアメリカ訪問のハイライトともいえる、世界最大の動画配信企業・Netflixを訪問いたしました。これまで群馬県とNetflixは、様々な連携を進めてきました。(スライドを指して)必死に英語のプレゼンをやっているんですよね。本当に魂を込めてやってまいりました。今回の訪問で、群馬県とNetflixが進めてきた連携、これをさらに強めて、「クリエイティブの発信源」の実現に協力を求めたいと思って、自ら本社幹部にプレゼンをやったということです。プレゼンでは、群馬県がクリエイティブ産業を製造業に次ぐ産業の柱に成長させたいと考えていること、そのために環境整備・人材育成に取り組んでいることなどをお伝えいたしました。そして、Netflixにもこの取り組みにぜひ参加してもらいたいということで、熱を込めて訴えてまいりました。プレゼンを聞いたNetflixの幹部からは、デジタルクリエイティブ人材の育成プログラムの重要性や群馬県での生活のしやすさなどについて好意的なコメントがありました。その後の意見交換では、クリエイティブ産業の発展のためにはやはり群馬にエコシステムがあるということが必要だと。そうじゃないと簡単には実現できないというお話もあって、改めて今群馬が抱える課題が明確になりました。Netflix側の話を伺って、決して簡単な挑戦ではないということを改めて感じましたけれども、しかしながら、この実現への道筋を何とかつけたいと思いますので、引き続きスピード感を持って取り組んでいきたいと思います。このNetflixの会議の後で、Netflixの日本代表の方からもメールをいただいて、少なくとも知事の熱意は伝わったと思うんです。「みんな知事のことは気に入ったと、何かあれば相談乗るよと言ってくれた」というメールをいただきましたので、引き続き頑張っていきたいと思っています。加えて、ロサンゼルスではNetflixのほかに、会見で発表した高崎市に引っ張ってこようと思っているTUMOセンターの建設予定地も視察しました。(この写真は)ロサンゼルスの、アメリカの建設予定地です。以前の会見でも説明していますが、TUMOはアルメニアで開発されたIT人材育成プログラムのことです。群馬県はアジアで初となるこのTUMOセンターの開設を目指しています。TUMOもこのロサンゼルスがアメリカで初めてのTUMOの拠点ということになります。(ロサンゼルスのTUMO建設予定地は)すごくいい所にあるんですよね。(近くに)ユニバーサルスタジオがあったり、本当に理想的な位置にあるんですよね。この施設では、TUMOロサンゼルスのCEOと、このプロジェクトを支援しているロスの市議会議長、カリフォルニアの州議会議員などから、検討中のデザインの紹介、ビジョンについてお話を伺いました。群馬県が整備するTUMOセンターの参考になる点も多数あったと思います。今回の視察で改めてTUMOセンターの可能性の大きさを確認することができました。非常に有意義な視察だったと思います。

 アメリカ訪問の結果は以上となります。今回の訪問はスコットランドと合わせると、9日間という大変長い行程となりました。訪問の成果をSEL教育のプログラムづくりや、堤ヶ岡飛行場跡地のまちづくり、あるいはクリエイティブの発信源を目指す、群馬県の取り組みなどにしっかりと生かしていきたいと思っています。今後も知事自らが先頭に立ち、これもキーワードですよね、知事自らが先頭に立ち、群馬県のさらなる活性化に向けて、自治体独自の地域外交を展開してまいりたいと思います。

 

3.湯けむりフォーラム2023

 続いて、「湯けむりフォーラム2023」についてご説明したいと思います。先月の会見でもお伝えしましたが、12月15日と16日の2日間、草津温泉において「湯けむりフォーラム2023」を開催いたします。今回は、知事とのトークセッションにご出演いただく特別ゲストが決定しましたので、お知らせいたします。スライドをご覧ください。特別ゲストとして、楽天グループ株式会社会長の三木谷浩史氏、そして河野太郎デジタル大臣の出演が決定いたしました。楽天の三木谷会長はオンラインで、河野大臣は今度こそ草津温泉までお越しいただき、リアルでご出演いただくという予定です。まず、三木谷会長とは初日に「新AI時代を切り拓く地域の未来」をテーマにトークセッションを行います。DXの推進やAIの導入など様々な社会変革が起こる中で、イノベーションを創造するためにどんな取り組みが必要なのかなどについて熱く議論したいと思っています。昨年の湯けむりフォーラムでは、三木谷会長から素晴らしいビデオメッセージをいただいておりました。今回は、グローバルな視点で次々と新しい挑戦をされている三木谷さんとトークセッションができるということを大変楽しみにしています。続いて、河野大臣とは2日目に「デジタルの力で群馬、そして日本を前に進める」というテーマでトークセッションを行いたいと思っています。加速する働き方改革やデジタルクリエイティブ人材の育成、ライドシェアや自動運転などについて、真剣勝負の議論をしたいと思っています。昨年の湯けむりフォーラムでは、河野大臣に急遽オンラインで登壇していただきましたが、今年は先ほど申し上げたとおり予定をやりくりして、草津温泉までリアルで来ていただくことになりました。このことを知事として本当にうれしく思っています。

 なお、以前の記者会見で申し上げましたが、本フォーラムは招待制での開催となります。三木谷会長や河野大臣とのトークセッションを始め、その他のプログラムは後日アーカイブで配信させていただく予定です。県民の皆さまにはぜひそちらをご視聴いただければと考えています。詳細については改めてお知らせいたします。いよいよ開催が近づいてきた「湯けむりフォーラム2023」、昨年以上の広がりを持って、昨年以上のダイナミックな展開で開催をしたいと思います。ぜひ、皆さんご期待をいただきたいと思います。

 

4.VTuberによる群馬県PR番組の配信

 最後に、「VTuberによる群馬県PR番組の配信」についてお知らせいたします。群馬県では県の魅力を広範囲かつ高い効果で発信していくため、テレビやWeb雑誌など多様な媒体を駆使した戦略的広報を進めております。9月に「ニコニコ生放送」で配信した「ニコニコバスツアー」では、リアルタイムで15万回近くの視聴がありました。主な視聴者層である30代や40代を中心に、群馬県の魅力をPRすることができたという手応えを感じています。そしてこの度、新たなチャンネルを活用し、若年層をターゲットとした群馬県のPRを行うこととしましたので、お知らせしたいと思います。まずはこちらの映像53秒をご覧ください。

 

(大神ミオ)

 おはみぉーん!ウチウチウチだよ。大神ミオだよ。赤城山から来た、hololive(ホロライブ)所属の狼VTuber大神ミオです。今回、ウチの出身地である群馬県の魅力をPRするという大役を仰せつかりました。イエーイ!ウチが群馬県の各地をロケしてきました。その番組はYouTubeで配信されます。番組名はずばり「VTuber大神ミオのReal群馬レポ」。ぜひぜひ見てくださいね。以上、大神ミオでした。バイバーイ。

 

(知事)

 はい。ということで、ご覧いただいたとおり、この度VTuber大神ミオさんとコラボし、群馬県の魅力をPRする番組を配信することとなりました。その名も「VTuber大神ミオのReal群馬レポ」です。

 大神ミオさんは女性VTuberタレントグループ、hololiveに所属する、いわゆるバーチャルユーチューバーです。YouTubeのチャンネル登録者数は114万人になっています。番組には私も出演しており、群馬県の知られざる魅力をたくさん伝えて欲しいと、大神さんにミッションを与えるという、こういう内容になっております。大神さんは、群馬出身であることを明かしており、群馬県の魅力を発信するには最適な人だと思いました。バーチャルの世界で活動されている大神さんならではの目線で、これまでと違った群馬県のリアルな魅力を発見・発信する番組になっています。

 番組配信の詳細です。本日24日の金曜日から、3週に渡り計3本の動画を公開してまいります。1本目は本日18時に、2本目は来週12月1日にそれぞれhololiveの公式YouTubeチャンネルで公開いたします。また、3本目の動画は12月8日に県公式YouTubeチャンネル「tsulunos」で公開いたします。加えてtsulunosではおまけ動画として、大神ミオさんの撮り下ろし動画も後日公開する予定になっています。

 群馬県としては、今回の番組配信によって、これまで情報が届きにくかった若年層にも群馬の魅力を伝えていきたいと考えています。そして視聴した方々にはぜひ実際に群馬に足を運んでいただいて、その魅力を堪能していただきたいと思っています。県民の皆さんも、ぜひスライド記載のこのQRコードからhololive公式YouTubeチャンネルにアクセスして、この番組をご覧いただきたいと思います。今後も群馬県はtsulunosを核として、様々なメディアの特色を生かしながら戦略的な広報を実施してまいります。

 ということで私からは以上です。何か皆さんからご質問があればお受けしたいと思います。



質疑応答

●知事の米国訪問について

(記者)

 まず、米国訪問のことで1点質問させてください。Netflix等の幹部との会談を通して、「群馬の抱える課題が明確になった」というふうにおっしゃっていたと思うんですが、改めて具体的にどういった課題が浮き彫りになったのか、知事のお考えを教えてください。

 

(知事)

 せっかくなので、まずは一緒に行ってくれた担当者から。

 

(戦略セールス局長)

 課題ということなんですけれども、Netflixからは、群馬県がクリエイティブの発信源となるためには、クリエイターを育成する人材育成でありますとか、住みやすさ、物価の安さとかですね、住環境の良さ、確かにそういったところについてはご評価いただいたんですけども、クリエイターの方が働き続けていくためには、やはりそれを整える環境、エコシステムが必要ではないかと。つまり企業であるとか、そういった集積が今後必要ではないかというようなご指摘もいただいてるところでございます。

 

(知事)

 群馬県のよさは結構伝えることができたんですけれど、例えば、Netflixは、スキャンラインVFXという会社を買収したんですよ。非常に有名なVFXの会社で、私のブログにも書いたので、記者さんも読んでいただいたかもしれませんが、このスキャンラインVFXがなければ、本当にマーベルの多く映画はできなかったというぐらい、本当にすごいとこなんですけれど、こういう会社を群馬県に引っ張ってきたいなと思っているんですが、その群馬県の住環境の良さとか、知事のやる気とか、いろいろクリエイターが生活しやすいとか、こういう良さは分かったけど、実際に誘致みたいな話になると、そこにエコシステムが必要だと。つまり、そこにちゃんと人材がいるのか、例えばいろんな制作ができる企業があるのか。だから、こういうものを群馬県としてある程度集積させて、群馬県の中である程度エコシステムを作っていかないと、なかなかNetflixみたいなところと本当の連携をしてくのは大変だなと思います。

 ただ、これからかなりスピードを上げて、その目標に向けていろんな施策を打っていこうと思いますし、少なくともNetflixとこんなに一生懸命やろうとしている自治体はありませんので、そういう意味で言うと、担当者にも群馬に来ていただくとか、いろいろな形で連携を深めていくことによって、長期的な、土台がしっかりした関係をつくれるんじゃないかと。その連携を通じて、群馬県のクリエイティブ産業を育成していく、あるいはいろんな他のクリエイティブ産業を誘致していく、あるいはクリエイティブな人材を育てていく、こういうエコシステムを当然群馬県はまず整備しなきゃいけないんですけれども、Netflixと組むことによって、さらにこういうものを進化させていければ、群馬県は本当にクリエイティブの発信源になるんじゃないかなと感じました。

 

●ぐんま女性議員政策会議からの政策要望について

(記者)

 先ほど、ぐんま女性議員政策会議からの政策要望があったと思うんですが、要望をどのように受け止めたかというのと、いつもは30分ぐらいの時間を使っていたかと思うんですけれど、今回は1時間と比較的長く取られたと思います。その狙いについて、何かありましたら教えてください。

 

(知事)

 毎回、女性議員政策会議の皆さんには県庁を訪問していただいて、こうやって1年間に1回、いろんな政策要望していただいているんですけれども、去年も1時間だったと思うんですけれど、多分時間はそんな変わっていないと思うんですが、まず年々パワフルになっているんですよ。年々数が増えてくるし、年々元気になってくるみたいな感じで。今回特に今までの意見交換の中では最も活発だったと思うんですけれど、とにかくまず人数が増えた、それから元気がほとばしっているというような感じで、いろいろ女性の視点から提案や要望をいただきました。

 実は、これまで女性議員政策会議からの要望で実現したものもあるんですけれど、もう少し丁寧に、ここで要望を受けたものがどうなっているかというのは、これからしっかり説明していきたいという話もしたのですが、いろいろな要望が出ましたので、ほとんど全員の要望に2倍速ぐらいのスピードで全部答えました。そこは皆さん満足していただいたというか、知事の方でしっかり受け止めてくれたと思っていただいたと思いますので、これからも、県政にこういう女性議員の視点というものは、しっかり取り入れていきたいと思っています。

 

●岸田内閣の政権運営について

(記者)

 県政とは別に国政の話なんですけれども、岸田内閣の支持率が各社の調査で軒並み20%台に落ち込んでいて、減税方針を打ち出すなどしているんですけれども、苦戦しているということで、知事として今の政権運営についてどのように見ておられるか教えてください。

 

(知事)

 あんまりコメントすると、また物議を醸すので、ちょっと言葉に気をつけながら申し上げたいと思いますけれど、やはり頑張ってもらいたいですね。これまで、政府と群馬県が連携してきて、これからもしっかり国と連携しながら必要な施策を進めたいと思いますので、やはり政治の安定はとても大事だと思うので、苦しいところだと思いますが、岸田総理にはぜひ踏ん張って、やるべきことをやっていただきたいなというのが感想です。

 

●知事の米国訪問について

(記者)

 米国訪問の関係で、Netflixに対してはどのような提案をされたとか、具体的に明かせるようなものがあれば教えていただければと思います。

 

(知事)

 少し具体的な話なので、担当者から。

 

(戦略セールス局長)

 Netflixに対しましては、日本法人とはいろいろと今まで連携しているんですけれども、アメリカの方から、1つは撮影をぜひ日本の方でやっていただきたいという話、あるいは、群馬県ではtsukurun等でいろいろデジタル人材の育成等もやっておりますので、今後そういった人材育成についても連携できるところはないか、あるいは、今後、群馬県をクリエイティブの拠点化するに当たりまして、いろいろな投資が必要になってきますので、そういった投資についても、ぜひNetflixさんの方から投資に参加していただけないか、あるいは、そういった拠点化に向けた政策に関与していただけないか、協力していただけないかというようなお願いをしてまいりました。

 

(記者)

 手応えはいかがだったでしょうか。

 

(知事)

 全く今の話と同じで、まずはNetflixの作品をできるだけ群馬県で撮って欲しいし、群馬県で作って欲しいので、それについてお願いをしたのと、あと我々はこれから、いわゆるクリエイティブの発信源になっていく上で、いろいろ人材育成なんかもやっていくので、ここにもしっかりNetflixの協力は得たいですし、堤ヶ岡なんかでもこれからいろいろエンタメ産業の集積を図っていくので、そういうところにも本当にコンセプトの段階から関わってくれないかと、こんなお願いをしてきました。

 

(記者)

 先方の手応えは・・・

 

(知事)

 それはしっかり受け止めてくれたと思いますが、具体的なことはこれからですね。ただ、その本当に条件として、群馬県にちゃんとエコシステムを作る必要があると思っています。

 

●VTuberによる群馬県PR番組配信について

(記者)

 VTuberの方の質問で、これは大神ミオさんが、群馬県の食べ物とか観光スポットを紹介するようなイメージになるんでしょうか。

 

(知事)

 せっかくなので、部長から。

 

(知事戦略部長)

 先ほどのお話ですけれど、まず今回は3話構成になっておりまして、最初の第1話は知事と大神ミオさんのコラボという形で、直滑降ストリームに、知事の番組に出演していただくという形の放送になります。大神ミオさんが知事の依頼を受けるような形で、県内各地を取材し、現状では温泉地、草津温泉とか食べ物、それから藤岡の方のレポをしていただくと。それで、3話目は、こちらYouTubeチャンネル「tsulunos」からの配信になりますけれども、大泉町の方に大神ミオさんに行っていただいて、ブラジルマーケットとかブラジルの料理、そういったものをレポしていただくという形の放送になります。

 

(記者)

 ちなみに事業費としては、お幾らぐらいになるのでしょうか。

 

(知事戦略部長)

 プロポーザルで出しておりまして、700万円を上限でプロポを公募したということで、そこは発表している内容ですので、答えさせていただきます。

 

(記者)

 幾らで落札というのは・・・

 

(知事戦略部長)

 そこはすみません。申し訳ございません。

 

(知事)

 大神さんすごい人気で、今なんか予告動画みたいのがあったっけ。

 

(知事戦略部長)

 はい。そうですね。あと、(ホロライブ公式と)大神さんの方で発信をされていますし、先ほど少し担当に聞きましたら、実は今この記者会見を1800人の方がリアタイで見ているということで、大神さんのファンのXで今・・・

 

(知事)

 群馬県知事とやるらしいぞって大神さんのXで知った人たちが押し寄せているから、やはりそのぐらいの影響力あるんだと思いますね。

 

●県立高校1人1台端末の自己負担について

(記者)

 発表事項とは異なるんですが、県立高校の生徒に1人1台無料で貸し出していたパソコン端末について、県の教育委員会が来年度の入学生から、生徒側の自己負担にすることを決めたということですが、先ほどもあったように、デジタル人材とかIT人材の育成をする中で、ちょっと違和感を感じています。政策を転換したことについて、物価高も続いてますし、負担が増えることについて知事はどうお考えか教えてください。

 

(知事)

 宇留賀さんから。

 

(宇留賀副知事)

 違和感ということですが、逆に言うと、これまでは、高校にしても、また小学校や中学校に関しても、公的機関の方から貸し出すという形をしていたんですけれども、今、群馬県はデジタル先進県を目指していて、そういった中で、むしろ自分のパソコンを、場所にかかわらず使い倒すというふうにする方が、デジタル先進県に近づいていくということで、他にもBYODで自分のパソコンを学校に持ち込むというのは、群馬県で初めてということではなくて、全国的にはこちらの方が多いと認識しています。

 むしろ、僕らからそれほどスペックが高くないパソコンを貸し出すというよりは、例えばアート系だとかビジュアル系、そういうものに強くしたいというご家庭があれば、そういったものに強いパソコンを買ったりとか、いろいろな形のパソコンがあると思うので、そういったものを、高校生になったら自分のものを持ってそれで使う。ただ、ご家庭によってなかなかそういうものを提供する余力がないということがあれば、そういったところをしっかりサポートしていくので、高校生と言わず、小学生や中学生からも、できるだけ自分のものをしっかり使って、学校の中で教えてもらう以上のことをどんどんやっていってもらう。そういう制限をかけずにやっていくということで今回転換をしたと。どちらかというと前向きに、群馬県としてデジタル先進県を目指すために必要な手続きだったかなと思っています。

 

(知事)

 全くそのとおりだと思います。今、宇留賀さんが言ったみたいに、みんながそれぞれ、自分の用途に合わせてパソコンを持つという意識を持ってもらう意味でも、今回の転換は意味があると思っています。

 

(記者)

 ただ、今、宇留賀副知事がおっしゃったように、学校内で格差、スペックとかで格差が生まれてしまったりとか、そういったことに起因する、大げさに言えば、いじめとかそういう懸念もあるかと思うんですが、そういった部分について、県や自治体の補助とかそういったもので足りるのかなと感じるんですけれど、いかがでしょうか。

 

(宇留賀副知事)

 ここもですね、学校で使うパソコンがすべてということではないと思っておりまして、先ほどNetflixに提案した際にも、群馬県でTUMOセンターやtsukurunなどを整備しますという話をしています。こちらは利用料無料で、学校で使うパソコンより圧倒的にハイスペックなパソコンを用意しているので、自分が使っているパソコンはどちらかというと表示するだけのものでも全然いいと思っています。一方で、数十万円するようなパソコンはそういうところに行けば使えたりするので、所得にかかわらず、ハイスペックのものを使えるような環境を群馬県では整えていこうと思っています。持っているものだけがすべてじゃなくて、いろいろな形で子どもたちが自分たちの能力を発揮したり、また、最新・最先端の機器を使えたりするような機会を作っていって、できるだけそういうことが表面化していかないように、そういったことによって何かトラブルにならないようにというのを意識していきたいと思っています。

 

●ぐんまプラごみ削減取組店登録制度等の進め方について

(記者)

 プラスチックごみの削減に取り組む事業所を登録する新たな県の制度について、8月から始めて3カ月間で登録が1件で、リトリートの旅行商品についてもプランの改善前までは4カ月で利用が0件でした。これらを含めた現在の県の施策の枠組みですとか、進め方について知事のお考えをお聞かせください。

 

(知事)

 プラスチックごみの件は後で担当から。この件については詳しくまだ報告受けてないんですよ。このことはちょっと確認させてください。

 リトリートの件は、昨日ちょうど高校生のプレゼンでもあったので申し上げたんですけれど、政策をやっていく上では、時にはうまくいかないこともあるので、要は、何が悪かったのかしっかり見つけて、改善していくことだと思うんですよね。

 NHKでも取り上げていただいたと思うんですけれども、3泊旅。これはいろいろと原因を考えてみたら、いろいろな形で条件が限定的だったということで、そこを変えたらかなり増えてきているので、これはこれでしっかりさらに増やしていくということだと思っています。もう1回言いますが、大事なことは、効果が上がらなかったら、しっかりその理由を検証して、さらに改善していくということです。このリトリート旅は相当産経部も頑張ってくれて、最初はちょっと残念だったんですけども、いろいろ改善して努力をした結果、増えているので、これはこれで、この経験を生かしてさらに増やしていこうと思います。

 プラスチックゴミのことについては、環境森林部長から。

 

(環境森林部長)

 プラスチックごみ削減取組店の件なんですけれども、先日の時点で登録店1件ということですが、これについては、今年始めた制度でもありますので、引き続き広報してですね、登録店を増やしていくような努力をしていきたいと考えております。

 

(知事)

 プラスチックごみの件はたぶん出張中のことだったと思うんだけど、まだ、あまり詳しく聞いていないので、もう1回よく確認して、原因もよく確認して、新しい制度だということはもちろん理由だと思うんだけど、やはり少しでも利用率を高めていく必要がありますので、そこは改めてまた会見でもご説明したいと思います。

 

●桐生市における生活保護費の不適切支給について

(記者)

 桐生市の千円の生活保護費の関係でお尋ねしたいんですけれども、県が桐生市の方に事情を聞いたり、指導などをしているかという事実関係と、知事の所見をお尋ねしたいと思います。

 生活保護費は月の初めに一括支給というのが原則なのに分割。しかも千円で、月の額が満額より少ない額だったと。あと、求職活動が(支給の)条件という独自の条件を課していたというようなことがあって、専門家は問題だと指摘しているんですが、その所見もお尋ねしたいと思います。

 

(知事)

 まず担当から。

 

(地域福祉推進室長)

 今回の桐生市の件でございますけども、桐生市には電話において状況の確認は取らせていただいております。詳細についてはここでは申し上げられないんですけれども、まず、県としますと、1つは、毎日窓口で分割支給をしているというところについてはやはり不適切な対応であると考えております。また、満額支給をしていないというのも、基本的には1カ月間分については、金銭管理ができない方については分割でやらざるをえないというところもあるんですけれども、いずれにしても1カ月の間には満額を支給すべきということで、その部分についても不適切であると考えております。

 また今後については、その他の同様の案件がないかどうかというところも今後確認をさせていただきながら、指導してまいりたいと思っております。

 

(知事)

 市と被保護者の間で一部見解の相違もあるので、これはしっかり確かめなくてはいけないと思っています。桐生市の職員の方々もいろいろなお考えもあって一生懸命やっていたのかもしれませんが、ご本人の了解がなかったということであれば、それはルールに沿っていないので、これまずいと思います。ちゃんと本人の立場に立った丁寧な説明、それから理解、これは必要だったと思いますよ。

 だから、これは今も話を聞きましたけど、もうちょっとどこの見解が違っているのか詳しく聞いて、それで対応が必要だということであれば、県としての対応を考えたいと思います。

 

(記者)

 分割と満額支給していないという2つの点について不適切だと先ほどおっしゃったのですが、それは不適切だということで、電話のときに市に対して指導をしたということでしょうか。

 

(地域福祉推進室長)

 電話では申し伝えております。

 

(記者)

 改善を指導したと?

 

(地域福祉推進室長)

 そうですね。生活保護法に則った適切な対応をお願いしますということでお話をさせていただいております。

 見解が分かれている部分については、今回窓口で支給するにあたって、ハローワークに通ったことを要件として支給したという部分がありますが、この部分については見解が分かれていますので、その部分についてはちょっと判断ができないという形で考えております。

 

●自動運転配車サービスについて

(記者)

 アメリカ訪問の時に、Waymoという自動運転の配車サービスを視察したということですが、堤ヶ岡飛行場に同様の自動運転の配車サービスを導入したいというお考えがあるのかどうか・・・

 

(宇留賀副知事)

 堤ヶ岡に行く時にどういうような交通サービスが必要か、また実現できるかというのはこれからだと思うんですけれども、当然、堤ヶ岡ができるような時期、数年後ないしはもっと先になると、自動運転での配車サービスはたぶん世界的には当たり前になってくると思いますので、こういったものも有力な候補になると思いますし、また、日本の中ではいろいろなルールの中で、どういったものが提供できるかということもまた変わってくると思います。

 今、GunMaaSという仕事をしながら、できるだけ群馬県の方々に使いやすい公共交通を提供しようということを考えていますので、そういったことを考えていく中で、どういった会社と組みながら、どういうサービスを提供できるかというのがこれからの課題だと思います。

 

(知事)

 今、宇留賀さんから話があったように、堤ヶ岡はこれから大構想を作っていくわけなので、当然、例えばこういうもの(完全自動運転タクシー)が走る可能性もあるので、そういう可能性も睨んでいろいろ調査したと。それから、トランジットモールとか、これから前橋の開発が進んでいきますから、その中でもこうした形のことが実証できるとか、そういう可能性もありますので、そういういろんな可能性も全部含めて、一番進んでいる、もうサンフランシスコの市内を走っているんでね。助手席に誰もいない、運転席にも誰もいないということで、この実際の走行を見てきたということです。



知事メッセージ

 今日もですね、記者の皆さんには随分長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 今日は海外出張の報告をさせていただきました。先週もちらっと申し上げましたけども、群馬県は活路を外にもしっかり求めていくということで、知事が先頭に立って、独自の外交戦略をしっかり進めていくということで、今回のスコットランドの出張も、それからアメリカへの出張も、間違いなくこれから群馬県がやっていこうとする施策に有用だと、非常に意味があったと思っていますので、その点はぜひ信頼をしていただきたいと思います。今日ご報告した海外出張の成果をしっかり生かして、群馬県の産業の活性化、デジタル化の推進に繋げていきたいと思います。

 今日の夜から急に寒くなるようなので、皆さまには風邪をひかれないように、十分身体に気をつけて、元気にお過ごしください。

 ということで、記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。以上で終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。