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移住希望地ランキングに係る山本一太群馬県知事記者会見要旨

更新日:2024年3月1日 印刷ページ表示

■記録作成 メディアプロモーション課(報道係)

 移住希望地ランキングに係る山本一太群馬県知事記者会見動画(You Tube)<外部リンク>

 モニター資料 (PDF:761KB)

会見項目

■知事冒頭発言

■質疑応答

知事冒頭発言

 すでにご存じの方もいると思いますが、明日(3月1日)の午前0時に公表される移住希望地ランキングについて、大変うれしいニュースが入っておりましたので、事前にここで発表させていただきたいと思います。本当にいいニュースだと思うんですよね。この度、2023年移住希望地ランキングが公表され、群馬県が全国2位となりました。昨年の9位から大きく順位を上げる結果となりました。私は本当に群馬県にとって、すごくいいニュースだなと思っています。移住希望地ランキングは、ふるさと回帰支援センターの新規相談者へのアンケートをもとに集計され、毎年公表されているものです。実際に移住の希望がある、または興味がある方へのアンケートということで、群馬県の魅力を反映したランキングだと捉えています。これまで私はこのランキングで全国3位以内というものを目標に掲げて、それを公言してまいりました。今回、ついに目標を達成することができました。

 かつて、知事就任時には15位だったものが一昨年に5位まで来て、一気に行こうと思ったら、なかなか厳しくて、一度9位に下降しましたけれども、今回ですね、県を挙げてPR活動を展開した結果、全国2位という成果が出たということで、本当に私はうれしく受け止めました。

 特にうれしかったのは年代別のランキングなんですよね。20代と40代で全国1位です。30代で全国3位、つまり子育て・働き世代からの人気が高い、群馬県は。それが分かったことです。今回のランクアップの要因は、群馬県が東京から近くて、住環境に恵まれた地域であることが広く浸透したからだと思っています。新型コロナを経験し、「転職なき移住」の適地として評価を受けたことも大きな要因だと考えています。また、災害が少ないこととか、先日の日経新聞の報道にもあったように、物価が安くて、実質賃金の上昇率では全国トップであることなども重要な要素になっていると考えています。加えて、知事のリーダーシップのもと、考え得るあらゆる対策を講じてまいりました。次のスライドをご覧ください。移住促進の取り組みです。

 まずはなんと言ってもオール群馬での取り組みです。知事就任後、確か加盟していた市町村が4か5ぐらいだったと思うんですけれども、私自らが各市町村長にすべて連絡をして、お願いをして、全国唯一、県内全市町村がふるさと回帰支援センターの会員となっています。全市町村が会員となっているのは全国で、もう1回言いますが、群馬県だけです。それ以降、市町村と連携した情報発信とか、受け入れ体制の整備など、オール群馬で取り組んでまいりました。

 次に、群馬県の魅力を伝えるためのセミナーや相談会の開催です。市町村等と連携して、群馬県の文化、グルメ、農林業など幅広いテーマのセミナーや相談会を109回開催しました。セミナー相談者数は全国1位です。さらには、今年度ふるさと回帰支援センターにある「ぐんま暮らし支援センター」の機能も強化をいたしました。センターに常駐している移住相談員を増員して、情報発信も強化して、今まで以上に群馬県のPRを実施してまいりました。こうした取り組みの積み重ねもあって、今回全国2位という功績に繋がったと考えています。

 今回の結果を受けて、群馬県への移住を考える方がますます増えることを心から期待をしております。群馬県としては、この結果に満足することなく、今後も群馬県の魅力を発信し、オール群馬で移住促進に取り組んでまいります。全国1位を目指すとかいうと言い過ぎかなと思ってちょっと控えたいと思いますが、まだまだいけるんじゃないかと。そのぐらいのポテンシャルが群馬県にあるんじゃないかと信じておりますので、またさらにいい結果が発表できるように頑張りたいと思います。こういうと、また(地域創生部の)新井部長と西副部長にプレッシャーがかかるんですが、今回は、担当部局の皆さん含めて、関係する職員の皆さんに努力をしていただきました。やっぱりみんなで一生懸命頑張れば、必ず結果が出るということの証左だと思います。私からは以上です。何度も言いますが、発表が明日の午前0時なので、そのことはぜひ頭に置いておいていただいて、一応絵も取れるように、こういうふうに(フリップを)掲げましたが、そこの辺りはちょっと皆さんにはお願いを申し上げておきたいと思います。何かご質問があればどうぞ。

質疑応答

(記者)

 まずは目標に掲げられていた3位以内にようやく入ったということになりますけれど、ここに入るまで、年次を重ねてこられましたけれど、改めてご苦労とか思いを聞かせていただけますか。

 

(知事)

 新井地域創生部長から一言どうぞ。

 

(地域創生部長)

 思いと申しますと、まず知事の方から、上位を目指せということでございまして、どういった方法があるのかと。実際には、コロナ禍を受けてテレワークが割と普及したということもありました。知事の方から「転職なき移住」、こちらを柱としてやろうという方針をいただきまして、それをPRした結果、確かに関心が高まりました。ただ、相談を受けきれないっていうところがありまして、相談員を増やさなければいけないとなると、場所も少し広いスペースが必要だと。さらには、やはり分かってもらう。どうしても移住の適地というと、静岡であったり長野だったり、イメージからするとそういったところが高いところがあります。それを覆すためには、群馬県の魅力を発信しなければならないということで、109回というセミナーを開催する。本当に他県の相談員さんからも、群馬県はすごいですねと言われるほど、頑張らせていただきました。

 

(記者)

 知事いかがでしょうか。

 

(知事)

 いやもう本当によかった。そもそもこのぐらいのポテンシャルはあったと思うので、それでも何度も言いますけど、本当に担当部局に頑張ってもらって、市町村とも連携してやってきた結果だと思います。これはやっぱり、群馬県の魅力とかポテンシャルを非常に象徴的にあらわすランキングだと思っていますので、本当によかったと思います。

 

(記者)

 総合計画で「快疎」を目指すというのもありますけど、そのあたりも後押しになったと感じる部分はありますでしょうか。

 

(知事)

 群馬県の魅力の中にはスペースみたいなものもあったと思うんですよね。先ほどもちょっと、今日の会見で言ったように、物価がすごく安くて、しかし実質賃金の伸びが一番大きいとか、いろいろな要素が組み合わさったと思います。東京にこんなに近いところに、これだけの雄大な自然とおいしい農畜産物があるということも、すごいアピールになったんじゃないでしょうかね。どうですか、部長。

 

(地域創生部長)

 ちょうど一般質問でもお答えしたとおり、まさしく豊かな自然環境と東京の近接性、これを享受できるというのは、群馬県の魅力の1つかなと思っております。

 

(記者)

 関連して、20代と40代が全国1位という結果になりましたけれども、先ほどいくつか要因ありましたが、特にこの辺りが評価されたんじゃないかというのはあるんですか。

 

(知事)

 どうぞ。

 

(地域創生部長)

 セミナーを多数開催しているのですが、非常に工夫しておりまして、群馬県の古墳が多いということをターゲットに、歴史博物館でセミナーを開催したこともございますし、人気がございます。自然史博物館で開催したこともありますけれども、「群馬県のセミナーは他県とやっぱり違うよね」と言われることが多いです。最近はですね、他の県から「群馬県さん、一緒にセミナーやりましょう」とお声がかかる、そのぐらいになっております。

 

(知事)

 もともと群馬県は驚いたことに、今までのランキングでも、2位までは来ていなかったけど、結構若い人に人気が高かったんですよ。こういう現象は今まで続いていて、あと30代とか40代に強いというのは、やっぱり我々が移住戦略を見直して、移住ってどちらかというと、ある程度、エコ志向の方々が静かなところで暮らしたいみたいな。これも大事な方々なんですけれども、そういう方々に加えてですね、働き盛りの「転職なき移住」みたいな、群馬県に住んで、例えば首都圏に通うみたいな、そこの辺りもターゲットにしてきたということもですね、この数字に表れているのかなという感じがしますね。

 

(記者)

 先ほど知事は明言を少し避けられましたけれども、今後ですね、1位を目指すといいますか、ステップアップするためにこの辺りに力を入れたいという思いをお聞かせください。

 

(知事)

 だって2位ですよ。静岡県とか福岡県とか長野県とか、常連の県が5つぐらいある中で、2位でしょう。これはやっぱりトップを目指すしかないと思います。

 

(記者)

 1位を目指したいということでよろしいですかね。

 

(知事)

 はい。なかなか大変です。やっぱり1位の静岡強いんでね。

 

(記者)

 静岡に勝つためにと言ったらちょっと語弊がありますけど、どのあたりに力を入れたいお思いですか。

 

(知事)

 今までオール群馬でやってきたので、この力をしっかり結集していくということと、新井部長から話もありましたけど、やっぱり群馬の突出した魅力みたいなものをどんどん訴えていくということだと思うんですよね。

 

(記者)

 一昨年の順位が5位で、昨年が9位に一度落ち込んで、今年2位にまた返り咲いたという形なんですけれども、県として、一度順位が後退した要因をどう捉えて、どう対応してきて、どんな策が功を奏したと捉えているか教えていただいてもよろしいでしょうか。

 

(知事)

 どうぞ、部長。

 

(地域創生部長)

 このアンケートのランキングを決める回答者の、どういったものが対象になるかというところをもう1回見直しまして、今までどうしてもリピーターの方の相談を受けることが多かったんですけども、もっと様々な方からの相談を受け入れるように、また、新しい方に知っていただくような取り組みを増やしてきたというところが大きいかなと思っております。

 

(知事)

 宇留賀さん何かありますか。

 

(宇留賀副知事)

 今、新井部長から申し上げたとおり、今、いろいろな方にいろいろな形で、先ほど歴史博物館や自然博物館でセミナーをしたりしていますけれど、これまでのように有楽町にずっといてじゃなくて、いろいろなところへ出張していって、潜在的な層をどんどん掘り出していった。そういったところが、昨年からの反省で今年の順位の躍進に繋がったところかなと思います。

 

(知事)

 躍進の理由はまさに今言ったことなんだけど、やっぱり一番よかったのは、知事としてしっかり目標を掲げて、高い目標ですよね、ベスト3って。それをみんなで協力して達成できたというところがやっぱり素晴らしい。県庁職員は素晴らしいと思うし、もう一度言うけど、こうなったら1位を目指すしかないかなと思います。

 

(記者)

 実際の移住の人数の最新の数字とかって分かったりしますでしょうか。

 

(地域創生部長)

 まだちょっと昨年の数字がないんですけれども、(令和4年度時点では)約1500人(正確には1324人)。

 

(記者)

 約1500人。これは確か以前出たときには過去最高で・・・

 

(地域創生部長)

 そうですね。

 

(記者)

 更にそれを更新する・・・

 

(地域創生部長)

 新しい数字はちょっとまだ手元にないんです。ただ、そのときも申し上げたと思うんですけれども、市町村が回答にご協力してくれた、移住して、転入の手続きをするときに、移住でこられたかどうか、そういったことを確認していただいて報告してくれた数字だけなので、実際の数字はその数字よりもっと大きいとは思っております。また最新の数字が分かりましたら発表いたします。すみません、1324人が令和4年度でした。失礼いたしました。

 

(記者)

 その数字の受け止めは部長とどうですか。1324人っていうのは。

 

(地域創生部長)

 たぶんもっと多いと思います。

 

(記者)

 それが要は出し方がそういうことだから、その人数だってことで。

 

(記者)

 窓口的なところをお伺いしたいんですが、例えば群馬への移住希望者はこういう点に興味を持っている方が多いとかはあるんでしょうか。それと、あともう1点、(今回のランキングは)相談に来る(段階での)人気ですよね。それを移住につなげるためにこういう取り組みをしているとか、そういう点があればちょっと教えていただけますか。

 

(地域創生部長)

 そうですね。やはり年齢層的にお子様が小さかったりするということで、教育についての質問も多いかなと思っております。先ほど「転職なき移住」というお話もさせていただきましたけれども、相談者は圧倒的に「転職なき移住」ができるところという相談に来られる方が多いです。それと、もう1つの質問はなんでしたっけ。

 

(記者)

 今、相談から移住につなげるために何をしているか。

 

(地域創生部長)

 例えば、受け入れ体制というところで、高崎市に相談があったとしても、その方のご希望が必ずしも高崎市が適しているわけではないとすると、(県内の)他の場所もご提案します。例えば、前橋市の相談員さんが中之条町をご紹介するとか。今のはふるさと回帰支援センターの窓口からさらにもう1歩、県内に話が来たときなんですけども、県内において、そういう受け入れ支援をしてくださる方がネットワークを組んで、連携して相談があった方に適した場所をさらにご紹介しています。そういうところで工夫をしております。

 

(宇留賀副知事)

 今、20代から40代ということで申し上げなかったんですが、(群馬県の)教育については、今以上に5年後、10年後に結構大きく(群馬県を移住先として)選んでいただけるポイントになるのかなと思っています。というのも、スコットランドと一緒に非認知能力に関する教育を進めているというのがあるんですけれども、今教育に対する支出(家計負担)は群馬県は本当に最下位(全国でも最小)レベル、つまり最もお金を掛けずにちゃんとした人材が育っていくというところに定評があると思っています。特に東京に住んでいらっしゃる方は、本当に教育費の負担が重いと思うんですけれども、そこは群馬県の場合は公教育が非常に進んでいますし、それをさらにスコットランドみたいなところと組んで世界標準にしていくというところも、他の県よりも断トツで進んでいるという自負がありますので、ますますこういう20代30代40代の子育て世帯、働き盛りの方々が教育の費用もあまり気にしなくても、群馬県に来てしっかり良い子どもが育つ、世界に通用する子どもが育つというところが、じわじわじわっと効くかなというふうに思っています。

 

(記者)

 知事何かございましたらもう一言。そういう教育的な問題で、改めて何かあれば。

 

(知事)

 もう今日は少し言い過ぎてしまって、1位(を目指すのは)すごい大変なんですけれど、(目標としては)高いんですけど、でも1位になるポテンシャルは十分あると思います。特に、10年後20年後を考えたときに、移住してくる方々の主な関心事はやはり教育の環境ということもあると思うので、そういう意味で言うと群馬県が非認知能力を含めた、新しい教育のフロントランナーになるということは、実はものすごく移住者にとっての大きな魅力に繋がると思うので、もう一度言いますが、静岡はすごい強敵ですけれど、十分1位になるポテンシャルはあると思います。

 ということで、今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これにて移住希望地ランキングに係る記者会見を終わりたいと思います。

 

 

( 以上で終了 )
文章中の()内については、メディアプロモーション課において加筆したものです。