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令和5年度第31回定例記者会見要旨(1月5日)

更新日:2024年1月5日 印刷ページ表示

■日時    令和6年1月5日(金曜日)午後2時5分~2時30分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等15人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年1月5日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:375KB) 

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.高病原性鳥インフルエンザの対応状況

 3.能登半島地震に対する支援

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは、本年最初の定例会見を始めたいと思います。本日は新年最初の記者会見ということで、改めて県民の皆さん、記者の皆さん、本年もよろしくお願いいたします。

 新たな年が始まって、気持ちも新たに県政に取り組んでまいりたいと思っておりますが、なかなか「明けましておめでとうございます」と言いづらい年明けになってしまいました。元日からの能登半島での大地震や、羽田空港での航空機衝突事故が発生をいたしました。また群馬県内でも、鳥インフルエンザへの対応に追われるなど、波乱の幕開けということになってしまいました。被災された方々には心からお見舞いを申し上げたいと思います。そして、地震や事故で亡くなられた皆さまに心から哀悼の意を表したいと思います。被災地では現在も懸命な救助活動が行われています。救助を待つ皆さまの無事を心から願っております。

 さて、年初でありますので、会見の中身に入る前に少しお時間をいただいて、今年の抱負を述べたいと思います。昨年は新型コロナが5類に移行しました。コロナとの闘いに一定のピリオドが打たれました。そして7月からは知事としての2期目が始まり、攻めの4年間がスタートいたしました。今年は「県民幸福度の向上」という原点に立ち返るとともに、「新群馬の創造」に向けた取り組みを進めてまいります。そしてあらゆる分野で、群馬県の強みを生かした独自の「群馬モデル」を発案・実行し、その発信にも力を注いでいきたいと思っています。

 そうした思いを込めて、本日は、2024年の抱負を表す漢字を考えてまいりました。毎年1年を表す漢字が年末に発表されていますが、私の場合は過去ではなくて未来を見つめて、その年の抱負を漢字1字で表現してまいりました。

 これが2024年の漢字、「人」です。人間、人材、人生、人情とかですね、始動人の「人」、人材育成ということでは教育もそうですし、デジタル人材。健康もあると思いますし、子どもも若者も、そして私の同志である県職員、県議の皆さんも、この「人」に関係があります。今お話したような気持ちで、今年も県民の皆さまに分かりやすい情報発信、そして、より幸福を実感していただける社会を目指してまいります。主に、教育や人材育成、こういうことにしっかり力を入れていきたいと思っています。

 正月からですね、鳥インフルの防疫措置で県庁職員が動員をされたわけですけれども、こういう対応もやはり人がやらなければいけない。それから今年はですね、水力発電の群馬モデルとですね、それから皆さんご存知のとおり、非認知能力、社会情動的スキルにおけるスコットランドとの共同研究も始まるということで、人材育成、教育も非常に大きな鍵になってくるだろうということで、実は攻めるの「攻」にしようか「人」にしようかいろいろ迷ったんですけれども、考えた末にこの「人」、人材育成、教育、こういう意味を込めて、この「人」を選ばせていただきました。

 記者の皆さんにおかれましても、引き続きご理解ご協力をお願いしたいと思います。それでは会見の中身に移りたいと思います。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、高病原性鳥インフルエンザの対応状況、それから、能登半島地震に対する支援などについて報告をしたいと思います。

 

2.高病原性鳥インフルエンザの対応状況

 まず、高病原性鳥インフルエンザの対応状況です。記者の皆さまには、大晦日の臨時記者会見にご対応いただいたわけですが、本日はその後の防疫措置の進捗状況をご報告したいと思います。スライドをご覧ください。

 すでに発表しているとおり、昨年の大晦日に高山村内の養鶏場から一報があって、その後の検査により高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました。県内の養鶏場での発生は今シーズン初めてで、通算4例目ということになります。

 防疫措置は元旦の朝から開始して、本日11時時点で約27万4千羽、全体の76.3%まで殺処分が進んでいます。現在も殺処分を継続中です。防疫作業にあたっては、県職員全体に動員をかけておりますが、国、自衛隊、高山村を含む近隣5町村、JA、建設業協会、バス事業協同組合、それからトラック協会もですね、こうした多くの方々にご協力をいただいています。加えて、栃木県を含む全国20県から獣医師などの応援を頂戴しています。

 本日11時時点での作業従事者数は、延べ2,195人ということになりました。主な内訳としては県職員が1,312人、自衛隊が475人、建設業協会やバス事業協同組合からそれぞれ約80人が作業に従事しています。こうした幅広い皆さんのご協力に対して、この場を借りて知事から改めて感謝を申し上げたいと思います。

 作業は元旦から行われました。皆さまには正月休みを返上していただいて作業に従事していただいています。時にはですね、マイナス6度といった厳しい寒さの中での作業を強いられております。こうした事態が発生した時、いつも言っているように、県職員は当然先頭に立って作業に臨まなければなりません。これは当然のことでありますが、県民の皆さんには、こうした過酷な条件のもとで昼夜を問わず、県庁職員が作業に従事をしてるということはぜひ知っていただきたいと思って、この点改めて触れさせていただきました。

 なお、今回元旦から3日までの間、陸上自衛隊第12旅団に災害派遣を要請し、作業に従事していただきました。このことについては、私から木原防衛大臣に対して直接お礼を申し上げたところです。

 群馬県としては引き続き、防疫措置の完了に向けて全力で取り組んでまいります。農場や埋却地の近隣にお住まいの皆さまにはご迷惑・ご心配をおかけいたしますが、是非ともご理解いただきますようにお願い申し上げます。

 

3.能登半島地震に対する支援

 続いて、能登半島地震に対する支援についてご報告をしたいと思います。冒頭申し上げたとおり、1月1日の16時10分、石川県能登地方を震源として、最大震度7を観測する大規模な地震が発生いたしました。この地震によって群馬県でも沼田市内で震度4を観測しましたが、県内では幸い大きな被害はありませんでした。

 しかしながら、今回の地震は決して他人事とは思えません。自分が同じ立場だったら、被災者の皆さんと同じ立場だったらどれほど辛いだろうかと日々感じています。群馬県としても最大限被災地を支援すべく、各部局長に対して早急に支援の指示を出しています。本日は群馬県が行っている被災地支援の内容についてご説明したいと思います。スライドをご覧ください。

 まず消防では、被災地で負傷者の搬送や立ち往生車両の捜索活動とか、避難誘導を実施するために、緊急消防援助隊や防災ヘリ「はるな」を石川県輪島市や七尾市に派遣しています。緊急消防援助隊については、地震発生の当日中に157名を派遣いたしました。これまでに総勢312名を派遣したことになります。防災ヘリも、震災翌日の2日に現地に派遣し、負傷者など計5名の方々の搬送に従事いたしました。なお、防災ヘリについては、本日も石川県の小松空港に派遣をしております。

 医療の面でいうと、現地のドクターヘリの運用や、被災地の病院での医療的支援を行うため、災害派遣医療チーム(DMAT)や災害派遣精神医療チーム(DPAT)を石川県に派遣しています。DMATについては、これまでに総勢11チーム、58名を派遣しております。DPATについては、本日先遣隊を今派遣しております。

 また、能登町には、災害発生時でも衛生的なトイレを提供できるトレーラートイレを派遣しています。

 さらに、昨日、総務省と全国知事会からの応援要請があって、群馬県からは、かほく市への人的支援をすることが決定いたしました。早急に先遣隊を派遣し、現地との調整を行った上で、県内市町村とも連携しながら、住宅などの被害認定調査への人的支援に着手したいと思います。このほかにも、避難所で生活している方々の健康支援を行うための保健師チームや、被災建築物の応急危険度判定などに従事する県職員、市町村職員の派遣に向けて準備を進めております。

 次のスライドをご覧ください。加えて昨日の4日の木曜日から義援金の受付を開始いたしました。県庁舎1階の正面玄関受付、あるいは各行政県税事務所に能登半島大地震義援金の募金箱を設置いたしました。午前9時から午後5時まで募金を受け付けています。今後、その他の県施設にも募金箱を設置する予定です。

 いただいた募金については、被災された方々の生活支援等に役立てたいと考えています。ぜひ多くの県民の皆さまのご協力をお願い申し上げます。

 最後に、今回の地震発生を受けて、私から県民の皆さまにお伝えしたいことが2つございます。次のスライドをご覧ください。

 1つ目は、「日頃の家庭での対策」です。私もこの会見でお伝えしてまいりましたが、群馬県は比較的災害が少ないと言われています。一方で、令和元年の台風19号など群馬県が被災する可能性もあります。県民の皆さんにはぜひこうした機会に、防災について考えていただきたいと思っています。家族全員が最低3日間過ごせるだけの食べ物や飲み水などの備蓄、家庭内で災害時の連絡方法や集合場所等について、家族で話し合っていただきたいと思います。

 2つ目は、周囲の人たちが協力し合う「共助」の重要性です。阪神淡路大震災でもそうでしたが、生き埋めになった方々を迅速に救助するためには、消防団や自主防災組織などによる共助の重要性を強く感じております。ぜひ県民の皆さまには日頃からこうした地域の取り組みに関心を寄せていただき、積極的に参加していただきたいと思います。

 能登半島地震のような災害は、いつどこで起こるか分かりません。群馬県民の皆さまにも日頃から災害への備えをお願いしたいと思います。

 私からは以上です。皆さんから何かご質問があればお受けしたいと思います。

質疑応答

●能登半島地震に対する支援について

(記者)

 まず能登半島地震についてなんですけれども、もちろん要請があってからということかもしれませんけれども、こちら(本日発表のあった支援)以外に現時点で予定している今後の支援があれば教えていただければと思います。

 

(知事)

 まずは危機管理監の方から。

 

(危機管理監)

 先ほど知事から申し上げさせていただいたのが基本的に今決まっているすべてでして、あとは調整中のものがございますが、決まりましたら、またそれについても随時発表していきたいと考えています。

 

(記者)

 知事は石川県知事ともかなり親交も深くて、ユネスコ(温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録)とかでもすごく連携とかも深められてきたと思います。改めて石川県への支援に対する思いであったりとか、姿勢というところについてまた教えていただいてよろしいでしょうか。

 

(知事)

 まず、先ほど申し上げたとおり、こういう災害はどこにでも起こり得ることなので、全く他人事ではありません。本当に被災した皆さんのことを思うと、とても胸が痛みますし、先ほども少し申し上げましたが、今懸命な救助活動を行われているということで、全員が無事に救助されることを心から願っています。

 馳知事には、その日のうちに連絡しようと思ったんですけれど、とてもそういう状況じゃないと思って、翌日に激励のメールを送らせていただいて、一言ありがとうという返事がありました。何かあれば、これからも、今も記者さんからご質問がありましたが、群馬県としてはできる限りの支援をやっていきたいと思います。県議会からも、もちろん協力をいただけるだろうと思っています。

 

●群馬県のレジリエンス強化について

(記者)

 群馬県内でもレジリエンスの強化というところで、災害対策の強化とかを行っていると思いますけれども、改めて現時点で感じている課題であったりとか、今後こういったことが必要になってくる、災害力を高めるためにはこういったことが必要だと思うようなところがあれば教えてください。

 

(知事)

 まず、危機管理監から。

 

(危機管理監)

 先ほど知事から県民の方に2つメッセージをさせていただいてきましたけれども、やはり家庭でしっかり備えていただくということと、自助・共助、この部分を改めて強化していく必要があると考えています。その点については、県も市町村としっかり連携しながら取り組んでいきたいと考えています。

 

(知事)

 今、危機管理監の方から話があったんですけれども、やはり自助・共助について改めて家庭の中で話し合っていただくと。精神的にも物理的にも備えていただくということが大事だと思うんですけれども、群馬県としても、例えばデジタルの防災訓練をやったりして、いろんな形で防災の活動をやっていますので、そういうところに1人でも多くの方に参加していただくということはとても大事かなと思っています。

 それから、今、地域の事情もあると思うんですけれども、水とか食料が不足しているという報道もあって、これも本当に心を痛めているんですが、群馬県はかなり最先端の避難計画を作っていますので、そういうものをしっかり我々も改めて検証しながら、こういうことが起きたときに対応できるようにしていきたいと思います。

 

●群馬テレビ社長の解職について

(記者)

 すこし時間がたってしまっているんですけれども、群馬テレビさんが先月22日に武井社長が解職されたと思います。発表から初めての会見というところで、改めてこちらに関する受け止めというところと、主要株主として今後群馬テレビさんに求めることとかをご教示いただければと思います。

 

(知事)

 群馬テレビはメディアなので、そこについては知事としてもかなり慎重に発言してきたんですけれども、前回の解職劇というか、解任劇というのは取締役会のほとんどの人が解職に賛成をしたという報告を受けました。もうそのことが、もうほとんど9割以上の人が賛成したということがすべてを物語っていると思うんですけれども、何と言ってもやはり、群馬テレビの職員の人たちが、いろいろ報道されているような発言とか、あるいは人事異動とか、とにかく少しでも黒字を上げなければいけないみたいな体質の中で、本当に危機感を感じて、このままだったらもうとても会社もたないんじゃないかという、本当に強い危機感のもとで動いたと。これが結局全体を動かしたんだと思うんですよね。これは危機感というか、ブログにも書いたんですけれど、職員の人たちの相当の覚悟だと思うんですよね。まずこういう形で、群馬テレビの体制が変わった、それは社内社外取締役を含めて、今の体制のままだと、もう失われた信頼は取り戻せない。そもそもメディアの中立性とか、報道の役割から考えたら、メディアのトップとしてはあってはならない、普通考えられない発言だったということで、大きく信頼が落ちていると思うんです。実際、例えば、スポンサー契約みたいなものを結んでいない市町村に行く必要はないといったところの首長も、報道されているよりも怒っていますから。だから、こういうことを考えると、地域のテレビとしての信頼を取り戻すためには、こういうふうに体制を変えて、心機一転でやるしかないと。こういう関係者の皆さんのですね、苦渋の決断だったのではないかと思っています。群馬テレビもこうやって今、体制が変わったということで、メディアですから、報道については群馬県は決して干渉すべきではないし、するつもりはないんですけれども、株主として、スポンサーとして言うのであれば、まずは労使関係をしっかり改善していただいて、しっかりこれからこの群馬テレビを運営していく体制を整えていただきたいなと。その意味では、新しい体制になった群馬テレビを、メディアですから、報道の面ではもちろんちゃんと緊張関係を持っていきたいと思いますが、やはりこれは、群馬テレビにきちっと立て直して欲しいというのは、県民の多くの願いだと思いますし、知事としてもそう感じています。

 

●2024年の抱負を表す「漢字」について

(記者)

 今年の漢字について伺います。「人」なんですけれども、改めてどういうお気持ちで「人」に選んだのか、「攻(せめる)」とかそういうこともあったということなんですが、伺えればと思います。

 

(知事)

 以前1回記者さんにお話した記憶があるんですけれども、やはりこの3年間コロナ禍だったんですよね。本当に苦しい3年間、特にコロナ禍で思ったことは、いかに窮地にあっても、いかに問題が山積していても、一番大事なことは人材育成であると、教育だと。このことを改めてコロナ禍で強く感じたということがあります。

 結局、群馬県がこれから打ち出していく群馬モデルも、すべて人材がなければできないし、特に、OECDの社会情動的スキルを踏まえた共同研究がスコットランドとの間で始まりますけれども、これは全国で初めて最も進んだモデルを我々として作りたいと思っていますので、これも人がやることであり、なおかつその人材、教育(が大事)なんだと思うんですよね。特に、先ほど上毛新聞の新年会の挨拶でも申し上げたように、年末に発生した鳥インフルエンザも、県庁職員が全庁的に動員されて、これ(防疫措置)をやっているわけであって、やはり県庁にとっても大事なのは職員、人なんですね。そういう意味で、次世代への人材育成、教育の重要さ・・・デジタル先進県あるいはクリエイティブ産業の中核になるためには全部人材育成(が重要)なので、そういう思いを込めて、「人」という字を選びました。先ほど言ったように、「攻(せめる)」というのはありかなと思ったんです。ずっと守りだったのを攻める。攻守の「攻」の方ですね。でも、もっと大事なのは「人」かなと思って、「人」にしました。

 

●羽田空港での日航機の事故について

(記者)

 羽田空港での日航機の事故について伺いたいと思います。本県では上野村で日航機の事故などもありました。事故の原因については今後明らかになってくると思うんですけれども、知事として事故に対する受け止めについて伺えればと思います。

 

(知事)

 まず被災地はもちろんなんですけれど、航空機の事故で亡くなられた皆さんには哀悼の意を表したいと思っています。上野村の事故もそうですし、群馬県で起きた防災ヘリの事故もそうですし、飛行機の事故は本当に悲惨なんですよね。だから、二度とこういうことは起きないでほしいと思うし、とにかくまだ調査が進んでいないので、しっかり究明して二度とこういうことが起こらないようにしてほしいと思うだけですね。

 

●能登半島地震に対する支援について

(記者)

 地震の支援の関係で、先ほど各方面で人やトレーラーを出すというお話でしたけれども、その他救援物資等を検討されているのかをお聞かせください。

 

(知事)

 危機管理監から説明したいと思います。

 

(危機管理監)

 物資につきましては、今のところ当県に知事会や総務省を通じて支援の要請は特に来ておりません。ですので、そういった求めがあれば、直ちに対応していくということで考えています。

 

(記者)

 今後、県から「かほく市」に人を出していくということでいろいろ調整しているので、県庁内にこの地震に関してのチームといいますか、別にそういう形が必要なわけではないと思いますが、何かそういう非常時体制は取っているのでしょうか。

 

(危機管理監)

 地震発生直後から、危機管理課の職員が職場に詰めまして、情報収集を、あるいは消防保安課の職員を集めまして、しっかりバックアップしていますので。そういった体制をしっかり取りながら、必要な支援がさらに広がりが出るようであれば、知事をトップに全庁的な組織を作るなりして対応していけたらと考えています。

 

(記者)

 先ほど知事が県議会の方でも理解をしてくださるというお話をされていましたが、予算を伴う地震関連の動きは今後あるのでしょうか。

 

(危機管理監)

 今行っている支援そのものも当然予算が必要なものになっていますので、それについては、事後になる部分もございますが、対応が必要になってくると思います。

知事メッセージ

 はい、それではいつものように、最後に知事の方から県民の皆さんに少しお話をさせていただければと思います。先ほども会見でお話をしましたが、年始からいろいろ大変なことが起こって、なかなか「明けましておめでとう」と言いづらいような1年(の始まり)になってしまいました。先ほどもお話をさせていただきましたが、この能登半島の地震は決して他人事ではありません。やはり我々は、自分がそういう立場だったらどう感じるだろうかということを常に思いながら、この行政に当たっていかなければいけないと思っていまして、被災地の皆さんがこの正月からどれだけ大変な思いをしているかということを考えると本当に胸が痛みます。先ほど申し上げたとおり、群馬県も様々な支援をしておりますが、先ほど記者さんの方からも質問がありましたが、これからさらにまた必要な支援があれば、ここでも説明していきたいと思いますし、その点については予算も含めて、県議会の協力も求めていきたいと思います。このことについては、県民の皆さんのご理解とご協力をあわせてお願いしておきたいと思います。

 今年も残念ながら大晦日に、鳥インフルエンザが発生してしまいました。大晦日に知事の会見をさせていただいて、その時も申し上げました。4例目を防げなかったということは大変残念ですし、申し訳ないと思っておりますが、県庁職員は元旦からすべて休みを返上して、全庁体制で殺処分に取り組んでいます。今も交代で殺処分に取り組んでいます。何度も言いますが、これは私たちの仕事であって、知事としても油断なく先頭に立って、防疫措置をしっかり10日までに終わらせ、下旬までにすべての制限を解除したいと思います。県庁職員がこうして年始から頑張っていると、そのことだけはぜひ県民の皆さんの頭のどこかに置いていただければ大変幸いだと思います。

 記者の皆さんには、また今年も、この会見でお世話になります。私は、この会見は知事の仕事の中でも非常に大事な場面、ある意味で言うと活動だと考えておりまして、今日も上毛新聞(新年交歓会)の年始の挨拶の中で申し上げましたが、皆さんの後ろには県民がいると、皆さんの後ろには国民がいると。そう思って、今年も真剣勝負で対応させていただきたいと思います。今日の上毛新聞の集い(新年交歓会)で、ネットメディアの話もしたんですが、ネットメディアの時代は、やはり報道関係者の皆さまも評価されると、一本の記事や報道が厳しい評価にさらされていると。こういう世の中であることもぜひ認識していただいて、正確な事実に基づく報道をお願いしたいと思います。メディアの役割は行政をチェックすることなので、ここで去年も記者会見をやっていただいて、皆さんから随分突っ込まれたり、厳しい指摘もありましたが、それがあるからこそ改善したこともいっぱいありますし、失敗したことはやはり行政としてしっかり認めていかに改善するかということだと思います。今年も皆さんは私にとって非常に手強い相手ですが、お互いに真剣勝負で県政に向き合っていければと思います。今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。記者の皆さんも、そして県民の皆さんにとってもすばらしい一年になることをご祈念申し上げまして、2024年最初の会見を終わりたいと思います。ありがとうございました。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。