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令和5年度第37回定例記者会見要旨(2月15日)

更新日:2024年2月15日 印刷ページ表示

■日時    令和6年2月15日(木曜日)午後2時3分~2時41分
■会場    記者会見室
■出席者  県:知事、副知事ほか
      記者:記者クラブ所属記者等14人
■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 令和6年2月15日定例記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:1.24MB)

会見項目

■知事冒頭発言

 1.はじめに

 2.群馬県未来構想フォーラム Next Stage

 3.群馬県庁舎アートサイト

 4.ぐんまベトナム交流祭

■質疑応答

■知事メッセージ

知事冒頭発言

1.はじめに

 それでは定例会見を始めさせていただきます。先週の8日木曜日に、県庁32階の官民共創スペースNETSUGENの3周年感謝祭に参加をいたしました。この感謝祭は、NETSUGENを日頃ご利用いただいている会員の皆さんに感謝を伝えることはもちろんですけれども、それぞれがより一層交流を深めるイベントになるようにいろいろ工夫を凝らしました。今回で3回目となりましたが、大勢の皆さんにご参加をいただきました。

 感謝祭では、16名のNETSUGEN会員から知事に対する1分間ピッチということで、様々なアイデアのプレゼンがありました。すべてのプレゼンに対して、私の方から1つ1つコメントさせていただきました。それからオープン以来、素晴らしいコラボレーションや官民連携の取り組みを行った会員を、「NETSUGEN of the year」として表彰させていただきました。その後の交流会では、多くの会員の皆さんと歓談することができました。とても有意義な時間を過ごせたと思います。

 NETSUGENは、令和2年にオープンして以来、この3年間で、多様な方や企業が集い、つながり、様々なビジネスが生み出される空間になっていると思います。月額会員数も現在180者を超えました。大変多くの視察も受け入れておりますが、全国的にも注目される、まさに「群馬モデル」になっていると思っています。群馬県としては今後も引き続き、NETSUGENを拠点として、官民連携による様々な取り組みを進めてまいりたいと思います。

 さて本日、令和6年度当初予算などについて審議される、令和6年第1回定例県議会が開会いたしました。先日の会見でもお伝えしましたが、令和6年度当初予算は「幸福実感・新群馬実現予算」、副題が「群馬モデルで未来を創る」と名付けています。県民の生命と健康、暮らしを守るのはもちろん、群馬県のさらなる発展に向けて、「群馬モデル」を発信し、未来に向けた投資にも取り組むと。そういう予算案になっています。この予算案をはじめとした各議案について、これから県議会の場で県議の皆さんからの質問にしっかりとお答えしていきたいと思います。また常任委員会等々でも、丁寧に説明したいと思います。各県議にご理解いただけるよう、努めてまいりたいと考えています。

 それでは会見の中身に移ります。スライドをご覧ください。本日の会見の主な項目です。今日は、「群馬県未来構想フォーラム Next Stage」「群馬県庁舎アートサイト」「ぐんまベトナム交流祭」などについて発表したいと思います。

 

2.群馬県未来構想フォーラム Next Stage

 まず、「群馬県未来構想フォーラム Next Stage」の開催についてです。群馬県では、県が掲げる未来構想について、県民の皆さんと共有し、その実現に向けて、理解を広げていくため、令和4年に初めて「群馬県未来構想フォーラム」を開催いたしました。山本県政も2期目に入り、先日、令和6年度当初予算案で発表したとおり、ここから新たな施策を積極的に展開していきます。そこで、第2弾となる「未来構想フォーラム」を開催し、改めて、山本県政が目指す姿を、知事から直接、県民の皆さまに伝えていきたいと思っています。

 群馬県では、県の未来や地域の課題を県民の皆さんとともに考えるため、「群馬県未来構想フォーラム Next Stage」を開催することといたしました。来月から8月にかけて、県内12の地域で開催を予定しています。また今回は、より多くの県民の皆さんにご覧いただきたいということで、すべての会場でYouTube、TikTok、ニコニコ動画でライブ中継を行います。

 フォーラムは、「知事が語る群馬県の未来構想」「市町村長とのディスカッション」「参加者との意見交換」の3部構成で、これは最初の未来構想フォーラムと基本的に同じです。まず、メインとなる「知事が語る群馬県の未来構想」では、群馬県が目指す方向性や取り組みについて、知事である私から直接県民の皆さんにお伝えをします。山本県政2期目に当たり、「攻めの4年間」の具体的な取り組みなどについて、私から直接ですね、丁寧に説明させていただくつもりです。「市町村長とのディスカッション」では、開催地域の市町村長と県民の皆さんに身近な地域の課題とか未来の展望について議論したいと考えています。「参加者との意見交換」では、ご参加いただく方々からのご質問・ご意見に知事である私自身が直接お答えをするということで、これは第1回の「未来構想フォーラム」でも行いました。これをもう1回やりたいと思います。

 次のスライドをご覧ください。第1回目の開催に関するスライドです。1回目のフォーラムは、3月21日に安中市の文化センターで開催いたします。第1回の市町村長とのディスカッションでは、安中市長と「あんなか まちづくりビジョン2024」をテーマに、安中市の地域課題や未来の展望について熱く語り合いたいと考えています。

 会場観覧の募集定員は約400名ということになります。会場に直接お越しいただいても、ウェブからでも、どちらからでもご参加いただけます。参加ご希望の方は、県のホームページから、群馬県電子申請システムでお申し込みをいただきたいと思います。

 その後は、第2回を4月10日に藤岡市のみかぼみらい館で、第3回を4月16日に高崎市の文化会館で開催いたします。その他、順次各地域で開催していきますので、詳細は、スライド記載のQRコードから県のホームページをご覧いただきたいと思います。

 行政の掲げるビジョンや計画などは、とかく一方通行になりがちです。いくら素晴らしい提案をしても、いくら素晴らしいビジョンを策定しても、県民の皆さんに伝わらなければ絵に描いた餅になってしまうと思います。私はこれまで、県民の皆さんに県政にもっと興味を持ってもらう、さらには県民を巻き込んで県民の総力を結集して群馬県を盛り上げていく、こういう思いで、県民の皆さんとの対話を重視してまいりました。この「未来構想フォーラム」は、まさに県民の皆さんとの対話の場所に他ならないと思っています。これからの県政を県民の皆さんと力を合わせて進めていくために、非常に重要な機会になると思いますので、ぜひ大勢の県民の皆さんにご参加をいただきたいと思っています。

 

3.群馬県庁舎アートサイト

 続いて、「群馬県庁舎アートサイト」です。群馬県では、アートによる地域活性化を図る目的で、昨年4月に「群馬パーセントフォーアート」推進条例を施行いたしました。県予算の一定割合をアート振興に充てるという全国初の条例です。この度、この条例に基づくアートイベントを県庁舎で開催いたします。

 スライドをご覧ください。イベント名は「群馬県庁舎アートサイト」です。これは、群馬県のランドマークである県庁を舞台に、県民の皆さまに気軽にアートに触れていただく機会を創出し、アーティストの支援につなげるイベントになります。今回は、中之条ビエンナーレで総合ディレクターを務める、山重徹夫さんのディレクションのもとで、中之条ビエンナーレ2023にも参加した3名のアーティストの方に参加していただきます。

 開催期間は3月1日金曜日から24日日曜日までの24日間ということになりますが、期間中、県庁内の様々な場所でアート作品を展示させていただきます。入場は無料です。

 それでは、参加いただく3名のアーティストと展示予定の作品を紹介させていただきます。スライドをご覧ください。

 1人目の半谷学(はんがい・まなぶ)さんは、人と自然をテーマに作品を作っているアーティストです。今回は議会庁舎前の広場で、風を利用した作品を展示させていただきます。2人目の「いくらまりえ」さんは、ライブペイントなどを得意としたアーティストです。今回は、県庁舎の正面玄関とか、県民駐車場のエントランスロビーのガラスに作品を描いていただく予定になっています。作品の制作は明日からで、その様子もご覧いただけます。3人目の浅野暢晴(あさの・のぶはる)さんは、トリックスターという陶器の楽しいキャラクターを作る、人気の彫刻家です。様々なトリックスターを、県民駐車場の屋上庭園などに展示させていただきます。

 なお、会期中、一部の作品はネットで予約購入できるようにしました。会期終了後、お手元にお届けしますので、気に入ったアーティストの作品については、ぜひご購入を検討していただきたいと思います。イベントの詳細はスライドに記載のQRコードから、県のホームページで確認できます。

 群馬県としては、アートを生かして魅力のある社会を作っていきたいと思っています。今回は、「県庁舎アートサイト」を通してアーティストを支援するということですが、同時に県庁舎でこれまであまり活用されていなかった空間の有効活用にもつなげていきたいと考えています。

 ぜひ、多くの皆さまに県庁にお越しいただくとともに、アートの面白さとか楽しさを身近に感じていただければと思います。

 

4.ぐんまベトナム交流祭

 最後に、「ぐんまベトナム交流祭」についてお知らせします。スライドをご覧ください。今週末の17日土曜日、18日日曜日の2日間、県庁1階県民ホールで「ぐんまベトナム交流祭」を開催いたします。「ぐんまベトナム交流祭」は、ベトナムとの交流促進を目的として、平成30年から開催しており、オンライン開催等も含めて、これで6回目ということになります。

 そして今年の交流祭は、ベトナムの正月「テト」をテーマとしています。今年の「テト」は2月10日の土曜日でしたが、母国を離れて群馬で頑張っているベトナムの方々に、故郷を懐かしんでもらいたいと考えて、今年の交流祭は「テト」をテーマにさせていただきました。「テト」のお祝いを通して、広く県民の皆さんにベトナムの文化を知っていただき、交流を深めていただきたいと思います。

 会場では、正月料理の「バインチュン」とか、「フォー」や「バインミー」などのベトナム料理とか雑貨を販売するほか、民族衣装の「アオザイ」の試着体験などもできるようにしてあります。また、ステージでは、伝統舞踊とか武術のパフォーマンスが行われるほか、「テト」を祝う獅子舞なども披露していただくことになっています。この他にも、ベトナムの文化を体験できる企画が盛りだくさんとなっています。詳しくは、スライド記載のQRコードから県の公式ホームページで確認できます。

 群馬県内には、昨年末時点で約1万4千人のベトナムの方々が在住しています。国籍・地域別の外国人住民の中で、ブラジルを抜いて、先日、報道がありましたけども、今、最も多い人数となりました、群馬県においては。こうした中で群馬県は、もう皆さんご存じだと思いますが、ベトナムとの関係を重視してまいりました。知事としてはこれまで3回ベトナムを訪問したほか、昨年12月には、ファム・ミン・チン首相に群馬県を訪れていただくなど、着実にベトナムとの友好関係を築いてまいりました。

 今回は、駐日ベトナム大使も開催に合わせて来県され、交流祭をご覧いただく予定です。群馬県としては今回の交流祭を通して、ベトナムとの友好の機運を一層高めていきたいと思っています。そして引き続き、多文化共生・共創社会の実現を目指していきたいと思います。

 私からは以上です。何かご質問があればどうぞ。

質疑応答

●未来構想フォーラムNext Stageについて

(記者)

 未来構想フォーラムについてお尋ねします。今回2回目ということですけれど、市町村長とのディスカッションとか、参加者との意見交換を予定されていますけれど、その結果を踏まえて、未来構想そのものにフィードバックというか、何かその内容を改定したりとか、そういったことを考えておられますでしょうか。

 

(知事)

 内容改定といいますか、前回もそうだったんですけれども、前回も12カ所で開催しましたが、当然その中で市町村長とのディスカッションや知事と会場の皆さんとの意見交換の中で、いろいろ頂いたご示唆とか、ご提案とかもありますので、こういうものはいろいろな形で県政に生かしてきました。県政だけではなくて、知事としての政治スタイルにも生かしてきました。それは今回もこの未来構想フォーラムの中で、いろいろなご意見があれば、それはそれで、ある程度県として取り入れていくということはあると思います。どれをどう変えるかみたいな話よりは、やはりここで拾った県民の皆さんの声、あるいは市町村長の皆さんの感覚というものは、いろいろな形で県政に生かしていきたいと思います。

 

●ベトナムとの連携強化について

(記者)

 以前、ベトナム交流祭との関連で、ベトナム人が最大になったということで、今後また交流を深めていくとは思うんですけれども、どういう方向で連携を強めていくのかという点についてお伺いします。

 

(知事)

 記者さんもご存じのとおり、ベトナムとはいろいろな形で関係を深めてきました。やはりその中核は知事のトップセールスであり、あるいは人脈の構築だと思うんですよね。既に3回ベトナムを訪問して、国家主席や前外務大臣、副首相など、こういう方々といろいろと交流を深めてきたんですけれども、今回(ベトナムの)体制も変わって、ファム・ミン・チン首相に会い、特に今回はベトナムに投資を検討している、あるいはもう既に投資している群馬県内の企業の皆さんにもお声掛けして、30社近い企業とともに訪問いたしました。おそらく今年ももちろん行くことになると思うんですけれども、こういう交流を通じて、何かあったときにはまず知事の方からベトナムの首相にしっかりと話ができる体制を作っていきたいと思っていますし、いつも言っているとおり、外国籍を持った県民との交流というのはとても大事なので、いろいろなレベルで交流を進めていきたいと思います。これは特に県レベルでいうと、とても大事なプロジェクトで、もう5回やっていて、今回で6回目になります。今回は「テト」をテーマにベトナム交流祭をやらせていただいています。こういう試みやベトナム訪問、あるいは首相にも来ていただいていますので、そういうハイレベルな人脈をしっかり作ったり、あるいはすでに事務方が連絡を取り合いながら、群馬県が作った認証制度などもしっかり見ていただいたりとか、そういういろいろな意味のコンタクトを増やしていければなと思っています。

 

(記者)

 また交流と同時に、県警の摘発者に占める外国人の割合が高くなってきています。これについては、やはり対策なんかも必要になるのではないかと思うんですが、そこら辺についてはいかがでしょうか。

 

(知事)

 それは庁議のときに県警本部長にも少しお話したんですけれども、まず我々は多文化共生の社会を作っていかなければいけない。やはりもっともっと素晴らしい外国人の人材にも来ていただかなくてはいけない。これは当然なんですけれども、同時に、これを推進していくためには、しっかりと外国人の犯罪発生率を抑えていかなくてはいけないと。これはしっかり県警と連携していく必要があるかなと思います。前もお話したとおり、例えば外国人による犯罪が起こると、大半の方々が真面目でもインパクトが大きいですよね。例えば子豚が盗まれてしまったりとか、電線・銅線がなくなってしまうとか、こういう犯罪が起こると、(外国籍県民に対する)本当に良くないイメージが広がったりして、いろいろとマイナスになってしまいます。ここはしっかり県警にも頑張っていただいて、連携をして、群馬県ではそういうことはできないということをしっかり広めつつ、同時に、できるだけすぐれた人に群馬県に来てもらえる状況を作っていきたいなと思っています。

 

●ぐんまちゃんのブランド化について

(記者)

 ぐんまちゃんのブランド化について伺いたいと思います。知事は就任後一貫してぐんまちゃんのブランド化を進められてきましたが、ぐんまちゃんは来週22日に活動30周年の節目を迎えます。新年度当初予算にも関連事業費として4億1400万円を計上しておりまして、本日開会の県議会で審議されることになると思います。改めまして、新年度以降のぐんまちゃんブランド化の具体的な戦略と、認知度向上やブランド化のその先にどのようなビジョン、目指しているのかについて伺えればと思います。

 

(知事)

 まず担当部から、そのあとコメントしたいと思います。

 

(知事戦略部長)

 まず大きな話は知事の方からお答えいただくとしまして、その前に事務的に来年度事業の内容について改めてご説明をしたいと考えております。先ほどご質問ありましたとおり、今月22日に活動30周年を迎えるということで、来年度も30周年記念イヤーということになります。その中で、当然のことながら令和6年度につきましても積極的な事業展開をしていくということです。先日の予算案の発表でもありました主要事業一覧に書いてある内容をもう少し丁寧にご説明させていただきますと、例えば子ども向けYouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん」や、SNSを活用したプロモーションを行っていきます。やはりぐんまちゃんが全国を訪ねて群馬県の魅力を届ける「全国キャラバン」の実施、そして群馬県庁を舞台とする大型キャライベントの開催。いずれにしましても直接ぐんまちゃんに触れて魅力を伝える機会、こういった機会をたくさん用意したいと考えております。またアニメぐんまちゃんでございますが、アメリカの動画配信サービス「クランチロール」を通じて現在も世界中に配信されております。このことを契機としまして、昨年北米でのアニメ博に出展しましたところ大変好評で、その様子はNHKの番組でも取り上げていただいたところでございます。令和6年度は北米での現地プロモーションをより強化しまして、やはりぐんまちゃんのこの名前がですね群馬県と一緒でございますので、ぐんまちゃん=群馬県のファンを増やすということで、北米での人気を日本に還流するような取り組み、こういったことを進めたいと考えております。

 

(知事)

 部長の言ったとおりなんですけれど、まず依然として、これ変わらない考え方なんですけれど、ぐんまちゃんは群馬県が誇る最大のキラーコンテンツの1つだと思っています。それから、これはNHKの世論調査だったんですけれども、ぐんまちゃんのブランド化、プロモーション戦略についてどう思うかという質問に対して、全体で約9割の県民がポジティブな感情を持っていると、これものすごく大事だなというふうに思っています。今、部長から話があったように、ぐんまちゃんはシーズン2までアニメを作ってきました。今年度予算でも結構大きな予算を積んでいるんですけれども、ここからが本当に大事だと思うんですよね。ある程度ブランドを作るためには、時間もかかるということなんですけれど、今回は特に今言ったような理由で海外プロモーションに力を入れて予算案を組ませていただきました。例えば、ご当地キャラカーニバル、ぐんまちゃん初の大型キャライベントを県庁の前でやったんですけれど、記者さんも来ていただいている気がしますけれど、2日間で3万人以上ご来場いただきました。すごかったですよね。それから、SNSによる発信。これは毎回いわゆるツイッター(X)のトレンド入りをしているとか、TikTokの総再生回数も、1000万回近くなって、今960万回まできているとのことなので、この積極的なプロモーションがいよいよ実を結んできたと。やはり本当にブレイクするためには、しっかりと継続していかなくてはいけないと思うんです。ちなみに、群馬県が目標としている「くまモン」も11年ぐらい、たぶんずっと予算を付けていると思うんですれけど、かなり大きな予算を付けているので、ぐんまちゃんはまだそこまでいってないので、そのままくまモンの真似をする必要はないと思うんですけれども、やはりある程度腰を据えてキャンペーンをしっかり続けていくということが大事だと思います。今クランチロールで全世界に発信されているので、北米のイベントも非常に好評だったということで、ぜひこの予算案をしっかり認めてもらって、さらにぐんまちゃんの存在感を引き上げていきたいと。究極的には、やっぱりくまモンのように全国の知名度がやはり9割あるわけですから、本当にそういうところまでいきたいと思うし、関連グッズの売り上げも頑張っていますけれど、まだまだ届かないので。ぐんまちゃんが広まるということはイコール群馬県の認知が広がるということなので、そういう少し未来を見据えて、最大のキラーコンテンツとしてのポテンシャルを最大限に発揮してもらうまで、しっかりこのキャンペーンは続けたいなと思っています。

 

(記者)

 県議会でもぐんまちゃんの認知度向上と群馬県の魅力、集客みたいなところで少し距離があるんじゃないかという指摘が委員会なんかでも出ていますけれども、今伺ったお話だと、SNSとかゆるキャラグランプリとかそういうところで徐々に広がって、今経済効果がそろそろ出始めているというような・・・

 

(知事)

 そうだと思いますし、ぐんまちゃんのプロモーション効果は、いろいろな要因で決まっていくので、なかなかその関係を結び付けるのはくまモンでさえ難しいわけですよ。関連グッズの計算だっていろいろ難しいので、そこら辺のところはなかなかしっかりとした数字で証明できるところとそうじゃないところとあると思うんですけれども、全体の流れからしたら確実に群馬県の存在感の向上に貢献していることは間違いないと思います。好感度も上がっていますので。

 

(記者)

 それが次の段階としては経済活性化とかにつなげていくと。

 

(知事)

 特にやっぱりぐんまちゃんのこの予算については必ずいろんな議論が出てくると思ったので、特にここは丁寧に説明して、しっかりと県議会の了解を得たいと思っています。

 

●群馬県庁舎アートサイトについて

(記者)

 まず、今日発表のアートサイトについてなんですけれども、3人のアーティストさんが選ばれていましたけれども、中之条ビエンナーレについては様々な方がご活躍する中で、(この)3人を選ばれた理由ですとか、魅力をもう少し掘り下げて伺いたいです。

 

(知事)

 担当部長の方から説明をさせたいと思います。

 

(地域創生部長)

 ご質問は今回の3人のアーティストを選んだ理由ということでよろしいでしょうか。

 

(記者)

 はい。

 

(地域創生部長)

 まず、知事を座長に「群馬パーセントフォーアート」推進会議というのを開催してきたんですけれども、そのメンバーの一人に中之条ビエンナーレの総合ディレクターの山重さんがいらっしゃいまして、この山重さんに選定をお願いいたしました。まず県庁舎の現状を見ていただいて、ここに設置するとすると、どんなアーティストのどんな作品が合うのかというところでアドバイスをいただいて、選定したものでございます。

 

(記者)

 当日、3人の方のトークセッションなど、そうした触れ合いの場などもご予定されていますか。

 

(地域創生部長)

 特にそれは予定しておりません。ただ先ほど紹介がございましたけれども、明日から県庁舎1階正面玄関ガラスでの制作が開始されますので、その様子をご覧いただけると思います。

 

●朝鮮人追悼碑の撤去に関することについて

(記者)

 追悼碑の関係になります。インターネットの方を見て気になったので、ご質問をさせてください。行政代執行の前の1月26日に、韓国の済州島のオ知事が県庁を訪れて、知事を表敬訪問されたと。その席で、追悼碑については円満な解決を知事に要請したと現地メディアが報じているんですけれども、この辺りの事実関係を確認させていただけたらと思います。

 

(知事)

 まず追悼碑の話は出ておりません。オ知事から出たのは、やはり日韓関係は良好である方がいいと。こういうことについては、地方同士の交流の中でもいろいろ考えていきましょうという話であって、まず追悼碑についての言及はありませんでした。これは事実です。

 

(記者)

 承知しました。もう1点、SNSで出てきていたもので確認をさせていただきたいです。一水会という団体が、2月7日の旧twitterに、韓国大使館の幹部が追悼碑の関係で、山本知事に面会を申し入れたところ断られたと。「意見を交換する機会から逃げた、持論があるならば、堂々と伝えればいいんじゃないか」とtwitter上に書かれているんですけれども、そうした面会の申し入れをお断りになった事実があるんでしょうか。

 

(知事)

 まず公式に何かの形で面会をしたいと言われたことはありません。それ以上でもそれ以下でもないと思います。

 

●群馬県庁舎アートサイトについて

(記者)

 群馬県庁舎のアートサイトに関して、先ほど知事が説明の冒頭で、パーセントフォーアートに関して言及もありました。これは事務方の確認になるかと思うんですけれども、この「群馬パーセントフォーアート」推進条例を踏まえて、取り組みをするというのは初めてという認識でよろしいんでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、地域創生部長。

 

(地域創生部長)

 この「群馬パーセントフォーアート」推進条例に基づいて、本年度もいくつか事業を実施しております。1つは、障害者芸術文化活動支援センターにも投入しておりますし、あとはデジタルミュージアム構想ということで、今、昭和庁舎でデジタルミュージアムの展示を行っておりますけれども、こういったものもすべて条例に基づいて取り組んでいる事業でございます。また、引き続きになりますが、AIRということで、アーティストの方に滞在していただいて作品を制作するなどの事業も実施しております。

 

(記者)

 その条例の制定にあたっては、各メディアでもニュースにしたりと、非常に注目を浴びていた条例だと思います。こういう形で一つ一つ実績が出ているということで、今回のアートサイトもそうですけれども、あらためて知事としてこの分野の思いというのを聞かせていただければと思います。

 

(知事)

 これは記者さんに言うまでもない話なんですけれども、アート振興というのは山本県政で打ち出した新しいベクトルの1つなんですよね。そのアートが社会に与える影響、それから人々の心を豊かにする、あるいは癒やす。この効果については、説明の必要もないと思うので、この「群馬パーセントフォーアート」推進条例は非常に画期的だったと思うんですね。今部長もおりますけれども、有識者会議で、この「群馬パーセントフォーアート」推進条例に基づいて、具体的にどのような仕組みを作るかということを今いろいろと議論しているところで、もうすぐ提言が出てくるので、それを踏まえて、今度はもう少し具体的な制度設計について、しっかりこれが定まればここで発表できるのかなと思っています。やはりこの「群馬パーセントフォーアート」の議論をすることによって、他の県のアーティストの人とか、いろいろな人たちから「群馬県、結構進んでいるね」と言われるので、こういう新しい群馬モデルをアートの世界でも作るということは、いろいろな形で群馬県のイメージもそうですし、群馬県にアーティストやクリエイターを集めるという意味でも、目に見えないいろいろな効果があるのかなと思っています。

 

●未来構想フォーラムNext Stageについて

(記者)

 未来構想フォーラムNext Stageについてです。先週の会見で前橋市長選についての説明の時に、「良い政策をやっていても、繰り返し訴えないと良くない」という教訓を得たといったお話がありましたが、それで、これ(未来構想フォーラムの開催日程)を早めたということはあるんでしょうか。

 

(知事)

 それは結構うがった見方です。そもそも未来構想フォーラムを最初にやるときに、担当部というか、みんなに話したのは、いくら群馬県が良いアイデアを持っていて、何かをやろうとしても、そのコンセプトとか目標を県民と直接シェアできないと、結局絵に描いた餅になってしまうと。だから、我々が1年かけて、私は素晴らしいものができたと思うんですけれど、新しい総合計画を作った時に、やはり群馬県がやろうとしていることを1人でも多くの県民の方々に共有してもらうということが大事なんだということで、今お話したことは最初の未来構想フォーラムの時にお話をしています。

 それから第2弾をやるというのは相当前に決めたので、毎年というか、これ以上大事なことはないと思うんですよね。やはり知事自身が県民のところにしっかりと足を運んで、これを伝えていくと。前回のシリーズでも、ほぼすべての市町村長が出て来られたし、おそらくほとんどの県議が会派に関わらず、来ていただいていますから、私はこれ以上大事なことはないと思っているので。相当前に第2弾もやろうと決めていますので、この間の山本龍市長が(再選に)届かなかった前橋市長選挙の時に、確かにそういう台詞を言いましたけれども、それとこれとは直接は関係ないですし、そのことがあってこれを(開催する時期を)早めたということはありません。

 

●朝鮮人追悼碑の撤去に関することについて

(記者)

 先ほどの質問にあった追悼碑のSNSの関係はちょっと存じ上げなかったんですけれど、知事の回答が限定否定といいますか、公式な申し入れはないという感じで、その非公式な申し入れはあるのかないのか答えないというような感じに聞こえたんですけれど、いかがでしょうか。

 

(知事)

 これで記者さんに解釈していただければと思うんですけれども、公式な形での連絡はありませんでした。それだけです。

 

●ぐんまちゃんの認知度について

(記者)

 先ほど出たぐんまちゃんの話なんですけれども、日本リサーチセンターの認知度の調査で、21年が全国44%、22年が42%で、23年が43%で、基本的にちょっと横ばいという推移なんですが、(認知度を)上げたいと言っているところで、横ばいという現状をどのように思っているかというのを改めて聞かせていただけますでしょうか。

 

(知事)

 それは記者さんの言うとおり、そこが課題なんですけれど、やはり、ぐんと上がるためには、ある程度、その準備というか助走の期間も必要だと思っているんですよね。細かく見ていくと、もちろん群馬県内での認知度は最初からあるんだけど、下の世代ではかなり上がっているというのはあるんですね。だから、例えば群馬県と全然関係のないところの幼稚園の生徒がぐんまちゃんの歌を歌うという現象を、現場はみんな目撃しているので、そういう意味でいうと、この2つのシーズンのアニメ放送は効果があったと思うし、今言ったTikTokでの再生数もすごく伸びているので、(記者さんが)おっしゃるとおり、今のところ認知度調査が一気に伸びていないのは残念なんですけれども、これはある意味、助走期間だと思っていて、どこかのタイミングで一気に行くだろうというのが私の感覚です。

知事メッセージ

 それでは、最後にカメラの前でこの会見を見ておられる県民の皆さまに、知事の方からお話をさせていただければと思います。今週末(開催)のベトナム交流祭のお話をさせていただきました。群馬県には、今大勢のベトナムの方が来られて、いろいろな分野でお仕事をされています。実は今、群馬県にいるベトナム人の数というのはブラジル人を抜いて最多になったんですけれども、ベトナムの方々は、やはりテト、いわゆるベトナムの正月になると、ものすごくホームシックになると、いろいろ故郷のことを思い出すというお話も伺って、どこかでこの時期にこのベトナム交流祭、今までやってきたんですけれど、この(イベントの)中でテトをテーマにしたものをやりたいなと思っていたんです。今年ですね、いろいろな条件も整ったので、交流祭をやらせていただこうということになりました。やはり多文化共生の社会を創っていくためには、できる限り、今群馬県で頑張っておられる多国籍といいますか、いろいろな国籍の県民の皆さんとの交流を深めてもらうということがとても大事だと思っていますので、県民の皆さんは外国籍の県民の方々と触れ合う機会が少ないというデータもありますので、ぜひこの機会に県庁の1階のホールに来ていただいて、ベトナムの料理などを楽しんだり、少しベトナムの文化に触れていただくということはとても大事なことだと思っています。

 かなり大勢のベトナムの方がおそらく参加をされると思うので、ぜひ、お時間のある方はベトナム交流祭に顔を出してみてください。民族舞踊もあれば、獅子舞みたいのもあれば、ベトナム体験としては、すごくいいんじゃないかなと思います。ぜひよろしくお願いいたします。寒い日が続きますけれど、急に暖かくなったり、気温が上がったり下がったりしているので、なかなか体調を壊しやすい季節だと思いますけれども、ぜひ皆さんには体に気を付けて、元気に毎日を過ごしていただければと思います。今日も記者の皆さんには最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。これにて定例の会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。