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令和5年度第27回定例記者会見要旨(12月1日)

更新日:2023年12月1日 印刷ページ表示

■日時    令和5年12月1日(金曜日)午後2時2分~2時24分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和5年12月1日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.17MB)
 

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023

 3.インフルエンザの警報発令

 4.ぐんま観光県民ライター

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例の会見を始めたいと思います。先週の24日に、令和5年の第3回後期定例県議会が開会いたしました。また、28日には議会日程の合間で、温泉文化議員連盟の会合があったり、在日フランス商工会議所主催の日仏ビジネスサミットでのプレゼンがあったり、ベトナム大使館のお招きによって、ベトナム国家主席の訪問レセプションに出席したり、かなり忙しい日が続きました。本当に慌ただしい1週間でした。本日は、恒例になっていますけれども、今週行われた県議会の一般質問について、知事答弁を中心に簡単に所感を述べさせていただきたいと思います。

 スライドをご覧ください。11月29日に行われた一般質問に関するスライドです。大和県議からは、「知事のトップ外交」について、最初の質問で聞いていただきました。今回、ベトナム・スコットランド・アメリカを訪問したところですが、ハイレベルな人脈の構築はもちろん、SEL教育に向けたスコットランドとの共同研究の合意など、かなり具体的な成果を上げることができたと考えています。トップである知事が先頭に立ち、これまでの常識にとらわれない、群馬県独自の地域外交を進めていきたいと考えています。

 加賀谷県議からは、私に対する質問はありませんでしたが、「男性教職員の育児参画」とか、「発達障害児などへの支援」についてご質問をいただきました。県政運営にあたっては加賀谷県議の指摘する社会的に弱い立場の方々に寄り添った視点を忘れずに、引き続き取り組んでまいりたいと考えています。

 松本基志県議からは、高崎市の「堤ヶ岡飛行場跡地の活用」についてご質問を頂戴しました。世界に例のない近未来的なスマートシティの実現は、この答弁で申し上げましたが決して簡単ではありません。しかしながら、基本構想の策定や企業誘致など、これはもう高崎市と群馬県でしっかり連携し、実現に向けて一歩ずつ着実に進めていきたいと考えています。

 松本隆志県議からは、県議の地元の「邑楽館林地域のポテンシャル」について、知事の思いを尋ねていただきました。邑楽館林地域は、平坦地で、県内で最も東京に近く、農業、工業など多様な産業がバランスよく発達している地域です。地域の魅力やポテンシャルを最大限引き出せるよう、市町村としっかり連携して取り組んでいきたいと、このようにお答えしました。

 次のスライドをご覧ください。こちらも簡潔にいきたいと思います。11月30日に行われた一般質問のスライドです。高井県議からは、知事に対する質問はありませんでしたが、「地元地域のインフラ」や、「県の観光、そして教育の基本計画」などについてご質問をいただきました。特に観光・教育の基本計画については、オーバーツーリズムの問題、文化・伝統など重要な示唆をいただきました。こうした視点も計画にしっかりと反映させていきたいと思います。

 金子県議からは、知事質問はありませんでしたけれども、「次世代交通システムGunMaaS」や「敷島公園水泳場」などについてご質問がありました。特に、敷島公園水泳場の建て替えについては、現在PFI方式による事業者の選定に向けた準備を行っております。新しい水泳場は県産木材をふんだんに使ったプールとして、長く愛される一流の施設を目指してまいります。

 森県議からは、「空き家対策」についてご質問をいただきました。適正に管理されない空き家は、防災とか景観、防犯面で悪影響があり、放置できない問題だということを申し上げました。県としては、古民家のブランド向上による適正な流通を目指す「コミンカコナイカ」事業に官民で取り組んでいるということも答弁でご紹介しましたが、引き続きこうした取り組みに力を入れてまいりたいと思います。

 最後に、今井県議からは、「山本県政の方向性」について2つご質問いただきました。県議からご指摘いただいたとおり、県と市町村の連携は県政運営にあたって、私が一貫して大切にしている哲学です。引き続き、各市町村からの要望にはできる限り応えていきたいと思いますし、各地域の持つ可能性を最大限生かせるようにしっかりと連携してまいりたいと思います。

 質疑については以上です。質問に立たれた県議の皆さまにこの場をお借りしてお礼を申し上げます。特に、松本隆志県議と今井県議は当選して初めての一般質問だと思いますが、それぞれフレッシュな感じなので、ぜひ引き続き頑張っていただきたいと思っています。来週も4日に一般質問の3日目が行われます。4人の県議が質問されます。それぞれの質問に対してしっかりとお答えしていきたいと思います。

 前置きが長くなりましたが、それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」「インフルエンザの警報発令」「『ぐんま観光県民ライター』の募集」について発表させていただきます。

 

2.tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023

 まず、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト」です。群馬県では、近未来構想の1つとして、「クリエイティブの発信源」を掲げ、デジタル人材育成施設「tsukurun」を中心に、デジタル分野における若者の育成を進めております。こうした中、今年の7月から9月にかけて、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023」の前期コンテストを開催いたしました。全国初の生成AIを使用可能とした自治体主催のコンテストということで、記者の皆さんにも大変ご注目をいただきました。そして、このたび前期コンテストのグランプリが決定しましたので、ご報告をしたいと思います。スライドをご覧ください。

 見事グランプリを受賞された群馬大学附属中学校1年の染拓真(そめ・たくま)さんの作品で、ウサギが4次元空間を逃げ回るゲームプログラミング作品になっています。X軸、Y軸、それからZ軸で構成される3次元の空間に、色によって表現された空間を加えて、4次元空間を表しているということです。縦横奥行きの3次元空間をX軸Y軸Z軸で表しています。加えて、色の違いによって赤、青、黄、緑の4つの色からなるもう1つの次元を表しているということです。

 審査委員長のひろゆきさんからは、次元の違いを色で表現する、この発想力を高く評価してグランプリに選んだということです。私としても、中学一年生という若さで、これだけの作品を作り上げた、この染さんには大変感銘を受けました。加えて、染さんは日頃からtsukurunを利用されて、そのスキルを磨いていたというのも嬉しい話でした。tsukurunを利用している子どもたちの中からこうした素晴らしい作品を生み出す人材が現れたことを、知事として大変うれしく思っております。

 なお、グランプリ受賞者の染さんについては、「湯けむりフォーラム2023」のクリエイティブセッションにおいて、授賞式を行う予定にしています。こちらでは審査委員長のひろゆきさんから直接表彰していただく予定です。

 そしてこの度、「tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023」の後期コンテストの作品募集が始まりますのでお知らせしたいと思います。スライドをご覧ください。

 対象は、群馬県内に在住または通学している小中高生ということになります。作品は、デジタル映像、3DCG、2DCG、そしてデジタルゲームの4つに分けて募集をさせていただきます。前期コンテストと同様、生成AIの使用が可能です。そして今回も、審査委員長はひろゆきさんにお願いし、後援には、Netflixをはじめとするデジタルクリエイティブ企業の名立たる企業に加わっていただく予定です。

 作品の募集は、本日の12月1日から来年1月31日まで受け付けています。応募方法など詳細はスライド記載のQRコードから、tsukurunの公式ホームページでご確認いただきたいと思います。

 群馬県としては、前期の作品を上回る唯一無二の強烈な輝きを放つデジタルクリエイティブ作品が生み出されることを大いに期待しております。

 

3.インフルエンザの警報発令

 続いて、「インフルエンザの警報発令」について報告したいと思います。皆さんご存知のとおり、全国的にインフルエンザの感染が拡大しており、群馬県でも患者数が増加しています。スライドをご覧ください。

 県内におけるインフルエンザの感染状況です。インフルエンザの患者数については、先週20日から26日にかけての患者数が1医療機関当たり33.46人。爆上がりですけど、33.46人となりました。警報発令基準である「1医療機関当たり30人」を超えたということで、先月の28日付で、4年ぶりにインフルエンザ警報を発令いたしました。

 注目していただきたいのは、前回流行した4年前と比較して1カ月以上流行が早まっているというところなんですね。例年のインフルエンザのピークは1月から2月であることを踏まえると、11月中の警報発令というのはかなり異例と言えますし、流行が長引く可能性もあります。また、年代別の患者数で見ると、19歳以下の若年層が8割以上を占めております。県内の保育所や学校など延べ132校で学級閉鎖や休校が行われております。

 そこで、知事から県民の皆さまにお願いをしたいと思います。次のスライドをご覧ください。インフルエンザにかからないためには、新型コロナ対策と同様、その場に応じたマスクの着用や手洗いなどの基本的な感染防止対策が必要になりますので、ぜひこれをお願いしたいと思います。また、予防接種を検討されている方は、早めの接種をお願いしたいと思います。そして、発熱などの症状がある場合は、まず、医療機関に電話してから受診するようにしてください。もしインフルエンザに感染した場合は、個人差はありますが、発症後3日から7日間は外出を控え、無理せず、自宅で安静にしていただくようにお願いしたいと思います。

 今回の感染拡大については、インフルエンザが久しぶりの流行ということで、免疫力が低下しているということが要因だと考えています。県民の皆さまには、先ほどお伝えしたことに十分注意をしていただきたいと思います。知事からのお願いです。

 感染症対策をめぐっては、これまで新型コロナ対策から得た教訓を生かし、現在、次のパンデミックに備えた体制整備を進めております。具体的には、入院とか発熱患者に対応する医療機関の確保、感染症の専門人材育成などに着手していきます。群馬県としては、仮に次のパンデミックが起こったとしても、県民の皆さんの命と健康、暮らしを守れるよう、しっかり取り組みを進めてまいりたいと思います。

 

4.ぐんま観光県民ライター

 続いて、「ぐんま観光県民ライター」の募集です。スライドをご覧ください。

 群馬県には、雄大な自然、豊かな農畜産物など、言わずと知れた魅力的な観光資源がたくさんあります。一方で、まだまだ知られていない魅力もあります。そこでこの度、地元をよく知る県民ならではの視点で、群馬の隠れた魅力を発信する「ぐんま観光県民ライター」を募集することといたしました。

 対象は、群馬県内に在住または在勤の方で、自分で取材して原稿作成ができる方です。書類審査や面接を経て、15人から20人ぐらいの方を採用したいと考えています。採用された方々には、来年の3月まで活動していただき、イベント情報とか地元の観光情報など、群馬県への来訪のきっかけとなるような記事を3本程度作成していただきたいと思います。作成した記事は、群馬県観光公式サイト「心にググっと観光ぐんま」に掲載いたします。また、1つの記事につき2万円を上限として報酬を支給させていただきます。募集はすでに開始しておりまして、12月17日の日曜日まで受け付けます。募集要項等詳細は、スライド記載のQRコードからご確認をいただきたいと思います。

 この取り組みを通じて、県内外の方に、群馬県の新たな魅力を発信するとともに、群馬県へのさらなる観光誘客につなげていきたいと考えています。群馬県の魅力発信に意欲のある方、日頃からSNSやブログで情報発信している方、趣味として活動をしたい方など、たくさんの応募をお待ちしております。

 私からは以上です。何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

●tsukurunデジタルクリエイティブコンテスト2023について

(記者)

 デジタルクリエイティブコンテストの件で伺いたいと思います。前期の入賞者が決まったということですが、応募の総数はどのくらいだったのか教えてください。

 

(知事)

 担当者の方から。

 

(戦略セールス局長)

 前期の応募件数ですが、全体として29件でございます。

 

(記者)

 グランプリを受賞した染さんもtsukurunを利用しているということだったんですが、やはり、tsukurunを利用している方からの応募が多かったんですか。

 

(戦略セール局長)

 基本的にはそうですね。tsukurunの利用者が多いかと思います。

 

(記者)

 この29件という応募総数について、受け止めを教えていただけますか。

 

(知事)

 そうですね、初めての試みとしてはこんなぐらいかなと。ここからどんどん広がっていくんじゃないかと思います。29点応募があったんですけれど、みんなそれぞれが工夫を凝らした、なかなかいい作品があったということなので、先が楽しみですね。これからもっと多くの作品が集まるような流れにしていきたいと思います。

 

(記者)

 もっと多くの小学生、中学生、高校生にこの取り組みを利用してもらったり、tsukurunを利用してもらったりするために、これからどんな取り組みが必要になってくるのか、お考えをお願いします。

 

(知事)

 まずは戦略セールス局長から。

 

(戦略セールス局長)

 デジタルクリエイティブコンテストは、いろいろ幅広い部門があります。2D、3D、ゲーム、映像部門などがあります。(学生自身が)興味を引かれるところに、ある意味尖ったところで、自分の得意なところや好きなところを伸ばしていっていただきながら、いろいろなデジタルクリエイティブの感性を磨いていっていただければと思いますけれども。

 

(知事)

 今記者さんおっしゃったように、tsukurunは全国初の試みなんですね。ですから、もちろんこのようにtsukurunを活用して、素晴らしい作品を生み出している子どももいるんですけれど、もっともっと活用してもらうためのいろいろな知恵を考えていますので、それらも含めて、さらに利用率が上がるように、しっかりやっていきたいと思います。

 

●鳥インフルエンザへの対応について

(記者)

 関東では、茨城県や埼玉県でも発生が確認されていまして、県内でも心配だなという状況かと思うんですが、県の対応と今後の具体的な対策について教えていただければと思います。

 

(知事)

 担当課の方から。

 

(家畜防疫対策室長)

 鳥インフルエンザにつきましては、昨年度1月に県内でも3例の発生があったということで、今シーズンも全国的に野鳥での感染ですとか、近県での発生が農場でも出ているということで、危機感を持って対策に当たっているところです。すでに県では、流行期の前に消石灰を配布するなどして、改めて農場の方には飼養衛生管理の徹底を呼びかけているところです。

 

(知事)

 これは結構心配しています。今、農政部から話があったように、県としていろいろな呼びかけや注意などやっているんですけれども、とにかくできる限りの対応をしていきたいと思います。ちょうど一昨日、ベトナム国家主席の来日を記念するレセプションが大使館主催であったんですけれど、その時に集まって来られた知事の方々も心配していました。これは本当に県としてしっかり取り組んでいきたいと、何とか防いでいかなければいけないと思っています。

 

●政治資金パーティーについて

(記者)

 (自民党)派閥の政治資金パーティーの絡みで、不記載とかキックバックみたいな話の問題が出てきています。知事は基本的に国会議員時代、無派閥でいらっしゃったとは思いますけれども、政治資金パーティーの資金の取り扱いについて、どのようにすべきかという所見を伺えればと思います。

 

(知事)

 私も政治家として、国会議員時代に他の議員に比べるとかなり少なかった方ですが、政治資金パーティーもやっていますし、知事としても当然政治資金パーティーをやっているということで、やはりポイントはルールに従って透明な形でやるということに尽きると思います。今いろいろな形で政治資金パーティーのことが報道にあがっているので、しっかりと国民の皆さんに説明していくことが大事だと思います。きちんとルールに則って、ちゃんとやっているつもりですが、それでも私自身も政治家として、さらにきちんと襟を正していかなければいけないということです。やはり、国民の皆さんから見て、有権者の皆さんから見て、不透明だということはあってはならないだろうと思います。

 

(記者)

 ご自身も政治資金パーティーを開いていますけれど、やはり政治活動においては、政治資金パーティーは必須というか、なくてはならないものであるとお考えでしょうか。

 

(知事)

 そうですね、多分国会議員によっていろいろやり方があるんだと思うんですけれども、私の場合は、実は政治資金パーティーは24年間で数回ぐらいしかやっていなくて少ないんですね。過去のブログにも書いたんですけれど、基本的には自分の資金管理団体みたいなものがあって、そこを全部透明にして報告していたんですけれども、政治資金パーティーというのをやる方も多いので、それは多分、いろいろなメリット、デメリットがあるのか分からないけれど、そういうのを考えてやっておられるんだと思いますが、いずれにせよ、しっかり法律に則ってルールに則って透明にやるということが大事だと思います。

知事メッセージ

 はい、それではですね、最後に知事の方から、県民の皆さんに改めてインフルエンザの予防を呼びかけたいと思います。先ほどパネルを示してお話をしましたが、インフルエンザがかなり流行しております。基本的に対策はコロナと同じですので、必要に応じてしっかりマスクをつけるとか、手洗いをするとかですね、こういう基本的な対策を取っていただいて、ここ(スライド資料)にあったように、何かあればまずはお医者さんに相談してから行くとかですね、ぜひ県民の皆さまには十分気をつけていただいて、健康に過ごしていただければと思っております。

 今日は比較的短い中ですっと終わりましたが、記者の皆さんには最後まで大勢お付き合いいただきまして、ありがとうございました。今週の定例会見はこれにて終わりたいと思います。

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。